JP2557546Y2 - 木製素材 - Google Patents

木製素材

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JP2557546Y2
JP2557546Y2 JP1993064312U JP6431293U JP2557546Y2 JP 2557546 Y2 JP2557546 Y2 JP 2557546Y2 JP 1993064312 U JP1993064312 U JP 1993064312U JP 6431293 U JP6431293 U JP 6431293U JP 2557546 Y2 JP2557546 Y2 JP 2557546Y2
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cloth
furniture
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wooden
paint
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努 鷹羽
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、洋ダンスや衝立はなど
の家具、あるいは建物の内壁材などを構成する木製素材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の木製素材として、合板に
無垢のつき板を貼り合わせたもの、合板を塗装仕上げし
たもの、合板の表面に絵などの模様を描いたものなど
が、一般的に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、木製の家具
や内装材などでは、高級感を奏するようなデザインの主
体が木目に限定されている。したがって、これら従来の
木製素材において、高級感を出すためには、どうしても
銘木などのつき板を使用する必要があり、全体としてコ
スト高になる不具合があった。また、木目に限定される
てめ、高級感を奏するような素材や家具自体のデザイン
の自由度が乏しいものとなっていた。
【0004】本考案は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、低コストで高級感があり、しかもデザイン
の自由度がある木製素材を提供することをその目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、木製の下地材と、下地材の表面に接着され、非
強化繊維で構成されると共に模様を有する1枚の布と、
布の表面に塗布した透明なポリエステル系塗料とを備え
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案の木製素材によれば、木製の下地材の表
面に布を接着すると共に、布の表面に透明な塗料を塗布
することにより、安価であって、布地の織り柄や模様を
生かした高級感のあるものとすることができる。この場
合、木製素材自体の強度を下地材に持たせることで、布
は強度に関係なく模様を主体とする1枚のものでよい。
このため、安価で簡単に製造することができる。また塗
料として、ポリエステル系塗料を用いることにより、重
厚で高級な感じのものとすることができる。ポリエステ
ル系塗料は、塗膜が硬くて傷つき難く、重ね塗りの作業
を少なくすることができる。したがって、布への塗装に
適すると共に、布を虫害や変色から十分に保護すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本考案の一実施
例に係る木製素材を、家具用木製素材に適用した場合に
ついて説明する。図1は、板材タイプの家具用木製素材
の構成を表した斜視図である。同図に示すように、この
家具用木製素材1は、木製の下地材2の表面にクロス3
を接着し、さらにクロス3の上に透明な塗料4を塗布し
た、基本構成となっている。
【0008】下地材2は、例えば木質合板、MDF材、
集成材などで構成され、クロス3は、各種天然繊維や合
成繊維などの織物で構成されている。また塗料4は、ポ
リエステル樹脂塗料で構成されている。なお、この透明
塗料は、透明(クリアー)、半透明、艶消しクリアーの
いずれでもよい。
【0009】一方、図2は、角材タイプの家具用木製素
材1の構成を表した斜視図であり、この場合には、下地
材2として、無垢の角材あるいは集成材などが用いられ
る。
【0010】ここで、これら家具用木製素材1の詳細な
構成を、図1の板材タイプの家具用木製素材1を例に、
その製造工程を明らかにすることにより説明する。板材
タイプの家具用木製素材1は、定型タイプのものと、汎
用タイプのものとがあり、定型タイプのものは、そのま
ま家具の一部として用い、汎用タイプのものは、後にか
加工して用いるものである。
【0011】そこで、先に定型タイプのものについて説
明する。なお、この場合は用途が限定されているので、
下地材2の生地調整は完了している。 (A) 先ず、下地材2に合わせて裁断したクロス3
を、木工ボンド(酢酸ビニル系接着剤)により、下地材
2の表面に接着する。。 (B) 次に、クロス3を貼った状態の下地材2の表面
にシーラーを吹付け塗装し、下塗りを行う。シーラーが
乾燥したところで、塗面に#240のペーパー掛けを行
い、いわゆるブツ払いを行う。 (C) 次に、クロス3の面(クロス貼面)に、ポリエ
ステル樹脂塗料4を塗布する。この場合、クロス貼面は
第1回目の上塗りとなる。ポリエステル樹脂塗料4が乾
燥したところで、塗面に#240のペーパー掛け(サン
ダー掛け)を行う。 (D) ここで、必要に応じ、ルーターを用いて、縁取
りなどの凹凸模様を家具用木製素材1の表面に形成す
る。 (E) 次に、上記のルーター加工の部分に、#220
のペーパー掛けを行い、この部分の生地調整を行った
後、シーラー(黒)を塗布して、下塗りを行う。下塗り
が完了したら、手研ぎによる#320のペーパー掛けを
行う。 (F) 次に、クロス貼面に、ベルトサンダーによる#
220のサンダー掛けを行い、ルーター加工後の家具用
木製素材1の表面の調整を行う。 (G) 次に、クロス貼面に、ポリエステル樹脂塗料4
を塗布する。この場合、クロス貼面は第2回目の上塗り
となる。 (H) ここで再度、ルーター加工部に#220のペー
パー掛けを行った後、この部分にラッカーエナメルの黒
を塗布し、この部分の塗装仕上を完了する。 (I) 次に、クロス貼面およびルーター加工部に、#
320、#400、#600、#800の順で、サンダ
ー掛けを行う。 (J) 最後に、クロス貼面およびルーター加工部に、
メンツェルワックスを用いてバフ磨きを行い、作業を完
了する。
【0012】次に、汎用タイプのものについて説明す
る。 (1) 先ず、所定の寸法(例えば300×1800×
18mm)の下地材2の生地調整を行う。生地調整は、木
口面と面取り部に対し、#220のペーパー掛けを行っ
た後、木口面にサフェーサ塗りを行うと共に、乾燥後の
塗面を#240のペーパー掛けで仕上げることにより為
される。 (2) 次に、下地材2より少し大き目に裁断したクロ
ス3を、木工ボンド(酢酸ビニル系接着剤)により、下
地材2の表面に接着する。木工ボンドが乾燥したところ
で、クロス3を下地材2に合わせてカットする。 (3) 次に、クロス3を貼った状態の下地材2の全面
(下地材の裏面も含む)にシーラーを吹付け塗装し、下
塗りを行う。シーラーが乾燥したところで、塗面に#2
40のペーパー掛けを行い、いわゆるブツ払いを行う。 (4) 次に、クロス3の面(クロス貼面)と下地材2
の木口面とに、ポリエステル樹脂塗料4を塗布する。こ
の場合、クロス貼面は上塗りとなる。ポリエステル樹脂
塗料4が乾燥したところで、塗面に#240のペーパー
掛けを行う。この場合、下地材2の裏面にも塗料4が回
り込むので、全面をペーパー掛けとし、クロス貼面以外
は中研ぎ工程となる。 (5) 次に、下地材2の木口面および裏面に、サフェ
ーサの黒を塗布し、この部分の中塗りを行う。 (6) 次に、クロス貼面に、ベルトサンダーによる#
240のサンダー掛けを行い、続いて全面に#400の
サンダー掛けを行う。また、面取り部には、手研ぎによ
る#600のペーパー掛けを行う。 (7) 次に、クロス貼面に、#600のサンダー掛け
を行い、さらに#800のサンダー掛けを行う。 (8) 次に、クロス貼面に、メンツェルワックスを用
いて、バフ磨きを行う。この状態で、クロス貼面は仕上
げとなるので、以降の工程のために、クロス貼面を、マ
スキングテープでマスキングする。 (9) 次に、下地材2の木口面および裏面に、ラッカ
ーエナメルの黒を塗布して、この部分の着色を行う。
(10) そして、このラッカーエナメルが乾燥したと
ころで、下地材2の木口面および裏面にクリアー塗料で
上塗りを行い、最後に、上記のマスキングテープを剥
す。
【0013】以上のようにこれらの実施例によれば、木
質合板などの下地材2にクロス3を貼り、ポリエステル
樹脂塗料4で仕上げるようにしているので、クロス3の
持つ色合い、模様、織り柄などを生かした表面仕上げと
なり、この家具用木製素材1を用いて家具を製作すれ
ば、従来の木目とは異なる重厚感や高級感のある、かつ
多用なデザインの家具を構成することができる。しか
も、木質合板などの下地材2にクロス3を貼る構成なの
で、全体として安価に構成することができる。
【0014】また、ポリエステル樹脂塗料4は、硬くて
かつ傷つき難いので、クロス3への塗装に適すると共
に、家具用の塗料としても適する。さらに、クロス3を
適切に保護できると共に、塗装作業も容易となる。さら
にまた、下地材2の裏面なども、塗装仕上げを施してい
るので、これにより製作される家具の耐久性を向上させ
ることができる。
【0015】なお、本実施例の家具用木製素材を、家具
に対し汎用的な素材として構成することはもとより、特
定の家具に対し専用の素材として構成するようにしても
よい。例えば、整理ダンスの引出しの前面全体が、一つ
の模様を構成するように、専用の素材として、活用する
ことも可能であり、また、高級感のある組立家具の素材
として活用することも可能である。さらに、本考案の木
製素材を、家具以外の、例えば建物の内装材として、用
いることも可能である。かかる場合には、既存のクロス
張りの内装仕上げと異なり、汚れや傷が着き難くく、耐
久性を持たせることができる。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案の木製素材によれ
ば、下地材に布を貼り、ポリエステル樹脂塗料で仕上げ
るようにしているので、従来の木目などと異なり、布が
持つ広範なデザイン性と高級感とを活用でき、重厚で高
級感のあるものを安価に構成することができる効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る板材タイプの家具用木製
素材の斜視図である。
【図2】実施例に係る角材タイプの家具用木製素材の斜
視図である。
【符号の説明】
1 家具用木製素材 2 下地材 3 クロス 4 塗料(ポリエステル樹脂塗料)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製の下地材と、 当該下地材の表面に接着され、非強化繊維で構成される
    と共に模様を有する1枚の布と、 当該布の表面に塗布した透明なポリエステル系塗料とを
    備えた ことを特徴とする木製素材。
JP1993064312U 1993-11-05 1993-11-05 木製素材 Expired - Fee Related JP2557546Y2 (ja)

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JPS5322579A (en) * 1976-08-12 1978-03-02 Nesu Utsudo Kk Laminated composite materials

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