JP2589033Y2 - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents
転がり軸受の密封装置Info
- Publication number
- JP2589033Y2 JP2589033Y2 JP1992078148U JP7814892U JP2589033Y2 JP 2589033 Y2 JP2589033 Y2 JP 2589033Y2 JP 1992078148 U JP1992078148 U JP 1992078148U JP 7814892 U JP7814892 U JP 7814892U JP 2589033 Y2 JP2589033 Y2 JP 2589033Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- core
- flange
- metal
- absorbing polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、転がり軸受内に外部か
ら水が入らないようにした転がり軸受の密封装置に関す
る。
ら水が入らないようにした転がり軸受の密封装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、転がり軸受の密封装置としては図
5に示すように、外輪10の内径面10a端部と内輪1
1の外径面11a端部間にシール部材12を配設した
り、図6に示すように、外輪20の内径面20a端部に
フランジ21aを備えたシール芯金21を設け、内輪2
2の外径面22a端部にフランジ23aを備えた芯金2
3を設け、芯金21下端にシールリップ24を取り付
け、その下面を芯金23のフランジ23aに圧接するこ
とが知られている。
5に示すように、外輪10の内径面10a端部と内輪1
1の外径面11a端部間にシール部材12を配設した
り、図6に示すように、外輪20の内径面20a端部に
フランジ21aを備えたシール芯金21を設け、内輪2
2の外径面22a端部にフランジ23aを備えた芯金2
3を設け、芯金21下端にシールリップ24を取り付
け、その下面を芯金23のフランジ23aに圧接するこ
とが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
にあっては、シール部は油やグリースが漏れないように
することゝ、外部から異物が浸入しないためのものであ
る。しかし自動車の足回りは過酷であり、特に水溜まり
に浸った時には上記シール部だけでは水の浸入を防ぐに
は十分でない場合がある。
にあっては、シール部は油やグリースが漏れないように
することゝ、外部から異物が浸入しないためのものであ
る。しかし自動車の足回りは過酷であり、特に水溜まり
に浸った時には上記シール部だけでは水の浸入を防ぐに
は十分でない場合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決することを目的とし、外輪の内径面端部にフランジを
備えた第1の芯金を固定し、内輪の外径面端部に上記芯
金のフランジに対向するフランジを備えた第2の芯金を
固定し、一方の芯金にシールリップが設けられて他方の
芯金との間でシール部を形成し、上記シール部より軸受
外部側であって、両芯金の対向面の一方に吸水性ポリマ
ー部材を取り付け、該吸水性ポリマーが吸水により膨潤
して隙間をふさぐようにしたことを特徴とするものであ
る。
決することを目的とし、外輪の内径面端部にフランジを
備えた第1の芯金を固定し、内輪の外径面端部に上記芯
金のフランジに対向するフランジを備えた第2の芯金を
固定し、一方の芯金にシールリップが設けられて他方の
芯金との間でシール部を形成し、上記シール部より軸受
外部側であって、両芯金の対向面の一方に吸水性ポリマ
ー部材を取り付け、該吸水性ポリマーが吸水により膨潤
して隙間をふさぐようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【実施例】図1、図2に示した本考案の第1実施例に基
いて詳細に説明する。1は外輪で内径面1a端部にフラ
ンジ2aを備えた第1の芯金2を固定し、内輪3の外径
面3a端部に上記フランジ2aに対向するフランジ4a
を備えた第2の芯金4を固定し、一方の芯金2にシール
リップ5を取り付けて芯金4のフランジ4aに圧接して
シール部を形成し、上記シール部より軸受外方側であっ
て、両芯金2,4の対向面の一方の芯金4に吸水性ポリ
マー部材6を対向芯金2との間に所定の隙間7を存して
固定してある。吸水性ポリマー部材6は20℃〜30℃
を境に状態が変化する感熱ゲルで、低温域で吸水・膨潤
し、高温域で放水・収縮する。
いて詳細に説明する。1は外輪で内径面1a端部にフラ
ンジ2aを備えた第1の芯金2を固定し、内輪3の外径
面3a端部に上記フランジ2aに対向するフランジ4a
を備えた第2の芯金4を固定し、一方の芯金2にシール
リップ5を取り付けて芯金4のフランジ4aに圧接して
シール部を形成し、上記シール部より軸受外方側であっ
て、両芯金2,4の対向面の一方の芯金4に吸水性ポリ
マー部材6を対向芯金2との間に所定の隙間7を存して
固定してある。吸水性ポリマー部材6は20℃〜30℃
を境に状態が変化する感熱ゲルで、低温域で吸水・膨潤
し、高温域で放水・収縮する。
【0006】次に作用について説明する。自動車が水溜
まりに浸ると、図1の芯金4上端の隙間から入ってきた
水を吸水性ポリマー部材6が吸水し、該吸水性ポリマー
部材6は図2の如く膨潤し、隙間7をふさいで密封し水
が軸受内に入るのを防止する。自動車が水溜まりから出
て走行し温度が上ると吸水性ポリマー部材6は収縮して
放水し、水蒸気となって外部に出る。そして収縮により
図1の如く隙間7が生じ回転摩擦を下げる。
まりに浸ると、図1の芯金4上端の隙間から入ってきた
水を吸水性ポリマー部材6が吸水し、該吸水性ポリマー
部材6は図2の如く膨潤し、隙間7をふさいで密封し水
が軸受内に入るのを防止する。自動車が水溜まりから出
て走行し温度が上ると吸水性ポリマー部材6は収縮して
放水し、水蒸気となって外部に出る。そして収縮により
図1の如く隙間7が生じ回転摩擦を下げる。
【0007】図3、図4は本考案の第2実施例である。
吸水性ポリマー部材6を芯金8のフランジ8aと、該芯
金8と一体に固定した芯金9のフランジ9aで挾着保持
しており、又、伸縮可能な透過膜6aで覆われている。
なお、該透過膜は水は通すがゲルは通さない。他の構造
作用は第1実施例と同様である。
吸水性ポリマー部材6を芯金8のフランジ8aと、該芯
金8と一体に固定した芯金9のフランジ9aで挾着保持
しており、又、伸縮可能な透過膜6aで覆われている。
なお、該透過膜は水は通すがゲルは通さない。他の構造
作用は第1実施例と同様である。
【0008】
【考案の効果】本考案によると、シール部の軸受外方側
において、両芯金の対向面の一方に吸水性ポリマー部材
を取り付けてあるので、吸水性ポリマー部材が吸水・膨
潤して自動車が水溜まりに入っても軸受内に水が入るこ
とを防止でき、常時は吸水性ポリマー部材が収縮して芯
金との間に隙間を形成し回転摩擦を低下できる。
において、両芯金の対向面の一方に吸水性ポリマー部材
を取り付けてあるので、吸水性ポリマー部材が吸水・膨
潤して自動車が水溜まりに入っても軸受内に水が入るこ
とを防止でき、常時は吸水性ポリマー部材が収縮して芯
金との間に隙間を形成し回転摩擦を低下できる。
【図1】本考案の第1実施例非作動時正断面図である。
【図2】図1の作動時正断面図である。
【図3】本考案の第2実施例非作動時正断面図である。
【図4】図3の作動時正断面図である。
【図5】従来の第1比較例正断面図である。
【図6】従来の第2比較例正断面図である。
1 外輪 1a 外輪内径面 2 芯金 2a フランジ 3 内輪 3a 内輪外径面 4 芯金 4a フランジ 5 シールリップ 6 吸水性ポリマー部材 6a 透過膜 7 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪の内径面端部にフランジを備えた第
1の芯金を固定し、内輪の外径面端部に上記芯金のフラ
ンジに対向するフランジを備えた第2の芯金を固定し、
一方の芯金にシールリップが設けられて他方の芯金との
間でシール部を形成し、上記シール部より軸受外部側で
あって、両芯金の対向面の一方に吸水性ポリマー部材を
取り付け、該吸水性ポリマーが吸水により膨潤して隙間
をふさぐようにしたことを特徴とする転がり軸受の密封
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078148U JP2589033Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078148U JP2589033Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635661U JPH0635661U (ja) | 1994-05-13 |
JP2589033Y2 true JP2589033Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13653823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992078148U Expired - Lifetime JP2589033Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 転がり軸受の密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589033Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4300412B2 (ja) * | 2003-07-22 | 2009-07-22 | Nok株式会社 | エンコーダ付きシール装置 |
JP4502120B2 (ja) * | 2004-09-17 | 2010-07-14 | Nok株式会社 | 密封装置 |
JP2006112581A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Jtekt Corp | 車輪用転がり軸受装置 |
EP1825173B1 (en) * | 2004-11-22 | 2012-04-04 | MIDÉ Technology Corporation | Fluid-activated shaft seal |
US8419020B2 (en) * | 2004-11-22 | 2013-04-16 | Mide Technology Corporation | Fluid activated shaft seal |
JP2009138787A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Nok Corp | 密封装置 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP1992078148U patent/JP2589033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635661U (ja) | 1994-05-13 |
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