JPH0512617B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プレミツクス型多口バーナーに関す
る。

かかるバーナーは、燃料と空気がバーナー出口
に到達する前にこれらを内部で混合するためのプ
レナムチヤンバを含む。出口はチヤンバ壁の１つ
によつて形成され、この壁は、燃料／空気混合物
が通過して燃焼することができる多数の口を有す
る。

この型のバーナーの問題として、口を囲む表面
が加熱して損傷を受けたり燃焼炎が口を通して逆
流しバーナーが損傷したりする。

本発明の目的は、かかる問題を軽減することが
できるプレミツクス型多口バーナーを提供するこ
とである。

本発明によれば、１つ以上の所定の口が、少な
くとも一部が残りの口の面積よりも小さな面積を
もつ孔と、所定の口の内部の炎を検知するための
手段とを有することを特徴とするプレミツクス型
多口バーナーが提供される。

この構成では、表面が加熱しはじめると、残り
の口を囲む表面が加熱される前に、所定の口にお
いて炎の安全な一定の伝播（ライトバツク）が引
き起こされる。ライトバツク炎が検知され、信号
が制御箱に送られてを燃料弁を閉鎖し、かくし
て、燃焼面が過度に加熱しないように、従つて、
残りの口でライトバツクが生じないようにバーナ
ーを保護する。

所定の口で炎を検知するための手段は、細長い
熱電対プローブである。

所定の口は、一定のライトバツクに続いて、炎
が口の内部に引き戻され、そして上流に進行して
残りの口が空気／ガス混合物の供給を受け入れる
空間になるように作られる。

所定の口は、口の上流端に隣接して置かれた孔
の開いた制流器によつて形成された小面積の孔部
分を有し、プローブは、制流器と口の下流端との
間に先端を置いた状態で制流器を貫通している。

熱電対は、所定の口の下流に孔径の８倍以下の
ところに置くのが適当である。

所定の口を通る燃料／空気混合物の流量が残り
の口を通る混合物の流量よりも少ないので、所定
の口の作用温度は残りの口の作用温度よりも高
く、従つて、ライトバツクが残りの口でよりも早
く起こる。

次に、本発明の実施例を、添付図面を参照して
以下に説明する。

第１図乃至第３図を参照すると、バーナーの出
口壁１のみが示されており、この出口壁は、燃料
の空気を受け入れて内部で混合するためのプレナ
ムチヤンバ（図示せず）の部分を形成する。

出口壁１は、例えばセラミツクで作られたスロ
ツト付きの板からなり、各スロツト２は燃料と空
気の出口を形成し、同一の孔面積を有する。

所定の口２′の上流端３に隣接した凹部には、
孔の開いた制流器４が置かれており、孔面積は、
口２′の残部の孔面積（そして、残りの口２の孔
面積）よりも小さい。熱電対プローブ５が制流器
４を通つて口２′の中に延びており、熱電対プロ
ーブ５の先端６は、口２′の上流端３から制流器
の孔径の約６倍で終わつている。プローブ５は、
燃料／空気混合物を口２に入れるため、プローブ
５の周囲と制流器の孔壁との間に環状の〓間をも
つような直径のものである。

プローブ５は制御箱７に連結されており、該制
御箱７は、プローブから信号を受け取るとき作動
してバーナーのプレナムチヤンバへの燃料の供給
を制御する弁８を閉鎖する。

第２図に示すように正常に燃焼するときには、
プローブ５からの信号はなく、弁８は制御箱７に
よつて開放される。

しかしながら、燃料／空気混合物中の空気の比
率が減少して燃焼面が加熱しはじめるとき、第３
図に示すように口２′に炎の後退（以下、「ライト
バツク」という）が生じ、口２′の中の炎がプロ
ーブ５を加熱して制御箱７に信号を送り燃料弁８
を閉鎖する。

第４図及び第５図を参照すると（第１図乃至第
３図に示した構成要素と同じ構成要素は同じ参照
符号で示す）、バーナーの出口壁１０は、多数の
波型金属片１１によつて全体として形成されてお
り、各金属片１１は一対の金属製の間隔保持手段
１２の間に保持され、金属片１１と間隔保持手段
１２との間の間隔に口１３を保持することができ
る。

しかしながら、この場合には、１つの金属片１
２は、互いに間隔を保つて所定の口１６を形成す
るように間隔を隔てた２つの別の部分１４，１５
からなる。

孔の開いた制流器１７が口１６の上流端で部分
１４に固定されており、その孔面積は、所定の口
１６及び残りの口１３の孔面積よりも小さい。

熱電対プローブ５は、制流器１７を通して口１
６の中に延びている。前述の実施例については、
熱電対の先端６は、口１６の上流端から制流器の
孔径の約６倍で終わつており、プローブ５の周囲
と制流器の孔壁との間に環状の〓間を備え、燃
料／空気混合物を口１６に入れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は口がバーナーの外壁に設けたスロツト
形状のものである典型的な多口バーナーの燃焼面
の平面図、第２図は通常の燃焼状態を示した第１
図の外壁の断面図、第３図は所定の口に生ずるラ
イトバツク現象を示す第２図に示したものと同様
の図、第４図は本発明によつて修正された典型的
なリボン型多口バーナーの外壁の燃焼面の平面
図、第５図は第４図に示した外壁の断面図であ
る。 １……出口壁、２……スロツト、５……熱電対
プローブ、７………制御箱、８……燃料弁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ プレミツクス型多口バーナーであつて、 １つ又は２つ以上の所定の口が、少なくとも一
   部が残りの口の面積よりも小さな面積をもつ孔
   と、所定の口の内部の炎の存在を検知するための
   熱電対プローブとを有しており、該熱電対プロー
   ブは、先端が所定の口の内部に位置決めされてい
   る、バーナー。 ２ より小さな面積の孔部分は口の上流端に隣接
   して置かれた孔の開いた制流器によつて形成さ
   れ、プローブは先端を制流器と口の下流端との間
   に置いた状態で制流器を貫通していることを特徴
   とする請求項１に記載のバーナー。