JP2560356B2 - 減圧吸上精密鋳造法 - Google Patents

減圧吸上精密鋳造法

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JP2560356B2
JP2560356B2 JP62301312A JP30131287A JP2560356B2 JP 2560356 B2 JP2560356 B2 JP 2560356B2 JP 62301312 A JP62301312 A JP 62301312A JP 30131287 A JP30131287 A JP 30131287A JP 2560356 B2 JP2560356 B2 JP 2560356B2
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precision casting
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哲也 斉藤
元彦 小川
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は精密鋳造法の一つとして知られている減圧吸
上精密鋳造法の改良に関するものである。
[従来の技術] 減圧吸上精密鋳造法は、特公昭52−38924号公報に開
示されているように米国の大手ロストワツクス品メーカ
ーであるヒツチナー社が開発したものである。先ずこの
減圧吸上精密鋳造法について第3a図〜第3d図に従い簡単
に説明する。第3a図において、100は金属溶湯槽、101は
その上方に昇降自在に支持されたチヤンバ、103は鋳物
砂を焼成して作られた鋳型である。鋳型103はその一端
に溶湯吸上管104が一体に形成されていると共に該溶湯
吸上管104の基部には膨径部105が形成されている。この
場合該吸上管104の膨径部105より先をチヤンバ101の底
部開孔106から下方に突出させて該チヤンバ101内に設定
する。そして該チヤンバ101を第3b図に示したように下
降させて吸上管104の先端を溶湯中に浸漬する一方、吸
気口107を真空ポンプに継ぐことによつて該チヤンバ101
内を減圧する。そうすると鋳型103は通気性の中空殻状
に作られているのでその内部が減圧され吸上管104から
溶湯を吸引し該鋳型内が溶湯で満たされる。そこで第3c
図に示したようにチヤンバ101を上昇させ製品部内の溶
湯が凝固したところで減圧状態を解くことにより該鋳型
の湯道中にある未凝固の溶湯だけを流出させ湯道部を空
洞にする。この鋳型103を取り出して砂おとしをすれば
第3d図に示したように製品108が取り出せるものであ
る。
しかしてこの減圧吸上精密鋳造法は、鋳型で直接に溶
湯を減圧吸引した後、湯道に入つた溶湯が再び湯槽に戻
され次の鋳型に吸引されるので鋳造歩留が70%以上とな
り通常の取鍋を使う上注ぎ方法の25〜35%前後と比較し
て大幅な歩留向上が見込めること、および、鋳型で直接
に溶湯を減圧吸引するために湯廻りがよく、複雑な形状
や極薄肉の製品などでも一体鋳造できること、溶湯の汚
染がなく品質が向上するなど種々の利点があるものであ
る。
[従来の技術の問題点] しかるに従来の上記減圧吸上精密鋳造法は、小型物品
を鋳造するには向いていたが次のような理由で大型製品
を鋳造するには不向きであつた。即ち鋳型の製品成形部
分の容積が大きいとその製品成形部分に充満した溶湯が
固まるまでに時間がかかり生産性を悪くするという問題
があつた。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明は上記減圧吸上精密鋳造法を改良し大型
の鋳造品に対してもその技術的優効性を向上せんとする
ものである。その目的を達成するため本発明の減圧吸上
精密鋳造法は、通気性の鋳型をチヤンバ内にセツトし、
該鋳型に形成された溶湯吸上管を該チヤンバの底部開口
から下方に突出させると共に、該溶湯吸上管の先端を溶
湯中に浸漬して該チヤンバ内を減圧することにより溶湯
を該溶湯吸上管から湯道を通して鋳型内の製品成形部分
に吸い上げるようにした減圧吸上精密鋳造法であつて、
鋳型の製品成形部分の上方に押湯部分を形成し、前記溶
湯吸上管に継がる湯道と該押湯部分の上部とをゲートを
介して連通し、チヤンバを減圧することにより製品成形
部分および押湯部分に溶湯を充満させ、その直後に該チ
ヤンバの減圧状態を解くようにしたことを特徴とするも
のである。
[作用] 減圧状態をすぐに解いても押湯部分に充満した溶湯即
ち押湯の溶湯供給作用により製品成形部分に引巣欠陥が
出来るのを防ぐ。
[実施例] 次に第1図および第2a図〜第2c図に従い本発明の一実
施例を説明する。第1図にこの鋳造法にて使用される通
気性の鋳型の一例を縦断面図にて示す。同図において、
1は中空筒状の湯道、2は膨径部3を経て下方に延設さ
れた溶湯吸上管、4は湯道1を上方に延長して上端にス
ベリ止め用の大径部5を形成してなるロボツト握持部で
ある。6は製品成形部分でその上方に円筒形の押湯部分
7を形成する。そして該押湯部分7の上部と湯道1とを
やや小径のゲート8により連通させる。なお、この鋳型
はロウ製の原型の表面に粘結剤と鋳物砂とを交互に層状
に塗着した後、これを加熱してロウを溶かし出し、さら
にこれを焼成することにより通気性に形成される。しか
してこの鋳型を第2a図に示したようにチヤンバ9中に配
置しその底部開孔10から溶湯吸上管2を垂下させその先
端を溶湯中に浸漬すると共に、該チヤンバ9内を減圧
し、溶湯を吸上管2,湯道1を通して製品成形部分6に吸
い上げる。そして溶湯が製品成形部分6および押湯部分
7にまで充満したところでチヤンバ9の減圧状態を解
く。そうすると第2b図に示したように湯道1内の溶湯は
自重で流出し、製品成形部分6および押湯部分7に未凝
固の状態で溶湯が残る。この押湯部分7の溶湯は製品成
形部分6の溶湯をその冷却固化の過程で製品成形部分の
溶湯の固化収縮に伴う溶湯の不足分を押湯部分7の溶湯
が補填し第2c図のような形態で全体が固化するため製品
成形部分6に引巣欠陥を生じさせない。なお製品重量が
500グラム以上のような大型鋳造品について従来ではそ
の減圧保持時間が60〜240秒間程必要であつたがこの方
法によればたつた10秒程チヤンバを減圧保持するだけで
充分であつた。即ち、従来の方法では大型製品の場合凝
固に長時間かかるため鋳込後減圧保持時間を長くとる必
要があつたが、本発明の鋳造法によれば押湯部分の溶湯
の作用でその必要がなくなるため所要時間が大幅に少な
くなり生産性が向上する。また早期に減圧状態を解いて
湯道中の溶湯をほとんど凝固しないうちに湯槽に戻せる
ので、溶湯の歩留が一層によくなると共に、鋳造後の湯
道部分の地金取り作業が軽減される効果もある。
[発明の効果] 以上実施例について説明したように、本発明の精密鋳
造法は、短時間減圧保持するだけで引巣欠陥のない精密
鋳造製品を製造でき、製品の品質向上、歩留向上および
稼動能率向上,省力化等に顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る鋳型の一実施例を示した縦断面
図、第2a図〜第2c図は本発明の鋳造法の行程を順に示し
た縦断面図、第3a図〜第3d図は従来の減圧吸上精密鋳造
法の行程を順に示した縦断面図である。 1……湯道、2……溶湯吸上管、6……製品成形部分、
7……押湯部分、8……ゲート、9……チヤンバ、10…
…底部開孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気性の鋳型をチヤンバ内にセツトし、該
    鋳型に形成された溶湯吸上管を該チヤンバの底部開口か
    ら下方に突出させると共に、該溶湯吸上管の先端を溶湯
    中に浸漬して該チヤンバ内を減圧することにより溶湯を
    該溶湯吸上管から湯道を通して鋳型内の製品成形部分に
    吸い上げるようにした減圧吸上精密鋳造法であつて、鋳
    型の製品成形部分の上方に押湯部分を形成し、前記溶湯
    吸上管に継がる湯道と該押湯部分の上部とをゲートを介
    して連通し、チヤンバを減圧することにより製品成形部
    分および押湯部分に溶湯を充満させ、その直後に該チヤ
    ンバの減圧状態を解くようにしたことを特徴とする減圧
    吸上精密鋳造法。
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