JPH10201070A - Cvケーブル端末処理部の異常検出方法 - Google Patents

Cvケーブル端末処理部の異常検出方法

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JPH10201070A
JPH10201070A JP536497A JP536497A JPH10201070A JP H10201070 A JPH10201070 A JP H10201070A JP 536497 A JP536497 A JP 536497A JP 536497 A JP536497 A JP 536497A JP H10201070 A JPH10201070 A JP H10201070A
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JP
Japan
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cable
shield layer
terminal processing
electrode
processing unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP536497A
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English (en)
Inventor
Munechika Saito
宗敬 斉藤
Hirokazu Takei
弘和 武井
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVケーブルの端末処理部のケーブル遮蔽層
がフロートした状態を速やかに検出することができる異
常検出装置を提供する。 【解決手段】 CVケーブル1と端子2とを接続する端
末処理部3の外周部に、電極5を取付ける。電極は、端
末処理部のストレスコーンを覆うケーブルシールド層に
対向する位置に取り付けられる。端末処理部のケーブル
シールド層に断裂が生じてケーブルシールド層がフロー
トすると、ケーブル導体からケーブルシールド層と検出
用電極に電圧が誘起される。この電圧が異常診断装置6
により検出されると端末処理部のケーブルシールド層に
フロートが発生したと判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブルの端
末処理部におけるケーブルシールド層の異常を検出する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用CVケーブル端末処理部において
は、ストレスコーンの外周にケーブルシールド層として
シールド層Aが巻き付けられる。このシールド層Aは、
その端部で、ケーブル本体におけるシールド層であるシ
ールド層Bの端部と重ね合わされて、電気的に接続され
る。また、シールド層Bからケーブルの外部に接地リー
ド線が引き出される。これにより、ケーブル本体から端
末処理部のストレスコーンの折返点までが接地電位のケ
ーブルシールド層となる。
【0003】上記構成のCVケーブルの端末処理部にお
いては、シールド層Aとシールド層Bからなるケーブル
シールド層が、施工不良、気温変動によるストレスなど
により断裂することがある。断裂が発生すると、接地さ
れたケーブルシールド層から切り離された部分は、接地
電位からフロートするため、ケーブル導体から電圧が誘
起される。これにより、断裂部において、フロート部と
接地電位部との間で火花放電又は部分放電が発生する。
【0004】この火花放電又は部分放電が継続すると、
周囲の絶縁物において絶縁劣化が進行し、最終的には絶
縁破壊が発生する。この絶縁破壊の発生を予防するた
め、火花放電又は部分放電を検出することにより、CV
ケーブル端末処理部の異常を検出する方法が提案されて
いる。その方法として、火花放電、部分放電により発生
する電磁波をアンテナで検出する方法が提案されてい
る。あるいは、供試ケーブルを停電状態として、供試ケ
ーブルに高電圧試験電源と結合コンデンサを接続して、
部分放電パルスを検出する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、断裂が発生してケーブルシールド層の一
部がフロートしても、部分放電又は火花放電が発生しな
いと異常を検出できない。本発明は、CVケーブル端末
処理部のケーブルシールド層がフロートした状態を速や
かに検出することができる異常検出方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためなされたもので、ストレスコーンの外周を覆
うシールド層を有するCVケーブルの端末処理部に発生
する異常を検出する。異常診断を行うに際し、端末処理
部の外周部の、シールド層に対向する部分に、電極を取
付ける。この電極を取り付ける位置は、シールド層に対
向する位置で、断裂が発生したとき、確実にフロートす
る位置であることが好ましい。
【0007】端末処理部に異常がないとき、この電極
は、接地電位にあるシールド層に対向して取り付けられ
ているため、電圧は誘起されない。端末処理部のケーブ
ルシールド層に断裂が発生して、接地されたケーブルシ
ールド層から切り離されると、この切り離されたケーブ
ルシールド層は接地電位からフロートするので、この切
り離されたケーブルシールド層と電極はケーブル導体か
ら電圧が誘起される。
【0008】したがって、電極に誘起される電圧を測定
することにより、CVケーブルの端末処理部に異常が発
生しているか否かを診断することができる。また、この
診断は、ケーブルが活線状態にあっても容易に行うこと
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図を用
いて説明する。図1は、CVケーブルの端末処理部の異
常検出方法の実施状況を示す。図において、1はCVケ
ーブルである。2は、CVケーブル1の先端に設けられ
た端子である。3は、CVケーブル1と端子2を接続す
るための端末処理部である。4は、CVケーブル1及び
端末処理部3におけるケーブルシールド層を接地電位と
する接地リード線である。
【0010】5は、端末処理部3の外周に貼り付けられ
た検出用電極(銅箔テープ)である。6は、異常診断装
置である。7,8は、検出用電極5及び接地電位と異常
診断装置6を接続するためのプローブである。9は電源
を示し、この電源としては、診断をケーブルの活線状態
で行うときには、ケーブルに課電をしている電源が使用
され、診断を停電状態で行うときには、試験用高圧電源
が使用される。
【0011】図2に、端末処理部の詳細を示す。図2に
おいては、理解を容易にするために、一部を断面で、一
部を各要素を切り開いた状態で示している。CVケーブ
ル1は、ケーブル導体11と、その外周に順次形成され
た絶縁体層12、半導電層13、シールド層B(銅箔テ
ープ層)14、シース15により構成される。
【0012】端末処理部3においては、CVケーブル1
は、半導電層13、シールド層B14、シース15が除
去され、ケーブル導体11と絶縁体層12が露出され
る。そして、絶縁体層12の外周にストレスコーン2
1、シールド層A(鉛テープ層)22、PVCテープ層
24が形成される。なお、シールド層A22の外周には
粘着性テープ(粘着性ポリエチレンテープ)23が巻か
れる。
【0013】シールド層A22は、半導電層13の先端
からストレスコーン21の折返点まで形成される。この
半導電層13とシールド層A22の重ね合わせ部分に
は、更にその外側にシールド層B14が形成される。こ
の半導電層13とシールド層A22とシールド層B14
の重ね合わせ部分の電位固定を確実にするために、3つ
の層が重ね合わされた部分に針金31が巻き付けられ、
部位32において半田付けされる。さらに、もう1つの
針金33が、シールド層B14に巻き付けられ、部位3
4において半田付けされた上、接地リード線4として引
き出される。これにより、ケーブル本体のシールド層B
14からストレスコーン21の折返点のシールド層A2
2までが接地電位となる。
【0014】端末処理部3の異常検出のため、端末処理
部3のPVCテープ層24の表面で、シールド層A22
に対向する位置に検出用電極5が貼り付けられる。この
検出用電極5が貼られる位置は、なるべく、シールド層
B14との接続部から遠い位置にされることが好まし
い。また、この検出用電極5は、常時端末処理部3に貼
っておくことも、診断の都度貼り付けるようにすること
もできる。この検出用電極5は、図1に示すように、異
常診断装置6に接続される。
【0015】次に、異常検出方法について説明する。図
2は、端末処理部3に異常が発生していない状態を示し
ている。この状態では、シールド層A22は接地電位に
あるので、シールド層A22と対向して配置される検出
用電極5には電圧が誘起されない。したがって、異常診
断装置6は電圧を検出しない。
【0016】図3に、端末処理部3に異常が発生した状
態を示す。施工不良、気温変動などによるストレスによ
り、シールド層A22又はシールド層B14などが断裂
することがある。図3は、断裂がシールド層A22の部
分Aにおいて発生した状態を示す。断裂して、シールド
層B14から切り離されたシールド層A22は、接地電
位からフロートする。これにより、シールド層A22と
検出用電極5には、ケーブル導体11に印加される電圧
により、それぞれ電圧が誘起される。
【0017】この検出用電極5に誘起された電圧は、異
常診断装置6により検出される。したがって、異常診断
装置6が誘起電圧を検出したとき、ケーブルシールド層
に断裂が発生し、一部がフロートしたと判定できる。な
お、異常診断装置6は、誘起電圧を表示するものであっ
ても良く、又は、誘起電圧を検出したとき、電気信号な
どを出力するものであっても良い。
【0018】これにより、火花放電又は部分放電が発生
するまで待たなくとも、フロートが発生した時点で速や
かにCVケーブルの端末処理部における異常を検出する
ことができる。また、検出用電極5を貼り付ける位置
は、発生した断裂を確実に検出する必要があることか
ら、断裂が発生したときに確実にフロートする位置、つ
まり、ストレスコーンの折り返し点に近い位置とするこ
とが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における異常検出方法の実施
状況を示す図。
【図2】図1における端末処理部の詳細を示す断面図。
【図3】図2の端末処理部3において断裂が発生した状
態を示す図。
【符号の説明】
1…ケーブル 3…端末処理部 4…接地リード線 5…検出用電極 6…異常診断装置 7,8…プローブ 11…ケーブル導体 12…絶縁体 13…半導電層 14…シールド層B 21…ストレスコーン 22…シールド層A 31,33…針金 32,34…半田付部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレスコーンの外周を覆うシールド層
    を有するCVケーブルの端末処理部に発生する異常を検
    出する異常検出方法において、前記端末処理部の外周部
    の、前記シールド層に対向する部分に電極を取付け、こ
    の電極に誘起される電圧を測定し、前記電極に電圧が検
    出されたとき、前記端末処理部のケーブルシールド層に
    断裂が発生したと判定することを特徴とするCVケーブ
    ル端末処理部の異常検出方法。
  2. 【請求項2】 前記検出用電極は、前記シールド層に対
    向する位置で、前記端末処理部のケーブルシールド層に
    断裂が発生したとき、確実にフロートする位置に取り付
    けられる請求項1記載のCVケーブル端末処理部の異常
    検出方法。
JP536497A 1997-01-16 1997-01-16 Cvケーブル端末処理部の異常検出方法 Pending JPH10201070A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020093307A (ko) * 2001-06-08 2002-12-16 엘지전선 주식회사 고무 슬리브를 이용한 엔드 단말기
CN112840516A (zh) * 2018-09-10 2021-05-25 3M创新有限公司 用于电缆和电缆附件状况监测装置的支撑结构
US11567146B2 (en) 2018-09-10 2023-01-31 3M Innovative Properties Company Electrical power cable monitoring device using low side electrode and earth ground separation
US11604218B2 (en) 2018-09-10 2023-03-14 3M Innovative Properties Company Electrical power cable monitoring device including partial discharge sensor
US11988703B2 (en) 2019-12-31 2024-05-21 3M Innovative Properties Company Monitoring system for evaluating a condition of an electrical grid

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