JP2593435Y2 - 液圧緩衝器 - Google Patents

液圧緩衝器

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JP2593435Y2
JP2593435Y2 JP1993071320U JP7132093U JP2593435Y2 JP 2593435 Y2 JP2593435 Y2 JP 2593435Y2 JP 1993071320 U JP1993071320 U JP 1993071320U JP 7132093 U JP7132093 U JP 7132093U JP 2593435 Y2 JP2593435 Y2 JP 2593435Y2
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JP
Japan
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diameter portion
collar
piston rod
small diameter
shock absorber
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JP1993071320U
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JPH0735839U (ja
Inventor
誠司 岩澤
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】この考案は、自動車の車体と車輪との間に
挿入されるサスペンション等として使用する液圧緩衝器
に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】従来、この種の液圧緩衝器には、
実開平3−81436号公報に記載されたものがある。
【0003】この液圧緩衝器では、ピストンロッドを、
チューブに一端側が摺動自在に嵌挿された大径部と、該
大径部の他端に段部を介して一端が連設された小径部と
で構成し、該小径部の他端部にねじ部を形成している。
また、前記大径部の他端と前記小径部の一端に、前記段
部に係合する筒状のカラーを嵌合すると共に、前記ねじ
部にナットを螺合している。そして、前記カラーとナッ
トとの間に、前記小径部に嵌合したアッパブッシュ等よ
りなる車体連結部材を挟持して軸方向に固定している。
【0004】図4は上記従来のカラー取付け構造を示す
断面図である。この図に示すように、カラー3に形成し
た軸孔4を、大径部4aと段部4bと小径部4cとを連
設した構成とし、前記大径部4aをピストンロッド1の
大径部1aに圧入し、かつ前記段部4bをピストンロッ
ド1の段部1bに係合させると共に、前記小径部4cを
ピストンロッド1の小径部1cに隙間15をおいて嵌合
している。
【0005】ところで、車高を低くし、かつ車両を軽量
化するために液圧緩衝器の全長を短くする必要がある一
方、液圧緩衝器の機能を確保するためにピストンロッド
1の摺動ストロークを長くする必要がある。
【0006】このため、液圧緩衝器の全長を長くするこ
となくピストンロッド1の摺動ストロークを長くするた
めに、ピストンロッド1の大径部1aに対するカラー3
の大径部4aの圧入長さL2 を短くしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにピストンロッド1に対するカラー3の圧入長さL
2 を短くした場合には、ピストンロッド1に対するカラ
ー3の食付きが少なくなり、図5に示すように、パレッ
トPから液圧緩衝器131 を取り出す際、該液圧緩衝器
131 のチューブ2の外周に設けた下部ブラケット12
が、パレットPに収容してある他の液圧緩衝器132
おけるカラー3に当ったとき、該カラー3の軸孔4の小
径部4cとピストンロッド1の小径部1cとの間に隙間
15があることと相俟って、図6に示すようにカラー3
が傾き易くなる。
【0008】この考案は上記課題を解決するためになし
たもので、その目的とするところは、ピストンロッドの
摺動ストロークを確保しながら該ピストンロッド上にカ
ラーを安定させて固定できる液圧緩衝器を提供すること
にある。
【0009】上記目的を達成するために、この考案は、
ピストンロッドを、チューブに一端側が摺動自在に嵌挿
された大径部と、該大径部の他端に段部を介して一端が
連設された小径部とで構成し、該小径部の他端部にねじ
部を形成すると共に、前記大径部の他端と前記小径部の
一端に嵌合して前記段部に係合した筒状のカラーと、前
記ねじ部に螺合したナットとの間に、前記小径部に嵌合
した車体連結部材を挟持して軸方向に固定した液圧緩衝
器において、前記段部と前記小径部との間に、該小径部
より大径の円柱面部を形成し、該円柱面部に前記カラー
を圧入したものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、カラーにおける軸孔の大径
部をピストンロッドの大径部に嵌合し、かつ該軸孔の段
部をピストンロッドの段部に係合させると共に、該軸孔
の小径部をピストンロッドの円柱面部に圧入して、カラ
ーをピストンロッドに固定する。
【0011】このように、ピストンロッドの小径部側で
カラーを固定することで、ピストンロッドに対するカラ
ーの圧入長さを長くして、該カラーをピストンロッド上
に安定させると共に、ピストンロッドの大径部側におけ
るカラーの嵌合長さを短くする。
【0012】また、ピストンロッドの円柱面部を小径部
より大径にして、上記カラーの嵌合・固定時、該カラー
を、ピストンロッドのねじ部に圧接させない。
【0013】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面により説明
する。
【0014】図1はストラット式液圧緩衝器の車体側を
示す断面図、図2は同液圧緩衝器のカラー取付け構造を
示す断面図、図3は同カラー取付け構造の作用説明図で
ある。
【0015】これらの図において1はピストンロッド
で、該ピストンロッド1は、チューブ2に一端側が摺動
自在に嵌挿された大径部1aと、該大径部1aの他端に
テーパ状の段部1bを介して一端が連設された小径部1
cとで構成されている。
【0016】前記小径部1cの他端部にはねじ部1dが
形成され、前記段部1bと前記小径部1cとの間には、
該小径部1c(径d2 )より大径の円柱面部1e(径d
3 )が形成されている。
【0017】また、3は軸孔4を有する筒状のカラー
で、前記軸孔4は大径部4a(長さL2 )と段部4bと
小径部4c(長さL3 )とを連設した構成となってい
る。このカラー3の外周には、前記チューブ2の一端を
受ける弾性部材5を取り付けるフランジ部6が形成され
ている。
【0018】前記ピストンロッド1には前記カラー3が
次のように取り付けられている。つまり、図2に示すよ
うに、カラー3における軸孔4の大径部4aがピストン
ロッド1の大径部1aに隙間7をおいて嵌合され、かつ
該軸孔4の段部4bがピストンロッド1の段部1bに係
合すると共に、該軸孔4の小径部4cがピストンロッド
1の円柱面部1eに圧入されている。
【0019】また、図1に示すように、前記ピストンロ
ッド1の小径部1cに形成したねじ部1dにはナット8
が螺合され、該ナット8と前記カラー3との間には、前
記小径部1cに嵌合したアッパブッシュ等9よりなる車
体連結部材が挟持されて軸方向に固定されている。前記
アッパブッシュ等9には、圧縮ばね10の一端を支持す
る上部ブラケット11が取り付けられ、また前記チュー
ブ2には、前記圧縮ばね10の他端を支持する下部ブラ
ケット12が取り付けられている。
【0020】このように構成された液圧緩衝器13の一
端は前記上部ブラケット11を介して車体14に連結さ
れ、該液圧緩衝器13の他端は前記チューブ2の他端を
介して図示しない車輪に連結されている。
【0021】上記構成によれば、カラー3における軸孔
4の大径部4a(長さL2 )をピストンロッド1の大径
部1aに嵌合し、かつ該軸孔4の段部4bをピストンロ
ッド1の段部1bに係合させると共に、該軸孔4の小径
部4c(長さL3 )をピストンロッド1の円柱面部1e
に圧入して、カラー3をピストンロッド1に固定する。
【0022】このように、ピストンロッド1の小径部1
c側でカラー3を固定することで、ピストンロッド1に
対するカラー3の圧入長さをL3 (>L2 )と長くし
て、円柱面部1eの径d3 との比L3 /d3 を大きくす
ることができる。このため、図3に示すように、カラー
3のフランジ部6の先端に押上げ力Fが作用した場合に
カラー2が傾くことがないように、該カラー3をピスト
ンロッド1上に安定させることができる。
【0023】また、ピストンロッド1の円柱面部1eを
小径部1cより大径にして(径d3>d2 )、上記カラ
ー3の嵌合・固定時、該カラー3を、ピストンロッド1
のねじ部1dに圧接させない。
【0024】
【考案の効果】以上の通り、この考案は、ピストンロッ
ドを、チューブに一端側が摺動自在に嵌挿された大径部
と、該大径部の他端に段部を介して一端が連設された小
径部とで構成し、該小径部の他端部にねじ部を形成する
と共に、前記大径部の他端と前記小径部の一端に嵌合し
て前記段部に係合した筒状のカラーと、前記ねじ部に螺
合したナットとの間に、前記小径部に嵌合した車体連結
部材を挟持して軸方向に固定した液圧緩衝器において、
前記段部と前記小径部との間に、該小径部より大径の円
柱面部を形成し、該円柱面部に前記カラーを圧入したた
め、カラーにおける軸孔の大径部をピストンロッドの大
径部に嵌合し、かつ該軸孔の段部をピストンロッドの段
部に係合させると共に、該軸孔の小径部をピストンロッ
ドの円柱面部に圧入することで、該ピストンロッドに対
する前記カラーの圧入長さを従来より大幅に長くして、
該カラーをピストンロッド上に安定させて固定できる。
特に、ピストンロッドの小径部にねじ部を形成するため
に該小径部の径を小さくできず、かつ前記ピストンロッ
ドの大径部の径を大きくできず、従って段部が小さくし
か取れないような場合にも、該段部にカラーを軸方向に
確実に係合させて固定することができるという利点があ
る。
【0025】また、ピストンロッドの小径部側で該ピス
トンロッド上にカラーを安定させて固定できるため、ピ
ストンロッドの大径部側におけるカラーの嵌合長さを短
くして、ピストンロッドの摺動ストロークを確保でき
る。
【0026】更に、ピストンロッドの円柱面部を小径部
より大径にして、上記カラーの嵌合・固定時、該カラー
を、ピストンロッドのねじ部に圧接させないので、該ね
じ部のねじ山を傷めないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例になるストラット式液圧緩
衝器の車体側を示す断面図である。
【図2】同液圧緩衝器のカラー取付け構造を示す断面図
である。
【図3】同カラー取付け構造の作用説明図である。
【図4】従来例の液圧緩衝器のカラー取付け構造を示す
断面図である。
【図5】同カラー取付け構造の課題説明図である。
【図6】図5の部分を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ピストンロッド 1a 大径部 1b 段部 1c 小径部 1d ねじ部 1e 円柱面部 2 チューブ 3 カラー 8 ナット 9 アッパブッシュ等(車体連結部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドを、チューブに一端側が
    摺動自在に嵌挿された大径部と、該大径部の他端に段部
    を介して一端が連設された小径部とで構成し、該小径部
    の他端部にねじ部を形成すると共に、前記大径部の他端
    と前記小径部の一端に嵌合して前記段部に係合した筒状
    のカラーと、前記ねじ部に螺合したナットとの間に、前
    記小径部に嵌合した車体連結部材を挟持して軸方向に固
    定した液圧緩衝器において、前記段部と前記小径部との
    間に、該小径部より大径の円柱面部を形成し、該円柱面
    部に前記カラーを圧入したことを特徴とする液圧緩衝
    器。
JP1993071320U 1993-12-07 1993-12-07 液圧緩衝器 Expired - Lifetime JP2593435Y2 (ja)

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JPH0735839U JPH0735839U (ja) 1995-07-04
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JPH0735839U (ja) 1995-07-04

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