JP2575897Y2 - 直動転がり案内ユニット - Google Patents

直動転がり案内ユニット

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JP2575897Y2 JP1992091496U JP9149692U JP2575897Y2 JP 2575897 Y2 JP2575897 Y2 JP 2575897Y2 JP 1992091496 U JP1992091496 U JP 1992091496U JP 9149692 U JP9149692 U JP 9149692U JP 2575897 Y2 JP2575897 Y2 JP 2575897Y2
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    • F16C29/088Seals extending in the longitudinal direction of the carriage or bearing body
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C2322/39General build up of machine tools, e.g. spindles, slides, actuators
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,スライダを軌道レー
ル上で多数の転動体を介在させて摺動移動可能に構成し
た直動転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,直動転がり案内ユニットにおい
て,スライダが軌道レール上を摺動する場合に,スライ
ダと軌道レールとの間のシールは,スライダの両端に配
置されている側面シールとスライダの下面に配置されて
いる下面シールによって行われている。
【0003】従来,図6に示すような直動転がり案内ユ
ニットが開示されている。図6は従来の直動転がり案内
ユニットの一例を示す斜視図である。図6に示すよう
に,直動転がり案内ユニットは,主として,長手方向両
側壁面18に軌道溝17を形成した軌道レール1と該軌
道レール1上を跨がって摺動可能に取り付けられたスラ
イダ20から構成されている。スライダ20は,軌道レ
ール1に対して相対移動可能であり且つ各軌道溝17に
対向する位置に軌道溝16を形成したケーシング2,対
向する軌道溝16,17間で相対移動可能に転走する多
数の転動体4,及びケーシング2の摺動方向即ち長手方
向両端にそれぞれ取り付けたエンドキャップ5を有して
いる。エンドキャップ5の端面には,軌道レール1とス
ライダ20との間のシールを達成する側面シール19が
配置されている。また,ケーシング2とエンドキャップ
5の下面,及び軌道レール1の長手方向両端壁面18を
シールするため,ケーシング2に下面シール3が取り付
けられている。スライダ20は,軌道レール1に跨がっ
た状態に載置され,軌道レール1の軌道溝17に沿って
循環する複数のボールから成る転動体4の介在で自在に
摺動できる。
【0004】ところで,下面シール3は,リベット等の
固着手段でケーシング2に取り付けるため,取付け・取
外しが面倒であった。また,下面シール3は,単純な形
状であり,容易に製作できるという効果を有している
が,軌道溝16,17を形成しているケーシング2及び
軌道レール1との位置決め誤差が発生したり,下面シー
ル3が薄肉であるため,外力,熱変形等により下面シー
ル3が変形し易い等の問題がある。そのため,軌道レー
ル1上をスライダ20が摺動する時に,下面シール3は
温度変化による伸縮,潤滑油による膨潤等によって変形
してシール性能を低下させるという問題があった。
【0005】上記の問題を解決するため,例えば,リニ
アガイド装置の防塵装置として,実開平3−98321
号公報に開示されたものがある。該直動軸受装置の防塵
構造は,アンダーシールの軸方向の両端部を内側に折曲
してコ字型に形成すると共に,その折曲面に内方に向か
って突出する係合凸部を設け,エンドキャップの外端面
には前記アンダーシールの係合凸部が嵌合する凹部を形
成したものである。
【0006】また,実開平3−118317号公報に開
示された直動案内軸受のアンダーシール装置は,アンダ
ーシールの軸方向の両端部に軸方向に延びる突部を形成
し,サイドシールの下端面にアンダーシールの突部が嵌
合する嵌合孔を形成したものであり,アンダーシールを
強度の大きいサイドシールに嵌め込んで装着・脱着を容
易にし,強度を確保したものである。
【0007】また,実開平3−121220号公報に開
示された直動案内軸受のアンダーシール装置は,アンダ
ーシールの軸方向の両端部に,ハ字状に開くとともに相
互に接近する方向に弾性変形可能な2叉突起をスライダ
の下端面に向けて突設し,スライダの下端面の軸方向の
両端部にはアンダーシールの2叉突起が嵌合する縦穴
と,この縦穴に直交すると共にスライダの袖部を貫通す
る貫通孔とを設け,縦穴に嵌合した2叉突起の一方の突
起が縦穴内で弾性変形してアンダーシールを案内レール
の側面に向かって付勢し,アンダーシールの側縁が案内
レールに摺接されているものである。
【0008】前述の直動案内軸受のアンダーシール装置
は,アンダーシールを該アンダーシールに形成した突部
又は突起をスライダやサイドシールに形成した嵌合孔に
嵌合することによって取り付けたものである。しかしな
がら,防塵部材とスライダとは材質が異なるもので制作
されているものであり,温度変化に伴う熱膨張が異なる
のが一般である。そのため,防塵部材の熱膨張がスライ
ダの熱膨張より大きくなると,防塵部材に撓みが発生
し,案内レールとの間或いはケーシングの下面との間に
隙間が発生し,シール効果が低下してダストの侵入を防
止できなくなるという問題がある。
【0009】上記問題を解決するために本出願人は,ケ
ーシングとエンドキャップとの下面に密封状態に当接可
能なリップ部及び軌道レールの側壁面に沿って密封状態
に当接可能な別のリップ部を備えた下面シールを有し,
該下面シールの長手方向両端に形成した係止部を前記側
面シールに形成した係合孔に係合させて前記下面シール
を前記側面シールに取り付けるようにした直動転がり案
内ユニットを開発し,先に出願した(例えば,特願平3
−353169号)。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】従来の直動転がり案内
ユニットでは,下面シールの長手方向両端部を,エンド
キャップ又は側面シールに形成した嵌合孔に係合させ,
下面シールを側面シールに取り付けたものであるから,
熱膨張差等による前記下面シールの長手方向の伸びがエ
ンドキャップ又は側面シールの嵌合孔で許容されるため
には,下面シールがケーシング,エンドキャップ下面に
対して若干移動する余裕がなければ,下面シールの座屈
等による変形が発生してシール性能を低下させることに
なる。しかしながら,上記移動は,下面シールの突起部
がエンドキャップ又は側面シールの嵌合孔に長手方向に
移動できないように嵌合し,しかも下面シールがケーシ
ング及びエンドキャップの下面に密着しているので,下
面シールは移動できないという問題点があった。即ち,
上記実開平3−98321号公報に開示された直動案内
軸受装置の防塵構造,或いは実開平3−121220号
公報に開示された直動案内軸受のアンダーシール装置
は,下面シールをエンドキャップに取付け・取外しする
ことが容易になっても,必ずしも位置決めが正確でな
く,また,下面シールの温度変化,潤滑材による膨潤等
によって下面シールが変形し,シール性能を低下させる
問題の解決はなされていなかった。
【0011】そこで,この考案の目的は,上記の課題を
解決することであり,軌道レールの側面,ケーシングの
下面及びエンドキャップの下面をシールするための下面
シールを,該下面シールに幅方向に突出させた芯金部材
の係止バンドをエンドキャップの反ケーシング側の下部
に形成した嵌合溝に嵌め込む構造に構成し,下面シール
の長手方向及び幅方向の長さの変化即ち潤滑剤等による
膨潤,或いは熱膨張差による変形を吸収できる構造に構
成し,潤滑剤等による膨潤或いは温度変化に伴う熱膨張
差によって前記下面シールに歪み,座屈等の変形が発生
するのを防止し,常に良好なシールを確保できると共
に,前記下面シールの取付け・取外しが容易にできる直
動転がり案内ユニットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案は,上記の目的
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この考案は,長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌道
レール,該軌道レールに対して相対移動可能であり且つ
前記各軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケーシ
ング,該ケーシングの長手方向両端に取り付けたエンド
キャップ,対向する前記軌道溝間で循環移動可能に転走
する多数の転動体,並びに前記ケーシング,前記エンド
キャップ及び前記軌道レールに対してシールする弾性部
材と該弾性部材を固着した芯金部材とから成る下面シー
ルを有する直動転がり案内ユニットにおいて,前記下面
シールは前記芯金部材が前記弾性部材の長手方向端部で
且つ幅方向外向きに伸びる係止バンドと該係止バンドの
先端がエンドキャップ側に屈曲した係止爪とを有し,前
記エンドキャップは反ケーシング側に前記下面シールの
前記係止バンドが係合する幅方向外向きに延びる凹溝で
なる嵌合溝と前記係止爪が係合する係止溝とを有し,前
記エンドキャップの下部には前記下面シールを収容する
ための切り欠き部が形成されていることを特徴とする直
動転がり案内ユニットに関する。
【0013】また,この直動転がり案内ユニットにおい
て,前記下面シールの前記係止バンドは前記係止爪が前
記係止溝に弾力的に係合できる弾性を有している。
【0014】また,この直動転がり案内ユニットにおい
て,前記下面シールの前記係止バンドは幅方向に弾性的
に伸縮可能に湾曲形状に形成されている。
【0015】また,この直動転がり案内ユニットにおい
て,前記下面シールの前記弾性部材は,前記下面シール
を前記エンドキャップに取り付けた状態で,前記エンド
キャップの下面に対して押圧状態に当接する突起を備え
ているものである。
【0016】
【作用】この考案による直動転がり案内ユニットは,上
記のように構成されているので,次のように作用する。
即ち,この直動転がり案内ユニットは,下面シールには
その芯金部材がシールである弾性部材の長手方向端部で
且つ幅方向外向きに伸びる係止バンドと該係止バンドの
先端がエンドキャップ側に屈曲した係止爪とを有し,ま
た,エンドキャップには反ケーシング側に前記係止バン
ドが係合する幅方向外向きに延びる凹溝でなる嵌合溝と
前記係止爪が係合する係止溝が形成され,前記下面シー
ルが前記エンドキャップの下部に形成された切り欠き部
に収納されているので,前記係止バンドをその弾性力に
抗して拡げた状態で,前記下面シールを前記エンドキャ
ップの下面に当接させ,前記係止バンドを解放して常態
に戻せば,前記エンドキャップに形成した前記嵌合溝に
前記係止バンドが嵌入し,前記係止バンドの先端の前記
係止爪を前記係止溝に係合させることによって,前記下
面シールは前記エンドキャップに簡単に取り付けられ
る。
【0017】そして,前記下面シールの前記エンドキャ
ップへの取り付けは,前記嵌合溝と前記係止バンドとに
よって前記下面シールの長手方向及び上下方向の取付け
位置が規制されて位置決めされる。また,前記エンドキ
ャップの前記係止溝と前記下面シールの前記係止爪とで
前記下面シールの幅方向の取付け位置が規制されて位置
決めされる。
【0018】そして,前記下面シールの前記エンドキャ
ップへの取り付けによって,前記下面シールの弾性部材
に形成したリップ部が前記軌道レールの長手方向側壁面
に対して予圧を受けた状態で摺動可能に当接してシール
する。また,前記下面シールの前記弾性部材が前記エン
ドキャップとケーシングとの下面に対しても同様に予圧
を受けた状態で当接してシールする。
【0019】また,前記下面シールは,両端に幅方向に
突出した前記係止バンド及びその先端に形成された前記
係止爪で前記エンドキャップに支持されているので,前
記下面シールの弾性部材が潤滑剤等による膨潤或いは温
度変化による熱膨張で長手方向に伸長することがあって
も前記係止バンドの弾性変形により許容され,前記下面
シールの変形,座屈等は発生せず,シール性能が低下す
ることはない。
【0020】更に,前記係止バンドを湾曲形状に形成し
て弾性を持たせると,前記係止バンドの先端の前記係止
爪を前記エンドキャップの係止溝に係合させた場合,前
記湾曲形状に形成した前記係止バンドは前記軌道レール
の側壁面に当接する前記弾性部材のリップ部に加わる押
圧力によって弾性変形して予圧を受けた状態になる。従
って,前記下面シールの前記リップ部が摩耗したとして
も,その摩耗分を前記下面シールが有する予圧によって
吸収して前記リップ部を前記軌道レールへ押し付けて摩
耗調整することができるので,前記リップ部は前記軌道
レールに対して常に良好なシール状態を提供できる。
【0021】また,前記下面シールの前記弾性部材は,
前記下面シールを前記エンドキャップに取り付けた状態
で,前記エンドキャップの下面に対して押圧状態に当接
する突起を備えているので,前記突起の弾性力によって
前記下面シールの前記係止バンドは前記エンドキャップ
の前記嵌合溝の下面側へ押し付けられ,前記下面シール
は前記エンドキャップに対して強固に保持されて離脱す
ることがなく,位置決めも確実に達成できる。
【0022】
【実施例】以下,この考案による直動転がり案内ユニッ
トの一実施例を図1,図2及び図3を参照して説明す
る。図1はこの考案による直動転がり案内ユニットの下
面シール装着部を示す要部正面図,図2は図1に示した
部分の下面図,及び図3はエンドキャップと下面シール
との分解状態を示す斜視図である。各図において,図6
に示す部品に付した符号と同一の作用を有する部品には
同一の符号を付している。
【0023】この考案による直動転がり案内ユニット
は,例えば,図6に示す直動転がり案内ユニットと基本
的には同一の構成を有するものであり,その構成におい
て下面シール13のエンドキャップ5への取付構造に特
徴を有するものである。即ち,この直動転がり案内ユニ
ットは,図6に示すものと同様な長手方向両側壁面18
に軌道溝17を形成した軌道レール1,及び該軌道レー
ル1に対して相対移動可能であり且つ各軌道溝17に対
向する位置に軌道溝16を形成したケーシング2,対向
する軌道溝16,17間で転走して循環移動可能な多数
の転動体4,ケーシング2の長手方向両端に取り付けた
エンドキャップ5,エンドキャップ5の端面に配置した
側面シール19及びエンドキャップ5に取り付けられた
下面シール13を有するものである。
【0024】また,エンドキャップ5はケーシング2の
両端面に複数の取付孔にねじ等を貫通させて取り付けら
れ,また,エンドキャップ5の内側には,ケーシング2
と軌道レール1間の摺動面を転動体4が転走する方向を
転換する方向変換路が両側に形成されている。エンドキ
ャップ5には,軌道レール1を跨ぐためレール挿通凹部
が形成されている。エンドキャップ5の下部は,軌道レ
ール側の略半分が切り欠かれた切り欠き部を有し,その
切り欠き部の側面に下面シール13の弾性部材12と当
接する傾斜した当接面Dが形成されている。また,エン
ドキャップ5の下部に形成された上記切り欠き部には下
面シール13が収容されている。
【0025】この直動転がり案内ユニットにおいて,下
面シール13は,スチール等の金属材料から成る芯金部
材9と該芯金部材9に固着したゴム,プラスチック等の
材料から成る弾性を有する弾性部材12とから構成され
ている。芯金部材9の弾性部材12の長手方向端部に幅
方向外向きに伸びる係止バンド10が形成され,また,
係止バンド10の先端はエンドキャップ5側即ち内向き
に屈曲した係止爪11が形成されている。弾性部材12
の幅方向の断面の形状は,エンドキャップ5の下部の切
り欠き部に略納まる大きさであり,軌道レール1の長手
方向側壁面18に当接するリップ部14と反対側にエン
ドキャップ5の傾斜面即ち当接面Dに当接する傾斜部2
1が形成されている。そして,下面シール13は,弾性
部材12の長手方向両端において芯金部材9の係止バン
ド10が同一平面上に幅方向外向きに延びて構成されて
いる。
【0026】また,エンドキャップ5には,反ケーシン
グ2側の下部に下面シール13の係止バンド10が係合
する幅方向外向きに延びる凹溝でなる嵌合溝6と係止爪
11が係合する係止溝7とが形成されている。嵌合溝6
は,エンドキャップ5の幅方向水平に形成され,係止溝
7は,軌道レール1から遠い側の嵌合溝6の終端或いは
途中に形成されている。言い換えれば,係止溝7の位置
はエンドキャップ5の外端面に溝形状に形成してもよ
く,又は嵌合溝6に穴形状に形成してもよい。
【0027】また,この直動転がり案内ユニットにおい
て,下面シール13の係止バンド10は係止爪11が係
止溝7に弾力的に係合できる弾性を有している。そし
て,下面シール13は,長手方向の両端に幅方向外向き
に伸びる係止バンド10及びその先端に形成された係止
爪11によってエンドキャップ5に支持されているの
で,下面シール13の弾性部材12が潤滑剤等による膨
潤或いは温度変化による熱膨張で長手方向に伸長するこ
とがあっても,係止バンド10の弾性変形により許容さ
れ,下面シール13の変形,座屈等は発生せず,シール
性能が低下することはない。
【0028】この直動転がり案内ユニットにおいて,下
面シール13をエンドキャップ5に取り付けるには,下
面シール13の係止バンド10を弾性力に抗して拡げた
状態で,下面シール13をエンドキャップ5の下面に当
てがい,該エンドキャップ5の下部のケーシング2とは
反対側に形成した嵌合溝6に嵌め込み,係止バンド10
の先端に形成された係止爪11を,嵌合溝6の終端に形
成した係止溝7に係合させることによって,下面シール
13はエンドキャップ5に簡単に取り付けられる。そし
て,下面シール13のエンドキャップ5への取り付け
は,嵌合溝6と該嵌合溝6に嵌合する係止バンド10と
によって,下面シール5の長手方向及び上下方向の取付
け位置が規制されて位置決めされ,また,嵌合溝6の終
端に設けた係止溝7と該係止溝7に係合する係止爪11
とによって,エンドキャップ5の下部の当接面Dと下面
シール13の弾性部材12との当接部即ち傾斜部21に
よって下面シール13の幅方向の取付け位置が規制され
て位置決めされる。
【0029】次に,この直動転がり案内ユニットの別に
実施例を図4を参照して説明する。この直動転がり案内
ユニットの実施例は,下面シール13の係止バンド10
は幅方向に弾性的に伸縮可能に湾曲形状に形成されてい
る。係止バンド10を湾曲形状に形成して弾性を持たせ
ると,係止バンド10の先端の係止爪11をエンドキャ
ップ5の係止溝11に係合させた場合,湾曲部分を形成
した係止バンド10は軌道レール1の側壁面18に当接
する弾性部材12のリップ部14に加わる押圧力によっ
て弾性変形して予圧を受けた状態になる。従って,下面
シール13のリップ部14が摩耗したとしても,その摩
耗分を下面シール13が有する予圧によって吸収し,リ
ップ部14を軌道レール1へ押し付けて摩耗調整するこ
とができるので,リップ部14は軌道レール1に対して
常に良好なシール状態を提供できる。
【0030】また,図4では,下面シール13の係止バ
ンド10を弓状に湾曲させたものを示したが,波状とす
ることもできる。軌道レール1の長手方向側壁面18と
摺接するリップ部14は,長年使用すると摩耗するが,
係止バンド10の係止爪11を係止溝8に係合させ,係
止バンド10の湾曲部22が弾性変形するように下面シ
ール13を軌道レール1の長手方向側壁面18に押し付
けて装着する。係止溝8は,エンドキャップ5の外面を
切り欠いた切欠き形状,或いは嵌合溝6の途中に形成し
た穴形状に形成することができる。そして,下面シール
13のリップ部14が摩耗した場合に,係止バンド10
の湾曲部22は,リップ部14の摩耗に対応して下面シ
ール13を軌道レール1側へ移動させるように伸びてそ
の摩耗を吸収する自動摩耗調整機能として働くようにな
る。
【0031】次に,この直動転がり案内ユニットの更に
別の実施例を図5を参照して説明する。この直動転がり
案内ユニットの実施例では,下面シール13の弾性部材
12は,下面シール13をエンドキャップ5に取り付け
た状態で,エンドキャップ5の下面に対して押圧状態に
当接する突起15を備えていることである。従って,こ
の実施例では,突起15の弾性力によって下面シール1
3の係止バンド10は,エンドキャップ5の嵌合溝6の
下面側へ押し付けられ,下面シール13はエンドキャッ
プ5に対して強固に保持されて離脱することがなく,位
置決めも確実に達成できる。また,突起15が下面シー
ル13の長手方向の全長にわたって形成されることによ
って,突起15はエンドキャップ5及びケーシング2の
各下面に当接し,シール機能を果たすこともでき,下面
シール13のシール性能を向上させることができる。
【0032】エンドキャップ5の下部の当接面Dと当接
する下面シール13の弾性部材12の当接部分21の形
状は,対応した形状に形成されている。しかし,エンド
キャップ5の下部の当接面Dの形状は,図示された傾斜
面の形状に限られるものではなく,例えば,下面に対し
て垂直面であってもよく,また,図示の傾斜方向とは逆
方向の傾斜面であってもよい。
【0033】上記各実施例では,下面シール13は,芯
金部材9の係止バンド10を弾性部材12と略同一平面
をなす水平方向に伸長させたものであるが,係止バンド
10を傾斜した方向に伸長させてもよく,係止バンド1
0と係止爪11とは,下面シール13における弾性部材
12のリップ部14の摩耗に対する自動摩耗調整ができ
るように,係止バンド10が軌道レール1側に係止バン
ド自体に与えられた予圧解放で摺動して伸び出せる方向
に構成することが好ましい。
【0034】
【考案の効果】この考案による直動転がり案内ユニット
は,上記のように構成されており,次の効果を有する。
即ち,この直動転がり案内ユニットは,下面シールとエ
ンドキャップとの装着部の構造が,下面シールの長手方
向両端に設けた幅方向外向きに伸びる係止バンドを,エ
ンドキャップの反ケーシング側に幅方向に形成した嵌合
溝に嵌合させ,前記係止バンドの先端の係止爪を前記嵌
合溝の終端の係止溝に係合させるだけで,他の固着手段
を必要とせず,前記下面シールを前記エンドキャップの
正確な位置に容易に取り付けることができる。しかも,
前記下面シールの前記エンドキャップへの取外し作業
も,前記係止バンドを拡げるだけの簡単な操作で行うこ
とができる。
【0035】また,前記下面シールと前記エンドキャッ
プとの装着部の構成は,前記下面シールが前記エンドキ
ャップ下部の切り欠き部に殆ど納まる形状に構成でき,
前記下面シールの前記弾性部材と略同一平面で伸長する
前記係止バンドを前記エンドキャップに形成された嵌合
溝に嵌合させて取り付けるため,前記軌道レールを載置
するベッド側へ突出する部分がなく,スライダの下面と
対ベッド面との間の高さ即ち間隙を十分に確保でき,直
動転がり案内ユニットの設計の自由度を拡げることがで
きる。
【0036】また,前記下面シールを装着したスライダ
を軌道レールに装着する際に,前記下面シールのリップ
部に予圧がかかり該リップ部が弾性変形する。同時に,
前記エンドキャップの下部の当接面と当接する前記下面
シールの前記弾性部材又は前記係止バンドに形成した湾
曲部も弾性変形する。従って,前記リップ部が,長期使
用により前記軌道レールの長手方向側壁面との摺接で摩
耗した時,弾性変形部分が摩耗に対し自動調整機能を有
することができる。
【0037】更に,前記下面シールが潤滑剤等で膨潤す
るか或いは熱膨張差により伸びることがあっても,前記
下面シールを装着している前記係止バンドが弾性変形し
て許容するため,前記下面シールが歪み,座屈等で変形
を起こして曲がるようなことがない。従って,前記下面
シールは良好なシール状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による直動転がり案内ユニットの一実
施例の一部を示す概略正面図である。
【図2】図1の直動転がり案内ユニットの一部を示す下
面図である。
【図3】図1の直動転がり案内ユニットにおけるエンド
キャップと下面シールとの分解状態を示す斜視図であ
る。
【図4】この考案による直動転がり案内ユニットの別の
実施例の一部を示す下面図である。
【図5】この考案による直動転がり案内ユニットの更に
別の実施例の一部を示す正面図である。
【図6】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 ケーシング 4 転動体 5 エンドキャップ 6 嵌合溝 7,8 係止溝 9 芯金部材 10 係止バンド 11 係止爪 12 弾性部材 13 下面シール 14 リップ部 15 突起 16,17 軌道溝 18 側壁面 20 スライダ 22 湾曲部(湾曲形状)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌
    道レール,該軌道レールに対して相対移動可能であり且
    つ前記各軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケー
    シング,該ケーシングの長手方向両端に取り付けたエン
    ドキャップ,対向する前記軌道溝間で循環移動可能に転
    走する多数の転動体,並びに前記ケーシング,前記エン
    ドキャップ及び前記軌道レールに対してシールする弾性
    部材と該弾性部材を固着した芯金部材とから成る下面シ
    ールを有する直動転がり案内ユニットにおいて,前記下
    面シールは前記芯金部材が前記弾性部材の長手方向端部
    で且つ幅方向外向きに伸びる係止バンドと該係止バンド
    端がエンドキャップ側に屈曲した係止爪とを有し,
    前記エンドキャップは反ケーシング側に前記下面シール
    の前記係止バンドが係合する幅方向外向きに延びる凹溝
    でなる嵌合溝と前記係止爪が係合する係止溝とを有し,
    前記エンドキャップの下部には前記下面シールを収容す
    るための切り欠き部が形成されていることを特徴とする
    直動転がり案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記下面シールの前記係止バンドは前記
    係止爪が前記係止溝に弾力的に係合できる弾性を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内
    ユニット。
  3. 【請求項3】 前記下面シールの前記係止バンドは幅方
    向に弾性的に伸縮可能に湾曲形状に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記下面シールの前記弾性部材は,前記
    下面シールを前記エンドキャップに取り付けた状態で,
    前記エンドキャップの下面に対して押圧状態に当接する
    突起を備えていることを特徴とする請求項1に記載の直
    動転がり案内ユニット。
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