JP2592603Y2 - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP2592603Y2
JP2592603Y2 JP1993015767U JP1576793U JP2592603Y2 JP 2592603 Y2 JP2592603 Y2 JP 2592603Y2 JP 1993015767 U JP1993015767 U JP 1993015767U JP 1576793 U JP1576793 U JP 1576793U JP 2592603 Y2 JP2592603 Y2 JP 2592603Y2
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信次 鈴木
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗員の安全を配慮した
自動車用ドアの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアの構造に関しては、側面衝
突の際に、乗員の安全を図るため、強度その他の点から
従来検討が重ねられており、種々の工夫が講ぜられてい
る。
【0003】図3,図4は実開平4−74119号公報
に開示された従来の自動車用ドアの乗員に対する安全対
策の一例を示すもので、図3はドアの正面図、図4はそ
のA−A断面図である。図に示すように、自動車用ドア
10の窓肩部10aのアウタパネル11とインナパネル
12とで形成される空間部13においては、アウタパネ
ル11およびインナパネル12のそれぞれに、車体の前
後方向に延びる補強板14、15を装着して閉断面部1
6、17を形成し、ドア10の窓肩部10aの剛性を大
きくするように構成されている。これは自動車が側面衝
突を受けた際、この窓肩部10aの閉断面部16、17
による剛性によって、ドア10の変形による車内への変
位を防止し、車内の乗員18の安全を図ろうとするもの
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記考案にお
ける自動車用ドアにおいては、上記閉断面部16、17
はドア10の窓肩部10aの車体前後の全面に亘って配
設されている。また、一般に窓ガラスの昇降をガイドす
るサッシュがインナパネル側の補強板に取付けられてい
るため、必要最小限のクラッシュストロークしか設けら
れない。したがって自動車が側面衝突を受けた際、まず
ドアガラス19が粉砕し、閉断面部16を備えたアウタ
パネル11が補強板14の下部で折れ曲って車内側に入
り込み、一方、アウタパネルの閉断面部16は前記同様
車内側に入り込み、インナパネルの閉断面部17に当接
し、閉断面部17に荷重を与える。しかしドアの窓肩部
10aは、閉断面部16,17で補強されているだけに
あまり変形せず、かえって乗員18の肩部付近の衝撃値
が上昇し、乗員18に対して悪影響を与える恐れがあ
る。
【0005】本考案は、従来の自動車用ドアにおける上
記問題点を解消するためになされたもので、側面衝突時
における乗員の安全を図った自動車用ドアを提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、窓肩部のアウタパネル及びインナパネル
に補強板により閉断面部を形成し、窓肩部の剛性の向上
を図った自動車用ドアにおいて、窓ガラスの昇降をガイ
ドするサッシュを、窓ガラスの昇降軌跡とアウタパネル
との間に配置し、その上端をアウタパネルの補強板に取
付けると共に、インナパネルの窓肩部の乗員の肩部付近
に当たる部分については、上記補強板を欠落させて開断
面部を形成した。
【0007】
【作用】自動車用ドアを上記のように構成したので、他
車による側面衝突を受けた際、アウタパネルは衝突の打
撃によりその下部より車内方向に折れ曲がり、また、ア
ウタパネルの窓肩閉断面部はインナパネルに衝突する。
このとき窓肩部のインナパネルの大部分はその閉断面部
によりアウタパネルの閉断面部の荷重を受け、車内への
変形を抑止するが、インナパネルの乗員の肩部付近に
は、アウタパネルの閉断面部に対向する位置は開断面部
となっているため、この部分においてはインナパネルは
大きな打撃を受けることはない。すなわちアウタパネル
11の閉断面部2とインナパネル12の開断面部5との
間でクラッシュストロークを十分に多くとることがで
き、したがって乗員の肩部付近における衝撃力は緩和さ
れ、乗員の受ける肉体的被害は小さくなる。
【0008】
【実施例】図1(a)は本考案の一実施例である自動車
用ドアの乗員の肩部付近の断面図、同(b)は乗員の肩
部付近以外の断面図、図2は車内における乗員とドアと
の関係位置を示す説明図である。図1に示すように、本
考案に係る自動車用ドア10は、アウタパネル11とイ
ンナパネル12とで空間部13が形成されると共に、窓
肩部10aのアウタパネル11側にはアウタパネル11
と帯状に延びる補強板1とで閉断面部2を、インナパネ
ル12側にはインナパネル12と帯状に延びる補強板3
とで閉断面部4を形成してドア窓肩部10aの剛性を高
めている。
【0009】アウタパネル11とインナパネル12とで
形成された空間部13には図示しないウィンドレギュレ
ータの操作で窓ガラス19の下部に設けたローラ19a
がサッシュ7内を転動し、窓ガラス19が窓ガラスの昇
降軌跡19bに沿って格納される。サッシュ7は窓ガラ
スの昇降軌跡19bとアウタパネル11との間に配置さ
れ、サッシュ7の上部はブラケット8aを補強板1にボ
ルト9で固定し、中間部はドアの全長にわたって設けら
れたサイドドアビーム6にブラケット8bで固定し、下
部はブラケット8cをドア下部のアウタパネル11又は
インナパネル12のいずれか一方にボルト9で固定して
いる。
【0010】したがってアウタパネル11の窓肩部10
aにおいては、車体の前後方向に連続して閉断面部2が
形成されるが、インナパネル12においては、閉断面部
4はドア前後方向の全長には形成されてはおらず、イン
ナパネル12の乗員18の肩部付近12aにあっては、
補強板3は欠落して開断面部5が形成されている。
【0011】上記のように構成された自動車のドア10
が側面衝突を受けた際、ドア10の窓肩部10aにおい
て、まず衝突の衝撃でドアのガラス19が粉砕され、つ
いでアウタパネル11の下部において折れ曲がり車内に
入り込む。そのときアウタパネル11の閉断面部2は前
記同様車内に入り込み、窓肩部10aのインナパネル1
2に衝突するが、乗員18の肩部付近12aにおいては
補強板3は欠落されて開断面部5が形成されているの
で、アウタパネル11の閉断面部2とインナパネル12
の開断面部5との間のクラッシュストロークは大きく、
したがってインナパネル12の乗員18の肩部付近12
aにおいては、側面衝突を受けた際乗員18へ与える衝
撃力は緩和される。そのため乗員18の肩部付近の衝撃
値が上昇することはほとんどない。
【0012】
【考案の効果】本考案は、窓肩部のアウタパネル及びイ
ンナパネルに補強板により閉断面部を形成し、窓肩部の
剛性の向上を図った自動車用ドアにおいて、窓ガラスの
昇降をガイドするサッシュを、該窓ガラスの昇降軌跡と
アウタパネルとの間に配置し、その上端をアウタパネル
の補強板に取付けると共に、インナパネルの窓肩部の乗
員の肩部付近に当たる部分については、上記補強板を欠
落させて開断面部としたので、車が側面衝突を受けた
際、乗員の肩部付近にあっては衝突の打撃で車内側に曲
がり込むアウタパネルの閉断面部による打撃が少なく、
したがって乗員への衝撃が緩和され、乗員の安全が確保
されるという優れた効果を挙げることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案に係る自動車用ドアの窓肩部の
乗員の肩部付近の断面図、(b)はドアの窓肩部の乗員
の肩部付近を除く部分の断面図である。
【図2】乗員とドアとの関係位置を示す説明図である。
【図3】従来のドアの正面図である。
【図4】上記ドアの断面図である。
【符号の説明】 1 アウタパネルの補強板 2 アウタパネルに形成した閉断面部 3 インナパネルの補強板 4 インナパネルに形成した閉断面部 5 インナパネルに形成した開断面部 10 自動車用ドア 11 アウタパネル 12 インナパネル 13 空間部 14 アウタパネルの補強板 15 インナパネルの補強板 18 乗員
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 5/00 B60J 1/17

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓肩部のアウタパネル及びインナパネル
    に補強板により閉断面部を形成し、窓肩部の剛性の向上
    を図った自動車用ドアにおいて、窓ガラスの昇降をガイ
    ドするサッシュを、該窓ガラスの昇降軌跡とアウタパネ
    ルとの間に配置し、その上端をアウタパネルの補強板に
    取付けると共に、インナパネルの窓肩部の乗員の肩部付
    近に当たる部分については、上記補強板を欠落させて開
    断面部を形成したことを特徴とする自動車用ドア。
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