JP3161649B2 - 部分放電検出用電極の支持装置 - Google Patents

部分放電検出用電極の支持装置

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JP3161649B2 JP03492493A JP3492493A JP3161649B2 JP 3161649 B2 JP3161649 B2 JP 3161649B2 JP 03492493 A JP03492493 A JP 03492493A JP 3492493 A JP3492493 A JP 3492493A JP 3161649 B2 JP3161649 B2 JP 3161649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルの接続部での
部分放電の測定を行う装置に関し、特に、箔電極として
用いる金属箔を、絶縁筒の表面に均一に押圧した状態
で、放電の測定を正確に行い得るようにする装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高圧送電用のCVケーブル路線において
は、ケーブルの接続部で導体を接続した部分で、その外
周部に絶縁処理を施した絶縁箱(絶縁筒)を設けてい
る。前記絶縁箱では、例えば、特開平1−222612
号公報等に示されるように、射出成形手段によりプラス
チック材料を押出して、所定の形状の補強絶縁体を形成
し、その外周部に絶縁体を被覆するとともに、前記絶縁
箱の外周部には外被接続管を配置している。前記従来例
に示されるような中間接続部では、ケーブルシースや防
蝕層保護装置に異常な電流が流れたりした場合に、その
異常な状態を検知する手段を設けている。例えば、前記
従来例においては、絶縁筒の外周部に対して環状に電流
検知手段を設けておき、その電流検知手段で得た信号
を、検出データ処理装置に接続して、異常の発生を知る
ことができるようにしている。
【0003】前記絶縁筒での異常電流を検知するための
手段としては、例えば、実開平1−162670号公報
等に示されるように、光磁界センサを用いることが知ら
れており、前述したような装置は、ケーブル本体のシー
スに対しては、異常な電流が流れたことを検知する手段
としても用いられる。これに対して、最も構成が簡単な
検知手段としては、絶縁筒の表面にアルミやスズ等の薄
い金属片を箔電極として貼り付けて、絶縁筒の内部の導
電部材と箔電極との間で略コンデンサ状の部材を構成
し、箔電極に流れる電流を検知する手段を用いることも
行われている。
【0004】前記箔電極を絶縁筒の表面に貼り付ける手
段としては、例えば、両面テープのような部材を用い
て、絶縁筒の表面に箔電極を密着させる状態に配置する
ことができる。そして、前述したような箔電極を絶縁筒
に対して単数または複数配置することにより、異常な電
流が流れる状態を容易に検知することができ、ケーブル
路線での絶縁部材の状態を常時監視することにより、異
常電流が流れる状態が発生した場合に、重大な事故が生
じる前の段階で、事故に対する対応を迅速に行うことが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
のように、絶縁筒の表面に箔電極を直接貼り付けるよう
な手段を用いて、異常電流の検知機構を構成する場合に
は、箔電極を正常に作動する位置に保持することが困難
であるという問題が発生する。つまり、箔電極を貼り付
ける際に、絶縁筒の表面に密着させることが、作業者の
技量に依存するために、不確実な要素が外乱として入り
込みやすく、検知値に正確さを維持できない。
【0006】また、従来の箔電極を用いた検知装置で
は、検知位置の変更が容易に行い得ないものであり、箔
電極の交換等の際にも、取り付け位置を正確に設定する
ことが困難である。さらに、ケーブル路線が洞道内であ
る場合等には、湿気等の影響を受けやすいので、絶縁筒
の表面に対して箔電極を密着させる状態を維持すること
が困難であるという問題がある。前記問題に加えて、箔
電極を非常に薄い金属箔で構成しているために、外部か
ら衝撃等が加えられた場合には、容易に破損するという
問題があり、交換頻度が大きいという特徴に対して、前
述したような問題が加味されることになる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の箔電極
の問題を解消するもので、箔電極を絶縁筒の表面に取り
付ける作用を正確に行い得るとともに、箔電極を対象と
する部材の表面に密着させる状態を、容易に設定できる
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は高圧
送電用のケーブルの導体の接続部に絶縁筒体を一体に形
成し、前記接続部を構成する絶縁筒の表面に箔電極とし
ての金属箔を配置して、部分放電を検出する装置に関す
る。本発明においては、前記箔電極を絶縁筒の表面に押
圧するための絶縁シートを電極支持部材により支持し、
前記電極支持部材に設けた導線を計測装置に接続する手
段を設けている。前記電極支持部材は絶縁筒の表面に接
する部分を開口させた支持箱として構成し、前記支持箱
の開口部を絶縁筒の表面の形状に一致させて構成し、前
記支持箱の開口部を塞ぐ状態で配置する絶縁シートを用
いて、箔電極を絶縁筒の表面に押圧するとともに、前記
支持箱を絶縁筒の表面に位置決めして保持する手段を設
けている。
【0009】前述したように、絶縁筒の表面形状に一致
する開口を設けた支持箱を使用し、該支持箱の開口部を
覆うようにして絶縁シートを配置し、該絶縁シートによ
り箔電極を絶縁筒の表面に押圧して保持させるような手
段を用いることにより、箔電極を絶縁筒の表面に密着さ
せて取り付けることができる。そして、前記支持箱を絶
縁筒に固定保持させるために、略紐状の部材を用いて取
り付ける場合には、箔電極の位置決めを正確に行い得る
とともに、箔電極を絶縁筒の表面に押圧する力を一定の
値に維持することができる。また、本発明においては、
箔電極の取り付け位置の変更と、箔電極の交換等も容易
に行うことができる。
【0010】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の部分放
電検出用電極の支持装置を説明する。図1に示されるよ
うに、ケーブル1、1aを接続する接続部2では、前記
従来例に示されたように、導体を接続した部分の周囲
と、ケーブルの表面に対して所定の間隔に亘って、略コ
ーン状の絶縁筒3を配置して絶縁箱を形成している。前
記絶縁筒3の中央部には、絶縁リング4を配置して、前
記絶縁リング4の両側の部分に、放電検出用の箔電極
5、6を設けている。前記箔電極5、6を絶縁筒の表面
に押圧させる状態で保持させるために、本発明において
は、電極支持部材10を用いており、前記電極支持部材
10を図2に示すように構成して、図3のような取り付
け手段を用いて、固定保持させるようにする。また、本
発明の箔電極としては、従来の電極の場合と同様に、ア
ルミやスズの薄い箔部材を所定の形状に切断したものを
用いることができる。
【0011】図2に示されるように、本発明の箔電極を
絶縁筒の表面に保持するための電極支持部材10は、底
に開口を設けた支持箱11を使用しており、前記支持箱
11は、アルミ等の金属で構成した略中空状の箱体とし
て構成される。前記支持箱11の側部材の下面は、絶縁
筒の円弧面に一致するような円弧部と、直線部とを設け
ており、支持箱の開口部が絶縁筒の表面に対して隙間な
く押圧され得るように構成している。前記電極支持部材
10では、支持箱の開口部に絶縁シート12を一体に取
り付けており、前記絶縁シート12は、支持箱の開口に
したがって、絶縁筒の表面形状に一致する円弧状の面と
して構成される。
【0012】また、前記絶縁シート12は、ゴムまたは
ポリエチレンの薄いシートを用いることができるもの
で、絶縁性を持たせるようにしている。前記絶縁シート
12の表面側には、絶縁筒の表面に押圧されるように、
金属箔15を配置しており、前記金属箔15に対して、
電線16をハンダ付け部17等の接続手段を用いて取り
付けている。前記電線16は、支持箱11の上板に設け
た絶縁部材19を貫通する状態で、上部に露出されて測
定装置への接続部18が形成される。また、前記電線1
6はビニール被覆線等を使用することができ、金属製の
支持箱11に導通することがないようにされる。
【0013】前記図2に示される電極支持部材10は、
図3に示される状態で、絶縁筒3の表面に取り付けるこ
とができる。前記図3に示される例において、支持箱1
1の底部分に円弧状に配置した絶縁シート12と、絶縁
筒3の表面との間に金属箔15を配置している。そし
て、前記絶縁筒の表面に対して、支持箱の開口部に円弧
状に支持される絶縁シート12を介して押圧することに
より、金属箔15を均一な圧力で押圧させることができ
るようにする。
【0014】前記電極支持部材10を絶縁筒に対して固
定保持させるために、本発明においては、支持箱11の
両側の所定の位置に、止め部材20、21を取り付けて
おき、前記止め部材のアイ状の部材に対して、絶縁筒の
周囲に巻き掛けた紐状固定部材22を配置する。また、
図示されるように、紐部材22の一方の端部を止め部材
20に固定し、他方の止め部材21に掛け回した端部
に、ウエイト部材23を取り付けることにより、紐部材
22に対して所定の値の張力を付与して、電極支持部材
10の固定状態を良好に設定できるようにする。したが
って、前記図3に示されるような金属箔の固定保持手段
を用いる場合には、前記箔電極を絶縁シートの弾力性を
利用して絶縁筒の表面に押圧することができ、絶縁筒の
導電体との間隔を一定に維持することができる。さら
に、前記紐部材としてゴム紐等弾性のある部材を使用す
ると、支持箱の保持作用を確実に発揮させることができ
る。また、前記電極支持部材10を用いて金属箔の固定
保持の作用を行う場合には、絶縁筒に対して任意の位置
に箔電極を固定することができ、電極の取り付け位置を
変更する場合にも、その変更作業を容易に行うことがで
きる。さらに、本発明の装置では、箔電極を交換する場
合にも、絶縁シートの表面に取り付けるのみで、その作
業を容易に行うことができ、取り付け作業員の技量に依
存することがなくなる。そして、前述したような箔電極
の取り付け手段を用いる場合には、絶縁筒の導電部材と
箔電極との間でコンデンサ機構を構成することができ、
箔電極の静電容量を十分に確保することが可能になる。
また、支持箱と箔電極との静電容量を小さい値のものと
して構成することができる。
【0015】前述したように構成される本発明の電極支
持部材は、前記図3のように、紐部材を用いて取り付け
る手段を用いることの他に、本発明の電極支持部材の固
定保持のためには、リング状の金具を使用することもで
きる。さらに、前記電極支持部材の取り付け手段として
は、伸縮しない布製のバンドと、スプリングとを組み合
わせたものを使用して、スプリングの弾性を利用して絶
縁筒の固定を行うことも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の部分放電検出用電極の支持装置
は、前述したように構成された電極支持部材を用いてい
るので、絶縁筒の表面形状に一致する開口を設けた支持
箱を使用し、該支持箱の開口部を覆うようにして絶縁シ
ートを配置し、該絶縁シートにより箔電極を絶縁筒の表
面に押圧して保持させるような手段を用いることによ
り、箔電極を絶縁筒の表面に密着させて取り付けること
ができる。そして、前記支持箱を絶縁筒に固定保持させ
るために、紐状の部材を用いて取り付ける場合には、箔
電極の位置決めを正確に行い得るとともに、箔電極を絶
縁筒の表面に押圧する力を一定の値に維持することがで
きる。また、本発明においては、箔電極の取り付け位置
の変更と、箔電極の交換等も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の箔電極を適用する接続部の斜視図で
ある。
【図2】 本発明の電極支持部材の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】 電極支持部材を取り付けた接続部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーブル、 2 接続部、 3 絶縁筒、
5・6 箔電極、10 電極支持部材、 11
支持箱、 12 絶縁シート、15 金属箔、 1
6 電線、 20・21 止め部材、22 紐部
材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧送電用のケーブルの導体の接続部に
    絶縁筒体を一体に形成し、前記接続部を構成する絶縁筒
    の表面に箔電極としての金属箔を配置して、部分放電を
    検出する装置において、 前記箔電極を絶縁筒の表面に押圧するための絶縁シート
    を電極支持部材により支持し、前記電極支持部材に設け
    た導線を計測装置に接続する手段を設け、 前記電極支持部材は絶縁筒の表面に接する部分を開口さ
    せた支持箱として構成し、前記支持箱の開口部を絶縁筒
    の表面の形状に一致させて構成し、 前記支持箱の開口部を塞ぐ状態で配置する絶縁シートを
    用いて、箔電極を絶縁筒の表面に押圧するとともに、 前記支持箱を絶縁筒の表面に位置決めして保持する手段
    を設けることを特徴とする部分放電検出用電極の支持装
    置。
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JP4949314B2 (ja) * 2008-04-18 2012-06-06 株式会社ジェイ・パワーシステムズ 部分放電測定方法
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