JP2578548B2 - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置および装置ユニット - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置および装置ユニット

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JP2578548B2
JP2578548B2 JP4055321A JP5532192A JP2578548B2 JP 2578548 B2 JP2578548 B2 JP 2578548B2 JP 4055321 A JP4055321 A JP 4055321A JP 5532192 A JP5532192 A JP 5532192A JP 2578548 B2 JP2578548 B2 JP 2578548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
詳しくは、優れた表面硬度と耐摩耗性を有する電子写真
感光体に関する。また、本発明は上記電子写真感光体を
有する電子写真装置および装置ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、複写機、レーザービ
ームプリンターおよびファクシミリなどの電子写真プロ
セスにおいて、像形成を担う主要媒体である。その像形
成プロセスは、通常、帯電、露光、現像、転写、クリー
ニングおよび除電の繰り返しである。さらに詳しく説明
すると、まず、コロナ電極やゴム電極により表面を均一
に帯電させた電子写真感光体にハロゲン光やレーザー光
を用いて像露光すると、露光部の帯電電位が減衰し、静
電潜像が形成される。次に帯電させたトナーを現像剤と
して用いて、この静電潜像を現像することにより、電子
写真感光体上に可視像が形成される。可視像は転写帯電
によるクーロン力と加圧により転写材へ転写される。こ
の際全てのトナーを転写することが困難で、感光体を繰
り返し使用するためには、この感光体上の残留トナーを
クリーニングする必要がある。更に、クリーニングした
後、強露光、バイアス印加などにより帯電履歴を除電
し、次の繰り返しプロセスに移行する。
【0003】クリーニングについて更に詳しく説明す
る。感光体表面からトナーの様な微粒子を除去する手段
としては、ファーブラシ、磁気ブラシおよび、ブレード
などを用いたクリーニングが知られている。特にブレー
ドクリーニングはクリーニング効果が高いことや、装置
の構成が簡単なことから近年最も広く用いられるクリー
ニング方法である。クリーニングブレードは、図1から
図4に示す様に、板状のポリウレタンなどからなる弾性
部材のブレード1を支持体2に取り付けた構造を有し、
感光体の長手方向に加圧、当接される。ブレードの当接
する方向には図5に示すように、感光体3の回転方向に
関して順方向のものと、図6に示すようなカウンター方
向のものとがあるが、クリーニングの効果の点から、後
者の方がより好ましい。クリーニング効果を更に向上さ
せるためには、ブレード1の感光体3への当接圧を高く
すると良い。
【0004】上述したクリーニング効果を向上させるこ
とは、繰り返し使用時の画像品質を維持するために非常
に重要である一方、感光体とブレードとの間に生ずる摩
擦力を大きくしてしまう欠点を有する。つまり、両者の
摩擦力の増加は、感光体の削れ量の増加や傷の発生など
を引き起こし、感光体の寿命を著しく低減させてしまう
のである。
【0005】一方、近年、その量産性、低コストや無公
害性などの利点から電子写真感光体の主流となっている
有機光導電物質を用いた電子写真感光体の表面硬度は、
無機光導電物質を用いたものに比較して一般的に低く、
クリーニングブレードによる表面の削れ量の増加や傷の
発生が起き易かった。
【0006】そこで重合性のモノマーまたはオリゴマー
を用い、高硬度の感光層を得る試みがなされてきた。具
体的には特開昭55−85058号公報、同61−41
152号公報、同61−201461号公報、同62−
201460号公報、特開平1−116553号公報、
同1−134364号公報および同1−134365号
公報などに開示されている。
【0007】しかしながら、モノマーやオリゴマー、更
にその重合生成物と光導電性化合物との相溶性や分散性
は必ずしも良いものではなく、重合反応時に光導電性化
合物が劣化を受ける場合もあった。
【0008】また、近年の更なる高画質化、高耐久化の
要求に伴い、より優れた機械的強度を有する電子写真感
光体が検討されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高硬
度の表面層を有し、優れた耐摩耗性と耐傷性を有し、優
れた耐久特性を有する電子写真感光体を提供することに
ある。
【0010】また、本発明の目的は、上記電子写真感光
体を有する電子写真装置および装置ユニットを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、導電性
支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該
電子写真感光体の表面層が下記式(1)
【0012】
【外3】 (式中、R1 は、アルキレン基、アリーレン基、複素
環の2価の基およびこれらを組み合わせた基を表し、R
2、R3、R4、R5、R6およびR7はHまたは
【0013】
【外4】 を示し、R8はアルキレン基、O、C=O、NH、Sお
よびこれらを組み合わせた基を表し、R9はH、CH3
よびフェニル基を示す。但し、R2乃至R7は同時に2つ
以上が水素であることはない。)で示される構造を有す
る化合物の重合反応により得られる重合物を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体である。
【0014】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
する電子写真装置および装置ユニットである。
【0015】式(1)中、R2 乃至R7 のH以外の具体
例としては、例えば以下のものが挙げられるが、本発明
に用いられる化合物はこれらに限られるものではない。
【0016】
【外5】
【0017】但し、RはR9 を示す。R9 はHであるこ
とが好ましい。
【0018】本発明においては、R2 乃至R7 は、互い
に同一であっても良いし、異なっていても良いが、同時
に2つ以上が水素になることはない。
【0019】次に、R1 の具体例を以下に示すが、本発
明に用いられる化合物はこれらに限られるものではな
い。
【0020】
【外6】
【0021】これらの中では
【0022】
【外7】 が好ましく、特には
【0023】
【外8】 が好ましい。
【0024】本発明に用いられる化合物はラジカル重合
により重合するが、官能基密度が著しく高いモノマーで
あり、反応速度が極めて早いため、温和な条件でも重合
反応が進行するので、光導電性物質を痛めにくい。ま
た、光導電性物質との相溶性や、分散性にも優れてい
る。さらに官能基密度が著しく高いので、その重合物
(本発明の化合物の反応生成物)は極めて高い硬度を有
する。
【0025】本発明においては、モノマーを重合させる
ために、ラジカルを発生する重合開始剤を用いる。ラジ
カルには熱ラジカルおよび光ラジカルの2つの場合があ
る。
【0026】熱によりラジカルを生成する熱重合開始剤
としては、過酸化物、アゾ化合物、テトラアルキルチウ
ラムジスルフィドおよび有機金属化合物などが挙げられ
る。これらは単独で使用できるが、2種以上を混合して
用いるとより効率よく重合反応を進行させることができ
る場合もある。また、還元剤と組み合わせることによっ
てもラジカルの生成を促進することが可能であり、その
ような還元剤としては、第一鉄塩、三級アミン、ナフテ
ン酸塩、メルカプタンおよび有機金属化合物などが挙げ
られる。
【0027】熱重合開始剤の具体例を以下に示す。
【0028】
【外9】
【0029】
【外10】
【0030】光重合開始剤としては、アセトフェノン、
ベンゾイン、ベンゾフェノン、チオキサンソン、アント
ラキノン、ベンジル、カンファーキノンおよびミヒラー
ケトンなどが挙げられる。これらは紫外域の光によりラ
ジカルを発生するが、更に、アミン、スルホンおよびホ
スフィンなどの光重合開始助剤と併用することにより、
より効果的にラジカルを発生させ得る。また、光重合開
始剤は、それぞれ吸収波長が異なるために、2種以上を
併用することにより、ラジカルの発生効率を向上させる
ことができる。また、可視域に吸収を有する増感剤と併
用することにより、可視光でラジカルを発生させること
もできる。
【0031】光重合開始剤、光重合開始助剤および増感
剤の具体例を以下に示す。
【0032】
【外11】
【0033】
【外12】
【0034】
【外13】
【0035】
【外14】
【0036】
【外15】
【0037】
【外16】
【0038】
【外17】
【0039】
【外18】
【0040】
【外19】
【0041】
【外20】
【0042】光ラジカルを発生させる光源は、光重合開
始剤や増感剤の種類により最適なものが選択されるが、
高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドラ
ンプ、無電極ランプ、キセノンランプ、エキシマレーザ
ーおよびHe−Cdレーザーなどが使用される。
【0043】また、電子線照射により、開始剤を含まな
い系においてもラジカルを発生させ、重合反応を行なう
ことができる。電子線の照射には、走査型及び非走査型
のどちらも使用できる。
【0044】本発明で使用されるモノマーは、他の重合
性モノマーやオリゴマー、更には他の高分子バインダー
を混合した後重合させることも可能である。混合可能な
高分子バインダー(熱可塑性樹脂および前記重合性モノ
マー、オリゴマーを重合させたものも含む)は、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アル
キド樹脂、メラミン樹脂、ポリサルホン、ポリアリルエ
ーテル、ポリアセタール、ブチラール樹脂およびフッ素
樹脂などである。特にアクリレート、メタクリレートや
エポキシ系の重合性モノマー、オリゴマーは相溶性にも
優れ、混合系を形成するのに好ましい。
【0045】本発明における感光層は、電荷発生物質と
電荷輸送物質とを同一の層に含有する単一層型でも、電
荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有
する電荷輸送層とを有する積層型でも良い。積層型にお
いて表面層となるのは、電荷発生層または電荷輸送層の
どちらでも良い。また、単一層型と積層型のどちらの場
合においても、感光層上に更に、保護層を設けることが
可能であり、この場合、保護層が表面層となる。本発明
においてはいずれの場合でも、表面層が本発明のモノマ
ーの重合生成物を含有し、高硬度で耐摩耗性に優れた表
面層を形成する。
【0046】本発明に用いられる電荷発生物質として
は、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、トリスアゾ
顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジ
ゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニウム塩染料、スク
エアリウム染料、シアニン染料、ピリリウム染料、チオ
ピリリウム染料、キサンテン色素、キノンイミン色素、
トリフェニルメタン色素、スチリル色素、セレン、セレ
ンーテルル合金、アモルファスシリコンおよび硫化カド
ミウムなどが挙げられる。
【0047】電荷輸送物質の例としては、ピレン化合
物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合
物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルア
ミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニル
メタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物およ
びスチルベン化合物などが挙げられる。
【0048】単一層型の場合、感光層の膜厚は8〜40
μmであることが好ましく、特には12〜30μmであ
ることが好ましい。また、電荷発生物質や電荷輸送物質
などの光導電性物質の含有量は感光層の全重量に対し、
20〜80重量%であることが好ましく、特には30〜
70重量%であることが好ましい。
【0049】積層型の場合、電荷発生層の膜厚は0.0
01〜6μmであることが好ましく、特には0.01〜
2μmであることが好ましい。電荷発生物質の含有量
は、電荷発生層の全重量に対し、10〜100重量%で
あることが好ましく、特には50〜100重量%である
ことが好ましい。電荷輸送層の膜厚は5〜70μmであ
ることが好ましく、特には20〜50μmであることが
好ましい。電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全重
量に対し、20〜80重量%であることが好ましく、特
には30〜70重量%であることが好ましい。
【0050】保護層を設ける場合、その膜厚は0.01
〜10μmが好ましく、より好ましくは0.1〜7μm
である。保護層はより均一で良好な導電性を得るために
電荷発生物質または電荷輸送物質を含有しても良く、ま
た、金属およびその酸化物、窒化物、塩、合金やカーボ
ンなどの導電性物質を含有してもよい。斯かる金属種と
しては、鉄、銅、金、銀、鉛、亜鉛、ニッケル、スズ、
アルミニウム、チタン、アンチモンおよびインジウムな
どが挙げられ、具体的には、ITO、TiO2、Zn
O、SnO2 およびAl23 などが挙げられる。通
常、導電性物質は微粒子状のものを保護層中に分散させ
るが、その粒子径は好ましくは0.001〜5μm、よ
り好ましくは0.01〜1μmのものが用いられ、導電
性物質の含有量は保護層の全重量に対し、好ましくは1
〜70重量%、より好ましくは5〜50重量%である。
また、分散剤としてチタンカップリング剤、シランカッ
プリング剤および各種界面活性剤など用いてもよい。
【0051】表面層以外の層は、必ずしも本発明のモノ
マーの重合生成物を含有する必要はなく、以下の様な高
分子化合物や、これらの混合物もしくはモノマー成分を
共重合させたものにより、形成することができる。即
ち、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリレート、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリイミ
ド、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アリル樹脂、アルキド樹
脂、ポリアミドイミド、ポリサルホン、ポリアリルエー
テル、ポリアセタールおよびブチラール樹脂などであ
る。
【0052】本発明の電子写真感光体の導電性支持体に
は、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、
鉛、ニッケル、スズ、アンチモンおよびインジウムなど
の金属や合金、あるいは前記金属の酸化物、カーボン、
導電性ポリマーなどを用いることができる。
【0053】支持体の形状としては円筒状、円柱状など
のドラム形状、ベルト状およびシート状などが挙げられ
るが、適用される電子写真装置に適した任意の形状にす
ることが好ましい。前記支持体用導電性物質は、そのま
ま成形加工される場合、樹脂に分散され、塗料として用
いられる場合、蒸着される場合や、エッチングや、プラ
ズマ処理により加工される場合もある。塗料として用い
られる場合、塗布される基体は前記金属や合金はもちろ
ん、紙やプラスチックなども用いることができる。
【0054】また、導電性基体と感光層との間に下引き
層を設けても良い。下引き層は、界面での電荷注入を制
御するバリヤー層や接着層として機能する。下引き層は
主に結着樹脂から成るが、前記金属や合金、またはそれ
らの酸化物、塩類および界面活性剤などを含んでもよ
い。下引き層を形成する結着樹脂としては、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリプロピレン、ポリイミド、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユ
リア樹脂、アリル樹脂、アルキド樹脂、ポリアミドイミ
ド、ポリサルホン、ポリアリルエーテル、ポリアセター
ルおよびブチラール樹脂などが挙げられる。下引き層の
膜厚は、好ましくは0.05μm〜7μmであり、より
好ましくは0.1μm〜2μmである。
【0055】上記の各種層は、蒸着や塗布により形成す
ることができる。特に塗布による方法は、薄膜から厚膜
まで広い範囲で、しかもさまざまな組成の膜が形成可能
であるので好ましい。塗布方法としては、浸漬コーティ
ング法、スプレーコーティング法、ビームコーティング
法、バーコーティング法、ブレードコーティング法およ
びローラーコーティング法などが挙げられる。
【0056】本発明の電子写真感光体は、電子写真複写
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンタ
ー、ファクシミリおよびレーザー製版機などの電子写真
応用分野にも広く用いることができる。
【0057】一例として、図7に本発明の電子写真感光
体を有する電子写真装置の概略構成例、図8に本発明の
電子写真感光体を有するファクシミリのブロック図例を
示す。
【0058】図7において、101は像担持体としての
本発明の電子写真感光体であり、これは軸101aを中
心として矢印方向に所定の周速で回転駆動される。この
電子写真感光体101は、その回転過程で帯電手段10
2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を
受け、次いで露光部によって不図示の像露光手段により
光像露光L(スリット露光、レーザービーム走査露光な
ど)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
【0059】この静電潜像はついで現像手段104でト
ナー現像され、このトナー現像が転写手段105によ
り、不図示の給紙部から感光体101と転写手段105
との間に感光体101の回転と同期取りされて給送され
た転写材Pの表面に順次転写されていく。
【0060】像転写を受けた転写材Pは、感光体面から
分離されて像定着手段108へ導入され、ここで像定着
を受けたのち複写物(コピー)として機外へプリントア
ウトされる。
【0061】像転写後の感光体101の表面は、クリー
ニング手段106による転写残りトナーの除去を受けて
清浄面化され、さらに前露光手段107により除電処理
されたのち、繰り返して像形成に使用される。
【0062】感光体101の均一帯電手段102として
は、コロナ帯電装置が一般に広く使用されている。また
転写装置105にもコロナ帯電装置が一般に広く使用さ
れている。電子写真装置として、上述の感光体や現像手
段、クリーニング手段などの構成要素のうち、複数のも
のを装置ユニットとして一体に結合して構成し、このユ
ニットを装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。
例えば、感光体101とクリーニング手段106とを一
体化して一つの装置ユニットとし、装置本体のレールな
どの案内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。こ
の場合、上記の装置ユニットの方に帯電手段および(ま
たは)現像手段を伴って構成してもよい。
【0063】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光であってもよく、あるいは原稿を読み取って信号
化した信号によるレーザービームの走査、LEDアレー
の駆動、または液晶シャッターアレイの駆動などによっ
て得られるものであってもよい。
【0064】ファクシミリのプリンターとして使用する
場合には、光像露光Lは受信データをプリントするため
の露光になる。図8はこの場合の1例をブロック図で示
したものである。
【0065】コントローラー111は画像読取部110
とプリンター119を制御する。コントローラー111
全体はCPU117により制御されている。画像読取部
110からの読取データは、送信回路113を通して相
手局に送信される。相手局から受けたデータは受信回路
112を通してプリンター119に送られる。画像メモ
リ116には所定の画像データが記憶される。プリンタ
コントローラー118はプリンター119を制御してい
る。114は電話である。
【0066】回線115から受信された画像情報(回線
を介して接続されたリモート端子からの画像情報)は、
受信回路112で復調された後、CPU117で復号処
理が行なわれ、順次画像メモリ116に格納される。そ
して、少なくとも1ページの画像情報がメモリ116に
格納されると、そのページの画像記録を行なう。CPU
117は、メモリ116より1ページ分の画像情報を読
出し、プリンタコントローラー118に復号された1ペ
ージの画像情報を送出する。プリンタコントローラー1
18は、CPU117からの1ページの画像情報を受け
取ると、そのページの画像情報記録を行なうようにプリ
ンターを制御する。
【0067】なお、CPU117は、プリンター119
による記録中に、次のページの画像情報を受信してい
る。
【0068】以上のようにして、画像の受信と記録が行
なわれる。
【0069】以下、本発明を実施例により説明する。
【0070】
【実施例】1.ナイロン(M−4000、東レ(株)
製)10重量部、、メタノール100重量部およびイソ
プロパノール90重量部を混合溶解した液を、外径80
mm、肉厚1.5mm、長さ363mmのアルミニウム
製シリンダー上に浸漬塗布し、90℃、20分の乾燥後
2.0μmの下引き層を設けた。
【0071】次に下記トリスアゾ顔料10重量部、
【0072】
【外21】 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA型、重量平均
分子量20,000)5重量部およびシクロヘキサノン
600重量部をサンドミルで分散し、電荷発生層塗料を
得た。この塗料を前記下引き層上に浸漬塗布し、120
℃で20分間の乾燥することにより0.15μmの電荷
発生層を得た。
【0073】次に、下記のビフェニル化合物20重量
部、
【0074】
【外22】 下記のモノマー5重量部、
【0075】
【外23】 下記の重合開始剤0.15重量部
【0076】
【外24】 およびポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA型、重
量平均分子量50,000)15重量部とモノクロロベ
ンゼン300重量部を混合した溶液を、前記電荷発生層
上に浸漬塗布した。100℃で5分間乾燥した後、高圧
水銀灯により1200μJ/cm2 の紫外光照射を行な
い、更に、120℃で60分間乾燥することにより、1
5μmの電荷輸送層を形成した。このようにして得た電
子写真感光体を以下の方法で評価した。
【0077】i)摩耗性試験 前記感光体の製造時に、アルミニウム製シリンダーの代
りに50μm厚のアルミニウムシートを用いた電子写真
感光体を同時に作成し、この感光体についてテーバー式
摩耗試験機により、加重500g×2、5,000回転
の摩耗試験を行ない、感光体の重量減少を測定した。
【0078】結果を表1に示す。
【0079】ii)傷試験 ヘイドン製傷試験機を用い、0.5mm径ダイヤモンド
針での50g荷重により感光体表面にキズをつけ、その
深さを測定した。
【0080】結果を表1に示す。
【0081】iii)実機試験 感光体をカラー複写機(CLC−200、キヤノン
(株)製)に搭載し、A4サイズの紙を用いてフルカラ
ーで20,000枚の複写を行ない、感光体の削れ量、
暗部電位の低下およびベタ白画像の地汚れ(かぶり)を
測定、評価した。尚、かぶりは目視にて評価した。
【0082】結果を表1に示す。
【0083】(比較例1) 実施例1と同様にして電荷発生層まで作成した。
【0084】次に、実施例1で用いたビフェニル化合物
20重量部、ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールA
型、重量平均分子量50,000)20重量部とモノク
ロロベンゼン300重量部を混合した。この溶液を先の
電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で60分間乾燥す
ることにより、23μmの電荷輸送層を形成した。
【0085】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
にして評価した。
【0086】結果を表1に示す。
【0087】2.実施例1で用いたモノマー10重量
部、同じく実施例1で用いた重合光開始剤0.4重量部
およびメチルエチルケトン90重量部とを混合し、この
溶液を比較例1と同様にして作成した電子写真感光体上
にスプレーを塗布した。70℃で10分間の乾燥、1,
200μJ/cm2 の紫外線照射、120℃で60分間
の乾燥を順次行ない1.2μmの保護層を形成した。
【0088】このようにして得た電子写真感光体を実施
例1と同様にして評価した。
【0089】結果を表1に示す。
【0090】(比較例2) 下記のモノマーを用いた以外は実施例2と同様にして、
電子写真感光体を作成し、評価した。
【0091】
【外25】
【0092】結果を表1に示す。 3.下記モノマーおよび重合開始剤を用いた以外は実施
例2と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
モノマー
【0093】
【外26】 重合開始剤
【0094】
【外27】
【0095】結果を表1に示す。 4.下記モノマーおよび重合開始剤を用いた以外は実施
例2と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
モノマー
【0096】
【外28】 重合開始剤
【0097】
【外29】
【0098】5.実施例1と同様にして下引き層まで形
成した。
【0099】次に比較例1と同様の電荷輸送層をこの下
引き層上に設け、この電荷輸送層上に実施例1と同様の
電荷発生層を設けた。
【0100】更に、この電荷発生層上に実施例4と同様
の保護層を設けた。
【0101】このようにして得た電子写真感光体を実施
例1と同様にして評価した。但し、実機試験において
は、高圧トランスを変更して一次帯電、転写帯電および
現像バイアスの極性を逆にした。
【0102】結果を表1に示す。
【0103】(比較例3) 保護層を設けなかった以外は実施例5と同様にして電子
写真感光体を作成し、評価した。
【0104】結果を表1に示す。
【0105】6.7.実施例3で用いたモノマー10重
量部、同じく実施例3で用いた重合開始剤0.5重量部
およびメチルエチルケトン90重量部を混合した後、S
nO2 微粒子(平均粒径0.05μm)3重量部を加
え、ガラスビーズを用いた小型サンドミルで3,300
回転、6時間の分散を行なった。こうして得られた分散
液を、比較例1と同様にして作成した電子写真感光体
上、および実施例5と同様にして電荷発生層まで作成し
た電子写真感光体上にそれぞれスプレー塗布し、75℃
で15分間乾燥した後、1,500μJ/cm2 の紫外
線を照射し、更に120℃で60分間乾燥することによ
って、3.0μmの保護層を形成した。
【0106】得られた電子写真感光体を実施例1および
実施例5と同様にして評価した。
【0107】結果を表1に示す。
【0108】(比較例4.5) 実施例3で用いたモノマーの代りに比較例2で用いたモ
ノマーを使用した以外は実施例6および7と同様にして
電子写真感光体を作成し、評価した。
【0109】結果を表1に示す。
【0110】8.実施例1で用いたモノマー10重量
部、同じく実施例1で用いた重合開始剤0.5重量部、
メチルエチメケトン250重量部およびイソプロパノー
ル250重量部を混合した溶液と、熱可塑性変性ポリエ
チレンテレフタレート(重量平均分子量20,000)
40重量部およびヘキサフルオロイソプロパノール50
0重量部を混合した溶液とを混合した混合液を、比較例
1と同様にして作成した電子写真感光体上にスプレー塗
布した。60℃で5分間乾燥し、1,500μJ/cm
2 の紫外線を照射した後、120℃で60分間乾燥する
ことにより、1.1μmの保護層を形成した。
【0111】得られた感光体を実施例1と同様にして評
価した。
【0112】結果を表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高硬度の
表面層を有し、優れた耐摩耗性と耐傷性を有し、繰り返
し使用後も優れた電子写真持性を有する電子写真感光
体、それを有する電子写真装置および装置ユニットを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングブレードの平面図の例を示す図で
ある。
【図2】クリーニングブレードの側面図の例を示す図で
ある。
【図3】クリーニングブレードの平面図の他の例を示す
図である。
【図4】クリーニングブレードの側面図の他の例を示す
図である。
【図5】クリーニングブレードの感光体に対する配置の
例を示す図である。
【図6】クリーニングブレードの感光体に対する配置の
他の例を示す図である。
【図7】本発明の電子写真感光体を有する電子写真装置
の概略構成の例を示す図である。
【図8】本発明の電子写真感光体を有するファクシミリ
のブロック図の例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 20/28 MMV C08F 20/28 MMV

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該電子写真感光体の表面層が下記式
    (1) 【外1】 (式中、R1は、アルキレン基、アリーレン基、複素環
    の2価の基およびこれらを組み合わせた基を表し、
    2、R3、R4、R5、R6およびR7はHまたは 【外2】 を示し、R8はアルキレン基、O、C=O、NH、Sお
    よびこれらを組み合わせた基を表し、R9はH、CH3
    よびフェニル基を示す。但し、R2乃至R7は同時に2つ
    以上が水素であることはない。)で示される構造を有す
    る化合物の重合反応により得られる重合物を含有するこ
    とを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記表面層が感光層である請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記表面層が保護層である請求項1記載
    の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子写真感光体、静電
    潜像形成手段、形成した静電潜像を現像する手段および
    現像した像を転写材に転写する手段を有することを特徴
    とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子写真感光体、帯電
    手段およびクリーニング手段を一体に支持しており、装
    置本体に着脱自在であることを特徴とする装置ユニッ
    ト。
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