JP2588218Y2 - スタビライザ用ブッシュ装置 - Google Patents
スタビライザ用ブッシュ装置Info
- Publication number
- JP2588218Y2 JP2588218Y2 JP1993000515U JP51593U JP2588218Y2 JP 2588218 Y2 JP2588218 Y2 JP 2588218Y2 JP 1993000515 U JP1993000515 U JP 1993000515U JP 51593 U JP51593 U JP 51593U JP 2588218 Y2 JP2588218 Y2 JP 2588218Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bush
- stabilizer
- vehicle body
- bracket
- bulging
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のサスペンション
用スタビライザを支持するスタビライザ用ブッシュ装置
に関する。
用スタビライザを支持するスタビライザ用ブッシュ装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、独立懸架方式のサスペンションを
有する車両においては、両端に左右夫々のサスペンショ
ン部材に連結されるアーム部を曲成した横方向に長手の
スタビライザを設け、車体に取付けられる弾性材から成
るブッシュにスタビライザを挿通支持させ、左右のサス
ペンション部材が逆位相で上下動するときにスタビライ
ザが捩られ、この捩り反力により車両のロール剛性が得
られるようにしている。
有する車両においては、両端に左右夫々のサスペンショ
ン部材に連結されるアーム部を曲成した横方向に長手の
スタビライザを設け、車体に取付けられる弾性材から成
るブッシュにスタビライザを挿通支持させ、左右のサス
ペンション部材が逆位相で上下動するときにスタビライ
ザが捩られ、この捩り反力により車両のロール剛性が得
られるようにしている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記の如くスタビライ
ザを弾性材から成るブッシュを介して車体に支持するの
は、スタビライザから車体への振動の伝達を抑制するた
めであるが、反面、左右のサスペンション部材が逆位相
で上下動するときにスタビライザがブッシュを圧縮しつ
つ上下に傾き易くなり、その分スタビライザが捩られな
くなって所要のロール剛性が得られなくなる。
ザを弾性材から成るブッシュを介して車体に支持するの
は、スタビライザから車体への振動の伝達を抑制するた
めであるが、反面、左右のサスペンション部材が逆位相
で上下動するときにスタビライザがブッシュを圧縮しつ
つ上下に傾き易くなり、その分スタビライザが捩られな
くなって所要のロール剛性が得られなくなる。
【０００４】本考案は、以上の点に鑑み、スタビライザ
の傾動を抑制して所要のロール剛性を得られるようにし
たスタビライザ用のブッシュ装置を提供することをその
目的としている。
の傾動を抑制して所要のロール剛性を得られるようにし
たスタビライザ用のブッシュ装置を提供することをその
目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本考案は、車両のサスペンション用スタビライザを挿通
する弾性材より成るブッシュを、該ブッシュを抱持する
ブラケットを介して車体に取付けるものにおいて、ブラ
ケットで抱持されるブッシュの周面部分全体を軸方向断
面が径方向外方に膨出する曲面となる膨出部に形成し、
ブラケットに該膨出部を受け入れる、該膨出部に合致す
る形状の凹入部を形成すると共に、ブッシュの車体に対
する当接面全体を軸方向断面が径方向外方に膨出する曲
面となる膨出部に形成し、車体側に該膨出部を受け入れ
る、該膨出部に合致する形状の凹入部を形成している。
本考案は、車両のサスペンション用スタビライザを挿通
する弾性材より成るブッシュを、該ブッシュを抱持する
ブラケットを介して車体に取付けるものにおいて、ブラ
ケットで抱持されるブッシュの周面部分全体を軸方向断
面が径方向外方に膨出する曲面となる膨出部に形成し、
ブラケットに該膨出部を受け入れる、該膨出部に合致す
る形状の凹入部を形成すると共に、ブッシュの車体に対
する当接面全体を軸方向断面が径方向外方に膨出する曲
面となる膨出部に形成し、車体側に該膨出部を受け入れ
る、該膨出部に合致する形状の凹入部を形成している。
【０００６】
【作用】ブッシュの周面の膨出部及び車体に対する当接
面の膨出部がブラケットの凹入部及び車体側の凹入部に
より軸方向両側から挾圧され、そのためブッシュの圧縮
に伴う軸方向両側への肉の張り出しが規制される。かく
て、ブッシュの圧縮に対する弾性係数が増加し、ブッシ
ュの圧縮に起因したスタビライザの傾動が抑制される。
面の膨出部がブラケットの凹入部及び車体側の凹入部に
より軸方向両側から挾圧され、そのためブッシュの圧縮
に伴う軸方向両側への肉の張り出しが規制される。かく
て、ブッシュの圧縮に対する弾性係数が増加し、ブッシ
ュの圧縮に起因したスタビライザの傾動が抑制される。
【０００７】
【実施例】図１を参照して、１はスタビライザでありそ
の両端部に曲成したアーム部１ａを左右のサスペンショ
ンＡの構成部材の一つであるロアアームＡ1に連結し
（図面には片側のみを示した）、該スタビライザ１をブ
ラケット２を介して車体Ｂに取付けられる弾性材よりな
るブッシュ３に挿通支持させた。
の両端部に曲成したアーム部１ａを左右のサスペンショ
ンＡの構成部材の一つであるロアアームＡ1に連結し
（図面には片側のみを示した）、該スタビライザ１をブ
ラケット２を介して車体Ｂに取付けられる弾性材よりな
るブッシュ３に挿通支持させた。
【０００８】図２、図３は、本案装置と構成が部分的に
一致する比較例を示している。この比較例のブッシュ３
は、車体に当接する平坦な当接面３ａとアーチ状の外周
面３ｂとを有する略蒲鉾状に形成されており、ブッシュ
３に軸孔３ｃと該軸孔３ｃから外周面３ｂに達する割面
３ｄとを形成し、ブッシュ３を割面３ｄ部分で開いて軸
孔３ｃにスタビライザ１を挿入し、略Ｕ字状のブラケッ
ト２でブッシュ３の外周面３ｂをその軸方向両端部を除
いて抱持し、ブラケット２の上端に形成した１対のフラ
ンジ２ａにおいて車体Ｂに締結して、ブッシュ３を車体
Ｂに取付けるようにした。
一致する比較例を示している。この比較例のブッシュ３
は、車体に当接する平坦な当接面３ａとアーチ状の外周
面３ｂとを有する略蒲鉾状に形成されており、ブッシュ
３に軸孔３ｃと該軸孔３ｃから外周面３ｂに達する割面
３ｄとを形成し、ブッシュ３を割面３ｄ部分で開いて軸
孔３ｃにスタビライザ１を挿入し、略Ｕ字状のブラケッ
ト２でブッシュ３の外周面３ｂをその軸方向両端部を除
いて抱持し、ブラケット２の上端に形成した１対のフラ
ンジ２ａにおいて車体Ｂに締結して、ブッシュ３を車体
Ｂに取付けるようにした。
【０００９】また、ブラケット２で抱持されるブッシュ
３の周面部分全体を軸方向断面が径方向外方に膨出する
曲面となる膨出部３ｅに形成し、ブラケット２に該膨出
部３ｅを受け入れる、該膨出部３ｅに合致する形状にな
るように径方向外方に凹入した凹入部２ｂを形成した。
３の周面部分全体を軸方向断面が径方向外方に膨出する
曲面となる膨出部３ｅに形成し、ブラケット２に該膨出
部３ｅを受け入れる、該膨出部３ｅに合致する形状にな
るように径方向外方に凹入した凹入部２ｂを形成した。
【００１０】尚、ブッシュ３の外周面軸方向両端に、径
方向外方に突出するリブ３ｆを形成し、該リブ３ｆ間に
ブラケット２を嵌合させるようにした。
方向外方に突出するリブ３ｆを形成し、該リブ３ｆ間に
ブラケット２を嵌合させるようにした。
【００１１】以上の構成によれば、ブッシュ３の膨出部
３ｅがブラケット２に形成した凹入部２ｂにより軸方向
両側から挾圧され、該ブッシュ３の圧縮に伴う軸方向両
側への肉の張り出しが規制されてブッシュ３の圧縮に対
する弾性係数が増加し、スタビライザ１からブッシュ３
に作用する圧縮力に対する支持剛性が向上する。これに
より左右のサスペンション部材Ａが逆位相で上下動する
ときのスタビライザ１の傾動が抑制され、逆位相での上
下動時にスタビライザ１が確実に捩られて所要のロール
剛性が得られる。
３ｅがブラケット２に形成した凹入部２ｂにより軸方向
両側から挾圧され、該ブッシュ３の圧縮に伴う軸方向両
側への肉の張り出しが規制されてブッシュ３の圧縮に対
する弾性係数が増加し、スタビライザ１からブッシュ３
に作用する圧縮力に対する支持剛性が向上する。これに
より左右のサスペンション部材Ａが逆位相で上下動する
ときのスタビライザ１の傾動が抑制され、逆位相での上
下動時にスタビライザ１が確実に捩られて所要のロール
剛性が得られる。
【００１２】尚、上記比較例では車体の当接面３ａを平
坦面に形成したが、図４に示す如く当接面３ａ全体を軸
方向断面が径方向外方に膨出する曲面となる膨出部３ｇ
に形成し、該膨出部３ｇを受け入れる、該膨出部３ｇに
合致する形状の凹入部Ｂ1を車体Ｂに形成してもよく、
これによれば当接面３ａ側の軸方向への肉の張り出しも
規制でき、ブッシュ３の圧縮に対する弾性係数が一層増
加し有利である。
坦面に形成したが、図４に示す如く当接面３ａ全体を軸
方向断面が径方向外方に膨出する曲面となる膨出部３ｇ
に形成し、該膨出部３ｇを受け入れる、該膨出部３ｇに
合致する形状の凹入部Ｂ1を車体Ｂに形成してもよく、
これによれば当接面３ａ側の軸方向への肉の張り出しも
規制でき、ブッシュ３の圧縮に対する弾性係数が一層増
加し有利である。
【００１３】また、前記ブッシュ３を車体Ｂの上面に取
付ける場合、当接面３ａの膨出部３ｇを受け入れる凹入
部Ｂ1を車体上面に形成しなければならず該凹入部Ｂ1に
雨水等が侵入し防錆上の問題がある。この場合図５に示
す如く、ブッシュ３の膨出部３ｇを受け入れる凹入部４
ａと車体Ｂに対する平坦な当接面４ｂとを有する硬質樹
脂からなるアダプタ４を設け、該アダプタ４を加硫接着
等によりブッシュ３に結着し、ブッシュ３をアダプタ４
の当接面４ｂにおいて車体Ｂに取付ければ、ブッシュ３
の当接面側の軸方向への肉の張り出しをアダプタ４によ
り規制できると共に車体上面に凹入部Ｂ1を形成せずに
済み防錆上も有利である。
付ける場合、当接面３ａの膨出部３ｇを受け入れる凹入
部Ｂ1を車体上面に形成しなければならず該凹入部Ｂ1に
雨水等が侵入し防錆上の問題がある。この場合図５に示
す如く、ブッシュ３の膨出部３ｇを受け入れる凹入部４
ａと車体Ｂに対する平坦な当接面４ｂとを有する硬質樹
脂からなるアダプタ４を設け、該アダプタ４を加硫接着
等によりブッシュ３に結着し、ブッシュ３をアダプタ４
の当接面４ｂにおいて車体Ｂに取付ければ、ブッシュ３
の当接面側の軸方向への肉の張り出しをアダプタ４によ
り規制できると共に車体上面に凹入部Ｂ1を形成せずに
済み防錆上も有利である。
【００１４】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よれば、ブッシュの圧縮に伴う軸方向両側への肉の張り
出しを規制して圧縮に対するブッシュの弾性係数を増加
することで、左右のサスペンション部材の逆位相での上
下動に際してのスタビライザの傾動を防止できて、スタ
ビライザの捩れによる所要のロール剛性が得られる。
よれば、ブッシュの圧縮に伴う軸方向両側への肉の張り
出しを規制して圧縮に対するブッシュの弾性係数を増加
することで、左右のサスペンション部材の逆位相での上
下動に際してのスタビライザの傾動を防止できて、スタ
ビライザの捩れによる所要のロール剛性が得られる。
【図１】 本案装置によるスタビライザの取付け状態を
示す斜視図
示す斜視図
【図２】 本案装置と構成が部分的に一致する比較例の
分解状態の斜視図
分解状態の斜視図
【図３】 図２の装置の截断面図
【図４】 本案装置の一例の截断面図
【図５】 他の実施例の截断面図
【符号の説明】 Ａ サスペンション Ｂ 車体 １ スタビライザ ２ ブラケット ２ｂ、Ｂ1、４ａ 凹入部 ３ ブッシュ ３ｅ、３ｇ 膨出部 ４ アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60G 21/055 F16F 1/36 F16F 15/08
Claims (1)
- 【請求項１】 車両のサスペンション用スタビライザを
挿通する弾性材より成るブッシュを、該ブッシュを抱持
するブラケットを介して車体に取付けるものにおいて、 ブラケットで抱持されるブッシュの周面部分全体を軸方
向断面が径方向外方に膨出する曲面となる膨出部に形成
し、ブラケットに該膨出部を受け入れる、該膨出部に合
致する形状の凹入部を形成すると共に、 ブッシュの車体に対する当接面全体を軸方向断面が径方
向外方に膨出する曲面となる膨出部に形成し、車体側に
該膨出部を受け入れる、該膨出部に合致する形状の凹入
部を形成する、 ことを特徴とするスタビライザ用ブッシュ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993000515U JP2588218Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | スタビライザ用ブッシュ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993000515U JP2588218Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | スタビライザ用ブッシュ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH072116U JPH072116U (ja) | 1995-01-13 |
| JP2588218Y2 true JP2588218Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11475917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993000515U Expired - Fee Related JP2588218Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | スタビライザ用ブッシュ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588218Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100501359B1 (ko) * | 2002-09-17 | 2005-07-18 | 현대자동차주식회사 | 차량용 현가장치의 스테빌라이저바 고정수단 |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP1993000515U patent/JP2588218Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH072116U (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |