JP2577301Y2 - ガス断路器 - Google Patents

ガス断路器

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JP2577301Y2
JP2577301Y2 JP1991053425U JP5342591U JP2577301Y2 JP 2577301 Y2 JP2577301 Y2 JP 2577301Y2 JP 1991053425 U JP1991053425 U JP 1991053425U JP 5342591 U JP5342591 U JP 5342591U JP 2577301 Y2 JP2577301 Y2 JP 2577301Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開極の際にパッファ室
へ吸い込む絶縁ガスでアークを消す構成のガス断路器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス断路器を、図4に基づいて説
明する。図のように、ガス断路器は固定ユニット21と
可動ユニット22とから構成される。
【0003】固定ユニット21は次のように構成され
る。固定導体23に嵌入部8を形成するために固定導体
23にリング23aを介して固定シールド23bが嵌合
され、固定シールド23bの内部には一端が固定導体2
3の外周面に当接するとともに他端が可動主コンタクト
29の外周面に当接する複数の固定主コンタクト25が
設けられスプリング24により結束される。固定導体2
3の先端中央には凹部が形成され、凹部に固定アーキン
グコンタクト1の基端部が遊嵌される。そして固定導体
23の先端面にボルト5を介して取り付けたバネ受6と
固定アーキングコンタクト1との間には、固定アーキン
グコンタクト1を固定導体23へ向かって付勢するバネ
7が設けられる。
【0004】可動ユニット22は次のように構成され
る。先端部が固定シールド23bと対向するパッファシ
リンダ28の基端部が固定部材31に取り付けられる。
そして、パッファシリンダ28の挿通孔27aに可動主
コンタクト29が摺動移動自在に挿通され、また可動主
コンタクト29は固定部材31の挿通孔27b内に摺動
部材30を介して摺動自在に挿通されるとともに図示し
ない駆動手段に連動連結される。パッファシリンダ28
の先端部には接触子32が埋設され、可動主コンタクト
29と摺動接触する。そして、接触子32を覆うシール
ド33がパッファシリンダ28の先端に螺合して設けら
れる。パッファシリンダ28の挿通孔27aには大径部
27cが形成されており、可動主コンタクト29に固定
されたピストン34が大径部27cの内周面に摺動自在
となって図中のピストン34の左側にパッファ室35を
形成する。一方、大径部27cにおけるピストン34の
右側の空間は複数の連通孔36を介してパッファシリン
ダ28の外部と連通する。
【0005】次に、可動主コンタクト29の先端からパ
ッファ室35内へ絶縁ガスを導くための構成について説
明する。可動主コンタクト29の先端には可動アーキン
グコンタクト3が固着され、可動主コンタクト29及び
可動アーキングコンタクト3を貫通して流路37が形成
される。
【0006】次に、斯るガス断路器の作用を説明する。
【0007】図4(a)の閉極状態から可動主コンタク
ト29を図中右方へ駆動すると、固定アーキングコンタ
クト1の大径部1aが可動アーキングコンタクト3と接
触したあと、図4(b)に示すように可動アーキングコ
ンタクト3から離れ、双方の間にアーク41が生じる。
固定アーキングコンタクト1と可動アーキングコンタク
ト3との軸心がずれていても、バネ7に付勢される固定
アーキングコンタクト1はその基端部を中心として揺動
するので、断路の際にいずれの部材にも無理な力が加わ
ることがなく、しかも分離する前に確実に相互に接触す
ることになる。
【0008】一方、可動主コンタクト29の移動と共に
ピストン34が移動するため、パッファ室35内が負圧
になり、絶縁ガスはアーク41と共に流路37へ吸い込
まれる。
【0009】投入の際においては、固定アーキングコン
タクト1が揺動しうるので、固定アーキングコンタクト
1と可動アーキングコンタクト3との軸心がずれていて
も双方の部材に無理な力が加わらず、容易に投入でき
る。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところが、斯るガス断
路器には以下のような問題がある。即ち、ガス断路器の
開極の際において、可動アーキングコンタクト3が固定
アーキングコンタクト1から離れるまでのストロークL
1の移動時間中はアークが生じないためパッファ室35
内への絶縁ガスの吸い込みは必要ないにも拘らず、パッ
ファ室35の体積が強制的に拡大されることから、パッ
ファ室35及び流路37の内部が負圧になる。このた
め、開極の初期に大きな駆動力が必要になり、ガス断路
器の操作装置のコストが高くなる。また開極初期の負圧
が大きいことにより所定の開極速度が得られない場合に
はアークの吹き消しができない場合がある。
【0011】そこで本考案は、斯る課題を解決したガス
断路器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の本考案の構成は、開極初期の一定のストロークだけ可
動主コンタクトが動く間にはパッファ室が負圧にならな
いように、ピストンに連通孔を形成し、ピストンに対し
て一定量だけ移動自在な補助ピストンを反パッファ室側
に設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】補助ピストンがピストンに対して一定量だけ離
れた閉極状態から可動主コンタクトが移動して開極しは
じめると、ピストンが一定量移動して補助ピストンに当
接するまでの間は双方のピストン間の絶縁ガスが圧縮さ
れて連通孔よりパッファ室へ移動する。従って、開極動
作の初期にはパッファ室が負圧にならず小さな駆動力で
駆動が可能である。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のガス断路器の
一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符
号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0015】(a)実施例1 本考案によるガス断路器の実施例1を、図1(a),
(b)に示す。図のようにピストン34に円周方向に沿
って複数の連通孔45が形成される。そして、大径部2
7cの内周面及び可動主コンタクト29の外周面の双方
に摺動自在な補助ピストン46がパッファ室35とは反
対側に具えられる。補助ピストン46はピストン34に
対して一定量L2のみ移動しうるように頭部47aを有
しピストン34をスライド自在に慣通する2以上の拘束
ピン47の右端に結合される。ここで、補助ピストン4
6のストロークL2はL2<L1の値に設定される。L1
りもL2を大きくすると、アークを吹き消すためのパッ
ファ室35への絶縁ガスの吸い込みができなくなるから
である。
【0016】次に、実施例1の作用を説明する。閉極の
際にはパッファ室35から流路37を介して外部へ絶縁
ガスが押し出されると同時に、連通孔45内へ入った絶
縁ガスが図1(a)中の右方へ補助ピストン46を押
す。従って閉極状態ではピストン34と補助ピストン4
6との間にL2の間隙が生じる。このあと、図1(b)
に示すように可動主コンタクト29が図中の右方へ移動
すると、図のようにピストン34が補助ピストン46に
当接するまではピストン34と補助ピストン46との間
の絶縁ガスが連通孔45を通ってパッファ室35へ移動
するため、可動主コンタクト29が最初のL2だけ移動
する間はパッファ室35内は負圧にならない。従って可
動主コンタクト29の初期の駆動力は従来よりも小さく
て済み、開極速度が減少することはなくアーク41を確
実に吹き消すことができる。
【0017】(b)実施例2 実施例2を図2(a),(b)に示す。この実施例は、
閉極状態においてピストン34と補助ピストン46との
間隙がL2の値に確実に確保されるように拘束ピン47
を図2中の右方へ押圧するためのスプリング48をシリ
ンダ28と拘束ピン47との間に介在させたものであ
る。スプリング48は円周方向に沿って2以上設けら
れ、拘束ピン47には頭部47aから左方へ突出してス
プリング48を支持する支持部47bが形成される。
【0018】スプリング48がない場合においては、閉
極の際に慣性力で補助ピストン46がピストン34に衝
突し、ピストン34と補助ピストン46との間隙L2
確保できなくなる虞れがあるが、図2(a)で示すよう
に本実施例では確実に間隙L2を確保できる。従って、
実施例1で示した効果を確実に得ることができる。その
他の構成,作用は実施例1と同じなので説明を省略す
る。
【0019】(c)実施例3 実施例3を図3(a),(b)に示す。この実施例も実
施例1に改良を加えたものであり、実施例2で示した間
隙L2の保持の機能と、パッファ室35の左側を閉塞し
て開極動作の初期にはパッファ室35の容積を零にし開
極動作の後半にはパッファ室の負圧が実施例1,2の場
合よりも大きくなってアークに吹き付ける絶縁ガスの圧
力が大きくなる機能とをもたせたものである。
【0020】図のように、円筒部49aとフランジ部4
9bとからなるストッパ49が可動主コンタクト29に
挿通させた状態で設けられる。そしてパッファシリンダ
28に形成した円周溝49からパッファ室35へ向かっ
てスライド自在に貫通する支持ピン50の右端がフラン
ジ部49bに結合され、支持ピン50を囲繞するスプリ
ング51がフランジ部49bとパッファシリンダ28と
の間に介在する。
【0021】斯るガス断路器では、閉極状態のときにス
プリング51とフランジ部49bとによって間隙L2
確保され、ストッパ49によりパッファ室35がストロ
ークL3分だけ小さくなる。従って実施例2と同じ作用
があるほか、次の作用がある。即ち、図3においてL3
で示すストローク分だけパッファ室35の容積が小さく
なり、このため開極動作の後半ではパッファ室35内の
圧力は実施例1,2の場合よりも低くなる。従ってより
多くの絶縁ガスをパッファ室35内へ吸い込むことがで
き、アークを消す能力が大きくなる。開極初期において
は、ピストン34がL2だけ移動する間はパッファ室3
5内は負圧にならず、実施例1,2と同様の効果は維持
される。
【0022】
【考案の効果】以上の説明からわかるように、本考案に
よるガス断路器によればピストンに連通孔を形成し補助
ピストンをピストンに対して一定量のみ移動自在に反パ
ッファ室側に設けたので、開極の際にピストンと補助ピ
ストンとの間の絶縁ガスが連通孔を通ってパッファ室へ
移動する。従って、開極初期のパッファ室の減圧の割合
が従来よりも少なくなり、可動主コンタクトの駆動力は
小さくて足りる。そのため、駆動手段も小形で安価なも
のを用いることができる。また、開極初期のパッファ室
の減圧の割合が少ないことから開極速度が減少せず安定
したアークの吹き消しが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるガス断路器の実施例1に係り、図
(a)は閉極状態の断面図、図(b)は開極途中の断面
図。
【図2】本考案によるガス断面図の実施例2に係り、図
2(a)は閉極状態の断面図、図2(b)は開極途中の
断面図。
【図3】本考案によるガス断路器の実施例3に係り、図
3(a)は閉極状態の断面図、図3(b)は開極途中の
断面図。
【図4】従来のガス断路器に係り、図4(a)は閉極状
態の断面図、図4(b)は開極途中の断面図。
【符号の説明】
1…固定アーキングコンタクト、3…可動アーキングコ
ンタクト、8…嵌入部、23a…固定導体、25…固定
主コンタクト、27a,27b…挿通孔、28…パッフ
ァシリンダ、29…可動主コンタクト、34…ピスト
ン、35…パッファ室、37…流路、45…連通孔、4
6…補助ピストン、47…拘束ピン。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定導体に嵌入部を形成するとともに嵌
    入部の内周面の近傍に固定主コンタクトを設け、棒状の
    固定アーキングコンタクトを嵌入部の中央に設け、固定
    導体の嵌入部と対向するパッファシリンダを固定して設
    け、前記固定主コンタクトと摺動接触する可動主コンタ
    クトをパッファシリンダ内に往復移動自在に設けるとと
    もに駆動手段に連動連結し、パッファシリンダ内に摺動
    自在に具えられてパッファ室を形成するピストンを可動
    主コンタクトに結合し、可動主コンタクトの先端に可動
    アーキングコンタクトを設け可動アーキングコンタクト
    を貫通して可動主コンタクトの基端部へ向かって形成さ
    れた流路をパッファ室に連通させたガス断路器におい
    て、 ピストンに連通孔を形成し、パッファシリンダ及び可動
    主コンタクトに対して摺動自在であって、開極動作の直
    後にピストンが当接した後はピストンに押されてパッフ
    ァ室を負圧にする補助ピストンをピストンに対して一
    定量のみ移動自在に反パッファ室側に設けたことを特徴
    とするガス断路器。
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