JP2009242356A - 洗浄料 - Google Patents

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Abstract


【課題】安定性に優れたクレンジングフォーム
【解決手段】高級脂肪酸を10〜60質量%と当該高級脂肪酸の一部、好ましくは当量として高級脂肪酸の20〜80%のアルカリ、洗浄剤の0.001〜5質量%に相当する量のシロキクラゲ抽出物、任意成分として洗浄剤の1〜30質量%に相当する量の多価アルコール、任意成分としての洗浄剤の0.01〜2質量%に相当する量の油分及び残量の水とから、常法に従いクレンジングフォームを製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は洗浄料、より具体的には高級脂肪酸を主体としたいわゆるクレンジングフォームに関する。
クレンジングフォームは、その一部がアルカリで中和された高級脂肪酸と水を必須の成分とし、必要に応じて保湿性を補う目的で多価アルコールが配合されたり、ホホバ油や流動パラフィンなどの油分が配合された製剤である。
クレンジングフォームは、安定性に劣り、例えば、夏の車中など40℃程度の高温下において放置すると、液状物がクレンジングフォームより滲出したり、さらに温度が高い環境下に放置されると水分が分離して、商品価値が低下していた。このため、35℃、望ましくは30℃以下の環境下での保存が余儀なくされていた。
クレンジングフォームの安定性を改良するため、例えば特開昭60−92399号公報(特許文献1)には、水溶性高分子及び/又は水膨潤性粘土鉱物を配合することが開示されている。
また、特開2002−226359号公報(特許文献2)には、ステアリン酸とミリスチン酸の所定量とこれらの脂肪酸を中和する所定量のアルカリと、グリセリン及び/又はポリグリセリンを20〜50重量%配合したクレンジングフォームが開示されている。
特開昭60−92399号公報 特開2002−226359号公報
しかしながら、例えばポリグリセリン等の多価アルコールを20%以上用いた場合には、泡立ちが低下し、洗浄効果が落ちることがあった。そこで、洗浄力を維持するために、これらの多価アルコールの配合量を20%未満にする場合があるが、この場合には特許文献1で開示されたような水溶性高分子では十分な安定性を担保できないことがあった。
本発明は上記の背景技術に鑑みてなされたものであって、さらに安定性に優れたクレンジングフォーム、特に多価アルコールの配合量が少なくて泡立ちのよいクレンジングフォームを提供することを目的とする。
本発明の洗浄料は、一部がアルカリで中和された高級脂肪酸を主成分とする洗浄料であって、シロキクラゲの抽出物を含有することを特徴としている。
本発明によると高温下における安定性が改善された洗浄料が提供され、クレンジングフォームの保存条件が緩和される。
本発明の洗浄料は、一部がアルカリで中和された高級脂肪酸を主成分とする洗浄料であって、シロキクラゲの抽出物をいわゆる安定化剤として含むものである。
本発明で用いられる高級脂肪酸は、炭素数が8〜22の脂肪酸であって、直鎖脂肪酸、分岐脂肪酸のいずれであってもよく、また、飽和、不飽和のいずれの高級脂肪酸であってもよい。具体的には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸などが例示される。本発明では、これらの高級脂肪酸の1種又は2種以上が用いられる。
本発明において用いられる高級脂肪酸の量は少なくとも洗浄料組成中20質量%以上である。20質量%以下であれば泡立たず、洗浄料としての効果を発揮しない。また、好ましくは30質量%以上の高濃度に配合されたクレンジングフォームとするのがよい。配合量の上限は特に限定されるものではないが、通例、組成中60質量%以下である。
脂肪酸を中和するアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機アルカリ、N−アシルアミン等の有機アルカリが例示されるが、安定性の観点から水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの無機アルカリが好ましく用いられる。
高級脂肪酸はこれらのアルカリによってその一部が中和される。中和量としては、当量として高級脂肪酸の20〜80%、好ましくは30〜60%である。20%未満であれば、石けんとしての機能が発揮されず、80%を超えて中和されると固形石けんのように洗浄料が堅くなってしまい、適切な泡状の石けんが得られない場合がある。
また、洗浄料の製造過程において、脂肪酸とアルカリを混合して脂肪酸を中和するのが一般的であるが、高級脂肪酸とアルカリによる中和に替えて、その一部を予めアルカリで中和した高級脂肪酸塩を用いてもよい。この高級脂肪酸塩としては、前記各脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩が例示される。また、天然物由来であるヤシ油脂肪酸塩など混合高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩も用いられうる。
本発明においては、必要に応じて常温で液状の油分が配合される。用いられうる油分として、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、トリオクタン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等のトリグリセライド類、オリブ油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油等の植物油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルポリシロキサン等のシリコーン類、オクチルドデカノール等の高級アルコール等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が使用される。これらの油分の配合量は、洗浄料中に0.01〜2質量%、好ましくは0.05〜1質量%である。
また、必要に応じて保湿剤が配合される。用いられる保湿剤としては、グリセリンやポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコール類やソルビトールやマルチトールなどの糖アルコール類が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。これらの保湿剤の配合量は、洗浄料中に1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%である。
さらに本発明の洗浄料には、安定剤として必須の成分であるシロキクラゲの抽出物が配合される。本発明において用いられるシロキクラゲは、シロキクラゲ科に属するキノコの総称をいい、本発明ではシロキクラゲ科シロキクラゲ(学名:Tremella fuciformis B.)に限らず、ハナビラニカワタケ(Tremella foliacea Fr.)、及びコガネニカワタケ(Tremella mesenterica Retz.Fr.)などが用いられる。シロキクラゲは、その子実体だけでなく菌糸体も利用できる。
抽出溶媒としては、水、メタノールやエタノールなど炭素数1〜4の低級アルコール、1,3−ブチレングリコールやプロピレングリコール等の多価アルコール、ヘキサンやペンタン等の炭化水素、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類、エチルエーテルやプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のケトン類、アセトニトリル等が例示される。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、好ましくは、水又は水と任意の割合で混合可能な溶媒、例えば、エタノールや1,3−ブチレングリコールとの混液を用いるのがよい。
抽出法は特に限定されるものではなく、例えば抽出溶媒と菌体を混合して加温抽出した後、菌体を除去する方法が例示される。得られた抽出物はそのまま用いられるか、適宜濃縮したものや噴霧乾燥や凍結乾燥などによって粉末状に乾燥したものを用いることもできる。また、必要に応じて、活性炭による脱色や液液抽出などによる夾雑物の除去などを行っても差し支えない。例えば、精製により得られたシロキクラゲの多糖類が例示される。この多糖類として、市販のシロキクラゲ多糖体(例えば商品名「Blancveil-TP」日本精化株式会社製)を用いてもよい。
得られたシロキクラゲ抽出物は、洗浄料中に好ましくは0.01質量%以上1.0質量%以下、望ましくは0.05質量%以上0.5質量%以下の配合量で用いられる。その使用量は多ければ安定性が増すが、配合量に見合う効果が得られないことがあり、処方によっては洗浄料が固くなり、使用感が低下する場合がある。
本発明の洗浄料は常法により製造される。その一例を示すと、必須成分であるアルカリ、水、シロキクラゲ抽出物や任意成分である多価アルコール等を加熱し溶解した水相に、加熱して溶解した必須成分で脂肪酸や任意成分である油分を加温下で添加し、脂肪酸を中和する。また、必要に応じて、本発明の目的を害しない範囲で、界面活性剤、香料、着色料、防腐剤などを任意成分としてさらに加えてもよい。
本発明においては、上記の成分の他に塩化カリウムを任意的に加えることができる。これにより、高温環境下でも柔らかくなりすぎることなく、また低温環境下でもかたくなり過ぎることがない、使用性に優れた製剤となりさらに望ましい状態の化粧料となる。その配合量は好ましくは0.1〜0.5質量%である。0.1質量%未満では塩化カリウムを配合した効果が見られない場合があり、0.5質量%を超えて塩化カリウムを配合した場合には塩析効果が付与され、脂肪酸が分離する虞があるからである。
次に実施例を挙げながら、本発明についてさらに説明する。
表1及び表2に示す成分表に基づき、各種のクレンジングフォームを作製した。その作製方法は以下のとおりである。精製水の一部と成分1〜16までを加熱攪拌して溶解し、油相として75℃に保つ。成分17〜20と残りの精製水を溶解し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加え、均一となるまで混合攪拌し、攪拌しながら35℃まで冷却する。その後、ラミネートチューブに充填し、各種洗浄料を得た。なお、表中のアルカシーランは、アルカリゲネス レータス菌が産生する多糖類(Alcaligenes Polysaccharides)であって、商品名「アルカシーラン」(伯東(株)製)として市販されているもの、また、表中のシロキクラゲ抽出物は、商品名「Blancveil-TP」(日本精化株式会社製)として市販されているものである。
次に、このクレンジングフォームをラミネートチューブに充填した後、各温度環境下での使用性を評価するために、それぞれ5℃、25℃、40℃の各温度環境下に半日放置し、その後、製剤の状態について評価を行った。また、高温下での安定性を評価するため、その後、製剤の状態について評価を行った。また、38℃及び50℃の温度下に60日保存し、その安定性を調べた。その結果を表1及び表2に示す。なお、評価基準は次の通りである。
〈評価基準〉
(製剤の状態)
◎:チューブから出しやすく、分離も認められなかった
○:やや固いかやや柔らかいが、チューブから問題なく出せる
×:固すぎてチューブから出せないか、柔らかすぎてチューブから流れてしまう
××:分離してクリーム状の剤型を保持できない
(安定性)
○:分離が見られず安定であった
×:分離が見られ不安定であった
Figure 2009242356
Figure 2009242356
表1、表2に示すようにシロキクラゲの抽出物を用いることにより安定性が増すことが確認された。また、塩化カリウムを添加すれば、5℃程度の低温や40℃程度の高温環境下でも良好な製品として使用できることが確認された。一方、多価アルコールが20%未満のように、ヒドロキシエチルセルロースやカルボキシビニルポリマーのような水溶性ポリマーを安定剤とした場合には不安定である配合であっても、シロキクラゲ抽出物を用いることによって、クレンジングフォームの安定性を高められることが確認された。なお、比較例11については、シロキクラゲ抽出物の配合量が0.6%の場合、良好な高温安定性が得られるが製剤の状態が固くなり、塩化カリウムの配合では製剤の状態が改良されなかったものである。
また、シロキクラゲ抽出物を配合しない場合であって、塩化カリウムの代替として塩化ナトリウムや海塩(塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化マグネシウムなどの混合物)を用いた場合では、良好な安定性を得られなかったのはもちろんのこと、高温や低温における製品の状態もよくなかった。

Claims (4)

  1. 高級脂肪酸の一部がアルカリで中和された洗浄料であって、シロキクラゲの抽出物が配合された洗浄料。
  2. さらに塩化カリウムが配合された請求項1に記載の洗浄料。
  3. 塩化カリウムが洗浄料中に0.1質量%以上0.5質量%以下で配合された請求項2に記載の洗浄料。
  4. 多価アルコールが20%未満で配合された請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄料。
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