JP2567836B2 - 二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents
二輪車用ラジアルタイヤInfo
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- JP2567836B2 JP2567836B2 JP60252658A JP25265885A JP2567836B2 JP 2567836 B2 JP2567836 B2 JP 2567836B2 JP 60252658 A JP60252658 A JP 60252658A JP 25265885 A JP25265885 A JP 25265885A JP 2567836 B2 JP2567836 B2 JP 2567836B2
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- Japan
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- tire
- belt
- cord
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C2200/00—Tyres specially adapted for particular applications
- B60C2200/10—Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、二輪車用ラジアルタイヤ対、特に前輪用タ
イヤおよび後輪用タイヤのベルト構造の改良に関するも
のである。
イヤおよび後輪用タイヤのベルト構造の改良に関するも
のである。
(従来の技術) 従来、二輪車用ラジアルタイヤでは、タイヤトレッド
部のカーカス層の半径方向外側に設けられるベルトは、
少なくとも2層のベルト層にて構成されていたが、近年
の二輪車の高速化、軽量化に対応する目的で、特に、ア
スペクトレシオが非常に小さいタイヤにおいて、タイヤ
トレッド部のカーカス層の周りに、1本の撚りコードを
タイヤ周方向に対して実質的に0゜のコード角度で連読
的に巻きつけることにより構成した1層のベルト層、所
謂スパイラルベルトを設けたラジアルタイヤが開発され
ている。
部のカーカス層の半径方向外側に設けられるベルトは、
少なくとも2層のベルト層にて構成されていたが、近年
の二輪車の高速化、軽量化に対応する目的で、特に、ア
スペクトレシオが非常に小さいタイヤにおいて、タイヤ
トレッド部のカーカス層の周りに、1本の撚りコードを
タイヤ周方向に対して実質的に0゜のコード角度で連読
的に巻きつけることにより構成した1層のベルト層、所
謂スパイラルベルトを設けたラジアルタイヤが開発され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このようなスパイラルベルトで構成さ
れた、1層のベルト層を有するラジアルタイヤは、二輪
車の操縦安定性を確保することが、従来の、少なくとも
2層のベルト層を有するラジアルタイヤに比べて難しい
ことが判明してきている。
れた、1層のベルト層を有するラジアルタイヤは、二輪
車の操縦安定性を確保することが、従来の、少なくとも
2層のベルト層を有するラジアルタイヤに比べて難しい
ことが判明してきている。
二輪車の操縦性とは、コーナリングやスラローム時の
車の応答性や応答のリニアーリティを言い、また、安定
性とは、直進時および旋回時に前後輪に連成振動がいか
に発生し難いかを言い、一般にこれらの特性は実車での
ライダーのフィーリングによつて評価されている。
車の応答性や応答のリニアーリティを言い、また、安定
性とは、直進時および旋回時に前後輪に連成振動がいか
に発生し難いかを言い、一般にこれらの特性は実車での
ライダーのフィーリングによつて評価されている。
これがため、本発明の目的は、上述したスパイラルベ
ルトで構成されるただ1層のベルト層だけを有する、ア
スペクトレシオの低い二輪車用空気入りラジアルタイヤ
を前後の対としてみて、対をなすタイヤのベルト構造に
改良を加えることによって、操縦安定性の十分なる向上
をもたらすことにある。
ルトで構成されるただ1層のベルト層だけを有する、ア
スペクトレシオの低い二輪車用空気入りラジアルタイヤ
を前後の対としてみて、対をなすタイヤのベルト構造に
改良を加えることによって、操縦安定性の十分なる向上
をもたらすことにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、1層のベルト層だけを有するラジアルタ
イヤ対の操縦安定性を向上させるための種々の試験を行
なつた結果、前輪用タイヤのベルト層全体の強度と、後
輪用タイヤのベルト層全体の強度の組合せを適切に選定
することによつて良好な操縦安定性が得られるという事
実を見出した。
イヤ対の操縦安定性を向上させるための種々の試験を行
なつた結果、前輪用タイヤのベルト層全体の強度と、後
輪用タイヤのベルト層全体の強度の組合せを適切に選定
することによつて良好な操縦安定性が得られるという事
実を見出した。
これがため、本発明によれば、図面に示すように、ト
レッド部1と、1対のサイドウオール部2と、ビート部
3とを有し、また、カーカスコードがタイヤ周方向に対
し70゜〜90゜のコード角度で配置されて一方のビート部
から他方のビート部まで延在する少なくとも1層のカー
カス層4と、このカーカス層の半径方向外側に、少なく
とも1本の撚りコード5をタイヤ周方向に対して実質的
に0゜のコード角度で連続的に巻きつけてなる1層のベ
ルト層6とを有し、タイヤトレッド幅Twとタイヤ断面高
さHとの比H/Twが0.75以下の低アスペクトレシオの二輪
車用ラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層6の撚りコ
ード5の1本当りの強力Aが前輪用タイヤ(AF)では30
≦AF≦60kgで、後輪用タイヤ(AR)では40≦AR≦90kgで
あり、かつ、前記ベルト層6の空間率Bが前輪用および
後輪用タイヤ(BF,BR)のいずれも20%≦BF,BR≦50%で
あり、AF,AR,BFおよびBRの間に下記の関係1500kg%<AF
×(100−BF)<AR×(100−BR)<7200kg%が成立する
よう組合せたことを特徴とする。
レッド部1と、1対のサイドウオール部2と、ビート部
3とを有し、また、カーカスコードがタイヤ周方向に対
し70゜〜90゜のコード角度で配置されて一方のビート部
から他方のビート部まで延在する少なくとも1層のカー
カス層4と、このカーカス層の半径方向外側に、少なく
とも1本の撚りコード5をタイヤ周方向に対して実質的
に0゜のコード角度で連続的に巻きつけてなる1層のベ
ルト層6とを有し、タイヤトレッド幅Twとタイヤ断面高
さHとの比H/Twが0.75以下の低アスペクトレシオの二輪
車用ラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層6の撚りコ
ード5の1本当りの強力Aが前輪用タイヤ(AF)では30
≦AF≦60kgで、後輪用タイヤ(AR)では40≦AR≦90kgで
あり、かつ、前記ベルト層6の空間率Bが前輪用および
後輪用タイヤ(BF,BR)のいずれも20%≦BF,BR≦50%で
あり、AF,AR,BFおよびBRの間に下記の関係1500kg%<AF
×(100−BF)<AR×(100−BR)<7200kg%が成立する
よう組合せたことを特徴とする。
本発明による二輪車用ラジアルタイヤにおいては、ベ
ルト層を形成するベルトコードとして有機繊維の撚りコ
ードまたはスチールコードを用いることができる。
ルト層を形成するベルトコードとして有機繊維の撚りコ
ードまたはスチールコードを用いることができる。
(作 用) 前輪用タイヤのベルトコードの強力AFが60kgを超える
場合および、前輪用タイヤのベルト空間率BFが20%未満
の場合はいずれも、旋回性、直進性(安定性)が劣化
し、接地感も得られなくなり、一方、強力AFが30kg未満
の場合および、空間率BFが50%を超える場合には、剛性
感が得られず、応答性、応答のリニアーリティが失われ
る。
場合および、前輪用タイヤのベルト空間率BFが20%未満
の場合はいずれも、旋回性、直進性(安定性)が劣化
し、接地感も得られなくなり、一方、強力AFが30kg未満
の場合および、空間率BFが50%を超える場合には、剛性
感が得られず、応答性、応答のリニアーリティが失われ
る。
後輪用のタイヤのベルトコードの強力ARが90kgを超え
る場合および、後輪用タイヤのベルト空間率BRが20%未
満の場合はいずれも、旋回性、直進性(安定性)が劣化
し、前後輪の連成振動が発生し、一方、強力ARが40kg未
満の場合および、空間率BRが50%を超える場合は、剛性
感が得られず、応答性、応答のリニアーリティが失われ
る。
る場合および、後輪用タイヤのベルト空間率BRが20%未
満の場合はいずれも、旋回性、直進性(安定性)が劣化
し、前後輪の連成振動が発生し、一方、強力ARが40kg未
満の場合および、空間率BRが50%を超える場合は、剛性
感が得られず、応答性、応答のリニアーリティが失われ
る。
またここで、AF×(100−BF)≧AR×(100−BR)で
は、旋回時に後輪側から倒れ込み、二輪車の旋回時の安
定性が失われる。
は、旋回時に後輪側から倒れ込み、二輪車の旋回時の安
定性が失われる。
さらに、それらの値が1500kg%以下では、剛性が低く
なりすぎ、7200kg%以上では適正な接地性が得られなく
なる。
なりすぎ、7200kg%以上では適正な接地性が得られなく
なる。
(実施例) 第1表に本発明による実施例(B,C)を比較例(A,D,
E,F,G,H,I,J)とともに示す。これらの実施例および比
較例におけるタイヤサイズは前輪用タイヤが120/60VR18
で、後輪用タイヤが150/60VR18であった。
E,F,G,H,I,J)とともに示す。これらの実施例および比
較例におけるタイヤサイズは前輪用タイヤが120/60VR18
で、後輪用タイヤが150/60VR18であった。
(発明の効果) 本発明の作用効果を確認するため実施例および比較例
について実車テストを行ない、その結果を第1表に示し
ている。
について実車テストを行ない、その結果を第1表に示し
ている。
このテストでは1000ccの自動二輪車に第1表に示す組
合せでタイヤを装着し、一周5.5kmの周回路を最高速度2
30kmで走行し、ライダーのフイーリングで評価した。実
車評価は10点満点とし、6.0点以上を良とした。
合せでタイヤを装着し、一周5.5kmの周回路を最高速度2
30kmで走行し、ライダーのフイーリングで評価した。実
車評価は10点満点とし、6.0点以上を良とした。
図面は本発明によるタイヤの部分縦断面図である。 1……トレッド部、2……サイドウオール部 3……ビード部、4……カーカス層 5……ベルトコード、6……ベルト層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/22 7504−3B B60C 9/22 A (56)参考文献 特開 昭59−73307(JP,A) 特開 昭55−8966(JP,A) 特開 昭60−199703(JP,A) 特開 昭58−194604(JP,A) 特開 昭60−234009(JP,A) 実開 昭58−160805(JP,U) 特公 昭44−17801(JP,B1)
Claims (3)
- 【請求項1】トレッド部と、1対のサイドウォール部
と、ビード部と、カーカスコードがタイヤ周方向に対し
70゜〜90゜のコード角度で配置されて一方のビード部か
ら他方のビード部まで延在する少なくとも1層のカーカ
ス層とを有し、このカーカス層の半径方向外側に、少な
くとも1本の撚りコードをタイヤ周方向に対して実質的
に0゜のコード角度で連続的に巻きつけてなるベルト層
が一層だけ設けられた、アスペクトレシオが0.75以下の
二輪車用ラジアルタイヤ対であって、 前記ベルト層の撚りコードの1本当りの強力Aが、前輪
用タイヤ(AF)では30≦AF≦60kgで、後輪用タイヤ
(AR)では40≦AR≦90kgであり、かつ、前記ベルト層の
空間率Bが、前輪用および後輪用タイヤ(BF,BR)のい
ずれも20%≦BF,BR≦50%であり、AF,AR,BFおよびBRの
間に下記の関係 1500kg%<AF×(100-BF)<AR×(100-BR)<7200kg% が成立するよう組合せたことを特徴とする二輪車用ラジ
アルタイヤ対。 - 【請求項2】前記ベルト層を形成するベルトコードが有
機繊維であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載のタイヤ対。 - 【請求項3】前記ベルト層を形成するベルトコードがス
チールコードであることを特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載のタイヤ対。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60252658A JP2567836B2 (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | 二輪車用ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60252658A JP2567836B2 (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | 二輪車用ラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62113605A JPS62113605A (ja) | 1987-05-25 |
JP2567836B2 true JP2567836B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=17240418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60252658A Expired - Fee Related JP2567836B2 (ja) | 1985-11-13 | 1985-11-13 | 二輪車用ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567836B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4046824A1 (en) | 2021-02-18 | 2022-08-24 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Motorcycle tire pair |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2915409B2 (ja) * | 1987-10-27 | 1999-07-05 | 株式会社ブリヂストン | 2輪車用扁平空気入りラジアルタイヤ |
GB8813776D0 (en) * | 1988-06-10 | 1988-07-13 | Sumitomo Rubber Ind | Motor cycle radial tyre |
JPH04365604A (ja) * | 1990-08-24 | 1992-12-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラジアルタイヤ |
JPH04342603A (ja) * | 1991-05-20 | 1992-11-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用タイヤ |
IT1283351B1 (it) | 1996-07-29 | 1998-04-17 | Pirelli | Pneumatico ad elevata curvatura trasversale in particolare per ruote anteriori |
WO2005070705A1 (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Bridgestone Corporation | 自動二輪車用空気入りラジアルタイヤ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS558966A (en) * | 1978-07-05 | 1980-01-22 | Euteco Spa | Tire |
JPS58160805U (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-26 | 株式会社ブリヂストン | 2輪車用空気入りタイヤ |
JPS58194604A (ja) * | 1982-05-11 | 1983-11-12 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気タイヤ |
JPS5973307A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-04-25 | Bridgestone Corp | 二輪車用空気入りベルテツドタイヤ対 |
JPS60199703A (ja) * | 1984-03-26 | 1985-10-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ベルテツドバイアスタイヤ |
-
1985
- 1985-11-13 JP JP60252658A patent/JP2567836B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4046824A1 (en) | 2021-02-18 | 2022-08-24 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Motorcycle tire pair |
US11760131B2 (en) | 2021-02-18 | 2023-09-19 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Motorcycle tire pair |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62113605A (ja) | 1987-05-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |