JP2566536B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2566536B2
JP2566536B2 JP6148249A JP14824994A JP2566536B2 JP 2566536 B2 JP2566536 B2 JP 2566536B2 JP 6148249 A JP6148249 A JP 6148249A JP 14824994 A JP14824994 A JP 14824994A JP 2566536 B2 JP2566536 B2 JP 2566536B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、入賞領域を形成
した遊技盤を含む弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、入賞領域を形
成した遊技盤上に、打玉が入賞可能な始動領域と、遊技
者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第
2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とが設けられ、
始動領域に打玉が入賞したことを必要条件として出現可
能な遊技状態であって、可変入賞球装置を第1の状態に
できるように定められた遊技状態になれば、可変入賞球
装置が第1の状態に制御されるように構成されたものが
あった。このような弾球遊技機の中には、可変入賞球装
置に打玉が入賞したことを検出する入賞玉検出手段と、
この入賞玉検出手段の出力に基づいて入賞玉の個数を計
数する入賞玉計数手段とが設けられ、可変入賞球装置が
第1の状態になってから、所定個数の入賞玉が計数され
たことが可変入賞球装置の第1の状態を終了させる条件
として定められており、たとえば、前記入賞玉検出手段
を弾球遊技機の本体から引き抜いて入賞個数に基づいた
可変入賞球装置の第1の状態の終了条件が成立しないよ
うにする不正行為が行なわれたり、入賞玉検出手段が故
障により作動しない状態となっていたりするなどの異常
状態が発生していると判断された場合に、たとえば、特
定遊技状態が発生したときに可変入賞球装置を第1の状
態に制御する機構を不能動化する機能を備えた遊技不能
動化手段により、遊技者にとって有利な状態で遊技が行
なわれることを不能にするようにしているものがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たこの種の従来の弾球遊技機では、異常状態が発生して
いると判断された場合であっても、遊技不能動化手段は
特定遊技状態が発生したときに可変入賞球装置を第1の
状態に制御する機能を不能動化するのみであると、遊技
者が、たとえば、始動領域に再度打玉を入賞させて次回
の特定遊技状態が発生する条件を成立させようとしたり
するためにそのまま打球操作を続行することが多く、そ
の分だけ異常状態が発生している弾球遊技機にて遊技が
行なわれてしまう時間が長くなっていた。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、異常状態が発生した場合に遊技
者に速やかに遊技を中断させることが可能な弾球遊技機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに本発明は、入賞領域を形成した遊技盤を含む弾球遊
技機であって、前記遊技盤上に設けられ、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置と、前記遊技盤上に設け
られ、打玉が入賞することが可能な始動領域と、該始動
領域に打玉が入賞したことを必要条件として出現可能な
遊技状態であって、前記可変入賞球装置を第1の状態に
できるように定められた遊技状態になったことを検出す
る特定遊技状態検出手段と、前記可変入賞球装置に入賞
した入賞玉を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出
手段の検出出力に基づいて前記可変入賞球装置に入賞し
た入賞玉の個数を計数する入賞玉計数手段と、前記特定
遊技状態検出手段の検出出力に基づいて前記可変入賞球
装置を第1の状態にし、前記入賞玉計数手段が所定個数
の入賞玉を計数した場合に、前記可変入賞球装置を第2
の状態にする制御手段と、前記可変入賞球装置が第1の
状態に制御されてから所定の期間が経過した時点で前記
入賞玉計数手段により入賞玉が1個も計数されなかった
場合に異常状態である旨を判定する異常判定手段と、該
異常判定手段により異常状態である旨が判定された場合
に前記弾球遊技機を遊技不能状態にする遊技不能動化手
段とを含み、該遊技不能動化手段は、前記始動領域を不
能動化する始動領域不能動化手段を含むことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、特定遊技状態検出手段が、始
動領域に打玉が入賞したことを必要条件として出現可能
な遊技状態であって、可変入賞球装置を第1の状態にで
きるように定められた遊技状態になったことを検出す
る。この特定遊技状態検出手段の検出出力に基づいて、
制御手段が可変入賞球装置を第1の状態にする。可変入
賞球装置に入賞した入賞玉は、入賞玉検出手段により検
出され、この入賞玉検出手段の検出出力に基づいて、入
賞玉計数手段が、可変入賞球装置に入賞した入賞玉の個
数を計数する。入賞玉計数手段が所定個数の入賞玉を計
数した場合に、制御手段は、可変入賞球装置を第2の状
態にする。可変入賞球装置が第1の状態に制御されてか
ら所定の期間が経過した時点で入賞玉計数手段により入
賞玉が1個も計数されなかった場合に、異常判定手段に
より弾球遊技機が異常状態である旨が判定される。異常
判定手段により異常状態である旨が判定された場合に、
遊技不能動化手段が弾球遊技機を遊技不能状態にする。
遊技不能動化手段は始動領域不能動化手段を含み、この
始動領域不能動化手段は始動領域を不能動化する。
【0007】
【発明の実施例】図1はこの発明の一実施例であるパチ
ンコ遊技機10を示す全体正面図である。
【0008】遊技盤12の前面に形成された遊技領域の
ほぼ中央部には可変入賞球装置14が設けられていると
ともにその左右両側に通常の入賞口21a,21bが設
けられ、さらに、下方には、可変入賞球装置14の始動
用入賞口16a,16b,18が配設されている。ま
た、遊技盤12の上部には枠ランプ22が設けられ、両
側にはサイドランプ20が設けられている。また、図1
において、24は、不正行為発生時の警報音発生や大当
り時の効果音の発生などを行なうためのスピーカであ
る。前記可変入賞球装置14により、遊技盤上に設けら
れ、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって
不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が構成
されている。また、前記始動用入賞口16a,16b,
18により、遊技盤上に設けられ、打玉が入賞すること
が可能な始動領域が構成されている。
【0009】図2はパチンコ遊技機10の一部内部構造
を示す全体背面図である。図2において、可変入賞球装
置始動用の入賞口16a,16b,18に入賞したパチ
ンコ玉は、始動入賞玉検出スイッチ1(26a,26
b)または始動入賞玉検出スイッチ2(28)により検
出され、その検出出力に基づいて後述の図4,図6およ
び図7に示すソレノイド78a,78bの作動により、
開閉翼片52a,52bが開閉するように構成されてい
る。つまり、始動入賞玉検出スイッチ1(26a),
(26b)により検出出力が導出された場合は、開閉翼
片52a,52bが1回開閉し、始動入賞玉検出スイッ
チ2(28)からの検出出力が導出された場合は、開閉
翼片52a,52bが2回開閉するように制御される。
【0010】次に、その開閉翼片52a,52bの1回
または2回の開閉中に、パチンコ玉が可変入賞球装置1
4内に進入した場合は、通常入賞領域の一例の通常入賞
口160a,160bあるいは特定入賞領域の一例であ
るVポケット158(図3ないし図7参照)のいずれか
に入賞し、Vポケット158に入賞した場合は、特定入
賞玉検出手段としてのV入賞玉検出スイッチ30によっ
て検出される。この検出出力は、後述するマイクロコン
ピュータ1に入力されて遊技制御に用いられる。次に、
Vポケット158あるいは通常入賞口160a,160
bに入賞したパチンコ玉は、すべて10カウント検出ス
イッチ32により検出される。この検出出力も後述する
ように遊技制御に用いられる。なお、可変入賞球装置1
4の背面には、入賞玉集合カバー29が取付けられてい
て、この入賞玉集合カバー29には各検出スイッチやラ
ンプ等とコントロール基板とを中継するための中継基板
34が取付けられている。
【0011】図3はこの発明の一実施例に含まれる可変
入賞球装置の正面図であり、図4は同じく左側面断面図
であって、共に振分部材138が正面を向いている状態
を示す。図5は同じく可変入賞球装置の正面図であり、
図6は同じく左側面断面図であって、共に振分部材13
8が斜め前方を向いている状態を示す。図7は可変入賞
球装置の分解斜視図である。
【0012】次に、図3ないし図7を参照して、この発
明に含まれる可変入賞球装置14の構成について説明す
る。取付基板36は遊技盤12に取付けられ、遊技盤1
2と一定の間隔を隔ててガラス板13a,bが設けられ
ている。取付基板36は、その中央部がくり抜かれて所
定の開口部が形成されているとともに、その上部前面側
には上部前面飾り板38がねじ止めされる。この上部前
面飾り板38には、大当りの継続回数を表示するディジ
タル表示器42aと開閉翼片52a,52bの開閉回数
を表示するためのディジタル表示器42b,42cを収
納するためのディジタル表示器収納ケース40が取付け
られる。
【0013】取付基板36の左右両側の開口部には透明
カバー板44a,44bが取付けられ、この透明カバー
板44a,44bには軸挿通孔46a,46bが形成さ
れている。また、透明カバー板44a,44bには、軸
挿通孔46a,46bに連通するように背面側に延びる
軸受筒48a,48bが一体的に形成されている。軸挿
通孔46a,46b,軸受筒48a,48bは後述の回
動軸56a,56bを軸支するものである。さらに、透
明カバー板44a,44bの前面側には、ストッパ片5
0a,50bが一体的に形成される。このストッパ片5
0a,50bは開閉翼片52a,52bの閉成位置を規
制するとともに、入賞玉受枠の一部を構成している。
【0014】開閉翼片52a,52bは取付基板36の
前面左右1対に回動可能に軸着され、開かれた状態では
遊技者にとって有利な打玉を受入れやすい第1の状態と
なって、入賞空間内に遊技玉が入りやすくするものであ
る。また。開閉翼片52a,52bが垂直方向に直立し
て閉じられた状態では、遊技者にとって不利な打玉を受
入れないもしくは打玉を受入れ難い第2の状態にして、
遊技玉が入賞空間へ入ることができなくするものであ
る。
【0015】より具体的に説明すると、開閉翼片52
a,52bには、カラー54a,54bを介して回動軸
56a,56bの一端が挿入され、開閉翼片52a,5
2bの前面からねじ止めされ、開閉翼片52a,52b
が回動軸56a,56bから容易に抜けないようにされ
ている。また、開閉翼片52a,52bには、回動軸5
6a,56bをねじ止めするねじの頭部が見えないよう
に、ビス被覆部材59a,59bがシールされる。回動
軸56a,56bの他端は、透明カバー板44a,44
bに形成された軸挿通孔46a,46bと軸受筒48
a,48bに挿入される。軸受筒48a,48bの他方
側からもカラー58a,58bが挿入される。なお、カ
ラー54a,54b,58a,58bとしては、自己潤
滑性のある材料、たとえばジュラコン(商品名)などが
用いられる。
【0016】回動軸56a,56bの他端はリンク部材
74a,74bに回動可能に取付けられる。このリンク
部材74a,74bは全体がL字形状に形成され、その
先端は作動部材76a,76bに形成された係合孔に挿
入される。作動部材76a,76bは第1の電気的駆動
源の一例としてのソレノイド78a,78bの直線運動
により、リンク部材74a,74bを回動させて、回動
軸56a,56bを介して開閉翼片52a,52bを回
動させるものである。ソレノイド78a,78bはソレ
ノイド取付板80にねじ止めされている。なお、第1の
電気的駆動源として、ソレノイドに代えてモータを用い
るようにしてもよい。
【0017】透明カバー板44a,44bは有色透明な
カバー部材60a,60bによって覆われており、その
内部には装飾用の発光ダイオードが取付けられたLED
基板64a,64bと装飾部材62a,62bが一体的
にねじ止めされている。
【0018】取付基板36の下部には入賞玉受枠66が
形成されていて、この入賞玉受枠66は***壁68によ
って仕切られ、前方に特定入賞口形成部材70が設けら
れている。この特定入賞口形成部材70の中央部にはV
ポケット158が形成され、その両側に通常入賞口16
0a,160bが形成される。そして、入賞玉受枠66
の前方には、下部前面飾り板72が取付けられている。
【0019】前述のソレノイド78a,78bが取付け
られたソレノイド取付板80は裏部品取付ベース82に
ねじ止めされる。この裏部品取付ベース82には、第2
の電気的駆動源としてのモータ84と中継基板88,9
0がねじ止めされる。中継基板88にはランプが取付け
られていて、ランプ基板として兼用される。この中継基
板88は中継基板90および後述の後壁形成部材124
に取付けられた中継基板92とともに、可変入賞球装置
14に設けられたソレノイド78a,78bおよびモー
タ84やランプなどと前述の図2に示した入賞玉集合カ
バー29に設けられている中継基板34とを中継するも
のである。
【0020】モータ84は後述の振分部材138を駆動
するためのものであって、その出力軸86は振分部材駆
動用ギヤ98の一方面に形成された出力軸係合部102
に係合している。振分部材駆動用ギヤ98の他方面には
係合ピン104が形成されている。この係合ピン104
は振分部材138に形成された係合壁140に係合す
る。振分部材駆動用ギヤ98に噛合するように揺動部材
駆動用ギヤ106が設けられ、この揺動部材駆動用ギヤ
106は回転軸108によって軸支される。揺動部材駆
動用ギヤ106には、その一方面に偏心カム110が設
けられ、他方面にカム部材112が設けられている。カ
ム部材112には、1対の切欠溝114が形成されてい
る。そして、カム部材112には、回転位置検出スイッ
チ116のアクチュエータ118の一端が当接する。こ
の回転位置検出スイッチ116は振分部材138が中央
を向いたときに、アクチュエータ118の一端が切欠溝
114に嵌まり込むことによって、OFFになるもので
ある。
【0021】前述の揺動部材駆動用ギヤ106に形成さ
れた偏心カム110の外周に摺接するように突片122
が形成された揺動板120が設けられる。この揺動板1
20は揺動部材駆動用ギヤ106が回転し、突片122
が偏心カム110の外周に摺接することによって、上下
運動する。揺動板120の前方には後壁形成部材124
が設けられ、この後壁形成部材124は裏部品取付ベー
ス82にねじ止めされる。この後壁形成部材124は入
賞空間の後壁を形成するものであって、透明な部材によ
って形成される。また、後壁形成部材124には、後述
の揺動部材125に形成された突片128が挿通し得る
突片挿通孔146と、振分部材138の係合壁140が
挿通し得る係合壁挿通孔148が形成されている。さら
に、後壁形成部材124の前面側には、10個の入賞個
数表示用LEDが取付けられたLED基板150がねじ
止めされる。
【0022】振分部材138は前方に突出した1対の玉
誘導壁139と後方に突出した係合壁140とを含み、
その中央部にピン142の上端が挿入される。このピン
142の下端は後壁形成部材124に形成された係合壁
挿通孔148の下部に設けられているピン支持部143
によって回動可能に軸支される。
【0023】揺動部材125は振分部材138を支持す
るピン142の上端が挿入されるピン収容部材144を
含む。このピン収容部材144には、突片128の形成
されたベース126に水平方向に挿入されたピン130
の左右端を軸支する。突片128は前述の偏心カム11
0の外周に摺接するものである。ベース126の前方に
は、ランプ134が挿入された揺動部材132が設けら
れている。この揺動部材132はベース126の背面側
に設けられ、ランプ134の配線を収納するためのラン
プ配線収容板136とともにベース126にねじ止めさ
れる。
【0024】前述の取付基板36に取付けられた透明カ
バー板44a,44bのほぼ中央部には、入賞空間を仕
切りかつパチンコ玉が転動するための上部玉転動板15
2が水平状態に配置される。この上部玉転動板152の
後側には、入賞空間の上部と下部とを連通するための連
通部154が形成されている。さらに、取付基板36の
下部には、下部玉転動板156が取付けられている。こ
の下部玉転動板156は、その前方が下方に向くように
傾斜して形成されていて、振分部材138によって振分
けられたパチンコ玉がこの下部玉転動板156上を転動
し、Vポケット158または通常入賞口160a,16
0bのいずれかに入賞する。
【0025】次に、上述のごとく構成された可変入賞球
装置14の動作について簡単に説明する。ソレノイド7
8a,78bが駆動されると、このソレノイド78a,
78bによる上下運動が作動部材76a,76bを介し
てリンク部材74a,74bを回動させる。リンク部材
74a,74bの回動に伴なって回動軸56a,56b
が回動し、開閉翼片52a,52bが左右に開かれる。
そして、開閉翼片52a,52bがパチンコ玉を受ける
と、そのパチンコ玉は入賞空間内に入り、上部玉転動板
152の上を転動し、連通部154から下部空間に入
り、振分部材138によって左右方向に振分けられる。
振分けられたパチンコ玉は下部玉転動板156の上を転
動し、Vポケット158,通常入賞口160a,160
bのいずれかに入賞する。
【0026】なお、始動領域への打玉の入賞により、可
変表示装置に表示結果を導出させるようにし、可変表示
装置が特定の表示結果になった場合に特定遊技状態とな
るようにしてもよく、また、可変入賞球装置の第1の状
態は開成状態でもよい。また、可変入賞球装置への打玉
の所定個数の入賞のみで第1の状態が終了するものでも
よい。振分部材138は、モータ84の回転数を変えて
動きを変化させるようにしてもよい。この場合、モータ
84として交流モータを用いるときには周波数を変化さ
せ、直流モータを用いる場合には電圧を変化させればよ
い。
【0027】図8はこの発明の一実施例の制御回路の全
体の構成を示すブロック図である。図8において、制御
回路は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ1を含
む、マイクロコンピュータ1は以下に述べるようなパチ
ンコ遊技機10全体の動作を制御する機能を有する。こ
のために、マイクロコンピュータ1は、たとえば数チッ
プのLSIで構成されており、その中には制御動作を所
定の手順で実行することのできるCPU2と、CPU2
の動作プログラムを格納するROM3と、必要なデータ
の書込および読出ができるRAM4とを含む。さらに、
CPU2と外部回路との信号の整合性をとるための入出
力インターフェイス5が設けられている。
【0028】この実施例では、ROM3は、その内容の
書換え、すなわち、必要が生じた場合には、その中に格
納されたCPU2のためのプログラムを変更することが
できるように、プログラマブルROM3が用いられてい
る。そして、CPU2は、ROM3内に格納されたプロ
グラムに従って、かつ以下に述べる各制御信号の入力に
応答して、可変入賞球装置14などに対して制御信号を
与える。
【0029】マイクロコンピュータ1には、入力信号と
して、次のような信号が与えられる。まず、始動用入賞
口16a,16b,18(図1参照)に対応する背面側
に設けられた始動入賞玉検出スイッチ26a,26b,
28のいずれかがONしたことに応答して、始動入賞玉
検出回路31から入賞信号が与えられる。V入賞玉検出
スイッチ30の検出信号は、V入賞玉検出回路33に与
えられ、マイクロコンピュータ1にV入賞検出信号が出
力される。10カウント検出スイッチ32で検出された
検出信号は、入賞玉数計数信号として、10カウント検
出回路35を介してマイクロコンピュータ1に与えられ
る。
【0030】さらに、割込クロック回路53からは、割
込クロック信号がマイクロコンピュータ1に与えられ
る。この割込クロック信号によって、割込制御ルーチン
の動作を実行することが可能となる。さらに、暴走防止
回路51,暴走リセット回路55,パワーオンリセット
回路57およびアドレスデコード回路61などから、そ
れぞれ所定の信号がマイクロコンピュータ1に与えられ
る。なお、暴走防止回路51,暴走リセット回路55,
パワーオンリセット回路57およびアドレスデコード回
路61は、この発明の特徴となる制御動作には特に関与
していないので、これ以上の説明は省略する。
【0031】マイクロコンピュータ1は以下の回路およ
び装置に制御信号を与える。まず、駆動制御回路164
を介してソレノイド78a,78bにソレノイド駆動信
号を与え、駆動制御回路37を介してモータ84にモー
タ駆動信号を与え、ランプ回路39を介してランプ2
0,22を点灯させるための制御信号を出力する。さら
に、マイクロコンピュータ1は継続回数表示回路41に
表示信号を与え、ディジタル表示器42aに大当りの継
続回数を表示させる。マイクロコンピュータ1は開閉回
数表示回路43に表示信号を与え、ディジタル表示器4
2b,42cに開閉翼片52a,52bの開閉回数を表
示させる。さらに、マイクロコンピュータ1は10カウ
ント表示回路45に表示信号を与え、LED150にパ
チンコ玉の入賞個数を表示させる。さらに、マイクロコ
ンピュータ1はサウンドジェネレータ47に制御信号を
与え、スピーカ24から効果音を報知させる。なお、上
記構成の各回路には、電源回路49から所定の直流電流
が供給される。
【0032】前記V入賞玉検出スイッチ30,V入賞玉
検出回路33,マイクロコンピュータ1により、始動領
域に打玉が入賞したことを必要条件として出現可能な遊
技状態であって、前記可変入賞球装置を第1の状態にで
きるように定められた遊技状態になったことを検出する
特定遊技状態検出手段が構成されている。前記10カウ
ント検出スイッチ32により、可変入賞球装置に入賞し
た入賞玉を検出する入賞玉検出手段が構成されている。
前記10カウント検出回路35,マイクロコンピュータ
1により、入賞玉検出手段の検出出力に基づいて可変入
賞球装置に入賞した入賞玉の個数を計数する入賞玉計数
手段が構成されている。
【0033】図9ないし図11はこの発明の一実施例の
具体的な動作を説明するためのフローチャートである。
【0034】次に、図9ないし図11を参照して、図8
に示した制御回路の動作について説明する。図9におい
て、電源が投入されると、ステップS1によりイニシャ
ライズされ、ステップS2によって始動入賞玉検出スイ
ッチ2がONであるか否かの判断がなされる。始動入賞
玉検出スイッチ2がONであれば、ステップS3に進
み、2回開き処理および8進カウンタクリアさらには1
0カウントカウンタクリアの各処理がなされる。次に、
ステップS4に進み、V入賞玉検出スイッチ30がON
であるか否かの判断がなされ、ONでないと判断された
場合にはステップS5に進み、2回開き処理中に始動入
賞玉検出スイッチ2がONになったか否かの判断がなさ
れる。始動入賞玉検出スイッチ2がONになっていなけ
れば、再び前述のステップS2に戻る。もし、ステップ
S5において始動入賞玉検出スイッチ2がONであると
判断された場合には、ステップS6に進み、2回開き処
理クリアがなされ、再び前述のステップS3に戻る。
【0035】上述のステップS5とステップS6は、始
動入賞玉検出スイッチ2からの検出出力に基づいて、2
回開き処理が行なわれている最中に、さらに始動入賞玉
検出スイッチ2からの検出出力があった場合は、現在行
なっている2回開き処理を中止し、後の始動入賞玉検出
スイッチ2からの出力に基づいて、新たに2回開き処理
を行なわんとするものである。また、ステップS4によ
り、V入賞玉検出スイッチ30がONであると判断され
た場合には、すなわち、パチンコ玉が可変入賞球装置1
4のVポケット158に入賞した場合は、図10に示す
大当り処理の制御プログラムを実行する。
【0036】また、前記ステップS2により、始動入賞
玉検出スイッチ2がONでないと判断された場合は、ス
テップS7に進み、始動入賞玉検出スイッチ1がONで
あるか否かの判断がなされる。これにより、始動入賞玉
検出スイッチ1がONでないと判断された場合は、再び
前記ステップS2に戻る。しかし、始動入賞玉検出スイ
ッチ1がONであると判断された場合には、ステップS
8に進み、2回開き処理中であるか否かの判断がなされ
る。2回開き処理中でないと判断された場合には、ステ
ップS9に進み、1回開き処理および8進カウンタクリ
アさらには10カウントカウンタクリアの各処理がなさ
れる。
【0037】次に、ステップS10に進み、V入賞玉検
出スイッチ30がONであるか否かの判断がなされ、O
Nでないと判断された場合には、ステップS11に進
み、1回開き処理中に始動入賞玉検出スイッチ2がON
になったか否かの判断がなされる。そして、始動入賞玉
検出スイッチ2がONになっていないと判断された場合
には、ステップS13に進み、1回開き処理中に始動入
賞玉検出スイッチ1がONになったか否かの判断がなさ
れる。始動入賞玉検出スイッチ2がONになったと判断
された場合は、ステップS14に進み、1回開き処理が
クリアされて、再び前記ステップS9に戻る。
【0038】上述のステップS13とステップS14
は、始動入賞玉検出スイッチ1の検出出力に基づいて、
1回開き処理がなされている最中に、再びパチンコ玉が
始動入賞して始動入賞玉検出スイッチ1からの検出出力
があった場合には、今現在行なわれている1回開き処理
を中止し、新たな検出出力に基づいて新たに1回開き処
理を開始せんとするものである。
【0039】また、前記ステップS11により、1回開
き処理中に始動入賞玉検出スイッチ2がONになったと
判断された場合は、ステップS12に進み、1回開き処
理のクリアがなされ、再び前記ステップS3に戻り、以
降の2回開き処理などの制御に移行する。
【0040】上述のステップS11とステップS12
は、1回開き処理中に始動入賞玉検出スイッチ2からの
検出出力があった場合に、現在行なわれている1回開き
処理を中止し、始動入賞玉検出スイッチ2による検出出
力に基づいた2回開き処理、すなわち遊技者にとって有
利な遊技制御の方を優先させて遊技制御せんとするもの
である。
【0041】また、前述のステップS8により2回開き
処理中と判断された場合には、ステップS15に進み、
1回開き始動入賞無効処理がなされ、前記ステップS4
に進む。このステップS8とステップS15は、2回開
き処理中に1回開き処理用の始動入賞玉検出スイッチ1
からの検出出力があっても、その検出出力を無視して、
2回開き処理の方を続行するものである。また、前記ス
テップS13により、1回開き処理中に始動入賞玉検出
スイッチ1がONになっていないと判断された場合は、
再び前記ステップS2に戻る。
【0042】次に、前述のステップS4またはステップ
S10により、V入賞玉検出スイッチ30がONになっ
た場合に行なわれる大当り処理のプログラムに基づく動
作を図10に基づいて説明する。
【0043】まず、ステップS16において、1回開き
および2回開き処理後に2秒経過したか否かの判断がな
され、2秒経過したと判断された場合はステップS17
に進み、10カウント検出スイッチ32がONであるか
否かの判断がなされる。10カウント検出スイッチ32
がONになっていなければステップS18に進み、V入
賞玉検出スイッチ30がONした後、2.5秒経過した
か否かの判断がなされ、未だに2.5秒経過していない
と判断された場合は、再びステップS17に戻るループ
が形成されている。このループを2.5秒間巡回させる
ことにより、ステップS17の判断を繰返し行ない、そ
の間に10カウント検出スイッチ32がONになったと
判断された場合は、ステップS19に進んで、V入賞無
効処理がなされ、前述の図9におけるステップS2に戻
る。
【0044】上述のステップS16とステップS17と
ステップS19は1回開きおよび2回開き処理が終了し
た後、V入賞玉検出スイッチ30によりパチンコ玉が検
出されるに至るまで2秒もかからないということを前提
としているものであり、1回開きおよび2回開き処理の
終了間際に入賞したパチンコ玉に対して、2秒間の猶予
期間を設け、そのパチンコ玉によるV入賞を検出し、遊
技者に有利になるように制御せんとするものである。そ
して、1回開きおよび2回開き処理終了後に、V入賞が
あるまでに2秒以上経過している場合に、ステップS1
9によりV入賞無効処理を行なう。
【0045】また、前述のループの巡回途中で、ステッ
プS18により、V入賞玉検出スイッチ30がONした
後、2.5秒経過していると判断された場合は、図11
(b)に示す不正行為発生時の処理に進む。
【0046】これは、V入賞玉検出スイッチ30により
検出されたパチンコ玉が、下方に落下して、10カウン
ト検出スイッチ32により検出されるに至るまで2.5
秒もかからないということを前提としているものであ
る。すなわち、2.5秒以上もかかるということは、1
0カウント検出スイッチ32が引き抜かれるなどの不正
行為が発生していると考えられるため、その不正行為に
対処せんとするためのものである。
【0047】次に、前記ステップS16により、1回開
きおよび2回開き処理終了後2秒経過していないと判断
された場合はステップS20に進み、10カウント検出
スイッチ32がONになったか否かの判断がなされる。
10カウント検出スイッチ32がONになっていないと
判断された場合は、ステップS21に進み、V入賞玉検
出スイッチ30がONした後、2.5秒経過したか否か
の判断がなされる。未だに2.5秒が経過していないと
判断された場合は、再び前記ステップS20に戻るルー
プが形成されている。このループを2.5秒間巡回させ
ることにより、前記ステップS21の判断を繰返し行な
い、最後まで10カウント検出スイッチ32がONにな
らなかった場合は、前述の説明と同様にして、10カウ
ント検出スイッチ32が引き抜かれているなどの不正行
為が発生していると考えられるため、図11(b)に示
す不正行為発生時の処理に移行する。
【0048】次に、ステップS20により、10カウン
ト検出スイッチ32がONであると判断された場合は、
ステップS22に進み、1回開きおよび2回開き処理の
クリア,始動入賞玉検出回路31の不能動化,18回開
閉処理のクリア,8進カウンタを1インクリメントする
ための各処理がなされる。これは以降の大当り処理を行
なうための準備の処理である。
【0049】この準備処理を行なった後に、ステップS
23において、たとえば2秒の駆動制御準備期間経過処
理を行なう。この駆動制御準備期間は、特定遊技状態に
なったことを、この間に遊技者に効果音や光などによっ
て知らせ、遊技者の期待感を向上させるばかりでなく、
大当り中に発生する多量の入賞球に対応するため、この
間に景品玉払出処理を進行させ、玉詰まりなどを未然に
防止できるために設定されている。また、振分部材13
8を、大当り中の開閉翼片52a,52bの開閉動作と
所定のタイミングで作動させるようにするために、駆動
制御準備期間の間に振分部材138のタイミングを調整
することもできる。駆動制御準備期間を経過した後、ス
テップS24に進み、10カウントカウンタをクリア
し、ステップS25に進み、可変入賞球装置14を最大
18回開閉させるための大当り処理の制御がなされる。
【0050】上述の大当り処理の制御の最中において、
次に述べる種々の判断が行なわれる。まず、ステップS
26において、V入賞玉検出スイッチ30がONになっ
たか否かの判断がなされ、ONになっていないと判断さ
れた場合は、ステップS27に進む。ステップS27に
おいて、10カウントカウンタの値が「5」であるか否
かの判断がなされ、「5」でないとき、すなわち、未だ
に可変入賞球装置14内へのパチンコ玉の入賞が5個未
満の場合は、ステップS28に進み、10カウントカウ
ンタの値が「10」であるか否かの判断がなされる。
「10」でないことが判断されると、ステップS29に
進み、可変入賞球装置14が18回開閉したか否かの判
断がなされ、未だに18回開閉していないと判断された
場合は、再び前記ステップS26に戻るループが形成さ
れている。
【0051】上述のループの巡回途中において、ステッ
プS27において、10カウントカウンタの値が「5」
になったことが判断されると、ステップS36に進み、
開閉翼片52a,52bが7回開閉したか否かが判断さ
れる。開閉翼片52a,52bが7回開閉したことが判
断されると、前記ステップS28に進み、7回開閉して
いなければ、ステップS37において、タイミング調整
処理が済んだか否かが判断される。タイミング調整処理
が済んでいればステップS28に進み、タイミング調整
処理が済んでいなければ、ステップS38に進み、タイ
ミング調整処理を行なう。このタイミング調整が特許請
求の範囲第5項に対応する実施例の特徴である。なお、
このタイミング調整処理の具体的な動作については、後
述の図12および図13のタイミング図に基づいて後述
する。ステップS38においてタイミング調整処理が終
了すると、ステップS28に進む。
【0052】前述のループの巡回途中において、ステッ
プS29により、可変入賞球装置14が18回開閉した
と判断された場合は、ステップS30に進み、10カウ
ントカウンタの値が「0」であるか否かの判断がなされ
る。「0」でないと判断された場合は、図11(a)に
示す残り玉の処理がなされ、一部の例外を除いて大当り
処理が終了する。また、前記ステップS28により、1
0カウントカウンタの値が「10」であると判断された
場合も、図11(a)に示す遅れ玉の処理がなされ、一
部の例外を除いて大当り処理が終了する。このステップ
S28により、可変入賞球装置14は最大18回開閉す
るが、ステップS28により、開閉処理中に入賞したパ
チンコ玉の個数が10個となった場合は、開閉回数が1
8回に満たない場合でも、大当り処理が終了するように
制御される。
【0053】また、ステップS30により、10カウン
トカウンタの値が「0」であると判断され、さらに前記
ステップS31により、大当り終了後に、2秒経過した
と判断された場合は、前述の説明と同様にして、10カ
ウント検出スイッチ32が引き抜かれているなどの不正
行為が発生していると考えられるため、図11(b)に
示す不正行為発生時の処理に移行する。前記ステップS
30,S31の処理を行う制御回路により、可変入賞球
装置が第1の状態に制御されてから所定の期間が経過し
た時点で入賞玉計数手段により入賞玉が1個も計数され
なかった場合に、弾球遊技機が異常状態である旨を判定
する異常判定手段が構成されている。
【0054】前記ステップS26により、V入賞玉検出
スイッチ30がONであると判断された場合、すなわ
ち、大当り処理中にパチンコ玉が特定入賞領域(Vポケ
ット)に入賞した場合は、ステップS32に進み、10
カウント検出スイッチ32がONになったか否かの判断
がなされる。10カウント検出スイッチ32がONにな
っていないと判断された場合は、ステップS33に進
み、V入賞玉検出スイッチ30がONした後、2.5秒
経過したか否かの判断がなされる。未だに2.5秒経過
していないと判断された場合は、再び前記ステップS3
2に戻るループが形成されている。このループを2.5
秒間巡回させることにより、ステップS32の判断を繰
返し行ない、最後まで10カウント検出スイッチ32が
ONにならなかった場合は、前述の説明と同様にして、
10カウント検出スイッチ32が引き抜かれているなど
の不正行為が発生しているものと考えられるため、図1
1(b)に示す不正行為発生時の処理に移行する。
【0055】また、前記ループの巡回途中において、ス
テップS32により、10カウント検出スイッチ32が
ONになったと判断された場合は、ステップS34に進
み、8進カウンタのカウント値が「8」であるか否かの
判断がなされる。8進カウンタのカウント値が未だに
「8」になっていないと判断された場合は、前記ステッ
プS22に戻り、現在行なわれている大当り処理が更新
されて新たな大当り処理が開始される。そして、ステッ
プS34により、8進カウンタのカウント値が「8」で
あると判断された場合は、ステップS35に進み、V入
賞無効処理がなされる。V入賞無効処理がなされた後、
ステップS27に進み、これ以上の大当り処理の制御が
行なわれないように構成されている。
【0056】これは、大当り処理が更新されて、継続さ
れる上限回数が8回と定められているためであり、ステ
ップS34により、8進カウンタのカウント値が「8」
であると判断された場合には、ステップS35のV入賞
無効処理に移行するように制御される。
【0057】次に、前記ステップS30により10カウ
ントカウンタの値が「0」でないと判断された場合、ま
たはステップS28において、10カウントカウンタの
値が「10」であると判断された場合に行なわれる遅れ
玉の処理の動作を、図11(a)に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0058】まず、ステップS39により、始動入賞玉
検出回路31を能動化し、ステップS40において、始
動入賞玉検出スイッチ2がONになったか否かの判断が
なされ、ONでないと判断された場合は、ステップS4
1において始動入賞玉検出スイッチ1がONになったか
否かの判断がなされる。始動入賞玉検出スイッチ1がO
Nになっていないと判断された場合は、ステップS42
において、V入賞玉検出スイッチ30がONになったか
否かの判断がなされ、ONになっていないと判断された
場合は、ステップS43に進み、大当り終了後に2秒経
過したか否かの判断がなされる。そして、2秒経過した
と判断された場合は、ステップS44に進み、8進カウ
ンタクリアおよび10カウントカウンタクリアの各処理
がなされ、図9のステップS2に再び戻り、大当りのた
めの制御が完全に終了する。前記ステップS22,S2
3,S26,S32〜S34に示された制御プログラム
を記憶したROM3を有するマイクロコンピュータ1と
駆動制御回路164とにより、特定遊技状態検出手段の
検出出力に基づいて可変入賞球装置を第1の状態にし、
入賞玉計数手段が所定個数の入賞玉を計数した場合に、
可変入賞球装置を第2の状態に制御する制御手段が構成
されている。
【0059】前記ステップS43により、大当り終了後
に2秒経過していないと判断された場合は、再び前記ス
テップS40に戻るループが形成されており、2秒間こ
のループを巡回させることにより、前記ステップS40
ないしステップS42の各判断が繰返しなされる。そし
て、前記ステップS40により、始動入賞玉検出スイッ
チ2がONになったと判断された場合は、図9に示すス
テップS3に移行し、2回開き処理などが行なわれ、ま
た、ステップS41により、始動入賞玉検出スイッチ1
がONになったと判断された場合は、図9のステップS
9に進み、以降の1回開き処理の制御が行なわれる。
【0060】また、ステップS42により、V入賞玉検
出スイッチ30がONになったと判断された場合は、す
なわち、大当り処理終了間際に入賞したパチンコ玉によ
り、V入賞があった場合は、ステップS45に進み、大
当り終了後2秒経過したか否かの判断がなされる。2秒
経過していると判断された場合は、ステップS46に進
む。このステップS46により、10カウント検出スイ
ッチ32がONか否かの判断がなされ、未だにONでな
いと判断された場合は、ステップS47に進む。ステッ
プS47において、V入賞玉検出スイッチ30がONに
なった後、2.5秒経過したか否かの判断がなされ、未
だに2.5秒経過していないと判断された場合は再び前
記ステップS46に戻るループが形成されている。この
ループの巡回により、ステップS46とステップS47
の判断を繰返し行ない、前記ステップS47により、V
入賞玉検出スイッチがONになった後2.5秒経過した
と判断された場合は、図11(b)に示す不正行為など
の発生時の処理プログラムに移行する。
【0061】これは、前述したように、10カウント検
出スイッチ32が引き抜かれるなどの不正行為や10カ
ウント検出スイッチ32が故障しているなどの異常事態
が発生していると考えられるために、それに対処せんと
するためのものである。また、前記ステップS46によ
り、10カウント検出スイッチ32がONになったと判
断された場合は、ステップS48に進み、V入賞無効処
理がなされた後に、ステップS44に進む。これは、前
記ステップS45により、大当り終了後2秒経過した場
合で、ステップS46により、10カウント検出スイッ
チ32がONになったときに、V入賞を無効処理するも
のであり、大当り終了間際に入賞したパチンコ玉がV入
賞玉検出スイッチ30により検出されるに至るまでに2
秒もかからないということを前提としているものであ
る。そして、大当り終了後2秒間だけ猶予期間を設け、
大当り終了間際に入賞したパチンコ玉によるV入賞をそ
の2秒間だけ検出し、遊技者に有利になるように制御せ
んとするものである。
【0062】次に、前記ステップS45により、大当り
終了後2秒経過していないと判断された場合は、ステッ
プS49に進み、10カウント検出スイッチ32がON
になった否かの判断がなされ、未だにONになっていな
いと判断された場合は、ステップS50に進む。V入賞
玉検出スイッチ30がONになった後、2.5秒経過し
たか否かの判断がなされ、未だに2.5秒経過していな
いと判断された場合は、再び前記ステップS49に戻る
ループが形成されている。このループを巡回させること
により、ステップS49とステップS50との判断を繰
返し行ない、ステップS49により、10カウント検出
スイッチ32がONになったと判断された場合は、ステ
ップS57に進む。そして、ステップS57において、
8進カウンタのカウント値が「8」であるか否かの判断
がなされ、未だに「8」でないと判断された場合は、図
10のステップS22に進み、以降の大当り処理のプロ
グラムが実行される。
【0063】また、ステップS57により、8進カウン
タのカウント値が「8」であると判断された場合は、ス
テップS58によるV入賞無効処理がなされ、前記ステ
ップ40に戻る。これは、前述したように、大当り処理
の継続上限回数が8回と定められているために、それ以
上の継続を行なわせないようにするためのものである。
また、前述のループの巡回途中において、ステップS5
0により、10カウント検出スイッチ32がONになる
ことなく、V入賞玉検出スイッチ30のONしてからの
時間が2.5秒を経過した場合は、前述したように、1
0カウント検出スイッチ32が引き抜かれるかまたは故
障しているものと考えられ、図11(b)に示す不正行
為などの発生時の処理プログラムに移行する。
【0064】次に、10カウント検出スイッチ32が引
き抜かれるなどの不正行為が発生している場合や、10
カウント検出スイッチ32が故障している場合に行なわ
れる処理動作を、図11(b)を参照して説明する。
【0065】まず、ステップS51により、大当り処理
の禁止および始動入賞玉検出回路31の不能動化の処理
がなされ、さらにステップS52により、ランプを点灯
させるとともに、スピーカ24からアラーム音を発生さ
せる。このステップS51により、不正行為発生時にお
いては、遊技者に有利となる遊技制御を行なわないよう
にする。大当り処理が禁止され、さらには、始動用入賞
口16a,16b,18に打玉が入賞しても、その入賞
玉が無効となるので、遊技者に打球操作を続行しても利
益を得られないと判断させて速やかに遊技を中断させる
ことが可能となる。また、ステップS52により、不正
行為または10カウント検出スイッチ32の故障による
異常が発生していることを店員に知らせる。異常発生の
原因が遊技者の不正行為によるものであれば、店員に知
らせることにより、遊技者への警告にもなるので遊技者
に速やかに遊技を中断させることができる。また、異常
発生の原因が10カウント検出スイッチ32の故障によ
るものであれば、異常発生を遊技者にも報知することと
なるので、遊技者に速やかに遊技を中断させることがで
きる。
【0066】前記ステップS51の処理を行う制御回路
により、異常判定手段により異常状態である旨が判定さ
れた場合に弾球遊技機を遊技不能状態にする遊技不能動
化手段が構成されている。また、前記ステップS51に
おける始動入賞玉検出回路31を不能動化する処理を行
う制御回路により、始動領域を不能動化する始動領域不
能動化手段が構成されている。
【0067】次に、この不正行為に伴なう異常原因を取
除いた後に、パチンコ遊技機10を通常の遊技状態に復
帰させる手段として、可変入賞球装置14内にパチンコ
玉を入賞させる方法が採用されている。つまり、パチン
コ玉が可変入賞球装置14内に入賞すれば、10カウン
ト検出スイッチ32によって入賞玉が検出され、ステッ
プS53において、10カウント検出スイッチ32がO
Nになったとの判断がなされると、ステップS54に進
む。ステップS54において、ランプの消灯およびアラ
ーム音の消滅の処理がなされ、ステップS55に進み、
大当り処理の禁止解除および始動入賞玉検出回路31の
能動化の各処理がなされる。このように、可変入賞球装
置14の入賞玉が検出されれば、異常発生に起因する不
能状態が全て解除されるので、速やかに遊技を再開させ
ることができる。
【0068】さらに、ステップS56により、大当り処
理の禁止原因の発生時の状態に復帰させる処理がなされ
た後に、不正行為など発生時の処理プログラムが終了す
る。このように、遊技状態が異常状態発生時の状態より
も遊技者にとってより有利な状態にもより不利な状態に
もならないで遊技を再開させることができるので、遊技
者に与える利益を公平なものにすることができる。
【0069】図12はこの発明の一実施例の動作タイミ
ングを従来例と対比して示したものである。
【0070】図12において、従来は図12(a)に示
すように、V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出す
ると、開閉翼片52a,52bを18回開閉するための
ソレノイドをON,OFFする時間は、図12(b)に
示すように一定に定められていた。このために、動作が
単調となり遊技者に飽きられやすい欠点があった。
【0071】これに対して、本件発明では、図12
(c)に示すようにV入賞玉検出スイッチ30が入賞玉
を検出してから、2秒の駆動制御準備期間を経過した
後、開閉翼片52a,52bを開閉するためのソレノイ
ド78a,78bがONする時間は一定に定められてい
るが、図12(d)に示すようにOFFする時間を複数
種類設定することにより、開閉翼片52a,52bの1
8回の開閉動作に変化をもたせている。
【0072】このように、ソレノイド78a,78bが
OFFする時間が異なることにより、開閉翼片52a,
52bの開閉動作に変化を与えて、遊技者の新たな興味
を引きつけることができる。
【0073】図13はこの発明の他の実施例における動
作タイミングを示す図である。この実施例は、この発明
に図3ないし図7に示した振分部材138の駆動タイミ
ングを組合わせたものである。すなわち、開閉翼片52
a,52bが所定回数、たとえば7回開閉する前と、7
回開閉した後とにおいて、第1の電気的駆動源としての
ソレノイド78a,78bと第2の電気的駆動源として
のモータ84の駆動タイミングが異なるように、ソレノ
イド78a,78bがOFFする時間を調整するように
したものである。
【0074】より具体的に説明すると、図13(a),
(b)に示すように、始動入賞玉検出スイッチ1,2が
入賞玉を検出すると、ソレノイド78a,78bは図1
3(d)に示すように、開閉翼片52a,52bを1回
または2回開閉させる。そして、図13(c)に示すよ
うに、V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出したと
き、より正確には、V入賞したパチンコ玉が10カウン
ト検出スイッチ32によって検出された時点から2秒の
駆動制御準備期間を経過した後に、ソレノイド78a,
78bがON,OFFを繰返し、開閉翼片52a,52
bを開閉させる。このとき、前述の図12で説明したよ
うに、ソレノイド78a,78bがONする時間は一定
であるが、OFFするタイミングは異なるように調整さ
れる。
【0075】一方、振分部材138を駆動するためのモ
ータ84は、パチンコ玉の入賞の有無に関係なく常に作
動しており、振分部材138は左前方から右前方および
右前方から左前方を向くように繰返し駆動される。そし
て、ステップS23に示した所定期間の一例の駆動制御
準備期間(たとえば2秒)中に、図7で説明した回転位
置検出スイッチ116が切れたとき、すなわち振分部材
138が中央を向いたところで、開閉翼片52a,52
bが1回目の開閉を開始するまで、T時間だけ停止され
る。これは、大当り処理中の開閉翼片52a,52bの
開閉動作と、常に作動している振分部材138とを所定
のタイミングで作動させるようにするためである。
【0076】駆動制御準備期間が経過すると、振分部材
138は中央から左方向に振分動作が開始される。この
駆動制御準備期間は、ステップS23に示したように可
変入賞球装置の繰返し継続制御が実行される毎にインタ
ーバル期間として設けられており、後述する図14にも
示されているように、或る回の繰返し継続制御が終了し
て次の回の繰返し継続制御が実行されるまでの間におい
て、振分部材138が中央位置に復帰する。前記ステッ
プS23と回転位置検出スイッチ116とにより、前記
所定期間中に前記振分手段を初期状態に復帰させる復帰
手段が構成されている。そして、開閉翼片52a,52
bが所定回数、たとえば7回開閉するまで、すなわち図
13(e)に示すa点ないしd点まではソレノイド78
a,78bがOFFした状態で中央を向くように制御さ
れる。したがって、開閉翼片52a,52bが開成状態
のときには、振分部材138が中央を向いていないの
で、V入賞の確率が低くなる。そして、開閉翼片52
a,52bの開閉が所定回数、すなわち7回に達する
と、図13(e)に示すe点ないしk点までは、ソレノ
イド78a,78bがONした状態で中央を向くように
タイミング調整される。したがって、開閉翼片52a,
52bが7回開閉されると、開閉翼片52a,52bが
開成状態のときに振分部材138が中央を向いているの
でV入賞の確率が高くなる。
【0077】図14はこの発明の他の実施例の実施例の
動作タイミングを示す図である。この図14に示した実
施例は、この発明に振分部材138の動作を組み合わ
せ、さらに可変入賞球装置14の所定個数の打玉が入賞
したことにより、開閉翼片52a,52bの開閉動作
と、振分部材138の動作タイミングを変化させるよう
にタイミング調整するものである。
【0078】より具体的に説明すると、始動入賞玉検出
スイッチ1,2およびV入賞玉検出スイッチ30が入賞
玉を検出し、駆動制御準備期間を経過するまでは、前述
の図13の説明と同じである。そして、この実施例で
は、パチンコ玉が所定個数、たとえば5個入賞するまで
はソレノイド78a,78bがONしたとき、すなわち
開閉翼片52a,52bが開成状態のときに、振分部材
138が中央を向かないようにソレノイド78a,78
bが制御される。10カウント検出スイッチ32が入賞
玉を所定個数、たとえば5個検出すると、所定個数入賞
する前に最後に回転位置検出スイッチ116が切れた時
点、すなわち振分部材138が中央を向いた時点から所
定個数入賞した時点までの時間T1 を計測する。そし
て、所定個数入賞した時点から、次に回転位置検出スイ
ッチ116が切れる時点、すなわち振分部材138が中
央を向く時点を計算し、それ以降振分部材138が中央
を向くときに、ソレノイド78a,78bがONするよ
うに制御する。
【0079】なお、図14(a)ないし(c)に示すよ
うに、V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出して大
当り処理を行なっている間に始動入賞玉検出スイッチ1
または2が入賞玉を検出しても、何ら価値を有していな
い。
【0080】図15はこの発明のその他の実施例に用い
られる可変入賞球装置を示す外観斜視図であり、図16
は同じく正面図であり、図17は左側面断面図であっ
て、それぞれ振分部材としての揺動ヘッドが水平を向い
ている状態を示す。図18は同じく可変入賞球装置の正
面図であり、図19は同じく左側面断面図であって、そ
れぞれ揺動ヘッドが下側に揺動している状態を示す。
【0081】次に、図15ないし図19を参照して、可
変入賞球装置170の構造について説明する。この可変
入賞球装置170は、遊技盤上に設けられ、遊技者にと
って有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状
態とに変化可能な可変入賞球装置の他の一例である。可
変入賞球装置170は図1に示した遊技盤12の表面に
取付けられる取付基板172を含む。遊技盤12と所定
の間隔を隔ててガラス板13a,13bが設けられてい
る。取付基板172は、その中央部がくり抜かれて所定
の開口部が形成されているとともに、その前面下方部に
は、ほぼU字状の入賞玉受枠174が設けられている。
入賞玉受枠174の水平部には、Vポケット形成用の特
定入賞口形成部材176が形成されている。この特定入
賞口形成部材176によってその中央部にVポケット1
78が形成され、その両側に通常入賞口180a,18
0bが形成されている。
【0082】ほぼU字状の入賞玉受枠174の左右両側
上には、開閉翼片184a,184bが設けられてい
る。これらの開閉翼片184a,184bは、前述の図
3ないし図7に示した実施例と同様にして、左右両側に
開成可能に構成さている。開閉翼片184a,184b
は回動軸194a,194bの一端に取付けられ、回動
軸194a,194bの他端にはリンク部材198a,
198bが取付けられ、リンク部材198a,198b
は作動部材200に係合している。作動部材200はソ
レノイド202の上下運動を回転運動に変換してリンク
部材198a,198bを介して回動軸194a,19
4bを回動させるものである。ソレノイド202はソレ
ノイド取付板204にねじ止めされている。さらに、ソ
レノイド取付板204は裏カバー板196にねじ止めさ
れている。この裏カバー板196は入賞空間の後壁を形
成している。
【0083】取付基板172の前面上方部には上部前面
飾り板186が設けられていて、この上部前面飾り板1
86には多数の孔が形成されていて、その裏面側に8個
の継続回数表示用LED188が取付けられている。こ
れらの継続回数表示用LED188は大当りの継続回数
を表示する。
【0084】さらに、可変入賞球装置170の中央部、
すなわち開閉翼片184a,184bなどで囲まれた中
央領域に、揺動ヘッド190が設けられている。この揺
動ヘッド190は上下方向に揺動するものであって、連
結リンク192を介して第2の電気的駆動源としてのソ
レノイド206に連結されている。したがって、図16
および図17に示すように、ソレノイド206がオフに
なって、揺動ヘッド190が水平状態では、揺動ヘッド
190上に落下したパチンコ玉P1 またはP2は、揺動
ヘッド190によって左右に振分けられ、通常入賞口1
80aまたは180bの上方へ落下する。それによっ
て、これらパチンコ玉P1 ,P2 のVポケット178へ
の入賞確率は低くなり、通常入賞口180a,または1
80bへの入賞確率が高くなる。このように、揺動ヘッ
ド190が水平状態では、パチンコ玉は揺動ヘッド19
0によって左右に振分けられ、Vポケット178の真上
に落下しにくいようにされているので、Vポケット17
8へのパチンコ玉の入賞確率が低くなる。
【0085】次に、図18および図19に示すように、
ソレノイド206がオンし、揺動ヘッド190が下向き
に揺動したときの動作について説明する。揺動ヘッド1
90が下向きに揺動しかつ開閉翼片184a,184b
が開成状態では、揺動ヘッド190と開閉翼片184a
または184bの内側端(下端縁)と内側ガラス板13
bとの隙間によってパチンコ玉P3 またはP4 が一旦係
止される。そして、この状態から、開閉翼片184a,
184bが閉成すると、係止されていたパチンコ玉P
3 ,P4 はVポケット178の上方へ落下する。それに
よって、落下したパチンコ玉P3 ,P4 のVポケット1
78への入賞確率が高くなる。前記S30,S31によ
る異常判定は、開閉翼片が18回開閉した後直ちにエラ
ー状態にする旨の判定を行なってもよく、また、18回
の開閉以前の段階で判定を行なってもよい。
【0086】図20は開閉翼片駆動用のソレノイドと揺
動ヘッド駆動用のソレノイドの動作タイミングを示す図
である。この実施例においては、開閉翼片184a,1
84bの開閉回数が一定回数、たとえば7回になると、
開閉翼片184a,184bと揺動ヘッド190の動作
タイミングが変化するように定められている。すなわ
ち、V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出してか
ら、たとえば2.0秒の駆動制御準備期間を経過した
後、開閉翼片184a,184bを駆動するためのソレ
ノイド202が所定の時間ごとにオン,オフを繰返す。
この場合、開閉翼片184a,184bの開閉の1回目
から7回目までは、ソレノイド202がオンのとき、す
なわち開閉翼片184a,184bが開かれているとき
には、ソレノイド206はオフになっているので、開閉
翼片184a,184bが開成状態のときには、揺動部
材190は水平状態となって正面を向いている。このた
め、パチンコ玉がVポケット178に入賞する確率が低
くなる。そして、開閉翼片184a,184bの開閉の
8回目以降では、ソレノイド202がオンのとき、すな
わち開閉翼片184a,184bが開成状態のときに、
ソレノイド206もオンとなり、揺動ヘッド190が下
向きになるので、パチンコ玉がVポケット178に入賞
する確率が高くなる。
【0087】上述のごとく、開閉翼片184a,184
bの開閉回数が一定数に達したとき、開閉翼片184
a,184bと揺動ヘッド190の動作タイミングが変
化するように制御することにより、動作の単調化を防止
でき、遊技者の興味をひくことのできるパチンコ遊技機
とすることができる。なお、上述のような動作タイミン
グとなるように制御するのは、前述のマイクロコンピュ
ータ1に含まれるROM3に格納されるプログラムによ
って達成することができる。
【0088】図21はこの発明のさらにその他の実施例
における開閉翼片と揺動ヘッドの動作タイミングを説明
するための図である。
【0089】この図21に示した実施例は、開閉翼片1
84a,184bが開閉する回数または可変入賞球装置
170にパチンコ玉の入賞した個数が一定数に達したと
き、開閉翼片184a,184bと揺動ヘッド190の
動作タイミングが変化するように構成したものである。
すなわち、開閉翼片184a,184bの開閉動作は、
一定回数の開閉時を境に、揺動ヘッド190の動作との
タイミングが変化するように定められている。開閉翼片
184a,184bが一定回数開閉する前に、一定個数
のパチンコ玉が可変入賞球装置170に入賞した場合に
は、一定個数の入賞時を境に開閉翼片184a,184
bの開閉動作と揺動ヘッド190の動作タイミングが変
化するように、揺動ヘッド190の動作タイミングを調
整する。
【0090】より具体的に説明すると、図2に示した始
動入賞玉検出スイッチ26a,26bまたは始動入賞玉
検出スイッチ28がパチンコ玉を検出すると、ソレノイ
ド202がONし、開閉翼片184a,184bが開か
れる。また、V入賞玉検出スイッチ30が入賞玉を検出
すると、ソレノイド206がONし、揺動ヘッド190
が下向きになる。一方、ソレノイド202はたとえば
2.0秒の駆動制御準備期間を経過した後ONし、開閉
翼片184a,184bが開かれる。そして、ソレノイ
ド202と206はそれぞれ所定の期間ごとにON,O
FFを繰返す。このとき、10カウント検出スイッチ3
2が入賞玉を所定個数、たとえば5個計数するまでの時
間、または開閉翼片184a,184bが一定回数、た
とえば7回開閉するまでの時間t1 の間においては、ソ
レノイド202がONして開閉翼片184a,184b
が開かれているときには、ソレノイド206がOFFに
なって、揺動ヘッド190が正面を向いている。このた
め、開閉翼片184a,184bが開成状態のときに
は、揺動ヘッド190が正面を向いているため、V入賞
の確率が低くなる。
【0091】その後、一定個数、たとえば5個が入賞し
たときまたは開閉翼片184a,184bが一定回数、
たとえば7回開閉してから、入賞玉がたとえば10個の
上限個数になるまでまたはたとえば18回の上限回数だ
け開閉翼片184a,184bが開閉するまで、または
V入賞玉検出スイッチ30がONするまでの時間におい
ては、次のように制御される。すなわち、時間t2 にお
いては、ソレノイド202がONして開閉翼片184
a,184bが開かれているときには、ソレノイド20
6もONとなり、開閉翼片184a,184bが開成状
態のときには、揺動ヘッド190が下向きになるので、
V入賞の確率が高くなる。
【0092】なお、大当り処理中において、始動入賞玉
検出スイッチ26a,26b,28がそれぞれ入賞玉を
検出しても、これらの検出出力によっては何らの制御も
行なわれない。また、上述の説明では、開閉翼片184
a,184bの開閉回数または可変入賞球装置170へ
の入賞個数が一定数に達したとき、揺動ヘッド190の
動作タイミングを調整するようにしたが、開閉翼片18
4a,184bを開閉するためのソレノイド202の動
作タイミングを調整するようにしてもよい。
【0093】なお、上述の実施例では、いずれも特定入
賞玉検出手段としてV入賞玉検出スイッチ30を用いる
ようにしたが、可変表示装置を設けて、可変表示装置が
予め定める表示になった場合に、予め定める遊技状態に
なったものとして検出するようにしてもよい。この場
合、可変表示装置始動入賞口は、可変入賞球装置の内部
に設けてもよく、または外部に設けるようにしてもよ
い。
【0094】また、上述の実施例では、振分部材として
左右前方に向きが変わるものおよび揺動ヘッドが正面お
よび下方を向くように揺動するものの一例を示したが、
その他にパチンコ玉を振分けることのできるようなもの
であればどのようなものでも適用できる。
【0095】さらに、上述の実施例では、可変入賞球装
置14,170にそれぞれ開閉翼片52a,52b,1
84a,184bを設けたが、アタッカー形式のよう
に、遊技盤12の前方に開閉板を設けるようにしてもよ
く、その他種々の変形例が考えられる。
【0096】また、上述の実施例では、開閉翼片52
a,52b,184a,184b一定時間内における開
く時間と開く回数を固定にしていたが、一定期間内にお
ける開く時間を一定にして、1回の開く時間を変化させ
るように制御してもよい。たとえば、合計時間を18秒
に設定した場合には、1回の開く時間を1秒に設定すれ
ば18回開閉し、1回の開く時間を2秒に設定すれば9
回開閉し、1回の開く時間を3秒に設定すれば6回開閉
するようにすればよい。
【0097】さらに、第1の電気的駆動源および第2の
電気的駆動源の両方の駆動タイミングを調整するように
してもよい。さらに、図12ないし図14および図20
で説明したソレノイドをOFFする時間の長さの種類お
よび設定の仕方は単なる一例であって、変更可能であ
る。また、ソレノイドをOFFする時間をランダムにし
てもよい。さらに、他の例として、開閉翼片52a,5
2bを2回開閉動作させるための、図1に示した始動用
入賞口18にパチンコ玉が入賞したときに、閉じる時間
を異なるように構成してもよい。
【0098】なお、上述の各実施例におけるパチンコ遊
技機は、遊技する際にパチンコ玉を借り出し、そのパチ
ンコ玉によって遊技するものに限ることなく、たとえば
磁気カードや光カードなどの貸玉データが記録されたデ
ータ記録媒体を用い、その記録媒体をパチンコ遊技機に
適用し、パチンコ遊技機に内蔵されたパチンコ玉で遊技
できるようにし、遊技者がパチンコ玉を持ち歩かないよ
うに構成したものであってもよい。この場合、パチンコ
玉の入賞などによって景品玉が払い出される代わりに、
点数が順次加算された景品玉得点を表示するようにし、
その得点すなわち景品玉データを上述の記録媒体に記録
させることにより、持ち玉の代わりに構成してもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾球遊技機が異常状態である旨が判定された場合に、始
動領域が不能動化されるので、遊技者が打球操作を続行
して始動領域に打玉を入賞させようとすることを減ら
し、遊技者に速やかに遊技を中断させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の全体正
面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】可変入賞球装置を示す正面図であり、振分部材
が正面を向いている状態を示す。
【図4】可変入賞球装置の左側面断面図であり、振分部
材が正面を向いている状態を示す。
【図5】可変入賞球装置の正面図であり、振分部材が斜
め前方を向いている状態を示す。
【図6】可変入賞球装置の左側面断面図であり、振分部
材が斜め前方を向いている状態を示す。
【図7】可変入賞球装置の分解斜視図である。
【図8】パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図9】図8に示した制御回路の動作を示したパチンコ
遊技機を制御するためのプログラムのフローチャートで
ある。
【図10】図8に示した制御回路の動作を示したパチン
コ遊技機を制御するためのプログラムのフローチャート
である。
【図11】図8に示した制御回路の動作を示したパチン
コ遊技機を制御するためのプログラムのフローチャート
である。
【図12】この発明の一実施例の動作タイミングを説明
するための図である。
【図13】この発明の一実施例の動作タイミングを説明
するための図である。
【図14】この発明の一実施例の動作タイミングを説明
するための図である。
【図15】可変入賞球装置の他の例を示す外観斜視図で
ある。
【図16】可変入賞球装置の他の例を示す正面図であっ
て、揺動ヘッドが正面を向いている状態を示す。
【図17】可変入賞球装置の他の例を示す左側面断面図
であって、揺動ヘッドが正面を向いている状態を示す。
【図18】可変入賞球装置の他の例を示す正面図であっ
て、揺動ヘッドが下方を向いている状態を示す。
【図19】可変入賞球装置の他の例を示す左側面断面図
であって、揺動ヘツが下方を向いている状態を示す。
【図20】この発明の他の実施例の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図21】この発明のその他の実施例の動作を説明する
ためのタイミング図である。
【符号の説明】
1はマイクロコンピュータ、2はCPU、3はROM、
4はRAM、10はパチンコ遊技機、14,170は可
変入賞球装置、16a,16b,18は始動用入賞口、
26a,26b,28は始動入賞玉検出スイッチ、30
はV入賞玉検出スイッチ、31は始動入賞玉検出回路、
32は10カウント検出スイッチ、33はV入賞玉検出
回路、35は10カウント検出回路、52a,52b,
184a,184bは開閉翼片、78a,78b,20
2はソレノイド、84はモータ、138は振分部材、1
58,178は特定入賞口としてのVポケット、160
a,160b,180a,180bは通常入賞口、16
4は駆動制御回路、190は揺動ヘッド、206は振分
部材駆動用ソレノイドを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞領域を形成した遊技盤を含む弾球遊
    技機であって、 前記遊技盤上に設けられ、遊技者にとって有利な第1の
    状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
    可変入賞球装置と、 前記遊技盤上に設けられ、打玉が入賞することが可能な
    始動領域と、 該始動領域に打玉が入賞したことを必要条件として出現
    可能な遊技状態であって、前記可変入賞球装置を第1の
    状態にできるように定められた遊技状態になったことを
    検出する特定遊技状態検出手段と、 前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を検出する入賞玉
    検出手段と、 該入賞玉検出手段の検出出力に基づいて前記可変入賞球
    装置に入賞した入賞玉の個数を計数する入賞玉計数手段
    と、 前記特定遊技状態検出手段の検出出力に基づいて前記可
    変入賞球装置を第1の状態にし、前記入賞玉計数手段が
    所定個数の入賞玉を計数した場合に、前記可変入賞球装
    置を第2の状態にする制御手段と、 前記可変入賞球装置が第1の状態に制御されてから所定
    の期間が経過した時点で前記入賞玉計数手段により入賞
    玉が1個も計数されなかった場合に異常状態である旨を
    判定する異常判定手段と、 該異常判定手段により異常状態である旨が判定された場
    合に前記弾球遊技機を遊技不能状態にする遊技不能動化
    手段とを含み、 該遊技不能動化手段は、前記始動領域を不能動化する始
    動領域不能動化手段を含むことを特徴とする、弾球遊技
    機。
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