JP2589374B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2589374B2
JP2589374B2 JP1138153A JP13815389A JP2589374B2 JP 2589374 B2 JP2589374 B2 JP 2589374B2 JP 1138153 A JP1138153 A JP 1138153A JP 13815389 A JP13815389 A JP 13815389A JP 2589374 B2 JP2589374 B2 JP 2589374B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、掃除機本体の上面に把手を備えた電気掃除
機に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の電気掃除機としては、実開昭61−1269
60号公報に記載されているように、掃除機本体の上面に
取り付けられる把手を、本体ケースの上部に結合される
上ケースに回動自在に取り付けた構造が採られている。
(発明が解決しようとする課題) 上記実開昭61−126960号公報に記載の従来の構造の電
気掃除機では、本体ケースの上面開口部を覆う上ケース
に把手を回動自在に取り付けるには、上ケースに把手の
軸受部を形成する必要があり、この軸受部の肉厚を厚く
したり、リブなどにより補強しなくてはならず、上ケー
スの形状が複雑になり、上ケース全体を均等な肉厚に形
成することが困難で、肉厚の不均等部分により成形金型
が複雑となり、湯流れ、成形圧力のバランスが悪く、成
形歪みが生じて外観性を損ない、また強度が低下する問
題がある。さらに、第7図に示すように、上ケース101
には把手102を軸支する軸部103を突設しなくてはなら
ず、型成形上、上ケース101には型抜き孔104が形成さ
れ、空気漏れが生じ、この空気漏れにより性能が不安定
となり、また空気漏れによる風切り音が生じ、騒音発生
の原因となる問題もあり、空気漏れを防止するために多
くのシール部材を必要とし、組立て性が悪く、また多く
のシール部材を用いても全体的にシールすることは困難
で、風切り音による騒音を低下させることが困難であ
る。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、上ケー
スの形状を単純化により、湯流れ、成形バランスを良好
にし、空気漏れをなくして吸込み性能を高め、風切り音
による騒音を低下し、組立性を向上できる電気掃除機を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵する電動送
風機室と、この電動送風機室の前側に形成され吸込口に
連通し着脱自在に集塵フィルタを装着する集塵室とを有
する掃除機本体を備え、前記掃除機本体は、前記電動送
風機室を有し上面を開口する本体ケースと、前記電動送
風機室の上面開口部を閉塞する中ケースと、前記本体ケ
ースとの間に前記中ケースを介在させこの中ケースを覆
って前記本体ケースの上面を閉塞する上ケースとにて形
成され、前記中ケースの上面両側には、前記上ケースの
上面に配設される把手の両側に設けた軸部を回転自在に
軸支する軸孔を有した軸支板部が対向して突設されたも
のである。
(作用) 本発明の電気掃除機は、掃除機本体を構成する本体ケ
ースと上ケースとの間に上ケースに覆われ本体ケースの
電動送風機室の上面を閉塞する中ケースの上面両側に、
上ケースの上面に配設される把手の両側に設けた軸部を
回転自在に軸支する軸孔を有した軸支板部を対向して突
設したため、本体ケースの上面に開口して形成された電
動送風機室は中ケースによって閉塞されるので、電動送
風機室は確実に気密に保持されて空気漏れがなく性能が
安定し、この中ケースに把手を取り付けるので、上ケー
スの形状が単純化し、上ケースの肉厚を均等にして良好
な成形性が得られ、把手の軸支部分が保護される。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の一実施例の構成を第1図
ないし第7図を参照して説明する。
11は掃除機本体で、この掃除機本体11は、第1図に示
すように、上面を開口する本体ケース12とこの本体ケー
スの上面を閉塞して接合される上ケース13とにて形成さ
れている。そして、掃除機本体11内には、電動送風機14
を内蔵する電動送風機室15と、この電動送風機室15の前
側の負圧側に位置して形成されかつ着脱自在に集塵フィ
ルタ16を装着する集塵室17と、電動送風機室15の後側の
正圧側に位置して形成された排気室18とが区画形成され
ている。
また、本体ケース12は、第3図に示すように、前部内
側に集塵室17を形成する集塵室壁19を有し、この集塵室
17の上面開口部は上ケース13に開閉自在に設けた集塵室
蓋体20にて開閉される。そして、この集塵室蓋体20に
は、集塵室17に連通開口されホースの接続管を着脱かつ
回転自在に接続する図示しない吸込口が形成されてい
る。さらに、この集塵室蓋体20の内側には、袋状の集塵
フィルタ16の図示しない口枠部が着脱自在に保持され、
この集塵フィルタ16の口枠部に設けた口部が吸込口に気
密に接続される。
また、第1図および第3図に示すように、本体ケース
12の集塵室壁19の後側部には、電動送風機室15との間に
垂直状の仕切り壁22が設けられ、この仕切り壁22には格
子状の通気孔部23が形成されている。そして、この仕切
り壁22から小間隙をもって後側に位置して仕切り壁22と
略平行状に支持壁24が形成されている。また、この支持
壁24には電動送風機14の吸気側に連通される通気孔24a
が形成されている。そして、支持壁24の後側面には、電
動送風機14の前部に嵌合した環状のゴムなどにて形成し
た弾性体25の前面が気密に当接支持される。また、弾性
体25の下部は支持壁24の後側下部に突設した受け突部26
に支持される。
さらに、本体ケース12の排気室18の前側には、電動送
風機室15と仕切る保持壁27が支持壁24と略平行状に形成
され、この保持壁27にて排気室18に排気フィルタ28が保
持される。また、本体ケース12には、仕切壁22、支持壁
24および保持壁27の側端部をそれぞれ連結し仕切り壁22
と支持壁24との間に吸込み室29を形成するとともに、支
持壁24と保持壁27との間に電動送風機室15を形成する一
対の側壁30,30が一体に設けられている。そして、この
本体ケース12には、保持壁27の前側にこの保持壁27に形
成した通気口31に対向して位置し、電動送風機14の後端
に嵌着した環状のゴムにて形成されている弾性体32の後
面に当接して、電動送風機14を位置決め保持する位置決
め面33と、この位置決め面33の前側に位置し電動送風機
14の後端に嵌着した弾性体32を嵌合する嵌合凹部34を形
成した嵌合面35を形成した保持枠36とが設けられてい
る。また、支持壁24と保持壁27との間には、電動送風機
14の中間部の下面を保持するリブ状の突部38が突設され
ている。
また、仕切り壁22の集塵室17側には、通気孔部23に臨
ませて集塵フィルタ16から漏出した塵埃を捕捉する補助
集塵フィルタ39が着脱自在に設けられている。
さらに、排気室18の後面部には、格子状の通気部40が
形成されている。そして、この排気室18には、高密度高
効率の排気フィルタ(0.3μmDOP.捕集効率99.97%以
上)28が配設されている。この高密度高効率の排気フィ
ルタ28は、極細のガラス繊維を主成分とするとともに銅
などの金属繊維が混合されて形成され、排気風に含まれ
る細塵を濾過するとともに細菌、防菌作用を有してい
る。そして、この排気フィルタ28は、全周囲をシールパ
ッキングを巻回した保持枠41にて気密に保持されてい
る。
一方、第2図に示すように、電動送風機室15の一側の
側壁30の外側には、コードリール室42が形成され、この
コードリール室42には本体ケース12の側面に近接してコ
ードリール43の軸支壁44が設けられている。
また、45は中ケースで、上ケース13に覆われて本体ケ
ース12と上ケース13との間に介在され、仕切り壁22、支
持壁24、保持壁27および一対の側壁30,30の上縁にシー
ル部材46を介して気密に接合され、この中ケース45にて
吸込み室29および電動送風機室15の上面開口部を閉塞す
るようになっている。そして、この中ケース45の両側縁
には、下方に向けて係合縁47が形成されている。また、
中ケース45の前側には、下方に向けて仕切り壁22と支持
壁24の上縁とにそれぞれ嵌合したシール部材46を嵌合保
持する保持溝48,49が形成されている。さらに、中ケー
ス45の後側の保持溝49の後側には、弾性体25の上面に係
合される下面を凹弧状に形成した突縁50が形成され、後
側には電動送風機14の後端に嵌着した弾性体32を嵌合す
る保持枠36の嵌合凹部34を形成した嵌合面35に対向して
弾性体32の上側に係合される嵌合壁51が形成されてい
る。
そして、中ケース45の下面には、コードリール室42に
突出されるように前後方向にコードリール43の支持部53
が一方の側壁30の外側に沿って一体に形成されている。
この支持部53には、このコードリール43を回転自在に軸
支する支軸54の軸受部55が形成されているとともに、コ
ードリール43の環状の導電リング56に接触される接触片
57が設けられている。また、中ケース45には、コードリ
ール43の軸支片部58が軸支壁44に対向して設けられ、こ
の軸支壁44と軸支片部58とにて支軸54の軸受59が挟着保
持される。
さらに、支持部53の基部内側には、側壁30の上縁に嵌
合したシール部材46を嵌合する保持溝48が形成されてい
る。
また、中ケース45の上面には、第4図および第5図に
示すように、筒状の案内部60が突設されている。そし
て、中ケース45には、案内部60の一側に位置してコード
リール43のブレーキ装置61の略L字状に形成した作動レ
バー62の中間部が回動自在に取り付けられている。ま
た、作動レバー62の一端側に突設した軸部63には、コー
ドリール43に接離されるブレーキローラ64の長孔65が軸
支されている。そして、中ケース45の下面には、ブレー
キローラ64がコードリール43に圧接されるように規制す
る規制縁65aが突設され、作動レバー62の他端部はコイ
ルスプリング66にてブレーキローラ64がコードリール43
に接触する方向に付勢されている。
また、案内部60にはブレーキ操作釦67が進退自在に嵌
合され、このブレーキ操作釦67には作動レバー62の他端
部をコイルスプリング66に抗して押圧する突部68が突設
されている。さらに、ブレーキ操作釦67は、コイルスプ
リング69にて突部68が作動レバー70から離反する上方に
付勢されている。また、操作釦67は、上ケース13の挿通
孔71に進退自在に嵌合して上面が操作できるように上ケ
ース13に露出され、このブレーキ操作釦67は係止部72に
て上ケース13から抜け止め保持される。
一方、中ケース45の上面には、電動送風機14の入力を
制御する電子制御装置73の回路基板74が取り付けられ、
この回路基板74の上方に位置してこの中ケース45に電子
制御装置73の制御表示部75を形成する回路基板76が取り
付けられている。また、制御表示部75は発光ダイオード
などにて形成され、この制御表示部75の上側に臨ませて
上ケース13にこの制御表示部75を透視するガラスなどの
透明窓78が形成されている。
さらに、中ケース45の上面両側には矩形状の軸支板部
79が相対して突設され、この軸支板部79には把手80の両
側に突設した筒状の軸部81が回動自在に軸支される軸孔
82が形成されている。そして、把手80の軸部81には、集
塵室蓋体20の後端両側に突設した支持アーム83の軸部84
が同軸的に回動自在に係合されている。
そして、中ケース45は、仕切り壁22、支持壁24、保持
壁27および一対の側壁30,30の上端にシール部材46を介
在して本体ケース12にねじ部材などにより固着される上
ケース13とにて挟着固定され、吸込み室29および電動送
風機室15の上面開口部を気密に閉塞する。
さらに、上ケース13は、本体ケース12の上端開口縁に
ゴムなどにて成型したバンパ85の内側突部86を挟着して
ねじなどにて結合される。このバンパ85の内側突部86に
は、中ケース45の係合縁47を係合する係合溝87が形成さ
れている。なお、このバンパ85は、シール部材46と一体
に形成することもできる。そして、シール部材46は、吸
込み室29および電動送風機室15の上面開口部を中ケース
45と一体的に気密にシール接合する。
一方、上ケース13には、軸支板部79が突出される開口
部95が形成されている。そして、この開口部95の両側に
は、軸支板部79の軸孔82に軸部81を回動自在に軸支した
略コ字状の把手80の両側部およびこの軸部81の軸孔82に
軸部84を回動自在に軸支した集塵室蓋体20の後端両側に
突設した支持アーム83が配設される凹部96が形成されて
いる。また、軸支板部79の上端部間には、上ケース13の
開口部95に前後端部を係合した透明窓78の両側が係合さ
れている。
さらに、上ケース13には、第1図に示すように、電動
送風機室15の上部および排気室18の上部に位置して、収
納部蓋体88にて開閉される付属品収納空間89が形成さ
れ、この付属品収納空間89には床ブラシ、つる口などの
付属品90が収納される。
また、本体ケース12の前側下部には自在車輪91が設け
られ、後部両側には後車輪92が設けられ、この後車輪92
の一部は後側に突出されている。そして、掃除機本体11
は、後車輪92と本体ケース12の後面に突出した支持脚部
93とにて後側を下方にして倒立支持可能となっている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
掃除の際に電動送風機14を駆動すると、吸込口から集
塵室17に流入された塵埃は集塵フィルタ16にて捕捉さ
れ、この集塵フィルタ16にて濾過された空気は補助集塵
フィルタ39にて濾過され、電動送風機14の吸込側に吸い
込まれる。
ここで、掃除機本体11を組み立てる際に、電動送風機
室15が掃除機本体11の本体ケース12の支持壁24、保持壁
27および一対の側壁30,30にて囲撓された空間にて形成
され、この上面開口部をシール部材46を介して中ケース
45にて閉塞するため、吸込み室29および電動送風機室15
は中ケース45にて確実に気密に保持されているので、電
動送風機14の吐出側から排気室18に排気され、排気室18
にて排気空気は排気フィルタ28にてさらに排気空気に含
まれている細塵が濾過され、さらに排気空気は通気部40
から排気される。したがって、掃除機本体11の外部に排
気される排気風に含まれる細塵を大幅に減少できる。
そして、本体ケース12の仕切り壁22、支持壁24、保持
壁27および一対の側壁30,30の上縁と中ケース45との間
に介在されるシール部材46は、吸込み室29および電動送
風機室45の上面開口部を一体的に気密にシール接合する
ため、吸込み室29、電動送風機室15はより確実にシール
部材46にて気密に保持され、空気漏れがなく、風切り音
などの騒音を低減できる。
また、中ケース45を設けるため、中ケース45の上面に
電動送風機14の入力を制御する電子制御装置73と制御表
示部75と集中的に配置されて組み込むことができ、中ケ
ース45の側縁に形成した支持部53にコードリール43を支
持できるとともに、コードリール43のブレーキ装置61を
設けることができる。
さらに、軸支板部79の軸孔82に把手80の軸部81を回動
自在に軸支し、この把手80の軸部81の軸孔82に集塵室蓋
体20の後端両側に突設した支持アーム83の軸部84を回動
自在に軸支するため、把手80、集塵室蓋体20も容易に組
み込むことができ、組立て性を向上できるとともに、上
ケース12の透明窓78からこの制御表示部75を透視して容
易に電動送風機14の制御状態を確認できる。
上記実施例によれば、掃除機本体11を構成する本体ケ
ース12と上ケース13との間に上ケース13に覆われ本体ケ
ース12の電動送風機室15の上面を閉塞する中ケース45の
上面両側に、上ケース13の上面に配設される把手80の両
側に設けた軸部81を回転自在に係合する軸孔82を有した
軸支板部79を対向して突設したため、上ケース13の形状
を単純化でき、このため成型金型が単純化して湯流れお
よび成形バランスを良好にできるとともに、把手80の軸
受部分からの空気漏れをなくすことができ、吸込み性能
を高め、風切り音による騒音を低下して運転音を低減で
き、組立て性を向上し、安価に組み立てることができ
る。
(発明の効果) 本発明の電気掃除機によれば、掃除機本体を構成する
本体ケースと上ケースとの間に上ケースに覆われ本体ケ
ースの電動送風機室の上面を閉塞する中ケースの上面両
側に、上ケースの上面に配設される把手の両側に設けた
軸部を回転自在に軸支する軸孔を有した軸支板部を対向
して突設したため、上ケースの形状を単純化でき、成型
金型を単純化して湯流れおよび成形バランスを良好にで
きるとともに、把手の軸支部分を保護しつつ軸支部分か
らの空気漏れをなくすことができ、吸込み性能を高め、
風切り音による騒音を低下して運転音を低減でき、組立
て性を向上し、安価に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電気掃除機の縦断側面
図、第2図は同上縦断正面図、第3図は同上で掃除機本
体の本体ケースの一部の斜視図、第4図は同上コードリ
ール支持部の拡大縦断正面図、第5図は同上コードリー
ル室の拡大縦断側面図、第6図は同上把手部の縦断背面
図、第7図は従来例を示す電気掃除機の縦断側面図であ
る。 11……掃除機本体、12……本体ケース、13……上ケー
ス、14……電動送風機、15……電動送風機室、16……集
塵フィルタ、17……集塵室、45……中ケース、79……軸
支板部、80……把手、81……軸部、82……軸孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機を内蔵する電動送風機室と、こ
    の電動送風機室の前側に形成され吸込口に連通し着脱自
    在に集塵フィルタを装着する集塵室とを有する掃除機本
    体を備え、 前記掃除機本体は、 前記電動送風機室を有し上面を開口する本体ケースと、 前記電動送風機室の上面開口部を閉塞する中ケースと、 前記本体ケースとの間に前記中ケースを介在させこの中
    ケースを覆って前記本体ケースの上面を閉塞する上ケー
    スとにて形成され、 前記中ケースの上面両側には、前記上ケースの上面に配
    設される把手の両側に設けた軸部を回転自在に軸支する
    軸孔を有した軸支板部が対向して突設された ことを特徴とする電気掃除機。
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