JP2570193B2 - テープレコーダー - Google Patents

テープレコーダー

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JP2570193B2
JP2570193B2 JP6180426A JP18042694A JP2570193B2 JP 2570193 B2 JP2570193 B2 JP 2570193B2 JP 6180426 A JP6180426 A JP 6180426A JP 18042694 A JP18042694 A JP 18042694A JP 2570193 B2 JP2570193 B2 JP 2570193B2
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head drum
cassette
magnetic tape
angle
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哲朗 坪田
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Sony Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープレコーダー
に関する。詳しくは、ビデオテープレコーダー(以下、
「VTR」と云う。)あるいはPCM(パルス・コード
・モジュレーション)録音方式によるオーディオテープ
レコーダー(以下、「DAT」と云う。)等、回転磁気
ヘッドを備え、かつ、その軸方向が記録再生部の基準面
に垂直な方向に対して所定の角度傾いて設けられるヘッ
ドドラムを有し、磁気テープに対する記録又は再生はこ
れを上記ヘッドドラムに所定の巻付角巻き付け、かつ、
ヘッドドラムの軸方向と直交する方向に対して斜めに延
びる方向、即ち、略螺旋方向へ巻き付けた状態で行なわ
れるテープレコーダー、特に、使用されるテープカセッ
トはこれがテープレコーダーの所定の装着位置に装着さ
れる間にヘッドドラムの一部がテープ引出面を開閉する
蓋体の開いた状態における内側に位置されるようにヘッ
ドドラムに対して前進されるようにしたテープレコーダ
ーに関するものであり、磁気テープのうちヘッドドラム
に対する巻付け開始位置の直ぐ手前の部分及び巻付ける
位置の直ぐ先の部分におけるテープパスを規制する部分
の形態を改良することによって、テープの走行に対する
負荷を増大させることなく、しかも、ヘッドドラムの傾
き角を大きくすることなく、従って、テープレコーダー
の厚みを増すことなくヘッドドラムに対する磁気テープ
の巻付角を大きくすることができるようにした新規なテ
ープレコーダーを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】VTRにおけるビデオ信号等あるいはD
ATにおけるオーディオ信号等の記録は、通常、磁気テ
ープにこれの走行方向に対して斜めに延びるトラックを
形成しながら行なうようになっているので、これらテー
プレコーダーにおける記録及び再生は、テープカセット
に収納された磁気テープを、その一部が回転磁気ヘッド
を備え、かつ、テープカセットのテープリールの軸方向
に対して所定の角度傾けられたヘッドドラムに斜めに巻
き付けられるようにローディングした状態で行なわれる
ようになっている。
【0003】ところで、磁気テープに対する上記したよ
うなローディング、即ちテープローディングの方式に
は、今日、幾つかの種類が見られるが、その中の1つに
所謂「Mローディング」等と称される方式がある。
【0004】この方式によるテープローディングは、通
常、テープカセットから引き出された磁気テープが略M
字状を成すテープパス、即ち、ヘッドドラムを挾んで略
左右対称のテープパスを通されるようになるため、上記
磁気テープがヘッドドラムの後側へ大きくはみ出すこと
もなく、ローディングを行なうための機構も比較的簡単
な構造とすることができ、メカシャーシに必要な斜面も
ドラム基台だけで、済む、といった利点がある。
【0005】また、前記したように、磁気テープはヘッ
ドドラムに対して斜めに巻き付けられることを要するの
で、少なくともヘッドドラムに対する巻付け開始位置に
おける高さ又は巻付け終了位置における高さとテープカ
セットのテープ引出面における高さとの間にはどうして
もある程度の段差を設けなければならないのであるが、
Mローディング方式によると、その段差をヘッドドラム
の左右両側に、即ち、前記巻付け開始位置側と巻付け終
了位置側とに略等しく振り分けることができるため、テ
ープガイド機構を比較的簡単に構成することができると
共に、磁気テープの高さを無理なく変化させることがで
きる。
【0006】図4はテープローディング方式がMローデ
ィング方式である従来のVTRの一例aを概略的に示す
ものである。
【0007】bはメカシャーシである。cはメカシャー
シbの後端寄りの位置に設けられたヘッドドラムであ
り、図示しないビデオヘッドがその外周面に沿って回転
移動されるように設けられると共に、メカシャーシbに
対して垂直な方向に対して略左側へ所定の角度傾いた状
態で設けられている。
【0008】d及びd´は図示しない案内手段によって
移動方向が案内されるように設けられたテープローディ
ングブロックであり、該テープローディングブロックd
及びd´には前記垂直軸に対して所定の角度傾けられた
傾斜ガイドポストe、e´とガイドローラーf、f´と
が立設されている。そして、これらテープローディング
ブロックd及びd´は、テープローディングが行なわれ
る前の状態において同図に2点鎖線で示す位置に(以
下、「非ローディング位置」と言う。)に来ており、テ
ープローディングが行なわれると同図に実線で示す位置
(以下、「ローディング完了位置」と言う。)へと移動
されるようになっている。
【0009】g及びhはメカシャーシbに固定的に設け
られた固定ガイドポスト、iはキャップスタンである。
また、jはピンチローラー、kはテンレギピンであり、
これらピンチローラーj及びテンレギピンkはテープロ
ーディングが行なわれる前の状態において同図に2点鎖
線で示す位置に来ており、テープローディングが行なわ
れると同図に実線で示す位置へと移動されるようになっ
ている。
【0010】lはテープカセットであり、mはそのカセ
ットケースnの前面に形成されたテープ引出用凹部、
o、o´はテープ出口である。pは磁気テープであり、
該磁気テープpはその両端がカセットケースnに回転自
在に収納された2つのテープリールq、q´に各別に固
定されると共に、その一部がカセットケースn外へ導出
され、かつ、テープ引出用凹部mの前面、即ち、テープ
引出面を通されている。
【0011】そこで、テープカセットがVTRaに装着
されると、前記テープローディングブロックd、d´の
傾斜ガイドポストe、e´、ガイドローラーf、f´、
ピンチローラーj及びテンレギピンkはいずれも相対的
にテープカセットlのテープ引出用凹部m内に位置され
ることになる。
【0012】そして、テープローディングが行なわれる
と、ガイドブロックd、d´がローディング完了位置へ
と移動されると共に、ピンチローラーj及びテンレギピ
ンkが同図に実線で示す位置へと移動される。
【0013】これによって、磁気テープpのうちカセッ
トケースnから引き出された部分が同図に実線で示すよ
うな略M字状を成すテープパスを通されると共に、その
一部がヘッドドラムcに所定の巻付角巻き付けられるこ
とになり、磁気テープpに対する記録又はこれに記録さ
れた内容の再生は、この状態から磁気テープpを走行せ
しめ、かつ、ビデオヘッドを回転せしめることにより行
なわれる。
【0014】ところで、磁気テープpのメカシャーシb
からの高さは、前記したテープパスにおいて次のように
変化されている。即ち、磁気テープpの高さは、テープ
出口oを出て前側の固定ガイドポストg−テンレギピン
k−後側の固定ガイドポストhに巻き付けられる間は上
記テープ出口oにおける高さ(以下、「基準の高さ」と
言う。)と略同じであるが、後側の固定ガイドポストh
は略右斜め前方へ傾いて設けられているため、ここから
左側のローラーガイドfに至るまでの間は上記基準の高
さより次第に高くされて行き、左側のガイドローラーf
及び傾斜ガイドポストe間において略一定の高さが保持
される。
【0015】そして左側の傾斜ガイドポストeはテープ
ローディングが完了した状態においては略左斜め前方へ
傾いて位置するので、磁気テープpはここから次第に下
方へ変位されて行くことになり、右側の傾斜ガイドポス
トe´に巻き付けられる位置において前記基準の高さよ
り低い高さに来る。また、磁気テープpは右側の傾斜ガ
イドポストgに巻き付けられたところから今度は次第に
上方へ変位されて行き、右側のガイドローラーf´に巻
き付けらたところからカセットケースnの右側のテープ
出口o´に至るまでの間は前記基準の高さと略同じ高さ
に保持されることになる。
【0016】また、同図に示すところから明らかなよう
に、磁気テープpのうちヘッドドラムcに対する巻付け
が開始される位置の手前の部分及び巻付けが終了される
位置の先の部分のテープパスは傾斜ガイドポストe及び
e´に巻き付けられることによって規制され、かつ、該
傾斜ガイドポストe及びe´にそれぞれ略90゜乃至そ
れ以上の角度巻き付けられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】近時、VTR等はより
小型、かつ、より高性能なものが開発されており、VT
R等に対する小型、かつ、高性能であることの要求は増
々強くなって来ている。
【0018】ところで、VTR等の小型化を考えると
き、先ず、ヘッドドラムの小型化、特に、その径をでき
るだけ小さくすることが課題になって来るのであるが、
ヘッドドラムの径を小さくして行くと、磁気テープのド
ラム巻付角を大きくして行く必要があり、この点から次
のような問題が生じて来る。
【0019】図5はヘッドドラムの傾斜角が6゜、9
゜、12゜、15゜、18゜である各場合における磁気
テープのドラム巻付角と傾斜ガイドポストに対する巻付
角(以下、「傾斜ガイド巻付角」と言う。)との相関関
係を示すグラフである。
【0020】このグラフから明らかなように、ドラム巻
付角が大きくなって行くと、傾斜ガイド巻付角も次第に
大きくなって行く。
【0021】既知の通り、磁気テープを使用しての記録
あるいは再生が行なわれる場合、磁気テープの走行速度
やテンション等は、常に、一定に保持される必要があ
る。
【0022】しかるに、傾斜ガイドポスト等走行される
磁気テープに対して固定的に設けられている部材に対す
る磁気テープの巻付角が大きいと、走行されるテープに
対して極めて大きな負荷を与えることになるので、その
テープテンションが変化し易くなり、従って、その走行
速度が不安定なものになる。
【0023】そこで、磁気テープのドラム巻付角を大き
くしても傾斜ガイド巻付角をできるだけ小さく抑えるこ
とできるようにするためには、ヘッドドラムの傾斜角を
大きくしてやることが考えられる。
【0024】即ち、例えば、図5のグラフ図において、
磁気テープのドラム巻付角を221゜とする場合、ヘッ
ドドラムの傾斜角を6゜にすると傾斜ガイド巻付角は略
100゜以上になってしまうが、ヘッドドラムの傾斜角
を18゜にすれば、傾斜ガイド巻付角は略70゜程度に
抑えることができる。
【0025】ところが、そのようにすると、更に次のよ
うな問題が生じて来る。
【0026】即ち、ヘッドドラムの傾斜角が大きくなる
と、磁気テープのヘッドドラムに巻き付けられる位置に
おける高さとテープカセットのテープ引出面における高
さとの間の段差がより大きくなるため、磁気テープの走
行に無理が出て来ることになり、結局、テープの走行が
不安定になり、また、テープローディング時においてロ
ーディングされる磁気テープがヘッドドラムに形成され
たリードに係合されない等のトラブルが起り易くなる、
といった問題が生じて来る。
【0027】更に、ヘッドドラムの傾斜角が大きくなる
と、ヘッドドラムのうち最も高い部分がメカシャーシか
ら遠くなって行くので、ヘッドドラムの高さが増すこと
になり、結局、VTRの厚みが増える、即ち、VTRが
大きくなってしまうことにもなる。
【0028】また、VTRの奥行を小さくするために、
テープカセットが所定の装着位置に装着された状態にお
いて、ヘッドドラムの一部がテープカセットに設けられ
た前面蓋(開放位置にある。)の内側に位置されるよう
にすることが考えられるが、ヘッドドラムの傾斜角が大
きいと、その上端面が上記前面蓋とかち合う場合も出て
来るので、結局、このような手段によってVTRの奥行
きを小さくするこもできないことになってしまう。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明テープレコーダー
は、上記した課題を解決するために、傾斜ガイドポスト
とガイドローラーとの間のテープパスにおけるテープ中
心線回りの磁気テープのひねり角がヘッドドラムの軸の
メカシャーシに垂直な方向に対する傾き角より大きくな
るようにして、テープローディング完了時にテープカセ
ットの前面蓋内側にヘッドドラムの上端面がぶつからな
いようにしたものである。
【0030】
【作用】従って、本発明によれば、磁気テープの傾斜ガ
イドポストとガイドローラーとの間のパスにおけるひね
り角を大きくすることでヘッドドラムの傾斜角を必要以
上に大きくしなくても済むので、つまりヘッドドラムの
傾斜角をそれほど大きくしなくても大きなラップ角をと
れるので磁気テープが沢山巻けることから、ヘッドドラ
ムの高さを必要最少限に抑えることができ、従って、テ
ープカセットをこれに設けられた前面蓋の内側にヘッド
ドラムの一部が位置される状態で装着することが可能と
なる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明テープレコーダーの詳細を添
附図面に示した実施例に従って説明する。
【0032】尚、図面に示した実施例は本発明をVTR
に適用したものである。また、その説明は、先に、VT
Rに使用されるテープカセットについて行ない、その後
でVTRの各部について行なう。
【0033】1は後述するVTRに着脱自在に装着され
るテープカセット(図面ではVTRに装着された状態で
示してある。)である。
【0034】2はテープカセット1のカセットケース
(図1においてはその水平断面を示してあり、また、図
2において垂直断面を示してある。)であり、該カセッ
トケース2は比較的薄い箱形に形成されると共に、その
前面がテープ引出面になっている。
【0035】3は上方から見て左右方向に長い略Π型を
成す前面蓋(図2のみ示してある。)であり、該前面蓋
3はその左右両端部がカセットケース2の左右両側面の
前端部に回動自在に支持されており、テープカセット1
がVTRに装着されていない状態においては、図2に2
点鎖線で示すように、カセットケース2のテープ引出面
を閉じる位置(以下、「閉塞位置」と言う。)に来てお
り、テープカセット1がVTRに装着されると、図2に
実線で示すように、カセットケース2のテープ引出面を
開く位置(以下、「開放位置」と言う。)へと移動され
るようになっている。
【0036】尚、前面蓋3が閉塞位置に来た状態は図示
しない蓋ロック手段によって保持されるようになってい
る。
【0037】4はカセットケース2のテープ引出面に形
成されたテープ引出用凹部である。また、5及び6はカ
セットケース2のテープ引出面の上記テープ引出用凹部
4の左右両側に形成されたテープ出口であり、これらテ
ープ出口5及び6のテープ引出用凹部4寄りの部分にカ
セット内ガイド7及び8が形成されている。
【0038】9及び10はカセットケース2内に回転自
在に収納されたテープリールであり、11及び11´は
そのリールハブである。尚、これらテープリール9及び
10のうち左側のもの9が供給側テープリール(以下、
「Sリール」と言う。)であり、右側のもの10が巻取
側のテープリール(以下、「Tリール」と言う。)であ
る。
【0039】12は磁気テープであり、該磁気テープ1
2はその両端が上記テープリール9及び10に各別に固
定され、かつ、所定量巻装されると共に、テープカセッ
ト1がVTRに装着される前の状態においては図1に1
点鎖線で示すパスを通されている。
【0040】即ち、この状態において、磁気テープ12
は、Sリール9から引き出され、カセットケース2の左
側のテープ出口5からカセットケース2外へ導出される
と共に、テープ引出面に沿って通されて右側のテープ出
口6からカセットケース2内に導入され、Tリール10
に巻き取られている。尚、カセットケース2外のテープ
パスはカセット内ガイド7、8によって規制されてい
る。
【0041】13はVTRである。
【0042】尚、このVTR13に設けられる部材のう
ち所定のものについてはその径あるいは傾き角度等につ
いて具体的な数値を示すが、これらの数値はヘッドドラ
ムとしてその外径が略40ミリメートルであるものを使
用し、このヘッドドラムに前記磁気テープ12を略22
1゜の巻付角でもって巻き付けるようにした場合の一例
を示すものである。
【0043】14及び15はリール台である。
【0044】これらリール台14及び15はメカシャー
シ16の上面の前端縁寄りの部分に互いに左右方向に離
間して配置され、図示しない支持軸に回転自在に支持さ
れている。
【0045】そして、図示を省略してあるがリール台1
4及び15の上端部にはテープカセット1に収納された
テープリール9及び10のリールハブ11、11´と係
脱自在に係合するリール係合軸が設けられており、テー
プカセット1がVTR13の所定のカセット装着位置に
装着されると、上記リール係合軸がテープリール9及び
10に各別に係合され、それによって、Sリール9が左
側のリール台14と、また、Tリール10が右側のリー
ル台15と、それぞれ一体的に回転される状態になる。
【0046】17はヘッドドラムである。
【0047】該ヘッドドラム17は全体として略円筒状
に形成されると共に、その軸方向における略中間の位置
に記録再生用の図示しない回転磁気ヘッドがヘッドドラ
ム17の外周面に沿って移動され得る状態で設けられて
おり、該磁気ヘッドは、ヘッドドラム17の所定の回転
部が回転されることによって、ヘッドドラム17の外周
面に沿って円形の移動軌跡を描くようにして回転され
る。
【0048】そして、前記したように、ヘッドドラム1
7の外径は略40ミリメートルにされており、また、そ
の軸方向がVTR13の基準面、例えば、メカシャーシ
16の上面に垂直な方向に対して略左側へ約4゜傾いた
状態で設けられている。
【0049】18はメカシャーシ16の上面に固定され
たドラム支持台であり、ヘッドドラム17はそれに設け
られた図示しない取付片がヘッド支持台18に固定され
ている。
【0050】尚、ヘッドドラム17の回転部はそれが支
持された図示しない回転軸がドラムモータによって回転
されることにより回転されるようになっている。
【0051】19及び20は傾斜ガイドポストである。
【0052】これら傾斜ガイドポスト19及び20はテ
ープカセット1から引き出された磁気テープ12のパス
を規制するテープガイド部材の1つであり、特に、上記
パスの高さを変化せしめる機能を有しており、メカシャ
ーシ16の上面に固定的に設けられている。
【0053】即ち、これら傾斜ガイドポスト19及び2
0はメカシャーシ16のうちヘッドドラム17の後端か
ら稍前方寄りの位置を通る左右方向に延びる直線上の位
置であり、かつ、ヘッドドラム17を挾んで互いに略等
しい距離離間した位置から立設されている。
【0054】そして、これら傾斜ガイドポスト19及び
20のうち左側のもの19は略右斜め前方へ略16.9
83゜傾いて設けられており、また、右側の傾斜ガイド
ポスト20は略右斜め後方へこれも略16.983゜傾
いて設けられている。
【0055】尚、これら傾斜ガイドポスト19及び20
の直径は略3ミリメートルになっている。
【0056】21及び22はメカシャーシ16に対して
移動自在に設けられたガイドローラーであり、これらガ
イドローラー21及び22は図示しない移動ブロックに
回転自在に支持されている。
【0057】そして、該移動ブロックはその移動方向を
案内される所定のガイド手段に支持されると共に、所定
の移動手段によって移動されるようになっており、それ
によってガイドローラー21及び22が図1に2点鎖線
で示す位置(以下、ガイドローラー21及び22につい
ての「非ローディング位置」と言う。)と同図に実線
で、また、図2、図3に示す位置(以下、ガイドローラ
ー21及び22についての「ローディング完了位置」と
言う。)との間を移動されるようになっている。
【0058】また、ガイドローラー21及び22の両端
部に接してフランジ23、23及び24、24が設けら
れると共に、これが支持される移動ブロックに対する高
さを調整することができる状態で設けられている。
【0059】そして、ガイドローラー21及び22はこ
れが前記ローディング完了位置に来た状態において、前
記基準面に垂直な方向に対し、左側のもの21は略左斜
め前方へ、また、右側のもの22は略左斜め後方へそれ
ぞれ略7.315゜傾いて位置されるように設けられて
いる。
【0060】尚、これらガイドローラー21及び22の
外径は略4ミリメートルにされている。
【0061】25及び26はメカシャーシ16に対して
移動自在に設けられた振出ガイドであり、これら振出ガ
イド25及び26はローラー状の構造を有すると共に、
テープローディングが行なわれる前の状態において図1
に2点鎖線で示す位置(以下、「非ローディング位置」
と言う。)に来ており、テープローディングが行なわれ
ると図1に実線で示す位置(以下、「ローディング完了
位置」と言う。)へと移動されるようになっている。
【0062】即ち、テープローディングが行なわれる
と、左側の振出ガイド25は前記左側の傾斜ガイドポス
ト19にその左側から近接するように位置され、また、
右側の振出ガイド26は前記右側の傾斜ガイドポスト2
0の右側から近接するように位置されることになる。
【0063】27はメカシャーシ16から立設された固
定ガイドポストであり、該固定ガイドポスト27はロー
ディング完了位置に来た左側の振出ガイド25の略前側
に設けられている。
【0064】28はキャプスタンであり、該キャプスタ
ン28はメカシャーシ16のうちローディング完了位置
に来ている右側の振出ガイド26から前方へ稍離間した
位置に配置されており、記録又は再生が行なわれるとき
図示しないキャプスタンモータによって回転されるよう
になっている。
【0065】29はピンチローラー、30はテンレギピ
ンであり、これらピンチローラー29及びテンレギピン
30は、テープローディングが行なわれる前の状態にお
いて図1に2点鎖線で示す位置(以下、「非ローディン
グ位置」と言う。)に来ており、テープローディングが
行なわれると図1に実線で示す位置(以下、「ローディ
ング完了位置」と言う。)へと移動されるようになって
いる。
【0066】そこで、磁気テープ12に対する記録又は
これに記録された内容の再生を行なうときは、先ず、テ
ープカセット1をVTR13の所定のカセット装着位置
に装着する。
【0067】この装着は図示しないカセット装着手段に
より、次のように行なわれる。
【0068】即ち、テープカセット1をカセット装着手
段に設けたカセット保持部材に挿入すると、カセットケ
ース2が該カセット保持部材に保持されると共に、その
前面蓋3が前記開放位置へと移動される。
【0069】そして、カセット保持部材はVTR13の
奥へ向けて、即ち、ヘッドドラム17に対して前進され
るように移動されると共に、磁気テープ12のうちカセ
ットケース2のテープ引出面に位置する部分の略中央部
をヘッドドラム17の外周面のうち略前方を向いて位置
する部分の上端部に押し当てるようにする。
【0070】この状態において、ヘッドドラム17の前
端部が開放位置に来ている前面蓋3の内側に相対的に位
置されると共に、磁気テープ12のうちカセットケース
2外へ導出されている部分が図1に2点鎖線で示すよう
なパスを通されることになる。
【0071】そこで、この状態からカセット保持部材が
下方へ移動される。これによってテープカセット1がV
TR13における所定のカセット装着位置に装着され
る。
【0072】尚、テープカセット1のVTR13に対す
る位置決めはメカシャーシ16に設けられた図示しない
カセット位置決め手段によって為される。
【0073】そして、これと共にテープリール9及び1
0のリールハブ11、11´に形成された図示しない係
合孔にリール台14、15の図示しないリール係合軸が
相対的に係合され、これによって、Sリール9と左側の
リール台14が、Tリール10と右側のリール台15
が、それぞれ一体的に回転される状態となる。
【0074】尚、磁気テープ12のうちカセットケース
2外へ導出されている部分は前記したパスを通されたま
まその略中央部がヘッドドラム17の外周面を辷るよう
にして下方へ移動され、テープカセット1がカセット装
着位置に装着された時点において、ヘッドドラム17の
高さ方向における略中央部と接触する状態で位置される
ことになる。
【0075】テープカセット1がVTR13のカセット
装着位置に装着されると、VTR13側に設けられた前
記ガイドローラー21、22、振出ガイド25、26、
ピンチローラー29及びテンレギピン30はいずれもカ
セットケース2に形成されたテープ引出用凹部4内に相
対的に位置されることになる。
【0076】そこで、テープローディングを行なう指令
が為されると、ガイドローラー21、22、振出ガイド
25、26、ピンチローラー29及びテンレギピン30
がそれぞれ前記ローディング完了位置へと移動される。
【0077】そして、ピンチローラー29は磁気テープ
12を挾んでキャプスタン28に圧着され、テンレギピ
ン30は固定ガイドポスト27の略前側に来ることにな
る。
【0078】しかして、テープローディングが完了され
ると、磁気テープ12のうちカセットケース2から引き
出された部分は図1に実線で示すようなテープパスを通
されることになる。
【0079】即ち、この状態において、磁気テープ12
は、Sリール9から引き出され、カセットケース2の左
側のテープ出口5からカセットケース2外へ導出される
と共に、テンレギピン30−固定ガイドポスト27−左
側の振出ガイド25−左側の傾斜ガイドポスト19−左
側のガイドローラー21にこの順序で巻き付けられた
後、ヘッドドラム17に対して巻き付けられて行き、ヘ
ッドドラム17に対する巻付けが終了された後は右側の
ガイドローラー22−右側の傾斜ガイドポスト20−右
側の振出ガイド26−キャプスタン28にこの順序で巻
き付けられると共に、カセットケース2の右側のテープ
出口6からカセットケース2内へ導入され、Tリール1
0に巻き取られる、といったパスを通されることにな
る。
【0080】しかして、テープローディングが完了され
た状態において、磁気テープ12のヘッドドラム17に
対する巻付け開始位置及び巻付け終了位置と傾斜ガイド
ポスト19、20との間のパスはガイドローラー21、
22によって規制されることになる。
【0081】そして、この状態において、磁気テープ1
2はヘッドドラム17に対して略221゜の巻付角でも
って巻き付けられる。
【0082】尚、このテープパスにおいて、磁気テープ
12は左側の傾斜ガイドポスト19及び右側の傾斜ガイ
ドポスト20に対してそれぞれ略53゜巻き付けられて
おり、また、左側のガイドローラー21及び右側のガイ
ドローラー22に対してそれぞれ略120゜巻き付けら
れている。
【0083】また、ヘッドドラム17に対する巻付け開
始位置と左側のガイドローラー21との間のパス長及び
ヘッドドラム17に対する巻付け終了位置と右側のガイ
ドローラー22との間のパス長は、それぞれ、約8ミリ
メートルになっている。
【0084】更に、磁気テープ12の、左側の傾斜ガイ
ドポスト19と左側のガイドローラー21との間のパス
におけるひねり角(テープ中心線回りの磁気テープのひ
ねり角)及び右側の傾斜ガイドポスト20と右側のガイ
ドローラー22との間のパスにおけるひねり角は、それ
ぞれ、略10゜となっている。
【0085】そこで、記録又は再生は磁気テープ12が
上記したテープパスを通された状態でこれが走行され、
かつ、ヘッドドラム17の所定の回転部が回転されるこ
とにより行なわれる。
【0086】そして、このような磁気テープ12の走行
は、反時計回り方向へ定速回転されるキャプスタン28
とこれに圧着されたピンチローラー29とによって為さ
れる。
【0087】従って、磁気テープ12はSリール9から
引き出されTリール10に巻き取られるように走行され
ることになる。
【0088】また、ヘッドドラム17の所定の回転部は
反時計回り方向、即ち、これに巻き付けられた磁気テー
プ12の走行方向と同じ方向へ高速で回転されることに
なり、それによって、磁気テープ12にその走行方向と
斜めに延びるトラックを形成しながらの記録又は該トラ
ックをトレースしながらの再生が行なわれることにな
る。
【0089】尚、ガイドローラー21及び22は傾いた
状態で設けられているので、走行される磁気テープ12
のうちこれに巻き付けられた部分はその外周面を辷って
テープの幅方向へ移動するように付勢されるが、そのよ
うな移動はこれらガイドローラー21及び22に設けら
れた前記フランジ23、23及び24、24によって阻
止されることになる。
【0090】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープレコーダーは、磁気テープが巻装され
たテープリールが収納されかつテープ引出面を開閉する
前面蓋が設けられたテープカセットが装着されると共
に、回転磁気ヘッドを備えかつ軸方向が前記テープリー
ルの軸方向に対して所定の角度傾いて設けられるヘッド
ドラムが設けられ、前記磁気テープは前記テープカセッ
トから引き出された部分の一部が前記ヘッドドラムに所
定の巻付角巻き付けられかつ前記ヘッドドラムに対する
巻付けが開始される位置の手前及び巻付けが終了される
位置の先の位置において夫々傾斜ガイドポスト及びガイ
ドローラーに所定の順序で巻き付けられるテープパスを
通されるようにローディングされるテープレコーダーで
あって、前記傾斜ガイドポストと前記ガイドローラーと
の間のテープパスにおけるテープ中心線回りの磁気テー
プのひねり角がヘッドドラムの軸のメカシャーシに垂直
な方向に対する傾き角より大きくなるようにして、テー
プローディング完了時にテープカセットの前面蓋内側に
ヘッドドラムの上端面がぶつからないように構成したこ
とを特徴とする。
【0091】従って、本発明によれば、磁気テープの傾
斜ガイドポストとガイドローラーとの間のパスにおける
ひねり角を大きくすることでヘッドドラムの傾斜角を必
要以上に大きくしなくても済むので、つまりヘッドドラ
ムの傾斜角をそれほど大きくしなくても大きなラップ角
をとれるので磁気テープが沢山巻けることから、ヘッド
ドラムの高さを必要最少限に抑えることができ、従っ
て、テープカセットをこれに設けられた前面蓋の内側に
ヘッドドラムの一部が位置される状態で装着することが
可能となる。
【0092】尚、前記実施例において示したヘッドドラ
ムの径やこれに対するテープ巻付角等についての具体的
な数値は本発明が適用されるテープレコーダーの各部の
寸法等を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明テープレコーダーを
ビデオテープレコーダーに適用した実施の一例を示すも
のであり、本図はテープカセットが装着された状態の平
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】要部の側面図である。
【図4】従来のビデオテープレコーダーの一例をテープ
カセットが装着された状態で示す平面図である。
【図5】ヘッドドラムに対するテープ巻付角と傾斜ガイ
ドポストに対するテープ巻付角との相関関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 テープカセット 3 前面蓋 9、10 テープリール 12 磁気テープ 13 テープレコーダー 16 メカシャーシ 17 ヘッドドラム 19、20 傾斜ガイドポスト 21、22 ガイドローラー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻装されたテープリールが
    収納されかつテープ引出面を開閉する前面蓋が設けられ
    たテープカセットが装着されると共に、回転磁気ヘッド
    を備えかつ軸方向が前記テープリールの軸方向に対して
    所定の角度傾いて設けられるヘッドドラムが設けられ、
    前記磁気テープは前記テープカセットから引き出された
    部分の一部が前記ヘッドドラムに所定の巻付角巻き付け
    られかつ前記ヘッドドラムに対する巻付けが開始される
    位置の手前及び巻付けが終了される位置の先の位置にお
    いて夫々傾斜ガイドポスト及びガイドローラーに所定の
    順序で巻き付けられるテープパスを通されるようにロー
    ディングされるテープレコーダーであって、前記傾斜ガ
    イドポストと前記ガイドローラーとの間のテープパスに
    おけるテープ中心線回りの磁気テープのひねり角がヘッ
    ドドラムの軸のメカシャーシに垂直な方向に対する傾き
    角より大きくなるようにして、テープローディング完了
    時にテープカセットの前面蓋内側にヘッドドラムの上端
    面がぶっからないように構成したことを特徴とするテー
    プレコーダー。
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