JP2559259Y2 - 防振具 - Google Patents

防振具

Info

Publication number
JP2559259Y2
JP2559259Y2 JP1990404656U JP40465690U JP2559259Y2 JP 2559259 Y2 JP2559259 Y2 JP 2559259Y2 JP 1990404656 U JP1990404656 U JP 1990404656U JP 40465690 U JP40465690 U JP 40465690U JP 2559259 Y2 JP2559259 Y2 JP 2559259Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spoke
spokes
stopper
circumferential
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990404656U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0495139U (ja
Inventor
尚武 漆山
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 filed Critical エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
Priority to JP1990404656U priority Critical patent/JP2559259Y2/ja
Publication of JPH0495139U publication Critical patent/JPH0495139U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2559259Y2 publication Critical patent/JP2559259Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防振技術に係る防振具
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の防振具は、図3に示すように、内
周側の環状部2と外周側の環状部3とを複数のスポーク
部4で接続し、全体をゴム状弾性材により一体成形して
いる。図上、スポーク部4は4等配である。図4は、こ
の防振具1の使用例としてポンプ5を支持した状態を示
し、図上左右1対の防振具1はそれぞれ内周側の環状部
2をポンプ5側に固定し、外周側の環状部3をブラケッ
ト6側に固定してポンプ5を弾性的に支持している。防
振具1に入力する振動は環状部2,3の径方向に入力す
る成分と環状部2,3の円周方向に入力する成分とに分
けられ、スポーク部4は入力方向に応じて弾性変形す
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記防振具には径方向
の剛性をそのままにして円周方向の剛性だけを高めたい
場合があるが、上記従来技術によると、このような場合
に円周方向の剛性を高めると径方向の剛性が同時に高く
なってしまう、という問題がある。また、実願昭63−
26673号(実開平1−132840号)のマイクロ
フィルムに記載された防振具のように、環状の弾性体に
C字状の透孔を複数設けることによりスポーク部および
ストッパ(C字状の透孔に囲まれた部分)を設けた場合
には、以下のような不都合がある。 すなわち、入力振動
が径方向の成分と円周方向の成分の双方を有するもので
ある場合に、スポーク部の円周方向側面とストッパの円
周方向側面との間隔が何処をとっても同じ大きさである
ことを原因として、スポーク部の円周方向側面がストッ
パの円周方向側面の全面に接触し、この接触部分におい
ては透孔が一時的になくなってしまう。したがってスポ
ーク部の弾性変形の逃げ場がなくなってスポーク部の弾
性変形が事実上制限されるために、円周方向の剛性のみ
ならず径方向の剛性も高くなる不都合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、内周側の環
状部と外周側の環状部とを複数のスポーク部で接続した
ゴム状弾性材製の防振具において、円周方向に並んだ2
本の前記スポーク部の間に、該スポーク部が弾性変形し
たときに該スポーク部の側面が接触するストッパを
け、前記スポーク部の側面に対する前記ストッパの接触
部の内周側に、凹部状の逃げ場を設けることにした。
トッパはこれを軸線方向から見て略T字形を呈してお
り、すなわち、内周側の環状部から径方向外方へ向けて
延びる径方向部(Tの字の縦棒に相当する部分)と、こ
の径方向部の外周端部から円周方向両側へ向けて延びる
周方向部(Tの字の横棒に相当する部分)とを有してお
り、径方向部の円周方向両側であって周方向部の内周側
に、凹部状の逃げ場が設けられている。
【0005】
【作用】当該防振具に振動が入力して内周側の環状部と
外周側の環状部とが円周方向に角度変位するとスポーク
部が傾くように弾性変形し、傾斜角度が所定の角度とな
ったところで該スポーク部の側面がストッパに接触す
る。したがって、これによりスポーク部の弾性変形を抑
えて円周方向の剛性を高めることができる。ストッパは
円周方向に並んだ2本のスポーク部の間に該スポーク部
の側面が接触するように設けられており、このため振動
の径方向の成分に対してはストッパ作用を奏しない。
た、スポーク部の側面に対するストッパの接触部の内周
側に凹部状の逃げ場が設けられているために、入力振動
が径方向の成分と円周方向の成分の双方を有するもので
ある場合に、スポーク部の側面がストッパの接触部に接
触した状態でなお、スポーク部とストッパとの間にこの
逃げ場が空間として残される。したがってスポーク部が
入力振動の径方向成分に対してこの逃げ場の空間を埋め
るように弾性変形するのが許容されるために、これによ
りスポーク部の径方向バネ定数が高くなるのを防止する
ことが可能となる。
【0006】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0007】図1に示すように、内周側の環状部2と外
周側の環状部3とが複数のスポーク部4で接続され、円
周方向に並んだ2本のスポーク部4の間に、軸線方向か
ら見て略T字形のストッパ7が設けられ、当該防振具は
その全体をゴム状弾性材により一体成形されている。
線方向から見て略T字形のストッパ7は、内周側の環状
部2から径方向外方へ向けて延びる径方向部(Tの字の
縦棒に相当する部分)7aと、この径方向部7aの外周
端部から円周方向両側へ向けて延びる周方向部(Tの字
の横棒に相当する部分)7bとを有しており、径方向部
7bの円周方向両端面がそれぞれ接触部7cとされ、こ
の接触部7cの内周側、すなわち径方向部7aの円周方
向両側であって周方向部7bの内周側にそれぞれ、凹部
状の逃げ場7dが設けられている。図上、スポーク部4
とストッパ7とはそれぞれ4等配である。
【0008】上記構成の防振具に振動が入力して内周側
の環状部2と外周側の環状部3とが円周方向に角度変位
すると、スポーク部4が図2のように傾くようにして弾
性変形し、傾斜角度が所定の角度となったところで該ス
ポーク部4の側面4aがストッパ7に接触する。したが
って、これによりスポーク部4の弾性変形を抑えて円周
方向の剛性を高めることができる。ストッパ7は円周方
向に並んだ2本のスポーク部4の間に該スポーク部4の
側面4aが接触するように設けられており、このため振
動の径方向の成分に対してはストッパ作用を奏しない。
略T字形のストッパ7はスポーク部4に対する接触面積
が小さく、かつ接触部7cの内周側に逃げ場7dを有す
るため、振動が円周方向の成分と径方向の成分の双方を
有するものである場合に円周方向の剛性のみを高めるの
に有効である。
【0009】
【考案の効果】本考案の防振具は以上説明したように、
円周方向に並んだ2本のスポーク部の間に該スポーク部
の側面が接触するストッパを設けたもので、径方向の剛
性をそのままにして円周方向の剛性だけを高めることが
できる。また上記したように、スポーク部の側面に対す
るストッパの接触部の内周側に凹部状の逃げ場が設けら
れているために、入力振動が径方向の成分と円周方向の
成分の双方を有するものである場合に、スポーク部の側
面がストッパの接触部に接触した状態でなお、スポーク
部とストッパとの間にこの逃げ場が空間として残され
る。したがってスポーク部が入力振動の径方向成分に対
してこの逃げ場の空間を埋めるように弾性変形するのが
許容されるために、これによりスポーク部の径方向バネ
定数が高くなるのを防止することが可能となる。したが
って入力振動が径方向の成分と円周方向の成分の双方を
有するものである場合でも、スポーク部の径方向の剛性
を高めることなく円周方向の剛性だけを高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る防振具の半裁正面図
【図2】同防振具の作動状態を示す半裁正面図
【図3】従来例に係る防振具の半裁正面図
【図4】防振具の使用例を示す説明図
【符号の説明】 1 防振具 2 内周側の環状部 3 外周側の環状部 4 スポーク部 4a 側面 5 ポンプ 6 ブラケット 7 ストッパ7a 径方向部 7b 周方向部 7c 接触部 7d 逃げ場

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側の環状部と外周側の環状部
    とを複数のスポーク部で接続したゴム状弾
    性材製の防振具において、円周方向に並んだ2本の前記
    スポーク部の間に、該スポーク部が弾性変
    形したときに該スポーク部の側面4aが接触
    するストッパ)を設け、前記スポーク部(4)の側
    面(4a)に対する前記ストッパ(7)の接触部(7
    c)の内周側に、凹部状の逃げ場(7d)を設けたこと
    を特徴とする防振具。
JP1990404656U 1990-12-26 1990-12-26 防振具 Expired - Lifetime JP2559259Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990404656U JP2559259Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 防振具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990404656U JP2559259Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 防振具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0495139U JPH0495139U (ja) 1992-08-18
JP2559259Y2 true JP2559259Y2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=31882251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990404656U Expired - Lifetime JP2559259Y2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 防振具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2559259Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7218249B2 (ja) * 2019-06-14 2023-02-06 株式会社プロスパイラ 防振装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01132840U (ja) * 1988-02-29 1989-09-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0495139U (ja) 1992-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0287017A2 (en) Brake disk
JPS5912292A (ja) ラジエ−タの支持装置
US6817599B2 (en) Vibration damping bushing
JP2559259Y2 (ja) 防振具
JP2002205562A (ja) プロペラ軸
JPH0228020A (ja) 自動車の駆動装置ユニツトのための支承装置
JPH112289A (ja) 防振マウント
JPH074467A (ja) エンジンマウント
JP2708807B2 (ja) 弾性支持マウントの緩衝体
JPH0328199Y2 (ja)
JP2605157Y2 (ja) ダンパ
JPH0740409Y2 (ja) センターベアリングサポート
JPS6338732A (ja) 弾性支持マウント
JP2586450Y2 (ja) センターベアリングサポート
JP2861667B2 (ja) 防振支持装置用ストッパ
JP2550963Y2 (ja) マウント
JPH055308Y2 (ja)
JPH0712734Y2 (ja) 流体軸受装置
JPH0886331A (ja) シャフトの制振装置
JPS6383420A (ja) 防振ブツシユ
JPH0861419A (ja) ストラットサスペンションのバンパーラバー取付構造
JPH03107613A (ja) 防振型転がり軸受
JPS5827144Y2 (ja) 円筒型ト−シヨナルダンパ
JPH0318729Y2 (ja)
JPH059555Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970722