JP2584560B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2584560B2
JP2584560B2 JP3359107A JP35910791A JP2584560B2 JP 2584560 B2 JP2584560 B2 JP 2584560B2 JP 3359107 A JP3359107 A JP 3359107A JP 35910791 A JP35910791 A JP 35910791A JP 2584560 B2 JP2584560 B2 JP 2584560B2
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像信号を記録用信
号に変換する画像処理装置に関するものである。具体的
には、網点信号による画像再現時に生ずる線切れを防止
する装置に適用され得るものである。
【0002】
【従来の技術】読み取った原画の画像を再現する方法と
しては、画像の濃淡を網点の大きさ、すなわち面積率の
大小で表す方法が従来より広く行われている。その際、
所定の角度を持ちしかも所定の周期で繰り返す規則的な
パターン配列を持ったスクリーンパターンと読み取られ
た画像とを比較することにより、各網点の面積率が決定
される。従って、網点自身も、上記角度を配列角度とし
て有していることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、網点自身が上
記配列角度を持つことによって、読み取った原画の画素
の位置と網点面積率との関係で、連続的な画像再現がな
されない場合が生じる。即ち、いわゆる線切れと言われ
る現象が発生する。特に画像の中に幅が狭い細線が存在
する場合には、その細線について線切れ現象の発生が顕
著に生じる。
【0004】この様な線切れ現象の発生は、読み取った
原画の画素の位置や網点の位置のみならず、網点面積率
や画像信号のサンプリング率等にも起因しており、網点
の大小で画像の濃淡を表し再現する方法にとって原理的
に避けられない現象であると、従来より一般に考えられ
てきたものである。そのため、万一線切れ現象が発生し
た場合には、熟練オペレータがフィルム上に適宜の線を
描くことにより線切れ部分を修正する方法が用いられて
いた。
【0005】この発明は係る問題点に鑑みなされたもの
であり、読み取った原画中の細線の幅に左右されること
なく常に線切れ現象を発生させない機能を備えた画像処
理装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、(a)相互に同期した比較的周波数の
低い第1クロック信号と比較的周波数の高い第2クロッ
ク信号とを発生するクロック信号作成手段と、(b)出
力開始信号を発生する出力開始信号作成手段と、(c)
第1クロック信号に応じて画像信号より網点信号を作成
し、出力開始信号に応じて網点信号を出力する網点信号
作成手段と、(d)第2クロック信号に応じて画像信号
より画像のエッジを表す輪郭信号を作成し、出力開始信
号に応じて輪郭信号を出力する輪郭信号作成手段と、
(e)網点信号と輪郭信号とを合成する合成手段とを備
えるようにしたものである。
【0007】
【作用】先ず網点信号作成手段は、第1クロック信号に
応じて画像信号より網点信号を作成するとともに、出力
開始信号を受けた後に作成した網点信号を合成手段へ出
力する。
【0008】一方、輪郭信号作成手段は、第1クロック
信号よりも周波数の高い第2クロック信号に応じて画像
信号より輪郭信号を作成する。従って、網点信号よりも
分解能の高い輪郭信号が得られる。そして輪郭信号作成
手段は、同じく出力開始信号に応じて輪郭信号を合成手
段へ出力する。
【0009】これにより網点信号と輪郭信号とは同期し
て合成手段に入力されることとなり、合成手段は両信号
を合成して記録用信号を作成する。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の一実施例であるカラース
キャナの電気的構成を模式的に示したブロック図であ
る。同図においてカラースキャナは、画像入力部、制御
部、画像処理部及び画像出力部に大別される。そこで、
以下においては、各部における構成及び動作を画像入力
部より順次説明してゆく。
【0011】(1) 画像入力部 画像入力部は、入力ドラム1、ロータリエンコーダ3、
リニアエンコーダ7及び読取りヘッド8より構成されて
いる。ここで読取りヘッド8は、入力ドラム1に張り付
けられた原画2の画像を光学的に読取る検出器であり、
図1に示す通り、入射光をレッド(R)成分光、グリー
ン(G)成分光、ブルー(B)成分光及び画像の輪郭強
調のためのアンシャープ(U)成分光に分離し、それぞ
れR信号,G信号,B信号およびU信号に変換するため
の4種類のフィルタ8F、4個の光電子増倍管8P及び
4個の増幅器8Aを備えている。
【0012】一方、入力ドラム1は、図示しない移動機
構により主走査方向X1に回転する。そして、入力ドラ
ム1の回転軸の一端に設けられたロータリエンコーダ3
は、入力ドラム1の1回転中に1000パルスをパルス
信号PUとして後述するクロック信号作成回路20へ出
力する。更にロータリエンコーダ3は、入力ドラム1が
1回転する毎に1パルスを基準信号REFとして後述す
る制御部内のCPU53へ出力する。その結果CPU5
3は、入力ドラム1が1回転したタイミングを常時認知
していることとなる。
【0013】更に読取りヘッド8自身も又、図示しない
移動機構により副走査方向Y1に走査される。しかもそ
の走査タイミングも、図示しないが上記CPU53によ
ってコントロールされている。従って、読取りヘッド8
は主走査方向X1にある1ライン上の画像を読み取る毎
に主走査ライン巾に相当する所定の距離だけ副走査方向
Y1へ移動し、主走査方向X1にある新たなライン上の
画像を読み取るという動作を繰り返すことになる。尚、
読取りヘッド8の副走査方向Y1に於ける現在位置もま
た、副走査方向Y1に沿って設けられたリニアエンコー
ダ7が発する位置信号POSに基づき、上記CPU53
によって管理されている。
【0014】(2) 制御部 制御部は、前述のCPU53を中心として、入力部50
やメモリ54や遅延回路56等より構成されるシステム
であり、前述した入力ドラム1の回転及び読取りヘッド
8の走査をコントロールするのみならず、画像処理部や
画像出力部の動作をもコントロールする。特に、画像処
理部に対しては、各種の信号を制御部は発する。
【0015】先ず、オペレータによって原画2が入力ド
ラム1に張り付けられた後、走査領域を示すトリミング
データTRIMが、入力部50(キーボード等)からマ
ルチプレクサチャネル51を介して入力される。又、入
力部50からは、原画2の読取り走査を開始する開始信
号STやフィルム5への記録倍率を示す倍率データMA
G(以後、倍率信号と言う。)や、フィルム5に網ポジ
または網ネガのいづれを記録するかを指示するデータN
P(以後、ネガポジ信号と言う。)も同様に入力され
る。これらのデータは、基準信号REFと位置信号PO
Sとともに、入力インターフェース52を介してCPU
53へ入力される。
【0016】一方、CPU53は、上記入力データに基
づき、倍率信号MAG、ネガポジ信号NP、各色版の選
択信号Y−EN,M−EN,C−ENおよびK−EN
(以下,Y−EN〜Bk−ENという)及び第1出力開
始信号ENSTを、出力インターフェース55を介して
画像処理部の各構成要素に出力する。ここで各色版の選
択信号Y−EN〜Bk−ENは、予め設定されている順
序に従って出力されるクロック信号である。例えば、画
像出力部に於いて出力ドラム4の1回転毎に、最初の1
/4回転ではイエロー(Y)版を作成し、その後の各1
/4回転毎の走査により順次マゼンダ(M)版、シアン
(C)版、墨(Bk)版を作成するものとする。このと
きには、選択信号Y−ENがまず出力され第1の1/4
回転の走査が行われた後、選択信号M−ENが出力され
第2の1/4回転の走査が行われる。その後は同様にし
て選択信号C−EN及びBk−ENが順次出力される。
尚、以下の実施例の説明においても、当該順序により各
色版が作成されるものとして取り扱われている。
【0017】上記の説明では、出力ドラム4の回転方向
(主走査方向)に4版を並べて出力する場合についてで
あるが、もちろん出力サイズが大きい場合は、出力ドラ
ム4の回転軸方向(副走査方向)に4版を並べて出力さ
れる。
【0018】又、第1出力開始信号ENSTの一部は遅
延回路56へ入力され、遅延時間τだけ遅延した第2出
力開始信号ENSTDとして後述するエッジ信号作成回
路40へ入力される。この遅延回路56自身は、NAN
D回路等より構成される簡単なロジック回路である。
尚、遅延時間τの意義については、後の説明で明らかに
される。
【0019】(3) 画像処理部 画像処理部は、色演算部9、USM回路10、クロック
信号作成回路20、網点信号作成回路30、エッジ信号
作成回路40及び合成回路11より成り、特にクロック
信号作成回路20、網点信号作成回路30、エッジ信号
作成回路40及び合成回路11は、この発明の特徴的な
構成要素である。先ず、画像処理部全体に於ける動作の
概要について説明する。
【0020】原画2の画素毎の画像は、既述した通り、
読取りヘッド8によって読取られ、R信号、G信号及び
B信号(以後、これらの信号を総称してRGB信号と言
う。)とU信号とに分離される。その後RGB信号は、
色演算部9によってY、M、C、Bkの各信号に変換さ
れる(マスキング)。更にY、M、C、Bkの各信号は
それぞれUSM回路10に於いてU信号と合成され、画
像の輪郭に対応する画像領域の画像データを強調した画
像信号Y−IMA,M−IMA,C−IMA,Bk−I
MA(以下、Y−IMA〜Bk−IMAという)が得ら
れる。尚、色演算部9及びUSM回路10に於ける上記
画像処理は周知技術に関するものであり、ここではそれ
らの詳細な説明を割愛することにする。
【0021】次にUSM回路10で輪郭強調された各画
像信号Y−IMA〜Bk−IMAは、網点信号作成回路
30とエッジ信号作成回路40の双方に入力される。そ
して、網点信号作成回路30は、クロック信号作成回路
20が発するクロック信号CL1に同期し、しかも授受
した選択信号Y−EN〜Bk−ENに応じて、各画像信
号Y−IMA〜Bk−IMAに対する網点信号を順次作
成する。作成された網点信号は、10信号ずつ網点信号
DOT1〜10として、第1出力開始信号ENSTに基
づいて(第1出力開始信号ENSTの立ち上がり時より
も遅延時間τだけ遅延した時に網点信号作成回路30よ
り合成回路11へ出力される。
【0022】一方、エッジ信号作成回路40は、同じく
クロック信号作成回路20より発せられるクロック信号
CL2に同期し、且つ受取った選択信号Y−EN〜Bk
−ENに応じて、各画像信号Y−IMA〜Bk−IMA
毎に画像のエッジを表す輪郭信号を作成する。尚、この
輪郭信号は、白エッジ信号WEと黒エッジ信号BEとに
分離された上で、第2出力開始信号ENSTDに同期し
て合成回路11へ出力される。
【0023】ここで両クロック信号CL1及びCL2
は、パルス信号PUに基づき作成されたクロックであ
る。しかも、クロック信号CL2の周波数はクロック信
号CL1よりも高く設定されているため、エッジ信号作
成回路40における主走査方向X1についての画像信号
Y−IMA〜Bk−IMAの分解能のほうが、網点信号
作成回路30に於けるよりも高くなる。
【0024】そして、網点信号DOT1〜DOT10そ
れぞれは、合成回路11に於いて上記白エッジ信号WE
と黒エッジ信号BEとに論理的に合成され、露光信号E
X1〜EX10として出力される。尚、この合成回路1
1に於ける両信号の合成処理は、後述する説明で明らか
となる様に同期して行われている。
【0025】画像処理部に於ける動作の概要について
は、以上述べた通りである。次に、クロック信号作成回
路20、網点信号作成回路30及びエッジ信号作成回路
40における構成と動作とを、タイミングチャート(図
7)に基づき説明する。
【0026】(3−1) クロック信号作成回路 図2は、クロック信号作成回路20の構成を示すブロッ
ク図である。同図に於いて、ロータリエンコーダ3より
出力されたパルス信号PUは波形整形回路21に於いて
矩形波に波形整形された上で、PLL回路22に入力さ
れ、その周波数が所定の値に逓倍される。逓倍されたク
ロック信号CLKは、その後、分周回路23に入力され
る。この分周回路23の分周比は、CPU53より出力
される倍率信号MAGに応じて定められる。尚、倍率値
そのものは、予めメモリ54に格納されている。従っ
て、分周回路23より出力されるクロック信号CL2の
周波数は、倍率信号MAGの値が大きいほど高くなる。
【0027】更にクロック信号CL2は次段の分周回路
24(分周比は一定値)により分周され、クロック信号
CL1として出力される。その結果、クロック信号作成
回路20からは、クロック信号CL1とクロック信号C
L1よりも高周波のクロック信号CL2とが発生する。
尚、クロック信号CL1とCL2との波形を、それぞれ
図7(a)、(b)に示す。
【0028】(3−2) 網点信号作成回路 図3は、網点信号作成回路30の構成を示すブロック図
である。先ず、各画像信号Y−IMA〜Bk−IMA
は、反転増幅器31に入力される。この反転増幅器31
は、CPU53より出力されたネガポジ信号NPに応じ
て、画像信号を反転したりしなかったりする。即ち、網
ネガフィルムを出力する場合には、反転増幅器31は各
画像信号Y−IMA〜Bk−IMAを反転する。逆に網
ポジフィルムを出力する場合には、反転増幅器31は各
画像信号Y−IMA〜Bk−IMAを反転することな
く、そのまま次のA/D変換器32へ出力する。
【0029】A/D変換器32は、反転増幅器31より
出力された各画像信号Y−IMA〜Bk−IMA(アナ
ログ信号)をクロック信号CL1の周期でサンプリング
し、ディジタル信号に変換する。更にディジタル化され
た各画像信号Y−IMA〜Bk−IMAは、倍率変換回
路33に於いて、クロック信号CL1のタイミングでそ
の倍率(MAG)に応じたデータ量に変換された上で、
同じくクロック信号CL1のタイミングでラインメモリ
34に記憶される。このラインメモリ34は、数ライン
分の画像信号を格納できるメモリ容量を有している。
【0030】更にラインメモリ34に記憶された各画像
信号Y−IMA〜Bk−IMAは、クロック信号CL1
のタイミングでラッチ回路35にラッチされる。ここ
で、ラッチ回路35から次段のドットジェネレータ36
への画像信号の伝送は、次の方式により行われる。
【0031】先ず、Y版に関する選択信号Y−ENがC
PU53より発せられる。今、選択信号Y−ENがLレ
ベルからHレベルへ立ち上がった時を時刻t1と定義す
ると(図7(c)参照)、ラッチ回路35は、時刻t1
において、ラッチしている画像信号の中からY版に関す
る画像信号Y−IMAを出力できるスタンバイ状態とな
る。
【0032】次に、CPU53は時刻t2において第1
出力開始信号ENSTを発する(図7(d)参照)。そ
の結果、スタンバイ状態にあったラッチ回路35は、こ
の信号ENSTに応じて画像信号Y−IMAをドットジ
ェネレータ36へ出力することになる(図7(e)参
照)。
【0033】ドットジェネレータ36は、クロック信号
CL1のタイミングで、画像信号Y−IMAより網点信
号を作成し、それらを10信号ずつ網点信号DOT1〜
DOT10(10ビット)として合成回路11へ出力す
る。
【0034】ただし、クロック信号CL1の1周期の間
に、網点信号DOT1〜DOT10の各々は、一定の整
数個の2値信号を発生するので、網点信号は、クロック
信号よりも高周波数になる。
【0035】網点信号作成方法としては、よく知られて
いる通り、ドットジェネレータ36がその内部に有する
スクリーンパターンメモリSPMに予め記憶されている
スクリーンパターンデータと上記画像信号Y−IMAと
を比較する方法が用いられる。即ち、(画像信号のデー
タ)>(SPMのデータ)となるときには、網点信号の
レベルはHレベルに、その逆の場合には、網点信号のレ
ベルはLレベルに設定される。ここで、図8は、スクリ
ーンパターンメモリSPMに記憶されているデータの一
例を示した図である。今、画像信号のデータが2(一定
値)であるとすると、この画像信号と図8に例示したス
クリーンパターンデータとを比較した結果得られるドッ
トジェネレータ36の出力(フィルム上に記録される画
像)は、図9に例示されるパターンとなる(50%の網
点)。
【0036】ドットジェネレータ36における動作は上
述した通りであるが、ドットジェネレータ36が画像信
号Y−IMAを受取ってから網点信号DOT1〜DOT
10の出力を開始しだすまでには、実際には、無視する
ことができない所定の時間を要する。この所定の時間
が、既述した遅延時間τである。従って、図7(f)に
示す通り、網点信号DOT1〜DOT10は、時刻t3
(t3=t2+τ)の時点より合成回路11へ入力され
ることになる。このことは、網点信号作成回路30は、
実質的には後述する第2出力開始信号ENSTDに応じ
て、作成した網点信号DOT1〜DOT10を合成回路
11へ出力していることに相当していることを意味す
る。このため、前述したエッジ信号BE、WEを網点信
号DOT1〜DOT10と同期して合成回路11へ入力
させるためには、この遅延時間τを考慮することが必要
となる。この点に関しては、次に述べるエッジ信号作成
回路40の構成と動作の説明において一層明確化され
る。尚、他のM,C,Bk版についてもY版の場合と同
様に行われる。
【0037】(3−3) エッジ信号作成回路 図4は、エッジ信号作成回路40の全体構成を周辺回路
との関係で記載したブロック図である。同図に示す通
り、エッジ信号作成回路40は、Y−エッジ信号作成回
路40Y、M−エッジ信号作成回路40M、C−エッジ
信号作成回路40C及びBk−エッジ信号作成回路40
Bkの4つの部分から構成される。
【0038】USM回路10より出力した各画像信号Y
−IMA〜Bk−IMAは、それぞれ対応するエッジ信
号作成回路40Y〜40Bkに入力される。各エッジ信
号作成回路40Y〜40Bkは、クロック信号CL2に
応じて、各画像信号Y−IMA〜Bk−IMAに対応し
た輪郭信号(BEY、WEY)〜(BEBk、WEB
k)を作成する。しかも各エッジ信号作成回路40Y〜
40Bkにおける動作は、並行して行われる。
【0039】但し、各輪郭信号(BEY、WEY)〜
(BEBk、WEBk)の出力タイミングについては、
各エッジ信号作成回路40Y〜40Bkに印加される第
2出力開始信号ENSTD及び対応する選択信号Y−E
N〜Bk−ENに応じて決定される。具体的には、先
ず、選択信号Y−ENの立ち上がりによりY−エッジ信
号作成回路40Yが出力スタンバイ状態となり、その
後、第2出力開始信号ENSTDが立ち上がることによ
りY−エッジ信号作成回路40Yから輪郭信号(BE
Y、WEY)が合成回路11へ出力される。その後、選
択信号Y−ENは立ち下がり、これによりY−エッジ信
号作成回路40Yに於ける出力スタンバイ状態は終了す
る。勿論この間は、他のエッジ信号作成回路40M〜4
0Bkは、輪郭信号(BEM、WEM)〜(BEBk、
WEBk)を出力することができない。次に選択信号M
−ENが立ち上がり、今度はM−エッジ信号作成回路4
0Mが出力スタンバイ状態へと移る。その後、第2出力
開始信号ENSTDが再び立ち上がり、M−エッジ信号
作成回路40Mから輪郭信号(BEM、WEM)が出力
される。その後、C−エッジ信号作成回路40CとBk
−エッジ信号作成回路40Bkとからそれぞれ、輪郭信
号(BEC、WEC)、(BEBk、WEBk)が同様
にして順次出力されることになる。
【0040】そこで、以下においては、代表例としてY
−エッジ信号作成回路40Yの構成と動作とを、詳細に
説明することとする。勿論、他のエッジ信号作成回路4
0M〜40Bkの構成と動作も同様である。
【0041】図5は、Y−エッジ信号作成回路40Yの
電気的構成を例示したブロック図である。先ず、Y版の
画像濃度を示す画像信号Y−IMA(アナログ信号)
は、抵抗やコンデンサ等より構成された微分回路41Y
により微分され、濃度が淡いところから濃いところに変
化する場合は、黒エッジを表す負の信号となり、逆に濃
いところから淡いところに変化する場合は、白エッジを
表す正の信号となる。これにより、画像のエッジを表す
輪郭信号Y−Eが得られる。
【0042】次に輪郭信号Y−Eは、エッジ分離回路4
2Yに入力され、正の信号(白エッジに相当)WEY0
と負の信号(黒エッジに相当)BEY0とに分離される
(これらの信号を総称して輪郭信号と呼ぶ。)。ここ
で、エッジ分離回路42Yは、図6に示す通り、2個の
ダイオードより構成されている。
【0043】次に、輪郭信号(BEY0、WEY0)は
A/D変換器43Yに入力され、クロック信号CL2の
周期でサンプリングされて2値のデジタル信号(輪郭が
有るかないか)に変換される。このA/D変換器43Y
におけるサンプリング周期は、既述した通り、A/D変
換器32におけるサンプリング周期よりも短いので、デ
ィジタル化された輪郭信号(BEYD、WEYD)の分
解能は、網点信号作成回路30においてディジタル化さ
れた画像信号Y−IMAよりも高い。
【0044】その後、輪郭信号(BEYD、WEYD)
はエッジ幅調整回路44Yに入力され、輪郭信号(BE
YD、WEYD)のデータ量が倍率(MAG)に対応し
た値にまで、クロック信号CL2に応じて、伸長或いは
圧縮される。更に伸長或いは圧縮された輪郭信号(BE
Y、WEY)は、クロック信号CL2に同期してライン
メモリ45Yに記憶される。このラインメモリ45Yも
また、数ライン分の輪郭信号を格納できるだけのメモリ
容量を有している。
【0045】その後、ラインメモリ45Yに記憶されて
いる輪郭信号(BEY、WEY)は、同じくクロック信
号CL2のタイミングで、ラッチ回路46Yにラッチさ
れることとなる。ラッチ回路46Yから合成回路11へ
の輪郭信号(BEY、WEY)の出力は、次の方式にて
行われる。
【0046】先ず、時刻t1に於いて選択信号Y−EN
が発せられ(図7(c)参照)、ラッチ回路46Yが出
力スタンバイ状態となる。次に、時刻t2に於いて第1
出力開始信号ENSTが発せられるが、第1出力開始信
号ENSTは直接ラッチ回路46Yには印加されない。
即ち、第1出力開始信号ENSTは遅延回路56に入力
された上で、第2出力開始信号ENSTDとしてラッチ
回路46Yに印加される。これは、既述した通り、網点
信号作成回路30内のドットジェネレータ36で生じる
遅延時間τを念頭においた結果である。従って、第2出
力開始信号ENSTDがラッチ回路46Yに印加される
時刻は、前述の時刻t3となる(図7(g))。そして
ラッチ回路46Yは、第2出力開始信号ENSTDに応
答して、輪郭信号(BEY、WEY)を出力する(図7
(h)(i))。その結果、輪郭信号(BEY、WE
Y)と網点信号DOT1〜DOT10とは同時に合成回
路11に入力される。
【0047】(3−4) 合成回路 合成回路11においては、輪郭信号(BEY、WEY)
と網点信号DOT1〜DOT10とが論理演算され、露
光信号EX1〜EX10が作成される。但し、網ネガフ
ィルムを出力するか、網ポジフィルムを出力するかに応
じて、実行される論理演算が異なる。この点について、
以下に詳述する。
【0048】 網ポジフィルムを出力する場合 論理演算は、数1に示される論理式に従って行われる。
【0049】
【数1】
【0050】尚、数1で用いられている記号DOTは網
点信号DOT1〜DOT10の内の一信号を意味してお
り、記号EXは記号DOTで表される網点信号に対応す
る露光信号を意味している。数1の意味するところは、
次の通りである。
【0051】即ち、網ポジフィルムを出力する際に線切
れを防止するためには、原画の白い部分を白く抜き、逆
に原画の黒線部分に黒エッジを加えて黒線を付ける必要
がある。そのためには先ず、網点信号DOTに白エッジ
が含まれている場合にその白エッジ領域に含まれる網点
信号DOTを消去する必要がある。そのための演算が、
数1右辺の括弧内に記載された白エッジ信号WEの反転
信号と網点信号DOTとの論理積演算である。そして、
その論理積演算の結果と黒エッジ信号BEとの論理和を
とる。このための演算が、括弧内の論理積演算結果と黒
エッジ信号BEとの論理和演算である。従って論理式数
1に基づいた露光は、黒エッジ部分では網点信号に無関
係に露光を行い、白エッジ部分では網点信号には無関係
に露光を行わず、黒エッジおよび白エッジ以外の領域で
は、通常通りに網点信号にしたがって露光を行う、とい
うことになる。
【0052】 網ネガフィルムを出力する場合 論理演算は、数2に示される論理式に従って行われる。
【0053】
【数2】
【0054】数2の意味するところも、数1と同様な考
え方により理解される。即ち、網ネガフィルムを出力す
る場合には、原画の黒線が付いているところを出力され
るフィルム上で逆に白く抜くことにより、原画の黒線に
対応する線を繋げることが可能となる。そのため、先
ず、網点信号DOTと黒エッジ信号BEの反転信号との
論理積を行い、黒エッジ領域に含まれる網点信号DOT
を消去する。更に、その論理積演算の結果と白エッジ信
号WEの論理和をとる。これは、両信号の論理和演算に
より達成される。
【0055】したがって、論理式数2に基づいた露光
は、白エッジ部分では網点信号に無関係に露光を行い、
黒エッジ部分では網点信号には無関係に露光を行わず、
黒エッジおよび白エッジ以外の領域では通常通り網点信
号に従って露光を行う、ということになる。尚、網ポジ
及び網ネガを出力する2つの場合を含めて考えれば、す
なわち数1と数2を併せると、数3のように露光信号E
Xが表わされる。
【0056】
【数3】
【0057】論理演算の方式については、上述した通り
である。この方式に基づいて構成された合成回路11の
一例を、図10及び図11に示す。ここで、図10は合
成回路11の全体構成を示すブロック図である。同図に
示す通り、合成回路11は、網点信号DOT1〜DOT
10それぞれに対応して、10個の論理演算部LOG1
〜LOG10から構成される。そして、対応する網点信
号と共に、黒エッジ信号BE、白エッジ信号WE及びネ
ガポジ信号NPもまた、各論理演算部LOG1〜LOG
10に印加されている。ここで、各論理演算部LOG1
〜LOG10の電気的構成は同じである。
【0058】そこで、論理演算部LOG1〜LOG10
の具体的構成例の代表例として、論理演算部LOG1の
構成例を示したのが、図11である。図11は、数3で
示される論理演算を実行できるように構成した論理回路
であり、数1で示される論理演算を実行する部分は、反
転器,AND回路およびOR回路で構成される論理回路
111に相当し、数2で示される論理演算を実行する部
分は、反転器,AND回路およびOR回路で構成される
論理回路112に相当する。
【0059】また数3は、数4に示す論理式に書き換え
ることができ、論理回路で表せば図12にようになる。
【0060】
【数4】
【0061】尚、Y版出力の場合に合成回路11より出
力される露光信号EX1〜EX10を、図7(j)に記
載する。
【0062】(4) 画像出力部 画像出力部は、AOM(音響光学変調)ドライバ12、
露光ヘッド13及び出力ドラム4より構成される。ここ
で出力ドラム4は、図示しない移動機構により主走査方
向X2に回転する。その回転もまた、CPU53により
コントロールされる。更に、出力ドラム4の回転軸の一
端にはロータリエンコーダ6が設けられており、ロータ
リエンコーダ6より発せられるパルス信号は、入力イン
ターフェース53を介してCPU53へ送られる。又、
出力ドラム4には、フィルム5が張りつけられている。
【0063】一方、露光ヘッド13もまた、図示しない
移動機構により副走査方向Y2に走査される。この露光
ヘッド13は、周知の通り、レーザー発振器より出射し
た光ビームを10本の光ビームに分割するスプリッタと
10本の光ビームそれぞれを個別に変調することのでき
る10チャンネルのAOM(音響光学変調器)とを有し
ている。従って、露光ヘッド13は、10本の光ビーム
をフィルム5上に照射しつつ、副走査方向Y2に移動す
ることとなる。尚、AOMドライバ12とは、10個の
AOMドライバ(それぞれは、対応するAOMに接続さ
れている。)の集合体を総称したものである。
【0064】合成回路11より出力された露光信号EX
1〜EX10は、それぞれ対応するAOMドライバ12
に入力され、AOMのドライブ信号として対応するAO
Mに印加される。その結果、露光ヘッド13内の10本
の光ビームそれぞれは、露光信号EX1〜EX10によ
ってそのON/OFFが制御された上でフィルム5へ照
射され、網点画像がフィルム5に形成される。
【0065】各部における構成及び動作については、以
上述べた通りである。次に、図1に示したカラースキャ
ナを用いて実際に画像信号を網点化した場合に得られる
結果について説明する。
【0066】先ず図13は、記録すべき画像を表す図で
あり、細線を表している。そして、この画像を読取りヘ
ッド8で読取り、網点化した信号DOT1〜10に輪郭
信号(BE、WE)を合成することなくフィルム5を露
光したものと仮定した場合に得られる網点画像を表した
図が、図14である。即ち、図14は丁度、従来の方法
で網点画像を形成した場合に相当している。本図より明
らかな通り、エッジ部分を含むすべての領域において網
点信号DOT1〜10により直接AOMを変調した場合
には、線切れ状態が生じていることが理解される。しか
も、この線切れ状態は、細線の幅が狭くなればなるほど
顕著となることも理解される。尚、図14に描かれた数
字は、スクリーンパターンデータである。
【0067】一方、図13に示した画像より作成した輪
郭信号を模式的に表した図が、図15である。そして、
この輪郭信号と網点信号DOT1〜10とを合成するこ
とにより網点画像を形成した結果が、図16である。図
16より明らかな通り、記録画像には線切れ状態が生じ
ていない。即ち、網点信号に輪郭信号を合成した上で、
その合成信号によりAOMを変調することにより、線切
れ現象の発生を防止できることが容易に理解される。
【0068】一方、図17は、この発明の他の実施例で
あるカラースキャナの画像処理部の電気的構成を模式的
に示したブロック図であるが、画像処理部以外の部分、
即ち、画像読取り部、制御部及び画像出力部については
図1に示したカラースキャナと同一であるため、図17
においてはそれらの記載を省略している。本スキャナと
図1におけるスキャナとの相違点は、本スキャナでは読
取りヘッド8より出力されたRGB信号を先ずA/D変
換器14によりディジタルデータに変換した上で一連の
画像処理を行うことである。そのため、本スキャナの画
像処理部の構成も、図1におけるスキャナのそれとは若
干異なる。この点について、以下、順を追って説明す
る。
【0069】先ず、A/D変換器14は、第2クロック
信号CL2の周期をサンプリング周期としてRGB信号
をサンプルホールドし、内部のコンパレータによりサン
プルホールド化されたRGB信号をディジタル化する。
その後、ディジタル化されたRGB信号は色演算部9に
よりYMCBk信号に変換され(マスキング)、更にU
SM回路10によって輪郭強調されることとなるが(ア
ンシャープマスキング)、これらの処理については、デ
ジタルとアナログの違いはあっても図1におけるスキャ
ナと同様の演算を行っている。ただし、USM回路10
は、YMCBk信号(ディジタル)に基づいて輪郭強調
を行うものであり、アンシャープ信号Uを必要としな
い。
【0070】本スキャナに於ける網点信号作成回路30
0は、入力信号である画像信号Y−IMA〜Bk−IM
Aがディジタル信号であるため、次の様な構成を有す
る。
【0071】先ず、画像信号Y−IMA〜Bk−IMA
は圧縮回路310に入力され、第2クロック信号CL2
のタイミングで、画像信号Y−IMA〜Bk−IMAの
情報量が圧縮乃至は縮小される。この処理自体は、フィ
ルム5の露光時の解像度(例えば、1インチ当たり17
5ライン)に適合するように画像信号Y−IMA〜Bk
−IMAの解像度を変更しようとするものである。具体
的には、画像信号Y−IMA〜Bk−IMAをそれぞれ
平均化することによって達成される。
【0072】次に、圧縮化された画像信号Y−IMA〜
Bk−IMAはインバータ320に入力され、ネガポジ
信号NPに応じてそのまま出力するかまたは反転され
る。例えば、ネガポジ信号NPが網ネガフィルムを出力
する指示を示す場合には、反転された画像信号Y−IM
A〜Bk−IMAがインバータ320より出力される。
インバータ320より出力された後の本画像処理部に於
ける動作は、図1におけるスキャナで説明した動作と同
じであるため、ここでは以後の説明を割愛する。
【0073】一方、エッジ信号作成回路400は、図1
7に例示する通り、各画像信号Y−IMA〜Bk−IM
Aに対応して4つの構成要素、即ち、Y−エッジ信号作
成回路400Y、M−エッジ信号作成回路400M、C
−エッジ信号作成回路400C、Bk−エッジ信号作成
回路400Bkより構成される。この点では、図1にお
けるエッジ信号作成回路40と同じである。しかし、各
エッジ信号作成回路400Y〜400Bkの構成が、入
力信号がディジタル信号であることに起因して、図4に
おける各エッジ信号作成回路40Y〜40Bkとは異な
る。そこで、代表例として、Y−エッジ信号作成回路4
00Yの構成と動作を以下説明することにより、その相
違を明確化することとする。
【0074】図18は、Y−エッジ信号作成回路400
Yの構成を示したブロック図である。同図に示す様に、
Y−エッジ信号作成回路400Yは、微分回路410
Y、比較回路421Y、422Y、エッジ幅調整回路4
30Y、ラインメモリ440Y及びラッチ回路450Y
より構成される。この内、エッジ幅調整回路430Y、
ラインメモリ440Y及びラッチ回路450Yは、それ
ぞれ図5に於けるエッジ幅調整回路44Y、ラインメモ
リ45Y及びラッチ回路46Yに相当するものである。
従って、これらの説明を省略する。
【0075】先ず、ディジタル化された画像信号Y−I
MAは、微分回路410Yに於いて微分処理される。こ
の微分処理は、次の演算を行うことにより実現される。
【0076】今、原画2に対して想定した座標系に於け
る位置座標が座標(x、y)となる画像信号Y−IMA
とその微分信号とを、それぞれ記号Dxy、Exyとして表
すものとすると、微分信号Exyは次の式により求められ
る。
【0077】 Exy=8Dxy−(Dx-1 y-1 +Dx-1 y +Dx-1 y+1 +Dx y-1 +Dx y+1 + Dx+1 y-1 +Dx+1 y +Dx+1 y+1 ) 次に、微分信号Exyは比較回路421Y、422Yに入
力され、比較回路421Y、422Yそれぞれに於い
て、比較回路421Y、422Yのそれぞれに予め設定
された基準値REF1、REF2と比較される。この比
較処理により、比較回路421Yは濃い濃度側の輪郭を
検出し、その検出結果を黒エッジ信号BEY0として出
力する。一方、比較回路422Yは淡い濃度側の輪郭を
検出し、その検出結果を白エッジ信号WEY0として出
力する。ここで、上記した微分回路410Y及び比較回
路421Y、422Yに於ける処理の一例を、図18に
示す。
【0078】図19(a)は、画像信号IMAの各位置
に於けるデータ値を示した図である。そして、図19
(a)の太枠で囲まれた範囲内にある各画像信号IMA
に対して求めた微分信号Exyが、図19(b)である。
更に、基準値REF1、REF2をそれぞれ“8”、
“−8”と設定した場合に得られる黒エッジ信号BEY
0と白エッジ信号WEY0とを示した図が、それぞれ図
19(c)、(d)である。
【0079】尚、微分信号Exyを算出する演算式として
は、上記式の他に、次の様な演算式を用いることも可能
であり、種々の演算方法が考えられる。
【0080】 Exy=Dxy−1/4×(Dx-1 y +Dx+1 y +Dx y-1 +Dx y+1 ) 又は、 Exy=Dxy−1/6×(Dx-1 y +Dx+1 y +Dx y-1 +Dx y+1 ) −1/12×(Dx-1 y-1 +Dx-1 y+1 +Dx+1 y-1 +Dx+1 y+1 ) 以上、本発明をカラースキャナに適用した例について説
明した。しかし、この発明は、原画がカラーである場合
に限られるものではなく、モノクロの原画より網点画像
を作成する場合にも適用できることは明らかである。
【0081】図20は、この発明の更に別の実施例を示
した説明図であり、図17に示したスキャナの画像処理
部に於ける一連の処理を、CPU500によりソフト的
に行おうとするものである。
【0082】先ず、原画の画像をCCDカメラ等より成
る読取り装置RUによって予め読取り、それらのデータ
をディジタル信号化しておく。そして、読取った画像デ
ータIMAをCPU500を通じてディスク506に格
納しておく。尚、このCPU500の動作は、制御部5
10によりコントロールされている。
【0083】本図に示す通り、CPU500は、2つの
クロック501及び502を有している。クロック50
1は、制御部510からの指令に応じてクロック信号C
LK1を発する。このクロック信号CLK1は、ディス
ク506、画像処理部505及び分周部503に入力さ
れる。従って、このクロック信号CLK1のタイミング
で、画像データIMAがディスク506より読み出さ
れ、画像処理部505に入力されることとなる。又、分
周部503に入力されたクロック信号CLK1は、クロ
ック信号CLK2に分周された上で、画像処理部505
に入力される。このクロック信号CLK2は、図17に
示したスキャナに於けるクロック信号CL1に相当する
ものである。尚、画像処理部505に直接に入力される
クロック信号CLK1は、同じく図17に示したスキャ
ナに於けるクロック信号CL2に相当するものである。
【0084】一方、クロック502は、制御部510の
指令に応じてクロック信号CLK3を発する。このクロ
ック信号CLK3は、画像処理部505に直接に入力さ
れる他、遅延部504にも入力される。そして、画像処
理部505に直接に入力されたクロック信号CLK3
は、図17に示したスキャナに於ける第1出力開始信号
ENSTに相当している。又、遅延部504に入力され
たクロック信号CLK3は、遅延時間τだけ遅延された
上で、クロック信号CLK4として画像処理部505に
入力される。従って、このクロック信号CLK4は、図
17に示したスキャナに於ける第2出力開始信号ENS
TDに相当するクロックとして機能する。
【0085】また、画像処理部505は、図17に示し
たスキャナの画像処理部に相当する処理機能を有してい
る。但し、上記画像処理部の網点信号作成回路300に
於けるラインメモリ330やラッチ回路340等のデー
タを一時的に記憶する部分は、本実施例ではディスク5
07がその役割を担っており、上記画像処理部のエッジ
信号作成回路400等に於けるラインメモリ440Yや
ラッチ回路450Y等のデータを一時的に記憶する部分
は、本実施例ではディスク508がその役割を担ってい
る。
【0086】従って、画像処理部505は、既述した通
り、クロック信号CLK1に応じて読み出した画像デー
タIMAに圧縮等の処理を行い、それらのデータをディ
スク507に記憶する。又、クロック信号CLK2に応
じて画像データIMAより微分信号等を算出し、それら
のデータをディスク508に記憶する。更に、画像処理
部505は、クロック信号CLK3に応じてディスク5
07よりデータを読み出して網点信号を作成するととも
に、クロック信号CLK4に応じてディスク508より
データを読み出して黒エッジ及び白エッジより成る輪郭
信号を作成する。そして、画像処理部505は、網点信
号と輪郭信号とを合成することにより露光信号EXを作
成し、露光信号EXをディスク509へ送り、ディスク
509に格納する。これにより、その後、適時ディスク
509に格納された露光信号EXを読みだして、画像再
生を自由に行うことが可能となる。
【0087】尚,図19における実施例は、図16に於
ける処理をそのままソフト的に実現することを目的とし
たものであるが、クロック信号CLK3及びCLK4そ
れぞれに応じて網点信号と輪郭信号とを作成し、これら
を合成するのではなくて、図20に示す通り、網点信号
と輪郭信号とをそれぞれ画像データIMAより作成して
記憶しておき、その後、それらを合成するようにしても
よい。
【0088】即ち、図20に於ける様に、画像処理部5
05Aは、クロック信号CLK1のタイミングでディス
ク506Aより読み出された画像データIMAより、ク
ロック信号CLK2のタイミングで網点信号DOTを、
クロック信号CLK1のタイミングで輪郭信号(BE、
WE)を作成する。そして、網点信号DOTをクロック
信号CLK2のタイミングでディスク507Aに記憶す
るとともに、輪郭信号(BE、WE)をクロック信号C
LK1のタイミングでディスク508Aに記憶する。そ
の後、画像処理部505Aは、クロック502より発せ
られたクロック信号CLK3のタイミングで、網点信号
DOTと輪郭信号(BE、WE)とをそれぞれディスク
507A及び508Aより読出して両信号を合成し、合
成により得られた露光信号EXを、同様にディスク50
9Aへ記憶する。この場合には、クロック信号CLK3
のみで容易に(遅延処理を行うことなく)、網点信号D
OTと輪郭信号(BE、WE)とを同期して合成するこ
とができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明した通りこの発明によれば、原
画の画像を網点化して再現する場合に避けることのでき
なかった線切れ現象の発生を、原画の画像如何に係わら
ず常に防止することができ、細線等が連続的につながっ
た画像再現を可能ならしめる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラースキャナの電
気的構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】クロック信号作成回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】網点信号作成回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】エッジ信号作成回路の全体構成を周辺回路との
関係で記載したブロック図である。
【図5】Y−エッジ信号作成回路の電気的構成を例示し
たブロック図である。
【図6】エッジ分離回路の構成を示す図である。
【図7】画像処理部の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図8】スクリーンパターンメモリに記憶されているデ
ータの一例を示した説明図である。
【図9】ドットジェネレータの出力を例示した説明図で
ある。
【図10】合成回路の構成を例示したブロック図であ
る。
【図11】論理演算部の構成を例示したブロック図であ
る。
【図12】論理演算部の構成を例示したブロック図であ
る。
【図13】記録すべき画像を表す説明図である。
【図14】網点化信号に輪郭信号を合成することなく露
光した場合に得られる網点画像を表す説明図である。
【図15】輪郭信号を模式的に表す説明図である。
【図16】輪郭信号と網点信号とを合成することにより
得られる網点画像を表す説明図である。
【図17】この発明の他の実施例であるカラースキャナ
の画像処理部の電気的構成を模式的に示したブロック図
である。
【図18】Y−エッジ信号作成回路の構成を示したブロ
ック図である。
【図19】微分回路及び比較回路に於ける処理の一例を
示した説明図である。
【図20】この発明の更に別の実施例を示した構成図で
ある。
【図21】この発明の更に別の実施例を示した構成図で
ある。
【符号の説明】
1 入力ドラム 2 原画 5 フィルム 8 読取りヘッド 9 色演算部 10 USM回路 11 合成回路 13 露光ヘッド 14 A/D変換器 20 クロック信号作成回路 30 網点信号作成回路 35 ラッチ回路 36 ドットジェネレータ 40 エッジ信号作成回路 40Y Y−エッジ信号作成回路 41Y 微分回路 46Y ラッチ回路 53 CPU 56 遅延回路 300 網点信号作成回路 340 ラッチ回路 350 ドットジェネレータ 400 エッジ信号作成回路 400Y Y−エッジ信号作成回路 440Y 微分回路 450Y ラッチ回路 CL1 クロック信号 CL2 クロック信号 ENST 第1出力開始信号 ENSTD 第2出力開始信号 500 CPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号より記録用信号に変換する画像
    処理装置であって (a) 相互に同期した比較的周波数の低い第1クロッ
    ク信号と比較的周波数の高い第2クロック信号とを発生
    するクロック信号作成手段と、 (b) 出力開始信号を発生する出力開始信号作成手段
    と、 (c) 前記第1クロック信号に応じて前記画像信号よ
    り網点信号を作成し、 前記出力開始信号に応じて当該網点信号を出力する網点
    信号作成手段と、 (d) 前記第2クロック信号に応じて前記画像信号よ
    り画像のエッジを表す輪郭信号を作成し、前記出力開始
    信号に応じて当該輪郭信号を出力する輪郭信号作成手段
    と、 (e) 前記網点信号と前記輪郭信号とを合成すること
    により前記記録用信号を作成する合成手段とを備えた画
    像処理装置。
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