JP2580346Y2 - 滑り軸受部のシール構造 - Google Patents

滑り軸受部のシール構造

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JP2580346Y2
JP2580346Y2 JP7575293U JP7575293U JP2580346Y2 JP 2580346 Y2 JP2580346 Y2 JP 2580346Y2 JP 7575293 U JP7575293 U JP 7575293U JP 7575293 U JP7575293 U JP 7575293U JP 2580346 Y2 JP2580346 Y2 JP 2580346Y2
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JP
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seal
recess
lip
cap
sliding bearing
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真二 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、滑り軸受部のシール
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平2−125210号公報には、滑
り軸受部をシールキャップで覆うとともに、シールキャ
ップのフランジ部と、これを嵌合するために、滑り軸受
部の軸受ボス側に形成されたシール凹部との間にシール
部材を介装したシール構造が示されている。このシール
部材は予めシール凹部内に設けられ、シールキャップの
フランジ部に対して半径方向から弾性変形可能に密接す
るリップが形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例の場合は、
リップがラジアル方向へ弾性変形するため、突き上げ荷
重等を受けてシールキャップが相対的に上下方向へ移動
するとリップの接触圧が変化し、シール性が変動するお
それがある。また、シールキャップを取付けただけで、
まだ軸へ取付けられていない仮取付状態では、シールキ
ャップがリップの弾性変形だけでシール凹部へ取付けら
れている状態であるため、運搬途中等における軽い衝撃
等で外れてしまい、その結果、手間がかかることがある
ので、かかる場合の脱落防止機能も望まれる。本考案は
このような問題点を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案に係る滑り軸受部のシール構造は、滑り軸受
部をシールキャップで覆いこのシールキャップの周縁部
と、これと対応する位置に形成された軸受ボス側のシー
ル凹部との間にシール部材を介装した滑り軸受部のシー
ル構造において、シール部材をシールキャップの周縁部
に取付けるとともに、シール凹部内へ突出するメインリ
ップとサブリップを形成し、メインリップをスラスト方
向からシール凹部内壁へ密接させるとともに、サブリッ
プをシール部材の外周部に半径方向外方ヘ突出させて形
成し、シール凹部の開口縁部外周側に形成されて半径方
向内方へ突出する係合部と係合させることにより抜け止
めしたことを特徴とする。
【0005】なお、シール凹部を軸受ボス側に設けると
は、軸受ボス側の側面又は、軸受ボスの側面に出ている
滑り軸受部の一部のいずれかに設けることをいう。ま
た、シール凹部とは、シール部材を嵌合するために周方
向に形成される部分であり、周溝又は、全周に形成され
る凹部をいう。
【0006】
【作用】シールキャップを取付けてシール部材をシール
凹部へ嵌合すると、シール部材のメインリップがシール
凹部の内壁にスラスト方向から密接するとともに、サブ
リップがシール凹部側に形成された係合部と係合する。
このため、シールキャップが相対的に上下動しても、シ
ール性が一定するとともに、仮取付状態で軽い衝撃を受
けても、簡単には外れにくくなる。
【0007】
【実施例】図1乃至図3に基づいて一実施例を説明す
る。図3は、本実施例の適用される自動2輪車の前輪に
対する支持構造を示す図である。この図において、前輪
1の車軸2は、フロントフォーク3の下部に設けられた
リンク機構を介して支持されている。
【0008】このリンク機構は、フロントフォーク3の
下部、リンクアーム4、キャリパブラケット5、ピポッ
トアーム6、で構成される四辺形リンクであり、フロン
トフォーク3の上部に設けられたブラケット7とピポッ
トアーム6の中間部との間に緩衝器8が設けられてフロ
ントサスペンションが構成されている。
【0009】ピポットアーム6の一端部はボス9におい
て、軸10により、フロントフォーク3の下端部に設け
られたブラケット11に対して軸着され、ここに後述す
る本願のシール構造が適用されている。ピポットアーム
6の中間部は、ボス12において、軸13により、緩衝
器8の下端部を軸着されている。ピポットアーム6の他
端部はボス14において、車軸2によって、キャリパブ
ラケット5及び、前輪1のハブ部15と共軸で取りつけ
られている。
【0010】ハブ部15にはブレーキディスク16が取
付けられ、キャリパブラケット5に支持されたブレーキ
キャリパ17によって制動されるようになっている。リ
ンクアーム4は一端のボス18が軸19によりキャリパ
ブラケット5上部へ軸着され、他端はボス20が軸21
により、フロントフォーク3のブラケット11上方に設
けられたブラケット22へ軸着されている。
【0011】図1はピポットアーム6のボス9における
軸受構造を示す拡大断面であり、図2はこの部分におけ
るシール構造を、図の左側にシールキャップの取付直前
状態、右側にその仮取付状態を併せて示す図である。
【0012】これらの図に示すように、軸10はボルト
形状をなして、ボス9に形成された軸穴30内に挿入さ
れたカラー31内を通っており、カラー31とボス9の
軸穴30内周面との間にシール部材32が介装され、こ
れにより軸10が軸受けされている。
【0013】シール部材32は左右対に分割されてお
り、それぞれはボス9の外側面へ重なるフランジ33を
有し、フランジ33の外側面に軸10の軸方向外方へ向
かって開放された周溝状のシール凹部34が形成されて
いる。また、シール凹部34の開口縁部外周側には、中
心方向(軸10方向)へ向かって突出する係合部35が
一体に形成されている。
【0014】左右のフランジ33の各側面を覆ってブラ
ケット11との間にシールキャップ36が配設される。
シールキャップ36は略カップ状に形成され、そのフラ
ンジ状に形成された周縁部37は軸10の軸心からの高
さがシール凹部34と重なる位置にあり、その全周にシ
ール部材40が取付けられている。
【0015】シール部材40はゴム等の弾性並びに耐油
性に富む適宣材料から構成され、シール凹部34内へ突
出するメインリップ41とサブリップ42とが一体に形
成されている。
【0016】メインリップ41はスラスト方向へ突出し
て、シール凹部34の半径方向へ延びる壁面と弾性変形
自在に密接し、サブリップ42はシール部材40の外周
部から半径方向外方へ突出してシール凹部34の軸10
方向へ向く外周側内壁面へ密接するとともに、シール凹
部34からの脱落方向へ移動するとき、係合部35と係
合するようになっている。
【0017】シール凹部34内の空間は、これらのメイ
ンリップ41及びサブリップ42で仕切られ、メインリ
ップ41とシール凹部34の間並びに、メインリップ4
1、サブリップ42及びシール凹部34のコーナー部か
らなる空間に、それぞれグリース溜り43、44が形成
され、シール部材32の周囲を潤滑するグリースの一部
が溜るようになっている。
【0018】カラー31及びシール部材32が嵌合され
たボス9の側面には、シールキャプ36が重ねられ、さ
らにシールキャップ36の外側がブラケット11で挟ま
れている。シールキャップ36とブラケット11には、
それぞれ軸10を通すための軸穴45及び46が形成さ
れ、これらとカラー31の内径とを一致させて軸10を
左右へ貫通させ、その先端ネジ部47にナット48を締
結すると軸受部の連結が行なわれる。
【0019】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
シールキャップ36を仮取付状態にする場合は、図2に
おいて、その左側に示すように、シールキャップ36を
カラー31及びシール部材32が取付けられているボス
9の側面へ、各軸穴10、45の軸心と一致させて押し
つける。
【0020】すると、サブリップ42が係合部35を弾
性変形により乗り越えるのでシール部材40はシール凹
部34内へ入り、メインリップ41がシール凹部34の
半径方向に平坦な壁面に密接し、サブリップ42が軸1
0方向に向くシール凹部34の外周側内壁面に当接し、
図右側の仮取付状態となる。
【0021】この状態で、運搬等を行っても、軽い衝撃
程度では、サブリップ42が係合部35と係合すること
により抜け止めされるので、シール部材40がシール凹
部34から外れてシールキャップ36が脱落するおそれ
が少なくなり、その結果、脱落時の再取付に要する手間
が少なくなり、取扱性が向上する。
【0022】さらに、図1に示すように、軸10が取付
けられた状態においては、突き上げ荷重等により、シー
ルキャップ36がボス9側に対して相対的に上下動して
も、メインリップ41が常時スラスト方向からシール凹
部34の内壁面へ密接することにより、均一化された接
触圧を維持することができ、その結果、シール性が安定
する。
【0023】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のでなく、種々に応用可能である。例えば、シール凹部
34をシール部材32でなく、ボス9の外側面に形成す
ることができ、その形状は必ずしも溝でなく、段差によ
って形成された凹部であってもよい。さらに、このシー
ル構造の適用場所を、例えば、図3に示すような、車軸
22、軸9、19、21等の各軸着部に適用することも
できる。
【0024】
【考案の効果】本考案は、シールキャップの周縁部に取
付けられたシール部材にメインリップとサブリップを設
け、メインリップをシール凹部の内壁面へスラスト方向
から弾性変形自在に密接させ、かつ、サブリップをシー
ル部材の外周部に半径方向外方へ突出させ、シール凹部
の開口縁部に形成された係合部と係合することによって
抜け止めさせた。
【0025】故に、シールキャップが相対的に上下動し
ても、常時均一なシール凹部に対する接触圧を維持する
ことができ、シール性が向上する。しかも、サブリップ
と係合部による抜け止め構造を設けたので、仮取付状態
で運搬等するとき、軽い衝撃荷重を受けた程度では、シ
ール部材がシール凹部から外れてシールキャップが脱落
することを防止でき、その結果、取扱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
図1 実施例の拡大断面図 図2 その組立工程を示す図 図3 実施例の適用された自動2輪車のフロントサスペ
ンション部側面図
【符号の説明】
1:前輪、2:車軸、3:フロントフォーク、6:ピポ
ットアーム、9:ボス、10:軸、11:ブラケット、
32:シール部材、33:フランジ、34:シール凹
部、35:係合部、36:シールキャップ、37:周縁
部、40:シール部材、41:メインリップ、42:サ
ブリップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】滑り軸受部をシールキャップで覆いこのシ
    ールキャップの周縁部と、これと対応する位置に形成さ
    れた軸受ボス側のシール凹部との間にシール部材を介装
    した滑り軸受部のシール構造において、シール部材をシ
    ールキャップの周縁部に取付けるとともに、シール凹部
    内へ突出するメインリップとサブリップを形成し、メイ
    ンリップをスラスト方向からシール凹部内壁へ密接させ
    るとともに、サブリップをシール部材の外周部に半径方
    向外方ヘ突出させて形成し、シール凹部の開口縁部外周
    側に形成されて半径方向内方へ突出する係合部と係合さ
    せることにより抜け止めしたことを特徴とする滑り軸受
    部のシール構造。
JP7575293U 1993-12-31 1993-12-31 滑り軸受部のシール構造 Expired - Lifetime JP2580346Y2 (ja)

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