JP2583786Y2 - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JP2583786Y2
JP2583786Y2 JP5564692U JP5564692U JP2583786Y2 JP 2583786 Y2 JP2583786 Y2 JP 2583786Y2 JP 5564692 U JP5564692 U JP 5564692U JP 5564692 U JP5564692 U JP 5564692U JP 2583786 Y2 JP2583786 Y2 JP 2583786Y2
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JP
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dynamic pressure
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cylindrical member
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outer peripheral
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政良 大西
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、構造を簡単にできる
安価な動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動圧軸受装置としては、
図2に示すものがある。この動圧軸受装置は、筒部材2
1と、上記筒部材21に挿入される軸部材22とを備
え、上記軸部材22の外周面に、異なる溝パターンを有
する軸方向に離れた2つの動圧溝23,25が設けられ
ている。つまり、上記動圧溝23の軸方向長さaは、上
記動圧溝25の軸方向長さbに比べて長くなっている。
そして、上記動圧溝23と上記筒部材21の内周面を含
む動圧軸受部26の軸受隙間tと、上記動圧溝25と筒
部材21の内周面を含む動圧軸受部27の軸受隙間tと
は、同一の値に設定されている。したがって、上記動圧
軸受部26の負荷容量は、上記動圧軸受部27の負荷容
量に比べて大きい。
【0003】このように、上記動圧軸受装置は、この軸
受装置に加わる荷重のバランス等を考慮して、上記2つ
の動圧軸受部26,27の負荷容量を異ならせている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動圧軸受装置は、動圧軸受部26の軸方向長さaと
動圧軸受部27の軸方向長さbとを異ならせることによ
って、動圧軸受部26の負荷容量と動圧軸受部27の負
荷容量とを異ならせているので、動圧軸受部26の動圧
溝23の溝パターンと、動圧軸受部27の動圧溝25の
溝パターンとが異なるので、構造が複雑になるという欠
点がある。
【0005】また、動圧溝23の軸方向長さaと、動圧
溝25の軸方向長さbとが異なるので、筒部材21の内
周側に設ける潤滑剤保持用の凹部21aを筒部材21の
中央に設けることができず、筒部材21の形状が軸方向
に非対象になってしまうので、筒部材21に軸部材22
を組み込む時に、組み込みの方向に注意しなければなら
ず、組み込み工数が複雑になって、コストアップを招く
という欠点もある。
【0006】さらに、上記筒部材21をハウジング(図
示せず)に装着する際に、上記筒部材21をハウジング
に圧入すると、この圧入部分の筒部材21の内側の上記
動圧軸受部の軸受隙間tが変化して、軸受負荷容量のバ
ランスが変化してしまうことがある。このため、筒部材
21をハウジングに装着する際には、筒部材21をハウ
ジングに圧入せずに、接着剤で固定するという手間の掛
かる作業を行う必要があるという欠点もある。
【0007】そこで、この考案の目的は、構造が簡単
で、組み立ても簡単な軸受負荷容量のバランスの調整が
できる動圧軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案の動圧軸受装置は、筒部材と、上記筒部材
に挿入される軸部材とを備え、上記筒部材の内周面もし
くは上記軸部材の外周面の少なくとも一方に、同一の溝
パターンを有する軸方向に離れた2つの動圧溝が設けら
れ、上記2つの動圧溝の内、一方の動圧溝を含む動圧軸
受部の軸受隙間が所定の軸受隙間まで狭まるように、上
記動圧軸受部の外周側の筒部材の外周面がハウジングに
圧入されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、上記2つの動圧溝は、同一
の溝パターンを有し、一方の動圧溝を含む動圧軸受部の
軸受隙間が所定の軸受隙間まで狭まるように、上記動圧
軸受部の外周側の筒部材の外周面がハウジングに圧入さ
れている。
【0010】つまり、この考案の動圧軸受装置は、負荷
容量をアップさせたい一方の動圧軸受部の軸受隙間が、
他方の動圧軸受部の軸受隙間よりも小さくなるように、
上記一方の動圧軸受部の外周側の筒部材の外周面をハウ
ジングに圧入させて、上記一方の動圧軸受部の負荷容量
を上記他方の動圧軸受部の負荷容量よりも大きくなるよ
うにしている。したがって、この考案によれば、2つの
動圧軸受部の動圧溝の溝パターンを異ならせることな
く、2つの動圧軸受部の軸受負荷容量を異ならせること
ができる。したがって、この考案によれば、構造が簡単
で、組み立ても簡単な軸受負荷容量のバランスの調整が
できる動圧軸受装置が実現される。
【0011】
【実施例】以下、この考案を図示の実施例により詳細に
説明する。図1に本考案の動圧軸受装置の実施例を示
す。図1に示すように、この実施例の動圧軸受装置は、
筒部材1と、上記筒部材1に挿入される軸部材2とを備
えている。上記軸部材2の外周面に、同一の溝パターン
を有する軸方向に離れた2つの動圧溝3,5が設けられ
ている。
【0012】上記動圧溝3と上記筒部材1の内周面とが
構成する動圧軸受部6の軸受隙間および上記動圧溝5と
上記筒部材1の内周面とが構成する動圧軸受部8の軸受
隙間は、ハウジング7に筒部材1を圧入する前には、両
方とも同じ寸法である。
【0013】そして、上記2つの動圧溝3,5の内、動
圧溝3を含む動圧軸受部6の外周側の筒部材1の外周面
がハウジング7に圧入されている。この圧入時に、動圧
軸受部6の軸受隙間が所定の軸受隙間cまで狭まるよう
に、上記圧入時の締め代が設定されている。つまり、上
記動圧軸受部8よりも動圧軸受部6の方が、軸受負荷容
量が大きくなるように、動圧軸受部6,8の軸受隙間c,d
が設定されている。
【0014】また、上記軸部材6の動圧溝非形成部10
に対向する筒部材1の内周面には、潤滑剤保持用の凹部
1aが設けられている。この凹部1aは、筒部材1の軸方
向の略中央に形成されている。
【0015】上記構成の動圧軸受装置によれば、上記2
つの動圧溝3,5は、同一の溝パターンを有し、一方の
動圧溝3を含む動圧軸受部6の軸受隙間が所定の軸受隙
間cまで狭まるように、動圧軸受部6の外周側の筒部材
1の外周面がハウジング7に圧入されている。
【0016】つまり、上記実施例の動圧軸受装置は、軸
受負荷容量をアップさせたい方の動圧軸受部6の軸受隙
間cが、他方の動圧軸受部8の軸受隙間dよりも小さくな
るように、動圧軸受部6の外周側の筒部材1の外周面を
ハウジング7に圧入させて、動圧軸受部6の負荷容量を
動圧軸受部8の負荷容量よりも大きくなるようにしてい
る。したがって、上記実施例によれば、2つの動圧軸受
部6,8の軸受負荷容量を異ならせるために、2つの動
圧軸受部6,8の動圧溝3,5の溝パターンを異ならせる
必要がない。
【0017】したがって、上記軸部材2の形状を軸方向
に対称形にできると共に、上記筒部材1の形状を軸方向
に対称形にできて、構造を簡単にできる上に、組み立て
時に筒部材1の方向性に注意する必要がなくなるので、
組み立て工数が削減され、コストダウンを図ることがで
きる。また、上記実施例によれば、上記筒部材1を、ハ
ウジング7に圧入して固定するので、筒部材をハウジン
グに接着剤で固定する従来例に比べて、ハウジングへの
固定を簡単にできる。
【0018】すなわち、上記実施例によれば、構造が簡
単で、組み立ても簡単であり、かつ、軸方向の軸受負荷
容量のバランスの調整ができる安価な動圧軸受装置を実
現できる。
【0019】尚、上記実施例では、軸部材2の外周面に
動圧溝3,5を設けたが、筒部材1の内周面に動圧溝を
設けてもよく、軸部材の外周面と筒部材の内周面の両方
に動圧溝を設けても良い。
【0020】
【考案の効果】以上より明らかなように、この考案の動
圧軸受装置は、2つの動圧溝が、同一の溝パターンを有
し、一方の動圧溝を含む動圧軸受部の軸受隙間が所定の
軸受隙間まで狭まるように、上記動圧軸受部の外周側の
筒部材の外周面がハウジングに圧入されている。
【0021】つまり、この考案の動圧軸受装置は、負荷
容量をアップさせたい一方の動圧軸受部の軸受隙間が、
他方の動圧軸受部の軸受隙間よりも小さくなるように、
上記一方の動圧軸受部の外周側の筒部材の外周面をハウ
ジングに圧入させて、上記一方の動圧軸受部の負荷容量
を上記他方の動圧軸受部の負荷容量よりも大きくなるよ
うにしている。したがって、この考案によれば、2つの
動圧軸受部の動圧溝の溝パターンを異ならせることな
く、2つの動圧軸受部の軸受負荷容量を異ならせること
ができる。したがって、この考案によれば、構造が簡単
で、組み立ても簡単な軸受負荷容量のバランスの調整が
できる動圧軸受装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の動圧軸受装置の実施例の断面図で
ある。
【図2】 従来の動圧軸受装置の断面図である。
【符号の説明】
1…筒部材、1a …凹部、2…軸部材、3,5…動圧
溝、6,8…動圧軸受部、7…ハウジング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部材と、 上記筒部材に挿入される軸部材とを備え、 上記筒部材の内周面もしくは上記軸部材の外周面の少な
    くとも一方に、同一の溝パターンを有する軸方向に離れ
    た2つの動圧溝が設けられ、 上記2つの動圧溝の内、一方の動圧溝を含む動圧軸受部
    の軸受隙間が所定の軸受隙間まで狭まるように、上記動
    圧軸受部の外周側の筒部材の外周面がハウジングに圧入
    されていることを特徴とする動圧軸受装置。
JP5564692U 1992-08-07 1992-08-07 動圧軸受装置 Expired - Lifetime JP2583786Y2 (ja)

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JP5564692U JP2583786Y2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 動圧軸受装置

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JP5564692U JP2583786Y2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 動圧軸受装置

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JPH0616718U JPH0616718U (ja) 1994-03-04
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