JP2001025341A - 釣用リール - Google Patents

釣用リール

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JP2001025341A
JP2001025341A JP11199980A JP19998099A JP2001025341A JP 2001025341 A JP2001025341 A JP 2001025341A JP 11199980 A JP11199980 A JP 11199980A JP 19998099 A JP19998099 A JP 19998099A JP 2001025341 A JP2001025341 A JP 2001025341A
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Akinori Sakumoto
昭則 作本
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り糸放出時のスプールのフリー回転時に強
いブレーキ力が作用するが、釣り糸巻き取り時のハンド
ルによるスプールの駆動回転の際にはブレーキ力が作用
しない新規な構造を有する釣用リールを提供すること。 【解決手段】 この釣用リールは、ハンドル5の回転を
スプール2に伝達する第1のクラッチ機構4と、スプー
ル2にブレーキ力を与える第2のクラッチ機構15およ
びブレーキ力付与手段22〜25を備えている。第2の
クラッチ機構15は、スプール軸に取り付けられた第1
のクラッチ部材16および第2のクラッチ部材17とか
らなり、第1のクラッチ機構4のクラッチオフ動作に応
じて、第1のクラッチ部材16と第2のクラッチ部材1
7とを係合するクラッチオン動作と、第1のクラッチ機
構4のクラッチオン動作に応じて、第1のクラッチ部材
16と第2のクラッチ部材17とを係合解除するクラッ
チオフ動作とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣用リールに関
し、特に、スプールのフリー回転にブレーキ力を作用さ
せるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の釣用リールとして、たと
えば図9に示すように、釣り糸が巻回されるスプール3
0と一体回転するスプール軸31の軸受部32に調整ツ
マミ33を設けているものがある。図9では、軸受部3
2にハウジング34の外側から軸方向に貫通螺合した調
整ツマミ33を設け、この調整ツマミ33の端部にスプ
ール軸31の先端を当接させている。
【0003】調整ツマミ33の本来の役目は、スプール
軸31に取り付けられたスプール30の左右方向のガタ
を調節することにあるが、強く締めることでスプール回
転にブレーキ力を与えることができる。すなわち、調整
ツマミ33を右方向にねじ込んでいくと、スプール軸3
1の先端に圧力が加わると共に、調節ツマミ33の内側
に設けた弁33a,33aが、調節ツマミ33の方向に
閉じ、スプール軸31の側面に圧力を及ぼす。このた
め、スプール30の回転にブレーキ力が作用する。した
がって、スプール30をフリー回転にして釣り糸を放出
し、仕掛けを水中に落とし込む場合に、その回転にブレ
ーキ力による抵抗を与え、スプールの過回転を抑制して
釣り糸のバックラッシュを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構造では、ハンドル(図示しない)を回してスプール軸
31を回転させることによりスプール30を釣り糸巻き
取り回転させる場合、ハンドルの釣り糸巻取り回転にブ
レーキ力が作用することになる。したがって、釣り糸放
出時に強いブレーキを掛けると、取り糸巻き取り時にハ
ンドルの回転が重くなるため、スプール30に強いブレ
ーキを掛けられない。
【0005】そこで、出願人は、釣り糸放出時のスプー
ルのフリー回転の際には、スプール軸にブレーキ力が作
用するが、ハンドルによって回転するスプールの釣り糸
巻き取りの際には、スプール軸にブレーキ力が作用しな
い構造を有する両軸受タイプの釣用リールを既に提案し
ている(特開平10-174540号)。
【0006】図10および図11は、上述の構造を有す
る両軸受リールを説明する図である。図10において、
両軸受リールは、左ハウジング41、右ハウジング4
2、スプール43、スプールシャフト44、クラッチ機
構45、ハンドル46、ドラグ機構47、駆動機構4
8、ブレーキ機構A、テーパ筒A1、コイルスプリング
A2およびブレーキ力調整つまみA3を備えている。
【0007】この構造では、スプールシャフト44に形
成したテーパ面の周りに接触状態で巻き付けたコイルス
プリングA2を圧縮、復帰させることにより、スプール
シャフト44への接触量を増減する。それと共に、スプ
ールシャフト44の釣り糸繰り出し回転に伴うコイルス
プリングA2の巻き径の縮小により、スプールシャフト
44に抵抗力を作用させてスプール43の回転にブレー
キ力を付与する。また、スプールシャフト44の釣り糸
巻き取り回転に対しては、コイルスプリングA2の巻き
径が広がるため、スプールシャフト44には抵抗力が作
用しないものとなる。
【0008】特開平10-174540号に示される技
術は、従来にない優れた効果を有するが、スプール43
が高速回転する場合には十分な制動力が得られにくいと
いう問題が生じている。なお、コイルスプリングA2の
材質や形状を適切なものとすれば、十分な制動力を得る
ことができるが、コイルスプリングA2の製造にコスト
や時間がかかり、釣用リールを低価格にて提供できなく
なってしまう。
【0009】本発明の目的は、釣り糸放出時のスプール
のフリー回転時にブレーキ力が作用するが、釣り糸巻き
取り時のハンドルによるスプールの駆動回転の際にはブ
レーキ力が作用しない新規な構造であって、スプールの
高速回転にも容易に対応できる釣用リールを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的に鑑みて、
本発明の釣用リールは、動力手段の回転をスプール軸に
取り付けられたスプールに伝達するクラッチオン動作
と、ハンドルの回転のスプールへの伝達を解除するクラ
ッチオフ動作とを行う第1のクラッチ機構を有する両軸
受リールであって、スプール軸の回転方向に回転可能に
なるようにスプール軸に取り付けられた第1のクラッチ
部材と、スプール軸の回転方向に固定されかつ軸方向に
移動可能になるようにスプール軸に取り付けられた第2
のクラッチ部材とからなり、第1のクラッチ機構のクラ
ッチオフ動作に応じて、第1のクラッチ部材と上記第2
のクラッチ部材とを係合するクラッチオン動作と、上記
第1のクラッチ機構のクラッチオン動作に応じて、上記
第1のクラッチ部材と上記第2のクラッチ部材とを係合
解除するクラッチオフ動作とを行う第2のクラッチ機構
と、第1のクラッチ部材にブレーキ力を与えるブレーキ
力付与手段とを備えている。
【0011】これにより、釣り糸放出時のスプールのフ
リー回転にブレーキ力による抵抗が与えられてスプール
の過回転が抑制され、釣り糸のバックラッシュを防止す
ることができる。また、釣り糸を巻回する場合、ブレー
キは解除され、スプールは、ブレーキ力による抵抗なし
に、ハンドルにより軽く回転駆動することができる。ま
た、クラッチ動作でブレーキをオンオフするので、ブレ
ーキオン時に強いブレーキ力を与える構造とし易いもの
となる。
【0012】また、他の発明では、上述の発明の釣用リ
ールに加え、第1のクラッチ機構は、動力手段の回転に
より回転するドライブギヤと、スプール軸に取り付けら
れてドライブギヤとかみ合い、クラッチオン動作時にス
プール軸の回転方向に固定されて動力手段の回転をスプ
ール軸に伝達すると共に、クラッチオフ動作時にスプー
ル軸の軸方向に移動することによりスプール軸の回転方
向にフリー状態となって動力手段の回転の前記スプール
軸への伝達を解除するピニオンギヤとを含み、第2のク
ラッチ機構は、さらに、ピニオンギヤと第2のクラッチ
部材との間に配置された第1のコイルスプリングと、第
1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材の間に配置され
た第2のコイルスプリングとを含む。
【0013】これにより、第1のクラッチ機構のクラッ
チオフ動作に応じて、第2のクラッチ機構をクラッチオ
ン動作させると共に、第1のクラッチ機構のクラッチオ
ン動作に応じて、第2のクラッチ機構をクラッチオフ動
作させることができる。また、ピニオンギヤの軸方向移
動を利用しているので、スペース的に有利となると共に
安定した動作が可能となる。
【0014】また、他の発明では、上述の発明の釣用リ
ールに加え、ブレーキ力付与手段は、第1のクラッチ部
材に接触するブレーキ材と、ブレーキ調整ツマミと、ブ
レーキ材とブレーキ調整ツマミの間に配置され、ブレー
キ材を第1のクラッチ部材に押し付ける弾性手段とから
なる。
【0015】これにより、第1のクラッチ部材したがっ
て第2のクラッチ機構に与えるブレーキ力を調整するこ
とができる。また、弾性部材を強くすることで容易に強
いブレーキ力を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による釣用リールの
実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この釣用
リールはいわゆる両軸受リールと呼ばれるもので、スプ
ールが両端で軸受されるものとなっているが、片軸受型
のリールにも本発明を適用することができる。
【0017】図1は、本発明の釣用リールの実施の形態
を示す要部断面図である。図1において、右ハウジング
1に備えられた軸受部1aと左ハウジング(図示しな
い)に備えられた軸受部(図示しない)の間に、スプー
ル2を取り付けたスプール軸3が回転自在に支持されて
いる。スプール2の回転は、第1のクラッチ機構4のク
ラッチオン、クラッチオフ切り替えによって、駆動回転
とフリー回転とに切り替え可能になっている。
【0018】第1のクラッチ機構4は、動力手段となる
ハンドル5の回転により回転する回転軸6に取り付けら
れたドライブギヤ7と、スプール軸3に取り付けられて
ドライブギヤ7とかみ合うピニオンギヤ8とからなる。
ピニオンギヤ8は、クラッチオン動作時に、スプール軸
3の回転方向に固定されてハンドル5の回転をドライブ
ギヤ6からスプール軸3に伝達する。また、ピニオンギ
ヤ8は、クラッチオフ動作時に、図1においてクラッチ
レバー10(図2参照)の操作によりジャック部材13
の段部13aがピニオンギヤ8の方へ移動することによ
り、スプール軸3の軸方向に移動する。それにより、ピ
ニオンギヤ8は、スプール軸3の回転方向にフリー状態
となって、ハンドル5の回転のスプール軸3への伝達を
解除する。
【0019】第1のクラッチ機構4の構造例は、たとえ
ば図2から図4に示される。図2から図4は手動クラッ
チ機構の構造を示し、クラッチレバー10をオンの状態
にセットすると、図3のように、スプール軸3にピニオ
ンギヤ8が完全にかみ合って直結される。それにより、
ピニオンギヤ8が回転すると、同時にスプール軸3およ
びスプール2も回転する。
【0020】図5は、スプール軸3とピニオンギヤ8の
かみ合い形状の一例を示す。スプール軸3には、スプー
ル2が取り付けられる大径円柱部3aに続いて嵌合部3
bが形成され、続いて小径円柱部3cが形成されてい
る。嵌合部3bは、その断面が略小判とされ、後述する
溝8aに嵌合可能となっている。ピニオンギヤ8には、
スプール軸3の嵌合部3bが嵌まる溝8aと、小径円柱
部3cが貫通する穴8bが形成されている。スプール軸
3とピニオンギヤ8は、溝8aに嵌合部3bが嵌まると
結合されて一体的に回転可能となる。また、スプール軸
3とピニオンギヤ8は、ピニオンギヤ8の移動により溝
8aから嵌合部3bが離れると、スプール軸3とピニオ
ンギヤ8はお互いにフリー状態となり、別々に回転す
る。
【0021】一方、図2に示すように、クラッチレバー
10をオン(実線状態)からオフ(点線状態)の状態に
セットすると、クラッチレバー10の中心にあるエキセ
ントリック11が回転する。それと同時に、エキセント
リック11に立設されたボス12の位置が図2において
下方に移動する。ボス12にはジャック部材13が直結
しているので、ジャック部材13も下方に移動する。ジ
ャック部材13には段部13aがあり、ジャック部材1
3が図2において下方に移動すると、この段部13aが
ヨーク14を押し下げる。ヨーク14は、ピニオンギヤ
8の中央の溝8dにかみ合ってこれを支えているので、
ヨーク14の動きに合わせて、ピニオンギヤ8も首を引
っ込めるような形で図4に示すように下降する。
【0022】図4に示すように、ピニオンギヤ8の首が
引っ込むと、スプール軸3とピニオンギヤ8とのかみ合
いは切り離されて、ピニオンギヤ8は空転し、その回転
運動はスプール2に伝わらない。つまり、スプール2
は、フリーの状態になる。
【0023】このように、スプール2は、ハンドル5か
らの回転が、スタードラグ14aを含むドラグ機構14
を介して第1のクラッチ機構4のクラッチオン動作によ
り行なわれる駆動回転と、クラッチオフ動作によりハン
ドル5の回転が切り離されてフリーに回転するフリー回
転とに切り替え可能になっている。
【0024】スプール軸4には、さらに第2のクラッチ
機構15が取り付けられている。第2のクラッチ機構1
5は、小径円柱部3cからさらに延設されたスプール軸
3の取付部3dの端部に取り付けられた第1のクラッチ
部材16と、ピニオンギヤ8と第1のクラッチ部材16
の間に取り付けられた第2のクラッチ部材17と、ピニ
オンギヤ8と第2のクラッチ部材17の間でスプール軸
3にフリー状態で取り付けられたコイルスプリング18
と、第1のクラッチ部材16と第2のクラッチ部材17
の間でスプール軸3にフリー状態で取り付けられたコイ
ルスプリング19とからなる。コイルスプリング18の
バネ力は、コイルスプリング19のバネ力より大きくな
るように設定されている。
【0025】スプール軸3の取付部3dは、その断面
が、嵌合部3bと同様に略小判状の形状を有している。
【0026】第1のクラッチ部材16は、図6に示すよ
うに、右ハウジング1の開口部1bに取り付けられた断
面H形状の円筒部材20の内壁20aに形成された中心
穴20a1を貫通する円柱部16aと、円柱部16aに
形成されたフランジ部16bと、円柱部16aの一方の
端部に形成された2つの突起部16cとを有している。
円柱部16aには、スプール軸3の取付部3dの断面ト
ラック形状の長手方向の径に遊嵌する直径を有する円形
貫通孔16dが開けられている。第1のクラッチ部材1
6は、図1において突起部16cが左側に位置するよう
に取り付けられる。なお、円筒部材20は、右ハウジン
グ1にかしめ21によって固定されている。
【0027】第2のクラッチ部材17は、図7に示すよ
うに、第1のクラッチ部材16の円柱部16aの外径よ
り若干大きくされた外径を有する所定の厚さの円板から
なり、その一面に、外周から半円にわたり中心方向に向
かって次第に深くなるように形成された凹部17aが設
けられている。また、第2のクラッチ部材17には、ス
プール軸3の取付部3dが貫通する断面トラック形状の
貫通孔17bが開けられている。第2のクラッチ部材1
7は、図1において凹部17aが右側に位置するように
取り付けられる。
【0028】円筒部材20の外周にはネジ山が切られて
おり、内側にネジが切られたブレーキ力付与手段として
のブレーキ調整ツマミ22が螺合している。
【0029】第1のクラッチ部材16のフランジ部16
bの一方の表面と円筒部材20の内壁20aの間には、
ブレーキ材23が挿入されている。同様に、フランジ部
16bの他方の表面にもブレーキ材23が挿入され、さ
らに、図8に示す形状のイアードワッシャ24が挿入さ
れている。イアードワッシャ24とブレーキ調整ツマミ
22の底部の間にはコイルスプリング25が配置されて
いる。
【0030】イアードワッシャ24の外周には、円筒部
材20に設けられた軸方向の2つの溝20bに係合し、
回り止めとなる2つの突起部24aが設けられている。
また、ブレーキ材23は、リン青銅、コルク材、木材等
の摩擦材から形成されている。
【0031】上述の構造において、釣り糸放出時、クラ
ッチレバー10をオフ状態になるようにセットすると、
ジャック部材13の段部13aがピニオンギヤ8の方へ
移動することにより、第1のクラッチ機構4がクラッチ
オフ動作する。すなわち、ピニオンギヤ8が、スプール
軸3の図1において右方向に移動し、スプール軸3の回
転方向にフリー状態となって、ハンドル5の回転のスプ
ール軸3への伝達を解除する。したがって、スプール2
はフリー回転状態となる。
【0032】ピニオンギヤ8が右方向に移動すると、コ
イルスプリング18が圧縮され、第2のクラッチ部材1
7は、コイルスプリング18のバネ力で付勢されてスプ
ール軸3の右方向に移動する。第2のクラッチ部材17
が右方向に移動すると、その凹部21aが第1のクラッ
チ部材16の突起部16cと係合し、第2のクラッチ機
構15はクラッチオン状態となる。
【0033】したがって、釣り糸放出によってスプール
2がフリー回転する時、スプール軸3の回転と共に、第
2のクラッチ部材17と第1のクラッチ部材16が一体
に回転する。
【0034】このとき、第1のクラッチ部材16は、ブ
レーキ材23、コイルスプリング25およびブレーキ調
整ツマミ22によってブレーキ力が付与されている。そ
のため、スプール2のフリー回転にブレーキ力により抵
抗が与えられてスプール2の過回転が抑制され、釣り糸
のバックラッシュを防止することができる。
【0035】ブレーキ力は、ブレーキ調整ツマミ22の
締め付け具合によって増減する。すなわち、ブレーキ調
整ツマミ22の締め付け具合により、コイルスプリング
25のバネ力が増減し、イアードワッシャ24を介する
ブレーキ材23の第1のクラッチ部材16への押し付け
力が変わり、ブレーキ力が増減するものである。
【0036】次に、釣り糸巻き取り時、クラッチレバー
10をオフからオン状態になるようにセットすると、ジ
ャック部材13の段部13aがピニオンギヤ8から離れ
る方向に移動することにより、第1のクラッチ機構4が
クラッチオン動作する。すなわち、ピニオンギヤ8が、
スプール軸3の図1において左方向に戻り、スプール軸
3の回転方向に固定された状態となって、ハンドル5の
回転をスプール軸3へ伝達する。したがって、スプール
2は駆動回転状態となる。
【0037】ピニオンギヤ8が左方向に戻ると、第2の
クラッチ部材17は、コイルスプリング19のバネ力に
より元の位置に復帰し、第1のクラッチ部材16は第2
のクラッチ部材17から切り離され、第2のクラッチ機
構15はクラッチオフ状態となる。
【0038】したがって、釣り糸巻き取り時にハンドル
5の回転によりスプール2が駆動回転する場合、ブレー
キは解除され、スプール2は、ブレーキ力による抵抗な
しに、ハンドル5により軽く回転駆動することができ
る。
【0039】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0040】たとえば、第1のクラッチ機構4は、実施
の形態では、手動式でオン、オフの切り替えをクラッチ
レバーで行う手動クラッチ機構を用いているが、クラッ
チオフする時だけ手動でクラッチレバーを操作し、逆に
クラッチオンにするときは、ハンドルを正転方向に回転
させるだけで自動的にクラッチレバーが戻りオンとな
る、技術上周知の自動式クラッチ機構を用いても良い。
【0041】本実施の形態の釣用リールは、ハンドル5
によってスプール2を回転する手動タイプとなっている
が、モータによって釣り糸をスプール2に巻回する電動
タイプにも本発明を適用することができる。また、クラ
ッチレバー10によってクラッチのオンオフを切り換え
るのではなく、ボタンスイッチによって駆動部材を動作
させてクラッチのオンオフを切り換えるようにしても良
い。
【0042】また、コイルスプリング18の両端が、第
2のクラッチ部材17とピニオン魏やの両者にそれぞれ
係止させる構造にしても良い。このようにすると、コイ
ルスプリング19は不要となる。また、コイルスプリン
グ25の代わりに、板バネ等他の弾性部材を採用しても
良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の釣用リールによれば、釣り糸放
出時にスプールをフリー回転させるときにブレーキが強
く掛けることができ、一方、釣り糸巻き取り時にスプー
ルをハンドルで駆動回転させるときには、ブレーキを解
除して、ハンドルを軽く回すことができる。また、スプ
ールが1分間に2万回転するような高速回転に対しても
十分なブレーキをかけることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣用リールの実施の形態を示す要部断
面図である。
【図2】図1の釣用リールにおける第1のクラッチ機構
の構造例である手動式クラッチ機構を示す平面図であ
る。
【図3】図1の釣用リールにおける第1のクラッチ機構
の構造例である手動式クラッチ機構におけるクラッチオ
ン時の斜視図である。
【図4】図1の釣用リールにおける第1のクラッチ機構
の構造例である手動式クラッチ機構におけるクラッチオ
フ時の斜視図である。
【図5】図1の釣用リールにおける第1のクラッチ機構
のピニオンギヤとスプール軸のかみ合いを説明する略図
である。
【図6】図1の両軸受リールにおける第2のクラッチ機
構の第1のクラッチ部材の構造を示し、(A)は平面
図、(B)は正面図である。
【図7】図1の釣用リールにおける第2のクラッチ機構
の第2のクラッチ部材の構造を示し、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図8】図1の釣用リールにおける第2のクラッチ機構
のイアードワッシャの形状を示す平面図である。
【図9】従来の釣用リールの構造例を示す一部切り欠き
部分正面図である。
【図10】従来の釣用リールの他の構造例を示す一部切
り欠き正面図である。
【図11】図10の要部拡大図である。
【符号の説明】
2 スプール 3 スプール軸(第1のクラッチ機構の一部) 4 第1のクラッチ機構 5 ハンドル(動力手段) 7 ドライブギヤ 8 ピニオンギヤ(第1のクラッチ機構の一部) 15 第2のクラッチ機構 16 第1のクラッチ部材(第2のクラッチ機構の一
部) 17 第2のクラッチ部材(第2のクラッチ機構の一
部) 18 コイルスプリング(第2のクラッチ機構の一
部) 19 コイルスプリング(第2のクラッチ機構の一
部) 22 ブレーキ調整つまみ(ブレーキ力付与手段の一
部) 23 ブレーキ材(ブレーキ力付与手段の一部) 24 イアードワッシャ(ブレーキ力付与手段の一
部;弾性手段の一部) 25 コイルスプリング(ブレーキ力付与手段の一
部;弾性手段の一部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力手段の回転をスプール軸に取り付け
    られたスプールに伝達するクラッチオン動作と、動力手
    段の回転のスプールへの伝達を解除するクラッチオフ動
    作とを行う第1のクラッチ機構を有する釣用リールであ
    って、 上記スプール軸の回転方向に回転可能になるように上記
    スプール軸に取り付けられた第1のクラッチ部材と、上
    記スプール軸の回転方向に固定されかつ軸方向に移動可
    能になるように上記スプール軸に取り付けられた第2の
    クラッチ部材とからなり、上記第1のクラッチ機構のク
    ラッチオフ動作に応じて、上記第1のクラッチ部材と上
    記第2のクラッチ部材とを係合するクラッチオン動作
    と、上記第1のクラッチ機構のクラッチオン動作に応じ
    て、上記第1のクラッチ部材と上記第2のクラッチ部材
    とを係合解除するクラッチオフ動作とを行う第2のクラ
    ッチ機構と、 上記第1のクラッチ部材にブレーキ力を与えるブレーキ
    力付与手段とを備えていることを特徴とする釣用リー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記第1のクラッチ機構は、前記動力手
    段の回転により回転するドライブギヤと、前記スプール
    軸に取り付けられて上記ドライブギヤとかみ合い、クラ
    ッチオン動作時に前記スプール軸の回転方向に固定され
    て前記動力手段による回転を前記スプール軸に伝達する
    と共に、クラッチオフ動作時に前記スプール軸の軸方向
    に移動することにより前記スプール軸の回転方向にフリ
    ー状態となって前記動力手段の回転の前記スプール軸へ
    の伝達を解除するピニオンギヤとを含み、前記第2のク
    ラッチ機構は、さらに、上記ピニオンギヤと前記第2の
    クラッチ部材との間に配置された第1のコイルスプリン
    グと、前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部
    材の間に配置された第2のコイルスプリングとを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の釣用リール。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ力付与手段は、前記第1の
    クラッチ部材に接触するブレーキ材と、ブレーキ調整ツ
    マミと、上記ブレーキ材と上記ブレーキ調整ツマミの間
    に配置され、該ブレーキ材を前記第1のクラッチ部材に
    押し付ける弾性手段とからなることを特徴とする請求項
    1記載の釣用リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6799790B2 (en) * 2002-02-05 2004-10-05 Mitsuba Corporation Automatically opening and closing system for vehicle
JP2016077174A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 株式会社シマノ 両軸受リール

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