JP2565858Y2 - 原稿給送装置 - Google Patents

原稿給送装置

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JP2565858Y2
JP2565858Y2 JP1991057256U JP5725691U JP2565858Y2 JP 2565858 Y2 JP2565858 Y2 JP 2565858Y2 JP 1991057256 U JP1991057256 U JP 1991057256U JP 5725691 U JP5725691 U JP 5725691U JP 2565858 Y2 JP2565858 Y2 JP 2565858Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、複写機、イメージリ
ーダなどの画像処理装置のプラテン上に原稿等を供給す
る原稿給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿載置台に載置された原稿を複
写機、イメージリーダなどの画像処理装置のプラテン上
に原稿等を供給する原稿給送装置においては、原稿載置
台の原稿進行方向下流側に原稿を繰り出すピックアップ
ローラ(繰り出し手段)を設け、さらにこのピックアッ
プローラによって繰り出された複数枚の原稿をさばいて
前方の分離ローラ(分離手段)へと導く前さばき板(前
さばき手段)を設け、ピックアップローラによって繰り
出された複数枚の原稿を前さばき板の隙間分離によって
さばいた後、分離ローラによって1枚ずつ分離して画像
処理装置のプラテン上に給送するように構成されてい
る。この場合、分離ローラの下流側の給送原稿通路は、
紙詰まり発生時に、その紙詰まりを起こした原稿を除去
可能なように、通路上方が開放できるようになってい
る。
【0003】このような原稿給送装置において、給送原
稿の先端を揃え、かつ原稿の紙詰まり発生時は給送原稿
通路に突出して後続原稿の通路を塞ぎ、紙詰まりの再発
を防止するため、ピックアップローラと分離ローラとの
間に、ストッパを設けたものがある。このストッパは、
先端が角形形状をなし、前さばき板の両側に該前さばき
板に対向する方向から給送原稿通路に突出するように配
設され、原稿の正常給送時は給送原稿通路から退却し、
原稿の紙詰まり発生時は給送原稿通路に突出し、前さば
き板とほぼ噛み合う状態で後続の原稿の通路を塞ぐよう
になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
原稿給送装置において、前さばき板は隙間分離の原理に
よって原稿をさばいているため、紙詰まりを除去する際
に、この前さばき板をも含めて開放式にすると、さばき
のための隙間の間隔が保証されなくなる。このため、前
さばき板は固定式に構成せざるを得ない。
【0005】しかし、一方でストッパは原稿の紙詰まり
発生時は給送原稿通路に突出し、後続の原稿の通路を塞
ぐ必要があるので、紙詰まりが発生した場合に、紙詰ま
り原稿を引き抜いて除去しようとすると、紙詰まり原稿
がストッパとの間に挟まれて屈曲負荷を受け、原稿面に
こすれ傷が付いたり、破損してしまうという問題が発生
していた。
【0006】本考案は、このような従来の技術における
問題点に鑑みてなされたもので、解決しようとする課題
は、紙詰まり原稿を破損することなく除去することがで
きる原稿給送装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を達
成するために、原稿載置台に載置した原稿を繰り出す繰
り出し手段と、この繰り出し手段によって繰り出された
複数枚の原稿をさばき、さらに前方の分離手段へと導く
前さばき手段と、この前さばき手段の原稿給送手前側
で、原稿幅方向両側に前さばき手段に対向する方向から
給送原稿通路に突出して給送原稿の先端を規制し、原稿
の正常給送時は給送原稿通路から退却し、原稿の紙詰ま
り発生時は給送原稿通路に突出するストッパとを備えた
原稿給送装置において、ストッパの、前さばき手段に対
向する縁辺に、給送原稿の幅方向中央側に傾斜する傾斜
面を形成した。
【0008】
【0009】
【作用】上記構成によれば、ストッパの幅方向内側に、
給送原稿の幅方向中央側に傾斜する傾斜面が形成されて
いるので、紙詰まり原稿を引き抜く際の屈曲負荷が和ら
げられる。このため、こすれ傷を付けることなく、また
破損することなく紙詰まり原稿を除去することができ
る。
【0010】
【実施例】次に図面に基づき、本考案の実施例を説明す
る。
【0011】原稿給送装置10は図1に示すように、画
像形成装置、例えば電子複写装置(以後、本体装置と称
する)CのプラテンPの上に、図示しないヒンジ機構に
よって上方に開放可能に載置され、本体装置Cの画像形
成動作に対応して動作するようなされている。
【0012】装置10は、枠体11の上方部分に原稿載
置台15が設けられ、この原稿載置台15からの原稿を
送る給紙部20と、原稿を前記プラテンP上に送って定
位する搬送部50と、処理後の原稿を反転、もしくは排
出する湾曲排出部70とから構成されている。
【0013】原稿載置台15は、載置台本体16と拡大
用のサポータ17とから成っており、本体16は給紙部
20のピックアップローラ21に臨むところで枠体11
に固設された基台部16aと、この基台部16aに連接
する屈折部16bとで構成され、屈折部16bに畳み込
み可能にサポータ17が設けられている。基台部16a
にはさらに原稿の側縁を規制するトレーウオール18が
配設されている。
【0014】図1に見るように、前記屈折部16bの傾
角βは基台部16aの傾角αよりも大きく成されてい
る。これは、給紙部20に供給される原稿が余り急な傾
角によって多重給紙にならないようにし、しかも、サイ
ズの大小に拘わらず原稿を中折れ状態にし、原稿間の接
触をほぐして多重給紙を防止させるためである。さら
に、後述の湾曲排出部70から排出されて来る原稿の紙
端が衝突するのを防止するためでもある。
【0015】なお、トレーウオール18は基台部16a
側に取り付けられており、原稿サイズに合わせて巾方向
に移動させても、サポータ17の開閉の妨げにはならな
い。給紙部20は図1、図9などに示すように、前記原
稿載置台15を臨む位置に、最下位原稿に接するピック
アップローラ21が設けられ、該ピックアップローラ2
1上の原稿の上に適時に押圧力を加えるウエート板ばね
23が配設され、さらにその先にはピックアップローラ
21から繰り出された複数枚の原稿の先端を分離ローラ
26との外周面との間に隙間によってさばく前さばき板
90が配設されている。
【0016】また、図9,図13などのように、ウエー
ト板ばねの位置、つまり前さばき板90よりも搬送方向
手前には、エンプティセンサ43が配設されている。
【0017】ピックアップローラ21の先には、原稿載
置台15上の原稿の先端部を規制するストッパ24が配
設され、分離部25へと続いている。
【0018】ストッパ24は、図1および図10(a)
に示すように、前さばき板90と対向する向きに突出
し、幅方向内側には、給送原稿の幅方向中央側に傾斜し
た傾斜面24aが形成されている。この傾斜面は直線状
の平面に限らず、円弧状の曲面であってもよい。このス
トッパ24は、原稿の正常給送時は給送通路から退却
し、紙詰まり発生時は給送通路に突出するようになって
いる。なお、このストッパ24の原稿接触部分は摩擦抵
抗の小さい樹脂材料、または剛性材料等で形成されてい
る。
【0019】分離部25は、分離ローラ26と、この分
離ローラ26に摺接して原稿を分離する分離パッド27
とから成っている。
【0020】分離パッド27はパッドホルダ28に保持
されており、このパッドホルダ28は給紙部カバー22
に固設されたホルダ受け30に分離ばね29を介して支
持されている。
【0021】分離部25の先には、外側ガイド32と内
側ガイド33とで形成された給紙ガイド31が構成され
ている。この給紙ガイド31は、原稿の先端がレジスト
ローラ35に到達した後にも、分離ローラ26に送ら
れ、大きく湾曲してスキュウ矯正がなされる余裕を与え
るため、広い空間を構成している。また原稿の後端が分
離ローラ26を離れた瞬間外側ガイド32をたたいて打
撃騒音を発しないよう、弾性薄片(マイラー)34が配
設されている。
【0022】そして、その先には分離された一枚の原稿
の姿勢を整えるため先端を一時保持するレジストローラ
35ならびにピンチローラ36が配設されている。
【0023】なお、図示はしていないが、前記ピックア
ップローラ21、分離ローラ26およびレジストローラ
35は共用の駆動モータで駆動され、正転時にはピック
アップローラ21と分離ローラ26が、逆転時にはレジ
ストローラ35が駆動されるように成されている。
【0024】前記レジストローラ35の先には、原稿を
搬送部50に導く繰込ガイド部45が設けられている。
【0025】前記繰込ガイド部45の開口端45aは、
図1、図9、図10などに示すように、本体装置Cのプ
ラテンPの給紙側端縁P1と、最大の複写用紙サイズに
対応する本体装置Cの露光限界位置P2との中間位置に
配設され、原稿はプラテンP上に直接給送され、プラテ
ンPの前記端縁P1に係合することのないように成され
ている。
【0026】ピンチローラ36は上記各図に示すよう
に、ピンチレバー38に軸支され、このピンチレバー3
8は外側ガイド32に設けられたピンチレバー軸39に
枢支されている。そして、ピンチレバー38の他端には
圧接ばね40が設けられている。
【0027】図9に示すように、ピンチレバー軸39と
ローラ軸36aとの距離l1は前記軸39と圧接ばね4
0のばね引掛部42との距離l2よりも小さく、したが
ってローラ軸36aに直接引掛けた圧接ばねよりも、本
実施例のように配設した圧接ばね40の方が同一圧接力
をより小さなばね力で得ることが出来、また同図に見る
ように、ばねの取り付け長さaも、繰込ガイド部45が
搬送部50側に偏倚して設けられた下部空間にばね支点
41をおくことが出来るので、ローラ軸36aに直接引
っ掛けるよりも長くすることが可能となり、このため、
ピンチローラ36の僅かの揺動にたいして殆ど圧接力が
変化せず、均一な保持力で原稿を挟んで送ることができ
る。
【0028】前記レジストローラ35に給紙された原稿
を検知するレジストセンサ37が配されているが、同セ
ンサ37は発光部37Aと受光部37Bとで構成されて
いる。しかして、受光部37Bは図9等に示すように、
給送される原稿などからの塵埃を極力避けるように給紙
ガイド31から可なり隔たった位置に配設されている。
【0029】なお、給紙部カバー22は図13に示すよ
うに、ばね引掛部42近傍を中心に、上方に開口できる
ように成されている。
【0030】搬送部50は図1に示すように、一対のベ
ルトローラ即ち駆動ローラ51と従動ローラ52と、こ
れらベルトローラ51、52の間に張設された巾広の搬
送ベルト63とから構成されている。またこれら両ベル
トローラ51、52の間には、複数組の抑えローラ61
が配設されている。
【0031】図2および図3に、駆動ローラ51の側板
12への取り付け構造を示す。従動ローラ52側も同様
の構成を成している。
【0032】側板12には図2に示すように、駆動ロー
ラ51の軸受53を丁度嵌着させる支持軸穴13が穿設
されており、同支持軸穴13には同図に見るような開放
切欠部13aが設けられている。
【0033】一方、側板12の外側には前記軸受53の
下方を支持する支持手段としてのスライドプレート57
が摺動自在に設けられている。
【0034】スライドプレート57には一対の案内手段
を構成するスライドピン58が植設されており、一方側
板12には前記スライドピン58を案内する同じく案内
手段を構成するスライド長穴14が穿設されている。な
お、スライドプレート57が側板12から離脱しないよ
うに、前記スライドピン58にはEリング59が施され
ている。
【0035】スライドプレート57の先端部は軸受支持
部57aに形成されているとともに、該軸受支持部57
aを駆動ローラ51の軸受53の下方を支持させた位置
では固定小ねじ60で側板12に固定される。
【0036】抑えローラ61は図4、図5に示すよう
に、ローラ軸61aの両端部を側板12に固設された抑
えローラホルダ62に支持されている。
【0037】前記抑えローラホルダ62は、可撓性材料
によって構成されているから、ローラ軸61aは下方に
圧し下げることにより、スプリット部62aから容易に
脱落させることができる。
【0038】ベルトローラ51、52と搬送ベルト63
との関係を図11に示す。なお、同図はベルトローラ5
1、52ならびに搬送ベルト63の関係説明図であり、
前記スライドプレート57等は省略してある。
【0039】駆動ローラ51には、搬送ベルト63の縁
辺を規制する端部規制部材51cが設けられており、そ
の間隔L1は搬送ベルト63の巾寸法L0にほぼ見合うよ
うになされている。
【0040】一方の従動ローラ52は、この従動側に大
きく出る搬送ベルト63の蛇行を逃がすように、ローラ
円筒部52aの長さ寸法L2は、前記L1よりかなり大き
く成されている。
【0041】次に湾曲排出部70の構成を説明する。
【0042】湾曲排出部70の外殻は図6に見るよう
に、枠体11と一体の固定部75と、この固定部75に
対して回動軸77aを支点に開く反転カバー77とから
成っている。そして内部には搬送部50からの原稿を受
ける入口ガイド部71の先に、原稿を大きく回向させる
反転ローラ74を備えており、さらにその先には原稿を
反転して再度搬送部50に帰還させるか、枠体11外部
の処理済み原稿スタッカ19に排出させるかを切り換え
る切換手段であるフラッパ82などを収納している。
【0043】入口ガイド部71には、原稿を反転ローラ
74に押し付ける入口ガイドローラ72が設けられ、そ
の手前には長いレバー73aを有するレバー式センサ7
3が配設され、反対に下流側の入口固定壁71aには図
8に示すような多数の舌を有する櫛状舌片76が一体に
成型されて設けられている。
【0044】一方、反転カバー77の内側には中間ガイ
ド部78が構成されている。そして、この中間ガイド部
78の前記櫛状舌片76に対応するする箇所は、本来入
口側段差部Aを構成しているが、該箇所には図8に示す
ような前記櫛状舌片76と交互に交差する多歯状部78
aが形成されている。なお前記櫛状舌片76と前記多歯
状部78aとで円弧状ガイド部を構成している。
【0045】前記中間ガイド部78の先端部には出口ガ
イドローラ80が反転カバー77側に軸支されており、
その先には本来出口側段差部Bが形成されるのである
が、この出口ガイド部79を臨んで図7に示すように出
口側櫛状舌片81が一体に形成されている。そして、フ
ラッパ82には前記出口側櫛状舌片81に交差する多歯
状部82aが形成されている。
【0046】フラッパ82の上辺は排出側82bを、ま
た下辺は反転側82cとなっている。そして前記排出側
82bの先には排出ローラ83が、また反転側82cは
再送入ガイド部84に通じている。
【0047】次に作用を説明する。
【0048】原稿載置台15に載置された原稿は、基台
部16aと傾角を異にする屈折部16bとによって湾曲
状態で載置されているので、原稿相互間に隙間が生じ、
相互の摩擦力が減少して二重送りの防止に寄与する。載
置台本体16より大なる原稿を載置するときにはサポー
タ17を広げ、屈折部16bを拡大して使用する。
【0049】原稿は給紙部20のストッパ24に阻止さ
れており、給紙信号によってストッパ24は給送通路下
方に退却して通路を開通すると同時に、ウエート板ばね
23が下降し、原稿を介してピックアップローラ21に
押圧力をあたえ、ピックアップローラ21は最下位の原
稿に接してこれを前方に送る。そして数枚の原稿が前さ
ばき板90方向へ送られ、この前さばき板90の先端部
分で分離ローラ26外周面との間の隙間によって原稿先
端部分がさばかれる。さばかれた原稿は分離部25に送
られ、分離パッド27によって最下位のもの以外は阻止
され、最下位の一枚のみが給紙ガイド31に送り込まれ
る。
【0050】そして、紙端がレジストローラ35とピン
チローラ36との間に挟まれ、進行が阻止される。しか
し、原稿の後部は分離ローラ26によって引き続き送ら
れているから、原稿は給紙ガイド31内に大きく湾曲
し、この間にスキューなどが修正される。
【0051】なお、前記分離パッド27は原稿に接して
その進行を阻止するブレーキ材であるため、分離ローラ
26による原稿の給送は搬送力は必ずしも強力なもので
はない。そこで上記動作中、前記ウエート板ばね23は
継続して原稿に対し押圧力を加え続けている。
【0052】そして、レジストセンサ37のタイムアッ
プによって図示しない駆動モータが逆転し、レジストロ
ーラ35による給紙が始動するとともに、分離ローラ2
6、ピックアップローラ21の駆動は解除され、ウエー
ト板ばね23は上昇し、押圧力を解放する。そして原稿
は繰込ガイド部45を経て搬送部50へ給紙される。上
記までの動作を図12のタイミングチャートに示す。
【0053】ピンチローラ36は軸39に揺動可能に軸
支されたピンチレバー38に枢支され、レバー比l2
1のところのばね支点41で圧接ばね40によって圧
接されており、しかもこの圧接ばね40は、繰込ガイド
部45が搬送部50側に偏倚している広い場所に設けら
れているから、取り付け長さaは大きく、従ってピンチ
ローラ36の圧接力は常に一様である。
【0054】給紙部20はジャムが発生しやすい部分で
あるが、図13のように分離部25の主要部とともに上
方に大きく開口できるように構成されているから、ジャ
ム処理を迅速に行うことができる。
【0055】ジャムが発生した場合、ストッパ24は図
示しないスプリングの弾発力によって前さばき板90方
向に突出し、後続原稿の給送通路を塞ぐ。これによっ
て、後続原稿のジャムの再発が防止される。そして、ジ
ャムを起こした原稿は給紙部20を図13のように開口
し、給送方向に引き抜くことにより除去する。この際、
ストッパ24が図10のように構成されているので、引
き抜かれる原稿は図10(b)に破線Aで示すように緩
やかに湾曲して屈曲負荷が和らげられた状態で引き抜か
れる。従って、ストッパ24が給送通路に突出していた
としても、ジャムを起こした原稿を、かすり傷を付けた
り、破損したりすることなく除去することができる。こ
のようなジャム処理を終了したならば、給紙部20を閉
じることにより正常状態に復帰する。
【0056】繰込ガイド部45の開口端45aは本体装
置CのプラテンPの端縁P1と最大複写用紙サイズのと
きの露光限界P2との中間部に開口しているから、原稿
はプラテン端部に抵触することなく、円滑に搬送部50
に給紙される。
【0057】搬送部50に送入された原稿は、そのまま
プラテンP上に定位されることもあるが、本実施例のよ
うな下取りの場合には、上向きに積載された原稿の順序
通りに処理済み原稿を処理済み原稿スタッカ19上に積
載し、また複写された用紙も原稿の順序通りに集積する
ため、一旦搬送部50から、湾曲排出部70を通り、再
送入ガイド部84から再度搬送部50の搬送ベルト63
の下部にくりこまれ、搬送ベルト63の逆転によって給
紙部20方向に逆送された後、正転して定位用ストッパ
85によって定位する。
【0058】本体装置Cの露光処理を受けた後、搬送ベ
ルト63の正転によって原稿は湾曲排出部70に送られ
る。そして、この場合にはフラッパ82は図6において
反時計方向に回動し、原稿はフラッパ82の排出側82
bを通り、排出ローラ83によって排出原稿トレー19
上に排出される。この際、原稿の先端が原稿載置台15
と干渉しないよう、前記原稿載置台15の屈折部16b
は上方に向けられている。
【0059】搬送部50における搬送ベルト63は、原
稿との間に摩擦力を働かせ、原稿をプラテンP上に滑ら
せるのであるから、ベルト表面が摩耗したりすると、前
記摩擦力がなくなったり、ムラが生じてスキュー送りと
なったりする。また、搬送ベルト63は搬送作用のみな
らず、原稿の白色背景を構成するものであるから、汚染
した状態では使用出来ない。このため、搬送ベルト63
はときに交換しなければならない。
【0060】搬送ベルト63を交換するには、まず図示
しないヒンジを軸にして装置10を上方に持ち上げ、下
から見上げるような状態にして第1に抑えローラ61を
下方に引き下げて外す。抑えローラ軸61aは図5のよ
うに抑えローラホルダ62のスプリット部62aから容
易に取り外すことができる。
【0061】次いで、駆動ローラ51側のスライドプレ
ート57の固定小ねじ60を外し、スライドプレート5
7をスライド長穴14に沿って移動させ、軸受支持部5
7aを駆動ローラ51の軸受53の下部から排除する。
このようにすれば、駆動ローラ51は側板12の開放切
欠部13aから下方に脱落し、搬送ベルト63から外す
ことができる。
【0062】従動ローラ52も同様に取り外すことがで
き、搬送ベルト63は容易に交換することが可能であ
る。
【0063】搬送ベルト63を交換して、各ベルトロー
ラ51、52を取り付けるには、上記と逆順序で行えば
よい。
【0064】搬送ベルト63は、蛇行により各ベルトロ
ーラ51、52の上で移動する。特に従動ローラ52側
における蛇行が大きく現れる傾向がある。
【0065】しかしながら、図11に示すように従動ロ
ーラ52は端部規制部材を有せず、しかもその巾方向長
2は駆動ローラ51の端部規制部材51c間の寸法L1
よりも相当大きくなっているから、蛇行によっても搬送
ベルト63は脱落することがない。
【0066】湾曲排出部70に送られた原稿は、入口ガ
イド部71に設けられたレバー式センサ73に検知さ
れ、反転ローラ74が始動する。同時にこの情報によっ
て、装置10の次の給紙動作が開始される。
【0067】原稿は反転ローラ74と入口ガイドローラ
72とに挟持されて送られ、入口固定壁71aから突設
された櫛状舌片76に案内され、そのまま中間ガイド部
78の多歯状部78aに引き継がれるから、移行は極め
て円滑になされる。また原稿後紙端も前記箇所において
段差部がないから、反発による打撃騒音も発しない。原
稿は中間ガイド部78に沿って進行し、出口ガイドロー
ラ80から出口側櫛状舌片81に至る。そして、フラッ
パ82が反転側すなわち図6において時計方向に切り換
わっているときには、前記櫛状舌片81は図7のように
フラッパ82の多歯状部82aと交差し、原稿は円滑に
再送入ガイド部84に進入するとともに、後紙端の反発
による打撃騒音を生じない。
【0068】フラッパ82が図6の位置にあるときに
は、原稿はフラッパ82の排出側82bを通り、排出ロ
ーラ83を介して排出され、処理済み原稿スタッカ19
上に積載される。
【0069】湾曲排出部70にジャムが発生した場合に
は反転カバー77を後方に開けば、図6のように内部は
大きく開放され、容易にジャム処理がなし得る。 <他の実施例> 上記の実施例において、前さばき板90を弾性の小さい
剛性材料で構成した場合、画像形成面を上側にして原稿
載置台に載置するものでは、前さばき板90によって原
稿をさばく際に原稿束重量が最下層の原稿の先端に集中
するので、最下層の原稿が前さばき板90の隙間を通過
する時に印字インクがその1枚上の原稿の裏面の先端部
分に転写されてしまい、先端部分を汚してしまうことが
ある。
【0070】そこで、図13に示すように、前さばき板
90を給送方向に向かって2段に構成し、前段には弾性
係数の大きな樹脂材料等で構成した部材91を用いるこ
とにより、最下層の原稿に作用する原稿束重量を分散さ
せるようにする。このようにすれば、最下層の原稿の印
字インクがその1枚上の原稿の裏面の先端部分に転写さ
れてしまい、先端部分を汚してしまうことを防止できた
うえ、原稿の分離能力を向上させることが可能になる。
【0071】また、ストッパ24の幅方向内側に、給送
原稿の幅方向中心方向に傾斜する傾斜面を形成する代わ
りに、原稿載置台15に原稿が載置されていることを検
出するエンプティセンサ43を利用し、原稿の紙詰まり
発生時には、図13に破線で示すソレノイドSL(保持
手段)によってストッパ24を給送原稿通路から退却し
た状態に保持し、紙詰まり原稿を引き抜く際の障害を取
り除き、この状態で原稿載置台15から原稿が全て撤去
され、かつ紙詰まりを起こした原稿が原稿通路から除去
された場合には、このことを示す前記センサ43の出力
信号に基づき、ソレノイドSLを解除し、ストッパ24
を再び給送原稿通路に突出させるように構成する。
【0072】このように構成することによっても紙詰ま
り原稿を破損することなく除去することができる。 <変形例> 搬送ベルト63の蛇行による脱落防止のため、従動ロー
ラ52に端部規制部材を設けず、しかも円筒部52aの
長さを長くした第1実施例の代わりに、端部規制部材6
8cを有する従動ローラ68を具備した装置10でもよ
い。(図14)本変形例では、駆動ローラ51の端部規
制部材51c間の寸法L1よりも、従動ローラ68の端
部規制部材68c間の寸法L3を大きくして成ってい
る。なお、作用と効果については、前記第1実施例と同
様であり、説明は省略する。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る原稿給送装置の縦断側面図であ
る。
【図2】スライドプレート近傍の側面図である。
【図3】駆動ローラ側のスライドプレート近傍の構造を
示す部分平面図である。
【図4】抑えローラの支持部の側面図である。
【図5】抑えローラの支持部の横断面図である。
【図6】湾曲排出部の縦断面図である。
【図7】フラッパ近傍の構成説明図である。
【図8】フラッパ近傍の入口側櫛状舌片近傍の構成説明
図である。
【図9】給紙部の縦断側面図である。
【図10】前さばき板とストッパの上面図である。
【図11】搬送ベルトとベルトローラとの関係を示す説
明図である。
【図12】給紙部の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】開放時の給紙部の縦断側面図である。
【図14】搬送ベルトとベルトローラとの関係の変形例
の説明図である。
【符号の説明】
C 画像形成装置(電子複写装置) P プラテン P1 プラテンの給紙側端縁 P2 最大用紙サイズにおける露光限界 A 入口側段差部 B 出口側段差部 10 原稿給送装置 11 枠体 12 側板 13 支持軸穴 13a 開放切欠部 14 スライド長穴 15 原稿載置台 20 給紙部 24 ストッパ 24a 傾斜面 25 分離部 35 レジストローラ 36 ピンチローラ 38 ピンチレバー 43 エンプティセンサ 45 繰込ガイド部 45a 繰込ガイド部の開口端 50 搬送部 51 駆動ローラ(ベルトローラ) 51c 端部規制部材 52 従動ローラ(ベルトローラ) 53 駆動ローラの軸受 54 従動ローラの軸受 57 スライドプレート(支持手段) 57a 軸受支持部 58 スライドピン 60 固定小ねじ 61 抑えローラ 61a 抑えローラ軸 62 抑えローラホルダ 63 搬送ベルト 65 回動プレート(支持手段)(変形例) 66 回動支点 68 従動ローラ(変形例) 68c 端部規制部材 70 湾曲排出部 71 入口ガイド部 73 レバー式センサ 73a センサレバー 74 反転ローラ 75 固定部 76 櫛状舌片 78 中間ガイド部 78a 多歯状部 79 出口ガイド部 81 出口側櫛状舌片 82 フラッパ(切換手段) 82a 多歯状部 90 前さばき板 SL ソレノイド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置台に載置した原稿を繰り出す繰
    り出し手段と、この繰り出し手段によって繰り出された
    複数枚の原稿をさばき、さらに前方の分離手段へと導く
    前さばき手段と、この前さばき手段の原稿給送手前側
    で、原稿幅方向両側に該前さばき手段に対向する方向か
    ら給送原稿通路に突出して給送原稿の先端を規制し、原
    稿の正常給送時は給送原稿通路から退却し、原稿の紙詰
    まり発生時は給送原稿通路に突出するストッパとを備え
    た原稿給送装置において、 前記ストッパの前記前さばき手段に対向する縁辺に、給
    送原稿の幅方向中央側に傾斜する傾斜面を形成したこと
    を特徴とする原稿給送装置。
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JPS63190235U (ja) * 1987-05-28 1988-12-07

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