JP2558548B2 - 結合具および結合構造 - Google Patents

結合具および結合構造

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JP2558548B2 JP2228717A JP22871790A JP2558548B2 JP 2558548 B2 JP2558548 B2 JP 2558548B2 JP 2228717 A JP2228717 A JP 2228717A JP 22871790 A JP22871790 A JP 22871790A JP 2558548 B2 JP2558548 B2 JP 2558548B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、雄ネジまたは同様の部材と迅速に結合する
ことができる結合具およびその結合構造に関する。
〔従来の技術〕
本出願人は特願平1−171948号において、板状の材料
からなる基部と、それぞれ外周側端を前記基部に連続さ
れるとともに共通の中心側に向けられた中心側端を自由
端とされ複数の板状の係合片とを有してなり、雄ネジま
たは同様の部材と迅速に結合できる結合具およびその結
合構造を提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記本出願人の提案に係る係合具および結
合構造において、結合具に対し結合される雄ネジまたは
同様の部材の振れを防止するとともに結合強度を一層向
上することができ、かつ各係合片にかかる負担を小さく
し、耐久性を向上することができ、しかも弾性があまり
大きくない材料を用いても結合強度を大きくすることが
できる結合具および結合構造を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による結合具の1つは、 板状の材料からなり、主面部と、互いに一端部を対向
されるように前記主面部に対し折り曲げられて形成され
た2つの副面部とを備えた基部と、 それぞれ前記基部の前記主面部から外周側端を切り残
して切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続
されるとともに共通の中心側へ向けられた中心側端を自
由端とされた複数の板状の第一の係合片と、 それぞれ前記基部の前記2つの副面部から外周側端を
切り残して切り離されてなり、前記外周側端を前記基部
に連続されるとともに共通の中心側へ向けられた中心側
端を自由端とされて、前記第一の係合片に対し同軸でか
つ軸方向に間隔が置かれるように配設された複数の板状
の第二の係合片とを有してなる。
本発明による結合構造の1つは、前記結合具の第一の
係合片の中心側端間および第二の係合片の中心側端間に
雄ネジを挿通し、前記第一および第二の係合片の中心側
端を前記雄ネジのネジ溝に係合してなる。
本発明による係合構造の他の1つは、前記結合具の第
一の係合片の中心側端間および第二の係合片の中心側端
間に、円周方向に延びる環状溝を外周面に複数設けられ
た環状溝部材を挿通し、前記第一および第二の係合片の
中心側端を前記環状溝に係合してなる。
本発明による結合具の他の1つは、 板状の材料からなり、主面部と、互いに一端部を対向
されるように前記主面部に対し折り曲げられて形成され
た2つの副面部とを備えた基部と、 それぞれ前記基部の前記主面部から外周側端を切り残
して切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続
されるとともに共通の中心側へ向けられた中心側端を自
由端とされた複数の板状の係合片と、 それぞれ前記基部の前記2つの副面部から立ち上げら
れ、前記係合片に対し同軸でかつ軸方向に間隔が置かれ
た1つの共通の円筒の一部を構成する複数の筒面状部
と、これらの筒面状部の内周側に設けられた雌ネジ部と
を有してなる。
本発明による結合構造の他の1つは、上記結合具の係
合片の中心側端に雄ネジを挿通し、前記係合片の中心側
端を前記雄ネジのネジ溝に係合するとともに前記雌ネジ
部に前記雄ネジを螺合してなる。
〔作用〕
第一の係合片および第二の係合片を有する結合具の場
合、各係合片の中心側端間に雄ネジを軸方向に押し込む
と、第一および第二の係合片が弾性曲げ変形することに
より、係合片の中心側端が雄ネジのネジ山を越えて行
く。
そして、雄ネジの押し込みを止めると、その位置にお
いて各係合片の中心側端が雄ネジのネジ溝に係合する。
これにより、雄ネジを係合具に対して回転させることな
く、雄ネジを係合片の中心側端に迅速に螺合し、係合具
と雄ネジとを結合することができる。
また、雄ネジの押し込みを止めたときの結合具の係合
片に対する雄ネジの螺合位置が所望の位置からずれてい
るときは、雄ネジを回転すると、各係合片の中心側端が
雄ネジのネジ溝に沿って相対的に移動するので、螺合位
置を所望の位置に精密に調整することができる。
また、雄ネジに引き抜き方向に力を作用しても、この
とき、第一および第二の係合片が軸方向と垂直な面に対
し雄ネジの押し込み方向に傾斜されていれば、各係合片
の中心側端が雄ネジにより一層強く当接されることにな
るので、雄ネジは抜けない。
また、この場合、第一の係合片の他にさらに第二の係
合片が設けられており、これらの2組の係合片が雄ネジ
と同時に螺合するため、結合具に対する雄ネジの振れを
防止するるとともに結合強度を一層向上することがで
き、かつ各係合片にかかる負担を小さくし、耐久性を向
上することができる。
また、結合具の素材として軟鋼板等の弾性があまり大
きくない材料を用いた場合は、雄ネジを係合片の中心側
端間に挿通したとき、第一の係合片の方は塑性変形し易
くなり、該係合片の中心側端を雄ネジのネジ溝に十分係
合できない虞があるが、第二の係合片の方は、互いに一
端部を対向されるように基部の主面部に対し折り曲げら
れて形成された2つの副面部に分割されて形成されてい
るので、各係合片個々の弾性のみならず2つの副面部全
体の弾性(こちらの弾性による弾性変形の方が大きな変
形が可能である)によっても各係合片の中心側端が雄ネ
ジに弾発的に押圧されるため、第二の係合片の方は塑性
変形を生じにくく、該係合片の中心側端が雄ネジのネジ
溝に十分係合される。このため、全体として十分な結合
強度を確保できる。
また、第一の係合片および第二の係合片を有する結合
具の場合において、第一および第二の各係合片の中心側
端間に環状溝部材を軸方向に押し込むと、前述のように
雄ネジを押し込んだ場合と同様にして、各係合片が弾性
曲げ変形することにより、各係合片の中心側端が環状溝
間の山を越えて行く。また、環状溝部材の押し込みを止
めると、その位置において各係合片の中心側端が環状溝
部材の環状溝に係合する。これにより、環状溝部材を迅
速に係合具と係合することができる。
また、この係合状態において環状溝部材に引き抜き方
向に力を作用しても、前記雄ネジを挿入した場合と同様
にして、環状溝部材は抜けない。そして、その他の点に
ついても、前述のように雄ネジを挿通した場合と同様の
作用効果を得ることができる(ただし、係合具に対して
環状溝部材を回転しても、該環状部材は結合具に対して
軸方向に移動しない)。
また、係合片および雌ネジ部を有する結合具の場合、
雄ネジを係合片の中心側端間および筒面状部内に押し込
むと、係合片が弾性曲げ変形するとともに各筒面状部が
互いに離間するように変形することにより、係合片の中
心側端および雌ネジ部のネジ山が雄ネジのネジ山を越え
て行く。また、雄ネジの押し込みを止めると、その位置
において係合片の中心側端が雄ネジのネジ溝に係合する
とともに雌ネジ部のネジ山が雄ネジのネジ溝に螺合す
る。これにより、雄ネジを結合具に対して回転させるこ
となく、結合具と雄ネジとを結合することができる。
この場合も、結合具に対する雄ネジの螺合位置の調整
は、前記第一および第二の係合片を有する係合具の場合
と同様に、雄ネジを回転させることにより行うことがで
きる。
また、雄ネジに引き抜き方向に力を作用しても、係合
片が軸方向と垂直な面に対し雄ネジの押し込み方向に傾
斜されていれば、各係合片の中心側端が雄ネジにより一
層強く当接されることになるし、各筒面状部も互いに近
付くように(縮径するように)変形され、雄ネジと雌ネ
ジ部がより強く当接されるので、雄ネジは抜けない。
そして、この場合も、係合片の他に雌ネジ部が設けら
れているため、雄ネジの振れを防止するとともに結合強
度を一層向上することができ、かつ各係合片にかかる負
担を小さくし、耐久性を向上することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。
第1〜8図は本発明による結合具の第一実施例を示
す。
この実施例において、結合具1は鋼鉄、ステンレス
鋼、バネ鋼等の適当な弾性を有する金属板材をプレス成
形することにより、基部2、複数の第一の係合片3、お
よび複数の第二の係合片4を一体的に形成してなる。前
記基部2は、矩形状の主面部2aと、この主面部2aの両側
辺からそれぞれ直角方向に折り曲げられた一対の側面部
2bと、これらの側面部2bからさらに直角方向(主面部2a
と平行方向)内側に折り曲げられた一対の副面部2cとを
一体的に有しており、副面部2c間には若干の間隙5が設
けられている。
前記第一の係合片3は、それぞれ基部2の主面部2aか
ら外周側端3aのみを切り残して切り起こされてなり、外
周側端3aを主面部2aに連続されるとともに、中心側端3b
を自由端とされて放射状に延びている。また、各係合片
3は傾斜部3cと平行部3dとを有し、前記傾斜部3cは外周
側端3aから中心側に向かって持ち上がるように勾配を付
けられており、前記平行部3dは傾斜部3cの終端から屈曲
して中心側端3bまで主面部2aに対し平行に延びている。
前記基部2の主面部2aのうちの係合片3設置部には、穴
6が形成されている。
前記第二の係合片4は、それぞれ基部2の一対の副面
部2cの互いに対向する端部付近から外周側端4aのみを切
り残して切り起こされてなり、外周側端4aを副面部2cに
連続されるとともに、中心側端4bを自由端とされて放射
状に延びている。また、各係合片4は傾斜部4cと平行部
4dとを有し、前記傾斜部4cは外周側端4aから中心側に向
かって第一の係合片3の傾斜部3cと同方向に持ち上がる
ように勾配を付けられており、前記平行部4dは傾斜部4c
の終端から屈曲して中心側端4bまで副面部2cに対し平行
に延びている。各副面部2cの第二係合片4設置部には凹
部7が形成されており、これらの凹部7はあたかも1つ
の穴を形成するように互いに対向している。
次に、本実施例の作動を説明する。
第1図に示されるように、雄ネジ8を穴6および凹部
7に軸方向矢印の向き(係合片3,4が切り起こされてい
る向き)に押し込むと、第一および第二の係合片3,4が
弾性曲げ変形することにより、係合片3,4の中心側端3b,
4bが雄ネジ8のネジ山を越えて行く。
また、雄ネジ8の押し込みを止めると、その位置にお
いて係合片3,4の中心側端3b,4bが雄ネジ8のネジ溝に係
合する。これにより、雄ネジ8を係合具1に対して回転
させることなく、雄ネジ8を係合片3,4の中心側端3b,4b
に迅速に螺合し、結合具1と雄ネジ8とを結合すること
ができる。
また、このようにして雄ネジ8の押し込みを止めたと
きの結合具1の係合片3,4に対する雄ネジ8の螺合位置
が所望の位置からずれているときは、雄ネジ8を回転す
ると、係合片3,4の中心側端3b,4bが雄ネジ8のネジ溝に
沿って相対的に移動するので、螺合位置を所望の位置に
精密に調整することができる。
また、雄ネジ8に引き抜き方向に力を作用しても、第
一および第二の係合片3,4が軸方向と垂直な面に対し雄
ネジ8の押し込み方向に傾斜されているため、第一およ
び第二の係合片3,4の中心側端3b,4bが雄ネジ8により一
層強く当接されることになり、雄ネジ8は抜けない(な
お、仮に結合具1が、雄ネジ8の押し込み前は第一およ
び第二の係合片3,4が雄ネジ8の押し込み方向に傾斜さ
れていない構造となっていても、係合片3,4の中心側端3
b,4b間の径がそれぞれ雄ネジ8の谷径より小さく、雄ネ
ジ8を押し込んだ状態ではこれらの係合片3,4が雄ネジ
8の押し込み方向に傾斜されるようになっていれば、雄
ネジ8に引き抜き方向に力を作用してもやはり雄ネジ8
は抜けない)。
この結合具1においては、第一の係合片3の他にさら
に第二の係合片4が設けられており、これらの2組の係
合片3,4が雄ネジ8と同時に螺合するため、雄ネジ8の
振れを防止するとともに結合強度を一層向上することが
でき、かつ各係合片3,4にかかる負担を小さくし、耐久
性を向上することができる。
また、結合具1の素材として、軟鋼板等の弾性があま
り大きくない材料を用いた場合は、雄ネジ8を係合片3,
4の中心側端3b,4b間に挿通したとき、第一の係合片3の
方は塑性変形し易くなり、該係合片3の中心側端3bを雄
ネジ8のネジ溝に十分係合できない虞があるが、第二の
係合片4の方は、互いに一端部を対向されるように基部
2の主面部2aに対し折り曲げられて形成された2つの副
面部2cに分割されて形成されているので、各係合片4個
々の弾性のみならず2つの副面部2c全体の弾性(こちら
の弾性による弾性変形の方が大きな変形が可能である)
によっても該係合片4の中心側端4bが雄ネジ8に弾発的
に押圧されるため、第二の係合片4の方は塑性変形を生
じにくく、該係合片4の中心側端4bが雄ネジ8のネジ溝
に十分係合される。このため、全体として十分な結合強
度を確保できる。
第8図は前記結合具1を使用した他の結合構造を示し
ている。この図において、環状溝部材9は棒状で、ネジ
に似た形状をなしているが、その外周に形成されている
複数の環状溝9aは螺旋状でなく、それぞれ円周方向に環
状に延びている。
このような環状溝部材9を結合具1の穴6および凹部
7に軸方向に押し込むと、第一および第二の係合片3,4
が弾性曲げ変形することにより、係合片3,4の中心側端3
b,4bが環状溝9a間の山を越えて行く。また、環状溝部材
9の押し込み止めると、その位置において係合片3,4の
中心側端3b,4bが環状溝9aに係合する。これにより、環
状溝部材9を迅速に結合具1と接合することができる。
また、環状溝部材9に引き抜き方向に力を作用した場
合は、前記雄ネジ8の場合と同様に、第一および第二の
係合片3,4が軸方向と垂直な面に対し環状溝部材9の押
し込み方向に傾斜されているため、第一および第二の係
合片3,4の中心側端3b,4bが環状溝部材9により一層強く
当接されることになり、環状溝部材9は抜けない。
そして、その他の点についても、前記第1図の結合構
造と同様の作用効果を得ることができる。ただし、この
結合構造では、環状溝部材9を回転しても、第一および
第二の係合片3,4は同一の環状溝9aに係合され続けるの
で、軸方向に関し結合具1と環状溝部材9の結合位置は
変化しない。
第9〜14図は本発明による結合具の第二実施例を示
す。
前記第一実施例の場合と同様に結合具11は鋼鉄、ステ
ンレス鋼、バネ鋼等の適当な弾性を有する金属板材をプ
レス成形することにより、基部12、複数の第一の係合片
13、および複数の第二の係合片14を一体的に形成してな
る。前記基部12は、矩形状の主面部12aと、この主面部1
2aの両端から内側方向にそれぞれ鋭角に屈曲され、主面
部12aに対して傾斜して延びる一対の副面部12cとを一体
的に有しており、副面部12c間には若干の間隙15が設け
られている。
前記第一の係合片13は、それぞれ基部12の主面部12a
から外周側端13aのみを切り残して切り起こされてな
り、外周側端13aを主面部12aに連続されるとともに、中
心側端13bを自由端とされて放射状に延びている。ここ
で、前記実施例の場合と異なり、第一の係合片13は途中
で屈曲されていず、主面部12aに対して傾斜した状態で
真直ぐに延びている。前記基部12の主面部12aのうちの
係合片13設置部には、穴16が形成されている。
前記第二の係合片14は、それぞれ基部12の一対の副面
部12cの互いに対向する端部付近から外周側端14aのみを
切り残して切り起こされてなり、外周側端14aを副面部1
2cに連続されるとともに、中心側端14bを自由端とされ
て放射状に延びている。これらの第二係合片14も途中で
屈曲されていず、主面部12aに対して傾斜した状態で真
直ぐ延びている。各副面部12cの第二の係合片14設置部
には凹部17が形成されており、これらの凹部17はあたか
も1つの穴を形成するように互いに対向している。
次に、本実施例の作動を説明する。
第14図に示されるように、雄ネジ8を穴16および凹部
17に軸方向矢印の向き(係合片13,14が切り起こされて
いる向き)に押し込むと、前記実施例の場合と同様に、
第一および第二の係合片13,14が弾性曲げ変形すること
により、係合片13,14の中心側端13b,14bが雄ネジ8のネ
ジ山を越えて行く。また、雄ネジ8の押し込みを止める
と、その位置において係合片13,14の中心側端13b,14bが
雄ネジ8のネジ溝に係合する。これにより、雄ネジ8を
結合具11に対して回転させることなく、雄ネジ8を係合
片13,14の中心側端13b,14bに迅速に螺合し、結合具11と
雄ネジ8とを結合することができる。
そして、結合具11に対する雄ネジ8の螺合位置の調整
は、前記第1図の結合構造の場合と同様に雄ネジ8を回
転させることにより行うことができる。
また、前記第1図の結合構造の場合と同様に、雄ネジ
8に引き抜き方向に力を作用しても、第一および第二の
係合片13,14が軸方向と垂直な面に対し雄ネジ8の押し
込み方向に傾斜されているため、第一および第二の係合
片13,14の中心側端13b,14bが雄ネジ8により一層強く当
接され、雄ネジ8は抜けない。
また、前記第一実施例の結合具1の場合と同様に、こ
の結合具11においては、第一の係合片13の他にさらに第
二の係合片14が設けられており、これらの2組の係合片
13,14が雄ネジ8と同時に螺合するため、雄ネジ8の振
れを防止するとともに結合強度を一層向上することがで
き、かつ各係合片13,14にかかる負担を小さくし、耐久
性を向上することができる。
また、結合具11の素材として、軟鋼板等の弾性があま
り大きくない材料を用いた場合は、雄ネジ8を係合片1
3,14の中心側端13b,14b間に挿通したとき、第一の係合
片13の方は塑性変形し易くなり、該係合片13の中心側端
13bを雄ネジ8のネジ溝に十分係合できない虞がある
が、第二の係合片14の方は、互いに一端部を対向される
ように基部12の主面部12aに対し折り曲げられて形成さ
れた2つの副面部12cに分割されて形成されているの
で、各係合片14個々の弾性のみならず2つの副面部12c
全体の弾性(こちらの弾性による弾性変形の方が大きな
変形が可能である)によっても該係合片14の中心側端14
bが雄ネジ8に弾発的に押圧されるため、第二の係合片1
4の方は塑性変形を生じにくく、該係合片14の中心側端1
4bが雄ネジ8のネジ溝に十分係合される。このため、全
体として十分な結合強度を確保できる。
なお、この結合具11においても、前記第8図のような
環状溝部材9を結合することができることは言うまでも
ない。
第15〜20図は本発明による結合具の第三実施例を示
す。
この実施例において、結合具21は鋼鉄、ステンレス
鋼、バネ鋼等の適当な弾性を有する金属板材をプレス成
形することにより、基部22、複数の係合片23、および雌
ネジ部24を一体的に形成してなる。前記基部22は、矩形
状の主面部22aと、この主面部22aの両側部からそれぞれ
直角方向に折り曲げられた一対の側面部22bと、これら
の側面部22bからさらに直角方向(主面部22aと平行方
向)内側に折り曲げられた一対の副面部22cとを一体的
に有しており、副面部22c間には若干の間隙25が設けら
れている。
前記係合片23は、それぞれ基部22の主面部22aから外
周側端23aのみを切り残して切り起こされてなり、外周
側端23aを主面部22aに連続されるとともに、中心側端23
bを自由端とされて放射状に延びている。なお、前記第
二実施例の場合と同様に、係合片23は途中で屈曲されて
おらず、主面部22aに対して傾斜した状態で真直ぐに延
びている。前記基部22の主面部22aのうちの係合片23設
置部には、穴26が形成されている。
前記基部22の一対の副面部22cの互いに対向する端部
にはそれぞれ半円筒状の筒面状部24が設けられており、
これらの筒面状部24は1つの共通の円筒を形成するよう
に互いに対向されている。これらの筒面状部24の内周側
には雌ネジが形成されている。
次に、本実施例の作動を説明する。
第20図に示されるように、雄ネジ8を穴26および筒面
状部24内に軸方向矢印の向き(係合片23が切り起こされ
ている向き)に押し込むと、係合片23が弾性曲げ変形す
るとともに2つの半円筒状の筒面状部24が互いに離間す
る方向に変形することにより、係合片23の中心側端23b
および筒面状部24の雌ネジ部のネジ山が雄ネジ8のネジ
山を越えて行く。また、雄ネジ8の押し込みを止める
と、その位置において係合片23の中心側端23bが雄ネジ
8のネジ溝に係合するとともに筒面状部24の雌ネジ部の
ネジ山が雄ネジ8のネジ溝に螺合する。これにより、雄
ネジ8を結合具21に対して回転させることなく、結合具
21と雄ネジ8とを結合することができる。
そして、結合具21に対する雄ネジ8の螺合位置の調整
は、前記各実施例の場合と同様に雄ネジ8を回転させる
ことにより行うことができる。
また、雄ネジ8に引き抜き方向に力を作用しても、係
合片23が軸方向と垂直な面に対し雄ネジ8の押し込み方
向に傾斜されているので、係合片23の中心側端23bが雄
ネジ8により一層強く当接されるとともに、各筒面状部
24も互いに近付くように(縮径するように)変形され、
雄ネジと各筒面状部24の雌ネジ部がより強く当接される
ため、雄ネジ8は抜けない。
この結合具21においては、係合片23の他にさらに雄ネ
ジ8に螺合する筒面状部24の雌ネジ部が設けられている
ため、雄ネジ8の振れを防止するとともに結合強度を一
層向上することができ、かつ係合片23にかかる負担を小
さくし、耐久性を向上することができる。
なお、本実施例において、まず雄ネジ8を穴26に軸方
向矢印の向きに押し込んだ後、筒面状部24の雌ネジ部に
対しては雄ネジ8を押し込まないで、回転してねじ込む
ことにより、結合具21と雄ネジ8とを結合することもで
きることは言うまでもない。
また、前記各実施例においては、結合具を金属から構
成しているが、結合具の材料として金属以外の合成樹脂
等の他の材料を用いることも可能である。
〔発明の効果〕 以上のように本発明による結合具および結合構造は、
結合作業を迅速に行うことができ、なおかつ、 (イ)結合具に結合される雄ネジ等の相手部材の振れを
防止することができる、 (ロ)結合具と雄ネジや環状溝部材との結合強度をより
一層大きくすることができる、 (ハ)各係合片にかかる負担を小さくし、耐久性を向上
することができる、 (ニ)結合具の素材として弾性があまり大きくない材料
を用いても、第二の係合片の中心側端は雄ネジのネジ溝
や環状溝部材の環状溝に十分に係合させ、結合強度を大
きくすることができる、 等優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による結合具の第一実施例と雄ネジとが
結合された状態を示す断面図、第2図は前記第一実施例
の結合具を示す斜視図、第3図は該結合具を示す平面
図、第4図は該結合具を示す側面図、第5図は第3図の
V−V線における断面図、第6図は第3図のVI−VI線に
おける断面図、第7図は第6図のVII−VII線における断
面図、第8図は前記結合具と環状溝部材とが結合された
状態を示す断面図、第9図は本発明による結合具の第二
実施例を示す平面図、第10図は前記第二実施例の結合具
を示す断面図、第11図は第9図のXI−XI線における断面
図、第12図は第9図のXII−XII線における断面図、第13
図は第12図のXIII−XIII線における断面図、第14図は前
記第二実施例の結合具と雄ネジとが結合された状態を示
す断面図、第15図は本発明による結合具の第三実施例を
示す平面図、第16図は前記第三実施例の結合具を示す側
面図、第17図は第15図のXVII−XVII線における断面図、
第18図は第15図のXVIII−XVIII線における断面図、第19
図は第18図のXIX−XIX線における断面図、第20図は前記
第三実施例の結合具と雄ネジとが結合された状態を示す
断面図である。 1……結合具、2……基部、2a……主面部、2c……副面
部、3……第一の係合片、3a……第一の係合片の外周側
端、3b……第一の係合片の中心側端、4……第二の係合
片、4a……第二の係合片の外周側端、4b……第二の係合
片の中心側端、8……雄ネジ、9……環状溝部材、9a…
…環状溝、11……結合具、12……基部、、12a……主面
部、12c……副面部、13……第一の係合片、13a……第一
の係合片の外周側端、13b……第一の係合片の中心側
端、14……第二の係合片、14a……第二の係合片の外周
側端、14b……第二の係合片の中心側端、21……結合
具、22……基部、22a……主面部、22c……副面部、23…
…係合片、23a……係合片の外周側端、23b……係合片の
中心側端、24……筒面状部、25……間隙。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の材料からなり、主面部と、互いに一
    端部を対向されるように前記主面部に対し折り曲げられ
    て形成された2つの副面部とを備えた基部と、 それぞれ前記基部の前記主面部から外周側端を切り残し
    て切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続さ
    れるとともに共通の中心側へ向けられた中心側端を自由
    端とされた複数の板状の第一の係合片と、 それぞれ前記基部の前記2つの副面部から外周側端を切
    り残して切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に
    連続されるとともに共通の中心側へ向けられた中心側端
    を自由端とされて、前記第一の係合片に対し同軸でかつ
    軸方向に間隔が置かれるように配設された複数の板状の
    第二の係合片とを有してなる結合具。
  2. 【請求項2】板状の材料からなり、主面部と、互いに一
    端部を対向されるように前記主面部に対し折り曲げられ
    て形成された2つの副面部とを備えた基部と、 それぞれ前記基部の前記主面部から外周側端を切り残し
    て切り離されてなり、前記外周側端を前記基部に連続さ
    れるとともに共通の中心側へ向けられた中心側端を自由
    端とされた複数の板状の係合片と、 それぞれ前記基部の前記2つの副面部から立ち上げら
    れ、前記係合片に対し同軸でかつ軸方向に間隔が置かれ
    た1つの共通の円筒の一部を構成する複数の筒面状部
    と、これらの筒面状部の内周側に設けられた雌ネジ部と
    を有してなる結合具。
  3. 【請求項3】請求項1記載の結合具の第一係合片の中心
    側端間および第二の係合片の中心側端間に雄ネジを挿通
    し、前記第一および第二の係合片の中心側端を前記雄ネ
    ジのネジ溝に係合してなる結合構造。
  4. 【請求項4】請求項1記載の結合具の第一の係合片の中
    心側端間および第二の係合片の中心側端間に、円周方向
    に延びる環状溝を外周面に複数設けられた環状溝部材を
    挿通し、前記第一および第二の係合片の中心側端を前記
    環状溝に係合してなる結合構造。
  5. 【請求項5】請求項2記載の結合具の係合片の中心側端
    間に雄ネジを挿通し、前記係合片の中心側端を前記雄ネ
    ジのネジ溝に係合するとともに前記雌ネジ部に前記雄ネ
    ジを螺合してなる結合構造。
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