JP2561865Y2 - 真空包装袋 - Google Patents
真空包装袋Info
- Publication number
- JP2561865Y2 JP2561865Y2 JP1991061462U JP6146291U JP2561865Y2 JP 2561865 Y2 JP2561865 Y2 JP 2561865Y2 JP 1991061462 U JP1991061462 U JP 1991061462U JP 6146291 U JP6146291 U JP 6146291U JP 2561865 Y2 JP2561865 Y2 JP 2561865Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- packaging bag
- vacuum packaging
- heat seal
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一般的に、内面にヒー
トシール層が積層された一対のシートを重ね合わせて、
その周囲をヒートシールすることにより密封される真空
包装袋に関し、特に、ハムや肉片等、水分のにじみ出や
すい被包装物を真空包装するために好適に使用される真
空包装袋に関する。
トシール層が積層された一対のシートを重ね合わせて、
その周囲をヒートシールすることにより密封される真空
包装袋に関し、特に、ハムや肉片等、水分のにじみ出や
すい被包装物を真空包装するために好適に使用される真
空包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図1に示した真空包装袋2は
よく知られている。この真空袋2は、第1シート(表シ
ート)10と第2シート(裏シート)16の2枚重ねで構
成されており、その外周部4は、ヒートシールされると
共に両シート10,16間の空気が脱気されてなる。
よく知られている。この真空袋2は、第1シート(表シ
ート)10と第2シート(裏シート)16の2枚重ねで構
成されており、その外周部4は、ヒートシールされると
共に両シート10,16間の空気が脱気されてなる。
【0003】この包装袋2の断面を図2に示している。
各シート10,16は2層構造になっており、基層14,
18の内面にヒートシール層12,20を積層してな
る。この包装袋2においては、外周部4のみがヒートシ
ールされている。
各シート10,16は2層構造になっており、基層14,
18の内面にヒートシール層12,20を積層してな
る。この包装袋2においては、外周部4のみがヒートシ
ールされている。
【0004】このようにして密封された包装袋2の両ヒ
ートシール層12,20は、上記外周部4から被包装袋
8に至る中間部6において、相互に密着しているが接着
されてはいない。従って、被包装物8が菓子等の固形物
の場合には全く問題を生じないが、たとえば、被包装物
8が肉片等の場合には、その肉汁が上記中間部6に染み
出して見苦しくなる。
ートシール層12,20は、上記外周部4から被包装袋
8に至る中間部6において、相互に密着しているが接着
されてはいない。従って、被包装物8が菓子等の固形物
の場合には全く問題を生じないが、たとえば、被包装物
8が肉片等の場合には、その肉汁が上記中間部6に染み
出して見苦しくなる。
【0005】この問題点を解決するため、図3に示すよ
うに、中間部6と外周部4すなわち被包装物8の周囲全
体にヒートシールの施された包装袋2も提供されてい
る。しかしながら、この構成の包装袋2は、肉汁等が上
記中間部6に染み出すことはないが、剥離による開封が
容易ではない。
うに、中間部6と外周部4すなわち被包装物8の周囲全
体にヒートシールの施された包装袋2も提供されてい
る。しかしながら、この構成の包装袋2は、肉汁等が上
記中間部6に染み出すことはないが、剥離による開封が
容易ではない。
【0006】なお、上記各従来例のいずれにおいても、
両ヒートシール層12,20は、同一溶融温度を有する
同一材料で構成されていた。
両ヒートシール層12,20は、同一溶融温度を有する
同一材料で構成されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従って、本考案の解決
すべき主たる技術的課題は、この種の真空包装袋におい
て、その外周部及び中間部の両者を全面接着して肉汁等
が染み出さないようにする一方、剥離開封を容易にする
ことである。
すべき主たる技術的課題は、この種の真空包装袋におい
て、その外周部及び中間部の両者を全面接着して肉汁等
が染み出さないようにする一方、剥離開封を容易にする
ことである。
【0008】また、他の1つの技術的課題は、上記包装
袋の中間部における特別の接着工程を不要にすることで
ある。
袋の中間部における特別の接着工程を不要にすることで
ある。
【0009】さらに、他の1つの技術的課題は、上記包
装袋の中間部における接着部強度を調整することができ
るようにすることである。
装袋の中間部における接着部強度を調整することができ
るようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記課題を
解決するために、本考案によれば以下の構成の真空包装
袋が提供される。この真空包装袋を図4に従って詳細に
説明する。
解決するために、本考案によれば以下の構成の真空包装
袋が提供される。この真空包装袋を図4に従って詳細に
説明する。
【0011】すなわち、この真空包装袋は、夫々基層1
4,18の内面にヒートシール層12,20を有する第1
シート10と第2シート16とが、該ヒートシール層1
2,20同士が対向するように、重ね合わされかつヒー
トシールされてなる。そして、上記両ヒートシール層1
2,20の溶融温度は互いに相違する。そして、外周部
4においては、両ヒートシール層12,20は、相互に
融着している、つまり夫々が溶け合って強く接着してい
る。この状態を図4中、格子線で示している。また、中
間部6、すなわち、外周部4から被包装物8の周縁に至
る部分においては、ヒートシール層12,20の一方の
みが溶融して他方のヒートシール層に剥離可能に弱接着
している。外周部4においては、高い方の溶融温度以上
の温度でヒートシールされており、一方、その中間部6
においては、高い溶融温度と低い溶融温度の中間温度で
ヒートシールされている。従って、この中間部6におけ
る上記各ヒートシール層12,20は、外周部4に比べ
て、互いに弱く接着している。なお、上記中間部6にお
ける各ヒートシール層12,20の境界部を図4中、波
線により示している。
4,18の内面にヒートシール層12,20を有する第1
シート10と第2シート16とが、該ヒートシール層1
2,20同士が対向するように、重ね合わされかつヒー
トシールされてなる。そして、上記両ヒートシール層1
2,20の溶融温度は互いに相違する。そして、外周部
4においては、両ヒートシール層12,20は、相互に
融着している、つまり夫々が溶け合って強く接着してい
る。この状態を図4中、格子線で示している。また、中
間部6、すなわち、外周部4から被包装物8の周縁に至
る部分においては、ヒートシール層12,20の一方の
みが溶融して他方のヒートシール層に剥離可能に弱接着
している。外周部4においては、高い方の溶融温度以上
の温度でヒートシールされており、一方、その中間部6
においては、高い溶融温度と低い溶融温度の中間温度で
ヒートシールされている。従って、この中間部6におけ
る上記各ヒートシール層12,20は、外周部4に比べ
て、互いに弱く接着している。なお、上記中間部6にお
ける各ヒートシール層12,20の境界部を図4中、波
線により示している。
【0012】上記記載の各ヒートシール層12,20を
構成する材料として、たとえば、ヒートシール層12,
20の一方には、融点135℃以上のポリプロピレンが
好適に使用され、ヒートシール層12,20の他方に
は、融点95℃〜105℃のポリプロピレンが好適に使
用される。あるいは、ヒートシール層12,20の一方
には、融点120℃以上の線状低密度ポリエチレンや中
密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンが好適に使用さ
れ、ヒートシール層12,20の他方には、融点90℃
〜110℃のポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重
合体やエチレン−メタクリル酸共重合体やエチレン−ア
クリル酸共重合体やアイオノマが好適に使用される。な
お、各基層14,18の材料として、たとえば、ポリ塩
化ビニリデンコート延伸ナイロンが好適に使用される。
構成する材料として、たとえば、ヒートシール層12,
20の一方には、融点135℃以上のポリプロピレンが
好適に使用され、ヒートシール層12,20の他方に
は、融点95℃〜105℃のポリプロピレンが好適に使
用される。あるいは、ヒートシール層12,20の一方
には、融点120℃以上の線状低密度ポリエチレンや中
密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンが好適に使用さ
れ、ヒートシール層12,20の他方には、融点90℃
〜110℃のポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重
合体やエチレン−メタクリル酸共重合体やエチレン−ア
クリル酸共重合体やアイオノマが好適に使用される。な
お、各基層14,18の材料として、たとえば、ポリ塩
化ビニリデンコート延伸ナイロンが好適に使用される。
【0013】上記構成においては、外周部4のみならず
中間部6においても、つまり被包装物8の周囲全体にお
いて両ヒートシール層12,20は相互に接着されてい
て、この2層12,20間にはほとんど隙間が形成され
ないので、従来例に見られたような肉汁の浸透現像を避
けることができる。また、上記各ヒートシール層12,
20の中間部6は、互いヒートシールされているもの
の、この接着は弱接着であるため、剥離が容易である。
中間部6においても、つまり被包装物8の周囲全体にお
いて両ヒートシール層12,20は相互に接着されてい
て、この2層12,20間にはほとんど隙間が形成され
ないので、従来例に見られたような肉汁の浸透現像を避
けることができる。また、上記各ヒートシール層12,
20の中間部6は、互いヒートシールされているもの
の、この接着は弱接着であるため、剥離が容易である。
【0014】上記構成において、上記真空包装袋に収納
される被包装物8がボイル殺菌される必要のある場合に
は、上記一方のヒートシール層の融点は殺菌ボイル温度
よりも低温であり、かつ他方のヒートシール層の融点は
殺菌ボイル温度よりも高温であることが好ましい。
される被包装物8がボイル殺菌される必要のある場合に
は、上記一方のヒートシール層の融点は殺菌ボイル温度
よりも低温であり、かつ他方のヒートシール層の融点は
殺菌ボイル温度よりも高温であることが好ましい。
【0015】このように構成すれば、殺菌ボイル温度を
利用することにより、中間部6におけるヒートシール層
12,20の一方を軟化させ、ヒートシール層12,20
の他方を溶融させて、両ヒートシール層12,20を互
いに弱接着させることができる。つまり、両ヒートシー
ル層12,20の接着と、被包装物8の加熱殺菌とを同
時に行える。この真空包装袋を密封するには、その外周
部4と中間部6において、夫々異なったシール工程を必
要とするが、ボイル殺菌工程を中間部シール工程として
併用しているので、他の特別の中間シール工程が不用で
ある。
利用することにより、中間部6におけるヒートシール層
12,20の一方を軟化させ、ヒートシール層12,20
の他方を溶融させて、両ヒートシール層12,20を互
いに弱接着させることができる。つまり、両ヒートシー
ル層12,20の接着と、被包装物8の加熱殺菌とを同
時に行える。この真空包装袋を密封するには、その外周
部4と中間部6において、夫々異なったシール工程を必
要とするが、ボイル殺菌工程を中間部シール工程として
併用しているので、他の特別の中間シール工程が不用で
ある。
【0016】なお、両ヒートシール層12,20を構成
するものとして前記に例示した材料すべては、この条件
を満たしている。
するものとして前記に例示した材料すべては、この条件
を満たしている。
【0017】なお、上記構成において、融点の高い方の
ヒートシール層の表面は凹凸であることがより好まし
い。
ヒートシール層の表面は凹凸であることがより好まし
い。
【0018】このように構成すれば、上記2つのヒート
シール層12,20の接触面積は大きくなり、この2つ
のヒートシール層12,20の弱接着強度は増す。従っ
て、ヒートシール層の表面に形成される凹凸の高低度合
やその形成数を加減することにより、上記2つのヒート
シール層12,20の弱接着強度を加減できる。
シール層12,20の接触面積は大きくなり、この2つ
のヒートシール層12,20の弱接着強度は増す。従っ
て、ヒートシール層の表面に形成される凹凸の高低度合
やその形成数を加減することにより、上記2つのヒート
シール層12,20の弱接着強度を加減できる。
【図1】 従来の真空包装袋の斜視図である。
【図2】 図1に示された包装袋の要部側面断面図であ
る。
る。
【図3】 他の従来例に係る図1に類似の包装袋の要部
側面断面図である。
側面断面図である。
【図4】 本考案の実施例に係る図1に類似の包装袋の
要部側面断面図である。
要部側面断面図である。
2 真空包装袋 4 外周部 6 中間部 8 被包装物 10 第1シート 12 ヒートシー
ル層 14 基層 16 第2シート 18 基層 20 ヒートシー
ル層
ル層 14 基層 16 第2シート 18 基層 20 ヒートシー
ル層
Claims (3)
- 【請求項1】 夫々基層(14,18)の内面にヒートシ
ール層(12,20)を有する第1シート(10)と第2シ
ート(16)とが、該ヒートシール層(12,20)同士が
対向するように、重ね合わされかつヒートシールされて
なる真空包装袋において、 両ヒートシール層(12,20)の溶融温度は相違し、外
周部(4)において両ヒートシール層(12,20)が相互
に融着して強接着している一方、外周部(4)より内側で
被包装物の周縁に至る中間部(6)において一方のヒート
シール層のみが溶融して他方のヒートシール層に弱接着
していることを特徴とする真空包装袋。 - 【請求項2】 上記ヒートシール層(12,20)の一方
の融点は殺菌ボイル温度よりも低温であり、かつ上記ヒ
ートシール層(12,20)の他方の融点は殺菌ボイル温
度よりも高温であることを特徴とする請求項1記載の真
空包装袋。 - 【請求項3】 上記ヒートシール層(12,20)の他方
の表面が凹凸であることを特徴とする請求項1又は請求
項2記載の真空包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991061462U JP2561865Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 真空包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991061462U JP2561865Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 真空包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516642U JPH0516642U (ja) | 1993-03-02 |
JP2561865Y2 true JP2561865Y2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=13171730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991061462U Expired - Fee Related JP2561865Y2 (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 真空包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561865Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5726490Y2 (ja) * | 1977-03-23 | 1982-06-09 | ||
JP6490113B2 (ja) * | 2017-01-17 | 2019-03-27 | 小川産業株式会社 | 滅菌袋 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59199461A (ja) * | 1983-04-23 | 1984-11-12 | テルモ株式会社 | 包装容器およびその密封方法 |
JPS62260677A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-12 | 旭化成ポリフレツクス株式会社 | 易シ−ル判別包装材 |
JPH0694209B2 (ja) * | 1989-09-22 | 1994-11-24 | 出光石油化学株式会社 | 多層包装体用積層シート、多層包装体及び多層包装体の製造方法 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP1991061462U patent/JP2561865Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0516642U (ja) | 1993-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |