JP2024004883A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024004883A
JP2024004883A JP2022104761A JP2022104761A JP2024004883A JP 2024004883 A JP2024004883 A JP 2024004883A JP 2022104761 A JP2022104761 A JP 2022104761A JP 2022104761 A JP2022104761 A JP 2022104761A JP 2024004883 A JP2024004883 A JP 2024004883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burner
fuel
inner cylinder
furnace
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022104761A
Other languages
English (en)
Inventor
敏行 須古
Toshiyuki Suko
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2022104761A priority Critical patent/JP2024004883A/ja
Publication of JP2024004883A publication Critical patent/JP2024004883A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】バーナの損傷を抑制する。【解決手段】燃焼装置130は、内筒ノズル173と、内筒ノズル173の外側に設けられる外筒ノズル171と、内筒ノズル173と外筒ノズル171の間に形成され、第1燃料および搬送用空気を流通させる第1燃料流路177と、内筒ノズル173の内部に設けられるバーナ175と、バーナ175を、火炉110内に進入する第1位置と、第1位置よりも内筒ノズル173の内筒噴射口173a側の第2位置との間で移動させるアクチュエータ180と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、燃焼装置に関する。
従来、バイオマスや石炭などの微粉炭を燃料とする燃焼システムが利用されている。例えば、特許文献1の燃焼システムは、火炉と、火炉の炉壁に設けられたウインドボックスと、ウインドボックスに設けられた微粉炭バーナとを備える構成について開示がある。
特許文献1の燃焼システムにおいて、ウインドボックスは、火炉に供給する空気の風量を調節するとともに、当該空気に旋回力を与える。微粉炭バーナは、外筒ノズルと、内筒ノズルと、オイルバーナとを有している。外筒ノズルは、搬送用空気により搬送された微粉炭を噴出する。内筒ノズルは、外筒ノズルの内側に設けられ、燃焼用空気を噴出する。
外筒ノズルから噴出した微粉炭と、内筒ノズルから噴出した燃焼用空気は、ウインドボックスに導入される。この微粉炭と燃焼用空気は、ウインドボックス内を流れる空気の旋回流により混合が促進され、火炉内に供給される。オイルバーナは、内筒ノズルの内部に設けられ、火炉に供給された微粉炭を燃焼させる。
特開2011-252625号公報
このような燃焼システムの稼働初期時には、火炉内の温度が微粉炭の燃焼に適した温度よりも低く、微粉炭を効率よく燃焼させることができない場合がある。そのため、燃焼システムの稼働初期時には、オイルバーナの先端を火炉内に導入させ、オイルバーナによるオイルの燃焼で火炉内を加熱し、その後、微粉炭を火炉内に供給して燃焼させる処理が行われる。
しかしながら、オイルバーナによる火炉内の加熱後、火炉内で微粉炭を燃焼させると、その熱によりオイルバーナの先端部が損傷する可能性があった。
本開示の目的は、バーナの損傷を抑制することが可能な燃焼装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本開示の燃焼装置は、内筒ノズルと、内筒ノズルの外側に設けられる外筒ノズルと、内筒ノズルと外筒ノズルの間に形成され、燃料および空気を流通させる第1燃料流路と、内筒ノズルの内部に設けられるバーナと、バーナの先端を、火炉内に進入する第1位置と、第1位置よりも内筒ノズルの噴射口側の第2位置との間で移動させるアクチュエータと、を有する。
第2位置は、内筒ノズルの噴射口であってもよい。
バーナは、内筒と外筒を有し、アクチュエータは、バーナの先端を第1位置と第2位置との間で移動させるように内筒を駆動する第1アクチュエータと、バーナの先端を第2位置と内筒ノズルの内部にある初期位置との間で移動させるように外筒を駆動する第2アクチュエータと、を含んでもよい。
本開示によれば、バーナの損傷を抑制にすることができる。
図1は、本実施形態に係る燃焼システムの構成を示す模式図である。 図2は、燃焼システムの稼働前の初期位置におけるバーナの部分拡大図である。 図3は、燃焼システムの稼働初期におけるバーナの部分拡大図である。 図4は、火炉内の温度が閾値以上に達した後のバーナの第1の部分拡大図である。 図5は、火炉内の温度が閾値以上に達した後のバーナの第2の部分拡大図である。 図6は、変形例に係るバーナの内筒の内部構成を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態に係る燃焼システム100の構成を示す模式図である。図1に示すように、燃焼システム100は、火炉110と、燃焼装置130とを備える。火炉110は、燃焼装置130により燃料を燃焼させて燃焼熱を発生させる炉体である。火炉110で発生した燃焼ガスは、不図示の熱交換器により水と熱交換される。熱交換器では、水と燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させる。
燃焼装置130は、ウインドボックス150と、バーナ装置170とを有する。ウインドボックス150は、火炉110の炉壁111に形成された開口111aの周囲に設けられる。ウインドボックス150の内部は、開口111aを介して火炉110の内部空間と連通している。ウインドボックス150は、開口111aを介して外部からの燃焼用空気を火炉110の内部空間に供給する。
ウインドボックス150は、風量調整装置151を備える。風量調整装置151は、空気ガイドダクト153と、風量調整羽根155とを有する。空気ガイドダクト153は、ウインドボックス150の内部空間と炉壁111の開口111aとを接続し、ウインドボックス150内を流通する燃焼用空気を開口111aに導く。
風量調整羽根155は、空気ガイドダクト153内に複数設けられる。複数の風量調整羽根155は、それぞれ回転軸157を介して空気ガイドダクト153に取り付けられ、開口111aの周囲に等間隔に配置される。各風量調整羽根155は、回転軸157を中心に回転自在に構成される。
複数の回転軸157は、不図示のリンク機構により連結される。複数の風量調整羽根155は、リンク機構に接続された不図示の駆動装置により同期して回転し、角度が調整される。
風量調整装置151は、風量調整羽根155の角度を調整することで火炉110に供給する燃焼用空気に旋回力を与えることができる。また、風量調整装置151は、風量調整羽根155の角度を調整することで火炉110に供給する燃焼用空気の風量と旋回力を調整することができる。
ウインドボックス150には、バーナ装置170が設けられる。バーナ装置170は、外筒ノズル171と、内筒ノズル173と、バーナ175と、第1燃料流路177と、燃料供給装置179とを有する。
外筒ノズル171は、先端側がウインドボックス150内に挿通される。外筒ノズル171の内側には、内筒ノズル173が設けられる。換言すれば、内筒ノズル173の外側には、外筒ノズル171が設けられる。外筒ノズル171と内筒ノズル173との間には、第1燃料流路177が形成される。
第1燃料流路177には、バイオマスや石炭などの微粉炭(以下、第1燃料という)と搬送用空気が導入される。第1燃料流路177は、第1燃料および搬送用空気を流通させる。
内筒ノズル173は、外筒ノズル171の内側に設けられ、燃焼用空気を流通させる。内筒ノズル173の先端には、内筒噴射口173aが形成される。内筒ノズル173の内部を流通する燃焼用空気は、内筒噴射口173aから外部に向けて噴射される。
外筒ノズル171の先端は、内筒ノズル173の先端と面一である。つまり、外筒ノズル171の軸方向における先端位置は、内筒ノズル173の軸方向における先端位置と等しい。ここで、等しいとは、完全に等しい場合と、許容誤差(加工精度や組付誤差等)の範囲内で完全に等しい場合からずれている場合とを含む意味である。以下、等しい、または、同じとは、完全に等しい(同じ)場合と、許容誤差(加工精度や組付誤差等)の範囲内で完全に等しい(同じ)場合からずれている場合とを含む意味である。
外筒ノズル171の先端と内筒ノズル173の先端の間には、外筒噴射口171aが形成される。第1燃料流路177を流通する第1燃料および搬送用空気は、外筒噴射口171aから外部に向けて噴射される。
外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aは、炉壁111の開口111aに臨む。外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aは、炉壁111の開口111aに対し、火炉110の内部空間と反対側に位置する。つまり、外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aは、炉壁111の開口111aに対し、火炉110の内部空間から離隔する側に配置される。
バーナ175は、内筒ノズル173の内部に設けられる。バーナ175の内部には、オイル(以下、第2燃料という)を流通させる第2燃料流路175aが形成される。バーナ175は、後述する先端175d(図2~5参照)から第2燃料流路175aを流通した第2燃料を噴射させる。また、バーナ175は、噴射させた第2燃料を着火し燃焼させる。バーナ175は、火炉110内に導入された第1燃料および第2燃料を着火する際に使用される。また、バーナ175は、火炉110内の温度が閾値未満のときに第2燃料のみの燃焼により火炉110内の温度を閾値以上に加熱する際にも使用される。
燃料供給装置179は、第1燃料流路177に第1燃料を供給する。また、燃料供給装置179は、第2燃料流路175aに第2燃料を供給する。燃料供給装置179は、第1燃料および第2燃料の供給量および供給圧力をそれぞれ独立して調整することができる。
つぎに、燃焼装置130の動作について説明する。外筒ノズル171内の第1燃料流路177に第1燃料と搬送用空気が供給される。第1燃料流路177内を第1燃料と搬送用空気が混合しながら流通する。第1燃料流路177内を流通した第1燃料および搬送用空気は、外筒噴射口171aから空気ガイドダクト153内に噴射される。
また、内筒ノズル173内に燃焼用空気が供給され、内筒ノズル173内を燃焼用空気が流通する。燃焼用空気は、内筒噴射口173aから空気ガイドダクト153内に噴射される。また、ウインドボックス150内に燃焼用空気が供給され、ウインドボックス150および空気ガイドダクト153内を燃焼用空気が流通する。燃焼用空気は、開口111aから火炉110内に噴射される。
内筒噴射口173aから噴射された燃焼用空気の流れの層流の外側に、外筒噴射口171aから噴射された第1燃料および搬送用空気の流れの層流が形成される。また、外筒噴射口171aから噴射された第1燃料および搬送用空気の流れの層流の外側に、風量調整装置151により風量および旋回力が調整された燃焼用空気の旋回流が形成される。
この燃焼用空気の旋回力により、内側に形成された第1燃料および搬送用空気の層流、燃焼用空気の層流に剪断力が作用する。この剪断力の作用により、燃焼用空気、第1燃料、搬送用空気の混合が促進される。その結果、火炉110内での第1燃料の燃焼が促進される。
ところで、燃焼システム100の稼働初期時には、火炉110内の温度が第1燃料の燃焼に適した温度よりも低く、第1燃料を効率よく燃焼させることができない場合がある。そのため、燃焼システム100の稼働初期には、バーナ175の先端を火炉110内に導入させ、バーナ175によるオイルの燃焼で火炉110内を加熱する処理が行われる。その後、バーナ175によるオイルの燃焼とともに第1燃料を火炉110内に供給して燃焼させる処理が行われる。
しかしながら、バーナ175による火炉110内の加熱後、火炉110内で第1燃料を燃焼させると、その熱によりバーナ175が損傷する可能性がある。そのため、第1燃料の燃焼を継続することが困難になる場合がある。
そこで、本実施形態のバーナ装置170は、火炉110内の状態に応じてバーナ175の位置を可変にすべく、第1アクチュエータ180Aと、第2アクチュエータ180Bと、バーナ制御部190を有する。第1アクチュエータ180Aと第2アクチュエータ180Bを、まとめて単にアクチュエータ180ともいう。
アクチュエータ180は、例えば、エアシリンダである。ただし、これに限定されず、アクチュエータ180は、例えば、油圧シリンダであってもよいし、電動シリンダであってもよい。以下、第1アクチュエータ180A、第2アクチュエータ180B、バーナ制御部190の動作について説明する。
図2は、燃焼システム100の稼働前の初期位置におけるバーナ175の部分拡大図である。図2に示すように、バーナ175は、内筒175bと、外筒175cとを有する。内筒175bは、外筒175cの内側に設けられ、外筒175cに対し軸方向に移動可能に構成される。
内筒175bは、外筒175cよりも内筒ノズル173の内筒噴射口173a側に位置する。内筒175bの先端がバーナ175の先端175dとなる。内筒175bは、図1に示す第1アクチュエータ180Aに接続される。外筒175cは、図1に示す第2アクチュエータ180Bに接続される。
第1アクチュエータ180Aは、バーナ175の外筒175cに対し、内筒175bを軸方向に移動させる。第2アクチュエータ180Bは、内筒ノズル173の内部においてバーナ175の外筒175cを軸方向に移動させる。具体的に、第1アクチュエータ180Aは、バーナ175の先端175dを後述する第1位置と第2位置との間で移動させるように内筒175bを駆動する。また、第2アクチュエータ180Bは、バーナ175の先端175dを後述する第2位置と内筒ノズル173の内部にある初期位置との間に移動させるように外筒175cを駆動する。
このように、本実施形態では、バーナ175が外筒175cと内筒175bの2つの部材で構成され、各部材を駆動するための第1アクチュエータ180Aおよび第2アクチュエータ180Bを備えている。これにより、バーナ175を単一のアクチュエータで後述する初期位置、第1位置、第2位置に駆動する場合に比べ、アクチュエータ180の構成を小型化かつ簡易にすることができる。
バーナ制御部190(図1参照)は、第1アクチュエータ180Aおよび第2アクチュエータ180Bを制御する。火炉110の稼働前、すなわち、稼働停止時において、バーナ175は、図2に示す初期位置に位置する。
バーナ175の先端175dが内筒ノズル173の内部に配される位置が、バーナ175の初期位置である。バーナ175を初期位置に配することで、バーナ175の先端175dが内筒ノズル173により保護され、バーナ175の先端175dの損傷を抑制することができる。
図3は、燃焼システム100の稼働初期におけるバーナ175の部分拡大図である。燃焼システム100の稼働初期では、火炉110内の温度が閾値未満であり、第1燃料を効率よく燃焼させることができない場合がある。
そのため、図3に示す状態では、燃料供給装置179は、第1燃料流路177への第1燃料の供給を停止している。一方、燃料供給装置179は、バーナ175により火炉110内を加熱すべく、バーナ175の第2燃料流路175aへの第2燃料の供給を開始する。
このとき、バーナ制御部190は、第1アクチュエータ180Aおよび第2アクチュエータ180Bを駆動する。バーナ制御部190は、バーナ175の先端175dを図2に示す初期位置から火炉110の開口111aよりも火炉110の内部空間側の第1位置まで移動させる。
バーナ175の先端175dが第1位置に位置するとき、バーナ175の先端175dの周囲には、炉壁111が位置しない。そのため、バーナ175の先端175dから噴射される第2燃料は、炉壁111に衝突することなく、火炉110の内部空間に噴射される。このように噴射された第2燃料をバーナ175が着火することで、燃焼システム100の稼働初期における火炉110内の温度を効率よく閾値以上まで加熱することができる。
図4は、火炉110内の温度が閾値以上に達した後のバーナ175の第1の部分拡大図である。図4では、火炉110内の温度が第1燃料の燃焼に適した温度となっており、燃料供給装置179は、第1燃料流路177への第1燃料の供給を開始する。また、燃料供給装置179は、第2燃料流路175aへの第2燃料の供給を継続する。
このとき、バーナ制御部190は、第1アクチュエータ180Aを駆動する。バーナ制御部190は、バーナ175の先端175dの位置を、図3に示す第1位置よりも外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側の第2位置に移動させる。
ここで、第2位置は、例えば、炉壁111の開口111aよりも外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側の位置である。図4に示す例では、第2位置は、炉壁111の開口111aと外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aの間の位置である。
バーナ175の先端175dを第2位置に移動させることで、先端175dが図3に示す第1位置に位置する場合よりも、火炉110内の熱による損傷を低減することができる。また、バーナ175の先端175dを第2位置に移動させることで、先端175dが第1位置に位置する場合よりも、外筒噴射口171aから噴射される第1燃料であるバイオマスあるいは微粉炭とバーナ175の先端175dとの接触を低減することができる。したがって、第1燃料との接触によるバーナ175の先端175dの損傷を低減することができる。
バーナ175の先端175dの損傷を低減するため、先端175dの位置は、開口111aから外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側に離隔するほど好ましい。つまり、先端175dの位置は、火炉110の内部空間から外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側に離隔するほど好ましい。
図5は、火炉110内の温度が閾値以上に達した後のバーナ175の第2の部分拡大図である。図5は、図4に示す第2位置とは別の第2位置を説明するための図である。図5では、先端175dの位置が、図4に示す第2位置よりも開口111aから外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側に位置する。図5でも、図4と同様に燃料供給装置179は、第1燃料流路177への第1燃料の供給を開始する。また、燃料供給装置179は、第2燃料流路175aへの第2燃料の供給を継続する。
バーナ制御部190は、第1アクチュエータ180Aを駆動する。バーナ制御部190は、バーナ175の先端175dの位置を、外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aと等しい位置に移動させる。この位置も、図3に示す第1位置よりも外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173a側の第2位置となる。また、このときバーナ175の先端175d、内筒噴射口173a、外筒噴射口171aは、面一となる。
バーナ175の先端175dが外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aと等しい位置に移動することで、外筒噴射口171aから噴射される第1燃料と先端175dとの接触を可能な限り低減することができる。
ここで、バーナ175の先端175dが内筒ノズル173の内部に位置する場合は、先端175dから噴射される第2燃料の一部が内筒ノズル173の内壁により遮られる。そのため、先端175dから噴射される第2燃料の一部が火炉110の内部空間に到達しなくなる。
したがって、バーナ175により第1燃料を燃焼させる際は、バーナ175の先端175dは、少なくとも軸方向において外筒噴射口171aおよび内筒噴射口173aと等しい位置、あるいは、開口111a側に突出した位置に配することが好ましい。
このように、本実施形態によれば、バーナ装置170は、バーナ175の先端175dを火炉110内に進入する第1位置と、当該第1位置よりも内筒ノズル173の内筒噴射口173a側の第2位置との間で移動させるアクチュエータ180を備える。
これにより、火炉110内で第1燃料を燃焼させる際に、バーナ175の先端175dを火炉110内の第1位置よりも内筒噴射口173a側の第2位置に移動させることができる。その結果、上述したようにバーナ175の損傷を抑制しつつ、第1燃料の燃焼の継続を容易にすることができる。
なお、本実施形態では、バーナ175が第2燃料としてのオイルを燃焼させるオイルバーナである例について説明した。しかし、これに限定されず、例えば、バーナ175は、液体の燃料を燃焼させるものではなく、気体の燃料を燃焼させるものであってもよい。具体的に、バーナ175は、第2燃料としてのガスを燃焼させるガスバーナであってもよい。以下、バーナ175をオイルバーナではなく、ガスバーナとして構成した場合の変形例について説明する。
図6は、変形例に係るバーナ275の内筒275bの内部構成を説明する図である。上記実施形態のバーナ175と実質的に等しい構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。本変形例では、バーナ275の内筒275b以外の構成要素は、上記実施形態のバーナ175と同じである。本変形例のバーナ275は、上記実施形態のオイルバーナと異なり、第2燃料としてのガスを燃焼させるガスバーナである。
図6に示すように、内筒275bは、外側配管280と、内側配管290の2重配管構造を有する。外側配管280は、円筒形状を有し、内側配管290は、外側配管280の内側に配される。外側配管280は、内側配管290の周囲を覆うように、内側配管290の外側に配置される。内筒275bは、上記実施形態で説明したように、外筒175c(図2~5参照)に対し軸方向に相対移動可能に構成される。ただし、外側配管280および内側配管290は、互いに軸方向に相対移動しないように構成される。外側配管280および内側配管290の先端は、面一である。
内側配管290の内部には、第2燃料としてのガスが燃料供給装置179から供給される。第2燃料としてのガスは、内側配管290の内部を流通し、内側配管290の先端に設けられた内側開口291から外部に噴射される。
外側配管280の内部には、第3燃料としてのガスが燃料供給装置179から供給される。第3燃料としてのガスは、外側配管280の内部を流通し、外側配管280の先端に設けられた外側開口281から外部に噴射される。
ここで、外側開口281から噴射される第3燃料としてのガスは、内側開口291から噴射される第2燃料としてのガスと同じガスである。ただし、外側開口281から噴射される第3燃料としてのガスは、内側開口291から噴射される第2燃料としてのガスと異なるガスであってもよい。
燃料供給装置179は、内側配管290内に供給する第2燃料および外側配管280に供給する第3燃料の供給量および供給圧力をそれぞれ独立して調整することができる。本変形例では、内側配管290内に供給する第2燃料の供給量よりも、外側配管280に供給する第3燃料の供給量を多くしている。ただし、外側配管280に供給する第3燃料の供給量よりも、内側配管290内に供給する第2燃料の供給量を多くしてもよい。また、内側配管290内に供給する第2燃料および外側配管280に供給する第3燃料の供給量を同じにしてもよい。
バーナ275は、内側開口291および外側開口281から噴射されたガスを着火し燃焼させる。本変形例では、バーナ275を2重配管構造とするとこで、単一配管構造である場合よりも大容量かつ高圧のガスを噴射させることができる。その結果、火炉110内のさまざまな雰囲気におけるバーナ275の適用可能な範囲の幅を拡大することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態および変形例では、外筒噴射口171aから噴射される第1燃料がバイオマスや微粉炭である例について説明した。しかし、これに限定されず、上記変形例と同様に、第1燃料は、ガスであってもよいし、オイルであってもよい。
上記実施形態および変形例では、アクチュエータ180が第1アクチュエータ180Aおよび第2アクチュエータ180Bを含む例について説明した。しかし、これに限定されず、アクチュエータ180は、単一のアクチュエータにより構成されてもよい。
本開示は、例えば、持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」および目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」に貢献することができる。
100 燃焼システム
110 火炉
111 炉壁
111a 開口
130 燃焼装置
150 ウインドボックス
151 風量調整装置
153 空気ガイドダクト
155 風量調整羽根
157 回転軸
170 バーナ装置
171 外筒ノズル
171a 外筒噴射口
173 内筒ノズル
173a 内筒噴射口
175 バーナ
175a 第2燃料流路
175b 内筒
175c 外筒
175d 先端
177 第1燃料流路
179 燃料供給装置
180A 第1アクチュエータ
180B 第2アクチュエータ
190 バーナ制御部
275 バーナ
275b 内筒
280 外側配管
281 外側開口
290 内側配管
291 内側開口

Claims (3)

  1. 内筒ノズルと、
    前記内筒ノズルの外側に設けられる外筒ノズルと、
    前記内筒ノズルと前記外筒ノズルの間に形成され、燃料および空気を流通させる第1燃料流路と、
    前記内筒ノズルの内部に設けられるバーナと、
    前記バーナの先端を、火炉内に進入する第1位置と、前記第1位置よりも前記内筒ノズルの噴射口側の第2位置との間で移動させるアクチュエータと、
    を有する燃焼装置。
  2. 前記第2位置は、前記内筒ノズルの噴射口である、
    請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記バーナは、内筒と外筒を有し、
    前記アクチュエータは、
    前記バーナの先端を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させるように前記内筒を駆動する第1アクチュエータと、
    前記バーナの先端を前記第2位置と前記内筒ノズルの内部にある初期位置との間で移動させるように前記外筒を駆動する第2アクチュエータと、
    を含む請求項1または2に記載の燃焼装置。
JP2022104761A 2022-06-29 2022-06-29 燃焼装置 Pending JP2024004883A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022104761A JP2024004883A (ja) 2022-06-29 2022-06-29 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022104761A JP2024004883A (ja) 2022-06-29 2022-06-29 燃焼装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024004883A true JP2024004883A (ja) 2024-01-17

Family

ID=89539854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022104761A Pending JP2024004883A (ja) 2022-06-29 2022-06-29 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024004883A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5678603B2 (ja) 微粉炭バーナ
CN102840600B (zh) 涡轮组件以及用于与其一起使用的过渡喷嘴
JP5487917B2 (ja) 多燃料用バーナ装置
JP5487918B2 (ja) 多燃料用バーナ装置
JP2024004883A (ja) 燃焼装置
JP3202933U (ja) 燃焼バーナ及びボイラ
JP5458834B2 (ja) 多燃料用バーナ装置
TW202129197A (zh) 用於固體燃料燃燒器之噴嘴總成及操作用於固體燃料燃燒器之噴嘴總成之方法
EP2267368B1 (en) Oxygen combustion boiler
TWI588418B (zh) 燃燒器、燃氣渦輪機
JP5625585B2 (ja) アフタバーナ及び航空機エンジン
KR102184778B1 (ko) 가스터빈용 선회기
JP5708119B2 (ja) 微粉炭バーナ
JP3547817B2 (ja) クリンカ除去装置
JP2011052871A (ja) 燃焼装置
JP5471370B2 (ja) 燃焼空気調整装置
JP2011058737A (ja) 微粉炭焚きボイラ
JP5549747B2 (ja) 高温空気燃焼用バーナ装置
JP5458839B2 (ja) 多燃料用バーナ装置に於ける油バーナ
TWI788122B (zh) 燃燒裝置及鍋爐
JP6070240B2 (ja) 微粉炭バーナ
JP4809084B2 (ja) 燃焼空気供給ポート
WO2023120395A1 (ja) アンモニア燃焼バーナ及びボイラ
JP2018132208A (ja) 微粉炭バーナ、微粉炭バーナの制御方法及びボイラ
JP7516199B2 (ja) バーナの補修方法、バーナ、ボイラ及び発電プラント