JP2562029B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2562029B2
JP2562029B2 JP62132253A JP13225387A JP2562029B2 JP 2562029 B2 JP2562029 B2 JP 2562029B2 JP 62132253 A JP62132253 A JP 62132253A JP 13225387 A JP13225387 A JP 13225387A JP 2562029 B2 JP2562029 B2 JP 2562029B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は弾球遊技機に関し、特に、遊技者にとって
有利になる第1の状態と遊技者にとって不利になる第2
の状態に変化自在な可変入賞球装置を備え、この可変入
賞球装置の第2の状態における時間を変化させるような
弾球遊技機に関する。
[従来の技術] 弾球遊技機に設けられている可変入賞球装置には、取
付基板の前面左右に1対の可動片を回動自在に軸着した
ものとして、特開昭58−190462号公報に開示されたもの
が知られている。この可変入賞球装置の可動片はたとえ
ばソレノイドによって駆動され、開かれた状態では、打
玉を受入れやすい第1の状態となり、入賞空間内に遊技
玉が入りやすくなり、遊技者にとって有利になる。他
方、ソレノイドによる駆動が停止されて、可動片がほぼ
垂直方向に直立して閉じられた状態では、遊技者にとっ
て打玉を受入れられないもしくは打玉を受入れ難い第2
の状態となり、遊技玉が入賞空間へ入ることができなく
なって、遊技者にとって不利になる。また、この可変入
賞球装置の可動片は可変入賞球装置内の所定の入賞口に
打玉が入賞すると、所定回数、たとえば18回開閉する。
[発明が解決しようとする課題] 上述のごとく構成された従来の可変入賞球装置は、可
動片が18回開閉するとき、開成する時間と閉成する時間
とが常に一定であったため、動作が単調となり、遊技者
に飽きられやすいという欠点を有していた。
さらに、上述した従来のものの場合には、可変入賞球
装置の可動片の開成時間と閉成時間とが常に一定であっ
たために、一定の周期で可変入賞球装置が開成状態とな
り、打球操作技術に優れた熟練者等がその周期に合わせ
て打球操作することにより多くの打玉を可変入賞球装置
内に入賞させることが可能となり、入賞に伴う遊技価値
の付与量が熟練者等に集中してしまうという欠点も生じ
やすかった。
すなわち、従来の弾球遊技機においては、第1の状態
の時間と第2の状態の時間とが一定であったため、動作
が単調となるばかりでなく、打球操作技術に優れた熟練
者等に遊技サービスが集中してしまい初心者をも含めて
広く遊技サービスを均一に提供できにくいという欠点も
あった。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、
その目的は、可変入賞球装置を通して変化に富んだ面白
味のある遊技を提供するとともに、初心者をも含めて広
く均一に遊技サービスが提供しやすい弾球遊技機を提供
することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、入賞領域を形成した遊技盤を含む弾球遊技
機であって、 前記遊技盤上に配設され、遊技者にとって有利になる
第1の状態と遊技者にとって不利になる第2の状態とに
変化可能な可変入賞球装置と、 遊技状態が予め定める特定遊技状態になったことを検
出する特定遊技状態検出手段と、 該特定遊技状態検出手段の検出出力に基づいて、前記
可変入賞球装置を、所定の制御終了条件が成立するまで
第1の状態と第2の状態とを繰返すように制御する制御
手段とを備え、 該制御手段は、前記可変入賞球装置の第2の状態の時
間が長さの異なる複数の時間となるように制御すること
を特徴とする。
[作用] 本発明によれば、遊技者にとって有利になる第1の状
態と遊技者にとって不利になる第2の状態とに変化可能
な可変入賞球装置が遊技盤上に配設されている。そして
特定遊技状態検出手段により遊技状態が予め定める特定
遊技状態になったことが検出され、その検出出力に基づ
いて、前記可変入賞球装置が、所定の制御終了条件が成
立するまで第1の状態と第2の状態とを繰返すように制
御される。そして、前記可変入賞球装置の第2の状態の
時間が長さの異なる複数の時間となるように制御され
る。
[発明の実施例] 第1図はこの発明の一実施例であるパチンコ遊技機10
を示す全体正面図である。
遊技盤12のほぼ中央部には可変入賞球装置14が設けら
れているとともにその左右両側に通常の入賞口21a,21b
が設けられ、さらに、下方には、可変入賞球装置14の始
動用入賞口16a,16b,18が配設されている。また、遊技盤
12の上部には枠ランプ22が設けられ、両側にはサイドラ
ンプ20が設けられている。また、第1図において、24
は、不正行為発生時の警報音発生や大当り時の効果音の
発生などを行なうためのスピーカである。
第2図はパチンコ遊技機10の一部内部構造を示す全体
背面図である。
第2図において、可変入賞球装置始動用の入賞口16a,
16b,18に入賞したパチンコ玉は、始動入賞玉検出スイッ
チ1(26a,26b)または始動入賞玉検出スイッチ2(2
8)により検出され、その検出出力に基づいて後述の第
4図,第6図および第7図に示すソレノイド78a,78bの
作動により、開閉翼片52a,52bが開閉するように構成さ
れている。つまり、始動入賞玉検出スイッチ1(26
a),(26b)により検出出力が導出された場合は、開閉
翼片52a,52bが1回開閉し、始動入賞玉検出スイッチ2
(28)からの検出出力が導出された場合は、開閉翼片52
a,52bが2回開閉するように制御される。
次に、その開閉翼片52a,52bの1回または2回の開閉
中に、パチンコ玉が可変入賞球装置14内に進入した場合
は、通常入賞口160a,160bあるいは特定入賞領域の一例
であるVポケット158(第3図ないし第7図参照)のい
ずれかに入賞し、Vポケット158に入賞した場合は、特
定入賞玉検出手段としてのV入賞玉検出スイッチ30によ
って検出される。この検出出力は、後述するマイクロコ
ンピュータ1に入力されて遊技制御に用いられる。次
に、Vポケット158あるいは通常入賞口160a,160bに入賞
したパチンコ玉は、すべて10カウント検出スイッチ32に
より検出される。この検出出力も後述するように遊技制
御に用いられる。なお、可変入賞球装置14の背面には、
入賞玉集合カバー29が取付けられていて、この入賞玉集
合カバー29には各検出スイッチやランプ等とコントロー
ル基板とを中継するための中継基板34が取付けられてい
る。
第3図はこの発明の一実施例に含まれる可変入賞球装
置の正面図であり、第4図は同じく左側面断面図であっ
て、共に振分部材138が正面を向いている状態を示す。
第5図は同じく可変入賞球装置の正面図であり、第6図
は同じく左側面断面図であって、共に振分部材138が斜
め前方を向いている状態を示す。第7図は可変入賞球装
置の分解斜視図である。
次に、第3図ないし第7図を参照して、この発明に含
まれる可変入賞球装置14の構成について説明する。取付
基板36は遊技盤12に取付けられ、遊技盤12と一定の間隔
を隔ててガラス板13a,bが設けられている。取付基板36
は、その中央部がくり抜かれて所定の開口部が形成され
ているとともに、その上部前面側には上部前面飾り板38
がねじ止めされる。この上部前面飾り板38には、大当り
の継続回数を表示するディジタル表示器42aと開閉翼片5
2a,52bの開閉回数を表示するためのディジタル表示器42
b,42cを収納するためのディジタル表示器収納ケース40
が取付けられる。
取付基板36の左右両側の開口部には透明カバー板44a,
44bが取付けられ、この透明カバー板44a,44bには軸挿通
孔46a,46bが形成されている。また、透明カバー板44a,4
4bには、軸挿通孔46a,46bに連通するように背面側に延
びる軸受筒48a,48bが一体的に形成されている。軸挿通
孔46a,46b,軸受筒48a,48bは後述の回動軸56a,56bを軸支
するものである。さらに、透明カバー板44a,44bの前面
側には、ストッパ片50a,50bが一体的に形成される。こ
のストッパ片50a,50bは開閉翼片52a,52bの閉成位置を規
制するとともに、入賞玉受枠の一部を構成している。
開閉翼片52a,52bは取付基板36の前面左右1対に回動
可能に軸着され、開かれた状態では遊技者にとって有利
な打玉を受入れやすい第1の状態となって、入賞空間内
に遊技玉が入りやすくするものである。また。開閉翼片
52a,52bが垂直方向に直立して閉じられた状態では、遊
技者にとって不利な打玉を受入れないもしくは打玉を受
入れ難い第2の状態にして、遊技玉が入賞空間へ入るこ
とができなくするものである。
より具体的に説明すると、開閉翼片52a,52bには、カ
ラー54a,54bを介して回動軸56a,56bの一端が挿入され、
開閉翼片52a,52bの前面からねじ止めされ、開閉翼片52
a,52bが回動軸56a,56bから容易に抜けないようにされて
いる。また、開閉翼片52a,52bには、回動軸56a,56bをね
じ止めするねじの頭部が見えないように、ビス被覆部材
59a,59bがシールされる。回動軸56a,56bの他端は、透明
カバー板44a,44bに形成された軸挿通孔46a,46bと軸受筒
48a,48bに挿入される。軸受筒48a,48bの他方側からもカ
ラー58a,58bが挿入される。なお、カラー54a,54b,58a,5
8bとしては、自己潤滑性のある材料、たとえばジュラコ
ン(商品名)などが用いられる。
回動軸56a,56bの他端はリンク部材74a,74bに回動可能
に取付けられる。このリンク部材74a,74bは全体がL字
形状に形成され、その先端は作動部材76a,76bに形成さ
れた係合孔に挿入される。作動部材76a,76bは第1の電
気的駆動源の一例としてのソレノイド78a,78bの直線運
動により、リンク部材74a,74bを回動させて、回動軸56
a,56bを介して開閉翼片52a,52bを回動させるものであ
る。ソレノイド78a,78bはソレノイド取付板80にねじ止
めされている。なお、第1の電気的駆動源として、ソレ
ノイドに代えてモータを用いるようにしてもよい。
透明カバー板44a,44bは有色透明なカバー部材60a,60b
によって覆われており、その内部には装飾用の発光ダイ
オードが取付けられたLED基板64a,64bと装飾部材62a,62
bが一体的にねじ止めされている。
取付基板36の下部には入賞玉受枠66が形成されてい
て、この入賞玉受枠66は***壁68によって仕切られ、前
方に特定入賞口形成部材70が設けられている。この特定
入賞口形成部材70の中央部にはVポケット158が形成さ
れ、その両側に通常入賞口160a,160bが形成される。そ
して、入賞玉受枠66の前方には、下部前面飾り板72が取
付けられている。
前述のソレノイド78a,78bが取付けられたソレノイド
取付板80は裏部品取付ベース82にねじ止めされる。この
裏部品取付ベース82には、第2の電気的駆動源としての
モータ84と中継基板88,90がねじ止めされる。中継基板8
8にはランプが取付けられていて、ランプ基板として兼
用される。この中継基板88は中継基板90および後述の後
壁形成部材124に取付けられた中継基板92とともに、可
変入賞球装置14に設けられたソレノイド78a,78bおよび
モータ84やランプなどと前述の第2図に示した入賞玉集
合カバー29に設けられている中継基板34とを中継するも
のである。
モータ84は後述の振分部材138を駆動するためのもの
であって、その出力軸86は振分部材駆動用ギヤ98の一方
面に形成された出力軸係合部102に係合している。振分
部材駆動用ギヤ98の他方面には係合ピン104が形成され
ている。この係合ピン104は振分部材138に形成された係
合壁140に係合する。振分部材駆動用ギヤ98に噛合する
ように揺動部材駆動用ギヤ106が設けられ、この揺動部
材駆動用ギヤ106は回転軸108によって軸支される。揺動
部材駆動用ギヤ106には、その一方面に偏心カム110が設
けられ、他方面にカム部材112が設けられている。カム
部材112には、1対の切欠溝114が形成されている。そし
て、カム部材112には、回転位置検出スイッチ116のアク
チュエータ118の一端が当接する。この回転位置検出ス
イッチ116は振分部材138が中央を向いたときに、アクチ
ュエータ118の一端が切欠溝114に嵌まり込むことによっ
て、OFFになるものである。
前述の揺動部材駆動用ギヤ106に形成された偏心カム1
10の外周に摺接するように突片122が形成された揺動板1
20が設けられる。この揺動板120は揺動部材駆動用ギヤ1
06が回転し、突片122が偏心カム110の外周に摺接するこ
とによって、上下運動する。揺動板120の前方には後壁
形成部材124が設けられ、この後壁形成部材124は裏部品
取付ベース82にねじ止めされる。この後壁形成部材124
は入賞空間の後壁を形成するものであって、透明な部材
によって形成される。また、後壁形成部材124には、後
述の揺動部材125に形成された突片128が挿通し得る突片
挿通孔146と、振分部材138の係合壁140が挿通し得る係
合壁挿通孔148が形成されている。さらに、後壁形成部
材124の前面側には、10個の入賞個数表示用LEDが取付け
られたLED基板150がねじ止めされる。
振分部材138は前方に突出した1対の玉誘導壁139と後
方に突出した係合壁140とを含み、その中央部にピン142
の上端が挿入される。このピン142の下端は後壁形成部
材124に形成された係合壁挿通孔148の下部に設けられて
いるピン支持部143によって回動可能に軸支される。
揺動部材125は振分部材138を支持するピン142の上端
が挿入されるピン収容部材144を含む。このピン収容部
材144には、突片128の形成されたベース126に水平方向
に挿入されたピン130の左右端を軸支する。突片128は前
述の偏心カム110の外周に摺接するものである。ベース1
29の前方には、ランプ134が挿入された揺動部材132が設
けられている。この揺動部材132はベース126の背面側に
設けられ、ランプ134の配線を収納するためのランプ配
線収容板136とともにベース126にねじ止めされる。
前述の取付基板36に取付けられた透明カバー板44a,44
bのほぼ中央部には、入賞空間を仕切りかつパチンコ玉
が転動するための上部玉転動板152が水平状態に配置さ
れる。この上部玉転動板152の後側には、入賞空間の上
部と下部とを連通するための連通部154が形成されてい
る。さらに、取付基板36の下部には、下部玉転動板156
が取付けられている。この下部玉転動板156は、その前
方が下方に向くように傾斜して形成されていて、振分部
材138によって振分けられたパチンコ玉がこの下部玉転
動板156上を転動し、Vポケット158または通常入賞口16
0a,160bのいずれかに入賞する。
次に、上述のごとく構成された可変入賞球装置14の動
作について簡単に説明する。ソレノイド78a,78bが駆動
されると、このソレノイド78a,78bによる上下運動が作
動部材76a,76bを介してリンク部材74a,74bを回動させ
る。リンク部材74a,74bの回動に伴なって回動軸56a,56b
が回動し、開閉翼片52a,52bが左右に開かれる。そし
て、開閉翼片52a,52bがパチンコ玉を受けると、そのパ
チンコ玉は入賞空間内に入り、上部玉転動板152の上を
転動し、連通部154から下部空間に入り、振分部材138に
よって左右方向に振分けられる。振分けられたパチンコ
玉は下部玉転動板156の上を転動し、Vポケット158,通
常入賞口160a,160bのいずれかに入賞する。
なお、振分部材138は、モータ84の回転数を変えて動
きを変化させるようにしてもよい。この場合、モータ84
として交流モータを用いるときには周波数を変化させ、
直流モータを用いる場合には電圧を変化させればよい。
第8図はこの発明の一実施例の制御回路の全体の構成
を示すブロック図である。
第8図において、制御回路は、制御中枢としてのマイ
クロコンピュータ1を含む、マイクロコンピュータ1は
以下に述べるようなパチンコ遊技機10全体の動作を制御
する機能を有する。このために、マイクロコンピュータ
1は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるCP
U2と、CPU2の動作プログラムを格納するROM3と、必要な
データの書込および読出ができるRAM4とを含む。さら
に、CPU2と外部回路との信号の整合性をとるための入出
力インターフェイス5が設けられている。
この実施例では、ROM3は、その内容の書換え、すなわ
ち、必要が生じた場合には、その中に格納されたCPU2の
ためのプログラムを変更することができるように、プロ
グラマブルROM3が用いられている。そして、CPU2は、RO
M3内に格納されたプログラムに従って、かつ以下に述べ
る各制御信号の入力に応答して、可変入賞球装置14など
に対して制御信号を与える。
マイクロコンピュータ1には、入力信号として、次の
ような信号が与えられる。まず、始動用入賞口16a,16b,
18(第1図参照)に対応する背面側に設けられた始動入
賞玉検出スイッチ26a,26b,28のいずれかがONしたことに
応答して、始動入賞玉検出回路31から入賞信号が与えら
れる。V入賞玉検出スイッチ30の検出信号は、V入賞玉
検出回路33に与えられ、マイクロコンピュータ1にV入
賞検出信号が出力される。10カウント検出スイッチ32で
検出された検出信号は、入賞玉数計数信号として、10カ
ウント検出回路35を介してマイクロコンピュータ1に与
えられる。
さらに、割込クロック回路53からは、割込クロック信
号がマイクロコンピュータ1に与えられる。この割込ク
ロック信号によって、割込制御ルーチンの動作を実行す
ることが可能となる。さらに、暴走防止回路51,暴走リ
セット回路55,パワーオンリセット回路57およびアドレ
スデコード回路61などから、それぞれ所定の信号がマイ
クロコンピュータ1に与えられる。なお、暴走防止回路
51,暴走リセット回路55,パワーオンリセット回路57およ
びアドレスデコード回路61は、この発明の特徴となる制
御動作には特に関与していないので、これ以上の説明は
省略する。
マイクロコンピュータ1は以下の回路および装置に制
御信号を与える。まず、駆動制御回路164を介してソレ
ノイド78a,78bにソレノイド駆動信号を与え、駆動制御
回路37を介してモータ84にモータ駆動信号を与え、ラン
プ回路39を介してランプ20,22を点灯させるための制御
信号を出力する。さらに、マイクロコンピュータ1は継
続回数表示回路41に表示信号を与え、ディジタル表示器
42aに大当りの継続回数を表示させる。マイクロコンピ
ュータ1は開閉回数表示回路43に表示信号を与え、ディ
ジタル表示器42b,42cに開閉翼片52a,52bの開閉回数を表
示させる。さらに、マイクロコンピュータ1は10カウン
ト表示回路45に表示信号を与え、LED150にパチンコ玉の
入賞個数を表示させる。さらに、マイクロコンピュータ
1はサウンドジェネレータ47に制御信号を与え、スピー
カ24から効果音を報知させる。なお、上記構成の各回路
には、電源回路49から所定の直流電流が供給される。
第9図ないし第11図はこの発明の一実施例の具体的な
動作を説明するためのフローチャートである。
次に、第9図ないし第11図を参照して、第8図に示し
た制御回路の動作について説明する。第9図において、
電源が投入されると、ステップS1によりイニシャライズ
され、ステップS2によって始動入賞玉検出スイッチ2が
ONであるか否かの判断がなされる。始動入賞玉検出スイ
ッチ2がONであれば、ステップS3に進み、2回開き処理
および8進カウンタクリアさらには10カウントカウンタ
クリアの各処理がなされる。次に、ステップS4に進み、
V入賞玉検出スイッチ30がONであるか否かの判断がなさ
れ、ONでないと判断された場合にはステップS5に進み、
2回開き処理中に始動入賞玉検出スイッチ2がONになっ
たか否かの判断がなされる。始動入賞玉検出スイッチ2
がONになっていなければ、再び前述のステップS2に戻
る。もし、ステップS5において始動入賞玉検出スイッチ
2がONであると判断された場合には、ステップS6に進
み、2回開き処理クリアがなされ、再び前述のステップ
S3に戻る。
上述のステップS5とステップS6は、始動入賞玉検出ス
イッチ2からの検出出力に基づいて、2回開き処理が行
なわれている最中に、さらに始動入賞玉検出スイッチ2
からの検出出力があった場合は、現在行なっている2回
開き処理を中止し、後の始動入賞玉検出スイッチ2から
の出力に基づいて、新たに2回開き処理を行なわんとす
るものである。また、ステップS4により、V入賞玉検出
スイッチ30がONであると判断された場合には、すなわ
ち、パチンコ玉が可変入賞球装置14のVポケット158に
入賞した場合は、第10図に示す大当り処理の制御プログ
ラムを実行する。
また、前記ステップS2により、始動入賞玉検出スイッ
チ2がONでないと判断された場合は、ステップS7に進
み、始動入賞玉検出スイッチ1がONであるか否かの判断
がなされる。これにより、始動入賞玉検出スイッチ1が
ONでないと判断された場合は、再び前記ステップS2に戻
る。しかし、始動入賞玉検出スイッチ1がONであると判
断された場合には、ステップS8に進み、2回開き処理中
であるか否かの判断がなされる。2回開き処理中でない
と判断された場合には、ステップS9に進み、1回開き処
理および8進カウンタクリアさらには10カウントカウン
タクリアの各処理がなされる。
次に、ステップS10に進み、V入賞玉検出スイッチ30
がONであるか否かの判断がなされ、ONでないと判断され
た場合には、ステップS11に進み、1回開き処理中に始
動入賞玉検出スイッチ2がONになったか否かの判断がな
される。そして、始動入賞玉検出スイッチ2がONになっ
ていないと判断された場合には、ステップS13に進み、
1回開き処理中に始動入賞玉検出スイッチ1がONになっ
たか否かの判断がなされる。始動入賞玉検出スイッチ2
がONになったと判断された場合は、ステップS14に進
み、1回開き処理がクリアされて、再び前記ステップS9
に戻る。
上述のステップS13とステップS14は、始動入賞玉検出
スイッチ1の検出出力に基づいて、1回開き処理がなさ
れている最中に、再びパチンコ玉が始動入賞して始動入
賞玉検出スイッチ1からの検出出力があった場合には、
今現在行なわれている1回開き処理を中止し、新たな検
出出力に基づいて新たに1回開き処理を開始せんとする
ものである。
また、前記ステップS11により、1回開き処理中に始
動入賞玉検出スイッチ2がONになったと判断された場合
は、ステップS12に進み、1回開き処理のクリアがなさ
れ、再び前記ステップS3に戻り、以降の2回開き処理な
どの制御に移行する。
上述のステップS11とステップS12は、1回開き処理中
に始動入賞玉検出スイッチ2からの検出出力があった場
合に、現在行なわれている1回開き処理を中止し、始動
入賞玉検出スイッチ2による検出出力に基づいた2回開
き処理、すなわち遊技者にとって有利な遊技制御の方を
優先させて遊技制御せんとするものである。
また、前述のステップS8により2回開き処理中と判断
された場合には、ステップS15に進み、1回開き始動入
賞無効処理がなされ、前記ステップS4に進む。このステ
ップS8とステップS15は、2回開き処理中に1回開き処
理用の始動入賞玉検出スイッチ1からの検出出力があっ
ても、その検出出力を無視して、2回開き処理の方を続
行するものである。また、前記ステップS13により、1
回開き処理中に始動入賞玉検出スイッチ1がONになって
いないと判断された場合は、再び前記ステップS2に戻
る。
次に、前述のステップS4またはステップS10により、
V入賞玉検出スイッチ30がONになった場合に行なわれる
大当り処理のプログラムに基づく動作を第10図に基づい
て説明する。
まず、ステップS16において、1回開きおよび2回開
き処理後に2秒経過したか否かの判断がなされ、2秒経
過したと判断された場合はステップS17に進み、10カウ
ント検出スイッチ32がONであるか否かの判断がなされ
る。10カウント検出スイッチ32がONになっていなければ
ステップS18に進み、V入賞玉検出スイッチ30がONした
後、2.5秒経過したか否かの判断がなされ、未だに2.5秒
経過していないと判断された場合は、再びステップS17
に戻るループが形成されている。このループを2.5秒間
巡回させることにより、ステップS17の判断を繰返し行
ない、その間に10カウント検出スイッチ32がONになった
と判断された場合は、ステップS19に進んで、V入賞無
効処理がなされ、前述の第9図におけるステップS2に戻
る。
上述のステップS16とステップS17とステップS19は1
回開きおよび2回開き処理が終了した後、V入賞玉検出
スイッチ30によりパチンコ玉が検出されるに至るまで2
秒もかからないということを前提としているものであ
り、1回開きおよび2回開き処理の終了間際に入賞した
パチンコ玉に対して、2秒間の猶予期間を設け、そのパ
チンコ玉によるV入賞を検出し、遊技者に有利になるよ
うに制御せんとするものである。そして、1回開きおよ
び2回開き処理終了後に、V入賞があるまでに2秒以上
経過している場合に、ステップS19によりV入賞無効処
理を行なう。
また、前述のループの巡回途中で、ステップS18によ
り、V入賞玉検出スイッチ30がONした後、2.5秒経過し
ていると判断された場合は、第11図(b)に示す不正行
為発生時の処理に進む。
これは、V入賞玉検出スイッチ30により検出されたパ
チンコ玉が、下方に落下して、10カウント検出スイッチ
32により検出されるに至るまで2.5秒もかからないとい
うことを前提としているものである。すなわち、2.5秒
以上もかかるということは、10カウント検出スイッチ32
が引き抜かれるなどの不正行為が発生していると考えら
れるため、その不正行為に対処せんとするためのもので
ある。
次に、前記ステップS16により、1回開きおよび2回
開き処理終了後2秒経過していないと判断された場合は
ステップS20に進み、10カウント検出スイッチ32がONに
なったか否かの判断がなされる。10カウント検出スイッ
チ32がONになっていないと判断された場合は、ステップ
S21に進み、V入賞玉検出スイッチ30がONした後、2.5秒
経過したか否かの判断がなされる。未だに2.5秒が経過
していないと判断された場合は、再び前記ステップS20
に戻るループが形成されている。このループを2.5秒間
巡回させることにより、前記ステップS21の判断を繰返
し行ない、最後まで10カウント検出スイッチ32がONにな
らなかった場合は、前述の説明と同様にして、10カウン
ト検出スイッチ32が引き抜かれているなどの不正行為が
発生していると考えられるため、第11図(b)に示す不
正行為発生時の処理に移行する。
次に、ステップS20により、10カウント検出スイッチ3
2がONであると判断された場合は、ステップS22に進み、
1回開きおよび2回開き処理のクリア,始動入賞玉検出
回路31の不能動化,18回開閉処理のクリア,8進カウンタ
を1インクリメントするための各処理がなされる。これ
は以降の大当り処理を行なうための準備の処理である。
この準備処理を行なった後に、ステップS23におい
て、たとえば2秒の駆動制御準備期間経過処理を行な
う。この駆動制御準備期間は、特定遊技状態になったこ
とを、この間に遊技者に効果音や光などによって知ら
せ、遊技者の期待感を向上させるばかりでなく、大当り
中に発生する多量の入賞球に対応するため、この間に景
品玉払出処理を進行させ、玉詰まりなどを未然に防止で
きるために設定されている。また、振分部材138を、大
当り中の開閉翼片52a,52bの開閉動作と所定のタイミン
グで作動させるようにするために、駆動制御準備期間の
間に振分部材138のタイミングを調整することもでき
る。駆動制御準備期間を経過した後、ステップS24に進
み、10カウントカウンタをクリアし、ステップS25に進
み、可変入賞球装置14を最大18回開閉させるための大当
り処理の制御がなされる。
上述の大当り処理の制御の最中において、次に述べる
種々の判断が行なわれる。まず、ステップS26におい
て、V入賞玉検出スイッチ30がONになったか否かの判断
がなされ、ONになっていないと判断された場合は、ステ
ップS27に進む。ステップS27において、10カウントカウ
ンタの値が「5」であるか否かの判断がなされ、「5」
でないとき、すなわち、未だに可変入賞球装置14内への
パチンコ玉の入賞が5個未満の場合は、ステプS28に進
み、10カウントカウンタの値が「10」であるか否かの判
断がなされる。「10」でないことが判断されると、ステ
ップS29に進み、可変入賞球装置14が18回開閉したか否
かの判断がなされ、未だに18回開閉していないと判断さ
れた場合は、再び前記ステップS26に戻るループが形成
されている。
上述のループの巡回途中において、ステップS27にお
いて、10カウントカウンタの値が「5」になったことが
判断されると、ステップS36に進み、開閉翼片52a,52bが
7回開閉したか否かが判断される。開閉翼片52a,52bが
7回開閉したことが判断されると、前記ステップS28に
進み、7回開閉していなければ、ステップS37におい
て、タイミング調整処理が済んだか否かが判断される。
タイミング調整処理が済んでいればステップS28に進
み、タイミング調整処理が済んでいなければ、ステップ
S38に進み、タイミング調整処理を行なう。このタイミ
ング調整が特許請求の範囲第5項に対応する実施例の特
徴である。なお、このタイミング調整処理の具体的な動
作については、後述の第12図および第13図のタイミング
図に基づいて後述する。ステップS38においてタイミン
グ調整処理が終了すると、ステップS28に進む。
前述のループの巡回途中において、ステップS29によ
り、可変入賞球装置14が18回開閉したと判断された場合
は、ステップS30に進み、10カウントカウンタの値が
「0」であるか否かの判断がなされる。「0」でないと
判断された場合は、第11図(a)に示す残り玉の処理が
なされ、一部の例外を除いて大当り処理が終了する。ま
た、前記ステップS28により、10カウントカウンタの値
が「10」であると判断された場合も、第11図(a)に示
す遅れ玉の処理がなされ、一部の例外を除いて大当り処
理が終了する。このステップS28により、可変入賞球装
置14は最大18回開閉するが、ステップS28により、開閉
処理中に入賞したパチンコ玉の個数が10個となった場合
は、開閉回数が18回に満たない場合でも、大当り処理が
終了するように制御される。
また、ステップS30により、10カウントカウンタの値
が「0」であると判断され、さらに前記ステップS31に
より、大当り終了後に、2秒経過したと判断された場合
は、前述の説明と同様にして、10カウント検出スイッチ
32が引き抜かれているなどの不正行為が発生していると
考えられるため、第11図(b)に示す不正行為発生時の
処理に移行する。
前記ステップS26により、V入賞玉検出スイッチ30がO
Nであると判断された場合、すなわち、大当り処理中に
パチンコ玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞した場
合は、ステップS32に進み、10カウント検出スイッチ32
がONになったか否かの判断がなされる。10カウント検出
スイッチ32がONになっていないと判断された場合は、ス
テップS33に進み、V入賞玉検出スイッチ30がONした
後、2.5秒経過したか否かの判断がなされる。未だに2.5
秒経過していないと判断された場合は、再び前記ステッ
プS32に戻るループが形成されている。このループを2.5
秒間巡回させることにより、ステップS32の判断を繰返
し行ない、最後まで10カウント検出スイッチ32がONにな
らなかった場合は、前述の説明と同様にして、10カウン
ト検出スイッチ32が引き抜かれているなどの不正行為が
発生しているものと考えられるため、第11図(b)に示
す不正行為発生時の処理に移行する。
また、前記ループの巡回途中において、ステップS32
により、10カウント検出スイッチ32がONになったと判断
された場合は、ステップS34に進み、8進カウンタのカ
ウント値が「8」であるか否かの判断がなされる。8進
カウンタのカウント値が未だに「8」になっていないと
判断された場合は、前記ステップS22に戻り、現在行な
われている大当り処理が更新されて新たな大当り処理が
開始される。そして、ステップS34により、8進カウン
タのカウント値が「8」であると判断された場合は、ス
テップS35に進み、V入賞無効処理がなされる。V入賞
無効処理がなされた後、ステップS27に進み、これ以上
の大当り処理の制御が行なわれないように構成されてい
る。
これは、大当り処理が更新されて、継続される上限回
数が8回と定められているためであり、ステップS34に
より、8進カウンタのカウント値が「8」であると判断
された場合には、ステップS35のV入賞無効処理に移行
するように制御される。
次に、前記ステップS30により10カウントカウンタの
値が「0」でないと判断された場合、またはステップS2
8において、10カウントカウンタの値が「10」であると
判断された場合に行なわれる遅れ玉の処理の動作を、第
11図(a)に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS39により、始動入賞玉検出回路31を
能動化し、ステップS40において、始動入賞玉検出スイ
ッチ2がONになったか否かの判断がなされ、ONでないと
判断された場合は、ステップS41において始動入賞玉検
出スイッチ1がONになったか否かの判断がなされる。始
動入賞玉検出スイッチ1がONになっていないと判断され
た場合は、ステップS42において、V入賞玉検出スイッ
チ30がONになったか否かの判断がなされ、ONになってい
ないと判断された場合は、ステップS43に進み、大当り
終了後に2秒経過したか否かの判断がなされる。そし
て、2秒経過したと判断された場合は、ステップS44に
進み、8進カウンタクリアおよび10カウントカウンタク
リアの各処理がなされ、第9図のステップS2に再び戻
り、大当りのための制御が完全に終了する。
前記ステップS43により、大当り終了後に2秒経過し
ていないと判断された場合は、再び前記ステップS40に
戻るループが形成されており、2秒間このループを巡回
させることにより、前記ステップS40ないしステップS42
の各判断が繰返しなされる。そして、前記ステップS40
により、始動入賞玉検出スイッチ2がONになったと判断
された場合は、第9図に示すステップS3に移行し、2回
開き処理などが行なわれ、また、ステップS41により、
始動入賞玉検出スイッチ1がONになったと判断された場
合は、第9図のステップS9に進み、以降の1回開き処理
の制御が行なわれる。
また、ステップS42により、V入賞玉検出スイッチ30
がONになったと判断された場合は、すなわち、大当り処
理終了間際に入賞したパチンコ玉により、V入賞があっ
た場合は、ステップS45に進み、大当り終了後2秒経過
したか否かの判断がなされる。2秒経過していると判断
された場合は、ステップS46に進む。このステップS46に
より、10カウント検出スイッチ32がONか否かの判断がな
され、未だにONでないと判断された場合は、ステップS4
7に進む。ステップS47において、V入賞玉検出スイッチ
30がONになった後、2.5秒経過したか否かの判断がなさ
れ、未だに2.5秒経過していないと判断された場合は再
び前記ステップS46に戻るループが形成されている。こ
のループの巡回により、ステップS46とステップS47の判
断を繰返し行ない、前記ステップS47により、V入賞玉
検出スイッチがONになった後2.5秒経過したと判断され
た場合は、第11図(b)に示す不正行為などの発生時の
処理プログラムに移行する。
これは、前述したように、10カウント検出スイッチ32
が引き抜かれるなどの不正行為や10カウント検出スイッ
チ32が故障しているなどの異常事態が発生していると考
えられるために、それに対処せんとするためのものであ
る。また、前記ステップS46により、10カウント検出ス
イッチ32がONになったと判断された場合は、ステップS4
8に進み、V入賞無効処理がなされた後に、ステップS44
に進む。これは、前記ステップS45により、大当り終了
後2秒経過した場合で、ステップS46により、10カウン
ト検出スイッチ32がONになったときに、V入賞を無効処
理するものであり、大当り終了間際に入賞したパチンコ
玉がV入賞玉検出スイッチ30により検出されるに至るま
でに2秒もかからないということを前提としているもの
である。そして、大当り終了後2秒間だけ猶予期間を設
け、大当り終了間際に入賞したパチンコ玉によるV入賞
をその2秒間だけ検出し、遊技者に有利になるように制
御せんとするものである。
次に、前記ステップS45により、大当り終了後2秒経
過していないと判断された場合は、ステップS49に進
み、10カウント検出スイッチ32がONになった否かの判断
がなされ、未だにONになっていないと判断された場合
は、ステップS50に進む。V入賞玉検出スイッチ30がON
になった後、2.5秒経過したか否かの判断がなされ、未
だに2.5秒経過していないと判断された場合は、再び前
記ステップS49に戻るループが形成されている。このル
ープを巡回させることにより、ステップS49とステップS
50との判断を繰返し行ない、ステップS49により、10カ
ウント検出スイッチ32がONになったと判断された場合
は、ステップS57に進む。そして、ステップS57におい
て、8進カウンタのカウント値が「8」であるか否かの
判断がなされ、未だに「8」でないと判断された場合
は、第10図のステップS22に進み、以降の大当り処理の
プログラムが実行される。
また、ステップS57により、8進カウンタのカウント
値が「8」であると判断された場合は、ステップS58に
よるV入賞無効処理がなされ、前記ステップ40に戻る。
これは、前述したように、大当り処理の継続上限回数が
8回と定められているために、それ以上の継続を行なわ
せないようにするためのものである。また、前述のルー
プの巡回途中において、ステップS50により、10カウン
ト検出スイッチ32がONになることなく、V入賞玉検出ス
イッチ30のONしてからの時間が2.5秒を経過した場合
は、前述したように、10カウント検出スイッチ32が引き
抜かれるかまたは故障しているものと考えられ、第11図
(b)に示す不正行為などの発生時の処理プログラムに
移行する。
次に、10カウント検出スイッチ32が引き抜かれるなど
の不正行為が発生している場合や、10カウント検出スイ
ッチ32が故障している場合に行なわれる処理動作を、第
11図(b)を参照して説明する。
まず、ステップS51により、大当り処理の禁止および
始動入賞玉検出回路31の不能動化の処理がなされ、さら
にステップS52により、ランプを点灯させるとともに、
スピーカ24からアラーム音を発生させる。このステップ
S51により、不正行為発生時においては、遊技者に有利
となる遊技制御を行なわないようにし、また、ステップ
S52により、不正行為または10カウント検出スイッチ32
の故障による異常が発生していることを店員に知らせ
る。
次に、この不正行為に伴なう異常原因を取除いた後
に、パチンコ遊技機10を通常の遊技状態に復帰させる手
段として、可変入賞球装置14内にパチンコ玉を入賞させ
る方法が採用されている。つまり、パチンコ玉が可変入
賞球装置14内に入賞すれば、10カウント検出スイッチ32
によって入賞玉が検出され、ステップS53において、10
カウント検出スイッチ32がONになったとの判断がなされ
ると、ステップS54に進む。ステップS54において、ラン
プの消灯およびアラーム音の消滅の処理がなされ、ステ
ップS55に進み、大当り処理の禁止解除および始動入賞
玉検出回路31の能動化の各処理がなされる。さらに、ス
テップS56により、大当り処理の禁止原因の発生時の状
態に復帰させる処理がなされた後に、不正行為など発生
時の処理プログラムが終了する。
第12図はこの発明の一実施例の動作タイミングを従来
例と対比して示したものである。
第12図において、従来は第12図(a)に示すように、
V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出すると、開閉翼
片52a,52bを18回開閉するためのソレノイドをON,OFFす
る時間は、第12図(b)に示すように一定に定められて
いた。このために、動作が単調となり遊技者に飽きられ
やすい欠点があった。
これに対して、本件発明では、第12図(c)に示すよ
うにV入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出してから、
2秒の駆動制御準備期間を経過した後、開閉翼片52a,52
bを開閉するためのソレノイド78a,78bがONする時間は一
定に定められているが、第12図(d)に示すようにOFF
する時間を複数種類設定することにより、開閉翼片52a,
52bの18回の開閉動作に変化をもたせている。
このように、ソレノイド78a,78bがOFFする時間が異な
ることにより、開閉翼片52a,52bの開閉動作に変化を与
えて、遊技者の新たな興味を引きつけることができる。
前記V入賞玉検出スイッチ30により、遊技状態が予め定
める特定遊技状態になったことを検出する特定遊技状態
検出手段が構成されている。前記マイクロコンピュータ
1および駆動制御回路164により、前記特定遊技状態検
出手段の検出出力に基づいて、前記可変入賞球装置を、
所定の制御終了条件(S28,S29)が成立するまで第1の
状態と第2の状態とを繰返すように制御する制御手段が
構成されている。この制御手段は、図12で説明したよう
に、前記可変入賞球装置の第2の状態の時間が長さの異
なる複数の時間となるように制御する機能を有する。
第13図はこの発明の他の実施例における動作タイミン
グを示す図である。
この実施例は、この発明に第3図ないし第7図に示し
た振分部材138の駆動タイミングを組合わせたものであ
る。すなわち、開閉翼片52a,52bが所定回数、たとえば
7回開閉する前と、7回開閉した後とにおいて、第1の
電気的駆動源としてのソレノイド78a,78bと第2の電気
的駆動源としてのモータ84の駆動タイミングが異なるよ
うに、ソレノイド78a,78bがOFFする時間を調整するよう
にしたものである。
より具体的に説明すると、第13図(a),(b)に示
すように、始動入賞玉検出スイッチ1,2が入賞玉を検出
すると、ソレノイド78a,78bは第13図(d)に示すよう
に、開閉翼片52a,52bを1回または2回開閉させる。そ
して、第13図(c)に示すように、V入賞玉検出スイッ
チ30が入賞玉を検出したとき、より正確には、V入賞し
たパチンコ玉が10カウント検出スイッチ32によって検出
された時点から2秒の駆動制御準備期間を経過した後
に、ソレノイド78a,78bがON,OFFを繰返し、開閉翼片52
a,52bを開閉させる。このとき、前述の第12図で説明し
たように、ソレノイド78a,78bがONする時間は一定であ
るが、OFFするタイミングは異なるように調整される。
一方、振分部材138を駆動するためのモータ84は、パ
チンコ玉の入賞の有無に関係なく常に作動しており、振
分部材138は左前方から右前方および右前方から左前方
を向くように繰返し駆動される。そして、駆動制御準備
期間中に、第7図で説明した回転位置検出スイッチ116
が切れたとき、すなわち振分部材138が中央を向いたと
ころで、開閉翼片52a,52bが1回目の開閉を開始するま
で、T時間だけ停止される。これは、大当り処理中の開
閉翼片52a,52bの開閉動作と、常に作動している振分部
材138とを所定のタイミングで作動させるようにするた
めである。
駆動制御基準期間が経過すると、振分部材138は中央
から左方向に振分動作が開始される。そして、開閉翼片
52a,52bが所定回数、たとえば7回開閉するまで、すな
わち第13図(e)に示すa点ないしd点まではソレノイ
ド78a,78bがOFFした状態で中央を向くように制御され
る。したがって、開閉翼片52a,52bが開成状態のときに
は、振分部材138が中央を向いていないので、V入賞の
確率が低くなる。そして、開閉翼片52a,52bの開閉が所
定回数、すなわち7回に達すると、第13図(e)に示す
e点ないしk点までは、ソレノイド78a,78bがONした状
態で中央を向くようにタイミング調整される。したがっ
て、開閉翼片52a,52bが7回開閉されると、開閉翼片52
a,52bが開成状態のときに振分部材138が中央を向いてい
るのでV入賞の確率が高くなる。
第14図はこの発明の他の実施例の実施例の動作タイミ
ングを示す図である。
この第14図に示した実施例は、この発明に振分部材13
8の動作を組み合わせ、さらに可変入賞球装置14の所定
個数の打玉が入賞したことにより、開閉翼片52a,52bの
開閉動作と、振分部材138の動作タイミングを変化させ
るようにタイミング調整するものである。
より具体的に説明すると、始動入賞玉検出スイッチ1,
2およびV入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出し、駆
動制御準備期間を経過するまでは、前述の第13図の説明
と同じである。そして、この実施例では、パチンコ玉が
所定個数、たとえば5個入賞するまではソレノイド78a,
78bがONしたとき、すなわち開閉翼片52a,52bが開成状態
のときに、振分部材138が中央を向かないようにソレノ
イド78a,78bが制御される。10カウント検出スイッチ32
が入賞玉を所定個数、たとえば5個検出すると、所定個
数入賞する前に最後に回転位置検出スイッチ116が切れ
た時点、すなわち振分部材138が中央を向いた時点から
所定個数入賞した時点までの時間T1を計測する。そし
て、所定個数入賞した時点から、次に回転位置検出スイ
ッチ116が切れる時点、すなわち振分部材138が中央を向
く時点を計算し、それ以降振分部材138が中央を向くと
きに、ソレノイド78a,78bがONするように制御する。
なお、第14図(a)ないし(c)に示すように、V入
賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出して大当り処理を行
なっている間に始動入賞玉検出スイッチ1または2が入
賞玉を検出しても、何ら価値を有していない。
第15図はこの発明のその他の実施例に用いられる可変
入賞球装置を示す外観斜視図であり、第16図は同じく正
面図であり、第17図は左側面断面図であって、それぞれ
振分部材としての揺動ヘッドが水平を向いている状態を
示す。第18図は同じく可変入賞球装置の正面図であり、
第19図は同じく左側面断面図であって、それぞれ揺動ヘ
ッドが下側に揺動している状態を示す。
次に、第15図ないし第19図を参照して、可変入賞球装
置170の構造について説明する。可変入賞球装置170は第
1図に示した遊技盤12の表面に取付けられる取付基板17
2を含む。遊技盤12と所定の間隔を隔ててガラス板13a,1
3bが設けられている。取付基板172は、その中央部がく
り抜かれて所定の開口部が形成されているとともに、そ
の前面下方部には、ほぼU字状の入賞玉受枠174が設け
られている。入賞玉受枠174の水平部には、Vポケット
形成用の特定入賞口形成部材176が形成されている。こ
の特定入賞口形成部材176によってその中央部にVポケ
ット178が形成され、その両側に通常入賞口180a,180bが
形成されている。
ほぼU字状の入賞玉受枠174の左右両側上には、開閉
翼片184a,184bが設けられている。これらの開閉翼片184
a,184bは、前述の第3図ないし第7図に示した実施例と
同様にして、左右両側に開成可能に構成さている。開閉
翼片184a,184bは回動軸194a,194bの一端に取付けられ、
回動軸194a,194bの他端にはリンク部材198a,198bが取付
けられ、リンク部材198a,198bは作動部材200に係合して
いる。作動部材200はソレノイド202の上下運動を回転運
動に変換してリンク部材198a,198bを介して回動軸194a,
194bを回動させるものである。ソレノイド202はソレノ
イド取付板204にねじ止めされている。さらに、ソレノ
イド取付板204は裏カバー196にねじ止めされている。こ
の裏カバー板196は入賞空間の後壁を形成している。
取付基板172の前面上方部には上部前面飾り板186が設
けられていて、この上部前面飾り板186には多数の孔が
形成されていて、その裏面側に8個の継続回数表示用LE
D188が取付けられている。これらの継続回数表示用LED1
88は大当りの継続回数を表示する。
さらに、可変入賞球装置170の中央部、すなわち開閉
翼片184a,184bなどで囲まれた中央領域に、揺動ヘッド1
90が設けられている。この揺動ヘッド190は上下方向に
揺動するものであって、連結リンク192を介して第2の
電気的駆動源としてのソレノイド206に連結されてい
る。したがって、第16図および第17図に示すように、ソ
レノイド206がオフになって、揺動ヘッド190が水平状態
では、揺動ヘッド190上に落下したパチンコ玉P1またはP
2は、揺動ヘッド190によって左右に振分けられ、通常入
賞口180aまたは180bの上方へ落下する。それによって、
これらパチンコ玉P1,P2のVポケット178への入賞確率は
低くなり、通常入賞口180a,または180bへの入賞確率が
高くなる。このように、揺動ヘッド190が水平状態で
は、パチンコ玉は揺動ヘッド190によって左右に振分け
られ、Vポケット178の真上に落下しにくいようにされ
ているので、Vポケット178へのパチンコ玉の入賞確率
が低くなる。
次に、第18図および第19図に示すように、ソレノイド
206がオンし、揺動ヘッド190が下向きに揺動したときの
動作について説明する。揺動ヘッド190が下向きに揺動
しかつ開閉翼片184a,184bが開成状態では、揺動ヘッド1
90と開閉翼片184aまたは184bの内側端(下端縁)と内側
ガラス板13bとの隙間によってパチンコ玉P3またはP4
一旦係止される。そして、この状態から、開閉翼片184
a,184bが閉成すると、係止されていたパチンコ玉P3,P4
はVポケット178の上方へ落下する。それによって、落
下したパチンコ玉P3,P4のVポケット178への入賞確率が
高くなる。
第20図は開閉翼片駆動用のソレノイドと揺動ヘッド駆
動用のソレノイドの動作タイミングを示す図である。こ
の実施例においては、開閉翼片184a,184bの開閉回数が
一定回数、たとえば7回になると、開閉翼片184a,184b
と揺動ヘッド190の動作タイミングが変化するように定
められている。すなわち、V入賞玉検出スイッチ30が入
賞玉を検出してから、たとえば2.0秒の駆動制御準備期
間を経過した後、開閉翼片184a,184bを駆動するための
ソレノイド202が所定の時間ごとにオン,オフを繰返
す。この場合、開閉翼片184a,184bの開閉の1回目から
7回目までは、ソレノイド202がオンのとき、すなわち
開閉翼片184a,184bが開かれているときには、ソレノイ
ド206はオフになっているので、開閉翼片184a,184bが開
成状態のときには、揺動部材190は水平状態となって正
面を向いている。このため、パチンコ玉がVポケット17
8に入賞する確率が低くなる。そして、開閉翼片184a,18
4bの開閉の8回目以降では、ソレノイド202がオンのと
き、すなわち開閉翼片184a,184bが開成状態のときに、
ソレノイド206もオンとなり、揺動ヘッド190が下向きに
なるので、パチンコ玉がVポケット178に入賞する確率
が高くなる。
上述のごとく、開閉翼片184a,184bの開閉回数が一定
数に達したとき、開閉翼片184a,184bと揺動ヘッド190の
動作タイミングが変化するように制御することにより、
動作の単調化を防止でき、遊技者の興味をひくことので
きるパチンコ遊技機とすることができる。なお、上述の
ような動作タイミングとなるように制御するのは、前述
のマイクロコンピュータ1に含まれるROM3に格納される
プログラムによって達成することができる。
第21図はこの発明のさらにその他の実施例における開
閉翼片と揺動ヘッドの動作タイミングを説明するための
図である。
この第21図に示した実施例は、開閉翼片184a,184bが
開閉する回数または可変入賞球装置170にパチンコ玉の
入賞した個数が一定数に達したとき、開閉翼片184a,184
bと揺動ヘッド190の動作タイミングが変化するように構
成したものである。すなわち、開閉翼片184a,184bの開
閉動作は、一定回数の開閉時を境に、揺動ヘッド190の
動作とのタイミングが変化するように定められている。
開閉翼片184a,184bが一定回数開閉する前に、一定個数
のパチンコ玉が可変入賞球装置170に入賞した場合に
は、一定個数の入賞時を境に開閉翼片184a,184bの開閉
動作と揺動ヘッド190の動作タイミングが変化するよう
に、揺動ヘッド190の動作タイミングを調整する。
より具体的に説明すると、第2図に示した始動入賞玉
検出スイッチ26a,26bまたは始動入賞玉検出スイッチ28
がパチンコ玉を検出すると、ソレノイド202がONし、開
閉翼片184a,184bが開かれる。また、V入賞玉検出スイ
ッチ30が入賞玉を検出すると、ソレノイド206がONし、
揺動ヘッド190が下向きになる。一方、ソレノイド202は
たとえば2.0秒の駆動制御準備期間を経過した後ONし、
開閉翼片184a,184bが開かれる。そして、ソレノイド202
と206はそれぞれ所定の期間ごとにON,OFFを繰返す。こ
のとき、10カウント検出スイッチ32が入賞玉を所定個
数、たとえば5個計数するまでの時間、または開閉翼片
184a,184bが一定回数、たとえば7回開閉するまでの時
間t1の間においては、ソレノイド202がONして開閉翼片1
84a,184bが開かれているときには、ソレノイド206がOFF
になって、揺動ヘッド190が正面を向いている。このた
め、開閉翼片184a,184bが開成状態のときには、揺動ヘ
ッド190が正面を向いているため、V入賞の確率が低く
なる。
その後、一定個数、たとえば5個が入賞したときまた
は開閉翼片184a,184bが一定回数、たとえば7回開閉し
てから、入賞玉がたとえば10個の上限個数になるまでま
たはたとえば18回の上限回数だけ開閉翼片184a,184bが
開閉するまで、またはV入賞玉検出スイッチ30がONする
までの時間においては、次のように制御される。すなわ
ち、時間t2においては、ソレノイド202がONして開閉翼
片184a,184bが開かれているときには、ソレノイド206も
ONとなり、開閉翼片184a,184bが開成状態のときには、
揺動ヘッド190が下向きになるので、V入賞の確率が高
くなる。
なお、大当り処理中において、始動入賞玉検出スイッ
チ26a,26b,28がそれぞれ入賞玉を検出しても、これらの
検出出力によっては何らの制御も行なわれない。また、
上述の説明では、開閉翼片184a,184bの開閉回数または
可変入賞球装置170への入賞個数が一定数に達したと
き、揺動ヘッド190の動作タイミングを調整するように
したが、開閉翼片184a,184bを開閉するためのソレノイ
ド202の動作タイミングを調整するようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、いずれも特定入賞玉検出手
段としてV入賞玉検出スイッチ30を用いるようにした
が、可変表示装置を設けて、可変表示装置が予め定める
表示になった場合に、予め定める遊技状態になったもの
として検出するようにしてもよい。この場合、可変表示
装置始動入賞口は、可変入賞球装置の内部に設けてもよ
く、または外部に設けるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、振分部材として左右前方に
向きが変わるものおよび揺動ヘッドが正面および下方を
向くように揺動するものの一例を示したが、その他にパ
チンコ玉を振分けることのできるようなものであればど
のようなものでも適用できる。
さらに、上述の実施例では、可変入賞球装置14,170に
それぞれ開閉翼片52a,52b,184a,184bを設けたが、アタ
ッカー形式のように、遊技盤12の前方に開閉板を設ける
ようにしてもよく、その他種々の変形例が考えられる。
また、上述の実施例では、開閉翼片52a,52b,184a,184
b一定時間内における開く時間と開く回数を固定にして
いたが、一定期間内における開く時間を一定にして、1
回の開く時間を変化させるように制御してもよい。たと
えば、合計時間を18秒に設定した場合には、1回の開く
時間を1秒に設定すれば18回開閉し、1回の開く時間を
2秒に設定すれば9回開閉し、1回の開く時間を3秒に
設定すれば6回開閉するようにすればよい。
さらに、第1の電気的駆動源および第2の電気的駆動
源の両方の駆動タイミングを調整するようにしてもよ
い。さらに、第12図ないし第14図および第20図で説明し
たソレノイドをOFFする時間の長さの種類および設定の
仕方は単なる一例であって、変更可能である。また、ソ
レノイドをOFFする時間をランダムにしてもよい。さら
に、他の例として、開閉翼片52a,52bを2回開閉動作さ
せるための、第1図に示した始動用入賞口18にパチンコ
玉が入賞したときに、閉じる時間を異なるように構成し
てもよい。
なお、上述の各実施例におけるパチンコ遊技機は、遊
技する際にパチンコ玉を借り出し、そのパチンコ玉によ
って遊技するものに限ることなく、たとえば磁気カード
や光カードなどの貸玉データが記録されたデータ記録媒
体を用い、その記録媒体をパチンコ遊技機に適用し、パ
チンコ遊技機に内蔵されたパチンコ玉で遊技できるよう
にし、遊技者がパチンコ玉を持ち歩かないように構成し
たものであってもよい。この場合、パチンコ玉の入賞な
どによって景品玉が払い出される代わりに、点数が順次
加算された景品玉得点を表示するようにし、その得点す
なわち景品玉データを上述の記録媒体に記録させること
により、持ち玉の代わりに構成してもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、特定遊技状態の発生に伴う可変入賞
球装置の第2の状態とを繰返す制御において、可変入賞
球装置の第2の状態の時間が長さの異なる複数の時間と
なるように制御されるために、可変入賞球装置の制御動
作の単調化を防止することができ、遊技者の興味を引く
ことができる。しかも、可変入賞球装置の第2の状態の
時間が長さの異なる複数の時間となるために、可変入賞
球装置の第1の状態が規則正しく周期的に生じる場合に
その一定周期にタイミングを合わせて打球操作できる熟
練者のみに遊技サービスが集中してしまう不都合も極力
防止できる。そして、この遊技サービスの熟練者等への
集中化を防止するにおいて、可変入賞球装置の第2の状
態への制御時間という遊技者がそれほど関心を持たない
制御時間の変更調整という方法を採用しているために、
遊技者がそれほど神経質になることなく前述した効果を
発揮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のパチンコ遊技機の全体正
面図である。 第2図はパチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。 第3図は可変入賞球装置を示す正面図であり、振分部材
が正面を向いている状態を示す。 第4図は可変入賞球装置の左側面断面図であり、振分部
材が正面を向いている状態を示す。 第5図は可変入賞球装置の正面図であり、振分部材が斜
め前方を向いている状態を示す。 第6図は可変入賞球装置の左側面断面図であり、振分部
材が斜め前方を向いている状態を示す。 第7図は可変入賞球装置の分解斜視図である。 第8図はパチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。 第9図ないし第11図は第8図に示した制御回路の動作を
示したパチンコ遊技機を制御するためのプログラムのフ
ローチャートである。 第12図ないし第14図はこの発明の一実施例の動作タイミ
ングを説明するための図である。 第15図は可変入賞球装置の他の例を示す外観斜視図であ
る。 第16図は可変入賞球装置の他の例を示す正面図であっ
て、揺動ヘッドが正面を向いている状態を示す。 第17図は可変入賞球装置の他の例を示す左側面断面図で
あって、揺動ヘッドが正面を向いている状態を示す。 第18図は可変入賞球装置の他の例を示す正面図であっ
て、揺動ヘッドが下方を向いている状態を示す。 第19図は可変入賞球装置の他の例を示す左側面断面図で
あって、揺動ヘッドが下方を向いている状態を示す。 第20図はこの発明の他の実施例の動作を説明するための
タイミング図である。 第21図はこの発明のその他の実施例の動作を説明するた
めのタイミング図である。 図において、1はマイクロコンピュータ、2はCPU、3
はROM、4はRAM、10はパチンコ遊技機、14,170は可変入
賞球装置、16a,16b,18は始動用入賞口、26a,26b,28は始
動入賞玉検出スイッチ、30は特定入賞玉検出手段として
のV入賞玉検出スイッチ、32は10カウント検出スイッ
チ、52a,52b,184a,184bは開閉翼片、78a,78b,202は第1
の電気的駆動源としてのソレノイド、84は第2の電気的
駆動源としてのモータ、138は振分部材、158,178は特定
入賞口としてのVポケット、160a,160b,180a,180bは通
常入賞口、190は振分部材としての揺動ヘッド、206は第
2の電気的駆動源としての振分部材駆動用ソレノイドを
示す。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞領域を形成した遊技盤を含む弾球遊技
    機であって、 前記遊技盤上に配設され、遊技者にとって有利になる第
    1の状態と遊技者にとって不利になる第2の状態とに変
    化可能な可変入賞球装置と、 遊技状態が予め定める特定遊技状態になったことを検出
    する特定遊技状態検出手段と、 該特定遊技状態検出手段の検出出力に基づいて、前記可
    変入賞球装置を、所定の制御終了条件が成立するまで第
    1の状態と第2の状態とを繰返すように制御する制御手
    段とを備え、 該制御手段は、前記可変入賞球装置の第2の状態の時間
    が長さの異なる複数の時間となるように制御することを
    特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記可変入賞球装置は、 前記第1の状態のときに打玉を可変入賞球装置内に受入
    れ容易な可動部材と、 前記制御手段により駆動制御され、前記可動部材を駆動
    する第1の電気的駆動源と、 前記可動部材により受入れられた打玉を振分ける振分部
    材と、 前記制御手段により駆動制御され、前記振分部材を駆動
    する第2の電気的駆動源と、 前記振分部材により振分けられた打玉が入賞可能な複数
    の入賞口とを含むことを特徴とする、特許請求の範囲第
    1項記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記可変入賞球装置にお
    ける第1の状態と第2の状態との繰返回数が所定回数に
    達する前と所定回数に達した後とにおいて、前記第1の
    電気的駆動源の駆動と前記第2の電気的駆動源の駆動の
    タイミングが異なるように制御することを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記可変入賞球装置の前
    記複数の入賞口に入賞した入賞玉を計数する入賞玉数計
    数手段と、 該入賞玉数計数手段の計数値が所定数に達したことを検
    出する所定数検出手段と、 該所定数検出手段の出力に基づいて、該所定数検出手段
    の検出出力前と検出出力後とにおいて、前記第1の電気
    的駆動源の駆動と前記第2の電気的駆動源の駆動のタイ
    ミングが異なるように、前記第1の電気的駆動源と前記
    第2の電気的駆動源のうちの少なくとも一方の駆動のタ
    イミングを調整するタイミング調整手段とを含むことを
    特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、 前記可変入賞球装置の前記複数の入賞口に入賞した入賞
    玉を計数する入賞玉数計数手段と、 該入賞玉数計数手段の計数値が所定数に達したことを検
    出する所定数検出手段と、 前記可変入賞球装置の第1の状態と第2の状態との繰返
    回数が所定回数に達する前に前記所定数検出手段の出力
    があることに基づいて、前記所定数検出手段の出力前と
    出力後とにおいて、前記第1の電気的駆動源の駆動と前
    記第2の電気的駆動源の駆動のタイミングが異なるよう
    に、前記第1および第2の電気的駆動源の駆動のタイミ
    ングの少なくとも一方を調整するタイミング調整手段と
    を含むことを特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の
    弾球遊技機。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記特定遊技状態検出手
    段の出力があってから所定の駆動制御準備期間が経過し
    た後に前記可変入賞球装置を第1の状態に制御すること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第5項のい
    ずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、 前記可変入賞球装置が第1の状態になる時間を計時する
    計時手段と、 該計時手段の計時した値が所定時間に達したことを検出
    する所定時間検出手段と、 該所定時間検出手段の検出出力に基づいて、該所定時間
    検出手段の検出出力前と検出出力後とにおいて、前記第
    1の電気的駆動源の駆動と前記第2の電気的駆動源の駆
    動のタイミングが異なるように、前記第1および第2の
    電気的駆動源の駆動のタイミングの少なくとも一方を調
    整するタイミング調整手段とを含むことを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、 前記可変入賞球装置の前記複数の入賞口に入賞した入賞
    玉を計数する入賞玉数計数手段と、 該入賞玉数計数手段の計数値が所定数に達したことを検
    出する所定数検出手段と、 前記可変入賞球装置が第1の状態になる時間を計時する
    計時手段と、 該計時手段の計時した値が所定時間に達したことを検出
    する所定時間検出手段と、 前記所定数検出手段または前記所定時間検出手段のいず
    れか早い方の検出出力に基づいて、前記所定数検出手段
    または前記所定時間検出手段のいずれか早い方の検出出
    力前と検出出力後とにおいて、前記第1の電気的駆動源
    の駆動と前記第2の電気的駆動源の駆動のタイミングが
    異なるように、前記第1および第2の電気的駆動源の駆
    動のタイミングの少なくとも一方を調整するタイミング
    調整手段とを含むことを特徴とする、特許請求の範囲第
    2項記載の弾球遊技機。
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