JP2587767Y2 - 中空成型板のシール用バックアップ材 - Google Patents

中空成型板のシール用バックアップ材

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JP2587767Y2 JP1993008591U JP859193U JP2587767Y2 JP 2587767 Y2 JP2587767 Y2 JP 2587767Y2 JP 1993008591 U JP1993008591 U JP 1993008591U JP 859193 U JP859193 U JP 859193U JP 2587767 Y2 JP2587767 Y2 JP 2587767Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築の外壁に採用され
る中空セメント成型板の目地の止水防止に好適なシール
材の効用を格段に高めるバックアップ材に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の建物の外壁には図8に示すような
中空セメント成型板6(アスロックメース)が採用され
る場合が多い。中空セメント成型板6は普通セラミック
ス材の平板状のブロック材からなり、例えば図示のよう
な四角形状の中空孔9が複数個形成されている。この中
空孔9は切口部10側に開口する。中空セメント成型板
6は隣接する一対の中空セメント成型板6,6の切口部
10,10を相対向させて配設し外壁を形成するが、そ
の相対向する切口部には隙間、すなわち目地が形成され
る。中空セメント成型板6はそれ自体として何等の止水
対策がなされていないため、目地の止水防止としては図
9に示すようにバックアップ材1aを目地に挿入してシ
ールしなければならない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図9乃至図11に示す
ように、目地に挿入されたひも状のバックアップ材1a
は中空孔9のある部分では中空孔9内にバックアップ材
1aの一部が入り込み、中空孔9のない部分は切口部1
0,10間に介在して押し込まれシール材12の厚みが
薄くなる。そのため、中空孔9のある間のシールが十分
であっても中空孔9のない部分ではシールが不十分とな
る問題点が生ずる。すなわち、目地を均一にシールする
ことが難しい。特に、中空セメント成型板6は中空孔9
のしめる割合が多いため、シールが不十分となり、目地
の止水防止が不完全になる問題点がある。また、従来バ
ックアップ材と称されたものはゴム系のものが多く軟質
で変形しやすい。そのため、その変形しやすい部分から
雨水が洩れて入ることがしばしば起きやすいという欠点
がある。
【0004】 本考案は、以上の問題点を解決するもの
で、目地のシールが均一に出来ると共に、それ自体とし
てもシール性を有し、かつシール部の変形を防止し、
地の止水防止が確実に出来る中空成型板のシール材の効
用を格段に高めるバックアップ材を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上の目的を
達成するために、切口部側に開口し適宜間隔で配列され
る複数個の中空孔を形成する中空成型板の隣接する切口
部間の目地に介設されるシール用バックアップ材であっ
て、若干の可撓性を有する程度に硬質で変形しにくい材
質により構成され、前記目地に見合う厚みのベース部と
該ベース部の厚み方向に突出し前記中空孔に嵌合する輪
郭を有する凸部とを一体的に形成したものからなり、前
記凸部は、前記中空孔と同一間隔で配設されてなる中空
成型板のシール用バックアップ材を構成するものであ
る。また、シール用バックアップ材は、その一端側に雄
型係止具を設け、他端側に雌型係止具を設けるものから
なり、雄および雌型の係止具を互いに係合して任意の長
さのシール用バックアップ材とすることを特徴とするも
のである。更に、また、前記シール用バックアップ材は
ひも状及び/又は棒状の細長可撓材より成ることがもっ
ともよい。
【0006】
【作用】隣接する中空成型板の切口部側の目地にシール
用バックアップ材を介在させる。シール用バックアップ
材の凸部は中空孔内に嵌まり込み、ベース部は切口部に
接する。すなわち、中空成型板間の目地は中空孔をふさ
がれた状態でベース部によりシールされる。この状態で
目地の空隙にシール材を挿入すると、シール材はベース
部を覆った形で目地をシールする。すなわち、シール用
バックアップ材とシール材とにより目地は完全にシール
され止水防止される。また、一対のシール用バックアッ
プ材の雄型係止具と雌型係止具とを連結することによ
り、任意の長さのシール用バックアップ材を形成するこ
とができる。すなわち、外壁に使用する中空成型板の長
さに対応してシール用バックアップ材を形成することが
出来る。而して、従来のバックアップ材がゴム等比較的
軟質のものであって変形しやすく漏水しやすい作用を有
するに対し、本考案のバックアップ材は、凹凸部を嵌合
するに際してはやや一時的に変形するが、嵌合後は、元
の形に復元し、かつ従来のものにより硬質であるため、
バックアップ材とシール材を一体とした部分については
全体として変形しにくいので防水効果が格段に上るとい
う作用を有するものである。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。本実施例では中空成型板として中空セメント成型
板を使用した場合について説明する。図1は中空セメン
ト成型板とシール用バックアップ材の概要構造を示す斜
視図、図2および図3は本実施例のシール用バックアッ
プ材の正面図,側面図、図4は中空セメント成型板間に
介設されたシール用バックアップ材を示す正面図、図
5,図6は図4の断面図、図7はシール用バックアップ
材および中空セメント成型板の連結構造を示す斜視図で
ある。
【0008】図1に示すように、中空セメント成型板6
は複数個の中空孔9を有するブロック板状部材からな
り、その上方側には凸起部7が形成され下方側には凸起
部7の嵌まり込む凹設部8が形成される。中空孔9は本
実施例では四角孔からなり、長手方向に等間隔に配設さ
れる。また、中空セメント成型板6はセラミックス材か
ら形成される。隣接する中空セメント成型板6,6の切
口部10,10間には図1に示すようなシール用バック
アップ材1が介設される。
【0009】図2,図3に示すように、シール用バック
アップ材1は図2の正面形状が串ダンゴ状のものからな
る。すなわち、中空セメント成型板6,6間の目地の厚
みとほぼ同一厚みのベース部2と、ベース部2の厚み方
向に沿ってその両側に突出して形成される凸部3から形
成される。凸部3は中空セメント成型板6の中空孔9に
嵌合する輪郭形状を有するものからなり、図3に示すよ
うに本実施例は四角形状のものからなる。なお、凸部3
の突出長は特に限定するものではない。また、ベース部
2と凸部3は図3に示すように側面形状では同一巾を有
するものからなる。また、最上部のベース部2に相当す
る部分は雄型係止具4として形成され、最下部のベース
部2に相当する部分は雌型係止具5として形成される。
なお、図示のように雄型係止具4の輪郭形状は雌型係止
具5に丁度嵌まり込み形状に形成される。また、シール
用バックアップ材の材質は例えば、発泡ポリエチレンか
ら形成されるが、適度な強度を有し、防水性のある材料
であればよく、特に限定するものではない。
【0010】図4に示すように、シール用バックアッブ
材1はベース部2で中空セメント成型板6,6の目地1
1を埋め、凸部3を中空セメント成型板6,6の切口部
10,10側に開口している中空孔9,9内に嵌まり込
ませた状態で介設される。図5は凸部3と中空孔9,9
との嵌まり込み状態を示し、図6はベース部2と切口部
10,10との当接状態を示すものである。図5および
図6に示すように、シール材12はベース部2又は凸部
3により塞がれた目地11の空隙に挿入される。この空
隙は均一容積に形成されているため、ひも状のシール材
12は空隙を均一に埋めて目地11をシールする。すな
わち、従来技術のようにバックアップ材1aの一部が外
側に出てシールの必要厚を減ずることはない。
【0011】中空セメント成型板6は、例えば、長手方
向の寸法が590[mm]程度のものからなり、多量生
産される。そのため、シール用バックアップ材1もそれ
に見合った寸法のものから形成される。しかしながら、
建物の外壁の寸法は多様のため、中空セメント成型板6
を連結して使用することが必要になる。図7はその状態
を示すものである。中空セメント成型板6,6の長手方
向の連結は凸起部7と凹設部8とを嵌合させて行う。こ
れに対してシール用バックアップ材1,1の連結は図示
のように雄型係止具4に雌型係止具5を嵌め込んで行
う。すなわち、凸起部7と凹設部8との嵌合部位と雄型
係止具4と雌型係止具5との連結部位を互いに対応させ
てシール用バックアップ材1を介在させることにより中
空セメント成型板6の長さに無関係に前記したシール状
態を保持させることが可能になる。
【0012】以上の実施例において、中空セメント成型
板6の形状および中空孔9の形状を図示のものを採用し
たが、勿論それに限定するものではない。また、シール
用バックアップ材1の形状,寸法も中空セメント成型板
6の形状に合わせて適宜設定される。勿論、シール用バ
ックアップ材1の雄,雌型係止具4,5の形状も図示の
ものに限定するものではない。また、前記したようにシ
ール用バックアップ材1は発砲ポリエチレンに限るもの
ではなく適度な強度と防水性を有し、かつ細長で な
材料であればよい。即ち、防水性と適度な強度を有し変
形しにくいものでよいから、例えば、比鮫的軟質のセラ
ミックス、比較的硬質のプラスチック、ないしはFRP
(ファイバーレインフォーストプラスチックス)、防水
性を有する軟質レンガ等も含まれ適用することができ
る。また、中空成型板もセラミックス材からなる中空セ
メント成型板6に限らず、適度な強度を有し板自体に防
水性のあるもの、例えば、ガラス、テラコードブロッ
ク、アルミハニカム、プラスチック等が採用される。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)中空孔を有しシール部分の少ない中空セメント成型
板の目地にシール用バックアップ材を介在させた後にシ
ール材でシールする構造を採用することにより、シール
の均一性と確実性が得られ、止水防止が出来る。 2)シール用バックアップ材は適宜の長さに連結し得る
構造からなり、中空セメント成型板の長さに対応させて
任意の長さに形成される。 3)棒状体からなり、多量生産可能であり、かつ取り扱
いが簡単である。4)本考案のバックアップ材は、若干の可撓性を有する
程度に硬質で変形しにくいから、目地材を含む防水目地
部全体として変形することがなく、従来に比し防水性は
格段に向上する。 5)壁材としての中空成型板は、端部が通常の形状であ
るから、広く殆どすべての建築物に適用しうるもので、
それに対応する形状を有する本考案のバックアップ材
は、非常に経済性が高いという大きな効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概要構造を示す斜視図。
【図2】本実施例のシール用バックアップ材の正面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】本実施例のシール用バックアップ材を中空セメ
ント成型板の目地に介設した状態を示す部分正面図。
【図5】図4の線A−A断面図。
【図6】図4の線B−B断面図。
【図7】シール用バックアップ材および中空セメント成
型板の連結状態を示す部分斜視図。
【図8】中空セメント成型板の概要構造を示す斜視図。
【図9】従来のシール方法を示す部分正面図。
【図10】図9の線C−C断面図。
【図11】図9の線D−D断面図。
【符号の説明】
1 シール用バックアップ材 2 ベース部 3 凸部 4 雄型係止具 5 雌型係止具 6 中空セメント成型板 7 凸起部 8 凹設部 9 中空孔 10 切口部 11 目地 12 シール材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切口部側に開口し適宜間隔で配列される
    複数個の中空孔を形成する中空成型板の隣接する切口部
    間の目地に介設されるシール用バックアップ材であっ
    て、若干の可撓性を有する程度に硬質で変形しにくい材
    質により構成され、前記目地に見合う厚みのベース部と
    該ベース部の厚み方向に突出し前記中空孔に嵌合する輪
    郭を有する凸部とを一体的に形成したものからなり、前
    記凸部は、前記中空孔と同一間隔で配設されることを特
    徴とする中空成型板のシール用バックアップ材。
  2. 【請求項2】 前記シール用バックアップ材は、その長
    手方向の一端側に雄型係止部を形成すると共に他端側に
    雌型係止部を一体的に形成するものである請求項1の中
    空成型板のシール用バックアップ材。
  3. 【請求項3】 前記シール用バックアップ材がひも状及
    び/又は棒状の細長材よりなるものである請求項1又は
    2の中空成型板のシール用バックアップ材。
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