JP2588000Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2588000Y2
JP2588000Y2 JP1993017666U JP1766693U JP2588000Y2 JP 2588000 Y2 JP2588000 Y2 JP 2588000Y2 JP 1993017666 U JP1993017666 U JP 1993017666U JP 1766693 U JP1766693 U JP 1766693U JP 2588000 Y2 JP2588000 Y2 JP 2588000Y2
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JP
Japan
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reel
brake
spool shaft
braking
support rod
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JP1993017666U
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English (en)
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JPH0675168U (ja
Inventor
昭彦 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は両軸受リールに係り、特
に遠心ブレーキの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スプール軸を両端で支持するよ
うにした両軸受リールが広く知られている。この両軸受
リールにあっては、スプール軸の回転を制動してバック
ラッシュを防止すべく、遠心ブレーキ装置が設けられて
いる。
【0003】この遠心ブレーキ装置のブレーキ力を調節
することのできる機構については、従来より提案されて
いる(実開平3−79665号)。この実開平3−79
665号に記載のものは、スプール軸の軸方向に位置変
更可能に構成したブレーキドラムの制動面を、テーパあ
るいは階段状に拡径して形成し、回転中心から制動面へ
の距離を変化させることにより制動力を調整するもので
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にブレーキドラムの制動面をテーパ状に形成すると、ブ
レーキシューの当接面もテーパ状に形成する必要があ
り、組立時に方向性が必要となり、組立及びその後の調
整が困難であるといった問題点を有する。また、ブレー
キドラムの制動面を階段状に形成すると、制動力の微調
整を行うことができないといった問題点を有する。
【0005】本考案は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、組立が容易でしかも制動力の微調整
を行なうことのできる両軸受リールを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、リールの外郭
を構成するリール本体部と、このリール本体部に両端が
軸支されたスプール軸と、このスプール軸に固定された
スプールとを備えた両軸受リールにおいて、上記リール
本体部にはこのリール本体部に形成された孔を貫通する
突起部を有するとともに、上記リール本体部に形成され
たボス部にガイドされつつ、上記スプール軸の軸方向移
動可能にスライド部材が設けられ、このスライド部材に
は制動板が設けられ、上記リール本体部には上記突起部
が挿入されるとともに、上記突起部の先端が当接し、上
記スライド部材を移動させるカム面を有する孔が穿設さ
れたブレーキ調整部材が設けられ、上記スプール軸には
このスプール軸の軸方向の異なる位置に径方向に少なく
とも本の支持杆が設けられ、この支持杆にはこの支持
杆の軸方向移動可能に上記制動板に当接して制動する制
動部材が設けられ、上記スライド部材の移動に応じて上
記制動部材と上記制動板との当接面積が変化することを
特徴とする。
【0007】
【作用】釣糸を放出する際には、スプールの回転に制動
を掛けるべく、ブレーキ調整部材を操作する。このブレ
ーキ調整部材のカム面に当接された制動板を設けたスラ
イド部材がカム面に従って、スプール軸の軸方向に移動
される。この移動により、制動板と制動部材の当接部と
の重なり合う面積が変化し、制動板と制動部材との当接
面積が変化することとなる。このため、制動力の微調整
を行うことができる。すなわち、制動力を大きくしたい
場合にはスライド部材に設けた制動板と支持杆の制動部
材との当接面積が大きくなるようにブレーキ調整部材を
調整し、制動力を小さくしたい場合にはスライド部材に
設けた制動板と支持杆の制動部材との当接面積が小さく
なるようにブレーキ調整部材を調整すればよい。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の一実施例
について説明する。図1は本考案における両軸受リール
の正面断面図である。図中符号1はリール本体であり、
このリール本体1の図中右側にはハンドル軸2が回転可
能に設けられている。このハンドル軸2にはハンドル3
が固定されている。また、このハンドル軸2には歯車4
が固定されている。一方、リール本体1の図中左側には
制動板支持部材5が取付けられており、この制動板支持
部材5のボス部5aに設けられた軸受6を介してスプー
ル軸7の一端が支持されている。このスプール軸7はリ
ール本体1の仕切部1aに設けられた軸受8を貫通し、
さらにリール本体1の図中右側部に設けられた軸受9に
その他端が支持されている。このスプール軸7の軸受8
と軸受9との間にはピニオン10が設けられており、こ
のピニオン10は、上記歯車4に噛合されている。さら
に、スプール軸7には釣糸を捲回するスプール11が固
定され、スプール軸7の回転に伴ない一体回転しうるよ
うに構成されている。
【0009】一方、制動板支持部材5には2つの孔5
b,5bが穿設されている。また、制動板支持部材5の
内部にはスライドカム12がスプール軸7の軸方向(図
中左右方向)にスライド可能に設けられている。このス
ライドカム12には突起12a,12aが形成されてお
り、上記孔5b,5bを貫通している。そして、この突
起12aは図中左方に突出する。また、スライドカム1
2の図中右側内周壁には制動板13が固定されている。
さらに、ボス部5aの先端部(図中右端部)に形成され
たフランジ部5cとスライドカム12との間にばね14
が設けられており、スライドカム12を常時図中左方に
付勢している。また、リール本体1の図中左方には、蓋
体15が取付けられており、この蓋体15にはブレーキ
調整ねじ16が回転可能に設けられている。このブレー
キ調整ねじ16には、奥端部にカム面16aが形成され
た円弧孔16bが形成されている。この円弧孔16bに
上記スライドカム12の突起12aが挿入され、この突
起12aの先端部が上記カム面16aに当接されてい
る。また、蓋体15の内部には鳴き爪17が固着されて
おり、ブレーキ調整ねじ16の位置決めがなされるよう
に構成されている。
【0010】図2において、スプール軸7には図中上下
方向に第一支持杆18,18が設けられており、この第
一支持杆18,18のそれぞれにはブレーキシュー1
9,19が第一支持杆18の軸方向に移動可能に設けら
れている。さらに、図2中左右方向であって図1におい
て上記第一支持杆18よりも図1中左方には第二支持杆
20,20がスプール軸7に固定されている。図2にお
いて、この第二支持杆20,20のそれぞれにはブレー
キシュー21,21が第二支持杆20の軸方向に移動可
能に設けられている。ここで、この第二支持杆20の先
端部にはストッパー部20aが形成されており、ブレー
キシュー21の係合部21aに係合することにより、ブ
レーキシュー21が第二支持杆20から外れるのを防止
している。また、ブレーキシュー19には、図1におい
て、フランジ部19aが形成されており、このフランジ
部19aがスプール11の凹部11a内に位置せしめら
れている。このため、フランジ部19aが凹部11aの
端面11bに係止することにより、ブレーキシュー19
が第一支持杆18より抜け止めされている。
【0011】このように構成された両軸受リールの作用
について以下に説明する。スプール11の回転に掛かる
制動力を調整するような場合には、図1において、ブレ
ーキ調整ねじ16を回転させる。このとき鳴き爪17と
係合歯16cとの係合により発生する音の数を数えるこ
とにより、ブレーキ調整ねじ16の回転位置を確認する
ことができる。また、回転位置を微妙に調整することが
でき、鳴き爪17と係合歯16cとの係合によりその調
整位置を保持することができる。ブレーキ調整ねじ16
を回転させると、スライドカム12の突起12aの先端
が当接するカム面16aの位置が変わる。このためスラ
イドカム12は制動板支持部材5のボス部5aにガイド
されつつ、図中左右方向に移動する。すると、このスラ
イドカム12に設けられた制動板13もまた、図中左右
方向に移動することとなり、ブレーキシュー19,21
が制動板13に当接する当接面積が変化する。すなわ
ち、スプール11の回転力の制動を大きくとる際には、
制動板13とブレーキシュー19,21との当接面積を
大きくとるべく、スライドカム12を、上述の操作によ
り図1中右方に移動させる。また、回転力の制動を小さ
くしたい場合には、制動板13と、ブレーキシュー1
9,21との当接面積を小さくすべく、スライドカム1
2を、上述の操作により図1中左方に移動させる。
【0012】このようにして、所望の制動力に微調整し
た後に、釣糸を放出すべく放出動作を行なう。これによ
りスプール軸7及びスプール11が回転し、釣糸が順次
繰り出される。一方、スプール軸7の回転により第一支
持杆18,第二支持杆20もまた回転し、この回転によ
り第一支持杆18、第二支持杆20に設けられたブレー
キシュー19,ブレーキシュー21は遠心力により、遠
心方向に移動するため、図2において制動板13に押圧
される。これにより、スプール軸7の回転、ひいてはス
プール11の回転に制動が掛けられる。また、釣糸放出
時に釣糸の繰出量よりもスプール11が回転してしまう
のを防止することができ、ひいてはバックラッシュの防
止をすることができる。なお、図1において、ブレーキ
シュー19はフランジ部19aがスプール11の端面1
1bに当接することにより第一支持杆18からの抜け止
めが防止される。また、図2において、ブレーキシュー
21は係合部21aが第二支持杆20のストッパー部2
0aに係合することにより、第二支持杆20からの抜け
止めが防止される。
【0013】なお、上述実施例にあっては支持杆が2本
の場合について説明したが、必らずしも2本である必要
はなく、図3に示す如く、第三支持杆31を第一支持杆
18、第二支持杆20とともにスプール軸7の軸方向の
異なる位置に設けるようにしても良い。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のように構成したことに
より、スプールに掛ける制動力を適宜所望に応じて微調
整することができ、バックラッシュを有効に防止するこ
とができる。また、調整作業はブレーキ調整部材を操作
することにより容易に行うことができる。さらに、ブレ
ーキシューの当接面がテーパ状に形成されていないため
組立時に方向性を考慮する必要がなく、組立作業を容易
に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における両軸受リールの正面断面図であ
る。
【図2】本考案における両軸受リールの側面断面図であ
る。
【図3】本考案における両軸受リールの他の実施例の正
面断面図である。
【符号の説明】
1…リール本体(リール本体部) 5…制動板支持部材(リール本体部) 5a…ボス部 5b…孔 7…スプール軸 11…スプール 12…スライドカム(スライド部材) 12a…突起(突起部) 13…制動板 15…蓋体(リール本体部) 16…ブレーキ調整ねじ(ブレーキ調整部材) 16a…カム面 16b…円弧孔(孔) 18…第一支持杆(支持杆) 19…ブレーキシュー(制動部材) 20…第二支持杆(支持杆) 21…ブレーキシュー(制動部材) 31…第三支持杆(支持杆)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールの外郭を構成するリール本体部
    と、このリール本体部に両端が軸支されたスプール軸
    と、このスプール軸に固定されたスプールとを備えた両
    軸受リールにおいて、上記リール本体部にはこのリール
    本体部に形成された孔を貫通する突起部を有するととも
    に、上記リール本体部に形成されたボス部にガイドされ
    つつ、上記スプール軸の軸方向移動可能にスライド部材
    が設けられ、このスライド部材には制動板が設けられ、
    上記リール本体部には上記突起部が挿入されるととも
    に、上記突起部の先端が当接し、上記スライド部材を移
    動させるカム面を有する孔が穿設されたブレーキ調整部
    材が設けられ、上記スプール軸にはこのスプール軸の軸
    方向の異なる位置に径方向に少なくとも本の支持杆が
    設けられ、この支持杆にはこの支持杆の軸方向移動可能
    に上記制動板に当接して制動する制動部材が設けられ
    上記スライド部材の移動に応じて上記制動部材と上記制
    動板との当接面積が変化することを特徴とする両軸受リ
    ール。
JP1993017666U 1993-04-08 1993-04-08 両軸受リール Expired - Lifetime JP2588000Y2 (ja)

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JPH0675168U JPH0675168U (ja) 1994-10-25
JP2588000Y2 true JP2588000Y2 (ja) 1998-12-24

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