JP2578638Y2 - ゴム履帯のラグパターン - Google Patents

ゴム履帯のラグパターン

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JP2578638Y2
JP2578638Y2 JP1993003062U JP306293U JP2578638Y2 JP 2578638 Y2 JP2578638 Y2 JP 2578638Y2 JP 1993003062 U JP1993003062 U JP 1993003062U JP 306293 U JP306293 U JP 306293U JP 2578638 Y2 JP2578638 Y2 JP 2578638Y2
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Japan
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lug
crawler belt
rubber
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lugs
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JP1993003062U
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健太郎 渡辺
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブルド−ザや油圧掘削機
等の建設機械の装軌式車両の足回りに使用されているゴ
ム履帯に係り、特にゴム履帯のラグパタ−ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブルド−ザや油圧掘削機等の建設
機械の装軌式車両においては、遊動輪と起動輪との間に
設けられたトラックフレ−ムに上転輪および下転輪を取
着し、これらの各輪に鉄履帯を巻装して、起動輪に伝達
された動力により履帯を回転させて車両を走行させるよ
うになっている。また、近年では足回りの騒音・振動対
策として、従来の鉄履帯に代えて、無端のゴムベルトに
一定間隔で金属芯金を埋設し、この芯金に起動輪の歯を
噛み合せて駆動するようにした一体形のゴム履帯も用い
られて来ている。しかして現在用いられているゴム履帯
のラグパタ−ンは例えば、図2(a)に側面を示すよう
に踏み面12と接地側のラグ13を有する履帯11にお
いて、接地側の平面が(b)に示すようにゴム履帯11
の幅方向の中央部に設けた起動輪との噛み合い係合穴1
4を長手方向に沿って等間隔に設け、係合穴14間のラ
グ13の中央部分13aと、噛み合い係合穴14を挟ん
で隣合う2個の中央部分13aを連結して、左右端部に
向かってそれぞれ斜め後方に遠ざかる分岐部分13bを
設け、その分岐部分13bは左右で1ピッチだけずれる
ように形成したものである。したがってラグ13は互い
違いに配置され、その間に凹部15が存在する形状とな
っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うなラグパタ−ンの履帯において、車体揺動による作業
性の悪さを抑えるためには、ゴム履帯11の接地面積で
あるラグ13のランド部を大きくするか、あるいはラグ
13高さを低くしてゴム履帯11のラグばね定数を大き
くしなければならない。そうすると凹部15の容積が小
さくなり、履帯11がスリップし易くなり、重要な性能
の一つである牽引力が小さくなると云う問題があった。
すなわち例えば、図3は前述の図2の牽引力の性能向上
のために接地面積(ラグ13のランド部)を削ったラグ
パタ−ンの1例であるが、このようにするとゴムの体積
が少なくなるために耐久性やばね定数が落ちて整地性も
悪くなってしまう。
【0004】本考案はこれに鑑み、車体揺動による作業
性の悪化を防止すると共に、牽引力を増加させることが
できるようにしたゴム履帯のラグパタ−ンを提供して従
来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてなされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の請求項1は装軌車両の走行部分に巻装される無
端のゴムベルトに、起動輪の1歯毎に噛み合う金属芯金
を埋設したゴム履帯において、該ゴム履帯の接地側の幅
方向中央部の隣合う芯金間に起動輪との噛み合い係合穴
を設け、周長方向に隣合う該係合穴の間に設けたラグの
中央部分の3ピッチ間を、係合穴を挟んで隣合う2個を
連結した複合ラグと、単一ラグとに分割して互い違いに
配列し、両ラグの左右の分岐部分を中央部分からそれそ
れ斜め後方に遠ざかるように形成して、該ラグの履帯幅
方向の左右の形状は1ピッチだけずれるように配設する
と共に、前記複合ラグと単独ラグとの間には周長方向に
履帯の半分幅と履帯幅の凹部が交互に存在するように形
成したことを特徴とし、請求項2は請求項1において前
記両ラグのうち、少なくとも複合ラグはそれぞれ隣合う
3個の芯金投影面を連続して斜めに横断するように形成
したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、複合ラグの大きな接地圧に
より履帯のばね定数を大きく保て車体の揺動が抑えられ
る。また、単独ラグは硬質な地盤でも土に深く食いこみ
易いため土への摩擦抵抗が増し、牽引力が大きくなる。
さらにラグは芯金3ピッチ分を覆うようにしたので履帯
の耐屈曲疲労性が向上し、ゴム履帯に内装されているス
チ−ルコ−ドの保護にも役立てられる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかるゴム履帯のラグパタ−
ン(接地面側)の一実施例の部分平面図である。
【0008】以下、本考案の請求項1〜2を図1に示す
一実施例を参照して説明する。本考の請求項1は装軌車
両の走行部分に巻装される無端のゴムベルトに、起動輪
の1歯毎に噛み合う金属芯金を埋設したゴム履帯1にお
いて、該ゴム履帯1の接地側の幅方向中央部の隣合う芯
金2,2(点線で示す)間に起動輪との噛み合い係合穴
3を設け、周長方向に隣合う該係合穴3,3の間に設け
たラグ4の中央部分4aの3ピッチL間を、係合穴3,
3を挟んで隣合う2個を連結した複合ラグ41と、単一
ラグ42 とに分割して互い違いに配列し、両ラグ41 ,
42 の左右の分岐部分4b,4cを中央部分4aからそ
れそれ斜め後方に遠ざかるように形成して、該ラグの履
帯幅方向の左右の形状は1ピッチだけずれるように配設
すると共に前記複合ラグ41 と単一ラグ42 との間には
周長方向に履帯1の半分幅と履帯幅の凹部5,6が交互
に存在するように形成したもので構成され、請求項2は
前記両ラグ41 ,42 のうち、少なくとも複合ラグ41
はそれぞれ隣合う3個の芯金2の投影面を連続して斜め
に横断するように形成したもので構成されている。
【0009】ゴム履帯1のラグ4は、周長方向に隣合う
噛み合い係合穴3,3間に設けられた中央部分4aと、
噛み合い係合穴3を挟んで隣合う2個の中央部分4aに
連続させて左右の分岐部分4bを斜め後方向に遠ざかる
ようにした幅広の複合ラグ41 と、複合ラグ41 と隣合
って、しかも隣合う2個の中央部分4aが一側(図1の
幅方向中心から右側)では連続せず、分岐部分4cを分
岐部分4bとほぼ平行にして斜め後方向に遠ざかるよう
にした単一ラグ42 とからなっている。そして単一ラグ
42 の他側(図1の幅方向中心から左側)は複合ラグ4
1 の分岐部分4bとなって連続しており、複合ラグ41
の他側は一方は複合ラグ41 の分岐部分4bと、他方は
単一ラグ42 の分岐部分4cにそれぞれ連続しているた
め、左右のラグ4はゴム履帯1の幅方向中心に対して左
右非対称となっている。前記複合ラグ41 と単一ラグ4
2 の間は、ゴム履帯1の片側半分の幅間で端部が斜め後
方向に遠ざかる凹部5が形成され、また、単一ラグ42
と複合ラグ41 との間には同様にゴム履帯1の幅間に端
部が中央部から斜め後方向に遠ざかる履帯幅の凹部6が
設けられ、これによりゴム履帯1にはゴムベルトに対し
て多数個のラグ4が凹部6を隔てて不連続に配置されて
いる。前記複合ラグ41 は中央部分4aの広い形状か
ら、分岐部分4bの狭い形状に順次変化するようになっ
ている。さらに複合ラグ41 の頂面と凹部6との間の境
界に形成される斜面7は中央部から端部に向かって遠ざ
かるに従って次第にゆるやかな傾斜角となるような平面
で構成され、複合ラグ41 の頂面と凹部5との間の境
界、および単一ラグ42 の頂面と凹部5、6との間の境
界に形成される斜面8は中央部から端部にかけて同一の
傾斜角の平面で構成されている。なお、ゴム履帯1には
起動輪の1歯毎に噛み合う芯金2を埋設して、ラグ4の
うち、少なくとも複合ラグ41 は隣合う3個の芯金2の
投影面を連続して斜め後方向に横断するように形成して
ある。
【0010】つぎに作用を説明する。ラグ4のうち、複
合ラグ41 は大きな接地面により履帯のばね定数を大き
く保ち、車体の揺動を抑え、比較的細長い単一ラグ42
は硬質な地盤でも土に深く食いこみ易いため、土への摩
擦抵抗が増して履帯スリップが難しくなり、牽引力が増
す。また、従来と比較して凹部6の部分を多くしたこと
で軟弱地盤では土の食い込み量が多くなり、これにより
履帯スリップが少なく牽引力が増加する。さらに、ラグ
4を芯金2の3ピッチ分を覆うように形成したことで履
帯の耐屈曲疲労制が向上し、履帯のゴムベルトに内装さ
れているスチ−ルフ−ドの保護にも役立てられる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、請求項1
を装軌車両の走行部分に巻装される無端のゴムベルト
に、起動輪の1歯毎に噛み合う金属芯金を埋設したゴム
履帯において、該ゴム履帯の接地側の幅方向中央部の隣
合う芯金間に起動輪との噛み合い係合穴を設け、周長方
向に隣合う該係合穴の間に設けたラグの中央部分の3ピ
ッチ間を、係合穴を挟んで隣合う2個を連結した複合ラ
グと、単一ラグとに分割して互い違いに配列し、両ラグ
の左右の分岐部分を中央部分からそれそれ斜め後方に遠
ざかるように形成して、該ラグの履帯幅方向の左右の形
状は1ピッチだけずれるように配設すると共に、前記複
合ラグと単一ラグとの間には周長方向に履帯の半分幅と
履帯幅の凹部が交互に存在するように形成し、請求項2
は前記両ラグのうち、少なくとも複合ラグはそれぞれ隣
合う3個の芯金投影面を連続して斜めに横断するように
形成したから、接地面積を従来と比較して大きく減らさ
ずに済むことで、車体揺動による作業性の悪化が防止で
きると共に、凹部の増加により土への食い込みが良くな
り、したがって履帯スリップが少なくなって牽引力を増
加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるゴム履帯のラグパタ−ンの部分
平面を示す一実施例の説明図である。
【図2】従来のゴム履帯のラグパタ−ンの部分の一例を
示し、(a)は側面、(b)は平面の説明図である。
【図3】図2のゴム履帯のラグパタ−ンを牽引力性能向
上させるために切削により変形させた場合の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 ゴム履帯 2 芯金 3 係合穴 4 ラグ 4a 中央部分 4b 分岐部分 4c 分岐部分 41 複合ラグ 42 単一ラグ 5 凹部 6 凹部 L 3ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/253 B60C 11/11

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装軌車両の走行部分に巻装される無端の
    ゴムベルトに、起動輪の1歯毎に噛み合う金属芯金を埋
    設したゴム履帯において、該ゴム履帯の接地側の幅方向
    中央部の隣合う芯金間に起動輪との噛み合い係合穴を設
    け、周長方向に隣合う該係合穴の間に設けたラグの中央
    部分の3ピッチ間を、係合穴を挟んで隣合う2個を連結
    した複合ラグと、単一ラグとに分割して互い違いに配列
    し、両ラグの左右の分岐部分を中央部分からそれそれ斜
    め後方に遠ざかるように形成して、該ラグの履帯幅方向
    の左右の形状は1ピッチだけずれるように配設すると共
    に、前記複合ラグと単一ラグとの間には、周長方向に履
    帯の半分幅と履帯幅の凹部が交互に存在するように形成
    したことを特徴とするゴム履帯のラグパタ−ン。
  2. 【請求項2】 前記両ラグのうち、少なくとも複合ラグ
    はそれぞれ隣合う3個の芯金投影面を連続して斜めに横
    断するように形成したことを特徴とする請求項1記載の
    ゴム履帯のラグパタ−ン。
JP1993003062U 1993-01-12 1993-01-12 ゴム履帯のラグパターン Expired - Lifetime JP2578638Y2 (ja)

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JP5273937B2 (ja) * 2007-04-03 2013-08-28 ゼニス産業株式会社 弾性クローラ

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