JP2584968B2

JP2584968B2 - カセツト装着装置

Info

Publication number: JP2584968B2
Application number: JP61024104A
Authority: JP
Inventors: 直樹橋本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1986-02-07
Filing date: 1986-02-07
Publication date: 1997-02-26
Anticipated expiration: 2012-02-26
Also published as: JPS62184657A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、テープカセット（以下カセットと省略す
る）を用いた記録再生装置のカセット装着装置に関する
ものである。

（従来の技術）近年、カセットを用いた記録再生装置は、カセットの
小型化等のためにますます利用範囲の広がる傾向が見ら
れ、特にカセット装着装置は利用者が前記記録再生装置
に触れるときに最も基本的動作として使用するものであ
るので、前記カセット装着装置の使い勝手と信頼性が、
前記記録再生装置全体に対して非常に重要なことになっ
ている。

従来のカセット装着装置の一例を第４図および第５図
を参照して説明する。第４図は従来のカセット装着装置
の一例の正面図、第５図は前記装着装置の平面図を示
す。第１のリンク１は、一端を回転自在であるようにカ
セットホルダ２に取り付けられ、他端を支点1aを介して
回転自在であるようにカセットスタンド３に取り付けら
れている。また第１のリンク１は他端のばね掛け部1bに
引張りばね４が掛けられているので、支点1aを中心とし
て時計方向の回転力を付勢されている。第２のリンク５
は、一端を回転自在であるようにカセットホルダ２に取
り付けられ、他端は支軸5aがカセットスタンド３に設け
られたガイド溝3aに沿って運動するようになっている。
カセットホルダ２には、カセット内部の記録媒体と機器
とを連結させるための丸穴2aと切欠き2bおよびカセット
を取り出すための切欠き2cが形成されている。カセット
６は外形を二点鎖線で示している。なお、第１のリンク
１、第２のリンク５、カセットスタンド３、引張ばね４
は、カセットの片側にしか図示されていないが、実際に
はカセットの反対側にも略々同一形状のものが備えられ
ている。図において、７は外装の一部を示す。

前記構成で、第４図に示した位置からカセットの取り
出し挿入自在の位置に移動させると、引張ばね４で時計
方向に付勢された第１のリンク１が、引張ばね４の力に
抗して反時計方向に回転し、第２のリンク５の支軸5aが
カセットスタンド３のガイド溝3aをスライドし、カセッ
トホルダ２がロック部材（図示せず）でロックされ、カ
セット６が略々水平に保持される第２の位置に移行す
る。

（発明が解決しようとする問題点）前記構成では、カセットを取り出しやすくするために
はカセットホルダの昇降ストロークを大きくすることが
基本的解決策であり、前記解決のためには大きくて強力
な引張ばねを必要としてロック時の前記カセットホルダ
のねじれが大きくなるので、前記カセットホルダの強化
を図るために装置の大型化が避けられず、また前記カセ
ットホルダを手で下へ押え込むときの負荷が大きくなる
という問題点があった。

（問題点を解決するための手段）前記問題点を解決するため、本発明のカセット装着装
置は、カセットを保持するカセットホルダを、カセット
を取り出すことが可能となる第１の位置から該第１の位
置より下方に位置し、記録再生装置に対してカセットを
装着する第２の位置に移動させるカセット装着装置にお
いて、前記カセットホルダを、前記第１の位置乃至前記
第２の位置の範囲で昇降させるリンク機構と、前記カセ
ットホルダにより回動可能に支持されるとともに前記リ
ンク機構におけるリンクに係合し、リンク機構によりカ
セットホルダが前記第２の位置から前記第１の位置に上
昇することに連動してカセットに当接し、カセットの取
出し側の側面部をカセットホルダ内から浮き上げる移動
手段とを備えたものである。

（作用）前記構成によれば、カセットホルダがカセットを取り
出すことが可能となる第１の位置にあるとき、移動手段
によってカセットの取出し側の端面側がカセットホルダ
内から浮き上がるので、カセットが取り出しやすい位置
に保持される。

（実施例）本発明のカセット装着装置の実施例を第１図ないし第
３図を参照して説明する。第１図は本発明の実施例のカ
セット装着装置にカセットが完全に装着された状態の側
面図、第２図は前記カセット装着装置のカセット取り出
し位置の状態の側面図、第３図は前記カセット装着装置
の平面図を示す。

カセット６は、カセットホルダ２から浮いた状態で、
シャシー（図示せず）等に植設されたカセットポスト
（図示せず）等で保持されている。カセットホルダ２
は、カセット６を第１図の下部方向へ押し付けるように
設けられた板ばね等の弾性部材（図示せず）を取り付け
るための曲げ部2d,2e、カセット６を挿入したときの位
置決めのための曲げ部2f、サブリンク８の一端を回転自
在に支える支点2g、メインリンク９の支軸9aをスライド
させるための長円形のガイド溝2hを有している。カセッ
トスタンド３は、メインリンク９の回動の中心である支
点9bを保持するとともに、サブリンク８の支軸8aをガイ
ドするガイド溝3a、サブリンク８のばね掛け部8bとの間
に引張ばね４を掛けるためのばね掛け3b、シャシー（図
示せず）に取り付けるための曲げ部3cを有している。メ
インリンク９は、支点9bを中心に回動可能であり、支軸
9aがカセットホルダ２のガイド溝2hで保持されている。
サブリンク８は、支点8cでメインリンクとともに回動自
在であり、支軸8aがカセットスタンド３のガイド溝3aで
保持されている。カセット６に対する移動手段であるホ
ルダレバー10は支点10aを中心に回動自在となるように
カセットホルダ２に保持され、ホルダレバー10の一端に
ある略々角状の角穴部10bにメインリンク９の支軸9aが
係合することでホルダレバー10が動かされ、またカセッ
ト当接部10cがカセットホルダ２の内部に入り込むこと
でカセット６を押し上げる構造となっている。

第１図において、カセットホルダ２はロック部材（図
示せず）で所定位置にロックされている。カセット６は
シャシー上のカセットポスト（図示せず）で保持される
とともに、カセットホルダ２の曲げ部2d,2eに設けられ
た弾性部材（図示せず）で図の下部方向に押圧されてい
る。メインリンク９とサブリンク８は引張ばね４を、図
に示すように、十分に伸長させた状態にしている。ホル
ダレバー10は角穴部10bの右端部にメインリンク９の支
軸9aが当接し、ホルダレバー10の当接部10cがカセット
６から離れている。

次に、前記ロック部材（図示せず）がカセットホルダ
２のロックを解除すると、メインリンク９が支点9bを中
心に反時計方向に回動するとともに、サブリンク８がカ
セットホルダ２の支点2gを中心に反時計方向に回動し、
引張ばね４の力でカセットホルダ２はカセット６に接し
てカセット６を持ち上げる。この時、サブリング８は支
軸8aがカセットスタンド３のガイト溝3aを左へ移動し、
メインリンク９は支軸9aがカセットホルダ２のガイド溝
2hを左へ移動する。

前記動作で第２図に示す状態になると、メインリンク
９の支軸9aがホルダレバー10の角穴部10bの左端に当接
するので、ホルダレバー10は支点10aを中心に時計方向
に回動して当接部10cがカセットに接しカセット６を時
計方向に回転させるので、カセット６の取り出し側の端
面部とカセットホルダ２との間にはすき間が生じ、カセ
ット６は取り出しやすい位置に保持される。

なお、メインリンク、サブリンク、カセットスタン
ド、ホルダレバーは、カセットの片側にしか図示されて
いないが、実際にはカセットの反対側にも略々同一形状
のものが備えられている。

（発明の効果）本発明のカセット装着装置によれば、カセットホルダ
により回動可能に支持されるとともにリンク機構におけ
るリンクに係合し、リンク機構によりカセットホルダが
前記第２の位置から前記第１の位置に上昇することに連
動してカセットに当接し、カセットの取出し側の側面部
をカセットホルダ内から浮き上げる移動手段とを備えた
ことにより、カセットホルダがカセットを取り出すこと
が可能となる第１の位置にあるとき、移動手段によって
カセットの取出し側の端面部がカセットホルダ内から浮
き上がるので、カセットが取り出しやすい位置に保持さ
れる。このため、カセットホルダに対するカセットの取
出／挿入操作が極めて容易になり、さらにカセットを取
り出すことが可能となる第１の位置と記録再生装置に対
してカセットを装着する第２の位置との間の可動ストロ
ークを小さくできるので、装置を小型軽量化することが
容易になり、かつカセットを取り出すためにカセットホ
ルダに形成される切欠きも小さくできるという実用上の
大きなメリットを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のカセット装着装置にカセット
が完全に装着された状態の側面図、第２図は前記カセッ
ト装着装置のカセット取り出し位置の状態の側面図、第
３図は前記カセット装着装置の平面図、第４図は従来の
カセット装着装置の一例の正面図、第５図は前記装着装
置の平面図である。１……第１のリンク、1a……支点、1b……ばね掛け部、
２……カセットホルダ、2a……丸穴、2b,2c……切欠
き、2d,2e,2f……曲げ部、2g……支点、2h……ガイド
溝、３……カセットスタンド、3a……ガイド溝、3b……
ばね掛け部、４……引張ばね、５……第２のリンク、5a
……支軸、６……カセット、７……外装、８……サブリ
ンク、8a……支軸、8b……ばね掛け部、8c……支点、９
……メインリンク、9a……支軸、9b……支点、10……ホ
ルダレバー、10a……支点、10b……角穴部、10c……当
接部。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】カセットを保持するカセットホルダを、カ
セットを取り出すことが可能となる第１の位置から該第
１の位置より下方に位置し、記録再生装置に対してカセ
ットを装着する第２の位置に移動させるカセット装着装
置において、前記カセットホルダを、前記第１の位置乃至前記第２の
位置の範囲で昇降させるリンク機構と、前記カセットホルダにより回動可能に支持されるととも
に前記リンク機構におけるリンクに係合し、リンク機構
によりカセットホルダが前記第２の位置から前記第１の
位置に上昇することに連動してカセットに当接し、カセ
ットの取出し側の側面部をカセットホルダ内から浮き上
げる移動手段と、を備えたことを特徴とするカセット装着装置。