JP2598111Y2 - 石炭ガス化炉用チップクリアランス可変バーナー - Google Patents

石炭ガス化炉用チップクリアランス可変バーナー

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JP2598111Y2
JP2598111Y2 JP1993074476U JP7447693U JP2598111Y2 JP 2598111 Y2 JP2598111 Y2 JP 2598111Y2 JP 1993074476 U JP1993074476 U JP 1993074476U JP 7447693 U JP7447693 U JP 7447693U JP 2598111 Y2 JP2598111 Y2 JP 2598111Y2
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coal
burner
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正男 茂木
真弥 江口
昌平 武城
誠太郎 辻本
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、石炭をガス化する石炭
ガス化炉に石炭スラリーとガスとを吹込む、石炭ガス化
炉用チップクリアランス可変バーナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている石炭ガス化炉用チッ
プクリアランス可変バーナーの一例として、特開昭58
−213089号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0003】この石炭ガス化炉用チップクリアランス可
変バーナーは、酸素又は空気を供給するための内側ガス
供給管と、石炭スラリーを供給するために内側ガス供給
管の外側を包囲して設けられた石炭スラリー供給管と、
温度調節用の酸素又は空気を供給するために石炭スラリ
ー供給管の外側を包囲して設けられた外側ガス供給管と
を備えている。
【0004】そしてこれら3つの供給管の先端は、いず
れも先端が円錐テーパーになっていて、内側ガス、石炭
スラリー、外側ガスを石炭ガス化炉内に吹込むようにな
っている。石炭スラリー供給管から石炭ガス化炉内に吹
込む石炭スラリーの吹込量は、発電等の負荷に適合する
ように調節しなければならず、また石炭スラリーの吹込
量の変化に応じて外側ガスの吹込量も調節して温度管理
をしなければならない。
【0005】このため内側ガス供給管及び石炭スラリー
供給管を軸線方向に変位させて、内側ガス供給管と石炭
スラリー供給管の先端の円錐テーパー間の間隙、及び石
炭スラリー供給管と外側ガス供給管の先端の円錐テーパ
ー間の間隙を、それぞれ調節できるようにしてバーナー
のターンダウンを図れるようにしている。
【0006】このように内側ガス供給管及び石炭スラリ
ー供給管を軸線方向に変位させても、石炭スラリー及び
外側ガスが各供給管相互の間から漏洩しないようにする
ため、内側ガス供給管の外周と石炭スラリー供給管の基
端との間及び石炭スラリー供給管の外周と外側ガス供給
管の基端との間は、それぞれパッキンを介在させ更にガ
スパージ構造を備えて閉鎖している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】石炭ガス化炉用チップ
クリアランス可変バーナーに供給される石炭スラリーは
圧力が高く、また石炭ガス化炉の熱がバーナーに伝わっ
て各供給管が高温となるため、従来においてはパッキン
の劣化が早く、石炭スラリーや外側ガスが漏洩する虞れ
があった。
【0008】本考案は劣化の早いパッキンを使用せず
に、石炭スラリーや外側ガスが長期にわたって漏洩しな
いようにした石炭ガス化炉用チップクリアランス可変バ
ーナーを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の石炭ガス化炉用
チップクリアランス可変バーナーは、先端に円錐テーパ
ーを有し軸線方向に変位する内側ガス供給管と、該内側
ガス供給管の外側を包囲すると共に先端に円錐テーパー
を有し軸線方向に変位する石炭スラリー供給管と、該石
炭スラリー供給管の外側を包囲し先端に円錐テーパーを
有する外側ガス供給管と、前記内側ガス供給管の外周と
前記石炭スラリー供給管の基端との間を密閉する伸縮継
手と、前記石炭スラリー供給管の外周と前記外側ガス供
給管の基端との間を密閉する伸縮継手とを備えたことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】伸縮継手は圧力及び高温に対して耐久性がある
ため、長期にわたって石炭スラリーや外側ガスが漏洩し
ない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1に基づいて説明
すると、1は石炭ガス化炉、2は内側ガス供給管であっ
て、内側ガス供給管2の先端は円錐テーパー3を有する
ノズルになっており、内側ガス供給管2の基端近くには
接続管4が取付けられていて、酸素又は空気等の内側ガ
スが接続管4、内側ガス供給管2を通って石炭ガス化炉
1内に吹込まれるようになっている。
【0012】内側ガス供給管2の外側を同心的に包囲す
る石炭スラリー供給管5が設けあって、石炭スラリー供
給管5の先端は円錐テーパー6を有するノズルになって
おり、石炭スラリー供給管5の基端近くには接続管7が
取付けられていて、石炭スラリーが接続管7から内側ガ
ス供給管2の外側と石炭スラリー供給管5との間を通っ
て石炭ガス化炉1内に吹込まれ、燃焼によりガス化する
ようになっている。
【0013】石炭スラリー供給管5の外側を同心的に包
囲する外側ガス供給管8がさらに設けてあって、外側ガ
ス供給管8の先端は円錐テーパー9を有するノズルにな
っており、外側ガス供給管8の基端近くには接続管10
が取付けられていて、酸素又は空気等の温度調節用の外
側ガスが接続管10から石炭スラリー供給管5の外側と
外側ガス供給管8との間を通って石炭ガス化炉1内に吹
込まれるようになっている。石炭ガス化炉1内には外側
ガス供給管8の周囲を巡る冷却管11が設けてあって、
この冷却管11は外側ガス供給管8の円錐テーパー9内
にある冷却路12に接続されている。そして水又は水蒸
気等の冷却剤が冷却管11及び冷却路12を通過するよ
うにされている。
【0014】接続管4よりも若干下方の内側ガス供給管
2の外周には、フランジ13が密に固着されている。ま
た石炭スラリー供給管5の基端外周にもフランジ14が
密に固着されていて、このフランジ14の上面には別の
フランジ15が密に固着されており、フランジ15の中
心を内側ガス供給管2が摺動自在に貫通している。そし
てフランジ13の下面とフランジ15の上面との間に
は、内側ガス供給管2の外周を囲むベローズ状の伸縮継
手16が密に取付けられていて、伸縮継手16により内
側ガス供給管2の外周と石炭スラリー供給管5の基端と
の間を密閉するようになっている。フランジ13にはガ
イドロッド17の上端が固着されていて、ガイドロッド
17の下部はフランジ15,14を摺動自在に貫通して
いる。
【0015】フランジ13の上面には、ウオーム18と
噛み合っている歯形部材19が固着されており、ウオー
ム18はモーター20によって回転されるようになって
いる。コントローラー21の制御によってモーター20
を駆動し、ウオーム18を回転させると歯形部材19が
ウオーム18に沿って昇降し、フランジ13を介して内
側ガス供給管2が軸線方向に変位する。この際、内側ガ
ス供給管2はフランジ15に対して摺動すると共にガイ
ドロッド17はフランジ15,14に対して摺動し、ベ
ローズ状の伸縮継手16は、内側ガス供給管2の外周と
石炭スラリー供給管5の基端との間の密閉を保持した状
態で伸縮する。内側ガス供給管2が軸線方向に変位する
と、円錐テーパー3,6間のチップクリアランスが変
り、石炭スラリーの石炭ガス化炉1への吹込量が調節さ
れる。
【0016】同様に接続管7よりも若干下方の石炭スラ
リー供給管5の外周には、フランジ22が密に固着され
ており、外側ガス供給管8の基端外周にもフランジ23
が密に固着されていて、フランジ23の上面には別のフ
ランジ24が密に固着され、フランジ24の中心を石炭
スラリー供給管5が摺動自在に貫通している。そしてフ
ランジ22の下面とフランジ24の上面との間には、石
炭スラリー供給管5の外周を囲むベローズ状の伸縮継手
25が密に取付けられていて、伸縮継手25により石炭
スラリー供給管5の外周と外側ガス供給管8の基端との
間を密閉するようになっている。フランジ22にはガイ
ドロッド26の上端が固着されていて、ガイドロッド2
6の下部はフランジ24,23を摺動自在に貫通してい
る。
【0017】フランジ22の上面には、ウオーム27と
噛み合っている歯形部材28が固着されており、ウオー
ム27はモーター29によって回転されるようになって
いる。コントローラー21の制御によってモーター29
を駆動し、ウオーム27を回転させると歯形部材28が
ウオーム27に沿って昇降し、フランジ22を介して石
炭スラリー供給管5が軸線方向に変位する。この際、石
炭スラリー供給管5はフランジ24に対して摺動すると
共にガイドロッド26はフランジ24,23に対して摺
動し、ベローズ状の伸縮継手25は、石炭スラリー供給
管5の外周と外側ガス供給管8の基端との間の密閉を保
持した状態で伸縮する。石炭スラリー供給管5が軸線方
向に変位すると、円錐テーパー6,9間のチップクリア
ランスが変り、外側ガスの石炭ガス化炉1への吹込量が
調節される。
【0018】内側ガス供給管2及び石炭スラリー供給管
5の先端近くの外周にはスペーサー30,31が取付け
てあって、内側ガス供給管2及び石炭スラリー供給管5
の先端側が片寄らないようにしている。また石炭スラリ
ー供給管5及び外側ガス供給管8の先端近くの内面には
ミニマムストッパー32,33を取付け、スペーサー3
0,31が当接することによって内側ガス供給管2及び
石炭スラリー供給管5の下降限を規制し、円錐テーパー
3,6,9間のチップクリアランスが全閉されないよう
にしている。
【0019】
【考案の効果】本考案は石炭ガス化炉用チップクリアラ
ンス可変バーナーにおいて、内側ガス供給管の外周と石
炭スラリー供給管の基端との間、石炭スラリー供給管の
外周と外側ガス供給管の基端との間をそれぞれ伸縮継手
で密閉したので、従来のパッキンを使用した場合のよう
な石炭スラリー及び外側ガスの漏洩が起らず、安全に長
期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 石炭ガス化炉 2 内側ガス供給管 3 円錐テーパー 5 石炭スラリー供給管 6 円錐テーパー 8 外側ガス供給管 9 円錐テーパー 16,25 伸縮継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武城 昌平 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)考案者 辻本 誠太郎 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10J 3/46 F23D 1/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に円錐テーパーを有し軸線方向に変
    位する内側ガス供給管と、該内側ガス供給管の外側を包
    囲すると共に先端に円錐テーパーを有し軸線方向に変位
    する石炭スラリー供給管と、該石炭スラリー供給管の外
    側を包囲し先端に円錐テーパーを有する外側ガス供給管
    と、前記内側ガス供給管の外周と前記石炭スラリー供給
    管の基端との間を密閉する伸縮継手と、前記石炭スラリ
    ー供給管の外周と前記外側ガス供給管の基端との間を密
    閉する伸縮継手とを備えたことを特徴とする石炭ガス化
    炉用チップクリアランス可変バーナー。
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JP5968247B2 (ja) * 2013-02-08 2016-08-10 三菱日立パワーシステムズ株式会社 バーナおよび燃焼炉ならびにバーナの組立方法およびバーナの補修方法
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