JP2588616B2 - 血圧上昇抑制作用を有する物質およびそれを用いた飲食物 - Google Patents

血圧上昇抑制作用を有する物質およびそれを用いた飲食物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血圧上昇抑制作用を有する物質およびそれ
を用いた飲食物に関し、更に詳しくは、カカオ(胚乳、
外皮、それらを加工したココアパウダー類を含む)また
はその他の植物体(木材パルプ、木粉、藁、もみがら、
ふすま、パガス等)からそのまま、またはこれらに物理
化学的処理、生化学的前処理を加えたものから調製した
血圧上昇抑制作用を有する物質およびそれを用いた飲食
物に関する。
[従来の技術] 昭和26年から昭和55年まで我国の死因別死亡順位の第
一位であった脳血管疾患は減少傾向にあるが、食生活の
変化に伴い動脈硬化症や高血圧症の増加、更にその若年
化傾向が現れ、疾病構造も欧米諸国に近づきつつある。
これら脳血管疾患や虚血性心疾患の危険因子として、
その発生要因の第一位に挙げられるのが高血圧である
が、その対策については、我国においてだけでなく欧米
諸国でも非常に関心が持たれている。
血圧は遺伝因子と環境因子との複雑な相互関係によっ
て決定されると言われている。環境因子には、生活環
境、寒冷、喫煙、栄養等の諸要因が考えられるが、最も
重要とされているのが食塩の過剰摂取である。我国にお
いては食塩の摂取量が多く、過剰摂取の弊害が論じられ
ており、昭和54年に設定された日本人の栄養所容量にお
いては適切な食塩量は1日に10g以下と示されている
が、現状は1日に全国平均で12g前後摂取されているよ
うである。
摂取された食塩を化学的吸着により体内から除去する
観点から、アンバーライトのような人工の陽イオン交換
樹脂を医学的に利用して高血圧の治療に役立てる試みが
以前より提案されているが、連続的に投与することは困
難であった。また、化学的吸着による食塩の除去とは別
の観点から、食物繊維の一種であるアルギン酸カリウム
およびアルギン酸カルシウムを用いることにより、ラッ
トにおいて血圧上昇を抑制することが報告されている
が、これらは食品素材として使用することができない。
このため、食品の特性を損わず、しかも連続的に添加で
きる素材の開発が待たれていた。
[発明が解決しようとする課題] この度、カカオ豆やその他の植物体(木材パルプ、木
粉、藁、もみがら、ふすま、パガス等)の成分を各方面
から研究した結果、共にリグニンを主成分とする酸不溶
性画分である硫酸加水分解残渣(LG1)とアルカリ抽出
画分(LG2)とがナトリウムイオンを吸着することを突
き止め、更にこれらが血圧上昇抑制作用を有することを
突き止めた。
よって本発明は、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工
したココアパウダー類を含む)またはその他の植物体
(木材パルプ、木粉、藁、もみがら、ふすま、パガス
等)からそのまま、またはこれらに物理化学的処理、生
化学的処理を加えたものから調製した血圧上昇抑制作用
を有する物質およびそれを用いた血圧低下作用を有する
飲食物であって、食品の特性を損わずしかも連続的に添
加できる物質およびそれを用いた飲食物を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、木質系材料から抽出したフェノール
性高分子化合物とリグニンを主成分とする酸不溶性画分
として得られることを特徴とする血圧上昇抑制作用を有
する物質が提供される。
更に本発明によれば、陽イオン交換能が高くナトリウ
ムイオンを吸着しフェノール性高分子化合物のリグニン
を主成分とする血圧上昇抑制作用を有する物質であっ
て、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダ
ー類を含む)またはその他の植物体(木材パルプ、木
粉、藁、もみがら、ふすま、パガス等)をそのまま原料
とし、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆
砕のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセト
ン、エタノール等)による抽出のような化学的処理、ま
たは発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)
処理のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に40〜98%の濃度の硫酸を2〜10倍の容量で
加えて加水分解し、ろ過、洗浄を行なった残渣として得
られ、 次の物理化学的特性を示すことを特徴とするLG1物質
が提供される: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
なお、糖分、粗蛋白質、脂肪分、灰分についての数値
は一般分析によるものである。
更に本発明によれば、通常の食品の製造の際に添加す
ることにより、前記したLG1物質を有効成分として含有
することを特徴とする血圧上昇抑制作用を有する飲食物
が提供される。
更に本発明によれば、陽イオン交換能が高くナトリウ
ムイオンを吸着しフェノール性高分子化合物のリグニン
を主成分とする血圧上昇抑制作用を有する物質であっ
て、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダ
ー類を含む)またはその他の植物体(木材パルプ、木
粉、藁、もみがら、ふすま、パガス等)をそのまま原料
とし、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆
砕のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセト
ン、エタノール等)による抽出のような化学的処理、ま
たは発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)
処理のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に0.1〜2.0%の濃度の水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムを10〜50倍容量加え、室温または加熱
しながら30以上抽出を行い、抽出液を塩酸で中和してpH
7以下として沈澱を生成させ、更に遠心分離またはろ過
のような手段により取出し、蒸溜水で洗浄を行った沈澱
物として得られ、 次の物理化学的特性を示すことを特徴とするLG2物質
が提供される: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
なお、糖分、粗蛋白質、脂肪分、灰分についての数値
は一般分析によるものである。
更に本発明によれば、通常の食品の製造の際に添加す
ることにより、前記したLG2物質を有効成分として含有
することを特徴とする血圧上昇抑制作用を有する飲食物
が提供される。
[作用] 本発明によるLG1およびLG2は、フェノール性高分子化
合物のリグニンが主成分であり高い陽イオン交換能を有
するため、ナトリウムイオンを吸着して***を促進す
る。また、本発明によるLG1およびLG2は、食品の特性を
損わず連続的に摂取することができる。
本発明によるLG1およびLG2は、共に木質系材料から抽
出される酸不溶性画分であり、フェノール性高分子化合
物のリグニンを主成分とする共通の特性を有するため、
これらをLG画分と総称することができる。
日本人の高血圧の疫学的な研究の結果から、我国の脳
卒中は脂質代謝の影響よりも寧ろ高血圧の影響が大きい
ことが知られている。前記したように、従来より日本人
の食塩の過剰摂取が問題となっていることを勘案すれ
ば、本発明によるLG1およびLG2がナトリウムイオンの排
泄を促し血圧上昇を抑制することは、国民の健康の向上
という観点からも有意義なことであると考えられる。
本発明によるLG1およびLG2は難消化性画分の含量が高
く、脂質はそれぞれ約10%以下であり、また蛋白質も低
く、糖分も1%以下であり、低エネルギーであるという
利点を有する。
これらは原料が天然の食品素材であるため添加量に制
限がなく、また吸湿性もないので食品科学的に見ても食
品への大量添加が容易である。
また、特にカカオの外皮はチョコレート製造時に大量
に副生するが、その大部分が廃棄されているのが現像で
あり、カカオの外皮を原料として用いることはコスト面
からも資源の有効利用という面からも非常に優れたもの
であると考えられる。
[発明の効果] 本発明によれば、カカオ(胚乳、外皮、それらを加工
したココアパウダー類を含む)またはその他の植物体
(木材パルプ、木粉、藁、もみがら、ふすま、パガス
等)からそのまま、または、これらに物理化学的処理、
生化学的処理を加えたものから調製した血圧上昇抑制作
用を有する物質およびそれを用いた血圧低下作用を有す
る飲食物であって、食品の特性を損わずしかも連続的に
添加できる物質およびそれを用いた飲食物が提供され
る。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1(LG1の調製) カカオハスク50gに500mlのヘキサンを加え、1時間撹
拌して脱脂カカオハスクを得た。それに30%硫酸1000ml
を加えて1時間還流加熱し、ろ過し、ろ液が中性になる
まで洗浄を行った後に凍結乾燥して10gのLG1を得た。
得られたLG1の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例2(LG1の調製) シラカバ木粉30gに300mlのヘキサンを加え、1時間撹
拌して脱脂シラカバ木粉を得た。それに72%硫酸60mlを
加えて時々撹拌しながら2時間反応させた。更に5000ml
の水を加えて4時間還流加熱を行った。ろ過洗浄後に乾
燥させて約12gのLG1を得た。
得られたLG1の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例3(LG2の調製) ココアパウダー50gに500mlのヘキサンを加え、1時間
撹拌し、ろ過によりヘキサンを除き、脱脂ココアパウダ
ーを得た。それに1%水酸化ナトリウム水溶液を加えて
80℃で1時間抽出を行った。抽出液を遠心分離して固形
分を除いた後、pH5に調製し、更に遠心分離を行い、沈
澱物を50℃のオーブンで乾燥させて12gのLG2を得た。
得られたLG2の物理化学的特性は前記した通りであ
る。
実施例4(動物実験例) 高血圧自然発症ラット(SHR、雄、15週齢、各群7
頭)を予備飼育後、1%食塩を含むスクロースをベース
にした半合成飼料で飼育した。SHRはスクロースベース
の飼料に切り替えると血圧が上昇して行くラットであ
る。各種LG群ではコントロール群のスクロースを約3%
の各種LGに置換した。血圧は7日置きにラット尾動脈圧
測定装置PS−100にて非観血的に測定した。
血圧測定結果を以下に示す。なお、数値は各群7頭の
平均値であり、単位はmmHgである。
初日 7日目 14日目 21日目 コントロール 200.4 208.7 209.8 210.7 カカオLG1群 200.1 192.5 190.3 186.8 カカオLG2群 199.3 193.2 188.3 186.3 シラカバLG 192.6 192.7 191.3 187.9 この結果から、各種LGによってSHRの血圧の上昇が抑
制されたことが分る。
また、この時の糞へのナトリウムの***量の変化を以
下に示す。なお、単位は糞1g中のNaのmg数である。
Na***量 コントロール 7.9 カカオLG1群 15.3 カカオLG2群 19.2 シラカバLG 18.6 この結果から、各種LGによってナトリウムの***量が
増加したことが分る。
実施例5(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、以下の手順によりLG1
添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% LG1 3.0% カカオバターおよびレシチンの一部と香料以外の原材
料とをミキサーにて粘度を見ながら混合した。次にこれ
らを粒径40μ以下になるようにロールにかけた。それに
カカオバターとレシチンの残りの香料とを加えてコンチ
ングを行いチョコレート生地を作製した。これを調温し
た後にモールドに流し込み、固めて板チョコレートを製
造した。
実施例6(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりLG2添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% LG2 3.0% 比較例1 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりアルギン酸添加チョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 39 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.3% 香料 0.1% アルギン酸 3.0% 比較例2 次の処方により原料を配合し、実施例5と同様の手順
によりノーマルチョコレートを製造した。
カカオマス 15 % 粉糖 42 % カカオバター 18 % 全脂粉乳 20 % 脱脂粉乳 5 % レシチン 0.5% 香料 0.1% 前記したようにして製造した4種類のチョコレートの
試食を行った。
1枚100gの板チョコレートの場合、LG添加チョコレー
トおよびアルギン酸添加チョコレートとノーマルチョコ
レートとを比較すると、LG添加チョコレートおよびアル
ギン酸添加チョコレートではノーマルなチョコレートよ
り約3g多い食物繊維を摂取することが可能である。した
がって、LG添加チョコレートおよびアルギン酸添加チョ
コレートでは、食物繊維の作用による血圧上昇抑制効果
を得ることができる。
しかし、アルギン酸添加チョコレートは、アルギン酸
の影響によりチョコレートの粘度が高くなり口溶けが悪
くなった。それに対して本発明によるLG添加チョコレー
トは、味の面でもノーマルチョコレートに劣らない良好
な味を示した。
更に、本発明によるLG添加チョコレートでは、高い陽
イオン交換能によるくナトリウムイオンの吸着作用によ
り、ナトリウム***量の増加効果を得ることができる。
実施例7(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、以下の手順によりLG1
添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% LG1 3 % 小麦粉に食塩、砂糖、油脂類、イースト、乳製品、
卵、並びに水を加え、ミキシングして生地を作製した。
この時発酵を助けるイーストフードや乳化剤や膨脹剤や
香料も加えた。次に生地を十分に発酵させ、分解し、リ
ング状に成形した。更に最終発酵させ、フライヤーで揚
げて製品とした。
実施例8(飲食物への応用) 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりLG2添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% LG2 3 % 比較例3 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりアルギン酸添加リングドーナツを製造した。
小麦粉 31.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% アルギン酸 3 % 比較例4 次の処方により原料を配合し、実施例7と同様の手順
によりノーマルリングドーナツを製造した。
小麦粉 34.2% 砂糖 6.0% ショートニング 1.0% マーガリン 2.0% 粉乳 2.5% 卵 30 % 水 20 % イースト 2.0% 食塩 0.4% イーストフード 0.2% 乳化剤 0.1% 膨脹剤 1.5% 香料 0.1% 前記したように製造した4種類のリングドーナツの試
食を行った。
2個で100gのリングドーナツの場合、LG添加リングド
ーナツおよびアルギン酸添加リングドーナツとノーマル
リングドーナツとを比較すると、LG添加リングドーナツ
およびアルギン酸添加リングドーナツではノーマルリン
グドーナツより約3g多い食物繊維を摂取することが可能
である。したがって、LG添加リングドーナツおよびアル
ギン酸添加リングドーナツは、食物繊維の作用による血
圧上昇抑制効果を得ることができる。
しかし、アルギン酸添加リングドーナツは、アルギン
酸の影響によりリングドーナツ生地の粘度が高くなり発
酵が不十分であったり、保存時に吸湿したりする問題点
が生じた。それに対して本発明によるLG添加リングドー
ナツは、味の面でもノーマルリングドーナツに劣らない
良好な味を示した。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質系材料から抽出したフェノール性高分
    子化合物とリグニンを主成分とする酸不溶性画分として
    得られることを特徴とする血圧上昇抑制作用を有する物
    質。
  2. 【請求項2】陽イオン交換能が高くナトリウムイオンを
    吸着しフェノール性高分子化合物のリグニンを主成分と
    する血圧上昇抑制作用を有する物質であって、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダー
    類を含む)またはその他の植物体(木材パルプ、木粉、
    藁、もみがら、ふすま、パガス等)をそのまま原料と
    し、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆砕
    のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセトン、
    エタノール等)による抽出のような化学的処理、または
    発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)処理
    のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に40〜98%の濃度の硫酸を2〜10倍の容量で加
    えて加水分解し、ろ過、洗浄を行なった残渣として得ら
    れ、 次の物理化学的特性を示すことを特徴とするLG1物質: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
  3. 【請求項3】通常の食品の製造の際に添加することによ
    り、請求項2記載のLG1物質を有効成分として含有する
    ことを特徴とする血圧上昇抑制作用を有する飲食物。
  4. 【請求項4】陽イオン交換能が高くナトリウムイオンを
    吸着しフェノール性高分子化合物のリグニンを主成分と
    する血圧上昇抑制作用を有する物質であって、 カカオ(胚乳、外皮、それらを加工したココアパウダー
    類を含む)またはその他の植物体(木材パルプ、木粉、
    藁、もみがら、ふすま、パガス等)をそのまま原料と
    し、または これらに対して、粉砕、磨砕、加熱、蒸煮もしくは爆砕
    のような物理的処理、各種溶媒(ヘキサン、アセトン、
    エタノール等)による抽出のような化学的処理、または
    発酵もしくは酵素(プロテアーゼ、アミラーゼ等)処理
    のような生化学的処理を加えたものを原料とし、 この原料に0.1〜2.0%の濃度の水酸化ナトリウムまたは
    水酸化カリウムを10〜50倍容量で加え、室温または加熱
    しながら30以上抽出を行い、抽出液を塩酸で中和してpH
    7以下として沈澱を生成させ、更に遠心分離またはろ過
    のような手段により取出し、蒸溜水で洗浄を行った沈澱
    物とし得られ、 次の物理化学的特性を示すことを特徴とするLG2物質: 分子量:200以上、 糖分:1%以下、 窒素量:1.5〜5.5%、 脂肪分:10%以下、 灰分:10%以下、 メトキシル基数:5〜40%。
  5. 【請求項5】通常の食品の製造の際に添加することによ
    り、請求項4記載のLG2物質を有効成分として含有する
    ことを特徴とする血圧上昇抑制作用を有する飲食物。
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