JP2562913B2 - 透明ゲル状組成物 - Google Patents
透明ゲル状組成物Info
- Publication number
- JP2562913B2 JP2562913B2 JP62230746A JP23074687A JP2562913B2 JP 2562913 B2 JP2562913 B2 JP 2562913B2 JP 62230746 A JP62230746 A JP 62230746A JP 23074687 A JP23074687 A JP 23074687A JP 2562913 B2 JP2562913 B2 JP 2562913B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transparent gel
- fragrance
- gel composition
- weight
- substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、食品、医薬品、化粧品等の各種の分野に
おいて使用される透明ゲル状組成物に関するものであ
る。
おいて使用される透明ゲル状組成物に関するものであ
る。
従来の透明ゲル状組成物においては、ゲル化剤として
一般にカラギーナン、寒天等の天然高分子化合物が使用
されており、又近年これらに代わるものとしてウレタン
系、ビニルアルコール系等の合成高分子化合物が使用さ
れている。
一般にカラギーナン、寒天等の天然高分子化合物が使用
されており、又近年これらに代わるものとしてウレタン
系、ビニルアルコール系等の合成高分子化合物が使用さ
れている。
しかしながら、上記カラギーナン、寒天等の天然高分
子化合物は、凝固温度が高いので、例えば透明ゲル状芳
香剤への使用においては、香料を添加する場合にその香
料分の一部が揮散してしまうという問題点を有し、さら
に離水防止やゲル強度向上のために他の成分を添加しな
ければならず、そのため透明度が低下するという問題点
を有していた。
子化合物は、凝固温度が高いので、例えば透明ゲル状芳
香剤への使用においては、香料を添加する場合にその香
料分の一部が揮散してしまうという問題点を有し、さら
に離水防止やゲル強度向上のために他の成分を添加しな
ければならず、そのため透明度が低下するという問題点
を有していた。
又、上記ウレタン系、ビニルアルコール系等の合成高
分子化合物は、ゲル化剤として使用する場合に５〜30重
量％の含有量を必要とするので、残査が多いという問題
点を有し、さらにゲル構造が天然高分子化合物を使用し
た場合に比べ強固であり、水の輝散と共にゲル表面が乾
燥する傾向にあり、透明ゲル状芳香剤への使用において
は、香料の持続力、強さ等を調節するのに問題があり、
さらに又これら合成高分子化合物は、ゲル化を阻害する
物質に注意を要し、透明ゲル状芳香剤への使用において
は、添加する香料等に選択性があるという問題点を有し
ていた。
分子化合物は、ゲル化剤として使用する場合に５〜30重
量％の含有量を必要とするので、残査が多いという問題
点を有し、さらにゲル構造が天然高分子化合物を使用し
た場合に比べ強固であり、水の輝散と共にゲル表面が乾
燥する傾向にあり、透明ゲル状芳香剤への使用において
は、香料の持続力、強さ等を調節するのに問題があり、
さらに又これら合成高分子化合物は、ゲル化を阻害する
物質に注意を要し、透明ゲル状芳香剤への使用において
は、添加する香料等に選択性があるという問題点を有し
ていた。
そのため、この発明の透明ゲル状組成物は、ゲル化剤
として、下記の一般式で示される高分子多糖類を含有し
てなるものである。
として、下記の一般式で示される高分子多糖類を含有し
てなるものである。
上記一般式で示される高分子多糖類は、グルコース２
分子と、ラムノース、グルクロン酸１分子ずつを１単位
とした直鎖の高分子であり、以下このものを単にジェラ
ンガムと称す。
分子と、ラムノース、グルクロン酸１分子ずつを１単位
とした直鎖の高分子であり、以下このものを単にジェラ
ンガムと称す。
この発明の透明ゲル状組成物への前記ジェランガムの
含有量は0.1〜3.0重量％であり、好ましくは0.5〜1.5重
量％である。0.1重量％未満ではゲル化機能をほとんど
有さず、又3.0重量％を越えると透明度が低下する。
含有量は0.1〜3.0重量％であり、好ましくは0.5〜1.5重
量％である。0.1重量％未満ではゲル化機能をほとんど
有さず、又3.0重量％を越えると透明度が低下する。
この発明の透明ゲル状組成物の前記ゲル化剤以外の含
有成分としては、界面活性剤、香料、色素、防腐剤、防
虫剤、殺虫剤、忌避剤、消臭剤等を挙げることができ
る。尚、界面活性剤は、香料、防虫剤、殺虫剤、忌避
剤、消臭剤等を効果的に可溶化できるものであれば何で
もよく、例えばノニオン系界面活性剤のうちポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル系、ソルビタン脂肪酸
エステル系を単独又は混合して用いることができる。界
面活性剤は香料等の可溶化に最適の量を使用するが、大
量の使用は得られる透明ゲル状組成物からの香料等の揮
散を阻害するので、なるべく使用量をおさえるのが好ま
しい。さらに、厳寒時のゲルの凍結防止のため、必要に
応じ多価アルコール類、グリコールエーテル類を添加す
ることもできる。
有成分としては、界面活性剤、香料、色素、防腐剤、防
虫剤、殺虫剤、忌避剤、消臭剤等を挙げることができ
る。尚、界面活性剤は、香料、防虫剤、殺虫剤、忌避
剤、消臭剤等を効果的に可溶化できるものであれば何で
もよく、例えばノニオン系界面活性剤のうちポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル系、ソルビタン脂肪酸
エステル系を単独又は混合して用いることができる。界
面活性剤は香料等の可溶化に最適の量を使用するが、大
量の使用は得られる透明ゲル状組成物からの香料等の揮
散を阻害するので、なるべく使用量をおさえるのが好ま
しい。さらに、厳寒時のゲルの凍結防止のため、必要に
応じ多価アルコール類、グリコールエーテル類を添加す
ることもできる。
この発明の透明ゲル状組成物は、ゲル化剤としてジェ
ランガムを含有することにより、凝固温度を低くするこ
とができるので香料等の揮散性物質の添加は低温で可能
となり、又高温下でもゲル状態がくずれず安定し、さら
にゲル化剤そのものの使用量が少なくてすみ、さらに又
ゲル化を阻害する物質にさほど注意を要することはなく
なった。
ランガムを含有することにより、凝固温度を低くするこ
とができるので香料等の揮散性物質の添加は低温で可能
となり、又高温下でもゲル状態がくずれず安定し、さら
にゲル化剤そのものの使用量が少なくてすみ、さらに又
ゲル化を阻害する物質にさほど注意を要することはなく
なった。
次に、この発明を実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。
る。
実施例1. 表１に示す配合量（重量％）従い、第１過程として、
ジェランガムを水に添加し、90℃以上になるまで加熱撹
拌する。次に、第２過程として、ジェランガムが完全に
溶解した後、約50℃になるまで冷却し、塩化カルシウ
ム、香料、界面活性剤、防腐剤を加え、さらに撹拌す
る。その後、約40℃になるまで放冷してから容器へ充填
し、室温になるまで放置した。
ジェランガムを水に添加し、90℃以上になるまで加熱撹
拌する。次に、第２過程として、ジェランガムが完全に
溶解した後、約50℃になるまで冷却し、塩化カルシウ
ム、香料、界面活性剤、防腐剤を加え、さらに撹拌す
る。その後、約40℃になるまで放冷してから容器へ充填
し、室温になるまで放置した。
実施例2. 表１に示す配合量（重量％）に従い、実施例１の第２
過程において３−メチル−３−メトキシ−１−ブタノー
ル（グリコールエーテル類）を追添加する以外は、実施
例１と同様の操作によった。
過程において３−メチル−３−メトキシ−１−ブタノー
ル（グリコールエーテル類）を追添加する以外は、実施
例１と同様の操作によった。
実施例3. 表Ｉに示す配合量（重量％）に従い、実施例１の第２
過程においてプロピレングリコール（多価アルコール）
を追添加する以外は、実施例１と同様の操作によった。
過程においてプロピレングリコール（多価アルコール）
を追添加する以外は、実施例１と同様の操作によった。
比較例 表Ｉに示す配合量（重量％）に従い、カラギーナンを
水に添加し、80℃になるまで加熱撹拌する。カラギーナ
ンが完全に溶解した後、香料、界面活性剤、防腐剤を加
え、さらに撹拌しながら、約60℃になるまで冷却してか
ら容器へ充填し、室温になるまで放置した。
水に添加し、80℃になるまで加熱撹拌する。カラギーナ
ンが完全に溶解した後、香料、界面活性剤、防腐剤を加
え、さらに撹拌しながら、約60℃になるまで冷却してか
ら容器へ充填し、室温になるまで放置した。
上記実施例１〜３と比較例について、凝固温度、ゲル
溶解温度の測定を行った。その結果を表II、IIIに示
す。
溶解温度の測定を行った。その結果を表II、IIIに示
す。
上記表II、IIIから明らかなように、この発明の実施
例では比較例より、凝固温度において約20℃低くなり、
ゲル溶解温度においては約35℃以上高くなるという結果
を得た。
例では比較例より、凝固温度において約20℃低くなり、
ゲル溶解温度においては約35℃以上高くなるという結果
を得た。
この発明の透明ゲル状組成物は、以上に述べたように
構成されており、凝固温度を低くすることができるので
香料等の輝散性物質の添加は比較的低温で可能となり、
製造時に香料分等が輝散する量は極めて少なく香料本来
の香りが得られ、その他の輝散性物質も無駄なく使用で
きる。又、高温下でもゲル状態がくずれず安定している
ので、広範囲の用途に使用できる。さらにゲル化剤その
ものの使用量が少なくてすむので、残査が少なくなり、
さらに又ゲル化を阻害する物質にさほど注意を要するこ
とはなく、添加する香料等にも選択性がほとんどない
等、優れた効果を有する。
構成されており、凝固温度を低くすることができるので
香料等の輝散性物質の添加は比較的低温で可能となり、
製造時に香料分等が輝散する量は極めて少なく香料本来
の香りが得られ、その他の輝散性物質も無駄なく使用で
きる。又、高温下でもゲル状態がくずれず安定している
ので、広範囲の用途に使用できる。さらにゲル化剤その
ものの使用量が少なくてすむので、残査が少なくなり、
さらに又ゲル化を阻害する物質にさほど注意を要するこ
とはなく、添加する香料等にも選択性がほとんどない
等、優れた効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項１】揮散性物質及びゲル化剤として下記の一般
式で示される高分子多糖類並びに前記輝散性物質を可溶
化できる界面活性剤を含有してなることを特徴とする透
明ゲル状組成物。 - 【請求項２】前記高分子多糖類の含有量が0.1〜3.0重量
％である特許請求の範囲第１項に記載の透明ゲル状組成
物。 - 【請求項３】前記輝散性物質が香料、消臭剤、防虫剤、
殺虫剤、忌避剤である特許請求の範囲第１項に記載の透
明ゲル状組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62230746A JP2562913B2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 透明ゲル状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62230746A JP2562913B2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 透明ゲル状組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6474239A JPS6474239A (en) | 1989-03-20 |
| JP2562913B2 true JP2562913B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=16912641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62230746A Expired - Lifetime JP2562913B2 (ja) | 1987-09-14 | 1987-09-14 | 透明ゲル状組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2562913B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5580975A (en) * | 1993-07-23 | 1996-12-03 | Od Kikaku Co., Limited | Agent for keeping cut flowers fresh |
| EP1090647A1 (en) * | 1999-10-07 | 2001-04-11 | Instituut voor Agrotechnologisch Onderzoek (ATO-DLO) | Process for encapsulating active agents obtaining a gel |
| JP4395016B2 (ja) | 2004-06-29 | 2010-01-06 | 日清オイリオグループ株式会社 | ゲル状吸水用組成物 |
| JP2012034777A (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Takasago Internatl Corp | 水性ゲル薬剤揮散体組成物 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR830002802B1 (ko) * | 1978-12-04 | 1983-12-16 | 제임스 에프 · 너우톤 | 박테리아 발효에 의한 다당류 s-60의 제조방법 |
| JPS581457A (ja) * | 1981-05-26 | 1983-01-06 | 小林香料株式会社 | 透明ゲル状の消臭芳香剤 |
| JPS5925753A (ja) * | 1982-08-02 | 1984-02-09 | 小川香料株式会社 | 透明なゲル芳香剤の製法 |
| JPS5988051A (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-21 | メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド | 食品ゲル系におけるｓ−６０ |
| US4503084A (en) * | 1983-05-31 | 1985-03-05 | Merck & Co., Inc. | Non-heated gellan gum gels |
| JPS60135058A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-18 | 曽田香料株式会社 | 透明な芳香ゲル組成物 |
| JPS6241661A (ja) * | 1985-08-15 | 1987-02-23 | 小川香料株式会社 | 透明なヒドロゲル芳香剤 |
| JPS62114905A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-26 | San Ei Chem Ind Ltd | 香粧品 |
| JPS63267361A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-04 | San Ei Chem Ind Ltd | 賦香等性ゲル状物 |
-
1987
- 1987-09-14 JP JP62230746A patent/JP2562913B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6474239A (en) | 1989-03-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0152982B1 (en) | Process for the preparation of air-freshener gels | |
| US4755377A (en) | Foamed air freshener composition | |
| US5519059A (en) | Antifungal formulation | |
| EP1767575B1 (en) | Gel-form water-absorbing material | |
| EP0105539B1 (en) | A process for the preparation of air-refreshing gels as well as the obtained gels | |
| CN103393548A (zh) | 吸汗化妆制品及其制备方法 | |
| JP3447935B2 (ja) | 巨大液晶により安定化されたレチノイドを含有する親水型化粧料組成物 | |
| JP2006008920A5 (ja) | ||
| JP2562913B2 (ja) | 透明ゲル状組成物 | |
| US20050274817A1 (en) | Perfume gel composition | |
| JP2556332B2 (ja) | 透明ゲル状組成物 | |
| JPH1171572A (ja) | 揮発性物質の徐放出性ゲル状組成物 | |
| JP2009242356A (ja) | 洗浄料 | |
| JPS63260956A (ja) | 芳香剤用ゲル状基剤 | |
| JP2562913C (ja) | ||
| JP2769707B2 (ja) | 透明水性ゲル状芳香剤組成物 | |
| JPH0725735A (ja) | 含嗽剤 | |
| JPH10226749A (ja) | 水性ゲル状組成物 | |
| JP4717241B2 (ja) | 水性ゲル組成物 | |
| JP3698473B2 (ja) | 経時安定性のよい透明な芳香ゲル組成物 | |
| JPH07112018A (ja) | イソチオシアン酸アリル包含剤 | |
| JPS61252247A (ja) | 透明なゲル組成物 | |
| JP2001279119A (ja) | ゲル状芳香剤組成物 | |
| JP2006182817A (ja) | 薬剤徐溶性樹脂組成物及び該樹脂組成物を含む液体組成物 | |
| JPH06128148A (ja) | 皮膚外用剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |