JP5202153B2 - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車用空気入りタイヤに関するものである。
自動二輪車用タイヤによるコーナリング走行に当っては、タイヤへのスリップアングルの付与を主体としてコーナリングする乗用車、トラック、バス等のいわゆる四輪車用タイヤとは異なり、タイヤを路面に対して傾斜させるキャンバー角の付与が必要となる。
これがため、自動二輪車用タイヤでは、直進走行時とコーナリング時とではトレッド部の接地領域が大きく変化することになる。
すなわち、直進走行時には、トレッド部の、タイヤ赤道面を含む中央領域が路面に接地して、その路面に駆動力および制動力を伝達するべく機能し、コーナリング時には、トレッド接地端を含むショルダー領域が路面に接地して、自動二輪車用に作用する遠心力に対抗する横力を発生するべく機能する。そして、これらの領域の中間に位置する中間領域は、例えばコーナーの立ち上がり等で、路面に、駆動力および制動力を伝えるとともに、コーナリングに際する遠心力に対抗する横力を発生するべくも機能することになる。
したがって、二輪車用タイヤのトレッド部に配設されるトレッドゴムとしては、単一のゴム種や、単一のゴム硬度等を選択するだけでは、それぞれの接地領域に、上述したようなそれぞれの機能を十分に発揮させることができなかった。
そこで、例えば、特許文献1には、トレッドを、一つのセンター領域、一対のショルダー領域および、このセンター領域とショルダー領域との間に位置する一対の中間領域との五つの領域に分割し、中間領域のゴム組成物の300%モジュラスを、センター領域のゴム組成物の300%モジュラスよりも小さく、かつショルダー領域のゴム組成物の300%モジュラスよりも大きくしてなることで、センター領域から中間領域への移行ならびに中間領域からセンター領域への移行および、ショルダー領域から中間領域への移行ならびに中間領域からショルダー領域への移行において、300%モジュラスが急激に変化しないことを企図した自動二輪車用タイヤが記載されている。
しかるに、この特許文献1に記載された二輪車用の空気入りタイヤは、直進走行から旋回走行への移行時及び旋回走行から直進走行への移行時に、グリップ性の急激な変化が生じないものの、特に、コーナリング時のコーナーの立ち上がり等で遠心力に対抗する力としての駆動力と横力の発生および、路面の凸凹吸収性に関しては路面に対する保持力とグリップ力が、今だ不十分であり、それらの不足による滑りの発生により、走行安定性の不安があった。
特開2007−168531号公報
そこで、本発明は、特に、タイヤへの中庸のキャンバー角の付与時等の駆動性および制動性を、走行安定性の不安なしに向上させた自動二輪車用空気入りタイヤを提供する。
この発明にかかる自動二輪車用空気入りタイヤは、一層以上の層構造になるトレッドゴムを含むトレッド部と、このトレッド部のそれぞれの側部に連続してタイヤ半径方向内側へ延びる一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ半径方向内側に連続するビード部とを具えるものであって、前記トレッド部の接地領域が、タイヤ赤道面を含む中央領域と、トレッド接地端を含む一対のショルダー領域と、中央領域とショルダー領域との間に位置する一対の中間領域との五つの領域からなり、前記中間領域の全体にわたって配設した中間トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、前記中央領域の全体にわたって配設した中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスおよび、前記ショルダー領域の全体にわたって配設したショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスのいずれよりも小さく、前記中央トレッドゴムと前記中間トレッドゴムとの接合線の近似直線の仮想延長成分、および、前記中間トレッドゴムと前記ショルダートレッドゴムとの接合線の近似直線の仮想延長成分を、タイヤの内側でタイヤ赤道面に交差する向きに傾斜させて延在させるとともに、前記中央トレッドゴムと前記中間トレッドゴムとの接合線の近似直線と、該中央トレッドゴムおよび該中間トレッドゴムの接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角をαとし、前記中間トレッドゴムと前記ショルダートレッドゴムとの接合線の近似直線と、該中間トレッドゴムおよび該ショルダートレッドゴムの接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角をβとするとき、前記交角βは、前記交角αより小さいことを特徴とするものである。
ここで、「一層以上の層構造になるトレッドゴム」とは、トレッド部のトレッドゴムが単層構造の場合のみならず、例えばキャップアンドベース構造等の、積層構造のトレッドゴムをも含む意である。
ここで、100%モジュラスとは、JISダンベル状3号形サンプルを用意し、JISK6251に準拠して、室温で500±25mm/minの速度で引張試験を行い、引張応力を測定した値である。
このようなタイヤにおいてより好ましくは、ショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスより小さいものとする。
また好ましくは、中間トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスを、1.0〜1.5Mpaの範囲とする。
より好ましくは、中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスを、1.3〜1.8Mpaの範囲とし、ショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスを、1.1〜1.6Mpaの範囲とする。
そしてまた好ましくは、タイヤの子午線断面内での、中間トレッドゴムの接地面のペリフェリ長さを、接地領域の全ペリフェリ長さの20〜80%の範囲とする。
ここで、「ペリフェリ長さ」とは、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)YEAR BOOKで規格が定められた適用リムにタイヤを組付けて、同じく、JATMA等に規定された最高空気圧を充填した状態下での内圧における、トレッド表面に沿って測定したトレッド幅方向の長さをいうものとする。
そしてより好ましくは、タイヤの子午線断面内での、中央トレッドゴムの接地面のペリフェリ長さを、接地領域の全ペリフェリ長さの10〜35%の範囲とし、ショルダートレッドゴムの接地面のペリフェリ長さを、接地領域の全ペリフェリ長さの5〜35%の範囲とする。
また、以上に述べたいずれかのタイヤにおいて、自動二輪車の後輪装着用タイヤに用いることが好ましい。
自動二輪車用空気入りタイヤでは、直進走行時に接地する中央領域は、路面に駆動力および制動力を効率よく伝達するのに適した物性が必要であり、コーナリング時に接地するショルダー領域は、十分な横力を発生するのに適した物性を具える必要がある。また、それらの両領域間に位置するトレッド部の中間領域には、コーナーの立ち上がり等での、駆動力および制動力の効率的な路面伝達に加えて、十分な横力を発生させる物性を付与することが必要になる。
そこで、本発明の自動二輪車用空気入りタイヤでは、外力によるトレッド部の延びに対する剛性の指標として、トレッドゴムのモジュラスに着目した。この場合、モジュラスの大小の目安としては、比較的データが安定する伸び100%時の値である100%モジュラスを採用することとした。
そして、中間領域の全体にわたって配設した中間トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、中央領域の全体にわたって配設した中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスおよび、ショルダー領域の全体にわたって配設したショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスのいずれよりも小さくすることにより、特に、タイヤに中庸のキャンバー角が付与されるコーナリング時およびコーナーの立ち上がり等の加速時にかかる大きなグリッブ力を、路面の凸凹に対するエンベロープ性を上げ路面保持力を向上させることができ、遠心力に対抗するのに十分な横力を発揮させることができる。
以下に、図面を参照しながら自動二輪車用空気入りタイヤを詳細に説明する。
図1は、自動二輪車用空気入りタイヤの一の実施形態を示す子午線断面図である。
図中の1はトレッド部を、2はトレッド部1のそれぞれの側部に連続して半径方向内側へ延びる一対のサイドウォール部を、そして3はサイドウォール部2の半径方向内側に連続するビード部をそれぞれ示す。
このタイヤは、トレッド部1からサイドウォール部2を経てビード部3のビードコア4の周りに側部部分を折り返したカーカス5を有する。図に示すところでは、一枚のカーカスプライによってカーカス5を構成しているが、複数枚のカーカスプライによってカーカスを構成することもできる。
カーカス5のクラウン域の外周側には、少なくとも一枚の補強コード層からなるベルト6が配設されており、このベルト6は、例えば、一本若しくは複数本のゴム被覆コードを、タイヤ周方向への延在姿勢で連続的に巻き付けた、いわゆるスパイラルベルト構造とすることができる。
ベルト6のさらに外周側には、タイヤの最大幅位置まで弧状に延びてトレッド部1の接地領域を形成するトレッドゴム7が設けられている。また、トレッドゴム7の両側には、サイドウォール部2に形成に寄与するサイドゴム8が設けられている。
さらに、図1では省略しているが、トレッドゴム7の表面には、所要の溝を形成することができる。
ここに示すタイヤでは、トレッド部1の接地領域を、タイヤ赤道面を中央に含んで位置する中央領域Aと、トレッド接地端を含んで位置するショルダー領域Cと、中央領域Aとショルダー領域Cとの間に位置する中間領域Bとの五つの領域にて形成し、ショルダー領域Cと中間領域Bは、それぞれ赤道面を挟んで対称となる位置に一対ずつ形成している。
またここでは、このようなそれぞれの領域に配設したトレッドゴム7を単層構造のものとし、中間領域Bの全体にわたって配設した中間トレッドゴム7bの100%モジュラスを、中央領域Aの全体にわたって配設した中央トレッドゴム7aの100%モジュラスおよび、ショルダー領域Cの全体にわたって配設したショルダートレッドゴム7cの100%モジュラスよりも小さくする。
ここで、より好ましくは、ショルダートレッドゴム7cの100%モジュラスを、中央トレッドゴム7aの100%モジュラスより小さくする。
自動二輪車用タイヤでは、直進走行中はタイヤのトレッド部1の中央領域Aが主として接地し、一方、コーナリング走行中はキャンバー角の付与により、タイヤの接地領域がトレッド部1の中央領域Aからショルダー領域Cへと移行する。直進走行とコーナリング走行の走行頻度を比較すると、直進走行の頻度がはるかに多いことから、中央領域Aには耐摩耗性を重視した100%モジュラスの高いゴムを配置し、ショルダー領域Cにはグリップ力および凸凹路面に対する保持力を重視した100%モジュラスの低いゴムを配置することで、耐摩耗性とコーナリング性の双方に優れたタイヤを得ることができる。
そして、中間トレッドゴム7bの100%モジュラスを、1.0〜1.5Mpaの範囲にすることにより、コーナーの立ち上がり等での横力と駆動力を発生するために十分はグリップ力を確保することができる。
中間トレッドゴム7bの100%モジュラスが1.0Mpa未満では、耐摩耗性不足により、中間トレッドゴム7bの摩耗寿命が不足し、1.5Mpaを超えると、路面への保持力が不足し、十分なグリップ力を発揮できない傾向がある。
中央トレッドゴム7aの100%モジュラスを、1.3〜1.8Mpaの範囲とし、ショルダートレッドゴム7cの100%モジュラスを、1.1〜1.6Mpaの範囲とすることにより、摩耗寿命および、適度なハンドリング性能を確保し、経済性と安全性の両立を図ることができる。
中央トレッドゴム7aの100%モジュラスが1.3Mpa未満では、耐摩耗性が不足し、十分な摩耗寿命が確保できず、経済性が低下し、1.8Mpaを超えると、路面保持力の悪化および、グリップ力の低下により走行の安全性が低下する傾向がある。
ショルダートレッドゴム7cの100%モジュラスが1.1Mpa未満では、コーナリング走行時の操縦安定性が低下し、1.6Mpaを超えると、路面保持力の低下によりグリップ力が不足し、旋回性能が低下する傾向がある。
より好ましくは、タイヤの子午線断面内での、中間トレッドゴム7bの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの20〜80%の範囲とする。
タイヤの子午線断面内での、中間トレッドゴム7bの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの20〜80%の範囲とすることにより、コーナーの立ち上がり等の加速時に、十分なグリップ力を発揮できる。
中間トレッドゴム7bの接地面のペリフェリ長さLが、接地領域の全ペリフェリ長さLの20%未満では、コーナーの立ち上がり等の加速時に、十分なグリップ力を確保することができず、80%を超えると、中央領域Aにモジュラスの低い中間トレッドゴム7bが入り込み、耐偏摩耗性が低下する傾向がある。
また好ましくは、タイヤの子午線断面内での、中央トレッドゴム7aの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの10〜35%の範囲とし、ショルダートレッドゴム7cの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの5〜35%の範囲とする。
タイヤの子午線断面内での、中央トレッドゴム7aの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの10〜35%の範囲とし、ショルダートレッドゴム7cの接地面のペリフェリ長さLを、接地領域の全ペリフェリ長さLの5〜35%の範囲とすることにより、直進時およびコーナリング時の保持性、駆動性およびコーナリング性のそれぞれに対応できる。
中央トレッドゴム7aの接地面のペリフェリ長さLが、接地領域の全ペリフェリ長さLの10%を未満では、剛性の低い中間トレッドゴム7bが直進時の接地領域に入り込むため、耐摩耗性が悪化させることになり、35%を超えると、剛性の高いゴムが中間領域側に入り込むため、路面の凸凹の保持性が悪化し、グリップ性能が低下する傾向がある。
ショルダートレッドゴム7cの接地面のペリフェリ長さLが、接地領域の全ペリフェリ長さLの5%未満では、剛性の低い中間トレッドゴム7bがコーナリング時の接地領域に大きく入り込む結果、必要以上に剛性が低下し、大きなキャンバー角が付与された時、中間トレッドゴム7bがつぶれて倒れこみ、ハンドリング性能が低下することになり、35%を超えると、中間領域Bに剛性の高いゴムが入り込むためグリップ性能が低下する傾向がある。
図2は、本発明の自動二輪車用空気入りタイヤの一の実施形態を示す子午線断面図である。
この自動二輪車用空気入りタイヤでは、中央トレッドゴム7aと中間トレッドゴム7bとの接合線の近似直線j1の仮想延長線分、および、中間トレッドゴム7bとショルダートレッドゴム7cとの接合線の近似直線j2の仮想延長線分を、タイヤの内側でタイヤ赤道面と交差する向きに傾斜させて延在させるとともに、中間トレッドゴム7bとショルダートレッドゴム7cとの接合線の近似直線j2と、それらのトレッドゴムの接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角βを、中央トレッドゴム7aと中間トレッドゴム7bとの接合線の近似直線j1と、それらのトレッドゴムの、接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角αより小さくする。
これより、キャンバー角が大きいコーナリング時に接地する、ショルダートレッドゴム7cに、遠心力により路面から受ける横力に対して、接地表面での中間トレッドゴム7bとショルダートレッドゴム7cとの接合点を剥離させる方向の横力の成分を減少させ、剥離抵抗を向上させることができる。
ところで、自動二輪車の場合、後輪(リア)が駆動輪となるため、本発明は後輪装着用タイヤに適用すると効果が大きいため、本発明は後輪装着用タイヤに適用することが好ましい。
次に、図2に示すような構造を有する、リア用タイヤのサイズが190/50ZR17で、一枚のスチールモノフィラメントスパイラルベルトと二枚のナイロンカーカスを設けた実施例タイヤ1〜実施例タイヤ5および、比較例タイヤ1〜比較例タイヤ6を試作し、それぞれの諸元を、表1〜表2に示すように変化させた場合につき、グリップ性、耐摩耗性およびハンドリング性を評価した。
それぞれの評価において、比較例タイヤ1の値を100として指数表示した。数値が大きいほど、良好であることを示す。
なお、フロント用タイヤは、サイズを120/70ZR17とし、一枚のスチールモノフィラメントスパイラルベルトと二枚のレーヨンカーカスとして補強してなるものとした。
本発明ではトレッド部以外のタイヤ構造については改変を要しないため、従来の自動二輪車用空気入りタイヤの構造とほぼ同様とした。
Figure 0005202153
Figure 0005202153
(試験方法)
(グリップ性)
それぞれの供試タイヤを、リムサイズMT6.00×17のリムに装着し、内圧を290kPaとし、1000ccの実車で、荷重300kg、試験速度40〜250km/h、走行距離10kmの周回コースを、キャンバー角0〜50°で繰り返し走行させ、評価ライダーのフィーリングで、グリップ性を評価して、表3に示す。
(耐摩耗性)
それぞれの供試タイヤを、リムサイズMT6.00×17のリムに装着し、内圧を290kPaとし、1000ccの実車で、高速周回路を荷重300kg、試験速度40〜250km/h、走行距離10km、キャンバー角0〜50°で繰り返し走行させた時の溝深さの減り方で耐摩耗性を評価して、表3に示す。
(ハンドリング性)
それぞれの供試タイヤを、リムサイズMT6.00×17のリムに装着し、内圧を290kPaとし、1000ccの実車で、荷重300kg、試験速度40〜250km/h、走行距離10kmの周回コースを、キャンバー角0〜50°で繰り返し走行させ、評価ライダーのフィーリングで、ハンドリング性を評価して、表3に示す。
Figure 0005202153
表3の結果から、実施例タイヤ1〜実施例タイヤ5は、比較例タイヤ1〜比較例タイヤ6に対し、耐摩耗性およびハンドリング性能を損なうことなく、グリップ性を向上させることができた。
自動二輪車用空気入りタイヤ一例を示す幅方向断面図である。 本発明の自動二輪車用空気入りタイヤの一の実施形態を示す幅方向断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカスプライ
6 ベルト
7 トレッドゴム
7a 中央トレッドゴム
7b 中間トレッドゴム
7c ショルダートレッドゴム
8 サイドゴム
A 中央領域
B 中間領域
C ショルダー領域

Claims (7)

  1. 一層以上の層構造になるトレッドゴムを含むトレッド部と、このトレッド部のそれぞれの側部に連続してタイヤ半径方向内側へ延びる一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ半径方向内側に連続するビード部とを具える自動二輪車用空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部の接地領域が、タイヤ赤道面を含む中央領域と、トレッド接地端を含む一対のショルダー領域と、中央領域とショルダー領域との間に位置する一対の中間領域との五つの領域からなり、前記中間領域の全体にわたって配設した中間トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、前記中央領域の全体にわたって配設した中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスおよび、前記ショルダー領域の全体にわたって配設したショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスのいずれよりも小さく、
    前記中央トレッドゴムと前記中間トレッドゴムとの接合線の近似直線の仮想延長成分、および、前記中間トレッドゴムと前記ショルダートレッドゴムとの接合線の近似直線の仮想延長成分を、タイヤの内側でタイヤ赤道面に交差する向きに傾斜させて延在させるとともに、前記中央トレッドゴムと前記中間トレッドゴムとの接合線の近似直線と、該中央トレッドゴムおよび該中間トレッドゴムの接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角をαとし、前記中間トレッドゴムと前記ショルダートレッドゴムとの接合線の近似直線と、該中間トレッドゴムおよび該ショルダートレッドゴムの接地表面での接合点に引いた接線とのタイヤ赤道面側の交角をβとするとき、
    前記交角βは、前記交角αより小さいことを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤ。
  2. ショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスより小さい請求項1に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  3. 中間トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、1.0〜1.5Mpaの範囲である請求項1または2に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  4. 中央トレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、1.3〜1.8Mpaの範囲であり、ショルダートレッドゴムの、少なくとも接地面を形成する部分の100%モジュラスが、1.1〜1.6Mpaの範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  5. タイヤの子午線断面内での、中間トレッドゴムの接地面のペリフェリ長さが、接地領域の全ペリフェリ長さの20〜80%の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  6. タイヤの子午線断面内での、中央トレッドゴムの接地面のペリフェリ長さが、接地領域の全ペリフェリ長さの10〜35%の範囲であり、ショルダートレッドゴムの接地面のペリフェリ長さが、接地領域の全ペリフェリ長さの5〜35%の範囲である請求項1〜5のいずれかに記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  7. 自動二輪車の後輪装着用タイヤである請求項1〜6のいずれかに記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
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