JP2571520Y2 - ディスクブレーキのパッドスプリング - Google Patents

ディスクブレーキのパッドスプリング

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JP2571520Y2
JP2571520Y2 JP1351593U JP1351593U JP2571520Y2 JP 2571520 Y2 JP2571520 Y2 JP 2571520Y2 JP 1351593 U JP1351593 U JP 1351593U JP 1351593 U JP1351593 U JP 1351593U JP 2571520 Y2 JP2571520 Y2 JP 2571520Y2
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pad
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洋一 藤原
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Nisshinbo Holdings Inc
Nisshinbo Industries Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用のディスクブレ
ーキにおいて、パッドを支持する腕部とパッドとの係合
部に介在させるパッドスプリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図8は、従来のディスクブレーキ
の一例(実開平1−154339号)を示すもので、図
中1は車輪等と一体に回転するロータである。2は車体
等の静止部に固定されるトルク受け部材で、その両側に
ロータ1の軸線と平行に一対の腕部2a,2bが設けて
あり、各腕部2a,2bのロータ1の外周面と対向する
部分に逃がし溝2c,2d(図4参照)が形成してあ
る。3,4はガイドピンで、トルク受け部材2の各腕部
2a,2bに立設されている。5はガイドピン3,4に
滑嵌合するキャリパーである。
【0003】キャリパー5は、図6に示すようにアクチ
ュエーター部5aと、ロータ1を跨いでアクチュエータ
ー部5aに対向するリアクション部5bと、アクチュエ
ーター部5aの反対側に設けられたパーキングブレーキ
装置部5cとから成る。アクチュエーター部5aのシリ
ンダ5d内にはピストン6が滑動可能に嵌入している。
【0004】7,8は一対のパッドで、裏板7a,8a
とライニング7b,8bとからなる。各裏板7a,8a
の両側端部にはコ字形の係合溝7c(図7参照)、8c
(図示せず)が開設してあり、後述するパッドスプリン
グ9を介してトルク受け部材2の各腕部2a,2bにパ
ッド7,8が可動的に装架される。7d(図7参照)、
8d(図示せず)は各係合溝7c,8cの上面に開設し
た掛止溝で、略W字形のリトラクションスプリング10
(図5参照)を縮めた状態で掛止するものである。
【0005】一対のパッドスプリング9は図4,5に示
すようにパッド7,8の滑動面を弾性的に保持して、パ
ッド7,8の滑動面の耐蝕性及び耐摩耗性の向上と振動
防止を目的とする部材である。
【0006】このパッドスプリング9は、図8に詳細に
示すようにパッド7,8の滑動面の全面と当接する断面
略コ字形の本体部9aと、この本体部9aの上面中央に
突設した伸長部9bとよりなり、本体部9aは更に載置
部9cと、載置部9cから直角に折曲して続く垂下部9
dと、この垂下部9dの下部両側端に直角に折曲して設
けた一対の下部爪9eと、これらの下部爪9eより上方
の垂下部9dの中央で斜め下方に突設した中間掛止爪9
fとを有している。伸長部9bは載置部9cの中央を斜
め上方に折り返して形成され、その折曲部にばね性が与
えられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述した実開平1−1
54339号の従来装置のパッドスプリング9がパッド
7に対してロータ周方向の作用力を与える箇所は、図7
に示すように、垂下部9dの上端の一点である。このた
めパッド7の下部がロータ軸方向に揺動してラトル音が
発生したり、ブレーキ鳴きの原因にもなる。
【0008】また、本体部9aから延長した伸長部9b
をキャリパ−5の内側又はパッドリトラクションスプリ
ング10に弾接させるものは、腕部2aとキャリパ−
5、又はパッドリトラクションスプリング10との位置
関係の変動が大きく、パッド7への周方向の作用力が大
きくばらつくので、ロータ軸線方向に対するパッド7の
動きが悪く、ブレーキの効き遅れや戻り不良が発生す
る。又、ブレーキの組立性も煩雑であり、またこのパッ
ドスプリング9は、本体部9aから延長した伸長部9b
を有しているので、パッドスプリングが大型化し、又材
料取りも悪いという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本考案においては、トルク受け部材の両側にロータ
軸線と平行な腕部を設け、ロータの両側面に摩擦係合す
る一対のパッドを前記両腕部間に装架し、対向する前記
腕部とパッドとの係合部に板状のパッドスプリングを介
在させてパッドを滑動自在にしたディスクブレーキにお
いて、前記パッドスプリングは断面形状が略コ字状のチ
ャンネル形状で、そのウエブ部をチャンネルの内側に向
かって突出する彎曲形状とし、このパッドスプリングを
前記係合部の係合溝の内面を覆うように設けてディスク
ブレーキのパッドスプリングを構成する。
【0010】また前記したパッドスプリングの断面形状
を略コ字状のチャンネル形状にすると共に、そのウエブ
部にチャンネルの内側に向かって突出する二山以上の山
形を形成してディスクブレーキのパッドスプリングを構
成してもよい。
【0011】
【作用】上述のように構成したパッドスプリングがパッ
ドにロータ周方向の作用力を与える箇所は、パッドと腕
部との掛合溝内のロータ内周側と外周側とを含む2点以
上になるから、これによってパッドのロータ軸方向の揺
動が規制され、ラトル音やブレーキ鳴きの発生を防止す
ることができる。
【0012】また本考案のパッドスプリングのばね力に
よるパッドへの周方向の作用力は、トルク受け部材の係
合部とパッドの係合溝との寸法関係のみで決定され、前
記作用力のばらつきが小さくできるため、作用力も低く
設定することが可能となる。従って、ロータ軸線方向の
パッドの摺動抵抗が低減でき、ブレーキの効き遅れやパ
ッドの戻り不良を防止することができる。
【0013】また本考案のパッドスプリングは、係合溝
の内周面を覆う部分の断面形状が略コ字状に形成されて
おり、図8に示した従来のパッドスプリングのように伸
長部がないから、小型、軽量化が可能であり、又、組立
性も容易になる。
【0014】
【実施例】以下、図面について本考案の実施例を説明す
る。本考案は図4〜図6に示すように、トルク受け部材
2の両側にロータ軸線と平行な腕部2a,2bを設け、
ロータ1の両側面に摩擦係合する一対のパッド7,8を
前記両腕部2a,2b間に装架し、対向する前記腕部2
a,2bとパッド7,8との係合部に板状のパッドスプ
リングを介在させてパッド7,8を滑動自在にしたディ
スクブレーキに関するものである。
【0015】図1および図2は本考案の第1実施例を示
すもので、図中前記符号と同一の符号は同等のものを示
している。
【0016】本実施例においては、前記板状のパッドス
プリング11を断面形状が図1に示すように、略コ字状
のチャンネル形状で、そのウエブ部11aをチャンネル
の内側に向かって突出する彎曲形状とする。11bは外
フランジ部、11cは内フランジ部で、11dは外周側
の頂部、11eは内周側の頂部である。
【0017】また図2に示すように、内フランジ部11
cの中間部に適当な間隔で切り込み11f,11g,1
1hを入れると共に、それによってできた2枚の舌片の
端部を内フランジ部11cより凹んだ位置で、前記腕部
2aの係合部2eと係合するように折曲して中間掛止爪
11iを形成し、このパッドスプリング11を図1に示
すように、前記腕部2aの係合部2eの係合溝7cの内
面を覆うように設ける。
【0018】また図3は本考案の第2実施例を示すもの
で、これは、パッドスプリング12の断面形状を略コ字
状のチャンネル形状にすると共に、そのウエブ部12a
にチャンネルの内側に向かって突出する二つの山形12
b,12cを形成したもので、12dは外フランジ部、
12eは内フランジ部で、12fは外周側の頂部、12
gは中間の頂部、12hは内周側の頂部であり、装着方
法は第1実施例のものと同様である。
【0019】
【考案の効果】上述のように構成した本考案のパッドス
プリング11,12がパッドにロータ周方向の作用力を
与える箇所(各頂部11d,11eまたは12f,12
g,12h)は、パッドと腕部との係合溝内のロータ内
周側と外周側とを含む2点以上になるから、これによっ
てパッドのロータ軸方向の揺動が規制され、ラトル音や
ブレーキ鳴きの発生を防止することができるという効果
が得られる。
【0020】また本考案のパッドスプリング11,12
のばね力によるパッドへの周方向の作用力は、トルク受
け部材2の係合部とパッドの係合溝との寸法関係のみで
決定されるから、本考案によれば、前記作用力のばらつ
きが小さくできるため、作用力も低く設定することが可
能となる。従って、本考案によれば、ロータ軸線方向の
パッドの摺動抵抗が低減でき、ブレーキの効き遅れやパ
ッドの戻り不良を防止することができるという効果が得
られる。
【0021】また本考案のパッドスプリング11,12
は、係合溝の内周面を覆う部分の断面形状が略コ字状に
形成されており、図8に示した従来のパッドスプリング
9のように伸長部9bがないから、本考案によれば、小
型、軽量化が可能であり、又、組立性も容易になるとい
う効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパッドスプリングの装着状態を示すデ
ィスクブレーキの部分断面図である。
【図2】図1のパッドスプリングの斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例であるパッドスプリングの
装着状態を示すディスブレーキの部分断面図である。
【図4】従来のディスクブレーキのパッド取付部を一部
断面で示す立面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4のA−A断面図である。
【図7】従来のパッドスプリングの装着状態を示す部分
断面図である。
【図8】従来のパッドスプリングの斜視図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 トルク受け部材 2a,2b 腕部 2c,2d 逃がし溝 2e 係合部 3,4 ガイドピン 5 キャリパー 5a アクチュエーター部 5b リアクション部 5c パーキングブレーキ装置部 5d シリンダ 6 ピストン 7,8 パッド 7a,8a 裏板 7b,8b ライニング 7c,8c 係合溝 7d,8d 掛止溝 9 パッドスプリング 9a 本体部 9b 伸長部 9c 載置部 9d 垂下部 9e 下部爪 9f 中間掛止爪 10 リトラクションスプリング 11 パッドスプリング 11a ウエブ部 11b 外フランジ部 11c 内フランジ部 11d 外周側の頂部 11e 内周側の頂部 11f,11g,11h 切り込み 11i 中間掛止爪 12 パッドスプリング 12a ウエブ部 12b,12c 山形 12d 外フランジ部 12e 内フランジ部 12f 外周側の頂部 12g 中間の頂部 12h 内周側の頂部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク受け部材の両側にロータ軸線と平
    行な腕部を設け、ロータの両側面に摩擦係合する一対の
    パッドを前記両腕部間に装架し、対向する前記腕部とパ
    ッドとの係合部に板状のパッドスプリングを介在させて
    パッドを滑動自在にしたディスクブレーキにおいて、前
    記パッドスプリングは断面形状が略コ字状のチャンネル
    形状で、そのウエブ部をチャンネルの内側に向かって突
    出する彎曲形状とし、このパッドスプリングを前記係合
    部の係合溝の内面を覆うように設けたことを特徴とする
    ディスクブレーキのパッドスプリング。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパッドスプリングの断面
    形状を略コ字状のチャンネル形状にすると共に、そのウ
    エブ部にチャンネルの内側に向かって突出する二山以上
    の山形を形成したことを特徴とするディスクブレーキの
    パッドスプリング。
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