JP2582395B2 - 難燃性組成物 - Google Patents

難燃性組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電線等の絶縁被覆層として有用な難燃性
組成物に関し、特に、向上した耐外傷性と高い酸素指数
を有する耐熱シースに好適な難燃性組成物に関する。
〔従来の技術とその技術課題〕
従来、エチレン,メチルアクリレート及び不飽和有機
カルボン酸を重合して得られる三元共重合体を難燃化す
る手段として、水和アルミナやカーボンを混入すること
は広く知られている。しかし、それらの配合組成物が絶
縁被覆層として望ましい機械的強度、例えば、抗張力0.
8kg/mm2以上,伸び200%以上及びAショア硬度75以上を
維持するような水和アルミナやカーボンの配合系におい
ては、酸素指数(JIS K 7201による)は31が限界であっ
て、満足し得る難燃性と機械的強度を得ることは困難で
あった。また、難燃性を向上させるために水和アルミナ
を120重量部以上添加する場合には、難燃性の向上は得
られるが機械的強度が低下し、例えば常温引張力が0.2
〜0.6kg/mm2程度下がるので、機械的強度を低下させる
ことなく難燃性の向上を得ることは実質的に困難であっ
た。
また、水和マグネシウムで難燃化することも知られて
いるが、その添加は、通常、耐熱性を低下させ、成形物
を白化し易くするので、合成樹脂類の難燃化には使用し
難い。
本発明者らは、このような実情において、特に上記三
元共重合体樹脂の特性を活かして、その樹脂の有する機
械的強度を実質的に損なうことなく難燃性を向上させる
方法に着目した。
従って、本発明の目的ないし課題は、ハロゲン原子を
含まない上記三元共重合体の優れた物理的強度を実質的
に低下させることなく、難燃性、耐外傷性を向上させた
実用的に望ましい電線被覆用の難燃性組成物を提供する
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成すべく各種の配合材に
ついて多くの実験研究を重ねた結果、ベース樹脂とし
て、エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸系三元
共重合体又はエチレン−エチルアクリレート共重合体又
はエチレン−酢酸ビニル共重合体との特定範囲割合のブ
レンド樹脂が極めて有効であることを見出した。
すなわち、本発明は、エチレン−メチルアクリレート
−アクリル酸系三元共重合体とエチレン−エチルアクリ
レート共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体から
選択される共重合体との20:1〜1:5の重量混合比率の重
合体類混合物ベース樹脂に、該ベース樹脂100重量部当
たり、金属水酸化物70〜150重量部,カーボン5〜50重
量部及びシリカ粉末1〜50重量部を配合して成る難燃性
組成物を提供するものである。
本発明の組成物におけるベース樹脂は、重合性単量体
として、実質的にエチレン,メチルアクリレート及びア
クリル酸の単量体三成分を共重合して得らる三元共重合
体に、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)
及び/又はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を混
合して成る重合体類混合物を包含する。
本発明の組成物のベース樹脂に用いられる上記エチレ
ン−メチルアクリレート−アクリル酸系三元共重合体
は、実質的にこれら三種の単量体成分から構成される
が、本発明の目的,効果を阻害しない範囲で少量の他の
重合した単量体成分を含んでいてもよい。この三元共重
合成分は、前記の如きベース樹脂としての機械的強度及
び難燃性を考慮するとき、例えば、それぞれの単量体構
成比率が25〜94:5〜65:1〜10の重量範囲割合のものが好
ましく用いられる。また、ベース樹脂の機械的強度を高
めるために混用されるエチレンとエチルアクリレート系
共重合体又はエチレンと酢酸ビニル系共重合体は、いず
れもエチレンを主成分とする共重合体類であって、エチ
レン対エチルアクリレートにおいては、例えば、構成比
率が90〜60:10〜40のものが、また、エチレン対酢酸ビ
ニルでは80〜55:20〜45重量範囲割合のものが好都合に
用いられるが、更に少量の他の重合成分が導入されてい
てもよい。
また、三元共重合体に対するそれら二元共重合体の配
合は、少量でもその添加量に見合った機械的強度の改善
効果は得られるが、実用的に望ましい混合割合は、重量
で20:1〜1:5、更に好ましくは、10:1〜1:1である。
本発明の組成物には、上記のような共重合体類混合物
ベース樹脂に、該ベース樹脂100重量部当たり、金属水
酸化物70〜150重量部及びカーボン5〜50重量部が配合
されるが、更に好ましくは、シリカ粉末40重量部以下が
添加配合される。
上記金属水酸化物は、組成物から得られる成形物の耐
熱性及び白化現象を考慮すれば、通常、水和アルミナと
略称される水酸化アルミニウムが特に好ましく用いられ
る。その添加配合量は、ベース樹脂100重量部当たり70
重量部未満では、難燃性の向上効果が殆ど得られず、15
0重量部を超えると機械的強度の低下が著しいので不都
合である。好ましい範囲は80〜140重量部である。ま
た、補強性フィラーとして添加されるカーボンは、5重
量部未満では補強効果が得られず、50重量部を超えると
電気絶縁性の低下が著しいので、電気絶縁体材料として
使用できない。好ましい範囲は10〜30重量部である。
更に、本発明の組成物には、シリカ粉末が共重合体類
混合物ベース樹脂100重量部当たり1〜40重量部が添加
使用される。組成物(成形物)の機械的強度を考慮する
場合には、例えば、粒子径30mμ以下のシリカ微粉末が
好ましく用いられ、機械的強度のほか難燃化効果及び高
い補強効果も期待できる。しかし、その添加量が40重量
部を超えると、例えば、スチーム加硫時や吸水時等にお
いて絶縁抵抗の著しい低下が引き起こされるので好まし
くない。また、1重量部未満では、添加効果が極めて小
さい。望ましい配合量は5〜25重量部である。
本発明の組成物においては、更に酸化アンチモン類を
加えるとき、前記機械的特性を満足し、且つ一層優れた
難燃性組成物を提供し得ることが判った。そのような酸
化アンチモン類は、例えば、三酸化アンチモン及び五酸
化アンチモンであって、その添加量が多すぎると耐熱性
(熟老化特性)が低下するので好ましくなく、通常、ベ
ース樹脂100重量部に対して1〜30重量部、好ましくは
2〜20重量部が配合使用される。また、上記組成物を架
橋する手段は、特に規定されるものではない。
〔実 施 例〕
次に、具体例により、本発明を更に詳細に説明する。
なお、具体例における各種組成物のオリジン引張試験
(引張り強度T.S.及び伸びEl),硬度(Aショア)及び
難燃性を示す酸素指数の測定方法及びそれら測定値の評
価基準は次のとおりである。
オリジン引張試験 JIS K 6001に記載の方法に準じて測定する。
なお、引張強度の実用的に満足し得る強度は、0.8kg/
mm2以上、伸び(%)の実用的に満足し得る値は、180%
以上である。
ショア硬度 JIS K 6301に規定された方法に準じて成形直後のもの
について測定する。
実用的に望ましい硬度は、80以上である。
難燃性 JIS K 7201に規定された酸素指数による。
実用的に満足し得る値は、30以上である。
実施例 1〜4及び比較例 1〜3 ベース樹脂として次の三種類の樹脂を用いた。
〔A〕三元共重合体 エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸三元共重
合体(商品名:ベーマックG,昭和電工・デュポン社製) 〔B〕共重合体 a)重量割合81:19のエチレン−エチルアクリレート共
重合体 b)重量割合72:28のエチレン−酢酸ビニル共重合体 なお、上記(A)と(B)−a)又は、−b)の配合
割合は、いずれも5:1の重量割合に調製して使用した。
ただし、実施例11は15:1,同12及び14は1:1で、13は1:3
に配合した。
また、けい素化合物は、粉末径が約12μmのシリカ粉
体(日本アエロジル社製の商品名:アエロジル200)を
使用した。また、各組成物には、ベース樹脂100重量部
に対し、加硫剤(ジクミルパーオキシド)3重量部と可
塑剤(トリクレジルホスフェート)5重量部及び老化防
止剤(ポリ2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノン)
1重量部がそれぞれ添加された。
これらを用いて下掲第1表に示す各種組成物を調製
し、それらの上記試験結果を第2表に纏めて示した。
〔発明の効果〕 本発明の組成物は、高い機械的強度と顕著に向上した
難燃性を有するので、実用的に優れた耐熱性絶縁電線被
覆層を提供することができ、特に耐熱シースとして好適
である。
また、本発明の組成物は、実質的にハロゲンを含ま
ず、強制燃焼によっても人体に有害なガスの発生が少な
いので、実用上極めて望ましい。更に優れた耐外傷性を
有し、優れた耐熱性によって高温下での使用も可能であ
るから、電線やケーブルの被覆絶縁層として極めて有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 31/04 LDJ C08L 31/04 LDJ 33/08 LHU 33/08 LHU LJD LJD // H01B 3/44 H01B 3/44 F M P (C08K 3/00 3:04 3:22 3:36) (56)参考文献 特開 昭62−236843(JP,A) 特開 昭62−177046(JP,A) 特開 昭57−212247(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−メチルアクリレート−アクリル
    酸系三元共重合体とエチレン−エチルアクリレート共重
    合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体から選択される
    共重合体との20:1〜1:5の重量混合比率の共重合体類混
    合物ベース樹脂に、該ベース樹脂100重量部当たり、金
    属水酸化物70〜150重量部,カーボン5〜50重量部及び
    粉末シリカ1〜40重量部を配合して成る難燃性組成物。
  2. 【請求項2】三酸化アンチモン及び/又は五酸化アンチ
    モンを更に添加して成る請求項1又は2に記載の難燃性
    組成物。
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