JP2594190Y2 - 差し込み形接続端子 - Google Patents

差し込み形接続端子

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JP2594190Y2
JP2594190Y2 JP1992055711U JP5571192U JP2594190Y2 JP 2594190 Y2 JP2594190 Y2 JP 2594190Y2 JP 1992055711 U JP1992055711 U JP 1992055711U JP 5571192 U JP5571192 U JP 5571192U JP 2594190 Y2 JP2594190 Y2 JP 2594190Y2
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electric wire
piece
lever
cam
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正一 和久田
義明 倉片
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Hakusan Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電線端末を差し込む
ことにより接続電導させるための差し込み形接続端子
(以下、単に「接続端子」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】図11乃至図13は接続端子の第一従来
例を示し、図11は電線接続前の断面図、図12は電線
接続後の断面図、図13は部分斜視図である。
【0003】接続端子100は、弾性を有する可動片1
02と、可動片102に対向配置された固定片104
と、固定片104と可動片102とを収容した絶縁ケー
ス106と、可動片102と固定片104との間にあっ
て可動片102の復元力により電線108が挟持される
電線挟持間隙110と、絶縁ケース106に穿設される
とともに電線挟持間隙110へ電線108を挿入するた
めの電線挿通孔112と、絶縁ケース106に穿設され
るとともに工具114を挿入するための工具挿通孔11
6とを備え、可動片102を工具114で押圧すること
により電線挟持間隙110を開く方向に可動片102を
変形可能としたものである。
【0004】可動片102と固定片104とは、それぞ
れ導電性の良好な金属板からなる。可動片102と固定
片104との一端は、互いに貼り合わされ、図示しない
が他の配線等に電気的に接続されている。可動片102
の他端は折り曲げられて先端に電線挟持間隙110をな
す透孔が穿設されている。固定片104の他端は電線挟
持間隙110に挿通されている。また、可動片102は
固定片104から離れる方向に復元力がかかっている。
これにより、電線挟持間隙110が閉じており、固定片
104は電線挟持間隙110で可動片102側へ付勢さ
れている。
【0005】次に、接続端子100に電線108を接続
する方法について説明する。工具挿通孔116からドラ
イバ等の工具114を挿入し、工具114で可動片10
2の復元力に抗して可動片102を押圧する。すると、
可動片102が変形して固定片104側へ移動すること
により、電線挟持間隙110が開いて電線108を挿入
可能となる。そして、電線挿通孔112から電線108
を挿入し、続いて、電線108を電線挟持間隙110へ
挿入する。最後に、可動片102から工具114を離す
と、可動片102の復元力により電線108が挟持され
る。
【0006】図14及び図15は接続端子の第二従来例
を示し、図14は電線接続前の断面図、図15は電線接
続後の断面図である。
【0007】接続端子300は、弾性を有する可動片3
02と、可動片302に対向配置された固定片304
と、固定片304と可動片302とを収容した絶縁ケー
ス306と、可動片302と固定片304との間にあっ
て可動片302の復元力により電線108が挟持される
電線挟持間隙310と、絶縁ケース306に穿設される
とともに電線挟持間隙310へ電線108を挿入するた
めの電線挿通孔312とを備えたものである。
【0008】可動片102と固定片104とは、金属板
の打ち抜きによって一体化されており、全体として6字
状を呈している。固定片304は、U字状を呈し、底部
320にはハンダ端子322が切り起こされている。ハ
ンダ端子322は、プリント配線板324にハンダ付け
されている。可動片302は、固定片304から湾曲部
326によって直線状に折曲形成され、その先端が固定
片304と接離可能となっている。また、可動片302
は固定片304を押圧する方向に復元力がかかってい
る。これにより、電線挟持間隙310が閉じている。
【0009】接続端子300に電線108を接続するに
は、電線挿通孔312から電線108を挿入し、続い
て、可動片102の復元力に抗して電線108を電線挟
持間隙310へ押し込む。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
〔第一従来例の問題点(イ)〕 接続端子100では、電線108を接続する際に必ず工
具114を必要とするので、次のような理由により作業
性が悪いという問題があった。接続作業中は常に工具
114を携帯しなければならない。工具挿通孔116
へ挿入可能な大きさの適当な工具114を用意しなけれ
ばならないため、そのような工具114が見当たらない
場合等に捜し回らなければない。工具114を用いて
接続するため、工具114をつかんだり離したりする手
間がかかる。工具114で可動片102を押圧する際
に、可動片102上を工具114がすべりやすい。
【0011】 〔第一従来例の問題点(ロ)〕 接続端子100では、電線108を電線挟持間隙110
へ挿入する際に、工具114で可動片12を押圧し続け
て電線挟持間隙110を拡開しておく必要があり、作業
性が悪いという問題があった。 〔第二従来例の問題点〕 接続端子300では、電線108を電線挟持間隙310
へ挿入する際に、電線108の先端が折れ曲がることに
より、電線108が電線挟持間隙310へうまく入らな
いことがあった。そのため、作業性が悪く、場合によっ
ては、ドライバー等の工具で可動片302を押圧し続け
て電線挟持間隙310を拡開しておく必要があった。
【0012】そこで、この考案の第1の目的は、接続作
業において工具を不要とし、作業性を向上させた接続端
子を提供することにある。この考案の第2の目的は、接
続作業において可動片を押圧し続けることを不要とし、
作業性を向上させた接続端子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の接続端
子は、一枚の金属板から打ち抜きされた弾性を有する可
動片と、この可動片の一端に連続して一体で打ち抜きさ
れて対向配置された固定片と、この固定片と上記可動片
とを収容した絶縁ケースと、上記可動片のカム押圧部に
当接し回動中心として作用する支持凹部を備えて上記絶
縁ケースに回動可能に収容されるとともにその回動によ
り上記可動片を押圧するカムと、このカムを回動するレ
バーと、上記固定片と上記可動片との間にあって可動片
の復元力により電線が挟持される電線挟持間隙と、上記
絶縁ケースに穿設されるとともに上記電線挟持間隙へ電
線を挿入するための電線挿通孔と、上記絶縁ケースに穿
設されるとともに上記レバーを突出させたレバー突出孔
とを備え、上記レバーを指で押圧することにより上記電
線挟持間隙を開く方向に上記可動片を変形可能としたで
ある。
【0014】
【作用】電線挟持間隙が閉じた状態において、レバー突
出孔から突き出されたレバーを指で押圧すると、カムが
可動片の復元力に抗して支持凹部を回動中心として回動
する。すると、可動片が変形して電線挟持間隙が開く。
電線挿通孔から電線挟持間隙へ電線を挿入し、レバーを
電線挟持間隙が閉じる方向へ回動すると、可動片の復元
力により電線が挟持される。
【0015】また、請求項2に記載の接続端子は、一枚
の金属板から打ち抜きされた弾性を有する可動片と、こ
の可動片の一端に連続して一体で打ち抜きされて対向配
置された固定片と、この固定片と上記可動片とを収容し
た絶縁ケースと、上記固定片の底部に当接し回動中心と
して作用する支持突部を備えて上記絶縁ケースに回動可
能に収容されるとともにその回動により可動片を押圧す
るカムと、このカムを回動するレバーと、上記固定片と
上記可動片との間にあって可動片の復元力により電線が
挟持される電線挟持間隙と、上記絶縁ケースに穿設され
るとともに上記電線挟持間隙へ電線を挿入するための電
線挿通孔と、上記絶縁ケースに穿設されるとともに上記
レバーを突出させたレバー突出孔とを備え、上記レバー
を指で押圧することにより上記電線挟持間隙を開く方向
に上記可動片を変形可能としたものである。
【0016】
【作用】電線挟持間隙が閉じた状態において、レバー突
出孔から突き出されたレバーを指で押圧すると、カムが
可動片の復元力に抗して支持突部を回動中心として回動
する。すると、可動片が変形して電線挟持間隙が開く。
電線挿通孔から電線挟持間隙へ電線を挿入し、レバーを
電線挟持間隙が閉じる方向へ回動すると、可動片の復元
力により電線が挟持される。
【0017】
【実施例】図1乃至図4はこの考案に係る接続端子の第
一実施例を示し、図1は電線接続前の断面図、図2は電
線接続後の断面図、図3は部分斜視図、図4は図1の部
分拡大図である。以下、これらの図面に基づいて詳細に
説明する。
【0018】この考案に係る接続端子10は、弾性を有
する可動片12と、可動片12に対向配置された固定片
14と、固定片14と可動片12とを収容した絶縁ケー
ス16と、絶縁ケース16に回動可能に収容されるとと
もにその回動により可動片12に摺動して可動片12を
押圧するカム18と、カム18を回動するレバー20
と、固定片14と可動片12との間にあって可動片12
の復元力により電線108が挟持される電線挟持間隙2
2と、絶縁ケース16に穿設されるとともに電線挟持間
隙22へ電線108を挿入するための電線挿通孔24
と、絶縁ケース16に穿設されるとともにレバー20を
突出させたレバー突出孔28とを備え、レバー20を指
30で押圧することにより電線挟持間隙22を開く方向
に可動片12を変形可能としたものである。また、電線
挟持間隙22を開いた状態にカム18を保持するストッ
パ32を備えている。
【0019】可動片12と固定片14とは、弾性及び導
電性に優れたりん青銅等の一枚の金属板の打ち抜きによ
って製造されたものである。したがって、可動片12と
固定片14とは、それぞれの一端が互いにつながって一
体化されており、全体として歪んだO字状を呈してい
る。固定片14は、直線状を呈し、自由端には補強片4
0が折曲形成され、固定端にはハンダ端子42が切り起
こされている。ハンダ端子42は、プリント配線板44
のスル−ホ−ル46に挿入され、配線導体48にハンダ
50によって接続される。可動片12は、固定端側の第
一湾曲部52と自由端側の第二湾曲部54とが折曲形成
され、全体として3字状を呈している。また、可動片1
2は、先端に電線挟持間隙22をなす透孔が穿設されて
いる。さらに、固定片14の自由端は電線挟持間隙22
に挿通されている。
【0020】第一湾曲部52と第二湾曲部54との折曲
形成を弾性限界を越えない程度に行うことにより、可動
片12には拡開して平板に戻ろうとする復元力を与えて
ある。すなわち、第一湾曲部52によって可動片12は
固定片14から離れる方向に復元力がかかっている。こ
れにより、カム18が可動片12を押圧していない状態
では、電線挟持間隙22が開いている。
【0021】絶縁ケース16は、合成樹脂等からなり、
本体56と底板58とから箱状を呈している。底板58
には、プリント配線板44がスペーサ60を介して、ね
じ62によって固定されている。
【0022】カム18とレバー20とは、合成樹脂等か
ら一体化形成されている。カム18は、回動軸64によ
って絶縁ケース16の本体56に回動自在に固定されて
いる。カム18の可動片12との摺動面66には、開放
点68aと、挟持点68bと、開放点68aと挟持点6
8bとの間に位置する頂点68cとの三点が形成されて
いる。各点における、カム18の回動中心70から可動
片12に接触するまでの距離を、図4に示すように、そ
れぞれDa、Db、Dcとすると、Da<Db<Dcと
設定されている。
【0023】ストッパ32は、レバー突出孔28内にお
いてレバー20が当接する開放当接点74と、カム18
の摺動面66における開放点68aによって構成されて
いる。
【0024】次に、接続端子10に電線108を接続す
る方法及び接続端子10の作用について説明する。
【0025】電線挟持間隙22が閉じた状態において、
レバー突出孔28から突き出されたレバー20を指30
で開放側(矢印72の方向)へ押圧すると、可動片12
の復元力に抗してカム18が回動する。すると、可動片
12が変形して固定片14側へ移動して電線挟持間隙2
2が開く。電線108を開放した状態はストッパ32に
よって保持されている。つまり、レバー20は、開放当
接点74によってこれ以上の開放側への回動が抑えられ
るとともに、開放点68aによって挟持側への回動が抑
えられている。開放点68aにより回動が抑えられる理
由は、Da<Dcであるから、挟持側へレバー20を回
動させるには、可動片12の復元力に抗してレバー20
を押圧しなければならないからである。当然ながら、レ
バー20及びカム18の自重によって、レバー20が回
動しないように、回動軸64等の摩擦係数やレバー20
等の重さが調整されている。このように、ストッパ32
によって開放状態が保持されているので、工具等を必要
とせず、電線挿通孔24から電線挟持間隙22へ電線1
08を挿入することができる。
【0026】続いて、電線挿通孔24から電線挟持間隙
22へ電線108を挿入し、レバー20を指30で挟持
側(矢印76の方向)へ回動すると、可動片12の復元
力により電線108が挟持される。電線108を挟持し
た状態は可動片12の復元力によって保持されている。
また、レバー20は、挟持当接点78によってこれ以上
の挟持側への回動が抑えられるとともに、挟持点68b
によって開放側への回動が抑えられている。挟持点68
bにより回動が抑えられる理由は、Db<Dcであるか
ら、開放側へレバー20を回動させるには、可動片12
の復元力に抗してレバー20を押圧しなければならない
からである。
【0027】なお、この実施例では、カム18の構造を
利用してストッパ32を構成しているので、別に固着手
段を必要とせず、部品点数が少ないものになっている。
しかし、ねじ、ピン、サークリップ、回転により嵌め外
しできるもの、スナップ作用により嵌め外しできるも
の、摩擦により嵌め外しできるもの等の固着手段で、ス
トッパ32を構成してもよい。この場合、頂点68cを
省略してもよい。
【0028】また、可動片12と固定片14とが金属板
の打ち抜きによって一体化されて製造されるので、貼り
合わせ等の工程を必要とせず、製造工程の簡略化が図れ
る。
【0029】図5乃至図7はこの考案に係る接続端子の
第二実施例を示し、図5は電線接続前の断面図、図6は
電線接続後の断面図、図7は部分斜視図である。以下、
これらの図面に基づいて詳細に説明する。
【0030】この考案に係る接続端子120は、一枚の
金属板から打ち抜きされた弾性を有する可動片122
と、可動片122の一端に連続して一体で打ち抜きされ
て対向配置された固定片124と、固定片124と可動
片122とを収容した絶縁ケース126と、可動片12
2のカム押圧部160に当接し回動中心として作用する
支持凹部170を備えて上記絶縁ケース126に回動可
能に収容されるとともにその回動により上記可動片12
2を押圧するカム128と、カム128を回動するレバ
ー130と、固定片124と可動片122との間にあっ
て可動片122の復元力により電線108が挟持される
電線挟持間隙132と、絶縁ケース126に穿設される
とともに電線挟持間隙132へ電線108を挿入するた
めの電線挿通孔134と、絶縁ケース126に穿設され
るとともにレバー130を突出させたレバー突出孔13
8とを備え、レバー130を指30で押圧することによ
り電線挟持間隙132を開く方向に可動片122を変形
可能としたものである。
【0031】可動片122と固定片124とは、弾性及
び導電性に優れたりん青銅等の一枚の金属板の打ち抜き
によって製造されたものである。したがって、可動片1
22と固定片124とは、それぞれの一端が互いにつな
がって一体化されており、全体として6字状を呈してい
る。固定片124は、U字状を呈し、そのほぼ全体が絶
縁ケース126の内壁150及びプリント配線板156
に接しており、底部152にはハンダ端子154が切り
起こされている。ハンダ端子154は、プリント配線板
156にハンダ付けされている。可動片122は、固定
片124から湾曲部158によって直線状に折曲形成さ
れ、その先端159が固定片124と接離可能となって
いる。
【0032】可動片122の折曲形成を弾性限界を越え
ない程度に行うことにより、可動片122には固定片1
24を押圧する復元力を与えてある。すなわち、カム1
28が可動片122を押圧していない状態では、可動片
122と固定片124とが接することにより、電線挟持
間隙132が閉じている。また、可動片122の先端に
は、カム128が押圧するカム押圧部160が固定片1
24に当接しないように折曲形成されている。
【0033】絶縁ケース126は、合成樹脂等からな
り、本体162と底板164とから箱状を呈している。
底板164には、プリント配線板156がねじ等(図示
せず)によって固定されている。
【0034】カム128とレバー130とは、合成樹脂
等から一体化形成されている。カム128は、絶縁ケー
ス126の本体162に回動自在に収容されている。カ
ム128は、割込突部166と、支持突部168と、割
込突部166と支持突部168との間の支持凹部170
とから構成されている。割込突部166は、カム128
の回動により、カム押圧部160と固定片124との隙
間172に割り込み、カム押圧部160を押圧して、電
線挟持間隙132を開く。支持突部168は、絶縁ケー
ス126からのカム128の脱落及び絶縁ケース126
へのカム128の没入を防ぐ。支持凹部170は、カム
押圧部160に当接し回動中心として作用する。
【0035】ストッパ142は、割込突部166の一部
をなす開放当接面174により構成される。開放当接面
174は、カム128が回動して電線挟持間隙132を
開いたときに固定片124と面接触して、可動片122
の復元力によりカム128に回転力が生じることを防
ぐ。
【0036】次に、接続端子120に電線108を接続
する方法について説明する。
【0037】電線挟持間隙132が閉じた状態におい
て、レバー突出孔138から突き出されたレバー130
を指30で開放側(矢印176の方向)へ押圧すると、
可動片122の復元力に抗してカム128が支持凹部1
70を回動中心として回動する。すると、可動片122
が変形して固定片124から遠ざかり電線挟持間隙13
2が開くので、電線挿通孔134から電線挟持間隙13
2へ電線108を挿入する。電線108を開放した状態
はストッパ142によって保持されている。したがっ
て、工具等を必要とせず、しかも、電線108の先端が
折れ曲がることなく、電線挟持間隙132へ電線108
を挿入することができる。
【0038】続いて、レバー130を指30で挟持側
(矢印178の方向)へ回動すると、可動片122の復
元力により電線108が挟持される。この状態は可動片
122の復元力によって保持される。
【0039】なお、第一実施例と同様に、ストッパ14
2を他の固着手段によって構成してもよい。
【0040】図8乃至図10はこの考案に係る接続端子
の第三実施例を示し、図8は電線接続前の断面図、図9
は電線接続後の断面図、図10は部分斜視図である。以
下、これらの図面に基づいて詳細に説明する。
【0041】この考案に係る接続端子200は、一枚の
金属板から打ち抜きされた弾性を有する弾性を有する可
動片202と、可動片202の一端に連続して一体で打
ち抜きされて対向配置された固定片204と、固定片2
04と可動片202とを収容した絶縁ケース206と、
固定片204の底部232に当接し回動中心として作用
する支持突部248を備えて絶縁ケース206に回動可
能に収容されるとともにその回動により可動片202を
押圧するカム208と、カム208を回動するレバー2
10と、固定片204と可動片202との間にあって可
動片202の復元力により電線108が挟持される電線
挟持間隙212と、絶縁ケース206に穿設されるとと
もに電線挟持間隙212へ電線108を挿入するための
電線挿通孔214と、絶縁ケース206に穿設されると
ともにレバー210を突出させたレバー突出孔218と
を備え、レバー210を指30で押圧することにより電
線挟持間隙212を開く方向に可動片202を変形可能
としたものである。
【0042】可動片202と固定片204とは、弾性及
び導電性に優れたりん青銅等の一枚の金属板の打ち抜き
によって製造されたものである。したがって、可動片2
02と固定片204とは、それぞれの一端が互いにつな
がって一体化されており、全体として6字状を呈してい
る。固定片204は、U字状を呈し、そのL字状の部分
が絶縁ケース206の内壁230及びプリント配線板2
36に接しており、底部232にはハンダ端子234が
切り起こされている。ハンダ端子234は、プリント配
線板236にハンダ付けされている。可動片202は、
固定片204から湾曲部238によって直線状に折曲形
成され、その先端240が固定片204と接離可能とな
っている。
【0043】可動片202の折曲形成を弾性限界を越え
ない程度に行うことにより、可動片202には固定片2
04を押圧する復元力を与えてある。すなわち、カム2
08が可動片202を押圧していない状態では、可動片
202と固定片204とが接することにより、電線挟持
間隙212が閉じている。また、可動片202の先端に
は、カム208が押圧するカム押圧部242が固定片2
04に当接しないように折曲形成されている。
【0044】絶縁ケース206は、合成樹脂等からな
り、本体244と底板246とから箱状を呈している。
底板246には、プリント配線板236がねじ等(図示
せず)によって固定されている。
【0045】カム208とレバー210とは、合成樹脂
等から一体化形成されている。カム208は、逆L字状
を呈し、絶縁ケース206の本体244に回動自在に収
容されている。また、カム208は、支点としての支持
突部248と、作用点としての作用凹部250とを備え
ている。支持突部248は、カム押圧部242と固定片
204との隙間252に押し込まれており、固定片20
4の底部232に当接して支点つまり回動中心として作
用する。作用凹部250は、カム押圧部242に当接し
ており、カム208の回動によりカム押圧部242を押
圧して電線挟持間隙212を開く。また、作用凹部25
0は、絶縁ケース206からのカム208の脱落を防
ぐ。
【0046】次に、接続端子200に電線108を接続
する方法について説明する。
【0047】電線挟持間隙212が閉じた状態におい
て、レバー突出孔218から突き出されたレバー210
を指30で開放側(矢印254の方向)へ押圧すると、
可動片202の復元力に抗してカム208が支持突部2
48を回動中心として回動する。すると、可動片202
が変形して固定片204から遠ざかり電線挟持間隙21
2が開くので、電線挿通孔214から電線挟持間隙21
2へ電線108を挿入する。したがって、工具等を必要
とせず、しかも、電線108の先端が折れ曲がることな
く、電線挟持間隙212へ電線108を挿入することが
できる。
【0048】続いて、レバー210から指30を離す
と、可動片122の復元力により、カム208及びレバ
ー210が押し戻されるとともに、電線108が挟持さ
れる。この状態は可動片122の復元力によって保持さ
れる。
【0049】
【考案の効果】以上のことから請求項1に記載の接続端
子によれば、可動片のカム押圧部に当接し回動中心とし
て作用する支持凹部を備えて絶縁ケースに回動可能に収
納されるカムを設ける構成としたので、また、請求項2
に記載の接続端子によれば、固定片の底部に当接し回動
中心として作用する支持突部を備えて絶縁ケースに回動
可能に収納される構成としたので、従来のようにカムを
ケースに枢着する軸部品が不要となるし、ケースの軸部
品の取付スペースが不要となる。よって、部品点数を削
減でき、ケース全体の形状を小型化することができる。
また、レバーの操作によりカムを回動できるので、接続
作業において工具を不要にでき、作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る接続端子の第一実施例の電線接
続前の断面図である。
【図2】この考案に係る接続端子の第一実施例の電線接
続後の断面図である。
【図3】この考案に係る接続端子の第一実施例の部分斜
視図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】この考案に係る接続端子の第二実施例の電線接
続前の断面図である。
【図6】この考案に係る接続端子の第二実施例の電線接
続後の断面図である。
【図7】この考案に係る接続端子の第二実施例の部分斜
視図である。
【図8】この考案に係る接続端子の第三実施例の電線接
続前の断面図である。
【図9】この考案に係る接続端子の第三実施例の電線接
続後の断面図である。
【図10】この考案に係る接続端子の第三実施例の部分
斜視図である。
【図11】接続端子の第一従来例の電線接続前の断面図
である。
【図12】接続端子の第一従来例の電線接続後の断面図
である。
【図13】接続端子の第一従来例の部分斜視図である。
【図14】接続端子の第二従来例の電線接続前の断面図
である。
【図15】接続端子の第二従来例の電線接続後の断面図
である。
【符号の説明】
10、120、200…接続端子 12、122、202…可動片 14、124、204…固定片 16、126、208…絶縁ケース 18、128、208…カム 20、130、210…レバー 22、132、212…電線挟持間隙 24、134、214…電線挿通孔 28、138、218…レバー突出孔 32、142…ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/48 H01R 4/50

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一枚の金属板から打ち抜きされた弾性を有
    する可動片と、この可動片の一端に連続して一体で打ち
    抜きされて対向配置された固定片と、この固定片と上記
    可動片とを収容した絶縁ケースと、上記可動片のカム押
    圧部に当接し回動中心として作用する支持凹部を備えて
    上記絶縁ケースに回動可能に収容されるとともにその回
    動により上記可動片を押圧するカムと、このカムを回動
    するレバーと、上記固定片と上記可動片との間にあって
    可動片の復元力により電線が挟持される電線挟持間隙
    と、上記絶縁ケースに穿設されるとともに上記電線挟持
    間隙へ電線を挿入するための電線挿通孔と、上記絶縁ケ
    ースに穿設されるとともに上記レバーを突出させたレバ
    ー突出孔とを備え、上記レバーを指で押圧することによ
    り上記電線挟持間隙を開く方向に上記可動片を変形可能
    とした差し込み形接続端子。
  2. 【請求項2】一枚の金属板から打ち抜きされた弾性を有
    する可動片と、この可動片の一端に連続して一体で打ち
    抜きされて対向配置された固定片と、この固定片と上記
    可動片とを収容した絶縁ケースと、上記固定片の底部に
    当接し回動中心として作用する支持突部を備えて上記絶
    縁ケースに回動可能に収容されるとともにその回動によ
    り可動片を押圧するカムと、このカムを回動するレバー
    と、上記固定片と上記可動片との間にあって可動片の復
    元力により電線が挟持される電線挟持間隙と、上記絶縁
    ケースに穿設されるとともに上記電線挟持間隙へ電線を
    挿入するための電線挿通孔と、上記絶縁ケースに穿設さ
    れるとともに上記レバーを突出させたレバー突出孔とを
    備え、上記レバーを指で押圧することにより上記電線挟
    持間隙を開く方向に上記可動片を変形可能とした差し込
    み形接続端子。
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