JP2573459B2 - 圧延機のロールストップマーク防止方法 - Google Patents

圧延機のロールストップマーク防止方法

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JP2573459B2
JP2573459B2 JP5014452A JP1445293A JP2573459B2 JP 2573459 B2 JP2573459 B2 JP 2573459B2 JP 5014452 A JP5014452 A JP 5014452A JP 1445293 A JP1445293 A JP 1445293A JP 2573459 B2 JP2573459 B2 JP 2573459B2
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rolling
roll
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roll stop
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義宏 佐竹
聡 都築
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機のロールストッ
プマーク防止方法に係り、特に圧延機が減速→停止→加
速をする過程によって生じるロールストップマークを防
止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼などの冷間での圧延において
高圧下の圧延を行い、その高圧下の状態で何らかの理由
によって圧延機を停止させると、図3に示すようにワー
クロール2,2のバイト部で接触する帯鋼1の面にロー
ルストップマーク3が生じる。このロールストップマー
クが発生する理由は、図4に示すように加工速度が低下
するにつれて材料の変形抵抗が小さくなるため、圧延中
途の同一条件では停止時は加工量が大きくなるというこ
とによる。
【0003】特にタンデム圧延機の場合は、最終スタン
ドで生じたロールストップマークはもちろんのこと、前
段スタンドで発生したロールストップマークも最終スタ
ンド圧延後においても完全には消されずに残るのであ
る。また、リバース圧延機の場合も同様に、最終パスで
生じたロールストップマークはもちろんのこと、それ以
前のパスで生じたロールストップマークも最終パス圧延
後に残る。
【0004】コイルの途中で生じるロールストップマー
クは、ライン中での板面点検時や操業トラブル、設備ト
ラブルなどによるライン停止の場合に発生する。このロ
ールストップマークは表面疵の一つであるから、製品の
品質を損なうことになり、したがって切り捨てる場合が
多いから歩留り低下の一因となる。このようなロールス
トップマークを防止する方法として、たとえば特開昭55
−126309号公報に開示されているようなロールマーク防
止方法が提案されている。その内容は、圧延中のストリ
ップを停止させるに際して、徐々に減速してストリップ
速度がライン設計条件や圧延材の材質によって定まる所
定速度まで減速した時に、あるいはライン非常停止をす
る際にはその停止信号が出力されると直ちに圧下力低減
操作を開始し、ストリップの停止時に圧下力がライン設
計条件や圧延材の材質によって定まる所定値以下になる
ように制御することを特徴としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た特開昭55−126309号のような方法では、以下のような
問題があった。 特開昭55−126309号は圧延機の停止直前に減速する
か圧下力を低減させるとしているが、圧延荷重の調整は
減速→停止時のみでは不十分であり、停止→加速時にお
いても同様の圧延荷重調整を必要とすること。
【0006】その理由を説明すると、まず図5(a) に示
すように、圧延機を停止時と同じ低い圧下荷重の状態で
再び加速すると、自動板厚制御(AGC)が作動するま
での間に、図5(b) にAの範囲で示すような板厚の厚い
部分が生じて段差ができて、やはりロールストップマー
ク3が生じるようになるからである。 圧延荷重が変わるとワークロールのたわみが変化す
るため、圧延材の形状が変化すること。
【0007】たとえば圧延荷重が小さくなると圧延材の
形状は腹伸び(中伸び)になる。そのため圧延荷重変化
が大きい場合には、たとえばワークロールベンダなどの
形状制御手段も圧延荷重の変化に同調させて変化させる
必要がある。そうしないと、停止部の前後で形状不良が
生じて、それが甚だしい場合は圧延材がワークロールに
絞り込んだり破断したりすることになる。 圧延材の変形抵抗が高くなればなるほど、また板厚
が薄くなればなるほど、圧延荷重を変化させても板厚が
変化しにくくなること。
【0008】圧延張力を変化させてた方が板厚を変化さ
せやすくなる。よって、そのような場合は圧延荷重でロ
ールストップマークを防止するには、大きな圧延荷重変
化が必要になり、形状制御手段による形状制御にも限度
があるため形状不良による操業トラブルを発生させやす
くなる。 圧延荷重のみまたは圧延張力のみでは、圧延設備の
種類や圧延材の種類、圧延条件、とりわけ圧延される帯
板の材質と板厚によっては圧延荷重や圧延張力に他の制
約条件が加わるため、不十分になる可能性があること。
【0009】本発明は上記のような従来技術の有する課
題を解決した圧延機のロールストップマーク防止方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯板の圧延中
に圧延機を減速して一時停止後再び加速して圧延するに
際し、圧延速度に応じて圧延荷重または圧下位置と圧延
張力とを単独または組み合わせて制御することを特徴と
する圧延機のロールストップマーク防止方法である。
【0011】
【作 用】本発明によれば、帯板を圧延中の圧延機が減
速→停止→加速する際に、その圧延速度に応じて圧延荷
重,圧延張力,形状制御手段などを適宜単独あるいは組
み合わせて制御するようにしたので、帯板の材質や板厚
などに関係なくロールストップマークを確実に防止する
ことが可能である。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明法を適用する12段のクラスター型リバース
圧延機の一実施例を示す側面図である。図に示すよう
に、コイル状とされた帯板1は入側テンションリール4
から巻き戻され、入側デフレクタロール5を介して圧延
機10のワークロール2で圧延されて、出側デフレクタロ
ール6を介して出側テンションリール7で巻き取られ
る。そこで、入側テンションリール4から出側テンショ
ンリール7への一方向の圧延を終了したら、帯板1の進
行方向を逆にして出側テンションリール7から入側テン
ションリール4に向けて圧延する。このようにリバース
圧延を複数パス行うことによって所要の形状をした目標
板厚の帯板を得ることができる。なお、8,9は板面点
検位置を示す。
【0013】ここで図示はしていないが、ワークロール
2あるいは中間ロール2aには板クラウンを修正するロ
ールベンディング装置などの形状制御手段が取付けられ
ており、バックアップロール2bには圧延荷重を測定す
るロードセルなどの検出手段が取付けられている。ま
た、入側テンションリール4と出側テンションリール7
の間ではワークロール2を介してその前方張力と後方張
力の少なくとも一方によって帯板1の張力制御がなされ
ている。
【0014】いま、材質がSUS 304 で板幅1000mm、板厚
4mmの帯板1を、10パスかけて板厚1mmまで圧延するも
のとする。そして、最終パスである10パス目の圧延開始
直後に、圧延機を一時停止して静止状態での板面検査を
行いロールストップマーク等のチェックをするものとす
る。この圧延機の一時停止の際に本発明を適用した例に
ついて、図2に基づいて説明すると、まず、圧延機を減
速して圧延速度が15mpm になった時刻t1 の瞬間から完
全に停止する時刻t2 までの間に、圧延速度に応じて圧
延荷重を600tonから400tonに、圧延張力(入側と出側の
平均値)を25kgf/mm2 から18kgf/mm2 にそれぞれ制御し
た。その結果、ロールストップマークの発生を完全に防
止することができた。また、同時にバックアップロール
(BUR)クラウン押出し量を0.2 mmから0.4 mmに制御
したところ、圧延荷重が下がって腹伸びになるのを修正
し、操業トラブルの発生を未然に防ぐことができた。
【0015】そして、一時停止の間は、圧延荷重を400t
on、圧延張力18kgf/mm2 、またバックアップロールクラ
ウン押出し量を0.4 mmにそれぞれ保持しておいた。つぎ
に、時刻t3 において圧延機を再起動して、その後徐々
に加速していくのに応じて圧延荷重と圧延張力を徐々に
増加していき、圧延速度が15mpm に達した時刻t4 にお
いて、圧延荷重を600tonに、圧延張力を25kgf/mm2 に制
御したところ、再起動時点でのロールストップマークの
発生を防止することができた。また、同時にバックアッ
プロールクラウン押出し量を0.4 mmから0.2 mmに制御し
たところ、圧延荷重が上がって耳伸びになるのを修正
し、操業トラブルの発生を未然に防ぐことができた。
【0016】ここで、圧延荷重の代わりにワークロール
の圧下位置を調整するようにしても同様の作用効果が得
られることはいうまでもない。なお、上記実施例は材質
SUS 304 で板厚4mmの帯板を圧延する場合について説明
したが、本発明はこれに限るものではなく、表1に示す
材質と板厚に対して適宜適切な制御手段を組み合わせる
ことができ、さらに他のステンレス鋼や普通鋼等にも適
用できる。
【0017】
【表1】
【0018】また、表1の制御モードをたとえばプロセ
スコンピュータなどの演算装置内にテーブル化してメモ
リさせておき、圧延材の種類や板厚、その他の圧延条件
に応じて自動的に選択するようにすることも可能であ
る。さらに、上記実施例における12段クラスター型リバ
ース圧延機に限るものではなく、たとえばタンデム圧延
機や4段式リバース圧延機などすべての圧延機に適用し
得ることはいうまでもない。
【0019】また、圧延材の材質がステンレス鋼に限定
されるものではないことはもちろんであり、圧延機の停
止タイミングについても、板面点検時に限らず、操業ト
ラブルや設備トラブル等いかなる事態での停止であって
もよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧延機が減速→停止→加速する際に、その圧延速度に応
じて圧延荷重または圧下位置,圧延張力,形状制御手段
などを適宜単独あるいは組み合わせて制御するようにし
たので、ロールストップマークを確実に防止することが
でき、これによって、後工程でのロールストップマーク
に起因する切り捨て量を救済することができるから、歩
留りの向上に寄与する。また、ロールストップ部前後の
板厚精度が向上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を適用する12段のクラスター型リバー
ス圧延機の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の作用の説明図である。
【図3】従来のロールストップマークを説明する斜視図
である。
【図4】加工速度と変形抵抗の関係を示す特性図であ
る。
【図5】従来例の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 圧延材(帯板) 2 ワークロール 2a 中間ロール 2b バックアップロール 3 ロールストップマーク 4 入側テンションリール 6 出側デフレクタロール 7 出側テンションリール 10 圧延機

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板の圧延中に圧延機を減速して一時
    停止した後再び加速して圧延するに際し、圧延速度に応
    じて圧延荷重または圧下位置と圧延張力とを単独または
    組み合わせて制御することを特徴とする圧延機のロール
    ストップマーク防止方法。
  2. 【請求項2】 形状制御手段を協調させて制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧延機のロールストップ
    マーク防止方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1および2の制御モードを
    圧延される帯板の材質や板厚あるいは圧延条件によって
    自動的に選択するようにしたことを特徴とする圧延機の
    ロールストップマーク防止方法。
JP5014452A 1993-02-01 1993-02-01 圧延機のロールストップマーク防止方法 Expired - Lifetime JP2573459B2 (ja)

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JP6674349B2 (ja) * 2016-07-21 2020-04-01 株式会社日立製作所 圧延制御装置、圧延制御方法およびプログラム
JP6823538B2 (ja) * 2017-05-18 2021-02-03 株式会社日立製作所 圧延制御装置、圧延制御方法およびプログラム

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