JP2600702Y2 - キャブオーバトラックの座席構造 - Google Patents

キャブオーバトラックの座席構造

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JP2600702Y2
JP2600702Y2 JP1993015724U JP1572493U JP2600702Y2 JP 2600702 Y2 JP2600702 Y2 JP 2600702Y2 JP 1993015724 U JP1993015724 U JP 1993015724U JP 1572493 U JP1572493 U JP 1572493U JP 2600702 Y2 JP2600702 Y2 JP 2600702Y2
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JP
Japan
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seat
mounting shaft
cab
cushion frame
mounting
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JP1993015724U
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JPH0674481U (ja
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繁明 下島
興平 秋山
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は衝突時の衝撃を吸収する
ためのキャブオーバトラックの座席構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、この種のキャブオー
バトラック1のステアリングコラム2はダッシュパネル
3に取付けられたコラムサポートブラケット4に支点P
においてチルト可能に設けられる
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため、図9に示す
ように、運転者の居眠り等の不注意でトラック1の前方
より所定の衝撃荷重Fが加わってキャブが変形したとき
は、ステアリングコラム2が後退して当初のA寸法がゼ
ロになり、車幅方向に形成された座席6のシートクッシ
ョンフレーム7に当ってこのフレーム7に後向きの力を
及ぼすことになる。これによりステアリングホイール9
とシートバック6aの間のB寸法が狭くなり運転者
(図示せず)が脱出しずらくなる。
【0004】本考案の目的は、運転者の居眠り等の不注
意でトラックの前方より所定の衝撃荷重が加わってステ
アリングコラムがシートクッションフレームに当ったと
きに衝撃を吸収して運転者の座席からの脱出を容易にす
るキャブオーバトラックの座席構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1、図2及び図
8を用いて説明する。本考案は、キャブのフロアパネル
21に固着されたシートレッグ22と、トラック10の
進行方向に配設されシートレッグ22に第1取付軸26
により取付けられたロアレール23aと、このロアレー
ル23aに摺動可能に配設されたアッパレール23b
と、トラック10の進行方向に配設されアッパレール2
3bに第2取付軸33により取付けられたサイドシート
クッションフレーム17c,17dとを備えたキャブオ
ーバトラックの座席構造の改良である。
【0006】その特徴ある点は、第1取付軸26が挿通
するシートレッグ22又はロアレール23aの第1取付
孔24,25、及び第2取付軸33が挿通するアッパレ
ール23b又はサイドシートクッションフレーム17
c,17dの第2取付孔31,32の双方がそれぞれ後
方に延びる長孔に形成され、長孔の途中に長孔の短径を
狭める取付軸係止用の突起36が設けられ、車幅方向に
配設されたクロスシートクッションフレーム17aに前
方から所定の衝撃荷重Fが加わるとき第1取付軸26及
び第2取付軸33の双方がそれぞれ突起36を乗り越え
て長孔の後部に移動するように構成したことにある。
【0007】
【作用】運転者の居眠り等の不注意でトラック10の前
方より所定の衝撃荷重Fが加わってステアリングコラム
12がクロスシートクッションフレーム17aに当る
と、第1取付軸及び第2取付軸の双方がそれぞれ突起3
6を乗り越えて長孔の後部に移動する。
【0008】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2〜図6に示すように、キャブオーバトラ
ック10の座席16はシートバック16aとシートクッ
ション16bを備え、そのシートクッション16bは丸
パイプで作られたシートクッションフレーム17を有す
る。このフレーム17は四角枠状に形成され、車幅方向
に延びるクロスシートクッションフレーム17a及び1
7bとトラック進行方向に延びるサイドシートクッショ
フレーム17c及び17dからなる。フレーム17a
及び17bの各中央部には補強パイプ17eが架設され
る。これによりフレーム17aが前方からの所定の衝撃
荷重に対して高剛性に形成される。架設された補強パイ
プ17eはクッション16bのばね17fの変形を阻害
しないように、中央部が低く形成される。フロアパネル
21にはシートレッグ22が固着され、シートクッショ
ン16bは座席16の前後位置を調節するためのトラッ
クの進行方向に配設されたシートトラック23を介して
シートレッグ22に取付けられる。
【0009】この座席16の前方のダッシュパネル13
にはコラムサポートブラケット14が取付けられる。上
部にステアリングホイール19を有するステアリングコ
ラム12は座席16の方向に突出してブラケット14に
支点Pにおいて枢支され、チルト可能に構成される。具
体的には、位置Pにはステアリングコラム12を枢支す
るピボットボルトがブラケット14に固着され、ブラケ
ット14には点Pを中心とする円弧状のガイド溝14a
が形成され、このガイド溝14aにはステアリングコラ
ム12に取付けられたピン12aが挿入される。このガ
イド溝14aは従来のガイド溝4a(図9)よりダッシ
ュパネル側に長く形成され、ステアリングコラム12を
座席16から離れる方向にチルトできるようになってい
る。
【0010】図3に示すように、ステアリングホイール
19のスポーク19aはホイール19に所定の荷重が加
わると変形するように構成され、またコラムサポートブ
ラケット14はトラック10の前方より所定の衝撃荷重
Fが加わってステアリングコラム12がシートクッショ
ンフレーム17aに当ったときに圧縮変形するように構
成される(図示せず)。
【0011】一方、図4及び図8に示すように、シート
トラック23はロアレール23aとこのロアレール23
aに摺動可能に配設されたアッパレール23bを備え
る。説明を簡単にするために、図8では左側のシートト
ラック23のみ示し、かつ図4及び図8にはシートトラ
ック23の座席位置決め用のロックレバー及びロックハ
ンドルは示していない。シートレッグ22の上端の水平
部22a及びこの水平部22aに載置されるロアレール
23aには、取付孔24及び25がそれぞれ設けられ、
これらの取付孔24及び25には段付きボルト26が挿
通される。このボルト26にナット27を螺合すること
により、ロアレール23aがシートレッグ22に取付け
られる。アッパレール23bの側面にはブラケット29
が溶着される。
【0012】図4に示したシートクッションフレーム1
7のサイドシートクッションフレーム17dは図8に示
す断面L字状のフレーム30上に溶着される。ブラケッ
ト29及びフレーム30の鉛直部には、取付孔31及び
32がそれぞれ設けられ、これらの取付孔31及び32
には段付きボルト33が挿通される。このボルト33に
ナット34を螺合することにより、サイドシートクッシ
ョンフレーム17d及びフレーム30がブラケット29
を介してアッパレール23bに取付けられる。
【0013】図1(a)に示すように、段付きボルト2
6が挿通するロアレール23aの取付孔25、及び段付
きボルト33が挿通するブラケット29の取付孔31は
それぞれ後方に延びる長孔に形成される。この長孔の途
中には長孔の短径を狭めるボルト係止用の突起36が設
けられる。この突起36はクロスシートクッションフレ
ーム17aに前方から所定の衝撃荷重Fが加わるときボ
ルト26及び33が長孔の後部に移動し得るように構成
される。図7の符号15はシャシフレームである。
【0014】このような構成の運転席に運転者の居眠り
等の不注意で前方より衝撃荷重が加わったときの状況を
説明する。先ず、図3に示すように所定の衝撃荷重Fが
キャブのフロントパネル20に加わると、ダッシュパネ
ル13が後方に押しやられ、コラムサポートブラケット
14を後方に移動させる。万一の場合にはステアリング
コラム12が運転者(図示せず)の股の間に入り、ステ
アリングホイール19が運転者の腹部に当る。この腹部
への当接により、スポーク19aが図示するように変形
してその衝撃を吸収する。
【0015】同時にステアリングコラム12の下部が座
席16のクロスシートクッションフレーム17aに突き
当たり、ボルト26及び33の双方がそれぞれ突起36
を乗り越えて長孔の後部に移動する。これにより、運転
者の腹部の前方空間はより広くなり、運転者は容易に座
席16から離脱することができる。
【0016】なお、上記例ではロアレールの取付孔25
及びシートクッションフレーム取付用ブラケットの取付
孔31をそれぞれ長孔に形成したが、シートレッグの水
平部22aの取付孔24及びフレーム30の取付孔32
をそれぞれ長孔に形成してもよい。
【0017】また、サイドシートクッションフレーム1
7c,17dをブラケット29を介してシートトラック
23のアッパレール23bに取付けたが、フレーム17
c,17dを直接アッパレール23bに取付けてもよ
い。
【0018】また、シートレッグとロアレールの取付
け、及びアッパレールとシートクッションフレームの取
付けをそれぞれ段付きボルト26及び33で行ったが、
ボルトによらず、ピンその他の取付軸を用いることがで
きる。
【0019】更に、上記例ではクロスシートクッション
フレーム17aを補強パイプ17eによって高剛性にし
たが、これは一例であってクロスシートクッションフレ
ーム自体を厚肉のパイプにするなどの他の手段により高
剛性にしてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、従来のキャブオーバ
トラックの運転席では、運転者の居眠り等の不注意でト
ラック前方より大きな衝撃荷重が加わると、キャブが変
形してステアリングホイールとバックシートの間が狭く
なり運転者が容易に脱出できなかったものが、本考案に
よれば座席が後方に移動するため、衝撃が吸収され運転
者は容易に座席から離脱することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の段付きボルトがその係止用の
突起を乗り越えて長孔の後部に移動する状況を示す図8
のC−C線及びD−D線断面図。
【図2】本実施例の衝撃荷重を受ける前のキャブオーバ
トラックの運転席の側面図。
【図3】その衝撃荷重を受けたときの状況を示す運転席
の側面図。
【図4】そのシートクッションフレームを示す座席の斜
視図。
【図5】そのシートクッションフレームの平面図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】座席及びシートトラックを取り外した運転席の
要部平面図。
【図8】図7のB−B線断面図。
【図9】従来の衝撃荷重を受ける前の状況を示すキャブ
オーバトラックの運転席の側面図。
【符号の説明】
10 キャブオーバトラック 17a クロスシートクッションフレーム 17c,17d サイドシートクッションフレーム 21 フロアパネル 22 シートレッグ 23 シートトラック 23a ロアレール 23b アッパレール 24,25 第1取付孔 26 段付きボルト(第1取付軸) 29 シートクッションフレーム取付用ブラケット 33 段付きボルト(第2取付軸) 36 係止用の突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブのフロアパネル(21)に固着された
    シートレッグ(22)と、トラック(10)の進行方向に配設さ
    れ前記シートレッグ(22)に第1取付軸(26)により取付け
    られたロアレール(23a)と、前記ロアレール(23a)に摺動
    可能に配設されたアッパレール(23b)と、トラック(10)
    の進行方向に配設され前記アッパレール(23b)に第2取
    付軸(33)により取付けられたサイドシートクッションフ
    レーム(17c,17d)とを備えたキャブオーバトラックの座
    席構造において、 前記第1取付軸(26)が挿通する前記シートレッグ(22)又
    はロアレール(23a)の第1取付孔(24,25)及び前記第2取
    付軸(33)が挿通する前記アッパレール(23b)又はサイド
    シートクッションフレーム(17c,17d)の第2取付孔(31,3
    2)の双方がそれぞれ後方に延びる長孔に形成され、 前記長孔の途中に長孔の短径を狭める取付軸係止用の突
    起(36)が設けられ、 車幅方向に配設されたクロスシートクッションフレーム
    (17a)に前方から所定の衝撃荷重(F)が加わるとき前記第
    1取付軸(26)及び前記第2取付軸(33)の双方がそれぞれ
    前記突起(36)を乗り越えて前記長孔の後部に移動するよ
    うに構成されたことを特徴とするキャブオーバトラック
    の座席構造。
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