JP2588617B2 - コレステロール胆石形成抑制剤 - Google Patents

コレステロール胆石形成抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コレステロール胆石形成抑制剤に関し、更
に詳しくは、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したコ
コアパウダー類を含む)からそのまま、またはこれらに
物理化学的処理、生化学的前処理を加えたものから調製
したコレステロール胆石形成抑制剤に関する。
[従来の技術] 近年様々な臓器で生じる結石が問題になってきてい
る。中でも胆嚢が最も発生率が高い。胆石は、肝胆管、
胆嚢管、総胆管を経て十二指腸へと***が行われる過程
で、胆汁成分が析出して結石したものである。現在、日
本人の中高齢者の場合、男性は20人に1人、女性は10人
に1人が胆石を持っている。第二次世界大戦以前は色素
結石が大部分を占めていたが、食生活の欧米化に伴い色
素結石は減少してきており、代ってコレステロール胆石
が急激に増加している傾向にあり、更に今後ますます増
加すると考えられている。
胆石の治療法としては、大きく分けて内科的なものと
外科的なものとがある。内科的なものは、利胆剤として
催胆剤(胆汁酸剤、クルクマ剤、合成物質等)、排胆剤
(硫酸カルシウム、人工カルカス泉塩)の利用があり、
また胆石溶解剤としてケノデオキシコール酸やウルソデ
オキシコール酸を用いるものがあるが、現段階では補助
的な療法に過ぎない。また外科的治療法も、合併症を引
き起こす可能性や、手術の時期を決定するのが難しい等
の問題点がある。このようなことから、現在は治療と予
防の両方から研究が行われている。
胆石の予防法としては、胆石がコレステロールの過飽
和によって形成されることを考えると、コレステロール
の過飽和を避ける、すなわちコレステロールレベルを上
昇させないようにすればよい。それには食事性のコレス
テロールを減らせば良いのであるが、現在の食分化、食
のスタイルにおいてはなかなか難しい面もある。そこで
降コレステロール作用を有する食品成分を利用すれば良
いということになる。
コレステロールを低下させる食品成分としては、植物
油中の不飽和脂肪酸(n−6系)、魚油中の不飽和脂肪
酸(n−3系、EPAやDHA)や魚介類に含まれているタウ
リン、それにペクチン等の水溶性食物繊維が知られてい
る。本発明のLGは水に溶け難いフェノール性高分子物心
(リグニンが主成分)である。高分子化合物という点に
おいてはペクチンやアルギン酸と共通しているが、それ
らはLGと比較すると吸湿性が高く水に溶かした時に粘性
を持つために、食品素材として大量に添加することが食
品の安定性の面から困難であった。
すなわち、ペクチンやアルギン酸のような高分子化合
物は吸湿性が高く、水に溶かした時に粘性を持つため
に、食品素材として大量に添加することは食品の安定性
の面から困難であり、また、タウリンの天然物はコスト
が高く、更に不飽和脂肪酸はカロリーが高いという欠点
があった。このため、食品の特性を損なわず、しかも比
較的大量に添加できる特に高分子系の素材の開発が待た
れていた。
[発明が解決しようとする課題] この度、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココ
アパウダー類を含む)中の成分を各方面から研究した結
果、リグニンを主成分とするフェノール性高分子画分
(以下LGという)に属し、酸不溶性画分である硫酸加水
分解残渣(LG1)とアルカリ抽出画分(LG2)とがコレス
テロール胆石形成抑制作用を有することを突き止めた。
よって本発明は、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工
したココアパウダー類を含む)からそのまま、またはこ
れらに物理化学的処理、生化学的処理を加えたものから
調製したコレステロール胆石形成抑制剤であって、食品
の特性を損なわずしかも比較的大量に添加できる上記抑
制剤を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、カカオ豆から抽出したフェノール性
高分子化合物のリグニンを主成分とする酸不溶性画分と
して得られることを特徴とするコレステロール胆石形成
抑制剤が提供される。
更に本発明によれば、フェノール性高分子化合物のリ
グニンを主成分とするコレステロール胆石形成抑制作用
を有する物質であって、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダ
ー類を含む)をそのまま原料とし、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆
砕のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセト
ン、エタノール等)による抽出のような化学的処理、ま
たは発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)
処理のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に40〜98%の濃度の硫酸を2〜10倍の容量で
加えて加水分解し、ろ過、洗浄を行なった残渣として得
られ、 次の物理化学的特性: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
を示すLG1物質を有効成分とすることを特徴とするコレ
ステロール胆石形成抑制剤が提供される。
なお、糖分、粗蛋白質、脂肪分、灰分についての数値
は一般分析によるものである。
更に本発明によれば、フェノール性高分子化合物のリ
グニンを主成分とするコレステロール胆石形成抑制剤で
あって、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダ
ー類を含む)をそのまま原料とし、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆
砕のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセト
ン、エタノール等)による抽出のような化学的処理、ま
たは発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)
処理のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に0.1〜2.0%の濃度の水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムを1〜50倍容量加え、室温または加熱
しながら30分以上抽出を行い、抽出液を塩酸で中和して
pH7以下として沈澱を生成させ、更に遠心分離またはろ
過のような手段により取出し、蒸溜水で洗浄を行った沈
澱物として得られ、 次の物理化学的特性: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
を示すLG2物質を有効成分とすることを特徴とするコレ
ステロール胆石形成抑制剤が提供される。
なお、糖分、粗蛋白質、脂肪分、灰分についての数値
は一般分析によるものである。
[作用] 本発明によるLG1およびLG2は、共にカカオ豆から抽出
される酸不溶性画分であり、フェノール性高分子化合物
のリグニンを主成分とする共通の特性を有するため、こ
れらをLG画分と総称することができる。
コレステロールはホルモンの素材になったり、生体膜
の組成になる等、生体内で重要な働きを果たしており、
それ自体は無用の悪者ではない。しかし、現代の食生活
においてはコレステロールの余分な取り過ぎが問題にな
っている。
しかし、コレステロール胆石の予防においては、血中
のコレステロールを単純に減らせば良いというものでは
なく、リン脂質とのバランスも重要な因子として考慮す
る必要がある。更に、薬物のように副作用の恐れのある
ものではなく、日常的に摂取可能で副作用の心配が少い
効能物質を天然物質から検索するのが望ましいと考えら
れる。
本発明が開示したLGの主成分は、一般にリグニンと呼
ばれているもので、水に溶け難い高分子タイプのフェノ
ール性の物質である。高分子化合物という点では、ペク
チンやアルギン酸と共通するが、それらはLGと比較する
と吸湿性が高く、水に溶かした時に粘性を持つために、
食品素材として大量に添加することは、食品の安定性の
面から困難である。
本発明が開示したLGの主成分であるリグニンは、ココ
アパウダーや切り干し大根、チョコレート等に多く含ま
れている食物繊維の一種であり、難吸収性でエネルギー
にならないのでダイエット効果も期待できる食品素材で
ある。これらは原料が天然の食品素材であるため、添加
量に制限がなく、また吸収されないため副作用もない。
ペクチンやアルギン酸を食品に添加する場合は、それ
らの吸湿性や粘性のために物性が変化し易く、食品の安
定性の面から大量に使用することが難しい。タウリンの
天然物はコストが高く、不飽和脂肪酸はカロリーが高い
という欠点がある。それらの点については、本発明によ
るLGは全く問題はなく、他の素材より優れているといえ
る。
また、特にカカオの外皮はチョコレート製造時に大量
に副生するが、その大部分が廃棄されているのが現状で
ある。またパガスは砂糖きびの搾りかすであり、藁やも
みがらにしても通像は廃棄されるものである。これらか
らLGのような効能物質を取り出し食品へ応用すること
は、コスト面からも資源の有効利用という面からも非常
に優れたものであると考えられる。
[発明の効果] 本発明によれば、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工
したココアパウダー類を含む)からそのまま、またはこ
れらに物理化学的処理、生化学的処理を加えたものから
調製したLG1またはLG2を有効成分とするコレステロール
胆石形成抑制剤であって、食品の特性を損わずしかも比
較的大量に添加できるコレステロール胆石形成抑制剤が
提供される。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1(LG1の調製) シラカバ木粉30gに300mlのクロロホルム:メタノール
(2:1)混液を加え、1時間撹拌して脱脂シラカバ木粉
を得た。それに72%硫酸60mlを加えて時々撹拌しながら
2時間反応させた。更に5000mlの水を加えて4時間還流
加熱を行った。ろ過、洗浄後に乾燥させて約12gのLG1を
得た。
得られたLG1の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例2(LG1の調製) カカオハスク(カカオ豆の外皮)50gに500mlのヘキサ
ンを加え、1時間撹拌して脱脂カカオハスクを得た。そ
れに30%硫酸1000mlを加えて1時間還流加熱し、ろ過
し、ろ液が中性になるまで洗浄を行った後に凍結乾燥し
て10gのLG1を得た。
得られたLG1の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例3(LG2の調製) ココアパウダー50gに500mlのエーテルを加え、1時間
撹拌し、ろ過によりエーテルを除き、脱脂ココアパウダ
ーを得た。それに1%水酸化ナトリウム水溶液を加えて
80℃で1時間抽出を行った。抽出液を遠心分離して固形
分を除いた後、pH5に調製し、更に遠心分離を行い、沈
澱物を50℃のオーブンで乾燥させて12gのLG2を得た。
得られたLG2の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例4(動物実験例) ICR系のマウス(5周齢、1群15頭)を予備飼育後、
0.5%コレステロール、0.25%コール酸ナトリウムを含
む半合成飼料(対照群としてコレステロールおよびコー
ル酸ナトリウムを含まない飼料群を設けた)で5週間飼
育した。実験群には幾種かの飼料から調製したLGを約3
%添加した(コントロール飼料中のスクロースを置換し
た)。飼育終了後、断頭解剖して胆嚢を取り出し、肉眼
で観察して胆石の有無を確認した。
胆石形成の有無の結果を以下に示す。
発生数 発生率 コレステロール無添加 0/15頭 0% コレステロール負荷群 15/15頭 100% カカオLG1添加群 10/15頭 66% カカオLG2添加群 13/15頭 86% 木材LG添加群 9/15頭 60% パガスLG添加群 8/15頭 53% 以上の結果から、コレステロール胆石形成が各種LGを
添加することにより抑制されたことが分る。
実施例5(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、以下の手順によりLG1
添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% LG1 3.0% カカオバターおよびレシチンの一部と香料以外の原材
料とをミキサーにて粘度を見ながら混合した。次にこれ
らを粒径40μ以下になるようにロールにかけた。それに
カカオバターとレシチンの残りと香料とを加えてコンチ
ングを行いチョコレート生地を作製した。これを調温し
た後にモールドに流し込み、固めて板チョコレートを製
造した。
実施例6(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりLG2添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% LG2 3.0% 比較例1 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりペクチン添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% ペクチン 3.0% 比較例2 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりEPA添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 41 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% EPA 1.0% 比較例3 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりノーマルチョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 42 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.5% 香料 0.1% 前記したようにして製造した5種類のチョコレートの
試食を行った。
1枚100gの板チョコレートの場合、LG添加チョコレー
トおよびペクチン添加チョコレートとノーマルチョコレ
ートとを比較すると、LG添加チョコレートおよびペクチ
ン添加チョコレートではノーマルチョコレートより約3g
多い食物繊維を摂取することが可能である。したがっ
て、LG添加チョコレートおよびペクチン添加チョコレー
トでは、食物繊維の作用によるコレステロール胆石形成
抑制抑制効果を得ることができる。
しかし、ペクチン添加チョコレートは、ペクチンの影
響によりチョコレートの粘度が高くなり口溶けが悪くな
った。それに対して本発明によるLG添加チョコレート
は、味の面でもノーマルチョコレートに劣らない良好な
味を示した。
EPA添加チョコレートはクルードなEPAを用いたためか
魚臭が強く、チョコレート本来の香りが隠されてしま
い、嗜好性が低かった。
実施例7(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、以下の手順によりLG1
添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% LG1 3 % 小麦粉に食塩、砂糖、油脂類、イースト、乳製品、
卵、並びに水を加え、ミキシングして生地を作製した。
この時発酵を助けるイーストフードや乳化剤や膨脹剤や
香料も加えた。次に生地を十分に発酵させ、分割し、リ
ング状に成形した。更に最終に発酵させ、スライヤーで
揚げて製品とした。
実施例8(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりLG2添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% LG2 3 % 比較例4 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりペクチン添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% ペクチン 3.0% 比較例5 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりEPA添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 34.2% 砂糖 6.0% ショートニング 0.5% マーガリン 1.5% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% EPA 1.0% 比較例6 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりノーマルリングドーナツを製造した。
小麦粉 34.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% 前記したようにして製造した5種類のリングドーナツ
の試食を行った。
2個で100gのリングドーナツの場合、LG添加リングド
ーナツおよびペクチン添加リングドーナツとノーマルリ
ングドーナツとを比較すると、LG添加リングドーナツお
よびペクチン添加リングドーナツではノーマルリングド
ーナツより約3g多い食物繊維を摂取することが可能であ
る。したがって、LG添加リングドーナツおよびペクチン
添加リングドーナツでは、食物繊維の作用によるコレス
テロール胆石形成抑制効果を得ることができる。
しかし、ペクチン添加リングドーナソは、ペクチンの
影響によりリングドーナツ生地の粘度が高くなり発酵が
不十分であったり、保存時に吸湿したりする問題点が生
じた。それに対して本発明によるLG添加リングドーナツ
は、味の面でもノーマルリングドーナツに劣らない良好
な味を示した。
EPA添加リングドーナツはクルードなEPAを用いたため
か魚臭が強く、リングドーナツ本来の香りが隠されてし
まい、嗜好性が極めて低かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−181494(JP,A) 特開 平3−181495(JP,A) Gastroenterology Vol.81,No.6(1981)P.1098 −1103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カカオ豆から抽出したフェノール性高分子
    化合物のリグニンを主成分とする酸不溶性画分を有効成
    分とすることを特徴とするコレステロール胆石形成抑制
    剤。
  2. 【請求項2】フェノール性高分子化合物のリグニンを主
    成分とするコレステロール胆石形成抑制剤であって、カ
    カオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダー類
    を含む)をそのまま原料とし、またはこれらに対して、
    粉砕、磨砕、加熱、蒸煮、もしくは爆砕のような物理的
    処理、溶媒抽出のような化学的処理、または発酵もしく
    は酵素処理のような生化学的処理を加えたものを原料と
    し、この原料に40〜98%の濃度の硫酸を2〜10倍の容量
    で加えて加水分解し、ろ過、洗浄を行った残渣として得
    られ、次の物理化学的特性: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%、 を示すLG1物質を有効成分とすることを特徴とするコレ
    ステロール胆石形成抑制剤。
  3. 【請求項3】フェノール性高分子化合物のリグニンを主
    成分とするコレステロール胆石形成抑制剤であって、カ
    カオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダー類
    を含む)をそのまま原料とし、またこれらに対して、粉
    砕、磨砕、加熱、蒸煮、もしくは爆砕のような物理的処
    理、溶媒抽出のような化学的処理、または発酵もしくは
    酵素処理のような生化学的処理を加えたものを原料と
    し、この原料に0.1〜2.0%の濃度の水酸化ナトリウムま
    たは水酸化カリウムを10〜50倍容量加え、室温または加
    熱しながら30分以上抽出を行い、抽出液を塩酸で中和し
    てpH7以下として沈澱を生成させ、更に遠心分離または
    ろ過のような手段により取出し、蒸溜水で洗浄を行った
    沈澱物として得られ、次の物理化学的特性: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%、 を示すLG2物質を有効成分とすることを特徴とするコレ
    ステロール胆石形成抑制剤。
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