JP2558777Y2 - 軸抜け防止具 - Google Patents

軸抜け防止具

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JP2558777Y2
JP2558777Y2 JP3888892U JP3888892U JP2558777Y2 JP 2558777 Y2 JP2558777 Y2 JP 2558777Y2 JP 3888892 U JP3888892 U JP 3888892U JP 3888892 U JP3888892 U JP 3888892U JP 2558777 Y2 JP2558777 Y2 JP 2558777Y2
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Inventor
剛 佐野
一也 中内
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株式会社オチアイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種機械装置におい
て、例えば歯車等の機械部品を取着するために用いられ
る軸が、その軸を支持しているパネル等から抜けるのを
防止するために用いられる軸抜け防止具に係り、特に、
軸への係合構造を改良した軸抜け防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸抜け防止具としては、例えば、
図4乃び図5に示されるようなものが公知・周知となっ
ている。以下に、図4乃び図5を参照しつつ従来の軸抜
け防止具について概略的に説明する。この軸抜け防止具
は、図4にその正面形状が示されるように、略U字状の
縁11を有してなる軸係合切欠き10が形成された略平
板状の本体部12と、この本体部12から延設され且つ
本体部12に対して間隙を介して対面するように折り曲
げられてなる補助板部13とからなるものである
【0003】軸係合切欠き10の幅(図4において紙面
左右方向)は、この軸抜け防止具が取り付けられる軸1
4に形成された環状の係合溝15の底部における軸14
の直径より若干大きめに設定されている。また、補助板
部13には軸14の直径より若干大きめの幅を有する軸
端貫通孔16が穿設されている。さらに、この補助板部
13の端部は、図5(a),(b)に示されるようにや
や外側に折り曲げられている。
【0004】かかる構成において、この軸抜け防止具を
所望の軸に取り付けるには、軸14の係合溝15に軸係
合切欠き10の開口端部10a側を係合させ(図5
(a)参照)、本防止具全体を図5(a)において下方
向に押下する。この下方向への押下によって補助板部1
3の端部13aが軸端14aに乗り上げ、補助板部13
と本体部12との間隔が拡げられるようにして補助板部
13が軸端14aに当接しつつ下方向へ進み、最後に軸
端14aが軸端貫通孔16から突出してこの軸抜け防止
具の取り付けが完了する。尚、軸端14aが軸端貫通孔
16から突出した際、軸係合切欠き10の底部10bが
係合溝15に略当接するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、軸端14aが補助板部13と本体部1
2との間隔を拡げるようにして補助板部13に形成され
た軸端貫通孔16から突出するように構成されているの
で、係合溝15の位置をあまり軸端から離れたところに
設けることはできず、結局、軸に対する使用位置が軸端
近傍に限定されてしまい、汎用性に欠けるという問題が
あった。さらに、軸係合切欠き10及び軸端貫通孔16
の幅がやや余裕をもって設定されているので、軸への取
着後、軸抜け防止具が軸14を中心に回動自在となり、
場合によっては、回動の際に軸との間で生ずる音が騒音
源となることもあるという問題があった。
【0006】本考案は上記実情に鑑みてなされたもの
で、使用場所が軸端に限定されることがなく、しかも取
着後に軸を中心に容易に回動するようなことのない軸抜
け防止具を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案に係る軸抜け防止具は、被取着軸の外周面に形
成された係合溝での当該軸の直径よりも小さい幅で平板
の一つの縁から当該平板の略中央に向けて切欠きが形成
され、前記軸の外周面に形成された係合溝での当該軸の
直径と略等しい径を有して前記切欠きに続く円形の係合
孔が形成され、さらに、前記切欠きの幅より大きな幅を
有して前記係合孔に続く補助孔が形成されてなる係合本
体部と、二つの端部を有し、この二つの端部が前記切欠
きと前記係合孔とが連通された位置近傍で、前記係合孔
に嵌合した前記軸の外周面に極当接するようして前記係
合孔及び前記補助孔を囲みつつ且つ前記係合本体部に連
結された係合補助部と、を有してなるものである。
【0008】
【作用】切欠きに被取着軸の係合溝が係合されると、切
欠きはその幅が拡がるように左右に押し拡げられた状態
となる。この状態から軸が係合孔へ向かうように切欠き
が形成されていると反対側より軸抜け防止具を押すと被
取着軸は切欠きを通りつつ係合補助部の二つの端部を押
し拡げて係合孔へ嵌合することとなる。被取着軸が係合
溝の部分で係合孔に嵌合すると、切欠きの幅が元に戻る
と共に、さらに係合補助部の二つの端部の間隔も元に戻
り、さらに二つの端部は軸の外周面に略当接する状態と
なる。したがって、係合孔は軸の係合溝に略密着するこ
ととなり、軸抜け防止具が軸を中心にして簡単に回動し
てしまうようなことがなくなる。
【0009】
【実施例】以下、本考案に係る軸抜け防止具の一実施例
について図1乃至図3を参照しつつ説明する。ここで、
図1は本考案に係る軸抜け防止具の一実施例を示す全体
斜視図、図2は図1に示された軸抜け防止具の正面図、
図3は図1に示された軸抜け防止具を軸に取着した状態
における側面図である。この軸抜け防止具は、ステンレ
ス等の鋼材を用い係合本体部1と係合補助部2とを有し
てなるものである。
【0010】係合本体部1は平板に導入切欠き2と、こ
の導入切欠き3に続く係合孔4と、さらにこの係合孔4
に続く補助孔5がそれぞれ形成されてなるものである。
導入切欠き3は、係合本体部1の一つの端部から略中央
部分へ向けて略一定の幅(図2において紙面左右方向)
で形成されている。この幅Laは、本実施例の軸抜け防
止具が取着される軸6に形成された係合溝7の底部にお
ける軸の直径Daよりやや小さめに設定されている。
【0011】係合孔4は、上述した導入切欠き3に続い
て形成されている円形の孔で、その径の大きさDcは軸
6に形成された係合溝7における軸6の直径Daよりや
や小さく設定されて形成されている。本実施例において
は、Daは6mmに、Dcは5.7〜5.9mmに、ま
たLaは5.0〜5.3mm程度に、それぞれ設定され
ており、Da>Dc>Laの関係に設定されている。さ
らに、この係合孔4に続いて形成された補助孔5は、略
扇状に形成されている。この補助孔5は、導入切欠き3
の幅Laが軸6の係合溝6における直径Daより小さく
設定されているので、後述するように導入切欠き3に軸
6を挿入し易くするために設けられているものである。
すなわち、導入切欠き3に軸6を挿入する際、この補助
孔5があることによって、導入切欠き3の両側に位置す
る係合本体部1の部位が撓んで外側(図2において紙面
左右方向)に若干ひらくような状態となることができ、
軸6が導入切欠き3を通過し易くなる。その一方、軸抜
け防止具の軸6への取り付け完了後は、逆に、軸6が容
易に導入切欠き3から外れて、軸抜け防止具が軸から抜
け落ちるようなことがなくなるようになっている。ま
た、係合本体部1は、上述のように導入切欠き3及び係
合孔4を境に左右にひらくことができるので、軸6の係
合溝7における直径Daが製造誤差等により係合孔4の
直径Dcより多少大きくなっても使用可能である。
【0012】かかる作用を得るために、この補助孔4の
最大幅Lbは導入切欠き3の幅Laより大きめに設定さ
れる必要がある。尚、この補助孔5の形状は本実施例の
扇形状に限定される必要はなく、他の形状、例えば矩
形、楕円形状等であってもよいものである。
【0013】係合補助部2は、先の係合孔4及び補助孔
5を略囲むように形成されてなるものである(図1及び
図2参照)。本実施例の係合補助部2は、前述した係合
本体部1の補助孔5側の端部の略中央部分から延設され
た短冊状の平板材が、係合孔4及び補助孔5を囲むよう
にして係合本体部1と一体形成されてなるものである。
この係合補助部2をなす短冊状の平板材の二つの端部近
傍は、図2に示されるように導入切欠き3の開口部があ
る側の係合本体部1の端部近傍において係合孔4へ向け
て折り曲げられており、導入切欠き3と係合溝7とが連
通する付近において、端部8a,8bが軸6の外周面に
略当接するような状態で位置するようになっている。ま
た、端部8a,8bの間隔は、軸6の直径Dbよりも小
さく設定されており、本実施例の軸抜け防止具を装着す
る際、この端部8a,8b同士の間隙は軸6によって押
し拡げられ、軸6の通過後は、再びもとの間隔に戻るよ
うになっている(図2参照)。尚、この係合補助部2は
底部2aにおいて係合本体部1と連結されている(図1
及び図3参照)。一方、この軸抜け防止具が取り付けら
れる軸6には、環状の係合溝7が形成される必要がある
(図3参照)が、その形成位置は特に限定されるもので
はない。
【0014】上記構成において、本実施例の軸抜け防止
具の軸への取り付け手順について以下に説明する。本実
施例の軸抜け防止具を軸6へ取り付けるには、先ず、導
入切欠き3を軸6の係合溝7の部分に係合させる。そし
て、係合補助部2の基部2aを押すことによって、軸抜
け防止具と軸6の係合溝7との係合は、導入切欠き3か
ら係合孔4へ向かって移って行くこととなる。この係合
位置の移動途中において、軸抜け防止具は、係合補助部
2の端部8a,8bの間隙が押し拡げられるようにして
進み、係合孔4に軸6が嵌合したところで取り付けが完
了する。
【0015】本実施例においては、軸6の係合溝7にお
ける直径Daより若干狭い幅を有し係合孔4に連通する
導入切欠き3を設け、この導入切欠き3を介して直径D
aと略等しい径を有する係合孔4に軸6の係合溝7が嵌
合するようにし、且つ係合補助部2の端部8a,8bが
軸6の外周面に接触するような構成とすることにより、
軸抜け防止具の軸への取着後に軸抜け防止具が軸6を中
心に容易に回動するというようなことがなくなる。ま
た、本実施例においては、導入切欠き3の部分から軸6
を押し込むようにして係合溝7を係合孔4に嵌合させれ
ばよいので、軸6における取着位置は、係合溝7が形成
される部位であれば従来のように軸端に限定されること
はなく、そのため汎用性の高い軸抜け防止具となる。
【0016】
【考案の効果】以上、説明したように本考案によれば、
被取着軸に係合する係合孔に軸を係合させる際に、係合
孔の中央部を中心に左右にやや押し拡げられて軸がこの
係合孔嵌合するように構成することにより、取着後に軸
を中心にして軸抜け防止具が簡単に回動してしまうよう
な従来の欠点が解消できる。また、軸の係合溝と軸端の
距離は、軸抜け防止具の取着手順に何等関係しないの
で、取り付け位置が従来とことなり軸端近傍に限定され
るというようなことがなく、汎用性の高い軸抜け防止具
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る軸抜け防止具の一実施例を示す
全体斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1に示された軸抜け防止具を軸に取着した
状態における側面図である。
【図4】 従来の軸抜け防止具の一例を示す正面図であ
る。
【図5】 図4に示された従来の軸抜け防止具の軸への
取着手順を説明するための斜視図であって、同図(a)
は軸抜け防止具を軸に取着し始めた際の状態を説明する
ための全体斜視図であり、同図(b)は軸抜け防止具の
取着が完了した状態における全体斜視図である。
【符号の説明】
1…係合本体部、 2…係合補助部、 3…導入切欠
き、 5…補助孔、 7…係合溝、 8a,8b…端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取着軸の外周面に形成された係合溝で
    の当該軸の直径よりも小さい幅で平板の一つの縁から当
    該平板の略中央に向けて切欠きが形成され、前記軸の外
    周面に形成された係合溝での当該軸の直径と略等しい径
    を有して前記切欠きに続く円形の係合孔が形成され、さ
    らに、前記切欠きの幅より大きな幅を有して前記係合孔
    に続く補助孔が形成されてなる係合本体部と、二つの端
    部を有し、この二つの端部が前記切欠きと前記係合孔と
    が連通された位置近傍で、前記係合孔に嵌合した前記軸
    の外周面に極当接するようして前記係合孔及び前記補助
    孔を囲みつつ且つ前記係合本体部に連結された係合補助
    部と、を有してなることを特徴とする軸抜け防止具。
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