JP2601035B2 - 光ピックアップの受光素子位置調整装置 - Google Patents

光ピックアップの受光素子位置調整装置

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JP2601035B2
JP2601035B2 JP2414459A JP41445990A JP2601035B2 JP 2601035 B2 JP2601035 B2 JP 2601035B2 JP 2414459 A JP2414459 A JP 2414459A JP 41445990 A JP41445990 A JP 41445990A JP 2601035 B2 JP2601035 B2 JP 2601035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD(コンパクトディ
スク)などに対する情報の記録あるいは再生を行うため
の光ピックアップ(光PU)にかかり、特に、その受光
素子の入射光軸に対する位置調整を行う受光素子位置調
整装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】受光素子を持つ光ピックアップに対して
は、生産時において、受光素子が入射光軸の中心に位置
するように位置調整を行なう必要がある。従来このよう
な位置調整は、図6に示すように、光ディスク10に対
して対物レンズ12を矢印FAのごとく上下動させるこ
とによって行われている。
【0003】通常対物レンズ12は、自重による自然降
下のため、光ディスク10との合焦位置よりも下がった
実線で示す位置にある。従って、光ディスク10からの
光ビームは受光素子上で良好に結像せず、位置調整に必
要な受光素子からの信号は全く得られない。そこで、矢
印FAで示すように、同図にWAで示す合焦深度範囲を
対物レンズ12が交差するように駆動する。すると、合
焦深度範囲WAを対物レンズ12が横切るときに(同図
破線位置参照)、光ビームが受光素子上に合焦すること
になり、調整用の信号が得られるようになる。
【0004】図7には、この様子が示されている。対物
レンズ12は、同図(A)のグラフGAに示すように、
合焦深度範囲WAを中心としたWBの範囲で駆動され
る。その駆動周波数は、たとえば数Hzである。対物レ
ンズ12が合焦深度範囲WAを通過するときに、たとえ
ば同図(B)にグラフGBで示すような信号が受光素子
から得られる。
【0005】受光素子は、たとえば図8に示すように構
成されている。同図において、4分割型の受光素子14
4分割された4分割受光面A,B,C,Dを備えてお
り、駆動機構によって受光素子14の4分割受光面A,
B,C,DをX,Y平面方向に位置調整できるようにな
っている。尚、以下の説明では4分割受光面A,B,
C,Dを素子A,B,C,Dと呼称する。 この際、素子
A,Bは、各々抵抗R10,R12を介して演算増幅器
16の非反転入力側に接続されており、素子C,Dは、
各々抵抗R14,R16を介して演算増幅器16の反転
入力側に接続されている。また、素子B,Cは、各々抵
抗R18,R20を介して演算増幅器18の非反転入力
側に接続されており、素子A,Dは、各々抵抗R22,
R24を介して演算増幅器18の反転入力側に接続され
ている。
【0006】以上の各部のうち、抵抗R10,R12,
R14,R16及び演算増幅器16によってX位置信号
演算回路が構成されており、抵抗R18,R20,R2
2,R24及び演算増幅器18によってY位置信号演算
回路が構成されている。演算増幅器16からは、 X=(A+B)−(C+D) によって表わされるX位置信号が出力され、演算増幅器
18からは、 Y=(B+C)−(A+D) によって表わされるY位置信号が出力されるようになっ
ている。
【0007】次に、このような受光素子14の位置調整
時の作用について説明する。上述したように、対物レン
ズ12がちょうど合焦深度範囲WAを通過する瞬間を考
える。このときに、受光素子14がXのプラス方向に位
置ずれしているとすると、光ビームは素子C,Dよりも
素子A,Bに多く入射するようになる。このため、演算
増幅器16の非反転入力側の信号レベルの方が他方の信
号レベルよりも大きくなり、演算増幅器16からはプラ
スの位置信号が出力される。受光素子14がXのマイナ
ス方向に位置ずれしているときは、逆にマイナスの信号
が演算増幅器16から出力される。
【0008】従って、受光素子14をX方向に移動させ
つつ、図6に示した対物レンズの駆動を行うと、図9に
示すグラフが得られる。このグラフから明らかなよう
に、光ビームが受光素子14の中央に入射するときは、
演算増幅器16の出力信号のレベルが激減するようにな
る。従って、その場合の減少点に受光素子14の位置調
整を行えば、光ビームは受光素子14の中心に良好に入
射することとなる。Y方向についても同様である。
【0009】具体的には、演算増幅器16,18から各
々出力されるX位置信号,Y位置信号をオシロスコープ
(図示せず)のX軸及びY軸に各々入力し、波形観測に
よって受光素子14の調整機構(XYステ−ジ)を動か
すようにして位置調整が行われる。すなわち、図9に示
すように間欠的に発生するX又はYの位置信号をオシロ
スコ−プで観測し、XY各信号の極性から調整する方向
を判断するとともに、中心位置における波形最小レベル
位置に受光素子14を位置調整する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
な従来技術では、合焦深度範囲WAでのみの信号出力と
なるので信号が急峻なパルスとなる。しかも、その発生
周期が、周波数f0(=20Hz前後)以降12dB/
octで減衰するレンズ駆動特性のために長くなってし
まう。このため、特に中心位置付近での信号検出精度を
上げるためには、極めて複雑で高精度の回路装置を必要
とする。
【0011】そこで、上述した手法による位置調整の後
にフォ−カスサ−ボをかけ、X(Y)信号の直流成分が
0Vになる位置に受光素子14を調整するようにして最
終的な位置設定が行われる。すなわち、受光素子14の
位置調整は、対物レンズ12の駆動によって得られる間
欠信号による仮調整と、フォ−カスサ−ボをかけた状態
での本調整とによって行われることになる。
【0012】しかしながら、このような手法において
も、更に次のような不都合がある。 (1)合焦位置を得るために対物レンズ12を駆動する
方式であるため、高い周波数による駆動を行うことがで
きず、オシロスコープの波形も観測しずらいものとな
る。 (2)対物レンズ12の矢印FA方向の駆動は、そのボ
ビン駆動感度ばらつきや組立て位置ばらつきがあっても
良好に合焦深度範囲WAを通過する必要性から、合焦深
度範囲WAの数倍の範囲を対物レンズ14の駆動範囲W
Bとする必要がある。このため、対物レンズ12の駆動
に相当の負担がかかるようになる。
【0013】(3)図9に示すように、受光素子が大き
く位置ずれしている場合の信号レベルは、極端に小さく
なってしまう。このため、ある程度中心付近に位置調整
が行われるまでは、調整すべき方向がオシロスコ−プ上
の信号波形では分からない。 (4)仮調整,本調整の2通りの調整作業が必要とな
り、調整装置が複雑になるとともに調整時間も長くかか
る。 (5)仮調整信号は、上述したようにクレストファクタ
の高い信号であり、高速自動調整には向かない信号であ
る。
【0014】本発明は、この点に着したもので、短時間
で簡便に精度よく受光素子の位置調整を行うことができ
る自動化に好適な光ピックアップの受光素子位置調整装
置を提供することを、その目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、光ピッ
クアップから出力された光ビ−ムを光ディスクに照射
し、この光ディスクで反射された前記光ビ−ムを受光す
る4分割型の受光素子を前記光ピックアップに備え、且
つ、前記光ビ−ムを前記受光素子の4分割受光面のうち
で各4分割受光面が平面的に交差した略中央部で受光す
るように該4分割受光面をXY平面方向に位置調整を行
なう光ピックアップの受光素子位置調整装置であって、
前記光ディスクを強制的に傾けて支持しながら通常の回
転よりも高速に回転させ、且つ、前記光ディスクを前記
光ピックアップの合焦位置を含む範囲内で前記光ビ−ム
の光軸方向に変位させる変位手段と、前記変位手段によ
って前記光ディスクが前記光ビ−ムの光軸方向に変位し
たときに、前記受光素子の4分割受光面から夫々出力さ
れる出力信号に基づいて、前記受光素子の4分割受光面
の略中央部に対してXY平面方向へのズレ位置情報を得
る演算手段と、前記演算手段から出力されたズレ位置情
報に基づいて、前記光ビ−ムを前記受光素子の4分割受
光面の略中央部で受光するように該4分割受光面をXY
平面方向に位置調整を行なうXY方向駆動機構とを備え
たことを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、光ディスクから反射された光
ビ−ムを受光素子の4分割受光面のうちで4分割受光面
が平面的に交差した略中央部で受光するように4分割受
光面をXY平面方向に位置調整を行なう際、光ディスク
を強制的に傾けて支持しながら通常の回転よりも高速に
回転させ、且つ、光ディスクを光ピックアップの合焦位
置を含む範囲内で光ビ−ムの光軸方向に変位させ、この
ときの受光素子の4分割受光面からの各出力信号は光デ
ィスク又は光ディスク相当部材の位置に応じて変化する
ので、その変化から受光素子の4分割受光面の略中央部
に対してXY平面方向へのズレ位置情報を得ることがで
き、このズレ位置情報に基づいて光ビ−ムを4分割受光
素子の4分割受光面の略中央部で受光するように4分割
受光面をXY平面方向に位置調整を行なっている。
【0017】
【実施例】以下、本発明による光ピックアップの受光素
子位置調整装置の一実施例について、添付図面を参照し
ながら説明する。図2には、本実施例における光ディス
ク20の配置状態が示されている。本実施例では、光デ
ィスク20は所定の傾きがあらかじめ付与されて配置さ
れている。なお、同図(B)は、全体を示す同図(A)
の側面図である。これらの図において、光ディスク20
は、図中に線LAで示す傾きのない状態からφの傾きを
持って配置されている。すなわち、右半分20Aの部分
は通常の位置より下側に傾斜しており、左半分20Bの
部分は、通常の位置より上側に傾斜している。
【0018】このような傾斜は、同図(B)に示すよう
に、略水平に配置されているタ−ンテ−ブル20Cと光
ディスク20との間に傾き用ピ−ス20Dを挿入するこ
とによって形成されている。なお、光ディスク20は、
かかるタ−ンテ−ブル20Cにディスク押え20Eで押
えられて、姿勢の保持が行なわれている。このような光
ディスク20の傾きにより、受ピックアップと光ディス
ク20との合焦距離がWCの範囲で変化するようにな
る。そして、この光ディスク20の変動範囲WC内に合
焦深度範囲WAが含まれるように調整される。すなわ
ち、本実施例では、対物レンズ12のボビンを上下動さ
せる代わりに、光ディスク20側の上下動が行われるよ
うになっている。
【0019】また、光ピックアップ22には、先に図8
に示した4分割型の受光素子14を備えており、光ディ
スク20から反射された光ビ−ムを受光素子14の素子
(4分割受光面)A,B,C,Dのうちで各素子A,
B,C,Dが平面的に交差した略中央部で受光するよう
に、受光素子14の素子(4分割受光面)A,B,C,
DをXY平面方向に位置調整を行なうものである。
に、以上のように傾き配置された光ディスク20からの
光ビ−ムを検出する光ピックアップ22の検出信号出力
側には、RFレベル検出回路24,X位置信号演算回路
26,Y位置信号演算回路28の入力側が各々接続され
ている。これらのうち、RFレベル検出回路24の出力
側はそのまま制御回路30の入力側に接続されている。
また、X,Yの位置信号演算回路26,28の出力側
は、位置検出回路32,34を各々介して制御回路30
の入力側に接続されている。
【0020】次に、制御回路30のフォーカス信号出力
側には、フォーカス駆動回路36の入力側が接続されて
おり、このフォーカス駆動回路36の出力側は、光ピッ
クアップ22のフォーカス駆動信号入力側に接続されて
いる。また、制御回路30のX,Yに対する位置制御信
号出力側は、X,Yの位置制御アンプ38,40の入力
側に接続されている。これら位置制御アンプ38,40
の出力側は、受光素子14をX,Y方向に移動するため
の駆動機構44に接続されている。なお、光ディスク2
0の回転駆動は、スピンドルモータ42によって行われ
るようになっている。
【0021】以上の各部のうち、X,Yの位置信号演算
回路26,28は、図8に示したように、入力抵抗と演
算増幅器によって構成されている。位置検出回路32,
34は、入力位置信号の状態からX,Y方向の受光素子
位置を検出するためのものである。制御回路30は、位
置検出回路32,34から入力された位置検出信号の極
性やレベルをA/D変換等を行って把握するとともに、
それに基づいて調整すべき位置方向を認識し、対応する
駆動信号をX,Yの位置制御アンプ38,40に与える
機能を有している。なお、X,Yの位置制御アンプ3
8,40は、駆動機構44を駆動するためのドライバア
ンプである。
【0022】次に、フォーカス駆動回路36は、制御回
路30からの指示に基づいて光ピックアップ22におけ
る概略の合焦位置までの対物レンズの駆動を行うための
ものである。また、RFレベル検出回路24は、光ピッ
クアップ22のRF出力信号レベルを検出するためのも
ので、この検出値に基づいて光ピックアップ22が合焦
位置にあるかどうかが制御回路30で判断されるように
なっている。更に、駆動機構44は、光ピックアップ2
2の受光素子部をX,Y方向に各々移動するためのもの
で、これによって光ディスク20からの反射光ビームの
中心に受光素子中心が位置するように調整が行われるよ
うになっている。
【0023】次に、以上のように構成された実施例の作
用について、図3乃至図5を参照しながら説明する。光
ディスク20は、スピンドルモータ42によって所望の
回転数で回転する。この回転は、ディスクが傾いた状態
で行われる。回転速度を上げることによって信号検出の
周期を短くし、検出精度を上げることができる。
【0024】(1)合焦位置の概略位置制御 図6に示したように、光ピックアップ22の対物レンズ
12は、通常合焦深度範囲WAからはずれた位置にあ
る。このため、合焦深度範囲WAがディスク傾きによる
焦点変動範囲WCの中に入るように対物レンズ12を駆
動する必要がある。本実施例では、制御回路30からの
指令に基づき、フォ−カス駆動回路36によって対物レ
ンズ12が徐々に駆動される。このときの光ピックアッ
プ20の出力RF信号は、RFレベル検出回路24によ
って検出され、制御回路30に供給される。そして、R
F信号の発生が制御回路30において確認されると、対
物レンズ12は概略の合焦位置にあるものと判断され
る。
【0025】(2)受光素子の位置調整 次に、傾いた光ディスク20が通常の回転速度より高速
で回転すると、図3(A)に示すように、ディスク面が
合焦深度範囲WAを所定の周期で横切るようになる。こ
のため、光ピックアップ22の受光素子14からは上述
したようにしてRF信号が得られ、更に位置信号演算回
路26,28からは、たとえば同図(B)に示すような
X又はYの位置信号が得られるようになる。なお、同図
は、X又はYの+側に受光素子14が位置ずれしている
場合である。
【0026】図5には、同一の受光素子の位置ずれ状態
における本実施例と従来例におけるX位置信号の測定例
が各々示されている。同図(A)の本実施例と同図
(B)の従来例とを比較すれば明らかなように、本実施
例の方が検出周期が短く、検出レベルも高い。このた
め、受光素子14の位置精度を充分満足できる精度で得
ることが可能となる。なお、Y位置信号についても同様
である。
【0027】これらX,Yの位置信号演算回路26,2
8の出力信号は、各々位置検出回路32,34に供給さ
れる。位置検出回路32,34では、各入力信号に対し
て積分あるいはピークホールドなどの処理が行われ、こ
れによって図4に示す位置検出信号が得られるようにな
る。この位置検出信号は、受光素子14が光ディスク2
0からの光ビームの中心位置となったときにゼロクロス
する信号である。
【0028】この位置検出信号は、光源のレ−ザ出射パ
ワ−によってそのレベルが変動を受けることから絶対的
な受光素子14の位置ズレ量を得ることはできない。し
かし、光ビームに対する中心位置はそれに影響されるこ
となく不変であり、上述したようにゼロクロス点が相当
する。このような位置検出信号は、制御回路30に入力
される。制御回路30では、入力された位置検出信号に
基づいてX,Yの位置制御アンプ38,40に各々駆動
信号が出力される。そして、これらの駆動信号に基づい
て、駆動機構44における受光素子14の位置調整が行
われる。
【0029】詳述すると、ビーム中心PCを含む中心領
域WDまでは、位置検出信号の極性に従って受光素子1
4の位置調整が行われる。そして、中心領域WD内で
は、位置検出信号の変化量が急峻になること及びその変
化極性に基づいて駆動機構44の微少駆動が行われ、こ
のときの位置検出信号の変化結果を判断することで、調
整すべき方向や調整量が認識される。制御回路30は、
その結果に基づいて再び駆動機構44の駆動を行い、最
終的な受光素子14の位置調整を行う。
【0030】以上のように、本実施例によれば、対物レ
ンズの代わりに光ディスクが傾けて回転駆動される。そ
して、このときの変動範囲WCが合焦深度範囲WA付近
となるように条件が設定される。このため、X,Yの位
置信号は、従来ほど急峻なパルス状態とはならずにゆる
やかとなる。また、光ディスクの回転速度を上げること
により、信号検出の周期を短くできる。従って、非常に
良好なレベルの大きい位置信号を得ることができるよう
になり、次のような効果が得られる。
【0031】(1)複雑な信号処理を行う必要がなくな
るので、回路構成が簡略化される。 (2)受光素子の位置検出精度が飛躍的に向上する。こ
のため、従来のような本調整が不要となり、1つの調整
工程で作業を完結できる。 (3)受光素子からの位置信号の周期は、光ディスクを
通常の回転よりも高速に回転させることによるディスク
回転速度を変化させるだけで容易に設定できる。このた
め、その周期を短くして、計測時定数を短くでき、高速
計測,高速自動調整が可能となる。 (4)従来の対物レンズボビン駆動方式と比較して、デ
ィスク傾きによって焦点変動範囲の設定を極めて容易に
行うことができ、光ピックアップ側の組立て寸法バラツ
キやボビン駆動感度バラツキに支配されない常に安定し
た合焦位置変動を得ることができる。
【0032】なお、本発明は、何ら上記実施例に限定さ
れるものではなく、たとえば次のようなものも含まれ
る。 (1)中心領域WD(図4参照)においては、域内にお
ける受光素子のRF信号レベル変化が少ないことから、
光ディスクに対するレ−ザ出射パワ−をそのRFレベル
値に応じて制御するようにしてもよい。 (2)上記実施例では、光ディスクを傾斜させるように
したが、光ディスクを上下方向に振動させるようにして
もよい。この場合には、光ディスクの代わりに、ディス
ク片又は反射鏡を振動させるようにしても、同様の効果
が得られる。
【0033】(3)上記実施例では、X,Yの位置信号
から受光素子の位置情報を得たが、RF信号レベルの位
置変化特性を併用するようにしてもよい。 (4)また、上記実施例では、X,Yの位置制御アンプ
とXY方向の駆動機構を設けて自動で受光素子の位置調
整を行うようにしたが、位置検出結果に基づいて手動で
受光素子を駆動する手動用調整装置として構成するよう
にしてもよい。 (5)その他、回路構成は、同様の作用を奏するように
種々設計変更可能であり、それらのものも本発明に含ま
れる。たとえば、マイクロコンピュータなどを利用して
ソフト的に行うこともできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる
ピックアップの受光素子位置調整装置によれば、光ディ
スクから反射された光ビ−ムを受光素子の4分割受光面
のうちで4分割受光面が平面的に交差した略中央部で受
光するように4分割受光面をXY平面方向に位置調整を
行なう際、光ディスクを強制的に傾けて支持しながら通
常の回転よりも高速に回転させ、且つ、光ディスクを光
ピックアップの合焦位置を含む範囲内で光ビ−ムの光軸
方向に変位させ、このときの受光素子の4分割受光面か
らの各出力信号は光ディスク又は光ディスク相当部材の
位置に応じて変化するので、その変化から受光素子の4
分割受光面の略中央部に対してXY平面方向へのズレ位
置情報を得ることができ、このズレ位置情報に基づいて
光ビ−ムを4分割受光素子の4分割受光面の略中央部で
受光するように4分割受光面をXY平面方向に位置調整
を行なっているので、短時間で簡便に精度よく受光素子
の位置調整を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ピックアップの受光素子位置調
整装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】前記実施例における光ディスクの配置を示す説
明図である。
【図3】前記実施例における作用を示すタイムチャート
である。
【図4】前記実施例における作用を示す信号波形図であ
る。
【図5】本実施例及び従来例の位置信号波形図である。
【図6】従来技術を示す説明図である。
【図7】前記従来技術の作用を示す説明図である。
【図8】受光素子の一例を示す説明図である。
【図9】前記受光素子における位置信号を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
14…受光素子 16,18…演算増幅器 20…光ディスク(光射出手段) 22…光ピックアップ 24…RFレベル検出回路 26…X位置信号演算回路(演算手段) 28…Y位置信号演算回路(演算手段) 30…制御回路 32,34…位置検出回路(演算手段) 36…フォーカス駆動回路 38…X位置制御アンプ 40…Y位置制御アンプ 42…スピンドルモータ 44…X,Y方向駆動機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップから出力された光ビ−ム
    を光ディスクに照射し、この光ディスクで反射された前
    記光ビ−ムを受光する4分割型の受光素子を前記光ピッ
    クアップに備え、且つ、前記光ビ−ムを前記受光素子の
    4分割受光面のうちで各4分割受光面が平面的に交差し
    た略中央部で受光するように該4分割受光面をXY平面
    方向に位置調整を行なう光ピックアップの受光素子位置
    調整装置であって、 前記光ディスクを強制的に傾けて支持しながら通常の回
    転よりも高速に回転させ、且つ、前記光ディスクを前記
    光ピックアップの合焦位置を含む範囲内で前記光ビ−ム
    の光軸方向に変位させる変位手段と、 前記変位手段によって前記光ディスクが前記光ビ−ムの
    光軸方向に変位したときに、前記受光素子の4分割受光
    面から夫々出力される出力信号に基づいて、前記受光素
    子の4分割受光面の略中央部に対してXY平面方向への
    ズレ位置情報を得る演算手段と、 前記演算手段から出力されたズレ位置情報に基づいて、
    前記光ビ−ムを前記受光素子の4分割受光面の略中央部
    で受光するように該4分割受光面をXY平面方向に位置
    調整を行なうXY方向駆動機構 と、 を備えたことを特徴とする光ピックアップの受光素子位
    置調整装置。
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JPH0612573B2 (ja) * 1981-09-10 1994-02-16 パイオニアビデオ株式会社 情報読取装置における記録トラックとピックアップとのトラック直交方向相対位置制御装置
JPS60182521A (ja) * 1984-02-29 1985-09-18 Nec Home Electronics Ltd 光ピツクアツプの調整装置

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