JP2561516Y2 - 走行車輌の操向機構 - Google Patents

走行車輌の操向機構

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JP2561516Y2
JP2561516Y2 JP1991020581U JP2058191U JP2561516Y2 JP 2561516 Y2 JP2561516 Y2 JP 2561516Y2 JP 1991020581 U JP1991020581 U JP 1991020581U JP 2058191 U JP2058191 U JP 2058191U JP 2561516 Y2 JP2561516 Y2 JP 2561516Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特殊な作業を行う高所
作業車のような走行車輌の操向機構に関する技術であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、特殊操向車輌において、対角
する2輪を駆動輪とし、他の対角する2輪を従動輪と
し、操向操作を行う技術は公知とされているのである。
例えば実公昭63−35900号公報や、特開昭59−
223559号公報や、特開昭56−8758号公報に
記載の技術の如くである。また、操向操作レバーの回動
方向に機体を進行させる技術としては、実開昭57−8
8632号公報や、実開昭57−32579号公報の如
き技術が公知とされているのである。
【0003】
【考案が解決すべき課題】本考案は、高所作業車のよう
な特殊の走行車輌において、1本の操向ジョイスティッ
クを、進みたい方向に進みたい角度分だけ倒せば、走行
車輌の操向が出来るように構成し、運転を容易に出来る
ように構成したものである。また、出来るだけ、前後進
操作レバーや、速度変速レバーや、操向形態の変更に伴
い切換レバー等が無くて、1本の操向ジョイスティック
により思った方向に操作可能とする走行車輌の操向機構
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の解決すべき課題
は以上の如くであり、次に該課題を解決する手段を説明
する。操向ジョイスティック7の前後左右の操作角を検
出する左右角検出センサ35と前後角検出センサ36に
より、操向ジョイスティック7の操作方向と操作角度を
検出し、該検出値に基づいて油圧モータM1・M2の油
量を調節する電磁比例弁SOL2と、前部駆動輪2及び後部
駆動輪3の操作位置を操作する電磁切換弁SOLA,SOLB を
制御し、該前部駆動輪2と後部駆動輪3の回動後の位置
をフィードバックする前後輪回動角センサ16・18を
設け、操向ジョイスティック7の回動操作方向にステア
リング角を保持し、該操向ジョイスティック7の前後回
動操作により前後進の自動切換を行い、かつ操向ジョイ
スティック7の操作角度に比例した操向速度を保持させ
る構成において、操向ジョイスティック7のX軸方向の
操作角をアナログ電圧で出力する左右角検出センサ35
と、操向ジョイスティック7のY軸方向の操作角をアナ
ログ電圧で出力する前後角検出センサ36の電圧出力を
演算することにより、操向ジョイスティック7の任意方
向への操作状態における平面的操作角を360度全域に
わたり検出し、前部駆動輪2と後部駆動輪3の操向角を
任意角に位置決め可能としたものである。
【0005】
【作用】次に作用を説明する。操向ジョイスティック7
の回動により、走行車輌のすべての操向操作が出来るの
である。即ち、操向ジョイスティック7の前後左右36
0度方向の中の1方向への回動により、車輌はその方向
に進むのである。また、該操向ジョイスティック7を前
後に大きく回動し、中央の前後不感帯を越えることによ
り、前後進の切換えが行われるのである。また、該操向
ジョイスティック7の傾動角の大きさにより、走行速度
が変速されるのである。
【0006】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例の構
成を説明する。図1は高所作業車を高くした場合の側面
図、図2は走行台車12に設けた操向制御機構を示す平
面図、図3は同じく後面図、図4は走行台車12の部分
の平面図、図5は下部操作ボックスBの盤面図、図6は
上部操作ボックスCの部分の盤面図である。
【0007】図1・図2・図3・図4において説明す
る。高所作業車は、下部の走行台車12と、上部の作業
台車11の間に伸縮シザース機構13を介装しており、
該伸縮シザース機構13を伸縮シリンダ14により伸縮
して、作業台車11を昇降すべく構成している。伸縮シ
リンダ14は電磁比例弁SOL1により制御される。該作業
台車11の上にフットスイッチ5と上部操作ボックスB
が配置されており、また走行台車12の部分にも下部操
作ボックスCが配置されており、どちらでも制御を可能
としている。操向ジョイスティック7は上下に配置され
ているが、操向選択スイッチ6は上部にのみ配置されて
いる。走行台車12は対角する前部駆動輪2と後部駆動
輪3と、他の対角位置の前部従動輪1と後部従動輪4に
より支持されている。
【0008】そして、前部駆動輪2は前輪回動シリンダ
15により回動し、該回動角を前輪回動角センサ16に
より検出可能としている。また後部駆動輪3は後輪回動
シリンダ17により回動し、後輪回動角センサ18によ
り検出可能としている。前輪回動シリンダ15と後輪回
動シリンダ17は電磁切換弁SOLA,SOLBにより制御され
る。前部従動輪1と後部従動輪4は、前部駆動輪2と後
部駆動輪3の操向回動に従動して最適位置に回動するの
である。前部駆動輪2は油圧モータM1により駆動さ
れ、後部駆動輪3は油圧モータM2により駆動される。
油圧モータM1・M2は直流駆動モータKにより回転さ
れる油圧ポンプPから吐出される圧油により、駆動され
る。該油圧モータM1・M2の回転は、電磁比例弁SOL2
により制御されている。走行台車12の一部に下部操作
ボックスCが配置されている。上部操作ボックスBは作
業台車11に載置されており、該上部操作ボックスBの
下方の位置にフットスイッチ5が配置されている。
【0009】次に図5と図6について説明する。図6に
示す下部操作ボックスCに、初期タイヤ位置調整機構A
が配置されている。これは、走行台車12の下部に配置
された前部駆動輪2と後部駆動輪3の回動位置を確認し
ながら、調節摘みPOT1・POT2・POT3・PO
T4・POT5・POT6・POT7・POT8の調節
をする必要があるので、上部操作ボックスBに初期タイ
ヤ位置調整機構Aを設けると、作業台車11が上方にあ
る場合には、前部駆動輪2と後部従動輪4の位置を確認
することが出来ないからである。しかし上部操作ボック
スBには、下部操作ボックスCに配置されていない操向
選択スイッチ6が配置されており、「前輪操向」と「斜
行操向」と「横S字操向」を選択すべく構成している。
該操向選択スイッチ6が上部操作ボックスBにあること
により、オペレーターが作業台車11に乗って実際に操
向操作をする場合にのみしか、操向選択スイッチ6を操
作出来ないように構成しているのである。
【0010】また下部操作ボックスCには、操作位置上
下切換スイッチDが配置されており、該スイッチDによ
り、操向ジョイスティック7とリフト昇降スイッチ8
を、上部操作ボックスBと下部操作ボックスCの何方で
操作するかを選択可能としているのである。下部操作ボ
ックスCに設けた初期タイヤ位置調整機構Aの部分に
は、角度調整開始スイッチ20が設けられている。そし
て上部操作ボックスBに設けた操向選択スイッチ6によ
り、「前輪操向」か「斜行操向」か「横S字操向」かを
選択するのである。該操向選択スイッチ6を操作した場
合には、図5の操向切換モードランプ30の該当するラ
ンプが点滅し、前部駆動輪2と後部駆動輪3が初期設定
位置に回動を終了すると、操向切換モードランプ30の
点滅状態が連続点灯に変わる。この操向切換モードラン
プ30が点滅状態となっている間は、操向ジョイスティ
ック7による操向操作や、リフト昇降スイッチ8による
作業台車11の昇降操作が不可能となるように、制御プ
ログラムにインターロック回路を設けている。逆に、前
部駆動輪2や後部駆動輪3を駆動して走行中や、リフト
昇降スイッチ8により作業台車11を昇降操作している
最中に、操向選択スイッチ6が操作されると危険である
ので、走行が停止した後、及び作業台車11の昇降が終
了した後に、操向選択スイッチ6よる切換が開始され
て、初期設定が行われるように、制御プログラムにイン
ターロック回路を構成している。また操向選択スイッチ
6を操作し、次にフットスイッチ5を踏んで、前部駆動
輪2と後部駆動輪3を初期設定位置に回動中は走行は出
来ないので、前部駆動輪2と後部駆動輪3は据え切り操
作、即ち走行停止状態での車輪位置決め動作を行うこと
となるのである。
【0011】図7は各モードに於ける前部駆動輪2と後
部駆動輪3の初期設定位置を示す図面、図8は「前輪操
向」に於ける前部駆動輪2の回動角度を示す図面、図9
は「前輪操向」と「斜行操向」に於ける前後進境界線を
示す図面、図10は「前輪操向」に於ける初期走行不感
帯を示す図面、図11は「前輪操向」の操向不感帯を示
す図面、図12は「斜行操向」の場合の前部駆動輪2と
後部駆動輪3の回動範囲を示す図面、図13は「横S字
操向」の場合の前部駆動輪2と後部駆動輪3の回動範囲
を示す図面、図14は「横S字操向」の場合の操向状態
を示す図面、図15は「横S字操向」の場合の左右操向
境界線を示す図面、図16は「横S字操向」の場合の操
向不感帯を示す図面である。
【0012】図7に示す如く、「前輪操向」と「斜行操
向」と「横S字操向」の場合における、前部駆動輪2と
後部駆動輪3の初期設定位置が決定されている。即ち、
「前輪操向」の場合には、後部駆動輪3は前方直進方向
に固定位置決めされ、前部駆動輪2は前方に設定され、
操向ジョイスティック7の操作により前部駆動輪2のみ
が、その後回動する。「斜行操向」の場合には、前部駆
動輪2も後部駆動輪3も同じ方向に回動されるが、初期
設定位置は、どちらも前方直進方向に設定される。「横
S字操向」の場合には図14に示す如く、前部駆動輪2
を真横に固定し、後部駆動輪3を規制の範囲内で回動す
る場合と、後部駆動輪3を真横に固定し、前部駆動輪2
を規制の範囲内で回動する場合があるが、どちらも、初
期設定の場合には真横の位置に設定される。該初期設定
の位置で前述の初期タイヤ位置調整機構Aの、角度調整
開始スイッチ20と調節位置決定スイッチ21による角
度修正調節が可能である。
【0013】次に図8と図9と図10と図11において
「前輪操向」について説明する。「前輪操向」の場合に
は、後部駆動輪3は前進向きに固定されている。操向ジ
ョイスティック7の回動操作により、前部駆動輪2のみ
が回動されるが、左側への回動角が56度の位置以上に
は、前部駆動輪2が回動しないように制御規制されてい
る。同様に図11に示す如く、操向ジョイスティック7
の左側の上下33度ずつ、合計66度の範囲内におい
て、操向ジョイスティック7の操向不感帯が構成されて
いる。この操向不感帯内に操向ジョイスティック7が操
作されても、不感帯であり、前部駆動輪2は該66度の
範囲内へは回動しないのである。また、図10に示す如
く、操向ジョイスティック7の真横の位置から、上下6
度ずつ合計12度の範囲は、操向ジョイスティック7が
直立のニュートラルの位置から、最初に操作された場合
には、前部駆動輪2はその位置に操作されるが、走行は
その範囲外に操作しないと走行を開始しない初期走行不
感帯ゾーンに構成している。また左側の12度は、前述
の走行不感帯にも入っているので、「前輪操向」の間は
一旦該66度から出ると、該ゾーンには前部駆動輪2が
回動出来なくなる。
【0014】また、操向ジョイスティック7が直立の位
置から最初に操作した場合と、前進中の場合には、図9
の前進時に示す真横から6度ずつ下方まで拡大された前
後進境界線となる。操向ジョイスティック7が、6度ず
つ拡大された前後進境界線を越えて、後進のゾーンに入
ると図9に示す後進の前後進境界線に切り変わる。次に
後進の前後進境界線を越えて前進ゾーンに入ると、前進
の前後進境界線に切り換えられるのである。しかし一旦
6度の拡大前後進境界線を越えて、前進ゾーンから後進
ゾーンに入ると、後進前後進境界線は6度+6度=12
度上昇した前進ゾーンの中に出来るので、この12度の
回動をしなければ、次の前進に入ることは無いので、該
前後進境界線の上で、前進と後進が切り換えられるとい
う制御のチャタリング現象は発生しないのである。
【0015】次に図12において「斜行操向」を説明す
ると。該「斜行操向」の場合の前後進境界線は図9の、
「前輪操向」の場合と同じである。該「斜行操向」の場
合には、走行不感帯のゾーンは無く、操向ジョイスティ
ック7の回動角360度の全ての範囲内において、前部
駆動輪2と後部駆動輪3が180度回動し、後進に入る
と走行方向が後進に切り替わり、後進の180度に対応
するのである。この「斜行操向」モードの場合にも、前
後進境界線の拡大重複区域が構成されているので、該前
後進境界線の上で、前進回転と後進回転が激しく切り替
わる制御のチャタリング現象は発生しないのである。
「斜行操向」モードの場合には、初期走行不感帯ゾーン
は構成されていない。
【0016】次に、図13から図16までにおいて、
「横S字操向」モードの場合について説明する。「横S
字操向」の場合には、操向方向によって、前部駆動輪2
または後部駆動輪3を固定し、他方の前部駆動輪2また
は後部駆動輪3を、左真横の位置から最大角度32度ま
で回動が可能である。そして、駆動輪2・3の回動角が
小さい場合には図14の左側の如くS字操向をするが、
角度が32度に近くなると、図14の右側で示す如く、
ピボットターンの状態となるのである。また図15に示
す如く、左右走行境界線が構成されている。即ち、操向
ジョイスティック7が直立のニュートラル位置から最初
の操作時と、左進行状態での左右走行境界線は、図15
の左走行時の左右走行境界線が適用される。また左右走
行境界線を乗り越えて、右側に入ると右走行時の左右走
行境界線が適用される。左右走行境界線においても、6
度ずつ左右に食い込んだ重複拡大区域が構成されている
ので、左右走行境界線の上を往復することにより、左進
行と右進行が激しく切り替わるという制御のチャタリン
グ現象は発生しないのである。また図16に示す斜線の
配置内の如く90度の範囲内では、走行不感帯ゾーンを
構成している。該上下の90度ずつの範囲内に操向ジョ
イスティック7が回動された場合には、上部の90度不
感帯内の場合には、後部駆動輪3は32度の最大角であ
り、前部駆動輪2は0度であり、後方の90度の不感帯
内の場合には、前部駆動輪2が最大角の32度であり、
後部駆動輪3は0度に固定される。
【0017】以上のような操向選択スイッチ6と操向ジ
ョイスティック7の操作において、操向形態を変更した
直後や、操向ジョイスティック7を中立位置から操作し
た直後は、上記操作に合致する駆動輪の初期設定位置
に、駆動輪を固定する必要があるのである。この為に、
該駆動輪をそれぞれの状態に合致した初期駆動位置に設
定されるまでの間は、駆動輪の駆動を停止すべく構成し
たものである。同様に、操向ジョイスティック7の前進
から大きく回動し、後進位置まで移動した場合には、駆
動輪が前進回転から後進回転に変更する必要があり、こ
の為に駆動輪の初期設定をやり直す必要があるのであ
る。この場合にも、駆動輪の初期設定を行う間は、駆動
輪の回転を停止したものである。フットスイッチ5は、
上部操作ボックスによる操作の場合において、直流駆動
モータKの回転を一時的に停止するものであり、咄嗟の
場合に踏み込んで機体の操向を停止するものである。
【0018】図17は操向ジョイスティック7の平面
図、図18は操向ジョイスティック7の側面図、図19
は操向ジョイスティック7の左右方向への回動により左
右角検出センサ35の出力電圧の変化を示す図面、図2
0は操向ジョイスティック7の前後方向への回動による
出力電圧の変化を示す図面、図21は操向ジョイスティ
ック7の操作方向を4分割した状態の左右角検出センサ
35と前後角検出センサ36の極性の相違を示す図面、
図22は操向ジョイスティック7の操作方向を8分割し
たゾーンの特性を示す図面、図23は図22で8分割し
た45度を3度毎に15等分し角度認識を行う図面、図
24は「横S字操向」の操作の為に、操向ジョイスティ
ック7の操作方向の対して、90度だけ検出値をずらす
状態の図面である。
【0019】操向ジョイスティック7の平面操作角を有
限の分解能で検出し、各ステアリングモードのステアリ
ング位置決め指令情報とする。操向ジョイスティック7
のX軸・Y軸両方向の操作角をアナログ電圧で出力する
ポテンショメータにより左右角検出センサ35と前後角
検出センサ36が設けられている。該操向ジョイスティ
ック7の中立位置からの変位電圧を極性を含めて算出
し、全周を図21に示す如く、360度を90度刻みの
4ゾーンに分割する。操向ジョイスティック7を右前方
のBゾーンに操作した場合には、左右角検出センサ35
と前後角検出センサ36の電圧を、中立位置の電圧と比
較し、中立電圧よりも大きいと+、小さいと−の極性を
付け、図19・図20の出力電圧図のような電源接続で
は、X軸・Y軸共に+の極性となり、Bゾーンに操作さ
れたことをプログラムで検出する。
【0020】各ゾーンをX・Yの中立からの変位電圧
(Vx・Vy)の大小比較により、更にゾーンを2分割
し、図22に示す如く、360度を45度刻みで8分割
する。即ち、極性が+の場合には、(ポテンショメータ
の電圧−中立電圧)で計算し、極性が−の場合には(中
立電圧−ポテンショメータの電圧)の引き算により、中
立からの変位電圧を各々算出し、Bゾーンの場合には、
Vx=>Vyでは3のゾーンとなり、Vx<Vyでは4
のゾーンとなる。またレバーの平面的操作角度を細かく
検出する為に、変位電圧(Vx・Vy)間で割り算を行
い、割り算の商であるKの値より、レバーの平面的操作
角度を算出する。プログラムでは割り算で求めた10K
の値を判別し、0度から45度までのレバーの平面操作
角を3度刻みで求め、該0から15の数値を割当て、こ
れをゾーン内角度ポインタとよぶ。該ゾーン内角度ポイ
ンタと、前出の操作平面8分割ゾーンによりオペレータ
ーによる操向ジョイスティック7の平面操作角は、36
0度全域に渡りプログラムで認識できることとなる。
【0021】プログラムの便宜の為に、全てのゾーンを
含む角度ポインタを下記の処理で算出する。図23と図
24に示す如く、ゾーン8と1、ゾーン2と3、ゾーン
4と5、ゾーン6と7の境界線にそれぞれ120、3
0、60、90のオフセット数値を設定し、各ゾーン内
角度ポインタの増加する方向を考慮して、オフセット数
に、ゾーン3・5・7の場合はゾーン内角度ポインタを
加算する。またはゾーン2・4・6の場合には、オフセ
ット数よりゾーン内角度ポインタを引き算する。これに
より360度全周で120個の3度刻みの平面的操作角
に対する数値を算出する。プログラムではこの120個
の数値を単に、角度ポインタと呼ぶこととする。以上の
プログラム処理によって得られた角度ポインタにより、
オペレーターの平面的操作角は、レバーの垂直軸からの
操作角の大小に関係なく、360度平面全周に渡り知る
ことが出来るので、角度ポインタはステアリング制御の
設定情報及び前後進判定情報として使用される。
【0022】また走行制御動作は、前出のステアリング
モードに応じたプログラム上で設定した、前後進境界
線、左右走行境界線、角度ポインタ、前後進フラッグ、
最初のステアリング位置決め完了フラッグ等を用いて、
前後進の切換選択、走行開始判定を行い、走行速度は操
向ジョイスティック7の垂直軸からの操作角に比例した
速度となるように、出力電圧(Vx・Vy)いずれか一
方を速度指令情報として選択使用することにより行って
いる。走行速度の無段変速は、図27から図29に示す
電磁比例弁のコイルの通電パルスのデューティ比を、操
向ジョイスティック7の操作角に対応して増減調節する
ことにより行っている。パルスのプログラム上の生成
は、マイクロコンピュータ内臓のタイマー及びタイマー
割り込み機能を使用して行っている。内臓タイマー2個
のうちの1個でパルスの周期を生成し、周期毎に割り込
みを発生させ、前後進をフラッグで判定し、電磁比例弁
駆動用マイコン出力ポートに出力する。
【0023】図25はフットスイッチ5による操向停止
機構のフローチャート図面、図26はフットスイッチ5
の配置を示す電気回路図、図27は本考案の走行車輌の
操向機構の制御ブロック線図、図28は同じく油圧回路
図、図29は比例制御弁の部分の詳細図、図30は同じ
く電磁制御弁の部分の詳細図である。上部操作ボックス
Bにフットスイッチ5が配置されており、該フットスイ
ッチ5を踏み込んでONとすることにより、駆動源であ
る直流駆動モータKを回転し、該フットスイッチ5のO
N信号を、制御装置に取り込んで、フットスイッチ5の
ONの間のみ、走行と上部操作ボックスBの昇降のプロ
グラムを動作させるべく構成している。フットスイッチ
5がOFFされている間は、図29・図30の各電磁切
換弁SOLA,SOLB,SOLCと電磁比例弁SOL1,SOL2をOFFと
すべく構成している。これにより直流駆動モータKのド
ライブ機能と、操作ボックスヘB・Cのマイコンコント
ロール機能を分断し、相互の故障時のリスクを軽減して
いる。即ちフットスイッチ5が踏み込まれていない場合
には、ハードもソフトも両面において本機が停止するの
で安全である。
【0024】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。第1に、1本の操向ジョ
イスティック7を進みたい方向に、進みたい速度の分だ
け倒せば、車輌の操向操作を行うことが出来るので、運
転が容易となったのである。第2に、操作レバーが操向
ジョイスティック7だけで良いので、誤操作の可能性が
低下するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高所作業車を高くした場合の側面図で
ある。
【図2】走行台車12に設けた操向制御機構を示す平面
図である。
【図3】同じく後面図である。
【図4】走行台車12の部分の平面図である。
【図5】下部制御ボックスBの盤面図である。
【図6】上部制御ボックスCの部分の盤面図である。
【図7】各モードに於ける前部駆動輪2と後部駆動輪3
の初期設定位置を示す図面である。
【図8】「前輪操向」に於ける前部駆動輪2の回動角度
を示す図面である。
【図9】「前輪操向」と「斜行操向」に於ける前後進境
界線を示す図面である。
【図10】「前輪操向」に於ける初期走行不感帯を示す
図面である。
【図11】「前輪操向」の操向不感帯を示す図面であ
る。
【図12】「斜行操向」の場合の前部駆動輪2と後部駆
動輪3の回動範囲を示す図面である。
【図13】「横S字操向」の場合の前部駆動輪2と後部
駆動輪3の回動範囲を示す図面である。
【図14】「横S字操向」の場合の操向状態を示す図面
である。
【図15】「横S字操向」の場合の左右操向境界線を示
す図面である。
【図16】「横S字操向」の場合の操向不感帯を示す図
面である。
【図17】操向ジョイスティック7の平面図である。
【図18】操向ジョイスティック7の側面図である。
【図19】操向ジョイスティック7の左右方向への回動
により左右角検出センサ35の出力電圧の変化を示す図
面である。
【図20】操向ジョイスティック7の前後方向への回動
による出力電圧の変化を示す図面である。
【図21】操向ジョイスティック7の操作方向を4分割
した状態の左右角検出センサ35と前後角検出センサ3
6の極性の相違を示す図面である。
【図22】操向ジョイスティック7の操作方向を8分割
したゾーンの特性を示す図面である。
【図23】図22で8分割した45度を3度毎に15等
分し角度認識を行う図面である。
【図24】角度ポインタ設定の為の構成とオフセット数
値を示す図面である。
【図25】フットスイッチ5による操向停止機構のフロ
ーチャート図面である。
【図26】フットスイッチ5の配置を示す電気回路図で
ある。
【図27】本考案の走行車輌の操向機構の制御ブロック
線図である。
【図28】同じく油圧回路図である。
【図29】比例制御弁の部分の詳細図である。
【図30】同じく電磁制御弁の部分の詳細図である。
【符号の説明】 B 上部操作ボックス C 下部操作ボックス D 操作位置上−下切換スイッチ K 直流駆動モータ M1・M2 油圧モータ SOLA,SOLB,SOLC 電磁切換弁 SOL1,SOL2 電磁比例弁 1 前部従動輪 2 前部駆動輪 3 後部駆動輪 4 後部従動輪 6 操向選択スイッチ 7 操向ジョイスティック 8 リフト昇降スイッチ 15 前輪回動シリンダ 17 後輪回動シリンダ 16・18 前後輪回動角センサ 35 左右角検出センサ 36 前後角検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大西 悦郎 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (72)考案者 木村 幸徳 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (72)考案者 井上 雄次 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−121972(JP,A) 特開 昭60−146757(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向ジョイスティック7の前後左右の操
    作角を検出する左右角検出センサ35と前後角検出セン
    サ36により、操向ジョイスティック7の操作方向と操
    作角度を検出し、該検出値に基づいて油圧モータM1・
    M2の油量を調節する電磁比例弁SOL2と、前部駆動輪2
    及び後部駆動輪3の操作位置を操作する電磁切換弁SOL
    A,SOLB を制御し、該前部駆動輪2と後部駆動輪3の回
    動後の位置をフィードバックする前後輪回動角センサ1
    6・18を設け、操向ジョイスティック7の回動操作方
    向にステアリング角を保持し、該操向ジョイスティック
    7の前後回動操作により前後進の自動切換を行い、かつ
    操向ジョイスティック7の操作角度に比例した操向速度
    を保持させる構成において、操向ジョイスティック7の
    X軸方向の操作角をアナログ電圧で出力する左右角検出
    センサ35と、操向ジョイスティック7のY軸方向の操
    作角をアナログ電圧で出力する前後角検出センサ36の
    電圧出力を演算することにより、操向ジョイスティック
    7の任意方向への操作状態における平面的操作角を36
    0度全域にわたり検出し、前部駆動輪2と後部駆動輪3
    の操向角を任意角に位置決め可能としたことを特徴とす
    る走行車輌の操向機構。
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