JP2575440Y2 - 油圧装置 - Google Patents

油圧装置

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JP2575440Y2
JP2575440Y2 JP1991054267U JP5426791U JP2575440Y2 JP 2575440 Y2 JP2575440 Y2 JP 2575440Y2 JP 1991054267 U JP1991054267 U JP 1991054267U JP 5426791 U JP5426791 U JP 5426791U JP 2575440 Y2 JP2575440 Y2 JP 2575440Y2
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JP
Japan
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hydraulic
oil
tank
oil temperature
hydraulic pump
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JP1991054267U
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JPH058005U (ja
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信良 羽生田
野口  真児
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KYB Corp
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KYB Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧アクチュエータを
駆動する油圧装置に関し、更に詳しくは油圧装置の油温
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の地震等による振動を抑制する制振
装置として、例えば所定の質量を持った可動マスを建物
の屋上に配置し、地震時にはこの可動マスを油圧アクチ
ュエータが駆動することにより、可動マスの慣性力を建
物の振動方向と逆向きに建物に作用させるアクティブ方
式の制振装置が知られている。
【0003】
【考案の課題】この制振装置は建物の振動検出と同時に
作動するようになっているが、その際に油圧アクチュエ
ータを駆動する作動油の温度が低いと作動油の粘性が大
きくなっているために、好ましい応答性のもとで可動マ
スを駆動できない恐れがあった。このため、非作動状態
においても作動油の温度は一定範囲に保つ必要があっ
た。
【0004】油温を上昇させるには、油圧ポンプをあら
かじめ暖気運転しておくか、タンクをヒータで暖めれば
良い。
【0005】しかしながら、突然の振動に対処する制振
装置の場合には暖気運転を行うだけの時間的余裕がな
く、またタンクを常時ヒータで暖めておくと作動油が局
部的に熱せられることで劣化しやすくなるという問題が
あった。また、ヒータを使用する場合には火災防止に関
する特別の配慮も必要であった。
【0006】本考案は、以上の問題点を解決すべくなさ
れたもので、ヒータを使用せずに簡易な構成で油圧装置
の油温を適正に維持することを目的とする。
【0007】本考案は、アクチュエータにより可動マス
を駆動して建物の制振を行う制振装置に備えられ、作動
油を貯留するタンクと、タンクの作動油を加圧してアク
チュエータに供給する油圧ポンプとを備えた油圧装置に
おいて、油圧ポンプの運転モードに建物を加振しない程
度の低速でアクチュエータを動かす油温維持モードを設
け、タンクの油温を検出する手段と、制振装置による非
制振時に油温検出装置の検出した油温が設定値を下まわ
ると油圧ポンプを前記油温維持モードにて運転する手段
とを備えている。
【0008】本考案では、制振装置による制振時には、
油圧ポンプから作動油が供給されたアクチュエータが可
動マスを加振して建物の制振を行う一方で、制振装置に
よる非制振時に油温検出装置の検出した油温が設定値を
下まわると、可動マスにより建物が加振されることがな
い油圧維持モードにて油圧ポンプを運転することによ
り、建物に不要な振動が生じないようにしつつ、油温を
上昇させる。
【0009】したがって、油圧ポンプを常時運転するこ
となく、常に油温を好ましい範囲に維持できる。
【0010】
【実施例】図1〜図3に本考案の実施例を示す。
【0011】図1において、1は容量可変型の油圧ポン
プであり、別ユニットとして供給される図示されない制
振装置に吐出油を供給するものである。
【0012】制振装置は可動マスを駆動するアクチュエ
ータと、振動を検出する振動センサと、アクチュエータ
に油圧ポンプ1とタンク7を接続する電磁弁と、電磁弁
を制御するコントローラとを備える。
【0013】これにより、振動センサが振動を検出する
と、コントローラが電磁弁を介して油圧ポンプ1の吐出
油をアクチュエータに供給し、アクチュエータを駆動し
て可動マスを動かすようになっている。
【0014】油圧ポンプ1は吐出圧が一定に保たれるよ
うに吐出圧に応じて傾転角を変化させるレギュレータ2
を備える。
【0015】油圧ポンプ1の運転はモータ3の回転によ
り行われる。モータ3は電源ユニット4から供給される
電力により回転する。
【0016】電源ユニット4は油圧ポンプ1の運転手段
としてのタイマ5に接続され、タイマ5からの入力信号
に応じてモータ3に電力を供給する。
【0017】油圧ポンプ1に吸込用作動油を供給するタ
ンク7には油温検出手段として温度スイッチ6が設けら
れる。この温度スイッチ6はタイマ5に接続され、タン
ク7内の作動油の温度が設定値以下に下がるとタイマ5
をスタートさせる。
【0018】タイマ5はスタート後設定時間だけ電源ユ
ニット4に信号を出力し、電源ユニット4はこの信号出
力時間だけモータ3に電力を供給する。
【0019】なお、制振装置のコントローラには油圧ポ
ンプ1の吐出油でアクチュエータを駆動する制振モード
と、油温維持のために油圧ポンプ1を運転する油温維持
モードが設定される。コントローラは建物が制振動作を
必要とせず、かつタイマ5が作動した時にのみ油温維持
モードになり、油温維持モードでは可動マスが建物を加
振しない程度に極くゆっくりと駆動されるように電磁弁
を制御する。
【0020】次に作用を説明する。
【0021】制振装置の非作動時すなわち待機状態にお
いて、タンク7の作動油の温度が設定値以上なら、モー
タ3には電力が供給されず、油圧ポンプ1は停止してい
る。
【0022】タンク7の油温が設定値以下に下がると、
温度スイッチ6がオンに切り換わり、タイマ5が電源ユ
ニット4に信号出力を開始する。
【0023】これに伴い、電源ユニット4がモータ3に
電力を供給し、モータ3が回転して油圧ポンプ1の運転
が開始される。油圧ポンプ1はタンク7の作動油を吸い
込んで加圧しながら吐出し、加圧過程で作動油温度を上
昇させる。
【0024】一方、タイマ5の起動により制振装置のコ
ントローラは油温維持モードとなり、油圧ポンプ1の吐
出油によりアクチュエータが極く低速で作動する。
【0025】この結果、温度上昇した油圧ポンプ1の吐
出油は電磁弁、アクチュエータを循環してタンク7に還
流し、制振装置全体の作動油の温度をまんべんなく上昇
させる。さらに、循環途中におけるエネルギー損失が熱
を発生させ、循環する作動油の温度を上昇させる。
【0026】設定時間が経過するとタイマ5は電源ユニ
ット4への信号出力を停止し、電源ユニット4からモー
タ3への通電が停止し、油圧ポンプ1の運転も停止す
る。
【0027】このようにして、制振装置の待機状態にお
いてタンク7の作動油温度が設定値以下に低下すると一
定時間油圧ポンプ1が運転され、作動油温度を上昇させ
つつ作動油を循環させるので、作動油は常に好ましい応
答性の得られる温度に維持され、制振動作の必要時には
制振装置は直ちに可動マスを駆動することができる。
【0028】なお、この実施例では油温維持モードにお
いてアクチュエータが低速で駆動されるようにしたが、
コントローラが電磁弁をタンク7に切り換えて油圧ポン
プ1の吐出油の全量をタンク7に還流するように構成し
ても油温上昇を図ることができる。
【0029】あるいは、コントローラが制振動作時と同
様に電磁弁を制御したり、アクチュエータが中立位置を
保持するように電磁弁を制御する構成としても良い。
【0030】図2は別の実施例を示し、ここではタイマ
5を設けずに2接点型の温度スイッチ6が温度検出手段
と油圧ポンプ1の運転手段を兼用している。すなわち、
温度スイッチ6は油温が設定下限温度を下まわるとオン
に切り換わって電源ユニット4を介してモータ3に通電
し、油温が設定上限温度を越えるとオフに切り換わって
この通電を停止する。この構成によれば待機状態におけ
る制振装置の油温をさらに細かく制御することができ
る。
【0031】図3はさらに別の実施例を示し、ここでは
油圧ポンプ1を固定容量ポンプで構成し、吐出口に一定
圧力を越えた吐出油をタンク7に還流するリリーフ弁1
3を設けている。このように、本考案は油圧ポンプ1の
形式を問わずに適用することができる。
【0032】以上のように、本考案では、制振装置によ
る非制振時において油温検出装置の検出した油温が設定
値を下まわると可動マスにより油圧ポンプを運転するよ
うにしたので、制振装置による制振動作のためにアクチ
ュエータが使用されない間においても、タンクの作動油
は常に一定温度以上に保持することができ、簡易な構成
でアクチュエータ起動時の応答性を高めることができ
る。また、このタンクの油温維持のための油圧ポンプの
運転は、建物が加振されることがない油圧維持モードに
てなされるので、建物に不要な振動が与えられてしまう
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す油圧装置の回路図であ
る。
【図2】別の実施例を示す油圧装置の回路図である。
【図3】さらに別の実施例を示す油圧装置の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 3 モータ 4 電源ユニット 5 タイマ 6 温度スイッチ 7 タンク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 21/04 E04H 9/02 341 F16F 15/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータにより可動マスを駆動し
    て建物の制振を行う制振装置に備えられ、作動油を貯留
    するタンクと、タンクの作動油を加圧してアクチュエー
    タに供給する油圧ポンプとを備えた油圧装置において、
    油圧ポンプの運転モードに建物を加振しない程度の低速
    でアクチュエータを動かす油温維持モードを設け、タン
    クの油温を検出する手段と、制振装置による非制振時に
    油温検出装置の検出した油温が設定値を下まわると油圧
    ポンプを前記油温維持モードにて運転する手段とを備え
    たことを特徴とする油圧装置。
JP1991054267U 1991-07-12 1991-07-12 油圧装置 Expired - Lifetime JP2575440Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991054267U JP2575440Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 油圧装置

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JP1991054267U JP2575440Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 油圧装置

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JPH058005U JPH058005U (ja) 1993-02-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4532691B2 (ja) * 2000-07-31 2010-08-25 豊興工業株式会社 液圧駆動装置
JP5822335B2 (ja) * 2011-05-30 2015-11-24 Kyb株式会社 鉄道車両用制振装置
JP6018675B2 (ja) * 2015-08-24 2016-11-02 Kyb株式会社 鉄道車両用制振装置

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JPS5630736Y2 (ja) * 1975-06-18 1981-07-22
JPS5516834A (en) * 1978-07-18 1980-02-05 Tokyo Shibaura Electric Co Controller for hydraulic elevator
JPH0442295Y2 (ja) * 1985-03-20 1992-10-06

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