JP2599559Y2 - シンクロ機構付歯車伝動軸の軸構造 - Google Patents

シンクロ機構付歯車伝動軸の軸構造

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JP2599559Y2
JP2599559Y2 JP1993066832U JP6683293U JP2599559Y2 JP 2599559 Y2 JP2599559 Y2 JP 2599559Y2 JP 1993066832 U JP1993066832 U JP 1993066832U JP 6683293 U JP6683293 U JP 6683293U JP 2599559 Y2 JP2599559 Y2 JP 2599559Y2
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transmission shaft
gear
shaft
gear transmission
synchro mechanism
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和也 中垣
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シンクロ機構付歯車
伝動軸の軸構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシンクロ機構付歯車伝動軸の軸構
造を図2を参照して説明すると、伝動軸1上には歯車2
が軸受3を介して回動可能に支承されており、また同伝
動軸1上には歯車2に軸方向に対向してシンクロハブ4
がスプライン嵌合部5により取付けられている。即ち、
伝動軸1外周に形成したスプライン歯に対しシンクロハ
ブ4内周に形成したスプライン歯を圧入し、シンクロハ
ブ4を伝動軸1に外嵌させている。また伝動軸1は中空
状をなしており、内部に潤滑穴6を形成している。なお
このようなシンクロハブ4を利用したシンクロ機構自体
は周知であるため詳しい説明は省略する。
【0003】このような軸構造において、歯車2は図示
しない他の歯車と噛み合って回転伝達されるものである
が、これらの噛合いに伴って振動が生じ、このような振
動の起振源は噛み合い点に発生する力である。この力の
大小すなわち音振性能を決める要因として、歯車2を支
承する伝動軸1の曲げ剛性とねじり剛性のバランスがあ
り、曲げ剛性は高く、一方、ねじり剛性は低いことが好
ましい。(曲げ剛性が低くなると伝動軸1の撓みにより
歯車2及びこれと噛み合う他の歯車の噛み合い作用線の
方向がずれ、回転ムラが生じて音振性能が悪化する。)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軸構造では、伝動軸1はその全長さに至りほぼ同一断面
形状を有しているものであり、曲げ剛性とねじり剛性の
上記の要件を両方とも満たすことは実際上不可能であっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、歯車を支承する伝動軸
上にシンクロハブを前記歯車と軸方向に対向配置してな
るシンクロ機構付歯車伝動軸において、前記シンクロハ
ブを前記伝動軸に対し回転方向に適宜遊びを有する状態
で嵌合し、かつこの嵌合部における前記伝動軸の一部の
断面積を他部よりも小さく設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案ではシンクロハブを伝動軸に対し回転方
向に適宜遊びを有する状態で嵌合し、かつこの嵌合部に
おける伝動軸の一部を他部よりも小断面積に設定したこ
とにより、伝動軸をその全長にわたり同一断面で形成し
た場合に比べてねじり剛性を低くでき、しかも、曲げ剛
性についてはシンクロハブがこの小断面積部分を跨いで
いることから、全長にわたり同一断面の伝動軸と同様な
曲げ剛性を維持できる。
【0007】
【実施例】次に本考案の一実施例によるシンクロ機構付
歯車伝動軸を図1を参照して説明する。なお、本実施例
の基本的な構造は図2の従来例と同様であり、同様な部
材には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0008】本実施例において、伝動軸1外周に形成し
たスプライン歯に対しシンクロハブ4内周に形成したス
プライン歯を圧入させたシンクロハブ4の伝動軸1に対
するスプライン嵌合部5Aは、回転方向に適宜遊びを有
する嵌合状態(大径圧入)となっている。また、この嵌
合部5Aに対面する伝動軸1の一部の外周面には環状溝
7が形成されており、該環状溝7により、この部分が他
の部分よりも外周が小径で断面積が小さな小径部分1A
となっている。なお、このような小径部分1Aは伝動軸
1において強度上許容される範囲内で小径化されている
ものである。
【0009】本実施例では、スプライン嵌合部5Aは、
回転方向に適宜遊びを有する嵌合状態(大径圧入)とな
っていること、また該嵌合部5Aに対面する伝動軸1に
小径部分1Aが設けられていることにより、伝動軸1が
同一断面の従来例と比較してねじり剛性を低くできる。
また、シンクロハブ4がこの小径部分1Aを跨いだ状態
となっているため、伝動軸1の曲げ剛性の低下を抑制で
きる。
【0010】すなわち、本実施例では、伝動軸の曲げ剛
性を低下させることなくねじり剛性のみを低下させるこ
とができるので、音振性能を向上できる。
【0011】
【考案の効果】本考案では伝動軸のねじり剛性を低くで
き、しかも、曲げ剛性の低下を抑制できるので、音振性
能の向上を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるシンクロ機構付歯車伝
動軸の断面図である。
【図2】従来のシンクロ機構付歯車伝動軸の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 伝動軸 1A 小径部分 2 歯車 4 シンクロハブ 5A スプライン嵌合部 7 環状溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 55/14 F16H 55/17 F16H 3/12 F16D 23/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車を支承する伝動軸上にシンクロハブ
    を前記歯車と軸方向に対向配置してなるシンクロ機構付
    歯車伝動軸において、前記シンクロハブを前記伝動軸に
    対し回転方向に適宜遊びを有する状態で嵌合し、かつこ
    の嵌合部における前記伝動軸の一部の断面積を他部より
    も小さく設定したことを特徴とするシンクロ機構付歯車
    伝動軸の軸構造。
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