JP2558211Y2 - スプリングブレーキ装置 - Google Patents

スプリングブレーキ装置

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JP2558211Y2
JP2558211Y2 JP5534691U JP5534691U JP2558211Y2 JP 2558211 Y2 JP2558211 Y2 JP 2558211Y2 JP 5534691 U JP5534691 U JP 5534691U JP 5534691 U JP5534691 U JP 5534691U JP 2558211 Y2 JP2558211 Y2 JP 2558211Y2
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泰男 山崎
義博 榊原
比呂志 大野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転の伝達を入力軸側
から出力軸側には許容するが、逆方向には回転を阻止す
るスプリングブレーキ装置に関する。この種の装置は車
両のウインドレギュレータやシートを上下調整するシー
トハイト装置に用いられている。
【0002】
【従来の技術】従来より、略カップ状のハウジング内に
スパイラルスプリングを圧接させ、このスプリングのフ
ック端を巻き込み方向に操作するときは回転を許容し、
フック端を拡張方向に操作するときはブレーキ作用を働
かせて回転を不可とする装置が知られており、種々のも
のが提案されている(特公平1−51695号、特開昭
58−191327号、特開昭58−146726
号)。特に、シートを上下調整するシートハイト装置に
おいては出力軸側の荷重によりガタが生じると著しくフ
ィーリングを低下するため、左右両方向の回転に対して
対称な作用をする2本のスパイラルスプリングを採用し
たブレーキ装置の採用が一般的となっている。これらシ
ートハイト装置においては着座者の体重にシート重量を
加えた荷重を支えると共に、着座時や走行時の衝撃荷重
を支えるためにブレーキ装置の回転力の伝達部分の部品
に焼結金属を用い必要な強度を確保するようにしてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、焼結金
属は溶接が困難であるので出力軸との結合が困難である
という問題点があった。また、出力軸を焼結金属部品に
かしめるようにすると焼結金属部品に割れを生じやす
い。そこで、従来の装置では焼結金属で出力軸までを一
体に形成したり、、ピニオンギアを焼結金属で一体に形
成し、該ピニオンギアを介して出力軸に力を伝達するよ
うにしていた。このため、従来の装置においては、焼結
金属部材が大型化、複雑化してコストが高くなるという
問題点があった。本考案は上記の問題点を解決するため
なされたものであり、その目的とするところは、焼結金
属部材をスプリングのフック端との係合と力の伝達とい
う本来の作用に限定した簡単な形状とし、かつ、出力軸
との結合を確実ならしめることができるスプリングブレ
ーキ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案では、カップ状のハウジング1と、該ハウジ
ング1の内周壁に圧接しフック部2A、2B、3A、3
Bが内周側に突出するようにされた2つのトーションス
プリング2、3と、回転自在な入力軸5に固着され前記
2つのトーションスプリングの内の一方に設けられたフ
ック部2B、3Aの一方に遊隙をもって係合可能な第1
の駆動部材4と、回転自在な出力軸8に固着され前記2
つのトーションスプリングの内の他方に設けられたフッ
ク部2A、3Bに係止される第2の駆動部材7とを備え
るスプリングブレーキ装置において、前記第2の駆動部
材7が焼結金属で形成され、前記第2の駆動部材7と前
記出力軸8との固着が、出力軸8に固定されたプレート
6に設けられた凹部61、62に、第2の駆動部材7に
設けられた凸部74、75を圧入してなることを特徴と
するスプリングブレーキ装置が提供される。
【0005】
【作用】上記のように構成されたスプリングブレーキ装
置では、焼結金属で形成された第2の駆動部材7と出力
軸8との連結がプレート6を介して行われ、かつ、プレ
ート6と第2の駆動部材7との連結が第2の駆動部材7
(焼結金属)に設けた凸部74、75の圧入により行わ
れる。焼結金属の凸部74、75は圧縮方向の応力には
強く、割れ等は生じない。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照し説明す
る。図1はスプリングブレーキ装置の分解斜視図であ
る。カップ状のハウジング1にスパイラル状をした2つ
のトーションスプリング2、3がハウジング1の内周壁
面に外周部を圧接するようにして格納されている。各ト
ーションスプリング2、3は内周側に2つのフック部2
A,2B,3A,3Bを突出させている。
【0007】そのフック部2B,3Aに係合する端縁部
4A,4Bを有する第1の駆動部材4は略円板状の底壁
部と半円筒形状をした側壁部からなり、底壁部の穴41
には入力軸5が挿入され溶接により固着される。入力軸
5が固着され一体化された第1の駆動部材4は、その外
周面をトーションスプリング2,3に摺接するが如くカ
ップ状のハウジング1内に収納され、入力軸5をハウジ
ング1の中央の孔11から突出させる。この組み込まれ
た状態で、第1の駆動部材4の半円筒形状をした側壁部
の両端縁部4A,4Bが一方のトーションスプリング3
の左フック部3Aと他方のトーションスプリング2の右
フック部2Bにそれぞれ遊隙を持って係合可能である。
また、入力軸5の後端面には出力軸8の先端部が挿入さ
れる孔51が設けられている。
【0008】出力軸8が固定される第2の駆動部材7は
略円板状の底壁部と半円筒形状をした側壁部からなり、
焼結金属で一体に形成されている。第2の駆動部材7の
半円筒形状をした側壁部にはトーションスプリング2、
3のフック部2A,3Bを係止するための縦溝71、7
2が形成されている。略円板状の底壁部の中央には出力
軸8を遊隙を持って挿通する孔73が設けられ、底壁部
の周辺には2つの凸部74、75が設けられている。そ
の凸部74、75が圧入される凹部61、62を有する
鋼材からなるプレート6が用意される。プレート6の中
央には孔63が設けられ、その孔63に出力軸8が挿入
され溶接によりプレート6と出力軸8は一体に固着され
る。そして、プレート6の凹部61、62を第2の駆動
部材7の凸部74、75へ圧入することによりプレート
6は第2の駆動部材7に固定される。即ち、出力軸8は
プレート6を介して第2の駆動部材7に固定される。こ
のとき、プレート6の凹部61、62の広がり方向の変
形で圧入の応力が吸収され、第2の駆動部材7の凸部7
4、75には圧縮方向の応力が掛かる。
【0009】出力軸8と一体となった第2の駆動部材7
は第1の駆動部材4と対向するようにハウジング1内に
組み込まれる。このとき、一方のトーションスプリング
2の左フック部2Aが第2の駆動部材7の一方の縦溝7
1に、他方のトーションスプリング3の右フック部3B
が他方の縦溝72にそれぞれ遊びなく係止される。そし
て、出力軸8の先端部が入力軸5の軸端の孔51に挿入
される。出力軸8の他端はワッシャー9及びカバー体1
0の中央部の孔101を挿通して突出する。カバー体1
0はその周縁部をかしめられてハウジング1と一体に組
み込まれる。
【0010】図2は作動を説明する断面図である。入力
軸5が時計方向(図示矢印F方向)に回転駆動されると
第1の駆動部材4が時計方向に回転しその端縁部4Bが
第1のトーションスプリング2のフック部2Bを押圧し
トーションスプリング2を巻き上げる方向に押圧する。
すると第1のトーションスプリング2が圧縮されてハウ
ジング1との摩擦力が減少し第1のトーションスプリン
グ2の回転が可能になり第1の駆動部材4はさらに回転
する。第1の駆動部材4が回転するとその端縁部4Bが
第2の駆動部材7に当接し、第2の駆動部材7を時計方
向に回転押圧する。すると、第2の駆動部材7の一方の
縦溝72に係止されていたフック部3Bを押圧し第2の
トーションスプリング3を巻き上げる方向に押圧し、第
2のトーションスプリング3を圧縮してハウジング1と
の摩擦によるブレーキ力を解除する。ブレーキ力が解除
された後は第1の駆動部材4の回転に従動して第2の駆
動部材7、プレート6、出力軸8が一体となって押圧回
転される。
【0011】入力軸5が反時計方向に回転駆動された場
合も同様に、第1の駆動部材4の端縁部4Aがフック部
3Aを押圧して第2のトーションスプリング3を巻き上
げそのブレーキ力を解除し、次いで第2の駆動部材7の
縦溝71に係止されていたフック部2Aを押圧し第1の
トーションスプリング2を巻き上げそのブレーキ力を解
除する。
【0012】逆に、出力軸8に回転力が作用すると第2
の駆動部材7がいずれかの方向に回転しようとするが、
2つのトーションスプリング2、3のいずれかに径を広
げる方向に力が作用してハウジング1との摩擦力が増加
し、ブレーキ力が強化されて出力軸8が回転することは
ない。例えば、出力軸8に時計回転方向に力が作用する
とフック部2Aに第1のトーションスプリング2の径を
広げる方向に力が作用し、出力軸8に反時計回転方向に
力が作用するとフック部3Bに第2のトーションスプリ
ング3の径を広げる方向に力が作用する。
【0013】以上説明したように、本実施例では焼結金
属で形成された第2の駆動部材7と出力軸8との連結が
プレート6を介して行われ、かつ、プレート6と第2の
駆動部材7との連結が第2の駆動部材7(焼結金属)に
設けた凸部74、75の圧入により行われる。焼結金属
の凸部74、75は圧縮方向の応力には極めて強い。こ
のため、凸部74、75の形状は回転力を伝達するのに
必要な耐せん断力のみを考慮すればよい。また、遊隙を
持って挿通するように出力軸8に対して第2の駆動部材
7の孔73の径がやや大きく設定されているので、出力
軸8に掛かる力は二つの凸部74、75に均等に分散さ
れる。なお、凸部74、75は二箇所に限定されるもの
ではなく、三箇所以上設けてもよいことは明らかであ
る。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上記の構成を有し焼結金属部
材である第2の駆動部材と出力軸との結合をプレートを
介して圧入により行うようにしたものであるから、焼結
金属部材をスプリングのフック端との係合と力の伝達と
いう本来の作用に限定した簡単な形状とすることがで
き、コストを低減することができるという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スプリングブレーキ装置を示す分解斜視図
【図2】 作動を説明する断面図
【符号の説明】
1 ハウジング 2、3 トーションスプリング 4 第1の駆動部材 5 入力軸 6 プレート 7 第2の駆動部材(焼結金属部材) 8 出力軸 61、62 凹部 74、75 凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ状のハウジングと、該ハウジング
    の内周壁に圧接しフック部が内周側に突出するようにさ
    れた2つのトーションスプリングと、回転自在な入力軸
    に固着され前記2つのトーションスプリングの内の一方
    に設けられたフック部の一方に遊隙をもって係合可能な
    第1の駆動部材と、回転自在な出力軸に固着され前記2
    つのトーションスプリングの内の他方に設けられたフ
    ク部の他方に係止される第2の駆動部材とを備えるスプ
    リングブレーキ装置において、前記第2の駆動部材が焼
    結金属で形成され、 前記第2の駆動部材と前記出力軸との固着が、出力軸に
    固定されたプレートに設けられた凹部に、第2の駆動部
    材に設けられた凸部を圧入してなることを特徴とするス
    プリングブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021212105A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Baker Hughes Oilfield Operations Llc Shear pin and drive shaft spring brake in electrical submersible pump

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021212105A1 (en) * 2020-04-17 2021-10-21 Baker Hughes Oilfield Operations Llc Shear pin and drive shaft spring brake in electrical submersible pump
US11795962B2 (en) 2020-04-17 2023-10-24 Baker Hughes Oilfield Operations, Llc Shear pin and drive shaft spring brake in electrical submersible pump

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