JP2589486B2 - イソシアヌル酸誘導体及び該化合物からなる安定剤 - Google Patents

イソシアヌル酸誘導体及び該化合物からなる安定剤

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JP2589486B2
JP2589486B2 JP62115710A JP11571087A JP2589486B2 JP 2589486 B2 JP2589486 B2 JP 2589486B2 JP 62115710 A JP62115710 A JP 62115710A JP 11571087 A JP11571087 A JP 11571087A JP 2589486 B2 JP2589486 B2 JP 2589486B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規シクロアルキル−p−ヒドロキシベンジ
ルイソシアヌレート、有機材料を安定化するためのその
使用及びそれによって熱,酸化及び/又は化学線分解に
対して安定化された有機材料に関するものである。
〔従来の技術〕
p−ヒドロキシベンジルイソシアヌレート、及び有機
材料を安定化するためのその使用は、例えばアメリカ合
衆国特許第3531483号及び第3669962号並びに西ドイツ国
特許公開第2445307号公報から公知である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、次式I: (式中、 R1は次式II: で表わされる基を表わし、 R2は次式III: で表わされる基を表わし、そして R3は次式IV: で表わされる基を表わし、 R4は炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、又は炭
素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭
素原子数5ないし7のシクロアルキル基を表わし、 R5,R6,R7,R8及びR9は互いに独立して炭素原子数1
ないし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロ
アルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基によっ
て置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキル
基、フェニル基、ベンジル基又はアリル基を表わす。)
で表わされる化合物を提供するものである。
未置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル基によっ
て置換された炭素原子数5ないし7のシクロヘキシル基
であるR4ないしR9は、例えばシクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘプチル基又は1−メチルシクロヘ
キシル基を表わす。好ましいものはシクロヘキシル基で
ある。
炭素原子数1ないし18のアルキル基であるR5ないしR9
は直鎖又は枝分かれ鎖の基であることができる。個々の
例は:メチル基、エチル基、プロピル基,イソプロピル
基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、ペン
チル基、第三ペンチル基、ヘキシル基、ノニル基、デシ
ル基、ドデシル基、テトラデシル基及びヘキサデシル基
である。好ましいものは炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、特にメチル基、第二ブチル基及び第三ブチル基で
ある。
基R1,R2及びR3は同一又は異なる基を表わすことがで
きる。
好ましくはR1,R2及びR3は同一の基を表わす。
特に好ましいものは式Iにおいて、R1がR2とは異なる
基を表わし、そしてR2及びR3が同一の基を表わす化合物
である。
同様にR1とR2が同一の基を表わしR2及びR3と異なる基
を表わす式Iの化合物も好ましい。
興味深いものは、式Iにおいて、R1が式IIで表わされ
る基を表わし、R2が式IIIで表わされる基を表わし、そ
してR3が式IVで表わされる基を表わし、基R5ないしR9
互いに独立して炭素原子数1ないし8のアルキル基、シ
クロヘキシル基、1−メチルシクロヘキシル基、フェニ
ル基又はアリル基を表わす化合物である。
また、式Iにおいて、R1が式IIで表わされる基を表わ
し、R2が式IIIで表わされる基を表わし、そしてR3が式I
Vで表わされる基を表わし、R4がシクロヘキシル基又は
1−メチルシクロヘキシル基を表わす化合物が興味深
い。R4は好ましくはシクロヘキシル基である。
他の式Iで表わされる好ましい化合物の群はR1が式II
で表わされる基を表わし、R2が式IIIで表わされる基を
表わし、そしてR3が式IVで表わされる基を表わし、R4
シクロヘキシル基を表わし、そしてR5ないしR9が互いに
独立してメチル基、第三ブチル基、シクロヘキシル基又
はフェニル基を表わすものである。
特に好ましいものは、式Iにおいて、R1が式IIで表わ
される基を表わし、R2が式IIIで表わされる基を表わ
し、そしてR3が式IVで表わされる基を表わし、R4,R6
びR8がシクロヘキシル基を表わし、そしてR5,R7及びR9
が同一であってメチル基、第三ブチル基、シクロヘキシ
ル基又はフェニル基を表わす化合物である。
式Iにおいて、R1が式IIで表わされる基を表わし、R2
が式IIIで表わされる基を表わし、そしてR3が式IVで表
わされる基を表わし、R5,R7及びR9が同一であって、メ
チル基又はシクロヘキシル基を表わす化合物が同様に興
味深い。
特に興味深いものは、式Iにおいて、R1が式IIで表わ
される基を表わし、R2が式IIIで表わされる基を表わ
し、そしてR3が式IVで表わされる基を表わし、R4,R6
びR8がシクロヘキシル基を表わし、そしてR5,R7及びR9
がメチル基を表わす化合物及びR4ないしR9が炭素原子数
5ないし7のシクロヘキシル基又はメチルシクロヘキシ
ル基、特にシクロヘキシル基を表わす化合物である。
式Iで表わされる化合物の例は: N,N′,N″−トリス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′,N″−トリス〔3−シクロヘキシル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′,N″−トリス〔3−シクロヘキシル−5−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル〕N″−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕N″−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル〕N″−(3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル〕N″−(3−第三ブチル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕N″−(3−第三ブチル−5−
メチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル〕N″−(3−第三ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、 N,N′−ビス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル〕N″−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕N″−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル〕N″−(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕N″−〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロ
キシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−第三ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕N″−〔3,5−シクロヘキシル−4
−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−第三ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−
メチル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−第三ブチル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレー
ト、 N,N′−ビス〔3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジ
ル〕N″−〔3,5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジ
ル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジ
ル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−第三ブチル−4
−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 である。
式Iで表わされる特に好ましい化合物は: N,N′,N″−トリス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒ
ドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′,N″−トリス〔3−シクロヘキシル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′,N″−トリス〔3−シクロヘキシル−5−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル〕N″−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕N″−〔3,5ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル〕イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕N″−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、 N,N′−ビス〔3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル〕N″−〔3−シクロヘキシル−5−メチル−4
−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレート、 である。
式Iの化合物は、例えばアメリカ合衆国特許第366996
1号及び第3669962号公報に記載されたような公知の方法
で、次式Vで表わされるフェノール又は次式V,VI及びVI
I: 〔式中、R4ないしR9は上記で定義した意味を表わす。)
で表わされるフェノールの混合物を、イソシアヌル酸及
びホルムアルデヒド又はホルムアルデヒドを遊離する化
合物と反応させることにより製造することができる。
試薬は好ましくは化学量論比で用いる。
反応は、窒素ガス又は希ガス、好ましくはアルゴン雰
囲気下で、70°ないし180℃の温度で行なうことが有利
である。特に,約130°ないし150℃の温度が好ましい。
適当なホルムアルデヒドを遊離する化合物は例えばホ
ルマリン溶解、パラホルムアルデヒド又はトリオキサン
である。
この反応は触媒なしに又は慣用の塩基触媒の存在下で
行なうことができる。適当な触媒は第二級及び第三級ア
ミン及びッポリアミン、例えばジエチルアミン、トリブ
チルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン又はヘキサメチレンテトラミンである。
反応は反応温度より高い沸点を有する不活性有機溶媒
中で行うことが有利である。適当な溶媒は、例えばホル
ムアルデヒド、アセトアミド、ジエチルホルムアミド又
は好ましくはジメチルホルムアミド又はアセトリニトリ
ルである。
反応はまた、溶媒を用いずに、又は反応温度より低い
沸点を有する不活性溶媒若しくは溶媒混合物中で、この
場合加圧下で行なうこともできる。
更に、反応溶媒中に水が存在するなら有利である。
もし式V,VI及びVIIのフェノールの混合物を用いるな
らば、得られる生成物はイソシアヌレートの混合物であ
り、その分離は、例えばカラムクロマトグラフイ又は分
別再結晶による、慣用の方法で行なうことができる。
出発物質は公知(幾つかは市販品として入手可能)で
あり、そして公知方法によって製造できる。2−アルキ
ル−6−シクロヘキシルフェノール及び2,6−ジシクロ
ヘキシルフェノールの製造は例えばアメリカ合衆国特許
第3093587号公報に記載されている。
式Iで表わされる化合物及びその混合物は有機材料を
熱、酸化及び/又は化学線分解に対して安定化するため
に適当である。このような材料の例は: 1.モノ又はジオレフィンから誘導されるポリマー、例え
ばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−
1、ポリメチルペンテン−1、ポリイソブレン又はポリ
ブタジエン、並びにシクロオレフィン例えばシクロペン
テン又はノルボルネンのポリマー、場合により架橋して
いてもよいポリエチレン例えば高密度ポリエチレン(HD
PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)及び直鎖低密度ポリ
エチレン(LLDPE)。
2.1)で示したポリマーの混合物、例えばポリプロピレ
ンのポリイソブチレンとの混合物、プリプロピレンのポ
リエチレンとの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)及び
異なったタイプのポリエチレン(例えばLDPE/HDPE)。
3.モノオレフィン及びジオレフィンの互いの又は他のビ
ニルモノマーとのコーポリマー、例えば、エチレン/ポ
ロピレンコーポリマー、直鎖低密度ポリエチレン(LLDP
E)及びその混合物の低密度ポリエチレン(LDPE)との
コーポリマー、プロピレン/ブテン−1コーポリマー,
エチレン/ヘキセンコーポリマー、エチレン/メチルペ
ンテンコーポリマー、エチレン/ヘプテンコーポリマ
ー、エチレン/オクテンコーポリマー、プロピレン/イ
ソブチレンコーポリマー、エチレン/ブテン−1コーポ
リマー、プロピレン/ブタジエンコーポリマー、イソブ
チレン/イソプレンコーポリマー、エチレン/アルキル
アクリレートコーポリマー、エチレン/アルキルメタク
リレートコーポリマー、エチレン/ビニルアセテートコ
ーポリマー又はエチレン/アクリル酸コーポリマー及び
それらの塩(イオノマー)並びにエチレンとプロピレン
及びジエン例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン
又はエチリデン−ノルボルネン、とのターポリマー、並
びにこのようなコーポリマーの混合物及びこれらの上記
1)に記載したポリマーとの混合物、例えばポリプロピ
レン/エチレン−プロピレン−コーポリマー、LDPE/EV
A、LDPE/EAA、LLDPE/EVA及びLLDPE/EAA。
3a.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)及び
それらの水素添加変性物(例えば粘着性付与剤)。
4.ポリスチレン及びポリ−(p−メチルスチレン)、ポ
リ−(α−メチルスチレン)。
5.スチレン又はα−メチルスチレンのジエン又はアクリ
ル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタジエ
ン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アルキル
メタクリレート、スチレン/マレイン酸無水物、スチレ
ン/ブタジエン/エチルアクリレート、スチレン/アク
リロニトリル/メタクリレート;スチレンコポリマーと
の他のポリマー、例えば、ポリアクリレート、ジエンポ
リマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマー
から得られる耐衝撃性樹脂混合物;及びスチレンのブロ
ックコーポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン/ス
チレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/
エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン
/プロピレン/スチレン。
6.スチレン又はα−メチルスチレンのグラフトコーポリ
マー、例えば、スチレンの結合したポリブタジエン、ス
チレンの結合したポリブタジエン−スチレン又はポリブ
タジエン−アクリロニトリル;スチレン及びアクリロニ
トリル(又はメタクリロニトリル)の結合したポリブタ
ジエン;スチレン及びマレイン酸無水物又はマレイミド
の結合したポリブタジエン;スチレン、アクリロニトリ
ル及びマレイン酸無水物の結合したポリブタジエン;ス
チレン;アクリロニトリル及びメチルメタクリレートの
結合したポリブタジエン、スチレン及びアルキルアクリ
レート又はメタクリレートの結合したポリブタジエン;
スチレン及びアクリロニトリルの結合したエチレン/プ
ロピレン/ジエンターポリマー、スチレン及びアクリロ
ニトリルの結合したポリアルキルアクリレート又はポリ
アルキルメタクリレート又はスチレン及びアクリロニト
リルの結合したアクリレート/ブタジエンコーポリマ
ー、並びにこれらと5)に挙げたコーポリマーとの混合
物、例えば、ABS,MBS,ASA又はAESポリマーとして知られ
るコーポリマー混合物。
7.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩
素化ゴム、塩素化若しくはクロロスルホン化ポリエチレ
ン及びエピクロロヒドリンのホモ及びコーポリマー、ハ
ロゲン含有ビニル化合物から得られるポリマー、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン;並びにこれらのコーポ
リマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコーポ
リマー。
8.α,β−不飽和酸及びその誘導体から誘導されるポリ
マー、例えばポリアクリレート及びポリメタクリレー
ト、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
9.8)に挙げたモノマーどうしのコーポリマー又は8)
に挙げたモノマーと他の不飽和モノマーとのコーポリマ
ー、例えば、アクリロニトリル/ブタジエンコーポリマ
ー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコーポリ
マー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレ
ートコーポリマー又はアクリロニトリル/ハロゲン化ビ
ニルコーポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタ
クリレート/ブタジエンターポリマー。
10.不飽和アルコール及びアミン又はそれらのアシル誘
導体又はアセタールから誘導されるポリマー、例えばポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン
酸ビニル、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエ
ート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又
はポリアリルメラミン;並びにこれらの上記1)で挙げ
たオレフィンとこのコーポリマー。
11.環状エーテルのホモポリマー及びコーポリマー、例
えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシド又はこれらのビスグリシジ
ルエーテルとのコーポリマー。
12.ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン、並び
にコーモノマーとして例えばエチレンオキシドを含有す
るポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリ
レート又はMSBで変性したポリアセタール。
13.ポリフェニレンオキシド及びポリフェニレンスルフ
ィド、並びにそれらのいずれかのポリスチレン又はポリ
アミドとの混合物。
14.一方の末端に水酸基を有し、他方の末端に脂肪族又
は芳香族ポリインシアネートを有するポリエーテル、ポ
リエステル又はポリブタジエンから誘導されるポリウレ
タン、並びにそれらの前駆物質。
15.ジアミン及びジカルボン酸から、及び/又はアミノ
カルボン酸若しくは相当するラクタムから誘導されるポ
リアミド及びコーポリアミド、例えばポリアミド4、ポ
リアミド6、ポリアミド6/6、ポリアミド6/10、6/9、6/
12及び4/6、ポリアミド11、ポリアミド12;m−キシレ
ン、ジアミン及びアジピン酸の縮合によって得られる芳
香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミン及びイソフタ
ル酸及び/又はテレフタル酸及び場合により変性剤とし
てのエラストマー、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレ
ンイソフタルアミド。更に、前記ポリアミドの、ポリオ
レフィン、オレフィンコーポリマー、イオノマー又は化
学的に結合した若しくはグラフトしたエラストマー;又
はポリエーテル、例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコ
ールとのコーポリマー。更に、EPDM又はABSで変性した
ポリアミド又はコーポリアミド;並びに加工中に縮合し
たポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
16.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド及びポ
リベンズイミダゾール。
17.ジカルボン酸及びジアルコールから、及び/又はヒ
ドロキシカルボン酸又は相当するラクトンから誘導され
るポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチ
ロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリヒドロキシ
ベンゾエート、並びに末端水酸基を有するポリエーテル
から誘導されるブロックコーポリエーテル−エステル;
更にポリカーボネート又はMBS変性ポリエステルとのブ
ロックコーポリエーテル。
18.ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
19.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエー
テルケトン。
20.アルデヒドと、フェノール、尿素又はメラミンとか
ら誘導される架橋ポリマー、例えば、フェノール/ホル
ムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメ
ラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
21.乾性及び不乾性アルキッド樹脂。
22.飽和及び不飽和ジカルボン酸の多価アルコールと
の、ビニル化合物を架橋剤とする、コーポリエステルか
ら誘導される、不飽和ポリエステル樹脂、並びにそのハ
ロゲン原子を含む難燃性変性樹脂。
23.置換アクリル酸エステル、例えば、エポキシアクリ
レート、ウレタン−アクリレート又はポリエステル−ア
クリレートから誘導される架橋性アクリル樹脂。
24.架橋剤としてメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリインシ
アネート又はエポキシ樹脂を混合したアルキッド樹脂、
ポリエステル樹脂又はアクリレート樹脂。
25.ポリエポキシド、例えば、ビス−グリシジルエーテ
ル又は脂環式ジエポキシドから誘導される架橋エポキシ
樹脂。
26.天然のポリマー、例えば、セルロース、天然ゴム、
ゼラチン及びそれらを重合同族体として化学変性した誘
導体、例えば、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、セルロースブチレート又はセルロースエーテル、例
えばメチルセルロース;ロジン及びその誘導体。
27.上記のポリマーの混合物、例えばPP/EPDM,ポリアミ
ド6/EPDM若しくはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC
/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アク
リレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/ア
クリレート、POM/MBS、PPE/HIPS、PPO/PA66及びコーポ
リマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO。
28.純単量体化合物又はその混合物からなる天然及び合
成有機材料、例えば、鉱油、動物若しくは植物脂肪、オ
イル及びワックス又は合成エステル(例えば、フタレー
ト、アジペート、ホスフェート又はトリメリテート)を
ベースとした上記オイル、ワックス及び脂肪、並びに合
成エステルの適当な重量比で混合された鉱油との混合物
で、その材料はポリマーのための可塑剤又は繊維紡績油
として並びにこのような材料の水性エマルジョンとして
使用されうる。
29.天然又は合成ゴムの水性エマルジョン、例えば、天
然ゴムラテックス又はカルボキシル化スチレン/ブタジ
エンコーポリマーのラテックス。
したがって、本発明はまた、少なくとも一種の式Iで
表わされる化合物からなる有機材料用安定剤にも関す
る。
有機材料は好ましくは合成ポリマー、天然若しくは合
成エラストマー又は天然若しくは合成機能油、特に、熱
酸化及び/又は光誘起分解に敏感な合成ポリマーであ
る。ポリオレフィン、例えばポリプロピレン及びポリエ
チレンは特に好ましい有機材料である。
機能油は例えば作動油、潤滑剤、潤滑油などである。
一般に、本発明の化合物は、安定すべき材料の全重量
に基づいて0.01ないし10%、好ましくは0.05ないし5
%、特に0.05ないし0.5%の量で安定化すべき有機材料
に加える。また、この安定化のためには、得られる式I
の化合物の混合物のどれでも、全く分離する必要なく、
使用することができる。これは、特に、R1ないしR3が同
一ではなく、そして一般に混合物の形で製造工程から得
られるこれらの化合物に適用する。
したがって、本発明は、更に、少なくとも二種の式I
の化合物を含む物理的混合物をも提供するものである。
これらの混合物は、また、純成分を混合することによ
り得ることもできる。
有機材料の安定化のために、本発明の化合物をいわゆ
るチオ相乗剤とともに用いることは有利であることがで
きる。チオ相乗剤は第2次的な酸化防止剤又は過酸化物
分解剤としての使用が知られており、なかでも下記の物
質群に属する: メルカプタン、チオエーテル、ジスルフィド、ジチオ
カルバメート及び複素環チオ化合物。チオ相乗剤の例は
下記の化合物である: ペンタエリトリトールテトラキス〔(β−アルキルメ
ルカプト)プロピオネート〕、例えばペンタエリトリト
ールテトラキス〔(β−ドデシルメルカプト)プロピオ
ーネート〕;ペンタエリトリトールテトラキス(メルカ
プトアセテート)、1,1,1−トリメチロールエタントリ
ス(メルカプトアセテート)、1,1,1−トリメチロール
プロパントリス(メルカプトアセテート)、ジオレイル
3,3′−チオジプロピオネート、ジラウリル3,3′−チオ
ジプロピオネート、ジトリデシル3,3′−チオジプロピ
オネート、ジミリスチル3,3′−チオジプロピオネー
ト、ジステアリル3,3′−チオプロピオネート、ジシク
ロヘキシル3,3′−チオジプロピオネート、ジセチル3,
3′−チオジプロピオネート、ジオクチル3,3′−チオジ
プロピオネート、ジベンジル3,3′−チオジプロピオネ
ート、ラウリルミリスチル3,3′−チオジプロピオネー
ト、ジフェニル3,3′−チオジプロピオネート、ジ−p
−メトキシフェニル3,3′−チオジプロピオネート、ジ
デシル3,3′−チオジプロピオネート、ジベンジル3,3′
−チオジプロピオネート、ジエチル3,3′−チオジプロ
ピオネート、ラウリル3−メチルメルカプトプロピオネ
ート、ラウリル3−ブチルメルカプトプロピオネート、
ラウリル3−ラウリルメルカプトプロピオネート、フェ
ニル3−オクチルメルカプトプロピオネート、ラウリル
3−フェニルメルカプトプロピオネート、ラウリル3−
ベンジルメルカプトプロピオネート、ラウリル3−(p
−メトキシ)フェニルメルカプトプロピオネート、ラウ
リル3−シクロヘキシルメルカプトプロピオネート、ラ
ウリル3−ヒドロキシメチルメルカプトプロピオネー
ト、ミリスチル3−ヒドロキシエチルメルカプトプロピ
オネート、オクチル3−メトキシメチルメルカプトプロ
ピオネート、ラウリル3−ヒドロキシメチルメルカプト
プロピオネート、ミリスチル3−ヒドロキシエチルメル
カプトプロピオネート、オクチル3−メトキシメチルメ
ルカプトプロピオネート、ジラウリル3−カルボキシメ
チルメルカプトプロピオネート、ジラウリル3−カルボ
キシプロピルメルカプトプロピオネート、ジラウリル4,
7−ジチオセバケート、ジラウリル4,7,8,11−テトラチ
オテトラデカンジオエート、ジミリスチル4,11−ジチオ
テトラデカンジオエート、ラウリル3−ベンズチアジル
メルカプトプロピオネート;ジアルキルジスルフィド、
例えばジオクチルジスルフィド、ジドデシルジスルフィ
ド、ジオクタデシルジスルフィド;ジアルキルスルフィ
ド、例えばジドデシルスルフィド、ジオクタデシルスル
フィド;アルキルチオプロピオン酸及びその塩、例えば
3−ラウリルメルカプトプロピオン酸及びそのカルシウ
ム塩又は日本国特許出願公開昭47−13533号、昭47−240
04号、昭47−24541号及び昭47−24005号に記載された硫
黄含有化合物。
好ましくは、式Iの化合物はβ−チオジプロピオン酸
のラウリル又はステアリルエステルとともに用いる。
したがって、本発明は、また、少なくとも1種の式I
の化合物とチオ相乗剤を含む有機材料に関する。
チオ相乗剤と本発明の安定剤との重量比は例えば1:1
ないし20:1、好ましくは2:1ないし10:1、特に好ましく
は3:1ないし7:1であることができる。
本発明の安定化ポリマー組成物は、また、更に、例え
ば下記のような種々の慣用の添加剤を有することができ
る。
1. 酸化防止剤 1.1 アルキル化1価フェノール 例えば、2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノー
ル、2−第三ブチル−4,6ジメチルフェノール、2,6−ジ
第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ第三ブチ
ル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−
4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシ
ル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル
−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシル
フェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシメチル
フェノール、2,6−ジノニル−4−メチルフェノール。
1.2 アルキル化ヒドロキノン 例えば、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミ
ルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシル
オキシフェノール。
1.3 ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 例えば、2,2′−チオビス(6−第三ブチル−4−メ
チルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オクチルフ
ェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブチル−3−
メチルフェノール)及び4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−2−メチルフェノール)。
1.4 アルキリデンビスフェノール 例えば、2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4
−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−第
三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス〔4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)
フェノール〕、2,2′−メチレンビス−(4−メチル−
6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレンビ
ス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2′−メ
チレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2′−
エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,
2′−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチ
ルフェノール)、2,2′−メチレンビス〔6−(α−メ
チルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、2,2′−メ
チレンビス〔6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−
ノニルフェノール〕、4,4′メチレンビス(2,6−ジ第三
ブチルフェノール)、4,4′メチレンビス(6−第三ブ
チル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三
ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタ
ン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒ
ドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−
トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシル
メルカプトブタン、エチレングリコールビス〔3,3−ビ
ス(3′−第三ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブ
チレート〕、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス〔2
−(3′−第三ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル〕
テレフタレート。
1.5 ベンジル化合物 例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、ビ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ス
ルフィド、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルメルカプト酢酸イソオクチルエステル、ビス(4−第
三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
−ジチオ−ルテレフタレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジオク
タデシルエステル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホン酸モノエチルエステルのカルシウム
塩、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート。
1.6 アシルアミノフェノール 例えば、4−ヒドロキシラウリル酸アニリド、4−ヒ
ドロキシステアリン酸アニリド、2,4−ビス(オクチル
メルカプト)−6−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシアニリノ)−s−トリアジン、オクチル N−(3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメ
ート。
1.7 β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸の1価又は多価アルコールとのエステ
ル 例えばメタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエ
チル)イソジアヌレート、N,N′−ビス(ヒドロキシエ
チル)シュウ酸ジアミドとのエステル。
1.8 β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロピオン酸の1価又は多価アルコール
とのエステル 例えばメタノール、ジエチレングリコール、オクタデ
カノール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、ペンタエリトリトール、ネオペンチルグリコー
ル、トリス(ヒドロキシ)エチルイソシアヌレート、チ
オジエチレングリコール、N,N′−ビス(ヒドロキシエ
チル)シュウ酸ジアミドとのエステル。
1.9 β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸の1価又は多価アルコールとのエ
ステル 例えばメタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレン
グリコール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジア
ミドとのエステル。
1.10β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸のアミド 例えばN,N′−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、
N,N′−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、N,N′−ビ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロ
ピオニル)ヒドラジン。
2. 紫外線吸収剤及び光安定剤 2.1 2−(2′ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ルの誘導体 例えば5′−メチル−、3′,5′−ジ第三ブチル、
5′−第三ブチル−、5′−(1,1,3,3−テトラメチル
ブチル)−、5−クロロ−3′,5′−ジ第三ブチル−、
5−クロロ−3′−第三ブチル−5′−メチル−、3′
第二ブチル−5′−第三ブチル−、4′オクトキシ−、
3′,5′−ジ第三アミル−、3′,5′−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)−誘導体。
2.2 2−ヒドロキシベンゾフェノンの誘導体 例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オク
トキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ
−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロキ
シ−及び2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−誘導
体。
2.3 置換及び非置換安息香酸エステル 例えば4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェ
ニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジ
ベンゾイルレンゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベ
ンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレンゾルシノー
ル、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸2,4−
ジ第三ブチルフェニルエステル及び3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシ安息香酸ヘキサデシルエステル。
2.4 アクリレート 例えばα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸エ
チルエステル又はイソオクチルエステル、α−カルボメ
トキシシンナミル酸メチルエステル、α−シアノ−β−
メチル−p−メトキシ−シンナミル酸メチルエステル又
はブチルエステル、α−カルボメトキシ−p−メトキシ
−シンナミル酸メチルエステル及びN−(β−カルボメ
トキシ−β−シアノビニル)−2−メチル−インドリ
ン。
2.5 ニッケル化合物 例えば2,2′−チオビス〔4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)フェノール〕の、所望によりn−ブチルアミ
ン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエ
タノールアミンのような他の配位子を含んでいてもよい
1:1錯体又は1:2錯体、ニッケルジブチルジチオカルバメ
ート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホ
スホン酸のモノアルキルエステル例えばメチル又はエチ
ルエステルのニッケル塩、ケトオキシムのニッケル錯体
例えば2−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルウンデシ
ルケトオキシムのニッケル錯体、所望により他の配位子
を含んでいてもよい1−フェニル−4−ラウロイル−5
−ヒドロキシ−ピラゾールのニッケル錯体。
2.6 立体障害アミン 例えばビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ル)セバケート、n−ブチル−3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシベンジルマロン酸ビス−(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジル)エステル、1−ヒドロキシエチ
ル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジ
ンとコハク酸との縮合生成物、N,N′−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジアミン
及び4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−
s−トリアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,
1′(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメ
チルピペラジノン)。
2.7 シュウ酸ジアミド 例えば4,4′−ジ−オクチルオキシオキサニリド、2,
2′−ジオクチルオキシ−5,5′−ジ第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ第三ブチ
ルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチルオキサニ
リド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)シ
ュウ酸アミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2′エ
チルオキサニリド及びこれと2−エトキシ−2′−エチ
ル−5,4′−ジ第三ブチルオキサニリドとの混合物及び
オルト−及びパラ−メトキシ−二置換オキサニリドの混
合物並びにオルト−及びパラ−エトキシ−二置換オキサ
ニリドの混合物。
3. 金属不活性化剤 例えばN,N′−ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サ
リチラル−N′−サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビ
スサリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラ
ジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビスベンジリデンシュウ酸ジヒドラジド。
4. ホスフィット及びホスホニット 例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキ
ルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、ト
リス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホ
スフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステア
リルぺンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−
ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフ
ィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィッ
ト、テトラキス−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,
4′−ビフェニレンジホスホニット、3,9−ビス(2,4−
ジ第三ブチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−
3,9−ジホスファスピロ〔5.5〕ウンデカン。
5. 過酸化物掃去剤 例えばβ−チオジプロピオン酸のエステル、例として
はラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエ
ステル、メルカプトベンズイミダゾール、又は2−メル
カプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカ
ルバミン酸亜塩、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタ
エリトリトールテトラキス−(β−ドデシルメルカプ
ト)プロピオネート。
6. ポリアミド安定剤 例えばヨウ化物及び/又は燐化合物と共に用いる銅塩
及び2価マンガンの塩。
7. 塩基性補助安定剤 例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジ
アミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラ
ジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級
脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例え
ばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステア
リル酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウム及びパル
ミチン酸カリウム、ピロカテコールアンチモン又はピロ
カテコール亜塩。
8. 造核剤 例えば4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸及びジフ
ェニル酢酸。
9. 充填剤及び補強剤 例えば炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、石綿、
タルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及
び金属水酸化物、カーボンブラック、黒鉛。
10.他の添加剤 例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、螢光増白剤、
防炎加工剤、静電防止剤、発泡剤。
本発明の安定剤と慣用の添加剤との重量比は、例えば
1:0.5ないし1:5であることができる。
有機材料中への安定剤の混入は公知の方法で行う。こ
の計り込みは成形前のどの加工段階中でも行うことがで
きる。
本発明は、また、熱、酸化及び/又は化学線分解に対
して有機材料、好ましくは上記した有機材料を安定化す
るために、式Iの化合物を用いることに関するものであ
る。
〔実施例〕
本発明を次の実施例により更に詳細に説明する。な
お、パーセントは、特記しない限り、重量に基づく。
実施例1:N,N′,N″−トリス〔3,5−ジシクロヘキシル−
4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレートの製造 A)プロペラ攪拌機、内部温度計、還流冷却器及び窒素
ガス導入管を取り付けたスルホン化フラスコ(2.5l)か
らなる装置に室温で、 シアヌル酸135.5g(1.05モル)、 2,6−ジシクロヘキシルフェノール853.5g(3.3モル)、 パラホルムアルデヒド114g(3.8モル)、 ヘキサメチレンテトラミン1.76g(0.0126モル)、 ジメチルホルムアミド1176g(16モル) 及び 水31.5g(1.75モル) を入れる。
この懸濁液を窒素雰囲気中で十分に攪拌しながら約11
6℃に加熱し、次いで還流下で24時間煮沸する。反応混
合物中の2,6−ジシクロヘキシルフェノールが2%以下
になったら(薄層クロマトグラフィによって決定)、反
応が終了したとみなす。
現在の赤い、透明な溶液を室温に冷却し、そして種結
晶を入れ、結晶化が始まるまでゆっくりかき混ぜる。次
いで懸濁液を更に10時間かそこらかき混ぜ、次いで2時
間かけて0ないし5℃に冷却し、続いてその温度で更に
1時間かき混ぜる。生成物をガラス吸引ろ過器でろ過
し、メタノール1000gで洗い。そして20mbarの真空オー
ブン中で40℃で乾燥する。
収量は610g(理論値の65%)。
生成物は247℃の融点を有する。
元素分析: 計算値:C76.6%、H8.7%、N4.5%、O10.2% 実測値:C76.7%、H8.8%、N4.7%、O10.2% B)装置はスチール製のふたを有する500mlジャッケッ
ト付フラスコ及びコックタップ、安全弁、熱電対及び圧
力ゲージを有する蒸気管からなる。
この500mlフラスコに シアヌル酸38.7g(0.3モル)、 2,6−ジシクロヘキシルフェノール244.1g(0.946モ
ル)、 100%(工業用)パラホルムアルデヒド31.3g(0.99モ
ル)、 ヘキサメチレンテトラミン0.5g(0.0036モル)、 ジメチルホルムアミド150g及び 水9ml を連続して入れる。
かき混ぜながら、フラスコを室温で100mbarまで排気
し、そしてアルゴンで圧抜きする。これを続けて更に20
ないし30mbarまで排気し、そしてフラスコをコックタッ
プによって密閉する。次いで反応混合物を密閉フラスコ
中で90分の間に130℃まで加熱するのがその間に約120℃
及び約800mbarの圧力で白色の懸濁液が完全に溶解す
る。次いで現在透明で、金茶色の溶液を130℃で2ない
し3時間かき混ぜ、その間圧力が約1800mbarに上昇す
る。2,6−ジシクロヘキシルフェノールの2%以下を薄
層クロマトグラムで検出したとき、反応が終了したとみ
なす。
現在赤茶色の溶液を約100℃に冷却し、そしてフラス
コを、コックタップ及び蒸気管によって大気圧に解放す
る。130℃に加熱し、そして200mbarまでの真空にするこ
とによって、ジメチルホルムアミド/水混合物を留去す
る(留出液約40gは50〜60%の水分含量を有する)。現
在実質的に水分のない溶液を1500mlスルホン化フラスコ
中に注ぐ。内部温度約110℃で、還流下、メタノール200
mlを、すすぎながら加え、その後更に、メタノール150m
lを滴下する。添加の間に内部温度が約70℃に下がる。
該溶液に種結晶を入れる。続いて急速に結晶化する溶液
を70ないし72℃で約1時間かき混ぜる。結晶の黄色のか
たまりを約4ないし5時間かけて室温に冷却し、続いて
更に氷で0ないし5℃に冷却する。0ないし5℃で約1
時間かき混ぜることにより冷却を続け、次いで生成物を
吸引フィルターでろ過する。フィルターケーキを無色に
なるまで冷メタノール100mlで3回洗う。次いで吸引
し、そして真空オーブン中で70ないし80℃で乾燥する。
収量は263g(理論値の93%)。
白色粉末の形で存在する生成物は243〜250℃の融点を
有する。
実施例2:N,N′,N″−トリス〔3−シクロヘキシル−4
−ヒドロキシ−5−メチルベンジル〕イソシアヌレート
の製造 プロペラ攪拌機、温度計及び還流冷却器を取り付けた
スルホン化フラスコに、 シアヌル酸3.23g(25ミリモル)、 2−シクロヘキシル−6−メチルフェノール14.70g(77
ミリモル)、 パラホルムアルデヒド2.50g(83ミリモル) ヘキサメチレンテトラミン0.30g(21ミリモル)及び ジメチルホルムアミド47.50g(50ミリモル) を入れる。
懸濁液をゆっくりかき混ぜながら窒素雰囲気下で110
℃まで加熱し、そして48時間還流する。次いで反応混合
物を室温まで冷却し、150mlの氷水に注ぎ、そしてかき
混ぜる。白色生成物をろ過し、水で繰り返し洗い、ジエ
チルエーテル中に溶かし、そして水で抽出する。エーテ
ルを減圧下で除去することにより黄色のフォームの形の
生成物を得、それを水性エタノールから再結晶する。
収量は14.5g(理論値の78%)。
無色の結晶の形で存在する生成物は212〜218℃の融点
を有する。
元素分析: 分析値:N5.71% 計算値:N5.31% 実施例3:N,N′,N″−トリス〔3−第三ブチル−5−シ
クロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル〕イソシアヌレ
ートの製造 2−シクロヘキシル−6−メチルフェノールを2−第
三ブチル−6−シクロヘキシルフェノールの相当する量
と置き換えることを除いて実施例2を繰り返し、熱ヘキ
サンで洗浄後、220℃の融点を有する白色粉末33.24g
(理論値の77%)を得る。
元素分析 計算値:N4.87% 実測値:N5.05% 実施例4: 実施例2で記載したのと同じ装置に、 シアヌル酸6.45g(50ミリモル)、 2,6−ジ−第三ブチルフェノール10.73g(52ミリモ
ル)、 2.6−ジシクロヘキシルフェノール26.70g(103ミリモ
ル)、 36%ホルマリン溶液16.3g(195ミリモル)、 ヘキサメチレンテトラミン0.50g(4ミリモル)及び ジメチルホルムアミド71.3g(75ミリモル)を入れる。
懸濁液をゆっくりかき混ぜながら約110℃まで窒素ガ
ス雰囲気下で加熱し、そして42時間還流する。室温に冷
却したのち、反応混合物を250mlの水に注ぎ、そして十
分にかき混ぜる。反応生成物をろ過する。30〜60℃の石
油エーテル200mlを用いて実施例3と同様に処理する。
得られるものはゴムのような生成物であり、石油エーテ
ル200mlで再結晶したのち、127〜131℃の融点を有する
粉末が得られる。
収量は35.4g(理論値の80%)。
元素分析: 計算値:N4.73% 実測値:N4.51% 実施例5: シアヌル酸6.45g(50ミリモル)、 2,6−ジ第三ブチルフェノール21.25g(103ミリモル)、 2,6−ジシクロヘキシルフェノール13.44g(52ミリモ
ル)、 36%ホルマリン溶液16.3g(195ミリモル)、 ヘキサメチレンテトラミン0.50g(4ミリモル)及び ジメチルホルムアミド71.3g(75ml) を反応させて実施例4を繰り返えす。
生成物は、ジエチルエーテを用いて、実施例4に記載
したように処理する。122℃の融点を有する粉末が得ら
れる。
収量は23g(理論値の54%)。
元素分析: 計算値:N5.03% 実施値:N5.13% 実施例6: シアヌル酸6.45g(50ミリモル)、 2,6−ジ第三ブチルフェノール10.73g(52ミリモル)、 2−シクロヘキシル−6−メチルフェノール19.60g(10
3ミリモル)、 36%ホルマリン溶液16.3g(195ミリモル)、 ヘキサメチレンテトラミン0.50g(4ミリモル)及び ジメチルホルムアミド71.3g(75ml) を反応させて、実施例4を繰り返す。
反応混合物を冷却し、250mlの水に注ぎ、そして十分
にかき混ぜる。生成物をろ過し、そして更に、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィにより精製することができ
る。得られる生成物は114〜120℃の融点を有する鮮横色
粉末である。
収量は22.97g(理論値の79%)。
元素分析: 計算値:N5.49% 実施値:N5.30% 実施例7: シアヌル酸6.45g(50ミリモル)、 2,6−ジ第三ブチルフェノール21.25g(103ミリモル)、 2−シクロヘキシル−6−メチルフェノール9.90g(52
ミリモル)、 36%ホルマリン溶液16.3g(195ミリモル)、 ヘキサメチレンテトラミン0.50g(4ミリモル)及び ジメチルホルムアミド71.3g(75ミリモル) を反応させて、実施例4を繰り返えす。
後処理を実施例3に記載したように実施してゴム状生
成物を得、更にヘキサンから再結晶した後、110〜120℃
の融点を有する粉末となる。
収量は21.60g(理論値の56%) 元素分析: 計算値:N5.47% 実施値:N5.75% 実施例8: ステアリン酸カルシウム0.1%を含むポリプロピレン
粉末(230℃及び2.16Kpの試験力におけるメルトインデ
ックス:2.3g/10分)を下記の表1に記載の添加剤と混合
し、続いてブラベンドプラストグラフ中で200℃で10分
間混練する。このようにして、得られた材料を260℃の
表面温度を有するプレス機で1mmの厚さのシートに圧縮
し、このシートから、幅1cm、長さ8.5cmのストリップを
切りとる。各々のシートからの数個のこのようなストリ
ップを149℃に加熱した空気循環オーブン中につるし、
一定時間毎に観察する。これらのストリップの酸化分解
は円の形で始まる黄色化により明らかに示される。この
試料の安定性の尺度は分解までの時間である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ルドルフ マイヤー スイス国,1723 マルリ,ルート ドゥ コンフェン 54 (72)発明者 パウル ドゥブス スイス国,1723 マルリ,ルート デプ ラレッテ 25

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式I: (式中、 R1は次式II: で表わされる基を表わし、 R2は次式III: で表わされる基を表わし、そして R3は次式IV: で表わされる基を表わし、 R4は炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、又は炭
    素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭
    素原子数5ないし7のシクロアルキル基を表わし、 R5,R6,R7,R8及びR9は互いに独立して炭素原子数1な
    いし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基によって
    置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、
    フェニル基、ベンジル基又はアリル基を表わす。)で表
    わされる化合物。
  2. 【請求項2】R5ないしR9が互いに独立して炭素原子数1
    ないし8のアルキル基、シクロヘキシル基、1−メチル
    シクロヘキシル基、フェニル基又はアリル基を表わす特
    許請求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】R4がシクロヘキシル基又は1−メチルシク
    ロヘキシル基を表わす特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】R4がシクロヘキシル基を表わし、そしてR5
    ないしR9が互いに独立してメチル基、第三ブチル基、シ
    クロヘキシル基又はフェニル基を表わす特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1ないしR3が同一の基を表わす特許請求の
    範囲第1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】R4,R6及びR8がシクロヘキシル基を表わ
    し、そしてR5,R7及びR9が同一であってメチル基、第三
    ブチル基、シクロヘキシル基又はフェニル基を表わす特
    許請求の範囲第5項記載の化合物。
  7. 【請求項7】少なくとも1種の次式I: (式中、 R1は次式II: で表わされる基を表わし、 R2は次式III: で表わされる基を表わし、そして R3は次式IV: で表わされる基を表わし、 R4は炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、又は炭
    素原子数1ないし4のアルキル基によって置換された炭
    素原子数5ないし7のシクロアルキル基を表わし、 R5,R6,R7,R8及びR9は互いに独立して炭素原子数1な
    いし18のアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基によって
    置換された炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基、
    フェニル基、ベンジル基又はアリル基を表わす。)で表
    わされる化合物からなる有機材料用安定剤。
  8. 【請求項8】有機材料が合成ポリマー、天然若しくは合
    成エラストマー又は天然若しくは合成機能油である特許
    請求の範囲第7項記載の安定剤。
  9. 【請求項9】他の成分としてチオ相乗剤を含む特許請求
    の範囲第7項記載の安定剤。
  10. 【請求項10】有機材料が熱、酸化及び/又は化学線分
    解しやすい合成ポリマーである特許請求の範囲第7項記
    載の安定剤。
JP62115710A 1986-05-12 1987-05-12 イソシアヌル酸誘導体及び該化合物からなる安定剤 Expired - Lifetime JP2589486B2 (ja)

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