JP2600338Y2 - 火炎検出装置 - Google Patents

火炎検出装置

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JP2600338Y2
JP2600338Y2 JP1993017030U JP1703093U JP2600338Y2 JP 2600338 Y2 JP2600338 Y2 JP 2600338Y2 JP 1993017030 U JP1993017030 U JP 1993017030U JP 1703093 U JP1703093 U JP 1703093U JP 2600338 Y2 JP2600338 Y2 JP 2600338Y2
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勉 本間
清 川島
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パロマ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばガス燃焼機器に
おいて、バーナの火炎を検出し安全装置や燃焼制御装置
等を働かせるのに利用される火炎検出装置である。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばガス燃焼機器のバーナ
において火炎を検出する場合、図5及び図6に示す様
に、バーナ12の炎口15に形成される火炎Htの中に
横から直接熱電対11を入れた構造とし、その熱電対1
1より発生する起電力の大きさ及び立ち上がり特性等に
より安全装置や燃焼制御装置を働かせていた。尚、熱電
対11の一端は、バーナ12と熱電対11の相対的位置
を固定する為、例えばバーナ12から延びたL字状の取
付板54により支持される。又、一部のこんろバーナで
は、例えば図7及び図8に示す様に、熱電対31を直接
火炎Itの中に入れないで火炎Itと火炎Itの間に配
置したタイプもある。 尚、前記の場合と同様に熱電対
31は、バーナ32から伸びたL字状の取付板74によ
り支持される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前者の場合、図5,6
に示す様にバーナ12の火炎Htの中に直接熱電対11
を入れている為、火炎Htの安定しない状態では、全体
としては正常な燃焼であるのに実際には熱電対11の起
電力が大きく変化してしまい、安全装置や燃焼制御装置
等が正常に作動しない事があった。この理由について以
下説明する。燃料ガスは、一次空気とバーナ12内で混
合され、その混合ガスは複数の炎口15より大気中に噴
出される。その時に各炎口15から火炎Htが形成され
る。その火炎Htの燃焼構造は、外炎Hoの内部に内炎
Hiが形成されている。外炎Hoは大気に触れることに
より二次空気が供給されるので完全燃焼して高温になっ
ているが、内炎Hiは二次空気の供給がないので不完全
燃焼して低温になっており、外炎Hoと内炎Hiとの温
度差は大きい。しかも燃料ガスの組成がわずかに変動し
た場合でも、火炎Htの燃焼速度が変化してしまい、外
炎Hoと内炎Hiの大きさの比率が変化する。又、バー
ナの点火時には、全体の炎が定常状態になるまでの間、
雰囲気温度の影響により(特に冷えている場合)火炎H
tの燃焼速度が変化してしまい、この場合も外炎Hoと
内炎Hiの大きさの比率が変化する。その為、上記の様
な場合には、熱電対11に直接当たる火炎温度が大きく
変化する事になる。
【0004】これを防ぐ為に、例えば図9に示す様に内
炎Hiの影響を小さくする目的で、内炎Hiより遠ざけ
た外炎Hoの位置へ熱電対11を配置すると、炎の形状
は上に行くに従って先細形状であるので、今度は炎の揺
れによる温度変化が大きくなってしまい、この場合も起
電力が安定しない。なぜなら大きく炎が揺れた場合に
は、熱電対11の感熱部が炎と大気の境目になることも
あるからである。又、後者の場合(図7,8のこんろバ
ーナの例)では、内炎Iiと外炎Ioとの大きさの比率
変化の影響を受けにくいかわりに、今度は火炎Itの大
きさや揺れによる変化を受けやすく、この場合にも熱電
対31付近の温度が大きく変化すると言う同じ問題があ
った。
【0005】このように、熱電対の配置位置のみを工夫
してみても炎の安定に限界がある。起電力特性も安定し
なかった。つまり、点火の毎に又わずかなガス組成の変
化毎に起電力特性が変化してしまい、安全装置や燃焼制
御装置等を正常に働かせるのに苦労を強いられていた。
ガス燃焼機器等においては、点火時の一時的な火炎の変
化及びわずかなガス組成変化等による火炎の変化は正常
燃焼と判断すべきであるので、熱電対による火炎検出装
置にても、定常燃焼状態の起電力を安定して発生させる
ことが急務となっていた。本考案は上記課題を解決し、
作動の安定した火炎検出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案の火炎検出装置は、燃料ガスを噴出して火炎を形
成する炎口と、上記火炎により加熱される熱電対とを備
え、 上記熱電対と上記炎口との間に、 上記熱電対を加熱
する炎口の巾より小さい巾の板状又は棒状で形成され
て、上記火炎の内炎を遮る邪魔板部材を設け、外炎のみ
で上記熱電対を加熱することを要旨とする。
【0007】
【作用】上記構成を有する本考案の火炎検出装置によれ
ば、熱電対と炎口との間に、邪魔板部材が設けられる。
この邪魔板部材は、炎口の巾より小さい巾の板状又は棒
状で形成され、火炎の内炎を遮る。尚、この炎口とは1
つの炎口に限定されず、熱電対を加熱する一つの火炎が
複数の炎口から噴出する燃料ガスにより形成される場合
は複数の炎口をいう。 そして、邪魔板部材に内炎が遮
られることにより、火炎の中央部に小さい乱流が生じ、
二次空気の混入が促進される。このため、熱電対を加熱
する火炎は、燃焼用空気が充分に供給され完全燃焼
る外炎のみとなり、非常に安定した温度領域広範囲に
形成する。 従って、熱電対は、バーナの点火初期やガス
組成の変化が起きた場合にも、常に安定した起電力
する
【0008】
【実施例】以上説明した本考案の構成・作用を一層明確
にするために、以下、本考案の火炎検出装置の好適な実
施例について説明する。図1は第1実施例としての火炎
検出装置の取り付け状態を示す側面図であり、図2はそ
の右正面図である。本実施例の火炎検出装置が設けられ
るバーナ12は、二枚の薄板を重ね合わせて燃料ガスと
一次空気との混合ガスの通路を作り、混合ガスの出口部
分に複数個のスリット状の炎口15を備えたいわゆるT
型ブンゼンバーナである。バーナ12の炎口15の中央
上部には、炎口15よりやや小さい板状の邪魔板部材1
0(以下邪魔板10と呼ぶ)の先端が配置され、火炎F
tの噴出方向に対して邪魔板10の後方には、熱電対1
1が配置される。邪魔板10と熱電対11とは、バーナ
12から延びたL字状の取付板14により支持される。
燃料ガスと一次空気との混合ガスは、バーナ12に形成
された複数の炎口15より大気中ヘ放出される。そし
て、図示しない点火装置により混合ガスに点火して、炎
口15に混合ガスの放出方向に向けて火炎Ftが形成さ
れる。尚、火炎Ftにおいて外炎Foの内側に内炎Fi
が形成されるが、邪魔板10は内炎Fiの中央部分に噴
出をさえぎる様に配置される。
【0009】上記構成を有する本考案の火炎検出装置の
働きを明らかにするため従来装置と比較すると、特に火
炎Ftの状態に顕著な差が見られる。従来装置では内炎
Hiがほぼ円錐形状に形成されるのに対して、第1実施
例の内炎Fiは邪魔板10の働きにより燃料ガス噴出方
向に対して尾を引くように二分割され、その後方には外
炎Foが広く形成される。即ち、バーナ炎口15の中央
部の内炎Fiの噴出をさえぎり、熱電対11に直接内炎
Fiが当たるのを防止する。なおかつ、内炎Fiを二分
割することにより乱流を生じさせ、それによって大気中
からの二次空気の供給を容易にして外炎Foの体積を増
やし、そのちょうど中央部分に熱電対11を配置する
為、燃料ガスの流れがスムーズになり非常に火炎形状及
び燃焼状態が良好となるのである。その為、その範囲内
に熱電対11が配置されていれば、バーナの点火初期や
ガス組成の変化が起きた場合の燃焼に対しても、常に安
定した起電力の発生が可能である。一方、従来装置によ
る火炎Htは、熱電対11を配置しない通常部分の火炎
Htと基本的に大きな差がなく、前述したように外炎H
oと内炎Hiの温度差の影響又は炎の揺れによる温度変
化の影響を受けやすい。
【0010】次に第2実施例としてのこんろ用バーナに
適用した火炎検出装置を図3,図4を用いて説明する。
図3は火炎検出装置の取付状態を示す平面図で、図4は
その正面図である。こんろ用バーナは、筒状部材の全周
に下部から上部周囲へ放射状に燃料ガスと一次空気との
混合ガスの通路を作り、混合ガスの放射状出口部分には
複数個のスリット状の炎口35を全周に備えたリングブ
ンゼンバーナ32(以下バーナ32と呼ぶ)である。炎
口35の中央部側面には、少し距離をおいて炎口35よ
りやや小さい板状の邪魔板部材30(以下邪魔板30と
呼ぶ)の先端が配置され、火炎Gtの噴出方向に対して
邪魔板30の後方には、熱電対31が配置される。邪魔
板30と熱電対31とは、バーナ32から延びたL字状
の取付板34により支持される。燃料ガスと一次空気と
の混合ガスは、バーナ32に形成された複数の炎孔35
より大気中へ放出される。そして、図示しない点火装置
により混合ガスに点火して、炎孔35に混合ガスの放出
方向に向けて火炎Gtが形成される。尚、火炎Gtにお
いて内炎Giと外炎Goが形成されるが、邪魔板30は
内炎Giの中央部分に噴出をさえぎる様に配置される。
【0011】上記構成を有する本考案の火炎検出装置の
働きを明らかにするため第一実施例と同様に従来装置と
比較すると、特に火炎Gtの状態に顕著な差が見られ
る。従来装置では内炎G1がほぼ円錐形状に形成される
のに対して、第2実施例の内炎Giは邪魔板30の働き
によりガス噴出方向に対して尾を引くように二分割さ
れ、その後方には外炎Goが広く形成される。即ち、バ
ーナ炎口35の中央部の内炎Giの噴出をさえぎり、熱
電対31に直接内炎Giが当たるのを防止する。なおか
つ、内炎Giを二分割することにより乱流を生じさせ、
それによって大気中からの二次空気の供給を容易にして
外炎Goの体積を増やし、そのちょうど中央部分に熱電
対31を配置する為、混合ガスの流れがスムーズになり
非常に火炎形状及び燃焼状態が良好となるのである。そ
の為、その範囲内に熱電対31が配置されていれば、バ
ーナの点火初期やガス組成の変化が起きた場合の燃焼に
対しても、常に安定した起電力の発生が可能である。一
方、従来装置による火炎Itは(図7,8参照)、熱電
対31を配置しない通常部分の火炎Itと基本的に大き
な差がなく、前述したように外炎Ioと内炎Iiの温度
差の影響又は炎の揺れによる温度変化の影響を受けやす
い。
【0012】以上説明した様に、従来の技術では熱電対
の位置のみを工夫してみても、安定した起電力は得られ
ないので、その性能の差は明らかである。即ち、本実施
例の火炎検出装置によればバーナから噴出して内炎とな
っている不完全燃焼状態のガスの噴出をさえぎり、なお
かつ内炎を二分割して小さい乱流を起こすことにより、
二次空気の混入をよくして非常に安定した燃焼部分を広
範囲に作ることができる為、その範囲内に熱電対を配置
することで、バーナの点火初期やガス組成の変化が起き
た場合に対しても、常に安定した起電力の発生が可能で
ある。
【0013】以上本考案の実施例を説明したが、本考案
はこうした実施例に何等限定されるものではなく、様々
な態様で実施し得ることは勿論であり、内炎が形成され
るいわゆるブンゼン式バーナであれば実施可能である。
例えばガス燃焼機器に限らず石油を気化して使用する燃
焼機器等において適用してもよい。
【0014】
【考案の効果】 以上詳述したように本考案の火炎検出
装置は、火炎の内炎を遮って外炎のみで熱電対を加熱す
るため、熱電対の起電力が安定する。 その結果、バーナ
の点火初期やガス組成の変化が起きた場合に誤作動を無
くし、的確に火炎を検出できるという優れた効果を奏す
る。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての火炎検出装置の概略構成図
(側面図)である。
【図2】第1実施例としての火炎検出装置の概略構成図
(正面図)である。
【図3】第2実施例としての火炎検出装置の概略構成図
(平面図)である。
【図4】第2実施例としての火炎検出装置の概略構成図
(正面図)である。
【図5】従来の火炎検出装置の第1例(側面図)であ
る。
【図6】従来の火炎検出装置の第1例(正面図)であ
る。
【図7】従来の火炎検出装置の第2例(平面図)であ
る。
【図8】従来の火炎検出装置の第2例(正面図)であ
る。
【図9】従来の火炎検出装置の第3例(正面図)であ
る。
【符号の説明】
10,30…邪魔板、 11,31…熱電対、 12,
32…バーナ、Ft,Gt,Ht,It…火炎、 1
4,34,54,74…取付板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料ガスを噴出して火炎を形成する炎口
    と、 上記火炎により加熱される熱電対とを備え、 上記熱電対と上記炎口との間に、 上記熱電対を加熱する炎口の巾より小さい巾の板状又は
    棒状で形成されて、上記火炎の内炎を遮る邪魔板部材を
    設け、外炎のみで上記熱電対を加熱することを特徴とす
    火炎検出装置。
JP1993017030U 1993-03-11 1993-03-11 火炎検出装置 Expired - Fee Related JP2600338Y2 (ja)

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JPS5636973U (ja) * 1979-08-30 1981-04-08

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