JP2574854Y2 - シート用アームレストの傾斜角調整機構 - Google Patents

シート用アームレストの傾斜角調整機構

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JP2574854Y2
JP2574854Y2 JP1992042363U JP4236392U JP2574854Y2 JP 2574854 Y2 JP2574854 Y2 JP 2574854Y2 JP 1992042363 U JP1992042363 U JP 1992042363U JP 4236392 U JP4236392 U JP 4236392U JP 2574854 Y2 JP2574854 Y2 JP 2574854Y2
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林  正樹
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はシート用アームレストの
傾斜角調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】シート用アームレストの一形式として、
シートの着座部の一側に設けた支持軸に基端部を上下方
向へ回動可能に組付けられて前方へ突出するアームレス
トがあり、当該アームレストにおいてはアームレストの
上下方向の傾斜角を調整する傾斜角調整機構を備え、当
該傾斜角調整機構は実開平1−117250号公報、実
開平1−124149号公報に示されている。当該傾斜
角調整機構はアームレストをシートに対して所定の傾斜
角状態にて保持する保持機能を有するとともに、この保
持機能を無効にしてアームレストを上下のいずれの方向
にも回動可能にする保持解除機能を有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように、当該傾斜
角調整機構はアームレストの保持機能と保持解除機能と
を備えており、前者の公報に記載の傾斜角調整機構にお
いては固定軸、各ナット部材、ロックプレート、ロック
フック、操作機構等を備えた構成となっており、また後
者の公報に記載の傾斜角調整機構においては上記各ナッ
ト部材に換えて各カムを採用した構成となっている。こ
のため、傾斜角調整機構は構成部材が多いとともに、そ
の構造が複雑であるという不具合がある。本考案はこれ
らの問題を解決する手段として一対のプーリと、内面側
にこれら各プーリに噛合する歯部を有する無端ベルトを
採用して傾斜角調整機構を構成しようとするものであ
る。
【0004】なお、一対のプーリと無端ベルトを採用し
たものとしては、実開昭61−157743号公報に示
されているようにシートのリクライニング機構がある。
しかしながら、当該リクライニング機構においては無端
ベルトの回動を規制するロック機構が必須であるが、そ
の具体的手段が示されてはおらず、また当該リクライニ
ング機構の構成をアームレストに採用する具体的な示唆
は存在しない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、シートの着座
部の一側に設けた支持軸に基端部を上下方向へ回動可能
に組付けられて前方へ突出するシート用アームレストの
傾斜角調整機構であり、前記支持軸に同心的に設けた固
定プーリと、前記アームレストに回転可能に支持した駆
動プーリと、これら両プーリの歯部に噛合する歯部を内
面側に有しこれら両プーリ間に懸装した可撓性の無端ベ
ルトと、同無端ベルトの懸装途中にバネ付勢されて設け
られ同無端ベルトの一面側を他面側へ押圧してこれら各
面の内面側の歯部を互いに噛合させる押圧手段と、同押
圧手段による前記無端ベルトへの押圧力を外部操作によ
り解除する押圧解除手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0006】
【考案の作用・効果】かかる構成のアームレストの傾斜
角調整機構においては、常態においては押圧手段の作用
により無端ベルトの両面側が両プーリの中間部にて互い
に噛合していて、無端ベルトは回動を規制されている。
このため、駆動プーリは回転しないためにアームレスト
を上下方向へ回動しようとしても回動せず、アームレス
トはシートに対してロック状態に保持されている。この
状態で押圧解除手段により押圧手段の無端ベルトに対す
る押圧を解除すると無端ベルトの中間部での噛合が解除
されて回動可能になり、アームレストはシートに対する
ロックを解除されて上下方向のいずれの方向へも回動可
能となる。このため、アームレストを回動させて任意の
角度に傾斜させることができ、その後押圧解除手段の操
作を解除すれば、無端ベルトは押圧手段の押圧作用によ
り中間部にて噛合して回動を規制され、アームレストは
調整された傾斜角状態にてシートに保持される。
【0007】しかして、当該傾斜角調整機構において
は、アームレストのシートに対する保持および保持解除
を無端ベルトの両面間での噛合および噛合解除により行
う構成のため、上記した従来の傾斜角調整機構に比較し
て構成部材が少なく、かつ構成が簡単である。
【0008】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
するに、図1および図2には本考案に係る傾斜角調整機
構の縦断側面図が示され、かつ図3には傾斜角調整機構
の分解斜視図が示されている。当該調整機構10は図4
に示すアームレスト20aの内部に配置されているもの
で、またアームレスト20aはシートを構成するシ−ト
バック20bの一側に上下方向へ回動可能に組付けられ
ている。調整機構10は固定プーリ11、可動プーリ1
2、無端ベルト13、押圧ブラケット14、操作レバー
15、各テンションスプリング16a,16bを主要構
成部材としている。固定プーリ11および可動プーリ1
2はその外周全体に多数の歯部11a,12aを備えて
いる。
【0009】固定プーリ11はシ−トバック20bを構
成するバックフレーム21に設けられて外側へ突出する
支持軸22に固定されていて、アームレスト20aを構
成するフレーム23の基端部に設けた嵌合孔23aに嵌
合された状態にあり、同固定プーリ11の端面にはフレ
ーム23の嵌合孔23bに嵌合させた支持ブッシュ24
がナットにより固定されている。この状態で固定プーリ
11はフレーム23内に位置し、フレーム23は支持軸
22の筒部22aおよび支持ブッシュ24の筒部24a
上にて回動可能に支持され、各フランジ部22b,24
bにて抜け止めされている。可動プーリ12はフレーム
23の先端部に設けたシャフト23c上に回転可能に嵌
合していて、フレーム23内にて固定プーリ11と同一
直線上に位置している。
【0010】無端ベルト13はゴムを補強してなる可撓
性のもので、その内面全体に各プーリ11,12の各歯
部11a,12aに噛合する多数の歯部13aを備えて
おり、各プーリ11,12間に懸装されてフレーム23
内を前後方向に延びている。フレーム23内の底部には
両プーリ11,12の中間部にベルトガイド23dが設
けられており、このベルトガイド23dに対向して押圧
ブラケット14が配設されている。押圧ブラケット14
はプレート状本体14aの左右両側に設けたアーム部1
4bの後部にてフレーム23の側部にシャフト23eを
介して上下方向へ回動可能に組付けられている。また、
押圧ブラケット14はその前部にてテンションスプリン
グ16aにて下方へ付勢されており、かつ係合ピン14
cを介して操作レバー15のレバー本体15aの後部に
設けた円弧状長孔15bに係合ピン14cを貫通させて
同操作レバー15に連結されている。この状態におい
て、押圧ブラケット14はそのプレート状本体14aを
図1に示すように無端ベルト13の上面に当接させて無
端ベルト13の両面をベルトガイド23dとで挟持し、
無端ベルト13の両内面の歯部13aを互いに噛合させ
ている。これにより、無端ベルト13は回動を規制され
ている。
【0011】操作レバー15は長尺のレバー本体15a
と、レバー本体15aの後部に設けた円弧状長孔15b
と、レバー本体15aの前部に設けたノブ15cとから
なり、フレーム23の前部に設けた開口部23fを通し
てフレーム23内に挿入されていて、レバー本体15a
とフレーム23間にテンションスプリング16bが掛止
されている。この状態で操作レバー15はテンションス
プリング16bの作用で前方へ付勢されてノブ15cを
フレーム23の開口部23fから前方へ突出させてお
り、かつ押圧ブラケット14に設けた係合ピン14cを
円弧状長孔15bの後部に位置させている。
【0012】このように構成した調整機構10において
は、操作レバー15の非操作時には図1に示すように操
作レバー15が前方に位置し、押圧ブラケット14が無
端ベルト13の中間部を下方へ押圧して無端ベルト13
の両内面の歯部13aを互いに噛合させている。これに
より、無端ベルト13は回動を規制されていて、支持軸
22に回動可能に支持したアームレスト20aの上下方
向の回動が規制されている。従って、アームレスト20
aは所定の傾斜角で前方へ突出した状態に保持されてい
る。
【0013】一方、アームレスト20aの傾斜角を調整
したい場合には、操作レバー15のノブ15cを押動操
作する。これにより、レバー本体15aはテンションス
プリング16bに抗して後方へ移動して係合ピン14c
を円弧状長孔15bの前方へ移行させ、押圧ブラケット
14の前部を上方へ引き上げる。これにより、押圧ブラ
ケット14のプレート状本体14aは図2に示すように
無端ベルト13に対する押圧力を低減し、無端ベルト1
3の両内面間の噛合を解除して無端ベルト13の回動規
制を解除する。このため、アームレスト20aの前部を
上下方向へ回動操作すると、無端ベルト13は両プーリ
11,12上を矢印AまたはB方向へ回動してアームレ
スト20aが上下方向へ回動し、アームレスト20aを
任意の傾斜角に調整することができる。傾斜角の調整後
操作レバー15のノブ15cに対する押動を解除すれ
ば、操作レバー15はテンションスプリング16bの作
用で前方に移動して元位置に復帰するとともに、係合ピ
ン14cが円弧状長孔15bの後部に移行する。
【0014】このため、押圧ブラケット14はテンショ
ンスプリング16aの作用により降下して元位置に復帰
し、無端ベルト13を強く押圧してその両内面間の歯部
13aを噛合させる。無端ベルト13はその両内面間の
歯部13aの噛合により回動を規制され、アームレスト
20aの上下方向の回動を規制して調整された傾斜角状
態に保持される。
【0015】このように、当該調整機構10において
は、アームレスト20aのシートバック20bに対する
保持および保持解除を無端ベルト13の両内面間の歯部
13aの噛合および噛合解除により行う構成のため、他
に特別のロック機構を必要とせず上記した従来の傾斜角
調整機構に比較して構成部材が少なく、かつ構成が簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る傾斜角調整機構におけ
る操作レバーの非操作時の縦断側面図である。
【図2】同調整機構における操作レバーの操作時の縦断
面図である。
【図3】同調整機構の分解斜視図である。
【図4】同調整機構を採用したアームレストを備えたシ
ートの斜視図である。
【符号の説明】
10…傾斜角調整機構、11…固定プーリ、12…可動
プーリ、13…無端ベルト、14…押圧ブラケット、1
4c…係合ピン、15…操作レバー、15b…円弧状長
孔、16a,16b…テンションスプリング、20a…
アームレスト、20b…シ−トバック、21…バックフ
レーム、22…支持軸、23…フレーム、23d…ベル
トガイド。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートの着座部の一側に設けた支持軸に基
    端部を上下方向へ回動可能に組付けられて前方へ突出す
    るシート用アームレストの傾斜角調整機構であり、前記
    支持軸に同心的に設けた固定プーリと、前記アームレス
    トに回転可能に支持した駆動プーリと、これら両プーリ
    の歯部に噛合する歯部を内面側に有しこれら両プーリ間
    に懸装した可撓性の無端ベルトと、同無端ベルトの懸装
    途中にバネ付勢されて設けられ同無端ベルトの一面側を
    他面側へ押圧してこれら各面の内面側の歯部を互いに噛
    合させる押圧手段と、同押圧手段による前記無端ベルト
    への押圧力を外部操作により解除する押圧解除手段を備
    えていることを特徴とするシート用アームレストの傾斜
    角調整機構。
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